JP7267560B2 - ポンプ装置 - Google Patents
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Description
また、本発明では、ロータおよび羽根車は、ポンプ室の内部に配置され、ステータおよび回路基板は、ポンプ室の外部に配置され、ポンプケースの内部であってかつポンプ室の外部の、ステータおよび回路基板が配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、少なくとも切欠き底部とリード線との間の部分には、接着剤が充填されている。そのため、切欠き底部とリード線とが接触せずに離れていても、切欠き底部とリード線との間に充填される接着剤によって、切欠き底部とリード線との間からポッティング樹脂が漏れ出すのを防止することが可能になる。
また、本発明では、切欠き底部は、基板接触面よりも第2方向側に配置されている。そのため、切欠き底部とリード線との間隔が必要以上に広くなるのを防止することが可能になる。したがって、切欠き底部とリード線との間に充填される接着剤の量を低減することが可能になり、その結果、切欠き底部とリード線との間に充填される接着剤の硬化時間を短縮することが可能になる。また、切欠き底部とリード線との間隔が必要以上に広くなると、切欠き底部とリード線との間に塗布された接着剤が切欠き底部とリード線との間から流れ出しやすくなるが、本発明では、切欠き底部とリード線との間隔が必要以上に広くなるのを防止することが可能になるため、切欠き底部とリード線との間に塗布された接着剤が切欠き底部とリード線との間から流れ出しにくくなる。
図1は、本発明の実施の形態にかかるポンプ装置1の断面図である。図2は、図1に示すポンプ装置1からカバー27を取り外した状態の斜視図である。以下の説明では、図1のZ方向を「上下方向」とする。また、上下方向の一方側である図1のZ1方向側を「上」側とし、その反対側である図1のZ2方向側を「下」側とする。
図3は、図2のE部の平面図である。図4は、図3のF-F断面の断面図である。図5は、図3のG-G方向からリード線5および切欠き部9kを示す図である。
以上説明したように、本形態では、回路基板4に半田付けされるリード線5が回路基板4から引き出されている。また、本形態では、回路基板4を囲むポンプケース8の壁部9jに、壁部9jの上端面から下側に向かって切り欠かれた切欠き部9kが形成されており、リード線5は、切欠き部9kを通過して壁部9jの外周側に引き出されている。そのため、本形態では、回路基板4にコネクタが実装されている場合と比較して、回路基板4の上面からのリード線5の突出量を抑制することが可能になる。したがって、本形態では、回路基板4にコネクタが実装されている場合と比較して、上下方向でポンプ装置1を薄型化することが可能になる。
図6~図9は、本発明の他の実施の形態にかかる切欠き部9kの構成を説明するための図である。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
2 モータ
3 羽根車
4 回路基板
4a 半田ランド
4c 切欠き部(第2切欠き部)
4f 貫通穴
5 リード線
6 ロータ
7 ステータ
8 ポンプケース
9h 突起
9j 壁部
9k 切欠き部
9n 基板接触面
9r 溶着部
9t 切欠き形成部
9v 切欠き底部
9x 傾斜面
9y 傾斜面(第2傾斜面)
9z 凹部
10a 吸込口
10b 吐出口
11 ポンプ室
18 固定軸(回転中心軸)
30 芯線
30a 露出部
31 被覆部
31a 被覆部の先端
35 接着剤
P ポッティング樹脂
W 第3方向
Z 回転中心軸の軸方向
Z1 第2方向
Z2 第1方向
Claims (9)
- ロータおよびステータを有するモータと、前記ロータに固定され前記モータの動力で回転する羽根車と、前記モータを制御するための回路基板と、一端側が前記回路基板に半田付けされるとともに前記回路基板から引き出されるリード線とを備え、
前記ロータ、前記ステータ、前記回路基板および前記羽根車が収容されるポンプケースの内部には、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成され、
前記ロータおよび前記羽根車は、前記ポンプ室の内部に配置され、
前記ステータおよび前記回路基板は、前記ポンプ室の外部に配置され、
前記ポンプケースの内部であってかつ前記ポンプ室の外部の、前記ステータおよび前記回路基板が配置される領域には、ポッティング樹脂が充填され、
前記ロータおよび前記羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
前記羽根車は、前記ロータの第1方向側に固定され、
前記回路基板は、平板状のリジッド基板であるとともに、前記ステータの第2方向側に配置され、
前記回路基板の厚さ方向は、前記回転中心軸の軸方向と一致しており、
前記ポンプケースには、前記回路基板を囲む壁部と、前記回路基板の第1方向側の面に接触して前記回転中心軸の軸方向で前記回路基板を位置決めするための基板接触面とが形成され、
前記壁部には、前記リード線の一部が配置されるとともに前記壁部の第2方向側の端面から第1方向側に向かって切り欠かれた切欠き部が形成され、
前記リード線は、前記切欠き部を通過して前記壁部の外周側に引き出されており、
前記切欠き部の第1方向側の端部である切欠き底部と前記リード線とは、接触せずに離れており、
少なくとも前記切欠き底部と前記リード線との間の部分には、接着剤が充填され、
前記切欠き底部は、前記基板接触面よりも第2方向側に配置されていることを特徴とするポンプ装置。 - 前記ポンプケースには、前記基板接触面から第2方向側に突出する突起が形成され、
前記回路基板には、前記突起が挿通される貫通穴が形成され、
前記突起の先端部には、第2方向側への前記回路基板の抜けを防止するための溶着部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のポンプ装置。 - 前記リード線を囲むように前記切欠き部の全域に前記接着剤が充填されていることを特徴とする請求項1または2記載のポンプ装置。
- 前記リード線は、前記回路基板の端部に接着固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のポンプ装置。
- 前記リード線は、導電性材料で形成される複数の芯線と、絶縁性材料で形成され複数の前記芯線の周りを覆う被覆部とを備え、
複数の前記芯線の先端部は、前記被覆部の先端から突出して露出した露出部となっており、
前記回路基板には、前記回路基板の端面から前記回路基板の内側に向かって切り欠かれた第2切欠き部が形成され、
前記回路基板の第2方向側の面の、前記第2切欠き部の近傍には、前記露出部が半田付けされて固定される半田ランドが形成され、
前記第2切欠き部には、前記被覆部の先端を含む前記被覆部の先端部が配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポンプ装置。 - 前記壁部の、前記切欠き部が形成された部分を切欠き形成部とし、前記回転中心軸の軸方向と前記切欠き形成部の厚さ方向とに直交する方向を第3方向とすると、
前記切欠き形成部の厚さ方向から見たときの前記切欠き部の形状は、前記切欠き形成部の第2方向側の端部から前記回転中心軸の軸方向の所定位置までの第3方向の幅が一定となったU形状となっているか、または、前記切欠き形成部の第2方向側の端部から第1方向側に向かうにしたがって第3方向の幅が次第に狭くなるすり鉢状となっていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポンプ装置。 - 前記壁部の内周面の、前記切欠き部の縁には、前記壁部の内周側に向かうにしたがって前記切欠き部から遠ざかるように傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のポンプ装置。
- 前記壁部の外周面の、前記切欠き部の縁には、前記壁部の外周側に向かうにしたがって前記切欠き部から遠ざかるように傾斜する第2傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項7記載のポンプ装置。
- 前記切欠き部には、前記接着剤の一部が溜まる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のポンプ装置。
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