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JP7209613B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をエンジンに導入して処理する蒸発燃料処理装置に関する。
特許文献1には、パージガスに含まれる蒸発燃料の濃度(すなわち、パージ濃度)を確定させた後に、パージ濃度に基づいてパージポンプ若しくはパージバルブを制御してパージ流量を調整し、A/F(すなわち、空燃比)を調整することが開示されている。
また、特許文献2には、パージ制御の開始後、パージ流量(すなわち、パージガスの流量)が確定するまでパージ流量を漸増させることが開示されている。
米国特許第9771884号明細書 特開平5-288107号公報
パージ濃度が確定するまでの間にパージポンプの回転数若しくはパージバルブの開度が予期しない変化をすると、パージガスの圧力変動が生じるため、パージガスの圧力に基づいて検出されるパージ濃度が確定するまでの時間が余分にかかってしまう。そして、このとき、パージ濃度が確定しない状況下でパージ制御を行うときには、いきなり高いパージ濃度のパージガスがエンジンに導入されないようにするため、パージ流量を絞ってパージ制御を行うことになる。そのため、パージ濃度を早く確定できないと、パージ流量を絞ってパージ制御を行う時間が長くなり、エンジンへのパージガスの導入量が少なくなってしまうおそれがある。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、パージ濃度を早く確定できる蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、蒸発燃料を貯留するキャニスタと、前記キャニスタから吸気通路を介してエンジンへ前記蒸発燃料を含むパージガスを流すパージ通路と、前記パージガスを前記吸気通路へ送るパージポンプと、前記パージ通路を開閉するパージバルブと、前記パージポンプを駆動させながら、前記パージバルブをデューティ制御により駆動させることにより、前記キャニスタから前記パージ通路と前記吸気通路を介して前記エンジンに前記パージガスを導入するパージ制御を実行する制御部と、を有する蒸発燃料処理装置において、前記パージポンプの吐出圧または前後差圧を検出する圧力検出部を有し、前記制御部は、前記パージ制御の開始後に、前記パージガスの流量であるパージ流量を所定量ずつ漸増させながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージガスに含まれる前記蒸発燃料の濃度であるパージ濃度を検出し、前記圧力検出部の検出値に基づいて検出した前記パージ濃度の変動幅が第1所定値以下となる検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態または前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第1のパージ濃度確定制御を行うこと、を特徴とする。
この態様によれば、パージ濃度を確定する制御を行っているときに、圧力検出部の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅を早く収束させることができる。そのため、パージ濃度を早く確定することができる。
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、蒸発燃料を貯留するキャニスタと、前記キャニスタから吸気通路を介してエンジンへ前記蒸発燃料を含むパージガスを流すパージ通路と、前記パージガスを前記吸気通路へ送るパージポンプと、前記パージ通路を開閉するパージバルブと、前記パージポンプを駆動させながら、前記パージバルブをデューティ制御により駆動させることにより、前記キャニスタから前記パージ通路と前記吸気通路を介して前記エンジンに前記パージガスを導入するパージ制御を実行する制御部と、を有する蒸発燃料処理装置において、前記パージポンプの吐出圧または前後差圧を検出する圧力検出部を有し、前記制御部は、前記パージ制御の開始後に、前記パージガスの流量であるパージ流量を所定流量に維持しながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージガスに含まれる前記蒸発燃料の濃度であるパージ濃度を検出し、前記圧力検出部の検出値に基づいて検出した前記パージ濃度の変動幅が第1所定値以下となる検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態および前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第2のパージ濃度確定制御を行うこと、を特徴とする。
この態様によれば、パージ濃度を確定する制御を行っているときに、圧力検出部の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅を早く収束させることができる。そのため、パージ濃度を早く確定することができる。
また、パージ流量を増やすことができるので、パージ濃度を確定する制御を行っているときのパージ流量の総量を、さらに多くすることができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記検出濃度確定時以後であって、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージ濃度の変動幅が第2所定値以下となる推定濃度確定時以後は、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージ濃度に基づいて前記パージ流量および/または前記エンジンに燃料を噴射するインジェクタの噴射量を制御すること、が好ましい。
この態様によれば、パージ流量を増加させることができる。
上記の態様においては、前記エンジンのA/Fに基づいて前記パージ濃度を推定する制御は、前記エンジンの暖機が完了した後に行われること、が好ましい。
この態様によれば、エンジンの暖機が完了して、インジェクタが暖まってその噴射量が安定してから、エンジンのA/Fに基づいてパージ濃度を推定する制御を行うことができるので、パージ濃度を推定する精度が向上する。
上記の態様においては、前記制御部は、前記推定濃度確定時以後に、前記エンジンのA/Fの変化率が所定変化率以上となった場合に、前記パージ流量を所定量ずつ漸増させながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージ濃度を検出し、前記検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態または前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第1のパージ濃度確定制御、または、前記パージ流量を所定流量に維持しながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージ濃度を検出し、前記検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態および前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第2のパージ濃度確定制御を行い、前記圧力検出部の検出値に基づいて検出した前記パージ濃度に基づいて前記パージ流量および/または前記インジェクタの噴射量を制御すること、が好ましい。
この態様によれば、パージ濃度が急変した場合でも、A/F荒れの発生を抑制できる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記エンジンのA/Fに基づいて前記パージ濃度を推定する制御を開始した後、前記キャニスタにおける前記蒸発燃料の吸着量に応じて、前記パージ流量を前記エンジンにて許容できる範囲で可変させること、が好ましい。
この態様によれば、キャニスタにおける蒸発燃料の吸着量に関わらず、安定してエンジンへパージガスを導入して処理することができる。
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、蒸発燃料を貯留するキャニスタと、前記キャニスタから吸気通路を介してエンジンへ前記蒸発燃料を含むパージガスを流すパージ通路と、前記パージガスを前記吸気通路へ送るパージポンプと、前記パージ通路を開閉するパージバルブと、前記パージポンプを駆動させながら、前記パージバルブをデューティ制御により駆動させることにより、前記キャニスタから前記パージ通路と前記吸気通路を介して前記エンジンに前記パージガスを導入するパージ制御を実行する制御部と、を有する蒸発燃料処理装置において、前記制御部は、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージガスに含まれる前記蒸発燃料の濃度であるパージ濃度の変動幅が所定値以下となる推定濃度確定時以後は、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージ濃度に基づいて前記パージガスの流量であるパージ流量および/または前記エンジンに燃料を噴射するインジェクタの噴射量を制御すること、を特徴とする。
この態様によれば、パージ流量を増加させることができる。
本開示の蒸発燃料処理装置によれば、パージ濃度を早く確定できる。
本実施形態の蒸発燃料処理装置を有する内燃機関システムの全体構成図である。 パージ濃度の確定方法の第1実施例において行われる制御の内容を説明した制御フローチャートを示す図である。 パージ濃度の確定方法の第1実施例におけるパージ流量とパージバルブの開閉動作の時間変化を説明したタイムチャートを示す図である。 パージ濃度の確定方法の第2実施例において行われる制御の内容を説明した制御フローチャートを示す図である。 パージ濃度の確定方法の第2実施例におけるパージ流量とパージバルブの開閉動作の時間変化を説明したタイムチャートを示す図である。 パージ濃度の確定後に行われる制御の内容を説明した制御フローチャートを示す図である。 図6の変形例を示す図である。 エンジンのA/Fの検出値に基づいて推定されるパージ濃度に基づいてパージ流量を制御しているときに、A/Fの変化率が大きくなった場合において行われる制御の内容を説明した制御フローチャートを示す図である。 図8に示す制御フローチャートが行われたときのパージ流量等の各種項目の時間変化を説明したタイムチャートを示す図である。 エンジンの初回運転時と2回目運転時におけるパージ流量等の各種項目の時間変化を説明したタイムチャートの第1例を示す図である。 エンジンの初回運転時と2回目運転時におけるパージ流量等の各種項目の時間変化を説明したタイムチャートの第2例を示す図である。 エンジンの初回運転時と2回目運転時におけるパージ流量等の各種項目の時間変化を説明したタイムチャートの第3例を示す図である。
本開示に係る実施形態である蒸発燃料処理装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<内燃機関システムの概要について>
まず、本実施形態の蒸発燃料処理装置1について説明する前に、蒸発燃料処理装置1を有する内燃機関システム100の概要について説明する。内燃機関システム100は、自動車等の車両に用いられる。
図1に示すように、内燃機関システム100において、エンジンEN(内燃機関)には、エンジンENに空気(吸気、吸入空気)を供給するための吸気通路IPが接続されている。この吸気通路IPには、吸気通路IPを開閉してエンジンENに流入する空気量(吸入空気量)を制御するスロットルTH(スロットルバルブ)が設けられている。また、吸気通路IPにおけるスロットルTHの上流側(吸入空気の流れ方向の上流側)には、吸気通路IPに流入する空気から異物を除去するエアクリーナACが設けられている。これにより、吸気通路IPでは、空気がエアクリーナACを通過してエンジンENに向けて吸入される。
エンジンENには、エンジンENから排出される排気が流れる排気通路EPが接続されている。そして、排気通路EPに、エンジンENのA/F(すなわち、空燃比)、詳しくは、エンジンENから排出される排気のA/Fを検出するA/FセンサSEが設けられている。
そして、内燃機関システム100は、蒸発燃料処理装置1を有する。この蒸発燃料処理装置1は、エンジンENへ供給する燃料を貯留する燃料タンクFT内で発生する蒸発燃料を含むパージガスを、吸気通路IPを介してエンジンENに導入して処理する装置である。
また、内燃機関システム100は、制御部10を有する。制御部10は、車両に搭載されたECU(不図示)の一部である。なお、制御部10は、ECUと別に配置されていてもよい。制御部10は、CPUとROM,RAM等のメモリを含む。制御部10は、メモリに予め格納されているプログラムに応じて、内燃機関システム100を制御する。また、制御部10は、A/FセンサSEや後述する圧力センサ17などの各センサから、その検出結果を取得する。なお、制御部10は、蒸発燃料処理装置1の制御部でもあり、蒸発燃料処理装置1を制御する。
<蒸発燃料処理装置の概要について>
次に、蒸発燃料処理装置1の概要について説明する。
本実施形態の蒸発燃料処理装置1は、燃料タンクFTの内部の蒸発燃料を、吸気通路IPを介してエンジンENに導入する装置である。この蒸発燃料処理装置1は、図1に示すように、制御部10と、キャニスタ11と、パージ通路12と、パージポンプ13と、パージバルブ14と、大気通路15と、ベーパ通路16と、圧力センサ17等を有する。
キャニスタ11は、ベーパ通路16を介して燃料タンクFTに接続されており、燃料タンクFTの内部からベーパ通路16を介して流入する蒸発燃料を一時的に貯留するものである。また、キャニスタ11は、パージ通路12と大気通路15とに連通している。
パージ通路12は、吸気通路IPとキャニスタ11とに接続している。これにより、キャニスタ11から流出するパージガス(すなわち、蒸発燃料を含む気体)は、パージ通路12を流れて、吸気通路IPに導入される。すなわち、パージ通路12は、キャニスタ11からエンジンENへ導入するパージガスを流すための通路である。
パージポンプ13は、パージ通路12に設けられており、パージ通路12を流れるパージガスの流れを制御する。すなわち、パージポンプ13は、キャニスタ11内のパージガスをパージ通路12に送出し、パージ通路12に送出されたパージガスを吸気通路IPへ送る。
パージバルブ14は、パージ通路12におけるパージポンプ13よりもパージガスの流れ方向の下流側(すなわち、吸気通路IP側)の位置に設けられている。パージバルブ14は、パージ通路12を開閉する。パージバルブ14の閉弁状態時には、パージ通路12のパージガスは、パージバルブ14によって閉鎖され、吸気通路IPには流れていかない。一方、パージバルブ14の開弁状態時には、パージガスは吸気通路IPに流れていく。
パージバルブ14は、その開弁状態と閉弁状態とを、エンジンENの運転状況によって決定されるデューティ比に従って連続的に切り替えるデューティ制御により駆動する。パージバルブ14が開弁状態であるときは、パージ通路12が開通して、キャニスタ11と吸気通路IPとが連通される。パージバルブ14が閉弁状態であるときは、パージ通路12が閉塞して、キャニスタ11と吸気通路IPとがパージ通路12上で遮断される。デューティ比は、開弁状態と閉弁状態と連続的に切り替えられている間に、互いに連続する1組の開弁状態と閉弁状態との組合せの期間(すなわち、1つの周期)のうち、開弁状態の期間の割合を表す。パージバルブ14は、デューティ比が調整(即ち開弁状態の長さ)されることにより、パージガスの流量を調整する。
大気通路15は、その一端が大気に開放され、その他端がキャニスタ11に接続されており、キャニスタ11を大気に連通させている。そして、大気通路15には、大気から取り込まれた空気が流れる。すなわち、大気通路15は、キャニスタ11に大気を取り込むための通路である。
ベーパ通路16は、燃料タンクFTとキャニスタ11に接続されている。これにより、燃料タンクFTの蒸発燃料が、ベーパ通路16を介してキャニスタ11に流入する。
圧力センサ17は、パージ通路12におけるパージポンプ13の下流側の位置(詳しくは、パージポンプ13とパージバルブ14との間の位置)に設けられている。圧力センサ17は、パージポンプ13の吐出圧、または、パージポンプ13の前後差圧を検出する。なお、圧力センサ17は、本開示の「圧力検出部」の一例である。
このような構成の蒸発燃料処理装置1において、エンジンENの運転中にパージ実行条件が成立すると、制御部10は、パージポンプ13を駆動させながら、パージバルブ14をデューティ制御により駆動させることにより、パージガスをキャニスタ11からパージ通路12と吸気通路IPを介してエンジンENに導入するパージ制御を行う。
そして、パージ制御が実行されている間、エンジンENには、吸気通路IPに吸入される空気と、燃料タンクFTからインジェクタINを介して噴射される燃料と、パージ制御により吸気通路IPに導入されるパージガスと、が供給される。そして、制御部10は、インジェクタINの噴射時間やパージバルブ14の開弁時間やパージポンプ13の回転数などを調整することによって、エンジンENのA/Fを最適な空燃比(例えば理想空燃比)に調整する。
<パージ濃度の確定方法について>
本実施形態では、エンジンENの運転における一定条件の成立時(例えば、エンジンENの始動直後、給油直後など)において、パージ制御の開始後、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度(すなわち、パージガスに含まれる蒸発燃料の濃度)を検出する。しかしながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出し始めた直後は検出されるパージ濃度が変動するため、パージ濃度が確定するまでにはある程度の時間を要する。このとき、パージ濃度が確定しない状況下でパージ制御を行うときには、いきなり高いパージ濃度のパージガスがエンジンENに導入されないように、パージ流量を絞ってパージ制御を行うことになる。そのため、パージ濃度を早く確定できないと、パージ流量を絞ってパージ制御を行う時間が長くなり、エンジンENへのパージガスの導入量が少なくなってしまうおそれがある。したがって、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出するに当たって、パージ濃度を早く確定できるようにすることが望まれる。そこで、パージ濃度を早く確定するために、本実施形態では、以下に説明するパージ濃度の確定方法が行われる。
(第1実施例)
まず、本実施形態のパージ濃度の確定方法の第1実施例について説明する。本実施例では、制御部10は、図2に示す制御フローチャートに基づく制御を行う。図2に示すように、制御部10は、エンジンENを起動し(ステップS1)、パージポンプ13を所定の回転数で駆動させる(ステップS2)。
次に、制御部10は、パージポンプ13の回転数がセンシング可能な回転数に到達し(ステップS3:YES)、パージ実行条件(すなわち、パージ制御を行うための条件)が成立したら(ステップS4:YES)、パージ流量を所定量ずつ漸増させるようにしてパージ制御を行う(ステップS5)。なお、制御部10は、ステップS5において、パージポンプ13の回転数を一定にしながら、図3に示すように、パージバルブ14をデューティ制御で駆動させる際のデューティ比(以下、単に「パージバルブ14のデューティ比」という。)を漸増させる。このとき、例えば、パージバルブ14のデューティ比は、5%、10%、15%、・・・のように増加される。
なお、前記の「センシング可能な回転数」とは、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出することが可能な回転数である。
このようにして、制御部10は、パージ流量を所定量ずつ漸増させるようにしてパージ制御を行いながら(ステップS5)、圧力センサ17で濃度をセンシングする(ステップS6)、すなわち、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する。
そして、制御部10は、濃度(すなわち、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度)の変動幅が所定値A1以下になる(ステップS7:YES)まで、圧力センサ17でパージ濃度を検出する(ステップS6)。なお、所定値A1は、本開示の「第1所定値」の一例であり、例えば、10%である。
このようにして、本実施例では、図3に示すように、制御部10は、時間T0におけるパージ制御の開始後に、パージ流量を所定量ずつ漸増させながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第1のパージ濃度確定制御を行う。
そして、制御部10は、第1のパージ濃度確定制御として、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時(図3の時間T1)まで、パージポンプ13の運転状態の変更を禁止する制御を行いながら、パージバルブ14のデューティ比を漸増させる制御を行う。なお、「パージポンプ13の運転状態の変更を禁止する制御」とは、パージポンプ13の回転数を一定にする制御である。
なお、変形例として、制御部10は、第1のパージ濃度確定制御として、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時(図3の時間T1)まで、パージバルブ14の開弁状態の変更を禁止する制御を行いながら、パージポンプ13の回転数を所定回転数ずつ漸増させる制御を行ってもよい。なお、「パージバルブ14の開弁状態の変更を禁止する制御」とは、パージバルブ14のデューティ比を一定にする制御である。
このようにして、本実施例では、制御部10は、第1のパージ濃度確定制御として、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時(図3の時間T1)まで、パージポンプ13の運転状態またはパージバルブ14の開弁状態の変更を禁止する制御を行う。
これにより、パージ濃度を確定する制御を行っているときに、パージ通路12におけるパージガスの圧力変動を少なくすることができる。そのため、パージガスの圧力変動による圧力センサ17の検出値への影響が少なくなるので、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅を早く収束させることができる。したがって、パージ濃度を早く確定することができる。
(第2実施例)
次に、本実施形態のパージ濃度の確定方法の第2実施例について説明する。本実施例では、制御部10は、図4に示す制御フローチャートに基づく制御を行う。図4に示すように、第1実施例と異なる点として、制御部10は、パージ実行条件が成立したら(ステップS14:YES)、パージ流量を所定流量で制御する(すなわち、パージ流量を所定流量に維持してパージ制御を行う)(ステップS15)。なお、制御部10は、ステップS15において、パージポンプ13の回転数とパージバルブ14のデューティ比を一定にする。このとき、例えば、パージバルブ14のデューティ比は、20%である。
このようにして、制御部10は、パージ流量を所定流量で制御しながら(ステップS15)、圧力センサ17で濃度をセンシングする(ステップS16)。
このようにして、本実施例では、図5に示すように、制御部10は、時間T10におけるパージ制御の開始後に、パージ流量を所定流量に維持しながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第2のパージ濃度確定制御を行う。
そして、本実施例では、制御部10は、第2のパージ濃度確定制御として、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時(図5の時間T11)まで、パージポンプ13の運転状態およびパージバルブ14の開弁状態の変更を禁止する制御を行う。
これにより、パージ濃度を確定する制御を行っているときに、パージ通路12におけるパージガスの圧力変動を少なくすることができる。そのため、パージガスの圧力変動による圧力センサ17の検出値への影響が少なくなるので、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅を早く収束させることができる。したがって、パージ濃度を早く確定することができる。
さらに、パージ制御の開始後に、すぐにパージ流量を所定流量に設定するので、パージ流量を出来る限り増やすことができる。そのため、パージ濃度を確定する制御を行っているときのパージ流量の総量を、第1実施例のときよりも多くすることができる。
<パージ濃度の確定後に行われる制御について>
次に、前記のようにパージ濃度が確定した後、すなわち、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時の後に行われる制御について説明する。
本実施形態では、制御部10は、パージ濃度が確定した後に、図6に示す制御フローチャートに基づく制御を行う。図6に示すように、制御部10は、まず、圧力センサ17での濃度のセンシングを終了する(ステップS21)、すなわち、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する制御を終了する。
次に、制御部10は、A/FセンサSEで濃度を推定する(ステップS22)、すなわち、A/FセンサSEで検出されるエンジンENのA/Fに基づいてパージ濃度を推定する。次に、制御部10は、推定濃度(すなわち、エンジンENのA/Fに基づいて推定したパージ濃度)の変動幅が所定値A2以下になったら(ステップS23:YES)、推定濃度に基づきパージ流量を制御する(ステップS24)。すなわち、制御部10は、ステップS24において、エンジンENのA/Fに基づいて推定したパージ濃度に基づいてパージ流量を制御する。なお、所定値A2は、本開示の「第2所定値」や「所定値」の一例であり、例えば、10%である。
なお、制御部10は、ステップS24において、推定濃度に基づきインジェクタINの噴射量を制御してもよい。また、濃度の変動幅が所定値A1以下となるタイミング(ステップS7,S17:YES)と、推定濃度の変動幅が所定値A2以下となるタイミング(ステップS23:YES)は、同時にもなり得る。
このようにして、制御部10は、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度が所定値A1以下となる検出濃度確定時以後、エンジンENのA/Fに基づいてパージ濃度を推定する制御を行う。そして、制御部10は、エンジンENのA/Fに基づいて推定したパージ濃度が所定値A2以下となる推定濃度確定時以後は、エンジンENのA/Fに基づいて推定したパージ濃度に基づいてパージ流量および/またはインジェクタINの噴射量を制御する。
なお、変形例として、図7に示すように、制御部10は、エンジン暖機が完了したら(ステップS32:YES)、A/FセンサSEで濃度を推定してもよい(ステップS33)。
このようにして、エンジンENのA/Fに基づいてパージ濃度を推定する制御は、エンジンENの暖機が完了した後に行われるとしてもよい。
また、制御部10は、図3にて破線で囲んだ部分として示すように、A/FセンサSEでの濃度計測に移行した後、すなわち、エンジンENのA/Fに基づいてパージ濃度を推定する制御を開始した時(図3の時間T1)の後、キャニスタ11における蒸発燃料の吸着量に応じて、パージ流量をエンジンENにて許容できる範囲で可変させてもよい。
また、制御部10は、図6のステップS24において推定濃度に基づきパージ流量を制御しているときに、エンジンENのA/Fの変化率が大きくなった場合に、図8に示す制御フローチャートに基づく制御を行う。なお、エンジンENのA/Fの変化率が大きくなった場合とは、パージ濃度が急変する場合(例えば、エンジンENを稼働したままの状態で給油することにより、燃料タンクFT内で急激に発生した蒸発燃料がキャニスタ11に流れて、パージ濃度が急変する場合、あるいは燃温が燃料の沸点に達し、急激に蒸発燃料が発生する場合など)を想定している。
図8に示すように、制御部10は、A/F変化率が所定値B以上になった場合に(ステップS41)、すなわち、A/FセンサSEの検出値が大きく変化した場合に、A/FセンサSEでの濃度推定(すなわち、エンジンENのA/Fに基づいてパージ濃度を推定する制御)を終了する(ステップS42)。なお、所定値Bは、本開示の「所定変化率」の一例であり、例えば30%である。
次に、制御部10は、パージ流量を所定流量で制御する(ステップS43)、あるいは、パージ流量を所定量ずつ漸増させるように制御する。次に、制御部10は、圧力センサ17で濃度をセンシングし(ステップS44)、濃度の変動幅が所定値A1以下になれば(ステップS45)、圧力センサ17による濃度のセンシングを終了する。
このようにして、制御部10は、エンジンENのA/Fに基づいて推定されるパージ濃度に基づいてパージ流量を制御しているとき(すなわち、推定濃度確定時以後)に、エンジンENのA/Fの変化率が所定値B(本開示の「所定変化率」の一例)以上となった場合に、第1のパージ濃度確定制御または第2のパージ濃度確定制御を行う。そして、制御部10は、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度に基づいてパージ流量および/またはインジェクタINの噴射量を制御する。
このようにして、図9に示すように、時間T23においてA/F変化率が所定値(例えば、所定値B)以上になった場合に、時間T24から時間T25までパージ流量が所定流量に制御された後、時間T25において圧力センサ17による濃度のセンシングが終了する。
<エンジンの初回運転時と2回目運転時の制御方法について>
また、エンジンENが長時間停止した後におけるエンジンENの初回運転時と、当該初回運転時から少し時間が経過したエンジンENの2回目運転時において、制御部10は、図10~図12に示すタイムチャートのように制御することが考えられる。なお、ここでいう「エンジンENの2回目運転時」とは、エンジンENの2回目以降の運転時も含む意味とする。
まず、第1例として、図10に示すように、エンジンENの初回運転時の時間T31から時間T32と、エンジンENの2回目運転時の時間T34から時間T35において、パージ流量を所定量ずつ漸増させながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第1のパージ濃度確定制御(図10にて「α」で示す制御)を行う。
なお、エンジンENの初回運転時と2回目運転時において、第1のパージ濃度確定制御を行う際にパージ流量を漸増させる量(所定量)が異なるようにしてもよい。このとき、エンジンENの2回目運転時において第1のパージ濃度確定制御を行う際にパージ流量を漸増させる量(所定量)は、エンジンENの初回運転時におけるパージ濃度(例えば、図10の時間T33における濃度(パージ濃度))に応じて設定してもよい。
このような第1例は、例えば、エンジンENが長時間停止した後においてキャニスタ11内に燃料が多量に吸着している場合に実施される。これにより、パージ制御の開始後に、いきなり大流量のパージガスがエンジンENに導入されることを抑制して、A/F荒れの発生を抑制できる。なお、A/F荒れとは、エンジンENのA/Fにおける過度な変動である。
また、第2例として、図11に示すように、エンジンENの初回運転時の時間T41から時間T42と、エンジンENの2回目運転時の時間T44から時間T45において、パージ流量を所定流量に維持しながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第2のパージ濃度確定制御(図11にて「β」で示す制御)を行う。
なお、エンジンENの初回運転時と2回目運転時において、第2のパージ濃度確定制御を行う際に設定するパージ流量(所定流量)が異なるようにしてもよい。このとき、エンジンENの2回目運転時において第2のパージ濃度確定制御を行う際に設定するパージ流量(所定流量)は、エンジンENの初回運転時におけるパージ濃度(例えば、図11の時間T43における濃度(パージ濃度))に応じて設定してもよい。
このような第2例は、例えば、キャニスタ11内に燃料が多量に吸着していない場合に実施される。そして、この第2例によれば、パージ制御の開始時からパージ流量を多くすることができる。
また、第3例として、図12に示すように、エンジンENの初回運転時の時間T51から時間T52において、パージ流量を所定量ずつ漸増させながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第1のパージ濃度確定制御(図12にて「α」で示す制御)を行う。その一方で、エンジンENの2回目運転時の時間T54から時間T55において、パージ流量を所定流量に維持しながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第2のパージ濃度確定制御(図12にて「β」で示す制御)を行う。
なお、エンジンENの2回目運転時において第2のパージ濃度確定制御を行う際に設定するパージ流量(所定流量)は、エンジンENの初回運転時におけるパージ濃度(例えば、図12の時間T53における濃度(パージ濃度))に応じて設定してもよい。
このような第3例は、例えば、エンジンENが長時間停止した後においてキャニスタ11内に燃料が多量に吸着している場合に実施される。これにより、パージ制御の開始後に、いきなり大流量のパージガスがエンジンENに導入されることを抑制して、A/F荒れの発生を抑制できる。そのうえで、エンジンENの2回目以降の運転時においては、パージ制御の開始時からパージ流量を多くすることができる。
<本実施形態の効果>
以上のように本実施形態の蒸発燃料処理装置1において、制御部10は、パージ制御の開始後に、パージ流量を所定量ずつ漸増させながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第1のパージ濃度確定制御を行う。そして、制御部10は、第1のパージ濃度確定制御として、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時まで、パージポンプ13の運転状態またはパージバルブ14の開弁状態の変更を禁止する制御を行う。
これにより、パージ濃度を確定する制御を行っているときに、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅を早く収束させることができる。そのため、パージ濃度を早く確定することができる。
また、制御部10は、パージ制御の開始後に、パージ流量を所定流量に維持しながら、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出する第2のパージ濃度確定制御を行ってもよい。そして、制御部10は、第2のパージ濃度確定制御として、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時まで、パージポンプ13の運転状態およびパージバルブ14の開弁状態の変更を禁止する制御を行う。
これにより、パージ濃度を確定する制御を行っているときに、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅を早く収束させることができる。そのため、パージ濃度を早く確定することができる。
さらに、パージ流量を増やすことができるので、パージ濃度を確定する制御を行っているときのパージ流量の総量を、第1実施例のときよりも多くすることができる。
また、制御部10は、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度の変動幅が所定値A1以下となる検出濃度確定時以後、A/FセンサSEの検出値(すなわち、エンジンENのA/F)に基づいてパージ濃度を推定する制御を行う。そして、制御部10は、A/FセンサSEの検出値に基づいて推定したパージ濃度の変動幅が所定値A2以下となる推定濃度確定時以後は、A/Fの検出値に基づいて推定したパージ濃度に基づいてパージ流量および/またはインジェクタINの噴射量を制御する。なお、検出濃度確定時と推定濃度確定時は、同時にもなり得る。
ここで、圧力センサ17の検出値に基づいてパージ濃度を検出するときには、パージバルブ14が閉弁状態であるとき(図3や図5に示す閉弁時間Tcのとき)の圧力センサ17の検出値を用いるので、パージバルブ14のデューティ比を100%にできない。そのため、パージ流量が制限されてしまう。そこで、本実施形態では、A/FセンサSEの検出値に基づいて推定したパージ濃度が確定した時(推定濃度確定時)以後に、A/FセンサSEの検出値に基づいて推定したパージ濃度に基づいてパージ流量および/またはインジェクタINの噴射量を制御する。そのため、パージバルブ14のデューティ比を100%にすることも可能になるので、パージ流量が制限され難くなり、パージ流量を増加させることができる。
また、A/FセンサSEの検出値に基づいてパージ濃度を推定する制御は、エンジンENの暖機が完了した後に行われるとしてもよい。
これにより、エンジンENの暖機が完了して、インジェクタINが暖まってその噴射量が安定してから、A/FセンサSEの検出値に基づいてパージ濃度を推定する制御を行うことができるので、パージ濃度を推定する精度が向上する。
また、制御部10は、A/FセンサSEの検出値に基づいて推定したパージ濃度の変動幅が所定値A2以下となる推定濃度確定時以後に、A/FセンサSEの検出値の変化率が所定値B以上となった場合に、第1のパージ濃度確定制御または第2のパージ濃度確定制御を行う。そして、制御部10は、圧力センサ17の検出値に基づいて検出したパージ濃度に基づいてパージ流量および/またはインジェクタINの噴射量を制御する。
これにより、パージ濃度が急変した場合でも、A/F荒れの発生を抑制できる。
また、制御部10は、A/FセンサSEの検出値に基づいてパージ濃度を推定する制御を開始した後、キャニスタ11における蒸発燃料の吸着量に応じて、パージ流量をエンジンENにて許容できる範囲で可変させてもよい。
これにより、キャニスタ11における蒸発燃料の吸着量に関わらず、安定してエンジンENへパージガスを導入して処理することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
1 蒸発燃料処理装置
10 制御部
11 キャニスタ
12 パージ通路
13 パージポンプ
14 パージバルブ
17 圧力センサ
100 内燃機関システム
EN エンジン
IP 吸気通路
SE A/Fセンサ
FT 燃料タンク
IN インジェクタ
A1,A2 所定値
B 所定値
Tc 閉弁時間

Claims (7)

  1. 蒸発燃料を貯留するキャニスタと、
    前記キャニスタから吸気通路を介してエンジンへ前記蒸発燃料を含むパージガスを流すパージ通路と、
    前記パージガスを前記吸気通路へ送るパージポンプと、
    前記パージ通路を開閉するパージバルブと、
    前記パージポンプを駆動させながら、前記パージバルブをデューティ制御により駆動させることにより、前記キャニスタから前記パージ通路と前記吸気通路を介して前記エンジンに前記パージガスを導入するパージ制御を実行する制御部と、
    を有する蒸発燃料処理装置において、
    前記パージポンプの吐出圧または前後差圧を検出する圧力検出部を有し、
    前記制御部は、前記パージ制御の開始後に、前記パージガスの流量であるパージ流量を所定量ずつ漸増させながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージガスに含まれる前記蒸発燃料の濃度であるパージ濃度を検出し、前記圧力検出部の検出値に基づいて検出した前記パージ濃度の変動幅が第1所定値以下となる検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態または前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第1のパージ濃度確定制御を行うこと、
    を特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 蒸発燃料を貯留するキャニスタと、
    前記キャニスタから吸気通路を介してエンジンへ前記蒸発燃料を含むパージガスを流すパージ通路と、
    前記パージガスを前記吸気通路へ送るパージポンプと、
    前記パージ通路を開閉するパージバルブと、
    前記パージポンプを駆動させながら、前記パージバルブをデューティ制御により駆動させることにより、前記キャニスタから前記パージ通路と前記吸気通路を介して前記エンジンに前記パージガスを導入するパージ制御を実行する制御部と、
    を有する蒸発燃料処理装置において、
    前記パージポンプの吐出圧または前後差圧を検出する圧力検出部を有し、
    前記制御部は、前記パージ制御の開始後に、前記パージガスの流量であるパージ流量を所定流量に維持しながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージガスに含まれる前記蒸発燃料の濃度であるパージ濃度を検出し、前記圧力検出部の検出値に基づいて検出した前記パージ濃度の変動幅が第1所定値以下となる検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態および前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第2のパージ濃度確定制御を行うこと、
    を特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1または2の蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部は、前記検出濃度確定時以後であって、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージ濃度の変動幅が第2所定値以下となる推定濃度確定時以後は、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージ濃度に基づいて前記パージ流量および/または前記エンジンに燃料を噴射するインジェクタの噴射量を制御すること、
    を特徴とする蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項3の蒸発燃料処理装置において、
    前記エンジンのA/Fに基づいて前記パージ濃度を推定する制御は、前記エンジンの暖機が完了した後に行われること、
    を特徴とする蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項3または4の蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部は、前記推定濃度確定時以後に、前記エンジンのA/Fの変化率が所定変化率以上となった場合に、前記パージ流量を所定量ずつ漸増させながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージ濃度を検出し、前記検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態または前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第1のパージ濃度確定制御、または、前記パージ流量を所定流量に維持しながら、前記圧力検出部の検出値に基づいて前記パージ濃度を検出し、前記検出濃度確定時まで、前記パージポンプの運転状態および前記パージバルブの開弁状態の変更を禁止する第2のパージ濃度確定制御を行い、前記圧力検出部の検出値に基づいて検出した前記パージ濃度に基づいて前記パージ流量および/または前記インジェクタの噴射量を制御すること、
    を特徴とする蒸発燃料処理装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1つの蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部は、前記エンジンのA/Fに基づいて前記パージ濃度を推定する制御を開始した後、前記キャニスタにおける前記蒸発燃料の吸着量に応じて、前記パージ流量を前記エンジンにて許容できる範囲で可変させること、
    を特徴とする蒸発燃料処理装置。
  7. 蒸発燃料を貯留するキャニスタと、
    前記キャニスタから吸気通路を介してエンジンへ前記蒸発燃料を含むパージガスを流すパージ通路と、
    前記パージガスを前記吸気通路へ送るパージポンプと、
    前記パージ通路を開閉するパージバルブと、
    前記パージポンプを駆動させながら、前記パージバルブをデューティ制御により駆動させることにより、前記キャニスタから前記パージ通路と前記吸気通路を介して前記エンジンに前記パージガスを導入するパージ制御を実行する制御部と、
    を有する蒸発燃料処理装置において、
    前記制御部は、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージガスに含まれる前記蒸発燃料の濃度であるパージ濃度の変動幅が所定値以下となる推定濃度確定時以後は、前記エンジンのA/Fに基づいて推定した前記パージ濃度に基づいて前記パージガスの流量であるパージ流量および/または前記エンジンに燃料を噴射するインジェクタの噴射量を制御すること、
    を特徴とする蒸発燃料処理装置。
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