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JP7214599B2 - 制動力発生装置、翼及び航空機 - Google Patents

制動力発生装置、翼及び航空機 Download PDF

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JP7214599B2 JP2019168294A JP2019168294A JP7214599B2 JP 7214599 B2 JP7214599 B2 JP 7214599B2 JP 2019168294 A JP2019168294 A JP 2019168294A JP 2019168294 A JP2019168294 A JP 2019168294A JP 7214599 B2 JP7214599 B2 JP 7214599B2
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Description

本開示は、制動力発生装置、翼及び航空機に関するものである。
航空機の主翼には、揚力が不足する離着陸時の低速飛行中においても揚力を確保できるようにするため、主翼の前縁と後縁に高揚力装置が設置される。例えば、航空機が着陸フェーズに入る際、上空で高揚力装置を展開し、揚力を増加させることで低速での安定飛行を実現させている。
また、航空機は、着陸後の滑走時における滑走距離の短縮化を図るため、機体が停止するまで滑走している間は、車輪のブレーキ及びエアブレーキに加えて、エンジンの逆噴射機構によってエンジン推力の向きを前方に変える推力偏向が行われている。
なお、下記の特許文献1及び2では、翼にクロスフローファンが設置され、クロスフローファンによって流動制御を行う技術が開示されている。
米国特許出願公開第2012/0111994号明細書 米国特許出願公開第2006/0266882号明細書
従来の高揚力装置によって、航空機において着陸速度の低速化が実現されている。しかし、近年、低速飛行状態における性能向上、すなわち、より高い揚力を発生させることが求められている。しかし、従来の高揚力装置を駆動して展開させるだけでは、航空機が得られる揚力に限界がある。
また、滑走時の滑走距離に関して、空港によっては距離による制約がない場合があるが、航空機を使用可能な空港を増やすためには、滑走距離をより短縮化することが求められ、航空機に付与する別の制動力を検討する必要がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、離着陸において、航空機に発生させる揚力を向上させ、かつ、滑走時において制動力を上昇させることが可能な制動力発生装置、翼及び航空機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の制動力発生装置は、翼の後縁側に設置されたクロスフローファンと、前記クロスフローファンの上方に設置され、前記翼に対して格納されたり離隔されたりすることが可能なディフレクタと、前記クロスフローファンの下方に設置され、前記翼に固定された一端側を中心にして回動し、翼に対して格納されたり展開されたりすることが可能なブロッカードアとを備え、前記ディフレクタが前記翼に対して格納され、かつ、前記ブロッカードアが前記翼に対して格納された第1モードと、前記ディフレクタの後縁が前記翼に近接したまま前縁が前記翼から離隔され、かつ、前記ブロッカードアが展開された状態で、前記ディフレクタの下面側に第1流路が形成され、前記第1流路において前記ブロッカードア側の開口部から前記ディフレクタの前記前縁側の開口部にわたって、前記翼の後方から前方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第2モードとを有する。
本開示によれば、離着陸において、航空機に発生させる揚力を向上させ、かつ、滑走時において制動力を上昇させることができる。
本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置及び翼を示す概略斜視図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の駆動部及び翼を示す縦断面図であり、翼を正面から見た図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置及び翼を示す縦断面図であり、翼を側面から見た図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置及び翼を示す縦断面図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置及び翼を示す縦断面図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置のカムの変位を示すグラフである。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の第1変形例及び翼を示す概略斜視図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の第1変形例及び翼を示す縦断面図であり、翼を側面から見た図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の第1変形例及び翼を示す縦断面図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の第1変形例及び翼を示す縦断面図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の第1変形例のリンクの変位を示すグラフである。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の第2変形例を示す縦断面図である。 本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置の第3変形例を示す縦断面図である。 本開示の第2実施形態に係る制動力発生装置を示す縦断面図である。 本開示の第2実施形態に係る制動力発生装置の変形例を示す縦断面図である。 本開示の第3実施形態に係る制動力発生装置を示す縦断面図である。 本開示の第3実施形態に係る制動力発生装置を示す縦断面図である。 本開示の第3実施形態に係る制動力発生装置の変形例を示す縦断面図である。 本開示の第3実施形態に係る制動力発生装置の変形例を示す縦断面図である。
以下に、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態に係る制動力発生装置1について、図1~図5を用いて説明する。
本実施形態に係る制動力発生装置1は、航空機の翼10に適用される。制動力発生装置1は、例えば翼10の内部の後方に設置されるクロスフローファン2と、翼10の上面側に設置されるディフレクタ3と、翼10の下面側に設置されるブロッカードア4を備える。
クロスフローファン2は、翼10の内部に形成される流路11,12(図4及び図5参照)となる空間内に設置され、流路11,12に設けられた一側の開口部11a,12aから吸い込まれた空気を、流路11,12に設けられた他側の開口部11b,12bから送り出すことができる。クロスフローファン2の軸方向は、翼10の長手方向とほぼ平行であり、翼10の長手方向に沿ってほぼ均一な空気流れを形成する。クロスフローファン2は、図4及び図5に示した断面図において反時計回りに回転する。すなわち、クロスフローファン2は、上部に着目すると、ファンブレードが翼10の後方から前方に向かって回転し、下部に着目すると、ファンブレードが翼10の前方から後方に向かって回転する。
クロスフローファン2は、図2に示すように、電動モータ5と接続されており、電力によって回転駆動する。本実施形態に係る制動力発生装置1は、クロスフローファン2によって発生した空気流れを利用して高揚力機能又は逆噴射機能を発揮する。したがって、高揚力機能又は逆噴射機能は、電力によって、従来に比べて性能が向上している。
ディフレクタ3は、クロスフローファン2の上方に設置される。ディフレクタ3は、例えば板状部材であり、翼10の長手方向に沿って一方向に長い部材である。ディフレクタ3は、翼10に対して格納されたり離隔されたりすることができる。
ブロッカードア4は、クロスフローファン2の下方に設置される。ブロッカードア4は、例えば断面が翼型状の部材であり、翼10の長手方向に沿って一方向に長い部材である。ディフレクタ3とブロッカードア4は、クロスフローファン2を間に挟んで、互いに対向する位置に対となって設置される。ブロッカードア4は、翼10に固定された一端側を中心にして回動する。ブロッカードア4は、ブロッカードア4の他端側である先端4aが翼10の前方へ移動したとき、翼10に対して格納され、反対に、先端4aが翼10の後方へ移動したとき、翼10から離れた位置に展開される。
航空機の巡航時、図3に示すように、ディフレクタ3及びブロッカードア4は、第1モードの配置位置となり、翼10に対して格納される。例えば、ディフレクタ3の前縁3a及び後縁3bの両方が、翼10の上面の面内又は近傍に位置して、ディフレクタ3は翼10の上面に沿って配置される。また、ブロッカードア4の先端4aが前方に位置して、ブロッカードア4は翼10の下面に沿って配置される。これにより、巡航時には、ディフレクタ3及びブロッカードア4は、航空機の巡航中の速度を低下させない。
離着陸時、図4に示すように、ディフレクタ3及びブロッカードア4は、第3モードの配置位置となり、ディフレクタ3の前縁3aと後縁3bの両方が翼10から離隔され、かつ、ブロッカードア4が翼10に格納される。このとき、ディフレクタ3の下面側において、ディフレクタ3と翼10及びブロッカードア4との間に流路(第2流路)11が形成される。流路11の途中には、クロスフローファン2が設置されており、流路11ではクロスフローファン2を経て翼10の前方から後方へ空気が流れる。翼10の上面に沿って流れた空気は、ディフレクタ3と翼10の間に形成された前方側の開口部(隙間)11aからクロスフローファン2に供給され、クロスフローファン2は、供給された空気を後方へ送る。クロスフローファン2から送り出された空気は、ディフレクタ3と翼10の間に形成された後方側の開口部(隙間)11bから外へ吹き出される。
以上より、クロスフローファン2には、翼10から離隔された位置のディフレクタ3によって大容量の空気が送り込まれる。そして、翼10の上面を流れる、翼10から剥離した空気がクロスフローファン2によって吸引される。これにより、翼10の上面の剥離領域を縮小化して、翼10の周りの循環を強化できるため、揚力を向上させることができる。
着陸後の滑走路での滑走時、図5に示すように、ディフレクタ3及びブロッカードア4は、第2モードの配置位置となり、ディフレクタ3の後縁3bが翼10に近接したまま前縁3aが翼10から離隔され、かつ、ブロッカードア4が展開される。このとき、ディフレクタ3の下面側において、ディフレクタ3とブロッカードア4の間に流路(第1流路)12が形成される。流路12の途中には、クロスフローファン2が設置されており、流路12ではクロスフローファン2を経て翼10の後方から前方へ空気が流れる。翼10の下面に沿って流れた空気は、ブロッカードア4と翼10の間に形成された後方側の開口部(隙間)12aからクロスフローファン2に供給され、クロスフローファン2は、供給された空気を前方へ送る。クロスフローファン2から送り出された空気は、ディフレクタ3の前縁3aと翼10の間に形成された前方側の開口部(隙間)12bから外へ吹き出される。
以上より、クロスフローファン2には、翼10から展開された位置のブロッカードア4によって大容量の空気が送り込まれる。そして、空気の流れ方向が後方から前方へと逆方向になるため、逆噴射装置としての機能が発揮される。
次に、ディフレクタ3及びブロッカードア4の駆動機構について説明する。
ディフレクタ3及びブロッカードア4の駆動機構は、一つの駆動部6によってディフレクタ3及びブロッカードア4の両方を連動して駆動させる。なお、本開示は、この例に限定されず、ディフレクタ3及びブロッカードア4のそれぞれに駆動部を設置して、ディフレクタ3とブロッカードア4を独立して駆動させてもよい。
駆動部6で生じた駆動力は、例えばボールねじ7及びウォームギア機構8を介して伝達され、複数のカム15,16,17が設置された回転軸14を回転させる。ボールねじ7は、先端に設けられた円筒ウォーム9を軸周りに回転させ、円筒ウォーム9は、噛み合わされたウォームホイール13を回転させる。ウォームホイール13の中心には回転軸14が設置されており、回転軸14と同軸上には、複数のカム15,16,17が配置されている。ウォームホイール13が回転することによって、回転軸14及び複数のカム15,16,17が回転軸14の軸線回りに回転する。
第1カム15には、第1リンク18が接続されている。第1リンク18の一端側がディフレクタ3の前縁3aと接続され、第1リンク18の他端側が第1カム15と接続される。駆動部6で生じた駆動力によって第1カム15が回動することによって、ディフレクタ3の前縁3aが翼10に対して格納されたり離隔されたりする。
第2カム16には、第2リンク19が接続されている。第2リンク19の一端側がディフレクタ3の後縁3bと接続され、第2リンク19の他端側が第2カム16と接続される。駆動部6で生じた駆動力によって第2カム16が回動することによって、ディフレクタ3の後縁3bが翼10に対して格納されたり離隔されたりする。
第3カム17には、第3リンク20が接続されている。第3リンク20の一端側がブロッカードア4と接続され、第3リンク20の他端側が第3カム17と接続されており、駆動部6で生じた駆動力によって第3カム17が回動することによって、ブロッカードア4が翼10に対して格納されたり展開されたりする。
駆動部6が駆動することによって、第1カム15、第2カム16及び第3カム17が回動し、ディフレクタ3が、第1モード、第2モード及び第3モードのそれぞれの位置に配置される。また、ディフレクタ3の第1モード、第2モード及び第3モードのそれぞれの配置位置に合わせて、ブロッカードア4も各モードの配置位置に配置される。
第1カム15、第2カム16及び第3カム17は、図6に示すように、変位量が連動して変化する。第1モードでは、第1カム15、第2カム16及び第3カム17の変位量は0(ゼロ)である。第3モードでは、第1カム15と第2カム16の変位量が最大となっており、第3カム17の変位量は0(ゼロ)である。第2モードでは、第1カム15と第3カム17の変位量が最大となっており、第2カム16の変位量は0(ゼロ)である。
上記実施形態では、回転軸14と同軸上に複数のカム15,16,17が配置され、回転軸14及び複数のカム15,16,17が回転軸14の軸線回りに回転する機構について説明したが、本開示はこの例に限定されない。
図7~図10に示すように、第1変形例では、翼10の前後方向に移動する複数のガイド溝21,22,23が設置される。複数のガイド溝21,22,23は、互いに連結されており、一つの駆動部6によって移動可能である。各ガイド溝21,22,23には、それぞれリンク24,25,26が接続されている。例えば、最前方に設置されたガイド溝21に接続されたリンク24は、リンク24の一端側がディフレクタ3の前縁3aと接続される。最後方に設置されたガイド溝22に接続されたリンク25は、リンク25の一端側がディフレクタ3の後縁3bと接続される。中間に設置されたガイド溝23に接続されたリンク26は、リンク26の一端側がブロッカードア4と接続される。
航空機の巡航時、図8に示すように、ディフレクタ3及びブロッカードア4は、第1モードの配置位置となり、翼10に対して格納される。離着陸時、図9に示すように、ディフレクタ3及びブロッカードア4は、第3モードの配置位置となり、ディフレクタ3の前縁3aと後縁3bの両方が翼10から離隔され、かつ、ブロッカードア4が翼10に格納される。着陸後の滑走路での滑走時、図10に示すように、ディフレクタ3及びブロッカードア4は、第2モードの配置位置となり、ディフレクタ3の後縁3bが翼10に近接したまま前縁3aが翼10から離隔され、かつ、ブロッカードア4が展開される。
それぞれのガイド溝21,22,23に接続された各リンク24,25,26の変位量は図11に示すようになっている。
本変形例によれば、全てのガイド溝21,22,23を同一面上に配置できるため、複数のカム15,16,17を一つの回転軸14上に配置する場合と比べて、翼10の長さ方向に沿った空間を省スペース化でき、かつ、空気の流れを阻害しにくいという利点がある。また、カム15,16,17と異なり回転運動がないため、リンク24,25,26を確実に移動させることができる。
図12に示すように、第2変形例では、複数のカム27,28,29が翼10の前後方向に配置される。複数のカム27,28,29は、連結棒30によって互いに連結されており、連結棒30を介して一つの駆動部6によって回転可能である。各カム27,28,29には、それぞれリンク31,32,33が接続されている。例えば、最前方に設置されたカム27に接続されたリンク31は、リンク31の一端側がディフレクタ3の前縁3aと接続される。最後方に設置されたカム28に接続されたリンク32は、リンク32の一端側がディフレクタ3の後縁3bと接続される。中間に設置されたカム29に接続されたリンク33は、リンク33の一端側がブロッカードア4と接続される。
本変形例によれば、全てのカム27,28,29を同一面上に配置できるため、複数のカム15,16,17を一つの回転軸上に配置する場合と比べて、翼10の長さ方向に沿った空間を省スペース化でき、かつ、空気の流れを阻害しにくいという利点がある。
図13に示すように、第3変形例では、カム機構の代わりにクランク機構が設置される。複数の回転板34,35,36が翼10の前後方向に配置される。複数の回転板34,35,36は、連結棒46によって互いに連結されており、連結棒46を介して一つの駆動部6によって回転可能である。各回転板34,35,36には、それぞれリンク37,38,39が接続されている。但し、カム溝に沿ってリンク31,32,33が上下動する場合と異なり、駆動部6の回転運動によって生じるリンク37,38,39の上下動が、1回転に対して1往復のみとなるため、ディフレクタ3及びブロッカードア4の動作パターンが制限される。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態に係る制動力発生装置1及び翼10について、図14及び図15を用いて説明する。なお、第1実施形態と重複する構成及び作用効果については詳細な説明を省略する。
本実施形態では、翼10の下面において、流量増加装置40が更に設置される。流量増加装置40は、例えば軸流ファンなどである。
流量増加装置40は、図14に示すように、ブロッカードア4よりも前方に設置され、前方から後方へ流体を供給する。これにより、滑走時、ブロッカードア4が展開されているとき、流量増加装置40からブロッカードア4に向けて流体が送り込まれる。その結果、滑走時において、翼10の下面側からより大きな流量の流体を第1流路12に送ることができる。すなわち、流量増加装置40から送り出された空気は、ブロッカードア4と翼10の間に形成された後方側の開口部(隙間)12aからクロスフローファン2に供給され、クロスフローファン2は、供給された空気を前方へ送る。クロスフローファン2から送り出された空気は、ディフレクタ3の前縁3aと翼10の間に形成された前方側の開口部(隙間)12bから外へ吹き出される。したがって、上面側に対して下面側の方がより大きな動圧が生じるため、上下面の動圧差が十分に得られ、逆噴射装置としての機能を確実に発揮させることができる。
なお、流量増加装置40の設置位置は、ブロッカードア4の前方に限定されず、図15に示すように、ブロッカードア4よりも後方に設置されてもよい。流量増加装置40は、ブロッカードア4の後方を流れる流体を引き込む。その結果、滑走時において、翼10の下面側からより大きな流量の流体を第1流路12に送ることができる。したがって、上面側に対して下面側の方がより大きな動圧が生じるため、上下面の動圧差が十分に得られ、逆噴射装置としての機能を確実に発揮させることができる。
また、航空機の巡航時において、流量増加装置40が翼10下面を流れる流体を前方から後方へ送ることから、翼10下面の抵抗が低減されて、境界層制御としての機能を発揮する。
[第3実施形態]
次に、本開示の第3実施形態に係る制動力発生装置1及び翼10について、図16~図19を用いて説明する。なお、第1及び第2実施形態と重複する構成及び作用効果については詳細な説明を省略する。
上記第1及び第2実施形態では、航空機の離着陸時において、制動力発生装置1のディフレクタ3単独で高揚力を発生させる例について説明したが、本開示はこの例に限定されない。
例えば、図16及び図17に示すように、翼10には、翼10の後縁において、従来の高揚力装置41、例えば後縁フラップ42が設置されてもよい。例えば、図16に示すように、離着陸時、高揚力装置41の後縁フラップ42の先端42aが下方に曲がることによって、高揚力機能が発揮される。ディフレクタ3の後方から送り出される空気は、高揚力装置41の上面の剥離を抑える。本実施形態に係るディフレクタ3と共に用いられることで、より大きな揚力を得ることができる。逆噴射機能を発揮させる場合、図17に示すように、第1実施形態で説明した場合と同様に、ブロッカードア4が展開され、流路12に空気が導かれる。
また、図18及び図19に示すように、翼10の後縁に設置される後縁フラップ43が、離着陸時に翼10から離れることによって、翼10と後縁フラップ43の間に隙間が形成されるものでもよい。この場合、図18に示すように、ディフレクタ3は、離着陸時、ディフレクタ3の後縁3bが翼10に近接したまま前縁3aが翼10から離隔される。このとき、ディフレクタ3の下方に流路(第2流路)44が形成される。流路44は、翼10とディフレクタ3の間に形成された前方の開口部(隙間)44aから、翼10の後縁フラップ43側の開口部44bの間に形成される。開口部44bは、翼10の背面において翼10の上面と下面の中間部分に形成されている。
流路44の途中には、クロスフローファン2が設置されており、流路44には翼10の前方から後方へ空気が流れる。翼10の上面に沿って流れた空気は、ディフレクタ3と翼10の間に形成された前方側の開口部44aからクロスフローファン2に供給され、クロスフローファン2は、供給された空気を後方へ送る。クロスフローファン2から送り出された空気は、翼10の後縁に形成された後方側の開口部44bから外へ吹き出される。
以上より、クロスフローファン2には、翼10から離隔された位置のディフレクタ3によって大容量の空気が送り込まれる。そして、翼10の上面を流れる、翼10から剥離した空気がクロスフローファン2によって吸引される。また、翼10の後縁に形成された開口部44bから吹き出された空気は、後縁フラップ43の上面を流れる。これにより、翼10の上面の剥離領域を縮小化して、翼10の周りの循環を強化できるため、揚力を向上させることができる。
着陸後の滑走路での滑走時、逆噴射機能を発揮させるためには、図19に示すように、第1実施形態のブロッカードア4の代わりに後縁フラップ43を用いる。滑走時、図19に示すように、ディフレクタ3は、ディフレクタ3の後縁3bが翼10に近接したまま前縁3aが翼10から離隔され、かつ、翼10の下側において後縁フラップ43の先端43aを前方へ移動させる。このとき、ディフレクタ3の下面側において、ディフレクタ3と後縁フラップ43の間に流路(第1流路)45が形成される。
流路45の途中には、クロスフローファン2が設置されており、流路45には翼10の後方から前方へ空気が流れる。翼10の下面に沿って流れた空気は、翼10の後縁、かつ、翼10の背面において翼10の上面と下面の中間部分に形成された開口部45aからクロスフローファン2に供給され、クロスフローファン2は、供給された空気を前方へ送る。クロスフローファン2から送り出された空気は、ディフレクタ3の前縁3aと翼10の間に形成された前方側の開口部45bから外へ吹き出される。
以上より、クロスフローファン2には、翼10の下側において先端43aが前方へ移動した後縁フラップ43によって、大容量の空気が送り込まれる。そして、空気の流れ方向が後方から前方へと逆方向になるため、逆噴射装置としての機能が発揮される。
以上説明した実施形態に記載の制動力発生装置、翼及び航空機は例えば以下のように把握される。
本開示に係る制動力発生装置(1)は、翼(10)の後縁側に設置されたクロスフローファン(2)と、前記クロスフローファンの上方に設置され、前記翼に対して格納されたり離隔されたりすることが可能なディフレクタ(3)と、前記クロスフローファンの下方に設置され、前記翼に固定された一端側を中心にして回動し、前記翼に対して格納されたり展開されたりすることが可能なブロッカードア(4)とを備え、前記ディフレクタが前記翼に対して格納され、かつ、前記ブロッカードアが前記翼に対して格納された第1モードと、前記ディフレクタの後縁(3b)が前記翼に近接したまま前縁(3a)が前記翼から離隔され、かつ、前記ブロッカードアが展開された状態で、前記ディフレクタの下面側に第1流路(12)が形成され、前記第1流路において前記ブロッカードア側の開口部(12a)から前記ディフレクタの前記前縁側の開口部(12b)にわたって、前記翼の後方から前方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第2モードとを有する。
この構成によれば、クロスフローファンの上方に設置されたディフレクタは、翼に対して格納されたり離隔されたりすることが可能であり、クロスフローファンの下方に設置されたブロッカードアは、翼に固定された一端側を中心にして回動し、翼に対して格納されたり開放されたりすることが可能である。第1モードでは、ディフレクタが翼に対して格納され、かつ、ブロッカードアが翼に対して格納されており、巡航時には、ディフレクタ及びブロッカードアは飛行中の速度を低下させない位置に配置される。
第2モードでは、ディフレクタの後縁が翼に近接したまま前縁が翼から離隔され、かつ、ブロッカードアが展開された状態で、ブロッカードア側からディフレクタの前縁側に後方から前方へ流体が流れる第1流路が形成される。その結果、流体の流れ方向が後方から前方へと逆方向になるため、逆噴射装置としての機能が発揮される。
本開示に係る制動力発生装置において、前記ディフレクタの前記前縁及び前記後縁が前記翼から離隔され、かつ、前記ブロッカードアが格納された状態で、前記ディフレクタの下面側に第2流路(11)が形成され、前記第2流路において前記ディフレクタの前記前縁側の前記開口部(11a)から前記後縁側の開口部(11b)にわたって、前記翼の前方から後方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第3モードを有してもよい。
この構成によれば、第3モードでは、ディフレクタの前縁及び後縁が翼から離隔され、かつ、ブロッカードアが翼に格納された状態で、ディフレクタの下面側に前方から後方へ流体が流れる第2流路が形成される。その結果、翼上面を流れる流体がクロスフローファンによって吸引されることによって、翼上面の剥離領域を縮小化して、翼周りの循環を強化できるため、揚力を向上させることができる。
本開示に係る制動力発生装置において、駆動部(6)と、前記駆動部で生じた駆動力によって回動し、一端側が前記ディフレクタの前記前縁と接続された第1リンク(18)の他端側が接続された第1カム(15)と、前記駆動部で生じた駆動力によって回動し、一端側が前記ディフレクタの前記後縁と接続された第2リンク(19)の他端側が接続された第2カム(16)とを備えてもよい。
この構成によれば、第1リンクの一端側がディフレクタの前縁と接続され、第1リンクの他端側が第1カムと接続されており、駆動部で生じた駆動力によって第1カムが回動することによって、ディフレクタの前縁が翼に対して格納されたり離隔されたりする。また、第2リンクの一端側がディフレクタの後縁と接続され、第2リンクの他端側が第2カムと接続されており、駆動部で生じた駆動力によって第2カムが回動することによって、ディフレクタの後縁が翼に対して格納されたり離隔されたりする。以上より、駆動部が駆動することによって、第1カムと第2カムの両方が回動し、ディフレクタが、第1モード、第2モード及び第3モードのそれぞれの位置に配置される。
本開示に係る制動力発生装置において、前記駆動部で生じた駆動力によって回動し、一端側が前記ブロッカードアと接続された第3リンク(20)の他端側が接続された第3カム(17)を備えてもよい。
この構成によれば、第3リンクの一端側がブロッカードアと接続され、第3リンクの他端側が第3カムと接続されており、駆動部で生じた駆動力によって第3カムが回動することによって、ブロッカードアが翼に対して格納されたり展開されたりする。駆動部が駆動することによって、第1カムと第2カムと共に第3カムが回動し、ディフレクタの第1モード、第2モード及び第3モードのそれぞれの配置位置に合わせて、ブロッカードアも各モードの配置位置に配置される。
本開示に係る翼(10)は、上記の制動力発生装置(1)を有する。
本開示に係る翼において、前記ブロッカードアよりも前方に設置され、前方から後方へ流体を供給する流量増加装置(40)を備えてもよい。
この構成によれば、流量増加装置が前方から後方へ流体を供給し、流量増加装置がブロッカードアよりも前方に配置されていることから、流量増加装置から展開されたブロッカードアに向けて流体を送り込む。その結果、第2モードにおいて、翼の下面側からより大きな流量の流体を第1流路に送ることができる。
本開示に係る翼において、前記ブロッカードアよりも後方に設置され、前方から後方へ流体を供給する流量増加装置(40)を備えてもよい。
この構成によれば、流量増加装置が前方から後方へ流体を供給し、流量増加装置がブロッカードアよりも後方に配置されていることから、流量増加装置は、ブロッカードアの後方を流れる流体を引き込む。その結果、第2モードにおいて、より大きな流量の流体を第1流路に送ることができる。また、第1モードでは、流量増加装置が翼下面を流れる流体を前方から後方へ送ることから、翼下面の抵抗が低減されて、境界層制御としての機能を発揮する。
本開示に係る翼において、前記ブロッカードアよりも後方に設置された高揚力装置(41)を備えてもよい。
この構成によれば、ディフレクタの後方から送り出される空気は、高揚力装置の上面の剥離を抑える。本実施形態に係るディフレクタと共に用いられることで、より大きな揚力を得ることができる。
本開示に係る翼(10)は、翼の後縁側に設置されたクロスフローファン(2)と、前記クロスフローファンの上方に設置され、前記翼に対して格納されたり離隔されたりすることが可能なディフレクタ(3)と、前記クロスフローファンの下方に設置され、前記翼に固定された一端側を中心にして回動し、前記翼に対して格納されたり展開されたりすることが可能な後縁フラップ(43)とを備え、前記ディフレクタが前記翼に対して格納された第1モードと、前記ディフレクタの後縁(3b)が前記翼に近接したまま前縁(3a)が前記翼から離隔され、かつ、前記後縁フラップの先端が前方へ移動された状態で、前記ディフレクタの下面側に第1流路(45)が形成され、前記第1流路において前記後縁フラップ側の開口部(45a)から前記ディフレクタの前記前縁側の開口部(45b)にわたって、前記翼の後方から前方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第2モードとを有する。
本開示に係る翼において、前記ディフレクタの前記後縁が前記翼に近接したまま前記前縁が前記翼から離隔された状態で、前記ディフレクタの下面側に第2流路(44)が形成され、前記第2流路において前記ディフレクタの前記前縁側の前記開口部(44a)から前記後縁フラップ側の前記開口部(44b)にわたって、前記翼の前方から後方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第3モードを有してもよい。
この構成によれば、クロスフローファンの上方に設置されたディフレクタは、翼に対して格納されたり離隔されたりすることが可能であり、クロスフローファンの下方に設置された後縁フラップは、翼に固定された一端側を中心にして回動し、翼に対して格納されたり開放されたりすることが可能である。第1モードでは、ディフレクタが翼に対して格納されており、巡航時には、ディフレクタ及び後縁フラップは飛行中の速度を低下させない位置に配置される。
第2モードでは、ディフレクタの後縁が翼に近接したまま前縁が翼から離隔され、かつ、後縁フラップの先端が前方へ移動された状態で、後縁フラップの先端が前方へ移動された状態側からディフレクタの前縁側に後方から前方へ流体が流れる第1流路が形成される。その結果、流体の流れ方向が後方から前方へと逆方向になるため、逆噴射装置としての機能が発揮される。
この構成によれば、第3モードでは、ディフレクタの後縁が翼に近接したまま前縁が翼から離隔され状態で、ディフレクタの下面側に前方から後方へ流体が流れる第2流路が形成される。その結果、翼上面を流れる流体がクロスフローファンによって吸引されることによって、翼上面の剥離領域を縮小化して、翼周りの循環を強化できるため、揚力を向上させることができる。
本開示に係る航空機は、上記の翼(10)を備える。
1 :制動力発生装置
2 :クロスフローファン
3 :ディフレクタ
3a :前縁
3b :後縁
4 :ブロッカードア
4a :先端
5 :電動モータ
6 :駆動部
7 :ボールねじ
8 :ウォームギア機構
9 :円筒ウォーム
10 :翼
11 :流路,第2流路
11a,11b :開口部
12 :流路,第1流路
12a,12b :開口部
13 :ウォームホイール
14 :回転軸
15 :カム,第1カム
16 :カム,第2カム
17 :カム,第3カム
18 :第1リンク
19 :第2リンク
20 :第3リンク
21,22,23 :ガイド溝
24,25,26 :リンク
27,28,29 :カム
30 :連結棒
31,32,33 :リンク
34,35,36 :回転板
37,38,39 :リンク
40 :流量増加装置
41 :高揚力装置
42 :後縁フラップ
42a :先端
43 :後縁フラップ
43a :先端
44 :流路,第2流路
44a,44b :開口部
45 :流路,第1流路
45a,45b :開口部
46 :連結棒

Claims (11)

  1. 翼の後縁側に設置されたクロスフローファンと、
    前記クロスフローファンの上方に設置され、前記翼に対して格納されたり離隔されたりすることが可能なディフレクタと、
    前記クロスフローファンの下方に設置され、前記翼に固定された一端側を中心にして回動し、前記翼に対して格納されたり展開されたりすることが可能なブロッカードアと、
    を備え、
    前記ディフレクタが前記翼に対して格納され、かつ、前記ブロッカードアが前記翼に対して格納された第1モードと、
    前記ディフレクタの後縁が前記翼に近接したまま前縁が前記翼から離隔され、かつ、前記ブロッカードアが展開された状態で、前記ディフレクタの下面側に第1流路が形成され、前記第1流路において前記ブロッカードア側の開口部から前記ディフレクタの前記前縁側の開口部にわたって、前記翼の後方から前方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第2モードと、
    を有する制動力発生装置。
  2. 前記ディフレクタの前記前縁及び前記後縁が前記翼から離隔され、かつ、前記ブロッカードアが格納された状態で、前記ディフレクタの下面側に第2流路が形成され、前記第2流路において前記ディフレクタの前記前縁側の前記開口部から前記後縁側の開口部にわたって、前記翼の前方から後方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第3モードを有する請求項1に記載の制動力発生装置。
  3. 駆動部と、
    前記駆動部で生じた駆動力によって回動し、一端側が前記ディフレクタの前記前縁と接続された第1リンクの他端側が接続された第1カムと、
    前記駆動部で生じた駆動力によって回動し、一端側が前記ディフレクタの前記後縁と接続された第2リンクの他端側が接続された第2カムと、
    を備える請求項1又は2に記載の制動力発生装置。
  4. 前記駆動部で生じた駆動力によって回動し、一端側が前記ブロッカードアと接続された第3リンクの他端側が接続された第3カムを備える請求項3に記載の制動力発生装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の制動力発生装置を有する翼。
  6. 前記ブロッカードアよりも前方に設置され、前方から後方へ流体を供給する流量増加装置を備える請求項5に記載の翼。
  7. 前記ブロッカードアよりも後方に設置され、前方から後方へ流体を供給する流量増加装置を備える請求項5に記載の翼。
  8. 前記ブロッカードアよりも後方に設置された高揚力装置を備える請求項5から7のいずれか1項に記載の翼。
  9. 翼の後縁側に設置されたクロスフローファンと、
    前記クロスフローファンの上方に設置され、前記翼に対して格納されたり離隔されたりすることが可能なディフレクタと、
    前記クロスフローファンの下方に設置され、前記翼に固定された一端側を中心にして回動し、前記翼に対して格納されたり展開されたりすることが可能な後縁フラップと、
    を備え、
    前記ディフレクタが前記翼に対して格納された第1モードと、
    前記ディフレクタの後縁が前記翼に近接したまま前縁が前記翼から離隔され、かつ、前記後縁フラップの先端が前方へ移動された状態で、前記ディフレクタの下面側に第1流路が形成され、前記第1流路において前記後縁フラップ側の開口部から前記ディフレクタの前記前縁側の開口部にわたって、前記翼の後方から前方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第2モードと、
    を有する翼。
  10. 前記ディフレクタの前記後縁が前記翼に近接したまま前記前縁が前記翼から離隔された状態で、前記ディフレクタの下面側に第2流路が形成され、前記第2流路において前記ディフレクタの前記前縁側の前記開口部から前記後縁フラップ側の前記開口部にわたって、前記翼の前方から後方へ前記クロスフローファンを経て流体が流れる第3モードを有する請求項9に記載の翼。
  11. 請求項から10のいずれか1項に記載の翼を備える航空機。
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