以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図11を参照して、第1実施形態による冷却装置100の構成について説明する。まず、冷却装置100の冷凍回路100aの構成について説明する。
(冷凍回路の構成)
図1および図2に示すように、冷却装置100は、冷却空間(冷却対象)を冷却するように構成されている。具体的には、冷却装置100は、冷却空間を0℃以下の温度に冷却するように構成されている。冷却装置100は、冷却空間としての、ショーケース、冷蔵庫、冷凍庫、倉庫または部屋の内部を冷却するように構成されている。
冷却装置100は、圧縮機1を備えている。圧縮機1は、冷媒を圧縮するように構成されている。圧縮機1は、インバータ(図示せず)により制御されている。これにより、圧縮機1は、圧縮機1から吐出される冷媒の流量を調整可能に構成されている。なお、冷媒は、たとえば、フロン410A、フロン404A、および、二酸化炭素(CO2)などである。
また、冷却装置100は、凝縮器2を備えている。凝縮器2は、圧縮機1から吐出された冷媒を凝縮するように構成されている。
また、冷却装置100は、蒸発器3を備えている。蒸発器3は、後述する膨張弁4a~4cによって膨張された冷媒を蒸発させるように構成されている。また、蒸発器3は、冷媒に熱を伝える伝熱表面S(図3参照)を含む。なお、蒸発器3の具体的な構造については、後述する。
また、蒸発器3(蒸発器3a~3c)は、複数(第1実施形態では、3個)設けられている。また、蒸発器3a~3cに対して冷媒の流れの上流側と下流側とには、各々、膨張弁4(膨張弁4a~4f)が配置されている。そして、複数の蒸発器3のうちの除霜が行われる蒸発器3には、膨張弁4が調整されることにより、高温の冷媒が流入される。また、除霜が行われる蒸発器3以外の蒸発器3には、膨張弁4が調整されることにより、低温の冷媒が流入される。なお、冷却時と除霜時との冷却装置100の動作は、後述する。
また、冷媒の流れに対して、後述する捕集部用配管7の上流側に、膨張弁4gが設けられている。
また、図3に示すように、冷却装置100は、第1送風機5aを備えている。第1送風機5aは、空気の流れに対して、蒸発器3の上流側に配置されており、蒸発器3の伝熱部32(伝熱表面S)に空気を送風(供給)するように構成されている。また、第1送風機5aは、蒸発器3の伝熱表面Sに空気を送風することにより、蒸発器3によって冷却された空気を冷却対象側に送風する。また、第1送風機5aは、蒸発器3の伝熱表面Sに空気を送風することにより、蒸発器3に付着した霜を除去するように構成されている。
また、図1および図2に示すように、冷却装置100は、霜捕集部6を備えている。霜捕集部6は、蒸発器3から除去された霜、および、蒸発器3を通過する空気に含まれる水蒸気を捕集するように構成されている。なお、霜捕集部6の具体的な構成は、後述する。
また、第1実施形態では、霜捕集部6は、直管から構成されている捕集部用配管7を含む。捕集部用配管7は、凝縮器2から流出した冷媒が流通する。また、捕集部用配管7は、霜捕集部6により霜を捕集する際に後述する第3流路23を冷却するとともに、霜捕集部6により捕集された霜を排水する際に第3流路23を加熱する。なお、捕集部用配管7は、特許請求の範囲の「熱交換部」の一例である。
また、冷媒の流れに対して、捕集部用配管7の下流側には、電磁弁8が設けられている。
また、電磁弁8の下流側および蒸発器3の下流側には、電磁弁8(捕集部用配管7)から流出した冷媒と、蒸発器3から流出した冷媒とが合流する合流配管9が設けられている。
また、冷媒の流れに対して、合流配管9の下流側には、アキュムレータ10(高圧の冷媒を蓄積する装置)が設けられている。また、アキュムレータ10の下流側には、ストレーナ11(冷媒内の異物などを除去するための配管)が設けられている。また、アキュムレータ10の下流側には、圧縮機1が設けられている。
また、圧縮機1の冷媒の流入側と流出側とを接続するようにバイパス回路12が設けられている。蒸発器3から流出する冷媒が湿り蒸気の場合、冷媒を圧縮機1に流入させずに、バイパス回路12回路を介して、冷媒を圧縮機1の下流側に流す。これにより、湿り蒸気の冷媒に起因して、圧縮機1が損傷するのを抑制することが可能になる。
また、冷却装置100では、凝縮器2の下流側には、三方弁13が設けられている。そして、冷却時において、電磁弁8が閉状態にされることにより、比較的高温の冷媒が、凝縮器2から、三方弁13を介して、捕集部用配管7に流入される。なお、捕集部用配管7の上流側には、逆止弁14aが設けられている。また、捕集部用配管7の下流側と三方弁13との間には、逆止弁14bが設けられている。また、除霜時において、三方弁13が切り替えられることにより、凝縮器2から流出した冷媒が、霜捕集部6を介さずに、膨張弁4gによって膨張され、膨張された冷媒が、捕集部用配管7に流入される。
(冷却装置の具体的な構成)
次に、冷却装置100の具体的な構成について説明する。
図4に示すように、冷却装置100は、空気が流通する第1流路21を備えている。第1流路21は、蒸発器3に対して空気の流れの上流側に配置されている。
また、冷却装置100は、冷却対象に冷却風を流すための第2流路22を備えている。第2流路22は、蒸発器3に対して空気の流れの下流側に配置されている。また、第2流路22の下面22aは、後述する第2接続流路25に向かって窪む凹形状を有する。これにより、蒸発器3から除去された固体の霜が、凹形状の下面22aに沿って、第2接続流路25に移動する。
また、冷却装置100は、第3流路23を備えている。第3流路23は、蒸発器3の下流側(第2流路22)の空気を、蒸発器3に対して空気の流れの上流側の第1流路21に循環させるように構成されている。また、第3流路23は、霜捕集部6により霜を捕集する際には冷却されるとともに、霜捕集部6により捕集された霜を排水する際には加熱されるように構成されている。
また、第1流路21と第2流路22とは、水平方向(Y方向)に沿って延びるように設けられている。また、第3流路23は、第1流路21および第2流路22の下方に設けられている。なお、Y方向は、特許請求の範囲の「第1方向」の一例である。
また、冷却装置100は、第1接続流路24を備えている。第1接続流路24は、第3流路23と第1流路21とを接続するように構成されている。これにより、第3流路23と第1流路21とは、第1接続流路24を介して連通する。また、第1接続流路24は、空気の流れに対して、蒸発器3の上流側に設けられている。また、第1接続流路24は、後述する第2送風機5bが取り付けられるファンケーシング5cの内側空間に連通している。また、第1接続流路24は、蒸発器3の近傍に設けられている。
また、冷却装置100は、第2接続流路25を備えている。第2接続流路25は、第3流路23と第2流路22とを接続するように構成されている。これにより、第3流路23と第2流路22とは、第2接続流路25を介して連通する。また、第2接続流路25は、空気の流れに対して、蒸発器3の下流側に設けられている。また、第2接続流路25は、蒸発器3の近傍に設けられている。
また、冷却装置100は、第2送風機5bを備えている。第2送風機5bは、蒸発器3の下流側の第2流路22の空気を、第3流路23に誘引するように構成されている。これにより、第2送風機5bは、第2流路22、第2接続流路25、第3流路23、第1接続流路24、および、第1流路21を介する空気の循環気流を形成するように構成されている。具体的には、第2送風機5bは、空気の流れに対して、蒸発器3の上流側に配置されている。また、第2送風機5bは、第1流路21に配置されている。また、第2送風機5bは、第1流路21に設けられたファンケーシング5cに取り付けられている。また、第2送風機5bは、第2送風機5bの回転軸が、斜め上方(蒸発器3側)に向くように配置されている。
ここで、第1実施形態では、蒸発器3に対して空気が流れるY方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、鉛直方向における第1流路21の幅W3および第2流路22の幅W4のうちの少なくとも一方(第1実施形態では、両方)よりも小さい。具体的には、Y方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、鉛直方向における第1流路21の幅W3および第2流路22の幅W4のうちの少なくとも一方(第1実施形態では、両方)の幅の1/2よりも小さい。たとえば、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、5mm以上50mm以下である。また、第1流路21の幅W3および第2流路22の幅W4は、約120mmである。
また、第1実施形態では、Y方向における、第1接続流路24の幅W1は、第2接続流路25の幅W2よりも小さい。なお、第1接続流路24の幅W1が小さすぎると、圧損が大きくなるため、上記の循環気流が形成できなくなる。一方、第1接続流路24の幅W1が小さくても、第1送風機5aおよび第2送風機5bの風速(風量)を大きくすることにより、上記の循環気流を形成することが可能になる。つまり、第1接続流路24の幅W1(第2接続流路25の幅W2)は、第1送風機5aおよび第2送風機5bの風速(風量)に基づいて、最適に選択可能である。
また、第1実施形態では、第1流路21、第2流路22および第3流路23は、各々、Y方向に沿って延びるように設けられている。また、第1接続流路24および第2接続流路25は、鉛直方向に沿って延びるように設けられている。これにより、上記の循環気流は、Y1方向側に向かって、第1流路21から、蒸発器3を介して、第2流路22に移動する。また、循環気流は、Z2方向側に向かって、第2接続流路25から第3流路23に移動する。また、循環気流は、第3流路23を、霜捕集部6を介して、Y2方向側に移動する。また、循環気流は、Z1方向側に向かって、第1接続流路24から第1流路21に移動する。
また、図5に示すように、蒸発器3は、Y方向に水平面内において直交するX方向に沿って複数(3つ)設けられている。そして、第1実施形態では、第1接続流路24および第2接続流路25は、複数の蒸発器3の一方端部側(X1方向側)から他方端部側(X2方向側)まで、X方向に沿って延びるように、スリット状に形成されている。具体的には、スリット状の第1接続流路24および第2接続流路25は、X1方向側の蒸発器3の近傍から、X2方向側の蒸発器3の近傍まで渡るように(連続して)設けられている。また、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、X方向に亘って略一定である。なお、X方向は、特許請求の範囲の「第2方向」の一例である。
また、図4に示すように、冷却装置100は、床面部26を備えている。床面部26には、第1接続流路24および第2接続流路25が設けられる。また、床面部26には、蒸発器3が載置される。具体的には、床面部26は、第1流路21および第2流路22と、第3流路23との境界を構成する。また、床面部26は、たとえば、断熱材(木材、発砲スチロールなど)から構成されている。
そして、第1実施形態では、Y方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、床面部26の鉛直方向の厚みtよりも小さい。たとえば、床面部26の厚みtは、約100mmである。
また、第3流路23の下方には、床面部27が設けられている。床面部27も、床面部26と同様に、断熱材(木材、発砲スチロールなど)から構成されている。また、床面部27は、下方に窪む凹形状を有する。
(蒸発器の具体的な構成)
次に、蒸発器3の具体的な構成について説明する。蒸発器3は、フィンアンドチューブ型の蒸発器である。
図3に示すように、蒸発器3は、冷媒が流れる円管状の冷媒流通部31と、冷媒流通部31に接するように設けられ冷媒流通部31を流れる冷媒の温度を空気に伝熱するための伝熱部32とを含む。具体的には、伝熱部32は、平板(フィン)からなる。また、伝熱部32は、互いに平行に複数設けられている。また、伝熱部32の表面は、伝熱表面Sを構成する。また、伝熱部32は、たとえば、アルミニウムなどの金属から構成されている。そして、冷媒流通部31は、複数の伝熱部32を貫通するとともに、蛇行するように設けられている。また、伝熱表面Sは、平坦であってもよいし、凹凸形状を有していてもよい。伝熱表面Sが凹凸形状を有することにより、付着した霜を取り除き易くすることが可能である。
また、第1実施形態では、図6に示すように、第1送風機5aは、伝熱部32の縁部33に向かって空気を送風するように構成されている。そして、第1送風機5aから空気が送風される側の伝熱部32の縁部33側には、伝熱部32における熱伝導の抵抗となる熱抵抗部34が設けられている。具体的には、熱抵抗部34は、伝熱部32のY2方向側に設けられている。また、熱抵抗部34は、伝熱部32のZ1方向側からZ2方向側に亘って設けられている。また、熱抵抗部34は、複数の伝熱部32の全てに設けられている。なお、熱抵抗部34は、伝熱部32のZ1方向側、Z2方向側、および、Y1方向側(これらのうちの1つ、2つ、または全部)にも設けられていてもよい。
具体的には、第1実施形態では、図6に示すように、伝熱部32の縁部33(Y2方向側)と、冷媒流通部31とが、冷媒流通部31の直径Rよりも大きい距離L1分、離間されることにより、熱抵抗部34が構成されている。たとえば、冷媒流通部31の直径Rは、約12mmであり、距離L1は、15mm以上50mm以下である。ここで、距離L1が比較的小さい場合、伝熱部32の縁部33の温度が冷媒流通部31(冷媒)の温度と略同じ(たとえば、-25℃など)となり、前縁効果によって、伝熱部32の縁部33に集中的に霜が着霜する。一方、距離L1を、15mm以上50mm以下(たとえば、約30mm)とすることにより、伝熱部32の縁部33の温度が、第1送風機5aから送風される空気の温度(たとえば、約-15℃)に近づく。その結果、伝熱部32の縁部33と、第1送風機5aから送風される空気との熱交換量が低減するので、伝熱部32の縁部33に霜が集中的に着霜するのが抑制される。
また、第1実施形態では、図7に示すように、第1送風機5aは、伝熱部32の縁部33に対する空気の風速を、周期的に増減するように構成されている。たとえば、空気の風速は、約3.0m/sと約0.3m/sとに切り替えられる。また、第1送風機5aは、数十秒~1分程度の周期で、空気の風速(風量)が大きい状態と、小さい状態とを切り替えるように構成されている。そして、空気の風速が小さい状態で、蒸発器3の略全体が均一の温度(約-5℃)にされる。また、空気の風速が大きい状態で、風圧によって霜が除去(除霜)される。
(霜捕集部の具体的な構成)
次に、霜捕集部6の具体的な構成について説明する。
図8に示すように、冷却装置100(霜捕集部6)は、第1捕集部6aを備えている。第1捕集部6aは、空気に含まれる固体の霜を捕集するように構成されている。また、冷却装置100(霜捕集部6)は、第2捕集部6bを備えている。第2捕集部6bは、第1捕集部6aとは別個に配置されている。そして、第2捕集部6bは、空気を冷却することにより空気に含まれる水蒸気を凝縮させて捕集するように構成されている。
また、第2捕集部6bは、第1捕集部6aに対して空気の流れの下流側に配置されている。また、第1捕集部6aと第2捕集部6bとは、間隔を隔てた状態で、空気の流れの方向に沿ってこの順で配置されている。
また、第1捕集部6aと第2捕集部6bと両方は、網目状の部材から構成されている。また、網目状の部材は、たとえば、アルミニウム、銅、ステンレス鋼などの熱伝導率が大きい金属により形成されている。なお、第1捕集部6aと第2捕集部6bとは、パンチングメタルまたはエキスパンダメタルにより構成されていてもよい。また、第1捕集部6aは、複数の蒸発器3に対して、1つ設けられている。同様に、第2捕集部6bは、複数の蒸発器3に対して、1つ設けられている。第1捕集部6aと第2捕集部6bとは、複数の蒸発器3が配列されている方向(X方向)に沿って延びるように設けられている。また、第1捕集部6aと第2捕集部6bとは、たとえば、略長方形形状を有する。また、第1捕集部6aと第2捕集部6bとは、鉛直方向(Z方向)に沿うように配置されている。
また、第2捕集部6bには、第2捕集部6bを冷却するための冷却媒体が流通する捕集部用配管7(直管)が設けられている。具体的には、捕集部用配管7は、第2捕集部6bに接するように配置されている。つまり、捕集部用配管7は、熱伝導により第2捕集部6bから熱を奪うように構成されている。捕集部用配管7は、たとえば、ろう付けにより第2捕集部6bに接続されている。また、捕集部用配管7は、第2捕集部6bの上方と下方との両方に設けられている。これにより、第2捕集部6bの温度を、高さ方向において、略均一にすることが可能になる。
(冷却時の動作)
次に、図1を参照して、冷却装置100の冷却時の動作について説明する。
まず、冷媒は、圧縮機1により圧縮される。これにより、冷媒の圧力は、比較的高圧になる。次に、圧縮機1により圧縮された冷媒は、凝縮器2により冷却されることにより凝縮(液化)される。なお、圧縮機1により圧縮された冷媒の温度は、約60℃であり、圧力は、比較的高い。また、凝縮器2により凝縮された冷媒の温度は、約30℃であり、圧力は、比較的高い。
次に、液化された冷媒が、三方弁13を介して、膨張弁4a~4cによって膨張される。これにより、冷媒の温度は、約-40℃となり、圧力は、比較的低くなる。次に、膨張弁4a~4cによって膨張された冷媒は、蒸発器3a~3cによって蒸発(気化)される。これにより、冷媒の温度は、約-20℃となり、圧力は、比較的低い。このとき、冷媒の気化熱によって、蒸発器3の伝熱表面Sの周囲の空気の温度が低下(冷却)される。また、第1送風機5aがONされることによって、蒸発器3の伝熱表面Sに、空気が送風される。これにより、冷却された空気は、冷却対象となる冷却空間に送風される。ここで、送風された空気が、伝熱表面Sによって冷却されるため、空気中の水分が、伝熱表面Sに凝縮(凍結)する。このため、伝熱表面Sに、霜が付着(成長)する。また、気化した冷媒は、再び圧縮機1により圧縮される。
なお、電磁弁8は、閉状態にされており、捕集部用配管7には冷媒は流れない。また、第2送風機5bは、OFFされている。
(除霜時の動作)
次に、図2を参照して、冷却装置100の除霜時の動作について説明する。なお、除霜とは、伝熱表面Sに付着した霜を取り除くことを意味する。以下の説明では、蒸発器3aの除霜を行う場合について説明する。
伝熱表面Sの除霜時に、蒸発器3aの伝熱表面Sの温度を冷却時の伝熱表面Sの温度よりも高い温度に加熱する。具体的には、上記の冷却時と同様に、凝縮器2により凝縮された冷媒が膨張弁4bおよび4cによって膨張される。これにより、比較的低温(約-40℃)かつ低圧の冷媒が、蒸発器3bおよび3cに流入される。この際、除霜が行われる蒸発器3aの下流の膨張弁4dのみの開口率を小さくする。これにより、蒸発器3aを流通する冷媒の圧力が中圧になる。その結果、蒸発器3aに流入される冷媒の温度は、約0℃となる。
また、電磁弁8は、開状態にされる。これにより、膨張弁4gを介して、低温(約-40℃)でかつ低圧の冷媒が、捕集部用配管7に流入される。これにより、第2捕集部6b(第3流路23)が冷却される。
そして、図9に示すように、除霜時において、第1送風機5aが動作(ON)されることにより、第1送風機5aからの風によって、蒸発器3aの伝熱表面Sに付着した霜が除去される。上記のように、蒸発器3aには、約0℃の冷媒が流入するので、蒸発器3aの伝熱表面Sに付着した霜は、比較的除去しやすい状態となっている。
また、第2送風機5bが動作されることにより、固体の霜および水蒸気を含む空気が、第2接続流路25を介して、第3流路23に誘引される。そして、除去された固体の霜と水蒸気を含む空気が、第1捕集部6aを通過する。これにより、第1捕集部6aによって、固体の霜が捕集される。なお、水蒸気を含む空気は、第1捕集部6aを通過する。また、第1捕集部6aによって捕集された固体の霜のうち比較的重量の大きい霜は、自重によって、下方に落下する。
また、第1捕集部6aを通過した、水蒸気を含む空気は、第2捕集部6bを通過する。上記のように、第2捕集部6bは、捕集部用配管7によって冷却(約-40℃に冷却)されているので、水蒸気を含む空気が冷却される。これにより、空気に含まれる水蒸気が凝縮することにより、第2捕集部6bに捕集される。なお、固体の霜は、上記のように第1捕集部6aに捕集されているので、第2捕集部6bが固体の霜によって閉塞されることと、第2捕集部6bによる空気の冷却能力の低下とが抑制されている。その後、霜が捕集された後の空気は、第1接続流路24を介して、再び、蒸発器3に流入される。すなわち、循環気流によって、蒸発器3からの霜の除霜と、霜捕集部6による霜の捕集とが可能になる。また、蒸発器3の下流側(第2流路22)の空気の風速および温度は、維持される。
また、図2に示すように、蒸発器3a~3cから流出された冷媒と、捕集部用配管7から流出された冷媒とは、蒸発器3a~3cおよび捕集部用配管7の下流側に設けられる合流配管9において合流される。これにより、冷媒は、低温(約-20℃)かつ低圧となる。そして、冷媒は、圧縮機1に流入(吸入)される。
上記のように、蒸発器3bおよび3cによる冷却動作が維持された状態で、蒸発器3aの除霜が行われる。すなわち、冷却対象を、たとえば、約-20℃に冷却しながら、蒸発器3aの除霜を行うことが可能になる。また、除霜時において、捕集部用配管7に約-40℃の冷媒が流入されるので、蒸発器3aから除去された霜が、捕集部用配管7にも付着する。これにより、霜の捕集効果を向上させることが可能になる。
(排水時)
図10に示すように、排水時(除霜後の冷却時)には、第2送風機5bは、停止されるか、または、冷却時とは反対方向に低速で回転される。これにより、循環気流は、停止される。電磁弁8が閉状態にされ、三方弁13が切り替えられることにより、凝縮器2から流出した中温(約0℃よりも高い温度、20℃など)かつ高圧の冷媒が、捕集部用配管7に流入される。これにより、霜捕集部6(第1捕集部6aと第2捕集部6b)により捕集された霜が融解されるとともに、融解された霜(水)が排水部(排水管)28から排出される。また、霜の融解潜熱によって、捕集部用配管7に流入される中温かつ高圧の冷媒が冷却されるので、冷却時のCOP(成績係数)が向上する。その結果、冷却装置100の省エネルギー化を図ることが可能になる。
なお、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2が比較的小さいので、第1流路21の空気(約-10℃)や、第2流路22の空気(約-20℃)が第3流路23に侵入するのが抑制される。これにより、第3流路23を効果的に加熱することが可能になる。
(シミュレーション)
次に、伝熱部32に熱抵抗部34を設けたことの効果を確認するために行ったシミュレーションについて、比較例1による蒸発器130と比較しながら説明する。
図11に示すように、比較例1による蒸発器130では、伝熱部132の縁部133と、冷媒流通部31とが、冷媒流通部31の直径Rよりも小さい距離L2(約10mm)分、離間している。そして、冷媒流通部31の温度を冷媒の温度(低温)とした場合、比較例1の伝熱部132の縁部133の温度よりも、第1実施形態の伝熱部32の縁部33(図6参照)の温度の方が、9.3℃高くなることが確認された。すなわち、熱抵抗部34を設けることにより、縁部33の温度が高くなることが確認された。また、比較例1による蒸発器130の縁部133に付着する霜の着霜量よりも、第1実施形態の伝熱部32の縁部33に付着する霜の着霜量の方が約50%低減されることが確認された。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態は、上記のように、蒸発器3に対して空気が流れるY方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、鉛直方向における第1流路21の幅W3および第2流路22の幅W4のうちの少なくとも一方(第1実施形態では、両方)よりも小さい。これにより、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2が比較的小さくなるので、第1流路21および第2流路22を流れる比較的温度の低い空気が第1接続流路24および第2接続流路25を介して第3流路23(第1流路21および第2流路22とは空間的に隔離された第3流路23)に流れ込むのを抑制することができる。その結果、第3流路23の温度が上昇しにくくなるので、第3流路23に配置された霜捕集部6において、溶解しきれない霜が残存するのを抑制することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、Y方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、鉛直方向における第1流路21の幅W3および第2流路22の幅W4のうちの少なくとも一方の1/2よりも小さい。これにより、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2がより小さくなるので、霜捕集部6において、溶解しきれない霜が残存するのをより抑制することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、Y方向における、第1接続流路24の幅W1は、第2接続流路25の幅W2よりも小さい。これにより、第1接続流路24の幅W1がさらに小さくなるので、第1接続流路24を介して、第3流路23に、第1流路21を流れる比較的温度の低い空気が流れ込むのをより抑制することができる。また、第2接続流路25の幅W2が第1接続流路24の幅W1よりも大きくなるので、比較的大きい霜であっても、第2接続流路25を介して第3流路23に流れ込むことができる。
また、第1実施形態は、上記のように、第1流路21、第2流路22および第3流路23は、各々、Y方向に沿って延びるように設けられ、第1接続流路24および第2接続流路25は、鉛直方向に沿って延びるように設けられている。これにより、蒸発器3から除去された霜が方向を変えながら(壁に衝突しながら)空気とともに移動されるので、霜は、移動中に落下する。その結果、蒸発器3から除去された霜が再び蒸発器3の上流側に移動する(すなわち、霜が蒸発器3に再付着する)のを抑制することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、Y方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2は、床面部26の鉛直方向の厚みtよりも小さい。これにより、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2がさらに小さくなるので、霜捕集部6において、溶解しきれない霜が残存するのをさらに抑制することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、第1接続流路24および第2接続流路25は、複数の蒸発器3の一方端部側から他方端部側まで、X方向に沿って延びるようにスリット状に形成されている。これにより、第1接続流路24および第2接続流路25がスリット状に形成されているので、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2が確実に小さくなる。その結果、霜捕集部6において、溶解しきれない霜が残存するのを確実に抑制することができる。また、第1接続流路24および第2接続流路25が、複数の蒸発器3の一方端部側から他方端部側まで、X方向に沿って延びるように設けられているので、第1接続流路24(第2接続流路25)を、複数の蒸発器3毎に個別に設ける場合と異なり、冷却装置100の構成を簡略化することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、冷却装置100は、霜捕集部6により霜を捕集する際に第3流路23を冷却するとともに、霜捕集部6により捕集された霜を排水する際に第3流路23を加熱する、凝縮器2から流出した冷媒が流通する捕集部用配管7を備える。これにより、第3流路23を加熱するヒータなどを別途設けることなく第3流路23を加熱することができるので、冷却装置100の構成が複雑になるのを抑制することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、第1送風機5aから空気が送風される側の伝熱部32の縁部33側には、伝熱部32における熱伝導の抵抗となる熱抵抗部34が設けられている。これにより、伝熱部32の縁部33の熱伝達が低くなるので、伝熱部32の縁部33に集中的に霜が着霜するのを抑制することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、伝熱部32の縁部33と冷媒流通部31とが、冷媒流通部31の直径Rよりも大きい距離L1分、離間されることにより、熱抵抗部34が構成されている。これにより、伝熱部32の縁部33と冷媒流通部31との間の距離L1が比較的大きくなるので、伝熱部32の縁部33と冷媒流通部31との間の熱伝導を低下させることができる。その結果、伝熱部32の縁部33と周囲の空気との間の熱交換量が小さくなるので、伝熱部32の縁部33に集中的に霜が着霜するのを抑制することができる。
また、第1実施形態は、上記のように、第1送風機5aは、伝熱部32の縁部33に対する空気の風速を、周期的に増減するように構成されている。これにより、第1送風機5aからの空気の風速が減少された際に、冷媒流通部31を流通する冷媒の温度を伝熱部32の縁部33に伝導させる(蒸発器3の縁部33の温度を高める)ことができる。そして、第1送風機5aからの空気の風速が増大された際に、蒸発器3の縁部33に付着した霜を容易に除霜することができる。
[第2実施形態]
次に、図12および図13を参照して、第2実施形態の冷却装置200について説明する。第2実施形態では、流路開閉部材210が設けられている。
第2実施形態の冷却装置200は、第1接続流路24と第2接続流路25とのうちの少なくとも一方(第2実施形態では、第2接続流路25)に設けられ、第1接続流路24と第2接続流路25とのうちの少なくとも一方(第2実施形態では、第2接続流路25)を、塞いだ状態と空気が流通可能な状態とに切り替える流路開閉部材210を備えている。具体的には、流路開閉部材210は、第2接続流路25のうちの第3流路23に接続される部分(境界)の近傍に設けられている。
また、流路開閉部材210は、たとえば、差圧ダンパからなる。図13に示すように、流路開閉部材210は、除霜時には、第1送風機5aおよび第2送風機5bが共に駆動されることにより形成される循環気流によって発生する圧力差(第2接続流路25と第3流路23との圧力差)によって、空気が流通可能な状態(開いた状態)となる。これにより、除霜時に流路開閉部材210が循環気流を妨げることはない。
また、図12に示すように、除霜後の冷却時(霜の排水時)には、第2送風機5bが停止されることにより、第2接続流路25と第3流路23との圧力差が生じなくなるので、流路開閉部材210は、第2接続流路25を塞いだ状態(閉じた状態)となる。これにより、第2接続流路25を介して、比較的低温の空気が第3流路23に侵入するのが抑制される。その結果、第3流路23の加熱が妨げられるのが抑制される。これにより、霜捕集部6において、溶解しきれない霜が残存するのをより抑制することが可能になる。また、差圧ダンパからなる流路開閉部材210は、機械的に駆動する(つまり、モータなどの電気的な部品が不要である)ので、冷却装置200の構成が複雑になるのを抑制することができる。
(実験)
次に、流路開閉部材210の効果を確かめる実験について説明する。
この実験では、第3流路23にヒータを配置して、ヒータにより第3流路23を加熱した。その結果、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2が、上記の第1実施形態よりも大きい場合(たとえば、第1流路21の幅W3および第2流路22の幅W4よりも大きい場合)でかつ、流路開閉部材210が設けられない場合(以下、比較例2という)では、第3流路23の温度は、0℃よりも低くなった。つまり、第1流路21および第2流路22から、比較的多くの量の低温の空気が第3流路23に侵入することにより、第3流路23の温度が上昇しにくくなったと考えられる。
次に、上記の第1実施形態の構成(つまり、流路開閉部材210が設けられない構成)では、第3流路23の温度は、約13℃まで昇温することが可能であることが確認された。つまり、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2が、上記の比較例2よりも小さくされることにより、第1流路21および第2流路22からの低温の空気の侵入が抑制されたと考えられる。
次に、第2実施形態の構成(つまり、流路開閉部材210が設けられている構成)では、第3流路23の温度は、約56℃まで昇温することが可能であることが確認された。つまり、流路開閉部材210によって、第1流路21および第2流路22からの低温の空気の侵入がより抑制されたと考えられる。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、冷却装置200は、第2接続流路25を塞いだ状態と空気が流通可能な状態とに切り替える流路開閉部材210を備える。これにより、霜捕集部6により捕集された霜を加熱する際に、第2接続流路25を流路開閉部材210により塞ぐことにより、第2接続流路25を介して第3流路23に比較的温度の低い空気が流れ込むのをより確実に抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、図14および図15を参照して、第3実施形態の蒸発器330について説明する。第3実施形態では、蒸発器330の伝熱部332に孔部334が設けられている。
図14および図15に示すように、蒸発器330では、冷媒流通部331と伝熱部332の縁部333との間に対応する伝熱部332の部分には、孔部334が設けられている。なお、冷媒流通部331と伝熱部332の縁部333との間は、距離L1分離間している。また、孔部334は、Z方向に延びるように設けられている。また、孔部334は、複数設けられている。また、孔部334は、伝熱部332が切り起こされることにより形成されている。なお、孔部334は、伝熱部332が切り欠かれることにより形成されていてもよい。また、孔部334は、特許請求の範囲の「熱抵抗部」の一例である。
(シミュレーション)
次に、伝熱部332に孔部334を設けたことの効果を確認するために行ったシミュレーションについて、比較例1による蒸発器130(図11参照)と比較しながら説明する。冷媒流通部31の温度を冷媒の温度(低温)とした場合、比較例1の伝熱部132の縁部133の温度よりも、第2実施形態の伝熱部332の縁部333の温度の方が、14.0℃高くなることが確認された。すなわち、縁部333までの距離L1を比較的大きくするとともに孔部334を設けることにより、縁部333の温度がより高くなることが確認された。また、比較例1による蒸発器130の縁部133に付着する霜の着霜量よりも、第2実施形態の伝熱部332の縁部333に付着する霜の着霜量の方が約78%低減されることが確認された。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、冷媒流通部331と伝熱部332の縁部333との間に対応する伝熱部332の部分に孔部334が設けられている。これにより、伝熱部332の縁部333側と冷媒流通部331との間の熱伝導を孔部334により低下させることができるので、伝熱部332の縁部333に集中的に霜が着霜するのを抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、図16を参照して、第4実施形態の蒸発器430について説明する。第4実施形態では、蒸発器430に熱抵抗部材434が設けられている。
蒸発器430では、伝熱部432の縁部433には、伝熱部432とは別個に設けられ、伝熱部432における熱伝導の抵抗となる熱抵抗部材434が設けられている。具体的には、熱抵抗部材434は、エポキシ樹脂などからなる。また、エポキシ樹脂などからなる熱抵抗部材434が、伝熱部432に塗布されている。なお、熱抵抗部材434は、特許請求の範囲の「熱抵抗部」の一例である。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、伝熱部432の縁部433には、熱抵抗部材434が設けられている。これにより、伝熱部432を加工することなく、熱抵抗部材434によって、容易に、冷媒流通部431との間の熱伝導を熱抵抗部材434により低下させることができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1~第4実施形態では、Y方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2が、鉛直方向における第1流路21の幅W3および第2流路22の幅W4の両方よりも小さい例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、Y方向における、第1接続流路24の幅W1および第2接続流路25の幅W2が、鉛直方向における第1流路21の幅W1および第2流路22の幅W2のうちのいずれか一方より小さくなるように構成されていてもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、Y方向における、第1接続流路24の幅W1が、第2接続流路25の幅W2よりも小さい例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1接続流路24の幅W1が、第2接続流路25の幅W2以上であってもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、第2接続流路25が、X方向に沿って延びるように、スリット状に形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図17に示す変形例による第2接続流路525のように、第2接続流路525の蒸発器3に対応する部分の幅W11が、蒸発器3の間に対応する部分の幅W12よりも大きくなっていてもよい。これにより、蒸発器3から除去された霜を、容易に、第3流路23に誘引することができる。また、蒸発器3の間に対応する部分(幅W12を有する部分)が設けられていなくてもよい。
また、上記第1~第4実施形態では、第2送風機5bが、蒸発器3の上流側に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2送風機5bが、蒸発器3の下流側(第2流路22)に設けられていてもよい。
また、上記第2実施形態では、流路開閉部材210が、蒸発器3の下流側(第2接続流路25)に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。第2送風機5bが、蒸発器3の下流側(第2流路22)に設けられていている場合には、流路開閉部材210は、蒸発器3の上流側(第1接続流路24など)に設けられる。
また、上記第2実施形態では、流路開閉部材210が、差圧ダンパから構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、流路開閉部材210が、電動によって駆動されるダンパから構成されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、流路開閉部材210が第2接続流路25に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、流路開閉部材210が、第1接続流路24(または、第1接続流路24と第2接続流路25との両方)に設けられていてもよい。
また、上記第2実施形態では、流路開閉部材210が第2接続流路25の気流の出口側に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、流路開閉部材210が第2接続流路25の気流の入口側に設けられていてもよい。
また、第1~第4実施形態では、凝縮器2から流出された冷媒により第2捕集部6b(第3流路23)が加熱される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、凝縮器2から流出された冷媒とヒータとの両方(または、ヒータのみ)によって、第2捕集部6bを加熱してもよい。
また、第1~第4実施形態では、本発明の「熱交換部」として、捕集部用配管7(直管)を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明の「熱交換部」として、フィンアンドチューブなどの熱交換器を適用してもよい。
また、第1~第4実施形態では、本発明の「蒸発器」として、フィンアンドチューブ型の蒸発器を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明の「蒸発器」として、マイクロチャンネル熱交換器を適用してもよい。
また、第3実施形態では、孔部334が設けられるとともに、冷媒流通部331と伝熱部332の縁部333との間が比較的長い距離L1を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、冷媒流通部331と伝熱部332の縁部333との間が比較的短い距離(たとえば、距離L2、図11参照)である状態で、孔部334が設けられていてもよい。
また、第4実施形態では、孔部334および熱抵抗部材434が設けられるとともに、冷媒流通部431と伝熱部432の縁部433との間が比較的長い距離L1を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、冷媒流通部431と伝熱部432の縁部433との間が比較的短い距離(たとえば、距離L2、図11参照)であり、かつ、孔部334が設けられない状態で、熱抵抗部材434のみが設けられていてもよい。