以下、情報処理装置等の2つの実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
実施の形態1では、端末装置2からの、アプリの属性値に関する属性値情報を用いて認証を行い、ログインを許可するサーバである情報処理装置1を含む情報システムについて説明する。
実施の形態2では、アプリの属性値に関する性値情報を用いて認証を行い、アプリの起動を許可する端末である情報処理装置10について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における情報システムのブロック図である。情報システムは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、1以上の各端末装置2と通信可能に接続される。
情報処理装置1は、例えば、各種のオンラインサービスを提供する企業や団体などの組織のサーバであるが、クラウドサーバやASPサーバ等でもよく、そのタイプや所在は問わない。
端末装置2は、例えば、オンラインサービスを利用するユーザの端末である。端末は、例えば、携帯端末である。携帯端末は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、ノートPC等であるが、その種類は問わない。または、端末は、据え置き型のPCでもよく、そのタイプは問わない。または、端末装置2は、例えば、組織の又はその職員の端末でもよく、その所在も問わない。
ただし、情報処理装置1は、スタンドアロンでもよい。すなわち、情報システムは、一のサーバのみで構成され、1以上の端末装置2を含まなくても構わない。また、かかる一のサーバは、例えば、実施の形態2における情報処理装置10と考えることもできる。
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、認証情報格納部111を備える。処理部13は、認証部131、認証結果処理部132、認証情報取得部133、および登録部134を備える。
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
情報処理装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、認証情報である。
認証情報格納部111には、通常、端末識別子に対応付けて、1または2以上の認証情報が格納される。端末識別子とは、端末装置2を識別する情報である。端末識別子は、例えば、MACアドレスやIPアドレス等のアドレス、IDなどであるが、端末装置2を識別し得る情報であれば何でもよい。特に、例えば、端末装置2が携帯端末である場合、端末識別子は、ユーザ識別子でもよい。ユーザ識別子とは、端末装置2のユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、メールアドレス、携帯電話番号などであるが、ユーザを識別し得る情報であれば何でもよい。
ただし、情報システムを構成する端末装置2の数が1つだけの場合、端末識別子はなくてもよく、認証情報格納部111には、一の認証情報のみが格納されてもよい。
認証情報とは、認証処理に関する情報である。認証処理とは、受け付けられた属性値情報が正当か否かを判断する処理である、といってもよい。なお、受け付けについては後述する。
認証情報は、属性値情報を有する。属性値情報とは、1または2以上のアプリの1または2以上の属性値に関する情報である。なお、属性値については、後述する。
属性値情報は、通常、アプリ識別子と1以上の属性値との組(以下、組情報と記す場合がある)を、2組以上、含む。アプリ識別子とは、アプリを識別する情報である。アプリ識別子は、例えば、アプリ名、ID等であるが、アプリを識別し得る情報であれば何でもよい。ただし、例えば、アプリが1つしかない場合、アプリ情報は、アプリ識別子を有さなくてもよい。
また、例えば、アプリが1つだけの場合、属性値情報は、アプリ識別子を含まず、当該アプリの1以上の属性値だけを含んでもよい。さらに、アプリが2以上でも、例えば、それらがデフォルトであり、かつアイコンの配置も固定であって、各アプリの位置情報以外の属性値のみが変更可能である場合、属性値情報を構成する2以上の組情報は、アプリ識別子を含んでいなくてもよい(例えば、後述する図5の認証情報3が有する属性値情報を参照)。
アプリとは、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアである、といってもよい。アプリは、例えば、オンラインサービスを利用するためのアプリである。この種のアプリは、例えば、インターネットバンキングのアプリ、通信アプリなどである。または、アプリは、例えば、情報管理のためのアプリ、ゲームのアプリなど、オンラインサービス以外のアプリでもよく、その種類は問わない。
1以上のアプリとは、例えば、属性値が変更可能な2以上のアプリのうち、選択された1以上のアプリであってもよい。属性値が変更可能な2以上のアプリとは、通常、後述する端末装置2を構成する端末格納部21に格納されている2以上のアプリのうち、属性値が変更可能な2以上のアプリである。属性値が変更可能なアプリとは、当該アプリの1以上の属性値のうち、少なくとも1つが変更可能なアプリである。
なお、通常、端末格納部21に格納されているどのアプリも、少なくとも1つの属性値が変更可能であり、従って、属性値が変更可能な2以上のアプリとは、端末格納部21に格納されている2以上の全てのアプリである、と考えてもよい。
ただし、選択は必須でなく、デフォルトでもよい。または、1以上のアプリは、端末装置2内で属性値が変更可能な2以上の全てのアプリでもよい。
属性値とは、アプリの特性や設定を示す情報である、といってもよい。属性値は、例えば、アプリのアイコンに関する情報である。属性値は、例えば、アイコンの配置の位置情報、アイコンのサイズ、アイコンの背景色などであるが、アイコンに関する情報であれば何でもよい。
アイコンの配置とは、例えば、一の画面内での1または2以上のアイコンの配置であるが、2以上の画面での2以上のアイコン配置でもよい。画面は、例えば、後述するホーム画面であるが、アプリの一覧画面などでもよく、アイコンが配置され得る画面であれば、その種類は問わない。なお、2以上の画面は、例えば、使用可能な全てのアプリのアイコンが分散して配置される2以上のアプリ一覧画面などでもよい。
アイコンの配置の位置情報(以下、「アイコンの位置情報」、または単に「位置情報」と記す場合がある)とは、アイコンの画面上の配置を特定する情報である。位置情報は、例えば、画面内の座標であるが、画面のIDでもよいし、画面のIDと画面内の座標の組でもよい。アイコンの座標は、例えば、中心点の座標であるが、左上端点または右下端点の座標でもよいし、左上端点の座標と右下端点の座標の組でもよい。または、位置情報は、例えば、画面内か否かを示す情報などでもよく、アイコンの位置を示し得る情報であれば何でもよい。
サイズは、例えば、“大”、“中”、“小”などであるが、幅wと高さhの組(w,h)などでもよい。背景色は、例えば、“青”、“黄”、“緑”等であるが、色の種類や表現形式は問わない。
または、属性値は、アプリのプロパティでもよい。プロパティとは、アプリの設定値である、といってもよい。プロパティは、例えば、アプリの呼称や格納場所などであるが、その種類は問わない。呼称とは、ユーザがアプリに対して設定または変更可能な名称である。呼称は、例えば、電話のアプリに対する「TEL」などであるが、アプリの種類を識別できる名称であれば何でもよい。なお、呼称は、アプリ名と同じでもよい。アプリ名とは、アプリに対して予め設定された名称であり、ユーザによる変更が不可能な名称である。
1以上のアプリの1以上の属性値とは、例えば、一のアプリの一の属性値でもよいし、一のアプリの2以上の属性値でもよいし、2以上の各アプリにおける一の種類の属性値の集合でもよいし、2以上の各アプリにおける2種類以上(例えば、アイコンのサイズ、およびプロパティ)の属性値の集合でもよい。なお、一の種類の属性値とは、例えば、位置情報であるが、どの種類の属性値でもよい。また、2種類以上の属性値とは、例えば、アイコンのサイズ、アイコンの背景色、およびプロパティなどであるが、その組み合わせは問わない。
属性値情報は、通常、1以上の各端末装置2内での、1以上のアプリの1以上の属性値に関する情報である。ただし、情報処理装置1が、例えば、スタンドアロンまたは端末である場合、属性値情報は、情報処理装置1内での1以上のアプリの1以上の属性値に関する情報でもよい。
例えば、後述する端末装置2を構成する端末格納部21に、端末装置2内で使用可能な全てのアプリに対応する1または2以上のアプリ情報(以下、アプリ情報群と記す場合がある)が格納されている。アプリ情報とは、アプリに関する情報である。アプリ情報は、例えば、アプリ識別子、および1または2以上の属性値(以下、属性値群と記す場合がある)などを有する。なお、前述した1以上の属性値は、例えば、属性値群の一部または全部である。
また、1以上のアプリが、属性値を変更可能な全てのアプリである場合、属性値群は、属性値情報と考えてもよい。
また、後述する端末装置2を構成する端末格納部21には、例えば、アプリ識別子群も格納されてもよい。アプリ識別子群とは、選択された又はデフォルトの1以上のアプリを識別する情報である。アプリ識別子群は、例えば、1または2以上のアプリ識別子で構成される。なお、アプリ識別子群もまた、例えば、端末識別子に対応付けて、情報処理装置1側の格納部11に格納されてもよい。
さらに、1以上の属性値は、例えば、前述したアプリ情報が有する属性値群のうち、選択された又はデフォルトの1以上の属性値であってもよい。例えば、後述する端末装置2を構成する端末格納部21には、種類情報も格納されてもよい。種類情報とは、選択された又はデフォルトの1以上の属性値の種類を示す情報である、種類情報は、例えば、1または2以上の種類識別子で構成される。種類識別子とは、属性値の種類を識別する情報である。種類識別子は、例えば、“アイコンの位置情報”、“アイコンのサイズ”、“アイコンの背景色”、“プロパティ”等の属性名であるが、その表現形式は問わない。なお、種類情報もまた、例えば、端末識別子に対応付けて、情報処理装置1側の格納部11に格納されてもよい。
受付部12は、各種の指示や各種の情報を受け付ける。各種の指示とは、例えば、後述する登録指示などである。各種の情報とは、例えば、前述した属性値情報である。
本実施の形態1において、受付部12による受け付けは、通常、端末装置2からの受信である。ただし、受け付けは、例えば、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスから入力された情報の受け付けでもよいし、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよく、その態様は問わない。
受付部12は、例えば、端末装置2から、端末識別子と対に、属性値情報を受信する。なお、受信される属性値情報は、後述する端末装置2において、例えば、端末受付部22が、タッチパネル等の入力デバイスを介して、1または2以上のアプリを選択する操作を受け付けたことに応じて、端末処理部23が、端末格納部21に格納されているアプリ情報群を用いて取得した属性値情報である。ただし、受信される属性値情報は、端末受付部22がタッチパネル等の入力デバイスを介して受け付けた属性値情報でもよい。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、認証部131、認証結果処理部132、認証情報取得部133、および登録部134などの処理である。また、処理部13は、例えば、フローチャートで説明する各種の判別などの処理も行う。
各種の画面とは、例えば、ホーム画面、ログイン画面などであるが、アプリの画面でもよく、その種類は問わない。ホーム画面とは、使用可能な1以上のアプリのうち、予め選択された1または2以上のアプリのアイコンが配列された画面である、といってもよい。ログイン画面とは、ログインを行うための画面である。アプリの画面とは、アプリを利用して作業を行うための画面である、といってもよい。
認証部131は、認証処理を行う。認証処理とは、受け付けられた属性値情報が正当か否かを判断する処理である、といってもよい。認証部131は、受付部12が受け付けた属性値情報を用いて、認証情報格納部111に格納されている認証情報を参照し、受け付けられた属性値情報が正当か否かを判断する。
詳しくは、例えば、受付部12が端末識別子と対に属性値情報を受信したことに応じて、認証部131は、認証情報格納部111に格納されている1以上の認証情報のうち、受信された端末識別子に対応する認証情報を参照する。認証部131は、受信された属性値情報を、当該認証情報が有する属性値情報と照合し、当該2つの属性値情報が一致する場合は、受信された属性値情報は正当であると判断する一方、当該2つの属性値情報が一致しない場合は、受け付けられた属性値情報は正当でないと判断する。そして、認証部131は、かかる認証処理の結果を示す情報を取得する。認証処理の結果を示す情報とは、例えば、当該属性値情報が正当である旨の“正当”、または当該属性値情報が正当でない旨の“不当”などであるが、その表現形式は問わない。
認証結果処理部132は、認証処理の結果に応じた処理を行う。認証処理の結果に応じた処理とは、例えば、情報処理装置1へのログインのための処理である。ログインのための処理とは、例えば、認証処理の結果によって、ログインを許可したり許可しなかったりする処理である。または、ログインのための処理は、認証処理の結果の送信や表示でもよく、その内容は問わない。
認証処理の結果に応じた処理を行うことは、例えば、認証処理の結果が正当である場合と、認証処理の結果が不当である場合とで、異なる処理を実行することである、といってもよい。認証処理の結果が正当である場合用の処理は、例えば、属性値情報と対に受信された端末識別子で識別される端末装置2からのログインを許可する処理である。ログインを許可する処理とは、例えば、ログインを許可する旨の情報の当該端末装置2への送信であるが、当該端末装置2から受信されたログイン指示を受け付け、当該端末装置2に対するオンラインサービスを開始することでもよい。
認証処理の結果が不当である場合用の処理は、例えば、端末装置2からのログインを拒否する処理である。ログインを拒否する処理とは、例えば、ログインを拒否する旨の情報の当該端末装置2への送信であるが、当該端末装置2からのログイン指示が受信されても、これを受け付けず、当該端末装置2に対するオンラインサービスを開始しないことでもよい。
認証情報取得部133は、予め決められた条件を満たした場合に、属性値情報を有する認証情報を取得する。予め決められた条件は、例えば、“登録指示が入力されたこと”である。登録指示とは、認証情報を登録する又は変更する旨の指示である。登録指示は、例えば、「認証情報を変更する」ボタンの押下などであるが、その態様は問わない。認証情報取得部133は、例えば、受付部12が登録指示の後に属性値情報を受け付けた場合に、当該属性値情報を有する認証情報を取得してもよい。
または、予め決められた条件は、“1以上のアプリの属性値が変更されたこと”でもよい。予め決められた条件は、例えば、“受付部12が受け付けた属性値情報が正当であると認証部131が判断した後に、1以上のアプリの属性値が変更されたこと”であることは好適である。認証情報取得部133は、例えば、1または2以上の属性値が変更された場合に、認証結果を示す変数が“正当”であるか否かを判別し、認証結果を示す変数が“正当”であると判別した場合に、変更後の1以上の属性値を含む属性値情報を有する認証情報を取得してもよい。
属性値は、通常、ユーザの操作に応じて変更される。属性値が変更されることは、例えば、ユーザが画面上のアイコンの配置を変えたことに応じて、アプリ情報を構成するアイコンの位置情報が変更されることである。または、属性値が変更されることは、例えば、ユーザがアプリのアイコンに関する設定を変えたことに応じて、アプリ情報を構成するアイコンのサイズまたは背景色が変更されたことでもよい。または、属性値が変更されることは、例えば、ユーザがアプリの設定を変えたことに応じて、アプリ情報を構成するプロパティが変更されたことでもよい。ただし、属性値は、自動的に変更されてもよい。
詳しくは、後述する端末装置2において、例えば、端末処理部23が、予め決められた条件を満たしたか否かを判断し、予め決められた条件を満たした場合に、端末格納部21のアプリ情報群を用いて、属性値情報を取得する。端末送信部24は、端末処理部23が取得した属性値情報を、端末格納部21に格納されている端末識別子と対に、情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受付部12が、上記のようにして端末装置2から送信された属性値情報を受信し、認証情報取得部133は、受信された属性値情報を有する認証情報を取得する。
登録部134は、認証情報取得部133が取得した認証情報を認証情報格納部111に蓄積する。登録部134は、通常、受付部12が端末装置2から端末識別子と対に属性値情報を受信したことに応じて認証情報取得部133が取得した認証情報を、当該端末識別子に対応付けて認証情報格納部111に蓄積する。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ログインの許可、ログイン操作の受け付けの許可などであるが、後述するログイン画面などでもよく、その種類は問わない。出力部14による出力は、通常、端末装置2への送信である。ただし、出力は、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカからの音出力、プリンタでのプリントアウト、記録媒体への蓄積、他のプログラムへの処理結果の引渡しなどでもよく、その態様は問わない。
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、端末識別子、1または2以上のアプリ、当該1以上のアプリに対応するアプリ情報群、画面構成情報などである。また、端末格納部21には、例えば、アプリ識別子群、種類情報なども格納されてもよい。
端末受付部22は、各種の操作や各種の指示や各種の情報を受け付ける。各種の操作とは、例えば、1以上のアプリを選択する操作、ログインを開始する操作、属性値を変更するための操作などであるが、アプリを起動する操作でもよく、その種類は問わない。各種の指示とは、例えば、登録指示である。各種の情報とは、例えば、属性値情報、アプリ識別子群、種類情報などである。ただし、アプリ識別子群または種類情報のうち1種類以上の情報は、受け付けられなくてもよい。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、属性値情報を取得する処理、属性値を変更する処理などである。
詳しくは、端末処理部23は、例えば、端末受付部22が、1以上のアプリを選択する操作を受け付けたことに応じて、端末格納部21に格納されているアプリ情報群のうち、選択された1以上のアプリに対応するアプリ情報を用いて、選択された1以上のアプリの1以上の属性値を有する属性値情報を取得する。
または、端末処理部23は、例えば、端末受付部22が、ログインを開始する操作を受け付けたことに応じて、端末格納部21に格納されているアプリ情報群のうち、例えば、端末格納部21に格納されているアプリ識別子群に対応する1以上のアプリ情報を用いて、アプリ識別子群で識別される1以上のアプリの1以上の属性値を有する属性値情報を取得してもよい。
また、端末処理部23は、上記のようにしてアプリ識別子群に対応する1以上のアプリ情報を用いて属性値情報を取得する際に、アプリ識別子群で識別される1以上のアプリの1以上の属性値のうち、端末格納部21に格納されている種類情報に対応する1種類以上の属性値に関する属性値情報を取得してもよい。
または、端末処理部23は、例えば、ログインを開始する操作に応じて、格納されている全てのアプリ情報を用いて、全てのアプリの全ての属性値に関する属性値情報を取得してもよい。
ただし、認証のための属性値情報の取得のトリガは、例えば、電源オンなどでもよく、その種類は問わない。
また、端末処理部23は、例えば、予め決められた条件を満たしたか否かを判断し、予め決められた条件を満たした場合に、登録のための属性値情報を取得する。なお、予め決められた条件については、前述したので繰り返さない。
また、端末処理部23は、端末格納部21に格納されている画面構成情報を用いて、ホーム画面やログイン画面等の画面を構成する。なお、例えば、ホーム画面など、アプリのアイコンを含む画面を構成する場合、端末処理部23は、当該アプリに対応するアプリ情報が有する属性値群のうち、当該アプリのアイコンに関する1以上の属性値(例えば、位置情報、サイズ、背景色など)も用いて、かかる画面を構成する。
また、端末処理部23は、例えば、端末受付部22が、属性値を変更するための操作を受け付けたことに応じて、端末格納部21に格納されているアプリ情報が有する属性値を変更する。詳しくは、例えば、ユーザが画面上のアイコンを移動させると、端末処理部23は、タッチパネル等の入力デバイスを介して、移動先の位置情報を取得し、格納されている位置情報を、取得した位置情報に変更する。同様に、ユーザがアイコンのサイズを変化させると、端末処理部23は、変化後のサイズを取得し、格納されているアイコンのサイズを、取得したサイズに変更する。
さらに、端末処理部23は、例えば、端末受付部22が受け付けたアプリ識別子群、種類情報などの情報を、端末格納部21に蓄積してもよい。ただし、アプリ識別子群または種類情報のうち1以上は、予め端末格納部21に格納されていてもよい。
端末送信部24は、端末処理部23が取得した属性値情報を、端末格納部21に格納されている端末識別子と対に、情報処理装置1に送信する。
また、端末送信部24は、端末受付部22が受け付けた各種の指示や各種の情報を、端末識別子と対に情報処理装置1に送信する。
端末受信部25は、情報処理装置1から各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ログインの許可、ログイン操作の受け付けの許可などである。
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ホーム画面、ログイン画面、アプリの画面などである。端末出力部26による出力は、通常、端末装置2内でのディスプレイ等の出力デバイスを介した出力であるが、例えば、外部の装置への送信などでもよく、その出力態様は問わない。これによって、端末装置2のディスプレイに、各種の画面が出力される。
格納部11、認証情報格納部111、および端末格納部21は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。なお、かかる事項は、実施の形態2で説明する格納部101、および認証情報格納部1011にも当てはまる。
受付部12、および端末受付部22は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。なお、かかる事項は、実施の形態2で説明する受付部102にも当てはまる。
処理部13、認証部131、認証結果処理部132、認証情報取得部133、登録部134、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。なお、かかる事項は、実施の形態2で説明する処理部103、認証部1031、認証結果処理部1032、認証情報取得部1033、および登録部1034にも当てはまる。
出力部14、および端末出力部26は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。なお、かかる事項は、実施の形態2で説明する出力部104にも当てはまる。
端末送信部24、および受付部12の受信機能は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
端末受信部25、および出力部14の送信機能は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
次に、情報システムの動作について図2~図4のフローチャートを用いて説明する。図2および図3は、情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201)処理部13は、受付部12が属性値情報を受け付けたか否かを判別する。なお、このフローチャートにおける受け付けは、通常、端末装置2からの受信であり、受付部12は、例えば、端末識別子と対に、属性値情報を受信する。また、ステップS201で受け付けられる属性値情報は、通常、認証のための属性値情報である。
受付部12が属性値情報等を受け付けたと判別した場合はステップS202に進み、受け付けていないと判別した場合はステップS201に戻る。
(ステップS202)処理部13は、認証情報格納部111に格納されている1以上の認証情報のうち、ステップS201で属性値情報と対に受信された端末識別子に対応する認証情報を参照する。
(ステップS203)認証部131は、ステップS202で参照した認証情報が有する属性値情報を用いて、ステップS201で受け付けられた属性値情報が正当であるか否かを判断し、判断結果を示す変数を取得する。なお、判断については、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS204)処理部13は、ステップS203で取得された変数が正当を示すか否かを判別する。取得された変数が、正当を示す場合はステップS205に進み、不当を示す場合はステップS206に進む。
(ステップS205)認証結果処理部132は、ステップS201で受け付けられた属性値情報が正当である場合用の処理を実行する。詳しくは、認証結果処理部132は、ステップS201で属性値情報と対に受信された端末識別子で識別される端末装置2に、ログインを許可する旨の情報を送信する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS206)処理部13は、ステップS201で受け付けられた属性値情報が不当である旨の判断結果を許容する操作を、受付部12が受け付けたか否かを判別する。詳しくは、処理部13は、ステップS201で属性値情報と対に受信された端末識別子で識別される端末装置2から、かかる判断結果を許容する操作の情報を受信したか否かを判別する。なお、属性値情報が不当である旨の判断結果を許容する操作とは、例えば、「キャンセル」ボタンを押下する操作や電源をオフする操作などであるが、判断結果を許容し得る操作であれば何でもよい。
(ステップS207)認証結果処理部132は、受け付けられた属性値情報が不当である場合用の処理を実行する。詳しくは、認証結果処理部132は、ステップS201で属性値情報と対に受信された端末識別子で識別される端末装置2に、ログインを拒否する旨の情報を送信する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS208)処理部13は、受付部12が登録指示等を受け付けたか否かを判別する。詳しくは、認証結果処理部132は、受付部12が登録指示を端末識別子と対に受信したか否かを判別する。受付部12が登録指示等を受け付けたと判別した場合はステップS209に進み、受け付けていないと判別した場合はステップS212に進む。
(ステップS209)処理部13は、受付部12が属性値情報等を受け付けたか否かを判別する。詳しくは、認証結果処理部132は、受付部12が属性値情報を端末識別子と対に受信したか否かを判別する。なお、ステップS209で受け付けられる属性値情報等は、登録のための属性値情報等である。受付部12が属性値情報等を受け付けたと判別した場合はステップS210に進み、受け付けていないと判別した場合はステップS209に戻る。
(ステップS210)認証情報取得部133は、ステップS209で受け付けられた属性値情報等を有する認証情報を取得する。
(ステップS211)蓄積部134は、ステップS210で取得された認証情報を認証情報格納部111に蓄積する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS212)処理部13は、属性値が変更されたか否かを判別する。詳しくは、処理部132は、受付部12が、例えば、属性値が変更された旨の情報であり、アプリ識別子と種類情報と属性値とを含む情報(以下、属性値変更情報)を、端末識別子と対に受信した場合に、属性値が変更されたと判別してもよい。属性値が変更されたと判別した場合はステップS213に進み、変更されていないと判別した場合はステップS201に戻る。
(ステップS213)処理部13は、ステップS203で取得された変数が正当を示すか否かを判別する。取得された変数が、正当を示す場合はステップS214に進み、不当を示す場合はステップS201に戻る。なお、本ステップS213の判別は、ログイン中か否かの判別でもよく、ログイン中である場合はステップS214に進み、ログイン中でない場合はステップS201に戻ってもよい。
(ステップS214)認証情報取得部133は、ステップS212で変更された後の属性値を含む属性値情報等を有する認証情報を取得する。詳しくは、認証情報取得部133は、認証情報格納部111に格納されている1以上の認証情報のうち、ステップS212で属性値変更情報と対に受信された端末識別子に対応する認証情報を取得する。こうして取得した認証情報に対し、認証情報取得部133は、受信された属性値変更情報に含まれているアプリ識別子と対になる1以上の属性値のうち、当該属性値変更情報に含まれている種類情報が示す種類の属性値を、当該属性値変更情報に含まれている属性値に変更する処理を施す。これにより、変更後の属性値を含む属性値情報と、受信された端末識別子とを有する認証情報が取得される。
(ステップS215)蓄積部134は、ステップS214で取得された認証情報を認証情報格納部111に蓄積する。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2および図3のフローチャートにおいて、例えば、ログインの開始操作、アプリの起動操作、情報処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、例えば、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
図4は、判断処理を説明するフローチャートである。
(ステップS401)認証部131は、当該認証情報が有する属性値情報から1以上のアプリ識別子を取得する。
(ステップS402)認証部131は、変数iに初期値“1”をセットする。変数iとは、ステップS401で取得された1以上のアプリ識別子のうち、未選択のアプリ識別子を順番に選択していくための変数である。
(ステップS403)認証部131は、i番目のアプリ識別子があるか否かを判別する。i番目のアプリ識別子がある場合はステップS404に進み、i番目のアプリ識別子がない場合はステップS408に進む。
(ステップS404)認証部131は、当該認証情報が有する属性値情報から、i番目のアプリ識別子と対になる1以上の属性値を取得する。
(ステップS405)認証部131は、ステップS201で受信された属性値情報から、i番目のアプリ識別子と対になる1以上の属性値を取得する。
(ステップS406)認証部131は、ステップS404で取得された1以上の属性値と、ステップS405で取得された1以上の属性値とが一致するか否かを判別する。ステップS404で取得された1以上の属性値と、ステップS405で取得された1以上の属性値と全て一致する場合はステップS407に進み、1つでも一致しない場合はステップS409に進む。
(ステップS407)認証部131は、変数iをインクリメントする。その後、ステップS403に戻る。
(ステップS408)認証部131は、変数に“正当”をセットする。その後、上位の処理にリターンする。
(ステップS409)認証部131は、変数に“不当”をセットする。その後、上位の処理にリターンする。
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本例の情報システムは、情報処理装置1、および2以上の端末装置2を備える。情報処理装置1は、インターネットネットバンキング等のオンラインサービスを提供する銀行のサーバである。なお、情報処理装置1は、例えば、銀行の職員によって操作されてもよい。
2以上の端末装置2のうち、1つ(以下、端末装置2Xと記す場合がある)は、銀行のオンラインサービスを利用するユーザXの携帯端末であり、他の1つ(以下、端末装置2Y)は、同サービスを利用するユーザYの携帯端末であり、その他の1つ(以下、端末装置2Z)は、同サービスを利用する利用するユーザZの携帯端末である。
情報処理装置1の認証情報格納部111には、例えば、図5に示すような、2以上の認証情報が格納されている。図5は、認証情報のデータ構造図である。認証情報は、属性値情報と端末識別子とを有する。格納されている2以上の各認証情報は、ID(例えば、“1”,“2”,“3”等)に対応付いている。
例えば、ID“1”に対応付いた認証情報(以下、認証情報1)は、属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(1,2)},{A4,(2,1)}]と、端末識別子“A”とを有する。また、ID“2”に対応付いた認証情報(認証情報2)は、属性値情報[{A2,(中,黄,TEL)},{A3,(大,緑,メール)}]と、端末識別子“B”とを有する。さらに、認証情報3は、属性値情報[〔A1,{(1,1),中,青,ネット銀行}〕,〔A2,{(1,2),中,黄,電話}〕,〔A3,{(3,1),中,緑,メール}〕,〔A4,{(2,1),中,青,メモ}〕,・・・]と、端末識別子“C”とを有する。
なお、認証情報3が有する属性値情報は、例えば、後述する図6に示された全てのアプリ情報1~4等の全ての属性値群で構成されている。
端末装置2Xの端末格納部21には、端末識別子“X”と、ユーザXが選択した3つのアプリA1,A2,A4を識別するアプリ識別子群“A1,A2,A4”と、デフォルトの種類情報“アイコンの位置情報”とが予め格納されている。また、現時点で、端末格納部21には、例えば、図6に示すような2以上のアプリ情報が格納されているとする。
図6は、アプリ情報のデータ構造図である。アプリ情報は、アプリ識別子と属性値群とを有する。属性値群は、アイコンの位置情報、アイコンのサイズ、アイコンの背景色、およびプロパティで構成される。格納されている2以上のアプリ情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。
例えば、ID“1”に対応付いたアプリ情報(以下、アプリ情報1)は、アプリ識別子“A1”と属性値群{(1,1),中,青,ネット銀行}を有する。また、ID“2”に対応付いたアプリ情報(アプリ情報2)は、アプリ識別子“A2”と属性値群{(1,2),中,黄,電話}とを有する。また、アプリ情報3は、アプリ識別子“A3”と属性値群{(3,1),中,緑,メール}とを有する。さらに、アプリ情報4は、アプリ識別子“A4”と属性値群{(2,1),中,青,メモ}とを有する。
端末装置2Xにおいて、端末処理部23は、上記のような2以上のアプリ情報と、端末格納部21に格納されている画面構成情報とを用いて、ホーム画面を構成する。端末出力部26は、構成されたホーム画面を、ディスプレイを介して出力する。これにより、端末装置2Xのディスプレイには、例えば、図7に示すようなホーム画面が表示される。
このホーム画面は、2以上のアプリA1,A2,A3,A4,・・・に対応する2以上のアイコンI1,I2,I3,I4,・・・と、2以上のアイコンI1,I2,I3,I4,・・・に対応する2以上の呼称“ネット銀行”,“メモ”,“メール”,“電話”,・・・とを含む。
端末装置2Xのディスプレイに図7のようなホーム画面が表示された状態で、ユーザXがタッチパネル等の入力デバイスを介してログインの開始操作を行ったとする。
端末装置2Xにおいて、端末受付部22が上記開始操作を受け付け、端末処理部23は、格納されているアプリ識別子群“A1,A2,A4”と種類情報“アイコンの位置情報”とを用いて、属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(1,2)},{A4,(2,1)}}を取得する。端末送信部24は、取得された属性値情報を、端末格納部21に格納されている端末識別子“X”と対に、情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受付部12が、上記属性値情報と端末識別子“X”の対を受信し、処理部13は、認証情報格納部111の2以上の認証情報のうち、受信された端末識別子“X”を有する認証情報1を参照する。認証部131は、受信された属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(1,2)},{A4,(2,1)}]が、参照された認証情報1が有する属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(1,2)},{A4,(2,1)}]と一致することから、受け付けられた属性値情報は正当であると判断し、判断結果“正当”取得する。認証結果処理部132は、判断結果“正当”が取得されたことに応じて、ログインの許可を、受信された端末識別子“X”で識別される端末装置2Xに、出力部14を介して送信する。
端末装置2Xにおいて、端末受信部25が上記許可を受信し、端末処理部23は、画面構成情報を用いてログイン面を構成する。ログイン画面は、例えば、図8に示した3番目の画面であり、「ログインする」ボタンと、「認証情報を変更する」ボタンとを有する。ユーザXが「ログインする」ボタンを押下すると、端末受付部22は、当該ボタンに対応する指示であるログイン指示を受け付け、端末送信部24は、受け付けられたログイン指示を端末識別子“X”と対に、情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、認証結果処理部132は、上記ログイン指示を受付部12を介して受信し、端末装置2Xからのログインを許可する。これにより、ユーザXは、インターネットバンキング等のオンラインサービスを受けることができる。
ログオフ後、ユーザXは、アイコンの配置を変える。詳しくは、ログオフ後、端末装置2Xのディスプレイには、再び図7のホーム画面が表示される。ユーザXは、端末装置2Xのタッチパネルを介して、ホーム画面上のアイコンの配置を変更する。ただし、アイコンの配置は、例えば、ログオフ時に自動的に変更されてもよい。
ここでは、例えば、図8の1番目の画面のように、2つのアイコンI2およびI4の位置が入れ替えられたとする。これに応じて、端末処理部23は、アプリ情報2が有するアイコンI2の位置情報を(1,2)から(2,1)に変更する一方、アプリ情報4が有するアイコンI4の位置情報を(2,1)から(1,2)に変更する。
これにより、端末装置2Xのディスプレイに、図8の1番目のホーム画面が表示される。この状態で、ログイン開始操作が行われたとすると、端末処理部23は、端末格納部21に格納されている3つのアプリ情報1,2,4を用いて、属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(2,1)},{A4,(1,2)}]を取得し、端末送信部24は、取得された属性値情報を端末識別子“X”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受付部12が上記属性値情報と端末識別子“X”の対を受信し、処理部13は、端末識別子“X”を有する認証情報1を参照する。認証部131は、受信された属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(2,1)},{A4,(1,2)}]が、認証情報1が有する属性値情報[{A1,(1,1)},”A2,(1,2)},{A4,(2,1)}]と一致しないことから、受け付けられた属性値情報は正当でないと判断し、判断結果“不当”を取得する。認証結果処理部132は、取得された判断結果“不当”を端末装置2Xに送信する。ただし、判断結果“不当”は、端末装置2Xに送信されなくてもよい。
端末装置2Xにおいて、判断結果“不当”が受信されても、ログイン画面の出力は行われず、図8の1番目のホーム画面の表示が維持される。ユーザXは、図7に示した配列を記憶しており、図8の1番目のホーム画面上で、2つのアイコンI2およびI4の位置を入れ替える。これに応じて、端末処理部23は、アプリ情報2が有するアイコンI2の位置情報を(2,1)から(1,2)に変更する一方、アプリ情報4が有するアイコンI4の位置情報を(1,2)から(2,1)に変更する。その結果、ディスプレイの表示は、図8の2番目のホーム画面のように変化する。
こうして、図8の2番目のホーム画面が表示された状態で、ログインの開始操作が行われると、3つのアプリ情報1,2,4を用いて、属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(1,2)},{A4,(2,1)}]が取得され、取得された属性値情報等が情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、上記属性値情報等が受信され、受信された属性値情報は、認証情報1が有する属性値情報と一致することから、正当であると判断される。これに応じて、ログインの許可が端末装置2Xに送信され、端末装置2Xのディスプレイに、図8に示した3番目のログイン画面が表示される。ユーザXは、ログイン画面の「ログインする」ボタンを押下し、それによって、情報処理装置1へのログインが実現される。
これに対して、ユーザX以外のユーザは、図7の配列を記憶しておらす、2つのアイコンI2およびI4の位置を的確に入れ替えることができない。従って、ユーザX以外のユーザが端末装置2Xを操作しても、情報処理装置1へのログインは困難である。
なお、図8の3番目のログイン画面において、「認証情報を変更する」ボタンが押下された場合の処理は、以下のようになる。すなわち、「認証情報を変更する」ボタンの押下に応じて、ディスプレイの表示は、図8の3番目のログイン画面から、図8の2番目のホーム画面の表示に戻る。次に、図8の2番目のホーム画面が表示されている状態で、アイコンの配列を変更する操作が受け付けられる。例えば、2つのアイコンI2およびI4の位置が入れ替えられたとすると、アプリ情報2が有するアイコンI2の位置情報は(1,2)から(2,1)に変更され、アプリ情報4が有するアイコンI4の位置情報は(2,1)から(1,2)に変更される結果、ディスプレイの表示は、図8の1番目のホーム画面のようになる。
図8の1番目のホーム画面が表示されている状態で、登録指示が受け付けられたとすると、認証情報取得部133は、属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(2,1)},{A4,(1,2)}]と端末識別子“X”とを有する認証情報1を取得し、登録部134は、取得された認証情報1を認証情報格納部111に蓄積する。これによって、図5に示した認証情報1は、取得された認証情報1に更新される。
または、認証情報は、属性値の変更に応じて、自動的に変更されてもよい。詳しくは、例えば、ログイン中に、ユーザXがホームボタンを押下すると、端末装置2Xのディスプレイに、図7のようなホーム画面が表示され、ユーザXは、ホーム画面上のアイコンの配置を変更することができる。例えば、2つのアイコンI2およびI4の位置が入れ替えられると、端末処理部23が、アイコンI2の位置情報を(1,2)から(2,1)に変更し、アイコンI4の位置情報を(2,1)から(1,2)に変更する結果、ディスプレイの表示は、図8の1番目のホーム画面のようになる。
こうして、属性値の一種である位置情報が変更されたことに伴い、認証情報取得部133は、属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(2,1)},{A4,(1,2)}]と端末識別子“X”とを有する認証情報1を取得し、登録部134は、取得された認証情報1を認証情報格納部111に蓄積する。これによって、図5に示した認証情報1は、取得された認証情報1に自動更新される。
なお、端末装置2Yからのログインに関する情報処理装置1の動作は、以下のようになる。端末装置2Yの端末格納部21には、端末識別子“Y”と、ユーザYが選択した2つのアプリA2,A3を識別するアプリ識別子群“A2,A3”と、ユーザYが選択した種類情報“アイコンのサイズ,プロパティ”とが予め格納されている。また、現時点で、端末格納部21には、例えば、図9に示すような2以上のアプリ情報が格納されているとする。なお、アプリ情報のデータ構造は、図6と同様である。
例えば、アプリ情報1は、アプリ識別子“A1”と属性値群{(1,1),中,青,ネット銀行}とを有する。また、アプリ情報2は、アプリ識別子“A2”と属性値群{(3,2),中,黄,TEL}とを有する。また、アプリ情報3は、アプリ識別子“A3”と属性値群{(3,1),大,緑,メール}とを有する。
端末装置2Yにおいて、端末処理部23は、上記のような2以上のアプリ情報と画面構成情報とを用いてホーム画面を構成し、端末出力部26は、構成されたホーム画面を出力する。これにより、端末装置2Yのディスプレイには、例えば、図10に示すようなホーム画面が表示される。
このホーム画面は、2以上のアプリA1,A2,A3,・・・に対応する2以上のアイコンI1,I2,I3,・・・と、2以上のアイコンI1,I2,I3,・・・に対応する2以上の呼称“ネット銀行”,“TEL”,“メール”,・・・とを含む。
端末装置2Yのディスプレイに図10のようなホーム画面が表示された状態で、ユーザYがログインの開始操作を行ったとする。端末装置2Yにおいて、端末受付部22が上記開始操作を受け付け、端末処理部23は、格納されているアプリ識別子群“A2,A3”と種類情報“アイコンのサイズ,プロパティ”とを用いて、属性値情報[{A2,(中,黄,TEL)},{A3,(大,緑,メール)}]を取得する。端末送信部24は、取得された属性値情報を端末識別子“Y”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受付部12が、上記属性値情報と端末識別子“Y”の対を受信し、処理部13は、受信された端末識別子“Y”を有する認証情報2を参照する。認証部131は、受信された属性値情報[{A2,(中,黄,TEL)},{A3,(大,緑,メール)}]が、参照された認証情報2が有する属性値情報[{A2,(中,黄,TEL)},{A3,(大,緑,メール)}]と一致することから、受け付けられた属性値情報は正当であると判断し、認証結果処理部132は、ログインの許可を端末装置2Yに送信する。
端末装置2Yにおいて、上記許可が受信され、図11の3番目に示すログイン面が表示される。ユーザYが「ログインする」ボタンを押下すると、ログイン指示が端末識別子“Y”と対に情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、認証結果処理部132は、上記ログイン指示を受信し、端末装置2Yからのログインを許可する。これにより、ユーザYは、オンラインサービスを受けることができる。
ログオフ後、ユーザYは、アイコンのサイズとプロパティを変える。詳しくは、ログオフ後、端末装置2Yのディスプレイには、図10のホーム画面が表示される。ユーザYは、このホーム画面上で、アイコンI3のサイズを縮小すると共に、アイコンI2に対応付いた文字列“TEL”を削除して、新たな文字列“電話”を入力する。これに応じて、端末処理部23は、アプリ情報2が有するアイコンI2のサイズを“大”から“小”に変更し、アプリ情報3が有するプロパティを“TEL”から“電話”に変更する。これにより、端末装置2Yのディスプレイには、図11の1番目のホーム画面が表示される。
図11の1番目のホーム画面が表示された状態で、ログイン開始操作が行われたとすると、端末処理部23は、属性値情報[{A2,(中,黄,電話)},{A3,(中,緑,メール)}]を取得し、端末送信部24は、取得された属性値情報を端末識別子“Y”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受付部12が上記属性値情報と端末識別子“Y”の対を受信し、処理部13は、端末識別子“Y”を有する認証情報2を参照する。認証部131は、受信された属性値情報[{A2,(中,黄,電話)},{A3,(中,緑,メール)}]が、認証情報2が有する属性値情報[{A2,(中,黄,TEL)},{A3,(大,緑,メール)}]と一致しないことから、受け付けられた属性値情報は正当でないと判断し、認証結果処理部132は、判断結果“不当”を端末装置2Yに送信する。
端末装置2Yにおいて、上記判断結果“不当”が受信されても、ログイン画面は表示されず、図11の1番目のホーム画面の表示が維持される。ユーザYは、アイコンI3のサイズが大であり、アプリA2の呼称がTELであったことを記憶しており、図11の1番目のホーム画面上で、アイコンI3のサイズを拡大すると共に、アイコンI2に対応付いた文字列“電話”を削除して、新たな文字列“TEL”を入力する。
これに応じて、端末処理部23は、アプリ情報2が有するプロパティを“電話”から“TEL”に変更すると共に、アプリ情報3が有するアイコンI4のサイズを“中”から“大”に変更する。その結果、ディスプレイの表示は、図11の2番目のホーム画面のように変化する。
こうして、図11の2番目のホーム画面が表示された状態で、ログインの開始操作が行われると、属性値情報[{A2,(中,黄,TEL)},{A3,(大,緑,メール)}]が取得され、取得された属性値情報等が情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、上記属性値情報等が受信され、受信された属性値情報は、認証情報2が有する属性値情報と一致することから、正当であると判断される。これに応じて、ログインの許可が端末装置2Yに送信され、端末装置2Yのディスプレイに、図11に示した3番目のログイン画面が表示される。ユーザYは、ログイン画面の「ログインする」ボタンを押下し、それによって、情報処理装置1へのログインが実現される。
これに対して、ユーザY以外のユーザは、図10に示したアイコンのサイズとプロパティを記憶しておらす、アイコンI3のサイズ、およびアイコンI2に対応付いたプロパティを的確に変更ことができない。従って、ユーザY以外のユーザが端末装置2Yを操作しても、情報処理装置1へのログインは困難である。
なお、端末装置2Zからのログインに関する情報処理装置1の動作は、以下のようになる。端末装置2Zの端末格納部21には、端末識別子“Z”が予め格納されている。また、現在、端末格納部21には、例えば、図6に示した2以上のアプリ情報1~4等が格納されており、端末装置2Zのディスプレイには、例えば、図7に示したようなホーム画面が表示されている。
この状態で、ユーザZがログインの開始操作を行ったとすると、端末装置2Zにおいて、属性値情報[〔A1,{(1,1),中,青,ネット銀行)}〕,〔A2,{(1,2),中,黄,電話}〕,〔A3,{(3,1),中,緑,メール)}〕,〔A4,{(2,1),中,青,メモ}〕,・・・]が取得され、端末送信部24は、取得された属性値情報を端末識別子“Z”と対に情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、受付部12が、上記属性値情報と端末識別子“Z”の対を受信し、処理部13は、受信された端末識別子“Z”を有する認証情報3を参照する。認証部131は、受信された属性値情報[〔A1,{(1,1),中,青,ネット銀行}〕,〔A2,{(1,2),中,黄,電話}〕,(A3,{(3,1),中,緑,メール}],〔A4,{(2,1),中,青,メモ}〕,・・・]が、参照された認証情報3が有する属性値情報[〔A1,{(1,1),中,青,ネット銀行},〔A2,{(1,2),中,黄,電話}〕,〔A3,{(3,1),中,緑,メール}〕,〔A4,{(2,1),中,青,メモ}〕,・・・]と一致することから、受け付けられた属性値情報は正当であると判断し、認証結果処理部132は、ログインの許可を端末装置2Zに送信する。
端末装置2Zにおいて、上記許可が受信され、図8の3番目に示すログイン面が表示される。ユーザZが「ログインする」ボタンを押下すると、ログイン指示が端末識別子“Z”と対に情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、認証結果処理部132は、上記ログイン指示を受信し、端末装置2Zからのログインを許可する。これにより、ユーザZは、オンラインサービスを受けることができる。
ログオフ後、ユーザZは、図6に示される全てのアプリ情報1~4等の全ての属性値群のうち、1または2以上の属性値を変える。詳しくは、ログオフ後、端末装置2Yのディスプレイには、図7のホーム画面が表示され、ユーザZは、このホーム画面上で、例えば、2つのアイコンI2およびI4の配置を入れ替えてもよいし、アイコンI3のサイズを縮小してもよいし、アイコンI2に対応付いた文字列“電話”を削除して、新たな文字列“TEL”を入力してもよい。
例えば、2つのアイコンI2およびI4の配置が入れ替えられたとすると、端末処理部23は、アプリ情報2が有するアイコンI2の位置情報を(1,2)から(2,1)に変更する一方、アプリ情報4が有するアイコンI4の位置情報を(2,1)から(1,2)に変更する。それによって、ディスプレイの表示は、図8の2番目のホーム画面のように変化する。
こうして、図8の2番目のホーム画面が表示された状態で、ログインの開始操作が行われると、属性値情報[A1,{(1,1),中,青,ネット銀行}],〔A2,{(2,1),中,黄,電話}〕,〔A3,{(3,1),中,緑,メール}〕,〔A4,{(1,2),中,青,メモ}〕,・・・]が取得され、取得された属性値情報等が情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、上記属性値情報等が受信され、受信された属性値情報は、認証情報3が有する属性値情報と一致しないことから、正当でないと判断される。これに応じて、ログインの不許可が端末装置2Zに送信され、端末装置2Zのディスプレイの表示は、図8の1番目のホーム画面のまま維持される。ユーザZは、2つのアイコンI2およびI4の配置を入れ替えたことを記憶しており、2つのアイコンI2およびI4の配置を再度入れ替える。
これに応じて、アプリ情報2が有するアイコンI2の位置情報が(2,1)から(1,1)に変更される一方、アプリ情報4が有するアイコンI4の位置情報が(1,2)から(2,1)に変更され、それによって、ディスプレイの表示は、図8の2番目のホーム画面のように変化する。この状態で、ログインの開始操作が行われると、属性値情報[〔A1,{(1,1),中,青,ネット銀行}〕,〔A2,{(1,2),中,黄,電話}〕,〔A3,{(3,1),中,緑,メール}〕,〔A4,{(2,1),中,青,メモ}〕,・・・]等が、情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、属性値情報等が受信され、受信された属性値情報は、認証情報3が有する属性値情報と一致することから、正当であると判断され、ログインの許可が端末装置2Zに送信される。端末装置2Zにおいて、上記許可の受信に応じて、図8の3番目に示すログイン面が表示され、ユーザZは、「ログインする」ボタンを押下することで、オンラインサービスを受けることができる。
これに対して、ユーザZ以外のユーザは、変更された属性値を元に戻すことができず、端末装置2Zから情報処理装置1へのログインは困難である。
以上、本実施の形態1によれば、認証情報格納部111に、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を有する1以上の認証情報が格納されており、情報処理装置1は、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を受け付け、受け付けた属性値情報を用いて、認証情報格納部111に格納されている認証情報を参照し、属性値情報が正当か否かを判断する認証処理を行い、認証処理の結果に応じた処理を行うことにより、アプリの属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、認証情報を構成する1以上の属性値は、アプリのアイコンの配置の位置情報、アイコンのサイズ、アイコンの背景色、プロパティのうちの1種類以上の属性値であることにより、アプリの各種の属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、認証情報を構成する1以上の各属性値は、1以上の各アプリのアイコンの位置情報であることにより、アプリのアイコンの位置を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
なお、上記構成において、アイコンは、フォルダ内に配置可能であり、フォルダ内に配置されたアイコンの位置情報は、当該フォルダの位置、および当該フォルダ内での当該アイコンの位置に関する情報であってもよい。
例えば、図9等に示したデータ構造を有するアプリ情報において、属性値群を構成する「アイコンの位置情報」は、例えば、フォルダの位置に関する第一の位置情報、および当該フォルダ内での当該アイコンの位置に関する第二の位置情報で構成されてもよい。
具体的には、例えば、図8の1番目の画面において、アプリA4等に対応するアイコンI4等が、図12に示すように、フォルダF1内に配置されてもよい。図12の画面において、フォルダF1を識別するフォルダ識別子を“F1”とし、フォルダF1の位置を(1,2)とし、フォルダ内でのアイコンI4の位置を(1,1)とすると、アプリA4に対応するアプリ情報4(図示しない)を構成する「アイコンの位置情報」は、フォルダF1の位置に関する第一の位置情報F1(1,2)と、フォルダF4内でのアイコンI4の位置に関する第二の位置情報(1,1)とを用いて、例えば、{F1(1,2),(1,1)}のように表現されてもよい。
この場合、例えば、図5に示した認証情報1を構成する属性値情報は、[{A1,(1,1)},{A2,(2,1)},{A4(1,2),(1,1)}]であってもよい。受付部12が、例えば、端末装置2Xから属性値情報[{A1,(1,1)},{A2,(2,1)},{A4(1,2),(1,1)}]を受信したとすると、認証部131は、受信された属性値情報を、上記認証情報1が有する属性値情報と照合し、両者が一致するため、端末装置2Xから受信された属性値情報は正当であると判断する。
これに対し、アイコンI4がフォルダF1の外部(例えば、(2,2)の位置)に配置されていて、受付部12が、例えば、属性値情報[{A1,(1,1)},”A2,(2,2)},{A4,(2,2)}]を受け付けたとすると、当該受け付けられた属性値情報は、上記認証情報1が有する属性値情報と一致しないため、受け付けられた属性値情報は不当であると判断する。
これにより、アプリの、アイコンが配置されたフォルダの位置、および当該フォルダ内での当該アイコンの位置をも用いて、認証を行う仕組みを提供できる。なお、かかる事項は、実施の形態2にも当てはまる。
また、上記構成において、1以上のアプリは、属性値が変更可能な2以上のアプリのうち、ユーザにより選択された1以上のアプリであることにより、ユーザによって選択されたアプリの属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、1以上のアプリは、属性値が変更可能な2以上のすべてのアプリであることにより、全アプリの属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、認証処理の結果に応じた処理は、情報処理装置1へのログインのための処理であることにより、端末からの属性値情報を用いて認証を行い、ログインを許可するサーバを提供できる。
また、情報処理装置1は、予め決められた条件を満たした場合に、属性値情報を有する認証情報を取得し、取得した認証情報を認証情報格納部111に蓄積することにより、属性値情報を有する認証情報を登録し、登録された認証情報が有する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、予め決められた条件は、1以上のアプリの属性値が変更されたことであることにより、アプリの属性値が変更されたことに応じて、登録された認証情報を自動更新できる。
なお、上記構成において、予め決められた条件は、属性値情報が正当であると情報処理装置1が判断した後に、1以上のアプリの属性値が変更されたことであってもよく、それによって、登録された認証情報を的確に自動更新できる。また、かかる事項は、実施の形態2にも当てはまる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を有する1以上の認証情報が格納される認証情報格納部111を具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を受け付ける受付部12と、前記受付部12が受け付けた属性値情報を用いて、前記認証情報格納部111に格納されている認証情報を参照し、当該属性値情報が正当か否かを判断する認証処理を行う認証部131と、前記認証処理の結果に応じた処理を行う認証結果処理部132として機能させるためのプログラムである。
(実施の形態2)
図13は、本実施の形態2における情報処理装置10のブロック図である。なお、情報処理装置10は、例えば、ユーザの携帯端末であるが、据え置き型のPC等でもよく、そのタイプや所在は問わない。また、情報処理装置10は、例えば、実施の形態1で説明した、スタンドアロンの情報処理装置1であると考えてもよい。
情報処理装置10は、格納部101、受付部102、処理部103、および出力部104を備える。格納部101は、認証情報格納部1011を備える。処理部103は、認証部1031、認証結果処理部1032、認証情報取得部1033、および登録部1034を備える。
情報処理装置10を構成する上記各要素は、以下で説明する点を除き、実施の形態1の対応する各要素と同様の動作を行う。
格納部101には、一の認証情報が格納される。また、前述した実施の形態1において、一の端末装置2の端末格納部21に格納されていた各種の情報(例えば、端末識別子、1以上のアプリ、1以上のアプリ情報、画面構成情報など)も、格納部101に格納される。ただし、端末識別子は、格納部101に格納されていなくてもよい。
認証情報格納部1011には、実施の形態1において格納部11に格納されていた1以上の認証情報のうち、一の認証情報が格納される。一の認証情報とは、例えば、図5に示した2以上の認証情報のうち1つである。この認証情報は、通常、端末識別子を有していないが、有していてもよい。
受付部102による受け付けは、通常、タッチパネル等の入力デバイスを介した受け付けである。また、出力部104による出力は、通常、ディスプレイ等の出力デバイスを介した出力である。
処理部103、認証部1031、認証結果処理部1032、認証情報取得部1033、および登録部1034が行う処理は、基本的には、実施の形態1において対応する各構成要素が1以上の各端末識別子ごとに行った処理のうち、一の端末識別子に対応する処理である。ただし、認証結果処理部1032が行う処理は、通常、1以上のアプリを使用可能にするための処理である。
次に、情報処理装置10の動作について、図14および図15のフローチャートを用いて説明する。図14および図15は、情報処理装置10の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201a)処理部103は、受付部102が属性値情報を受け付けたか否かを判別する。受付部102が属性値情報を受け付けたと判別した場合はステップS202aに進み、受け付けていないと判別した場合はステップS201aに戻る。
(ステップS202a)処理部103は、認証情報格納部1011の認証情報を参照する。
(ステップS203)認証部1031は、当該認証情報が有する属性値情報を用いて、ステップS201aで受け付けられた属性値情報が正当であるか否かを判断し、判断結果を示す変数を取得する。なお、判断処理は、図4のフローチャートと同様である。
(ステップS204)処理部103は、ステップS203で取得された変数が正当を示すか否かを判別する。取得された変数が、正当を示す場合はステップS205aに進み、不当を示す場合はステップS206aに進む。
(ステップS205a)認証結果処理部1032は、1以上のアプリを使用可能な状態にする。その後、ステップS201aに戻る。
(ステップS206)処理部103は、ステップS201aで受け付けられた属性値情報が不当である旨の判断結果を許容する操作を、受付部12が受け付けたか否かを判別する。
(ステップS207a)認証結果処理部1032は、1以上のアプリが使用不能な状態を維持する。する。その後、ステップS201aに戻る。
(ステップS208a)処理部103は、受付部102が登録指示を受け付けたか否かを判別する。受付部102が登録指示を受け付けたと判別した場合はステップS209aに進み、受け付けていないと判別した場合はステップS212aに進む。
(ステップS209a)処理部103は、受付部102が属性値情報を受け付けたか否かを判別する。受付部102が属性値情報を受け付けたと判別した場合はステップS210aに進み、受け付けていないと判別した場合はステップS209aに戻る。
(ステップS210a)認証情報取得部1033は、ステップS209aで受け付けられた属性値情報を有する認証情報を取得する。
(ステップS211)蓄積部134は、ステップS210aで取得された認証情報を認証情報格納部1011に蓄積する。その後、ステップS201aに戻る。
(ステップS212a)処理部103は、属性値が変更されたか否かを判別する。属性値が変更されたと判別した場合はステップS213に進み、変更されていないと判別した場合はステップS201aに戻る。
(ステップS213)処理部13は、ステップS203で取得された変数が正当を示すか否かを判別する。取得された変数が、正当を示す場合はステップS214aに進み、不当を示す場合はステップS201aに戻る。なお、本ステップS213の判別は、1以上のアプリが使用可能な状態か否かの判別でもよく、1以上のアプリが使用可能な状態である場合はステップS214に進み、1以上のアプリが使用可能な状態でない場合はステップS201aに戻ってもよい。
(ステップS214a)認証情報取得部1033は、ステップS212で変更された後の属性値を含む属性値情報を有する認証情報を取得する。
(ステップS215)蓄積部134は、ステップS214aで取得された認証情報を認証情報格納部111に蓄積する。その後、ステップS201aに戻る。
なお、図14および図15のフローチャートにおいて、例えば、アプリの起動操作、情報処理装置10の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、例えば、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
情報処理装置10の具体的な動作例は、前述した実施の形態1において、情報処理装置1と一の端末装置2(例えば、端末装置2X)の間で通信しながら行った処理を、情報処理装置10内で行うようにしたものである。
すなわち、格納部101には、2以上のアプリA1~A4、および図6に示した2以上のアプリ情報1~4などが格納される。認証情報格納部1011には、例えば、図5に示した2以上の認証情報1~3のうち、認証情報1が格納される。
アプリ情報1~4などを基に、情報処理装置10のディスプレイに表示されるホーム画面は、図7と同様である。アイコンの位置情報の変更に応じた画面遷移は、図8と同様である。ただし、図8の3番目の画面は、アプリ起動画面である。アプリ起動画面は、「ログインする」ボタンに代えて、「アプリを起動する」ボタンを有する。
以上、本実施の形態2によれば、認証情報格納部1011に、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を有する認証情報が格納されており、情報処理装置10は、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を受け付け、受け付けた属性値情報を用いて、認証情報格納部1011に格納されている認証情報を参照し、属性値情報が正当か否かを判断する認証処理を行い、認証処理の結果に応じた処理を行うことにより、アプリの属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、認証情報を構成する1以上の属性値は、アプリのアイコンの配置の位置情報、アイコンのサイズ、アイコンの背景色、プロパティのうちの1種類以上の属性値であることにより、アプリの各種の属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、認証情報を構成する1以上の各属性値は、1以上の各アプリのアイコンの位置情報であることにより、アプリのアイコンの位置を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
なお、上記構成において、アイコンは、フォルダ内に配置可能であり、フォルダ内に配置されたアイコンの位置情報は、当該フォルダの位置、および当該フォルダ内での当該アイコンの位置に関する情報であってもよく、それによって、アプリの、アイコンが配置されたフォルダの位置、および当該フォルダ内での当該アイコンの位置をも用いて、認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、1以上のアプリは、属性値が変更可能な2以上のアプリのうち、ユーザにより選択された1以上のアプリであることにより、ユーザによって選択されたアプリの属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、1以上のアプリは、属性値が変更可能な2以上のすべてのアプリであることにより、全アプリの属性値に関する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、認証処理の結果に応じた処理は、1以上のアプリを使用可能にするための処理であることにより、属性値情報を用いて認証を行い、アプリの起動を許可する端末を提供できる。
また、情報処理装置1は、予め決められた条件を満たした場合に、属性値情報を有する認証情報を取得し、取得した認証情報を認証情報格納部1011に蓄積することにより、属性値情報を有する認証情報を登録し、登録された認証情報が有する属性値情報を用いて認証を行う仕組みを提供できる。
また、上記構成において、予め決められた条件は、1以上のアプリの属性値が変更されたことであることにより、アプリの属性値が変更されたことに応じて、登録された認証情報を自動更新できる。
本実施の形態における情報処理装置10を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を有する1以上の認証情報が格納される認証情報格納部1011を具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、1以上のアプリの1以上の属性値に関する属性値情報を受け付ける受付部102と、前記受付部102が受け付けた属性値情報を用いて、前記認証情報格納部1011に格納されている認証情報を参照し、当該属性値情報が正当か否かを判断する認証処理を行う認証部1031と、前記認証処理の結果に応じた処理を行う認証結果処理部1032として機能させるためのプログラムである。
図16は、各実施の形態におけるプログラムを実行して、情報処理装置1等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図16において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図17は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図17において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
コンピュータシステム900に、情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD-ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであり、実施の形態1の情報処理装置1の実現に好適であるが、実施の形態2の情報処理装置10、または実施の形態1の端末装置2は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やノートPCといった、携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられることが望ましい。ただし、以上は例示であり、情報処理装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(端末送信部24、端末受信部25など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。