JP7299449B2 - 空気二次電池用の空気極及びこの空気極を含む空気二次電池 - Google Patents
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Description
放電(酸素還元反応):O2+2H2O+4e-→4OH-・・・(II)
一般式:Ln1-aMgaNib-c-dAlcMd・・・(III)
で表されるものを用いることが好ましい。
まず、所定の組成となるように金属原材料を計量して混合し、この混合物を不活性ガス雰囲気下にて、例えば、高周波誘導溶解炉で溶解した後、冷却してインゴットにする。得られたインゴットは、不活性ガス雰囲気下にて900~1200℃に加熱され、その温度で5~24時間保持する熱処理が施され均質化される。この後、インゴットを粉砕し、篩分けを行うことにより所望粒径の水素吸蔵合金粒子の集合体である水素吸蔵合金粉末を得る。
まず、水素吸蔵合金粒子の集合体である水素吸蔵合金粉末、導電材、結着剤及び水を混練して負極合剤ペーストを調製する。得られた負極合剤ペーストは負極基材に充填され、その後、乾燥処理が施される。乾燥後、水素吸蔵合金粒子等が付着した負極基材はロール圧延されて、体積当たりの合金量を高められ、その後、裁断がなされ、これにより負極12が得られる。この負極12は、全体として板状をなしている。負極12に含まれる負極合剤層は、水素吸蔵合金の粒子、導電材の粒子等により形成されているので、多孔質構造をなしている。
空気二次電池用の触媒機能を有する混合粉末は、コア粒子に、このコア粒子よりも小さい触媒粒子が組み合わされた混合粒子の集合体である。
なお、触媒粒子74による被覆厚みは、5~10粒子層程度とすることが好ましい。
まず、コア粒子としてのNi粒子と、触媒粒子(ビスマスルテニウム複合酸化物粒子)とが組み合わされた混合粒子の集合体である混合粉末を準備する。更に、結着剤及び水を準備する。そして、これら混合粉末、結着剤及び水を混錬して空気極合剤ペーストを調製する。
1.電池の製造
(実施例1)
(1)空気極触媒の合成
第1ステップとして、Bi(NO3)3・5H2O及びRuCl3・3H2Oを所定量準備し、これらBi(NO3)3・5H2O及びRuCl3・3H2Oが同じ濃度となるように75℃の蒸留水中に投入し、撹拌してBi(NO3)3・5H2O及びRuCl3・3H2Oの混合水溶液を調製した。そして、この混合水溶液に、2mol/LのNaOH水溶液を加えた。この際の浴温度は75℃とし、酸素バブリングを行いながら撹拌した。この操作によって生じた沈殿物を含む溶液を85℃に保持して水分の一部を蒸発させてペーストを形成した。このペーストを蒸発皿に移し、120℃に加熱し、その状態で12時間保持して乾燥させ、ペーストの乾燥物(前駆体)を得た。
Ni粒子の集合体であるNi粉末を準備した。このNi粒子は、カーボニル法により製造したフィラメント状のNi粒子であり、平均粒径が10~20μmであった。
上記のようにして得られた混合粉末に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ディスパージョン及びイオン交換水を混合した。このとき、混合粉末は100重量部、PTFEディスパージョンは11重量部、イオン交換水は30重量部の割合で均一に混合して空気極合剤のペーストを製造した。
Nd、Mg、Ni、Alの各金属材料を所定のモル比となるように混合した後、高周波誘導溶解炉に投入しアルゴンガス雰囲気下にて溶解させ、得られた溶湯を鋳型に流し込み、25℃の室温まで冷却してインゴットを製造した。
まず、一般的な焼結式の水酸化ニッケル正極を準備した。なお、この水酸化ニッケル正極としては、その正極容量が負極12の負極容量よりも十分大きいものを準備した。そして、この水酸化ニッケル正極と、得られた負極12とを、これらの間にポリエチレンの不織布で形成されたセパレータを介在させた状態で重ね合わせて、活性化処理用電極群を形成した。この活性化処理用電極群を所定量のアルカリ電解液とともにアクリル樹脂製の容器に収容した。これにより、ニッケル水素二次電池の単極セルを形成した。
得られた空気極16及び負極12を、これらの間にセパレータ14を挟んだ状態で重ね合わせ、電極群10を製造した。この電極群10の製造に使用したセパレータ14はスルホン基を有するポリプロピレン繊維製不織布により形成されており、その厚みは0.1mm(目付量53g/m2)であった。
以上のようにして、図1に示すような電池2を製造した。
混合粒子の製造の際に、機械的撹拌混合機を使わずに、乳鉢を用いて10分間混合したことを除いて、実施例1と同様にして空気水素二次電池を製造した。なお、この乳鉢による混合の場合の負荷量は、実施例1や後述する比較例2の場合に比べて非常に低い。
混合粒子の製造の際に、撹拌羽の回転数を7800rpmで、600Wの負荷にて5分間の混合処理を施したことを除いて、実施例1と同様にして空気水素二次電池を製造した。なお、この比較例2における混合処理の負荷量は50Whであった。なお、得られた混合粉末につき、乾式粒度計にて粒径を測定した結果、体積平均粒径は7.6μmであった。
(1)混合粒子の形態
実施例1、比較例1、2の混合粉末の分析用試料をカーボンテープ上に固定し、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、加速電圧15keVにて10000倍まで拡大して粒子形態を観察した。得られた実施例1、比較例1、2に係る混合粒子のSEM画像をそれぞれ図4~6に示した。
混合粉末の分析用試料について、走査型電子顕微鏡で観察するとともにエネルギー分散型X線分光法により元素分析を行う、いわゆるSEM/EDSにより組成分析を行った。このときの加速電圧は15keVであった。詳しくは、平均粒径に近い粒子を10個選別し、分析対象とした。これら分析対象に電子線をスポット照射した。その際に生じる特性X線を分光することで、各スポット点におけるNi、Bi及びRuの原子比率を算出し、これら元素の元素濃度を求めた。そして、Niの元素濃度をAとし、BiとRuの合計の元素濃度をBとした場合に、A/Bで表される組成比Cを、各スポット点1~10について求めた。その結果を表1に示した。この組成比Cは、Niと(Bi+Ru)との割合を表し、Ni粒子の表面に存在するBi2Ru2O7の割合を反映している。このCの値が小さいほどNi粒子はBi2Ru2O7の触媒で覆われており、逆にこのCの値が大きいほどNi粒子は露出していることを表している。
実施例1、比較例1、2の空気水素二次電池については、空気極端子58及び負極端子60を介して、0.5Itで1.2時間充電し、0.5Itで電池電圧が0.4Vになるまで放電することを1サイクルとし、斯かる充放電を3サイクル繰り返した。このとき、充放電に関わらず、入側通気孔32から空気を入れ、出側通気孔34から空気を排出するようにして、通気路30には、53mL/分の割合で常に空気を供給し続けた。なお、負極容量(640mAh)を1Itとした。
ここで、放電容量の値が全放電容量の半分の値になった時の電池電圧を中間電圧として測定した。得られた中間電圧のうち3サイクル時の値を放電中間電圧として表2に示した。この放電中間電圧の値が高いほど電池特性に優れていることを示す。
図4~6に示す混合粒子のSEM画像より、比較例1の混合粒子は表面に50nm程度の粒子が付着した凹凸のある表面を形成しているが、比較例2では平滑な表面を形成していることがわかる。実施例1は、比較例1と比較例2の中間的な表面形状を形成している。
4 容器
6 容器本体
8 蓋
10 電極群
12 負極
14 セパレータ
16 空気極(正極)
30 通気路
40 撥水通気部材
70 混合粒子
72 コア粒子
74 触媒粒子
76 触媒層
Claims (7)
- 触媒機能を有する混合粉末を含む空気極合剤を備えている空気二次電池用の空気極において、
前記混合粉末は、コア粒子に前記コア粒子よりも小さい触媒粒子が組み合わされた混合粒子の集合体であり、
前記コア粒子は、Niを含んでおり、
前記触媒粒子は、パイロクロア型金属酸化物触媒により形成されており、前記コア粒子の表面に存在しており、
前記Niの元素濃度をAとし、前記パイロクロア型金属酸化物触媒の金属成分の元素濃度をBとした場合に、A/Bで表される組成比をCとし、
前記混合粉末に含まれる前記混合粒子のうち任意に選ばれた複数個について測定された前記A及び前記Bからそれぞれ求められる前記Cの平均値をCavとし、前記C及び前記Cavから求められる標準偏差をσとした場合に、
前記混合粉末は、σ/Cavで求められる変動係数Dが、D≦0.52の関係を満たしている、空気二次電池用の空気極。 - 前記触媒粒子の一次粒子の大きさは、前記コア粒子の一次粒子の大きさに対し、1/1000以上、1/10以下である、請求項1に記載の空気二次電池用の空気極。
- 前記パイロクロア型金属酸化物触媒は、パイロクロア型のビスマスルテニウム複合酸化物である、請求項1又は2に記載の空気二次電池用の空気極。
- 前記混合粒子は、前記ビスマスルテニウム複合酸化物を5重量%以上、30重量%以下、前記Niを60重量%以上含む、請求項3に記載の空気二次電池用の空気極。
- 前記コア粒子は、フィラメント状のNi粒子である、請求項1~4の何れかに記載の空気二次電池用の空気極。
- 容器と、前記容器内にアルカリ電解液とともに収容された電極群とを備え、
前記電極群は、セパレータを介して重ね合わされた正極及び負極を含み、
前記正極は、請求項1~5の何れかに記載の空気二次電池用の空気極である、空気二次電池。 - 前記負極は、水素吸蔵合金を含んでいる、請求項6に記載の空気二次電池。
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