JP7250280B2 - 植生土嚢 - Google Patents
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Description
また、植生土嚢内の種子と植生基材吹付工法で使用する種子とを同じ種類とすることで、土留土嚢施工領域と吹付領域を一体化することができる。
さらにまた、充填材に溶融スラグを混合することにより、植生土嚢としての透水性と保水性を確保すると共に、充填材中にできる空隙により根・茎・葉の生長を促進することができる。
(1)法面30の除草、浮石除去等を行って法面30を清掃する。
(2)法面30に網状の植生ネット32等を敷設し、主アンカーピン33及び補助アンカーピン34を法面30に打設して網状の植生ネット32等を法面30に固定する。網状の植生ネット32等には、網目50mm以上の菱形金網などが使用される。主アンカーピン33は径:16mm、長さ:400mm程度とし、1m2当たり0.3本程度打設する。補助アンカーピン34が径9mm、長さ:200mmとし、1m2当たり1.5本程度打設する。
(3)法面30の下端部に沿って植生土嚢35を配置する。
(4)吹付機(図示省略)を用いて植生基材31を法面30に吹き付ける。吹付厚さは3cm~10cm程度とする。
植生基材吹付工法で使用した土嚢は、施工完了から一定期間経過後に撤去するのが通例であるが、本実施の形態に係る植生土嚢は撤去せず、そのまま継続使用することを前提としている。
上記設備で製造された溶融スラグは、可溶性けい酸濃度が25%以上、アルカリ分が30%以上であり、植物の根や茎の生長を促進することができる。また、施工後の圧密性確保の観点から、溶融スラグの設計CBR値は20%以上であることが好ましい。
溶融スラグの使用量は、吹付厚さ3cm~5cm、吹付面積1000m2当たり100kg~500kgとする。
一方、炉底部13の側壁には、炉内で生成された溶融物を排出するための出湯口18が設けられている。
投入口20から炉内に、一般廃棄物とコークスと石灰石又はけい砂とを投入する。ガス化溶融炉10に投入するコークスの量は一般廃棄物投入量1ton当たり20kg~70kg、石灰石又はけい砂の投入量は一般廃棄物投入量1ton当たり15kg~70kgとする。なお、一般廃棄物は、産業廃棄物以外の廃棄物であって、自治体が処理する指定産業廃棄物を含む。
投入口20から炉内に投入された一般廃棄物は、乾燥・予熱帯Aで熱せられ、一般廃棄物に含まれる水分が、炉下部より上昇する燃焼分解ガスにより蒸発する。乾燥した一般廃棄物は次第に降下し、熱分解ガス化帯Bにおいて可燃分がガス化され、排出口21から排出される。
一般廃棄物中の灰分はコークスと共に燃焼帯Cを通過して溶融帯Dまで降下する。溶融帯Dまで降下したコークスは、送風口14から吹き込まれた酸素富化空気により1700℃~1800℃で高温燃焼し、炉底部13にコークスベッド層(火格子)を形成することにより、還元雰囲気の形成と灰分の安定溶融を実現する。灰分中の低沸点重金属類(鉛など)は揮発して溶融飛灰となり、排ガスと共に排出口21から排出される。
排出口21から排出された排ガスは、必要に応じてサイクロン(図示省略)に導入され、排ガス中の可燃性ダストがサイクロンで捕集される。捕集された可燃性ダストは、送風口14からガス化溶融炉10内に吹き込まれる。一方、サイクロンから排出された排ガスは、燃焼室(図示省略)へ導入され完全燃焼された後、ボイラ(図示省略)で熱回収され、最終的に煙突(図示省略)から大気中へ放出される。
灰分が溶融した溶融物は、石灰石の塩基度調整作用により十分に流動性を高めた状態で出湯口18から排出され、樋19を介して水砕装置22に投入される。
水砕装置22は、ガス化溶融炉10から排出された溶融物を冷却して凝固させる冷却水を貯留するケーシング23と、ガス化溶融炉10から排出された溶融物に水を噴射して溶融物を細かく分散させる噴射ノズル24と、ケーシング23内に設置されたスクレーパ式のコンベア25とを備えている。噴射水によって細かく分散された溶融物は、ケーシング23内で冷却凝固して溶融スラグと鉄や銅などメタルとなり、コンベア25によりケーシング23から搬出され、磁選機26へ搬送される。
[メタル分離処理]
磁選機26により溶融スラグからメタルが分離除去され、有害物質を殆ど含まない溶融スラグとなる。
溶融物を水で急速破砕することにより生成される溶融スラグは、粒度分布が不均一で、表面が針状や角状になっているものが含まれている。そのため、破砕装置(図示省略)又は摩砕装置(図示省略)を用いて破砕処理又は摩砕処理を行い、粒度調整を行うと共に、溶融スラグの表面を平滑化させる。破砕処理又は摩砕処理による粒度調整は、溶融スラグの粒径が5mm以下となるように処理条件を設定する。
溶融スラグを摩砕処理もしくは破砕処理することによって溶融スラグの設計CBR値は20%以上となる。
Claims (2)
- 一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合された状態で樹脂系の化学繊維からなる土嚢袋に充填されていることを特徴とする植生土嚢。
- 請求項1記載の植生土嚢において、前記土嚢袋に充填される充填材における前記溶融スラグの質量比が30質量%以上50質量%以下であることを特徴とする植生土嚢。
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