JP7243866B2 - Elevator judgment device - Google Patents
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Description
本開示は、エレベーターの判定装置に関する。 The present disclosure relates to an elevator determination device.
特許文献1は、判定装置の例を開示する。判定装置は、加速度検出手段によって測定されたデータに基づいて算出されるデータを用いて、エレベーター機器の損傷を判定する。
しかしながら、特許文献1の判定装置は、エレベーター機器に取り付けられる加速度検出手段の測定値によってエレベーター機器の損傷を判定する。加速度検出手段は、かご、釣合い錘、巻上機、および昇降路のそれぞれ一か所に取り付けられている。このため、特許文献1の判定装置は、例えばガイドレールなどの複数の階床にわたる機器が地震の影響を受ける場合に、当該機器が影響を受けた階床を特定しない。このため、地震の影響を受けた階床を診断運転によってかごなどが走行する場合に、二次被害が発生する可能性がある。
However, the determination device of
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、診断運転による二次被害の発生を抑えられる判定装置を提供する。 The present disclosure relates to solving such problems. The present disclosure provides a determination device capable of suppressing the occurrence of secondary damage due to diagnostic driving.
本開示に係る判定装置は、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の地震応答の情報を含む応答データを取得する応答取得部と、複数のエレベーター機器の各々の被害状況を示す機器被害レベルを複数の階床の各々について記憶する被害レベル記憶部と、複数のエレベーター機器の各々について予め設定された機器被害レベルの判定基準および応答取得部が取得した応答データに基づいて、被害レベル記憶部に記憶される機器被害レベルを判定する被害レベル判定部と、入力された診断内容に基づいて診断運転を行う診断運転部に、被害レベル記憶部が記憶している情報に基づいて決定した診断内容を出力する診断内容決定部と、を備え、応答取得部は、複数のエレベーター機器のいずれかに取り付けられることで複数の階床のいずれかに配置される複数の機器応答センサの各々からの地震応答の計測結果によって応答データを取得する。
本開示に係る判定装置は、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の地震応答の情報を含む応答データを取得する応答取得部と、複数のエレベーター機器の各々について予め設定された機器被害レベルの判定基準および応答取得部が取得した応答データに基づいて、複数のエレベーター機器の各々の被害状況を示す機器被害レベルを判定する被害レベル判定部と、機器被害レベルを複数の階床の各々について記憶する被害レベル記憶部と、入力された診断内容に基づいて診断運転を行う診断運転部に、被害レベル記憶部が記憶している階床ごとに異なる機器被害レベルに応じて階床ごとに異なる診断内容を決定し、決定した診断内容を出力する診断内容決定部と、を備える。
A determination device according to the present disclosure includes a response acquisition unit that acquires response data including earthquake response information of each of a plurality of elevator devices on each of a plurality of floors, and a device that indicates the damage status of each of the plurality of elevator devices. A damage level storage unit that stores damage levels for each of a plurality of floors, a predetermined equipment damage level judgment criterion for each of a plurality of elevator equipment, and response data acquired by a response acquisition unit. Based on the information stored in the damage level storage unit, a damage level determination unit that determines the equipment damage level stored in the storage unit, and a diagnostic operation unit that performs diagnostic operation based on the input diagnosis content. a diagnosis content determination unit that outputs diagnosis content, and the response acquisition unit is attached to any one of the plurality of elevator devices to obtain the response from each of the plurality of device response sensors arranged on one of the plurality of floors. Acquire the response data from the measurement results of the seismic response of
A determination device according to the present disclosure includes a response acquisition unit that acquires response data including information on earthquake responses of each of a plurality of elevator devices on each of a plurality of floors, and a device that is preset for each of the plurality of elevator devices. Based on the damage level judgment criteria and the response data acquired by the response acquisition unit, a damage level determination unit that determines the equipment damage level indicating the damage status of each of the plurality of elevator equipment, and the equipment damage level of the plurality of floors. A damage level storage unit that stores information about each device, and a diagnostic operation unit that performs diagnostic operation based on the input diagnostic content. a diagnostic content determination unit that determines different diagnostic content and outputs the determined diagnostic content.
本開示に係る判定装置であれば、診断運転による二次被害の発生を抑えられる。 With the determination device according to the present disclosure, it is possible to suppress the occurrence of secondary damage due to diagnostic driving.
本開示を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。 DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION Embodiments for implementing the present disclosure will be described with reference to the accompanying drawings. In each figure, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and overlapping descriptions are appropriately simplified or omitted.
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターの構成図である。
FIG. 1 is a configuration diagram of an elevator according to
エレベーター1は、複数の階床を有する建物2に適用される。建物2において、昇降路3が設けられる。昇降路3は、複数の階床にわたって設けられる。建物2において、昇降路3の上方に機械室4が設けられる。建物2において、昇降路3の下方にピット5が設けられる。建物2において、複数の階床の各々に乗場が設けられる。乗場において、乗場出入口が設けられる。乗場出入口は、昇降路3に通じる開口である。
An
エレベーター1は、巻上機6と、主ロープ7と、かご8と、釣合い錘9と、を備える。巻上機6は、例えば機械室4に設けられる。巻上機6は、シーブおよびモータを有する。巻上機6のシーブは、巻上機6のモータの回転軸に接続される。巻上機6のモータは、巻上機6のシーブを回転させる駆動力を発生させる機器である。主ロープ7は、巻上機6のシーブに巻き掛けられる。主ロープ7は、例えばロープダクトを通じて機械室4から昇降路3に延びる。かご8および釣合い錘9は、昇降路3において主ロープ7によって吊られている。かご8は、昇降路3の内部を鉛直方向に走行することで乗客などを複数の階床の間で輸送する機器である。釣合い錘9は、主ロープ7を通じて巻上機6のシーブにかかる荷重の釣合いをかご8との間でとる機器である。かご8および釣合い錘9は、巻上機6のシーブの回転によって主ロープ7が移動することで、昇降路3において互いに反対方向に走行する。
The
エレベーター1は、複数のエレベーター機器によって構成される。エレベーター機器は、巻上機6、かご8、および釣合い錘9を含む。エレベーター機器は、機械室4またはピット5に配置される機器を含む。エレベーター機器は、ガイドレールを含む。ガイドレールは、かご8または釣合い錘9の昇降路3における走行をガイドする機器である。かご8および釣合い錘9は、ガイドレールに沿って移動するガイドシューを備える。ガイドレールは、複数の階床にわたって設けられていてもよい。エレベーター機器は、ブラケットを含む。ブラケットは、ガイドレールを昇降路3において固定する機器である。エレベーター機器は、三方枠および乗場ドアを含む。三方枠は、乗場出入口に設けられる枠である。乗場ドアは、乗場出入口において乗場および昇降路3を区画するドアである。乗場ドアは、かご8のかごドアに連動して開閉する。エレベーター機器は、ここで例示された機器の他の機器を含んでもよい。
The
エレベーター1は、P波感知器10(P波:Primary wave)と、S波感知器11(S波:Secondary wave)と、を備える。P波感知器10は、ピット5に設けられる例えば加速度計である。建物2における上下方向の振動の加速度は、P波感知器10によって検出される。P波感知器10は、検出した加速度が予め設定された閾値を超えるときに、P波感知信号を出力する。S波感知器11は、機械室4に設けられる例えば加速度計である。建物2における横方向の振動の加速度は、S波感知器11によって検出される。この例のS波感知器11において、低レベルおよび高レベルの2段階の閾値が予め設定される。S波感知器11は、検出した加速度が設定された閾値を超えるときに、当該閾値に対応するS波感知信号を出力する。
The
エレベーター1において、複数の各階応答センサ12が設けられる。各階応答センサ12は、建物2の各階床に設けられる。各階応答センサ12は、配置された階床において建物2の地震応答の情報を取得するセンサである。地震応答の情報は、地震によって発生する水平振動および上下振動の三軸方向の振動の情報である。各方向の振動の情報は、例えば加速度、速度、または変位の少なくともいずれかの情報を含む。各階応答センサ12が地震応答の情報を取得する階床は、機械室4およびピット5を含んでもよい。このとき、P波感知器10およびS波感知器11の各々は、機械室4およびピット5に設けられる各階応答センサ12に置き換えられてもよい。各階応答センサ12は、例えばエレベーター1の乗場に設けられていてもよい。あるいは、各階応答センサ12は、建物2の通路、またはオフィス、店舗、もしくはメンテナンス室などに設けられていてもよい。
In the
エレベーター1において、複数の機器応答センサ13が設けられる。機器応答センサ13は、エレベーター機器に取り付けられる。機器応答センサ13は、取り付けられたエレベーター機器の地震応答の情報を取得するセンサである。機器応答センサ13は、例えばかご8に取り付けられるかご応答センサ13aを含む。機器応答センサ13は、例えば釣合い錘9に取り付けられる釣合い錘応答センサ13bを含む。機器応答センサ13は、建物2の複数の階床に設けられたエレベーター機器の各々に取り付けられてもよい。機器応答センサ13は、例えば各階の乗場における乗場ドアまたは三方枠の一方または両方に設けられていてもよい。エレベーター機器が複数の階床にわたって設けられる場合に、機器応答センサ13は、当該エレベーター機器が設けられる複数の階床の各々に対応する位置に取り付けられてもよい。
In the
エレベーター1は、制御装置14を備える。制御装置14は、例えば機械室4に設けられる。制御装置14は、エレベーター1の運転を制御する装置である。エレベーター1の運転は、例えば通常運転、地震管制運転、および診断運転を含む。ここで、地震管制運転は、エレベーター機器の保護または乗客の避難などに対応する、地震が発生した直後の管制運転である。診断運転は、復旧の可否などを自動で診断する、地震の揺れが収まった後の管制運転である。制御装置14は、地震応答の情報に基づいて地震が発生したときの管制運転を制御する。地震応答の情報は、例えば応答センサから入力される信号などである。ここで、応答センサは、地震による地震応答を検出するセンサである。応答センサは、例えば機器応答センサ13または各階応答センサ12を含む。制御装置14は、地震管制運転部15と、診断運転部16と、を備える。地震管制運転部15は、地震管制運転を制御する部分である。診断運転部16は、診断運転を制御する部分である。
The
制御装置14は、判定装置17を備える。この例において、判定装置17は、例えば装置の一部として制御装置14に搭載されている。判定装置17は、エレベーター機器が地震によって受けた影響を診断運転の前に判定する装置である。判定装置17は、判定した地震による影響に基づいて、診断運転における診断内容を決定する。判定装置17は、応答取得部18と、被害基準記憶部19と、被害レベル判定部20と、被害レベル記憶部21と、診断内容決定部22と、を備える。
The
応答取得部18は、応答データを取得する部分である。応答データは、建物2の複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の地震応答の情報を含む。ここで、応答データにおける複数の階床は、機械室4またはピット5を含んでもよい。この例において、応答取得部18は、各階床に配置される機器応答センサ13が取得する地震応答の情報に基づいて、当該機器応答センサ13が取り付けられるエレベーター機器の地震応答の情報を取得する。あるいは、応答取得部18は、各階床に配置される各階応答センサ12が取得する建物2の地震応答の情報に基づいて、当該階床に配置される複数のエレベーター機器の各々の地震応答の情報を取得してもよい。ここで、各階応答センサ12は、複数の階床の一部または全部において、機器応答センサ13に替えて設けられていてもよい。あるいは、各階応答センサ12は、複数の階床の一部または全部において、機器応答センサ13とともに設けられていてもよい。
The
なお、応答取得部18は、応答推定モデルによって応答データを取得してもよい。応答推定モデルは、応答センサから入力される地震応答の情報に基づいて応答センサが設けられていない部分などの地震応答を推定するモデルである。あるいは、応答取得部18は、取得した応答データを応答推定モデルによって補正してもよい。応答推定モデルは、例えば建物2の地震応答を推定する建物応答モデル、またはエレベーター機器の地震応答を推定するエレベーター応答モデルなどを含む。
Note that the
被害基準記憶部19は、エレベーター機器の各々の被害状況を示す機器被害レベルについての判定基準を記憶する部分である。判定基準は、複数のエレベーター機器の各々について予め設定される。判定基準は、例えば地震応答に対する基準値である。判定基準は、例えば各々のエレベーター機器の強度設計基準、過去の地震被害の情報、または地震被害のシミュレーションの結果などに基づいて設定される。この例において、3段階の機器被害レベルに対する判定基準が設定される。3段階の機器被害レベルのうち最も低い機器被害レベルであるLv.1は、例えば「走行に支障がない軽微な被害状況」を示す機器被害レベルである。3段階の機器被害レベルのうち2番目に低い機器被害レベルであるLv.2は、例えば「走行可能であるが中程度の被害がある被害状況」を示す機器被害レベルである。3段階の機器被害レベルのうち最も高い機器被害レベルであるLv.3は、例えば「走行不可となる重大な被害がある被害状況」を示す機器被害レベルである。ここで、各段階の機器被害レベルに対する判定基準は、複数のエレベーター機器の各々について異なる基準が設定されていてもよい。
The damage
被害レベル判定部20は、機器被害レベルについての判定基準、および応答取得部18が取得する応答データに基づいて、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルを判定する部分である。被害レベル判定部20は、例えば被害基準記憶部19が記憶している判定基準を参照する。この例において、被害レベル判定部20は、機器被害レベルLv.1の基準値より低い地震応答が取得されたエレベーター機器に対して、被害なしと判定してもよい。
The damage
被害レベル記憶部21は、被害レベル判定部20が判定した被害レベルを記憶する部分である。被害レベル記憶部21は、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルを記憶する。
The damage
診断内容決定部22は、診断運転において行われる診断内容を被害レベル記憶部21が記憶している情報に基づいて決定する部分である。診断内容は、例えば診断運転においてかご8または釣合い錘9が走行する階床の範囲の情報を含む。診断運転においてかご8または釣合い錘9の走行によって診断が行われるので、かご8または釣合い錘9が走行する範囲は、診断運転の診断範囲である。また、診断内容は、例えば診断範囲における診断方法を含む。診断方法は、例えば各階床を走行するかご8もしくは釣合い錘9の走行速度、または各階床の走行回数などを含む。
The diagnostic
診断内容決定部22は、決定した診断内容を診断運転部16に出力することによって、診断内容に基づいた診断運転を診断運転部16に行わせる。なお、診断内容は、診断運転の可否を含んでもよい。診断運転が不可であると判定される場合に、診断運転部16は、診断運転を行わない。
The diagnostic
続いて、図2を用いて、判定装置17の機能を説明する。
図2は、実施の形態1に係る判定装置の機能を示すフロー図である。Next, the function of the
FIG. 2 is a flowchart showing functions of the determination device according to
ステップS101において地震が発生するときに、P波感知器10およびS波感知器11は、検出した加速度が設定された閾値を超えるかを判定する。P波感知器10は、検出した加速度が設定された閾値を超える場合に、P波感知信号を制御装置14に出力するように動作する。S波感知器11は、検出した加速度が設定された閾値を超える場合に、超えた閾値に対応するS波感知信号を制御装置14に出力するように動作する。
When an earthquake occurs in step S101, the P-
次に、ステップS102において、制御装置14は、P波感知器10からP波感知信号が入力されるかに基づいて、P波感知器10が動作したかを判定する。P波感知器10が動作していないと判定するときに、制御装置14は、ステップS103に示されるようにエレベーター1の通常運転を継続させる。一方、P波感知器10が動作したと判定するときに、制御装置14は、地震管制運転部15に地震管制運転を実行させる。
Next, in step S 102 ,
ステップS104において、地震管制運転部15は、S波感知器11からS波感知信号が入力されるかに基づいて、S波感知器11が動作したかを判定する。この例において、地震管制運転部15は、低レベルの閾値に対応するS波感知信号に基づいてS波感知器11が動作したかを判定する。S波感知器11が動作していないと判定するときに、地震管制運転部15は、ステップS105に示されるように、乗客をかご8から降車させうるようにかご8を最寄階に停止させる。その後、地震管制運転部15は、ステップS106に示されるように、かご8の走行を予め設定された一定時間だけ休止させる。その後地震の揺れが収まったことが確認されると、地震管制運転部15は、ステップS103に示されるようにエレベーター1を通常運転に復旧させる。
In step S<b>104 , the earthquake
一方、ステップS104においてS波感知器11が動作したと地震管制運転部15が判定するような規模の地震が発生したときに、いずれかのエレベーター機器において地震の被害が発生している可能性がある。このとき、制御装置14は、エレベーター機器が地震によって受けた影響を判定装置17に判定させる。この例において、判定装置17による地震影響の判定は、地震の揺れが収まった後に行われる。すなわち、ステップS104においてS波感知器11が動作したと判定するときに、地震管制運転部15は、ステップS107に示されるように、乗客を降車させうるようにかご8を最寄階に停止させる。その後、地震管制運転部15は、ステップS108に示されるように、かご8の走行を予め設定された一定時間だけ休止させる。その後地震の揺れが収まったことが確認されると、地震管制運転部15は、エレベーター機器が地震によって受けた影響を判定装置17に判定させる。
On the other hand, in step S104, when an earthquake of such magnitude that the earthquake
判定装置17は、例えば次のようにエレベーター機器が地震によって受けた影響を判定する。ステップS109において、被害レベル判定部20は、応答取得部18が取得した応答データ、および被害基準記憶部19が記憶している判定基準に基づいて、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルを判定する。
The
次に、ステップS110において、判定装置17の診断内容決定部22は、機械室4またはピット5における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルがLv.2以下であるかを判定する。機械室4またはピット5において機器被害レベルがLv.2より高いエレベーター機器がある場合に、ステップS116に示されるように、判定装置17は、専門技術者の手動点検が終了するまでエレベーター1の運転を休止させる。このとき、制御装置14は、診断運転部16に診断運転を行わせない。一方、機械室4またはピット5における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルがLv.2以下である場合に、ステップS111に示されるように、診断内容決定部22は、診断運転において運転可能な階床の範囲を決定する。ここで決定された運転可能な階床の範囲は、診断運転における診断範囲である。
Next, in step S110, the diagnostic
次に、ステップS112において、判定装置17は、現在かご8が停止している階床が診断範囲内にあるかを判定する。かご8が診断範囲に停止していないときに、ステップS116に示されるように、判定装置17は、専門技術者の手動点検が終了するまでエレベーター1の運転を休止させる。このとき、制御装置14は、診断運転部16に診断運転を行わせない。一方、かご8が診断範囲に停止しているときに、ステップS113に示されるように、診断内容決定部22は、診断範囲における診断方法を決定する。このように診断内容決定部22が決定した診断内容に基づいて、診断運転部16は診断運転を行う。
Next, in step S112, the
ステップS114において、診断運転部16は、診断運転を開始する。ステップS115に示されるように、診断運転部16は、診断運転が行われている間にエレベーター1において異常が検出されるかを判定する。異常が検出されることなく診断運転が終了する場合に、診断運転部16は、ステップS103に示されるようにエレベーター1を通常運転に復旧させる。一方、診断運転において異常が検出されるときに、診断運転部16は、診断運転を直ちに停止する。その後、ステップS116に示されるように、診断運転部16は、専門技術者の手動点検が終了するまでエレベーター1の運転を休止させる。
In step S114, the
続いて、図3を用いて判定装置17におけるデータ構造の例を説明する。
図3は、実施の形態1に係る判定装置におけるデータ構造の例を示す図である。Next, an example of the data structure in the
3 is a diagram showing an example of a data structure in the determination device according to
応答取得部18が取得する応答データは、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の地震応答の情報を含む。ここで、エレベーター機器として機器E1、機器E2、および機器E3が例示される。機器E1の地震応答の情報として、機器E1の加速度が取得される。機器E2の地震応答の情報として、機器E2の速度が取得される。機器E3の地震応答の情報として、機器E3の変位が取得される。例えば機器E1が1階のみに配置される場合に、応答データは、1階のみにおける機器E1の地震応答の情報を含む。例えば機器E2が各階床に配置される場合に、応答データは、各階床における機器E2の地震応答の情報を含む。例えば機器E3が複数の階床にわたって配置される場合に、応答データは、機器E3の各階床に対応する部分の地震応答の情報を含む。
The response data acquired by the
被害基準記憶部19が記憶する判定基準は、複数のエレベーター機器の各々に対して設定される。この例において、機器E1の機器被害レベルLv.1に対応する判定基準の基準値は、50Galに設定されている。また、機器E1の機器被害レベルLv.2に対応する判定基準の基準値は、100Galに設定されている。
The criteria stored in the damage
被害レベル記憶部21は、被害レベル判定部20によって判定された機器被害レベルを記憶する。機器被害レベルは、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の被害状況を示している。
The damage
続いて、図4を用いて判定装置17による地震影響の判定の例を説明する。
図4は、実施の形態1に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。Next, an example of determination of earthquake influence by the
FIG. 4 is a diagram showing an example of earthquake influence determination by the determination device according to the first embodiment.
図4の表において、被害レベル判定部20によって判定された機器被害レベルが数値で示される。図4の表において数値1が示される部分は、当該階床において当該エレベーター機器の機器被害レベルがLv.1と判定されたことを表す。なお、図4の表において空欄の部分は、当該階床において当該エレベーター機器が被害なしと判定されたことを表す。図4に示される例において、機械室4およびピット5に配置されるエレベーター機器は、被害なしと判定されている。また、この例において、7階における機器E3の機器被害レベルがLv.3であると判定されている。
In the table of FIG. 4, the equipment damage levels determined by the damage
このとき、機械室4およびピット5における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルがLv.2以下であるので、診断内容決定部22は、診断運転において運転可能な階床の範囲を診断範囲として決定する。この例において、機器被害レベルがLv.3と判定されたエレベーター機器は7階にあるので、診断内容決定部22は、かご8および釣合い錘9のいずれも7階を通過しない階床の範囲を診断範囲とする。ここで、かご8および釣合い錘9は、中間階に関して互いに対称に反対方向に走行する。このため、運転可能な階床の範囲は、かご8が1階から5階まで走行する範囲である。このとき、診断運転において、1階から5階までの階床がかご8によって診断される。また、8階から12階までの階床が釣合い錘9によって診断される。
At this time, the equipment damage level of each of the plurality of elevator equipment in the
以上に説明したように、実施の形態1に係る判定装置17は、応答取得部18と、被害レベル記憶部21と、被害レベル判定部20と、診断内容決定部22と、を備える。応答取得部18は、応答データを取得する。応答データは、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の地震応答の情報を含む。被害レベル記憶部21は、機器被害レベルを複数の階床の各々について記憶する。機器被害レベルは、複数のエレベーター機器の各々の被害状況を示す。被害レベル判定部20は、機器被害レベルの判定基準および応答取得部18が取得した応答データに基づいて、被害レベル記憶部21に記憶される機器被害レベルを判定する。機器被害レベルの判定基準は、複数のエレベーター機器の各々について予め設定される。診断内容決定部22は、被害レベル記憶部21が記憶している情報に基づいて決定した診断内容を診断運転部16に出力する。診断運転部16は、入力された診断内容に基づいて診断運転を行う。
As described above, the
これにより、地震の発生によって建物2が振動するときに、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルが判定される。機器被害レベルに基づいて、診断運転における診断内容が診断運転の前に決定される。診断内容がエレベーター機器の被害状況に応じて決定されるので、診断運転による二次被害の発生が抑えられる。また、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルが判定されるので、建物層間変形による乗場ドアまたはガイドレールの変形などの影響が考慮される。このように、地震による影響として詳細な被害状況が判定されるので、診断運転による二次被害の発生がより確実に抑えられる。また、詳細な被害状況の判定によって、判定装置17は、二次被害の発生の可能性を抑えた上で可能な診断内容を高い確実性で決定できる。このため、診断運転について過大な安全裕度を設定する必要がなくなるので、判定装置17は、自動で行われる診断運転によるエレベーター1の復旧率を高められる。ここで、地震は広い地域にわたって発生しうるため、同時に多数のエレベーター1が影響を受ける。このとき、地震の被害を受けたエレベーター1の復旧に対応できる専門技術者の人数は限られているので、専門技術者を待つ場合に復旧まで時間がかかることがある。このような場合に、判定装置17によって自動で行われる診断運転によるエレベーター1の復旧率が高められるので、エレベーター1の速やかな復旧が見込めるようになる。また、各階床の被害状況に応じて診断内容が決定されるので、診断運転が効率化される。このため、診断運転に要する時間が短縮されることにより、エレベーター1のより早い復旧が見込めるようになる。このように、地震が発生した後におけるエレベーター1の利用者の利便性が改善する。
Thereby, when the
また、応答取得部18は、複数の機器応答センサ13の各々からの地震応答の計測結果によって応答データを取得する。複数の機器応答センサ13の各々は、複数のエレベーター機器のいずれかに取り付けられることで複数の階床のいずれかに配置される。
Also, the
応答取得部18は、エレベーター機器に取り付けられた機器応答センサ13によって直接計測された当該エレベーター機器の地震応答の情報によって応答データを取得する。これにより、応答データの取得にエレベーター機器の応答倍率などの推定を必要としないので、機器被害レベルの判定の確実性が高められる。また、応答倍率の推定を介さないため応答データの確実性が高まるので、機器被害レベルの判定基準における安全裕度を小さくできる。これにより、判定装置17は、自動で行われる診断運転によるエレベーター1の復旧率を高められる。
The
また、応答取得部18は、複数の各階応答センサ12の各々からの地震応答の計測結果によって応答データを取得する。複数の各階応答センサ12の各々は、複数の階床のいずれかに配置される。
Further, the
一般に、建物2の各階床において多数のエレベーター機器が設けられる。応答取得部18は、建物2の各階床に配置される各階応答センサ12によって計測された地震応答の情報によって応答データを取得する。このため、応答取得部18は、少数の各階応答センサ12によって簡易に応答データを取得できる。
Typically, a number of elevator devices are provided on each floor of the
また、診断内容決定部22は、機器被害レベルに基づいて運転可能な階床の範囲を決定する。診断内容決定部22は、決定した階床の範囲を診断内容の情報として診断運転部16に出力する。
Further, the diagnostic
これにより、二次被害の発生の可能性がある階床において診断運転が行われないので、より確実に二次被害の発生が抑えられる。また、二次被害の発生の可能性が少ない階床に限定して診断運転が行われるので、エレベーター1の少なくとも部分的な復旧がより早く見込めるようになる。これにより、利用者の利便性がより改善する。
As a result, diagnostic operation is not performed on floors where secondary damage may occur, so the occurrence of secondary damage can be suppressed more reliably. Further, since diagnostic operation is performed only on floors where the possibility of secondary damage is low, at least partial restoration of the
なお、判定装置17は、制御装置14の外部の装置であってもよい。応答取得部18、被害基準記憶部19、被害レベル判定部20、被害レベル記憶部21、および診断内容決定部22などの判定装置17の一部または全部は、個別のハードウェアに搭載されていてもよい。
Note that the
続いて、図5を用いて、判定装置17のハードウェア構成の例について説明する。
図5は、実施の形態1に係る判定装置の主要部のハードウェア構成図である。Next, an example of the hardware configuration of the
FIG. 5 is a hardware configuration diagram of main parts of the determination device according to the first embodiment.
判定装置17の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ17bと少なくとも1つのメモリ17cとを備える。処理回路は、プロセッサ17bおよびメモリ17cと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用のハードウェア17aを備えてもよい。
Each function of the
処理回路がプロセッサ17bとメモリ17cとを備える場合、判定装置17の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ17cに格納される。プロセッサ17bは、メモリ17cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、判定装置17の各機能を実現する。
When the processing circuit includes the
プロセッサ17bは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ17cは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
The
処理回路が専用のハードウェア17aを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
Where the processing circuitry comprises
判定装置17の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、判定装置17の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。判定装置17の各機能について、一部を専用のハードウェア17aで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、ハードウェア17a、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで判定装置17の各機能を実現する。
Each function of the
以下で説明する実施の形態の各々において、他の実施の形態で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。本開示に係る実施の形態の各々で説明しない特徴については、他の実施の形態で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。本開示に係る判定装置17は、本開示の実施の形態の各々において開示される診断内容の決定方法を状況に応じて切り替えてもよい。また、本開示に係る判定装置17は、本開示の実施の形態の各々において開示される診断内容の決定方法を組み合わせてもよい。
In each of the embodiments described below, the differences from the examples disclosed in the other embodiments will be described in particular detail. For features not described in each of the embodiments according to the present disclosure, any features of examples disclosed in other embodiments may be employed. The
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係るエレベーターの構成図である。
FIG. 6 is a configuration diagram of an elevator according to
図6に示されるように、建物2において、各階応答センサ12が設けられていない階床があってもよい。建物2において、各階応答センサ12が設けられている階床はなくてもよい。あるいは、建物2において、機器応答センサ13が取り付けられたエレベーター機器が設けられていない階床があってもよい。建物2において、機器応答センサ13が取り付けられたエレベーター機器が設けられている階床はなくてもよい。
As shown in FIG. 6, in the
このとき、応答取得部18は、P波感知器10、S波感知器11、かご応答センサ13a、または釣合い錘応答センサ13bなどの応答センサから入力される地震応答の情報に基づいて、応答推定モデルによって応答データを取得する。応答推定モデルは、例えば過去に発生した地震における応答情報の履歴の情報、またはシミュレーションの結果などに基づいて予め構築されたモデルである。応答推定モデルは、応答取得部18に搭載される。
At this time, the
以上に説明したように、実施の形態2に係る判定装置17の応答取得部18は、応答推定モデルによって応答データを取得する。応答推定モデルは、複数の階床の各々における複数のエレベーター機器の各々の地震応答を推定するモデルである。
As described above, the
一般に、建物2の各階床において多数のエレベーター機器が設けられる。応答取得部18は、例えば少数の応答センサによって計測された地震応答の情報に基づいて、応答推定モデルの推定によって応答データを取得する。あるいは、応答取得部18は、地震観測網などの外部からの地震の情報に基づいて、応答推定モデルの推定によって応答データを取得する。これにより、応答取得部18は、少数の応答センサなどによって簡易に応答データを取得できる。
Typically, a number of elevator devices are provided on each floor of the
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of earthquake influence determination by the determination device according to the third embodiment.
この例において、エレベーター機器は、機能または配置などによって走行機器または乗場機器などに分類される。走行機器は、かご8または釣合い錘9の走行に関するエレベーター機器である。すなわち、走行機器は、かご8もしくは釣合い錘9の走行に影響を与えるエレベーター機器、またはかご8もしくは釣合い錘9の走行によって影響を受けるエレベーター機器などである。かご8および釣合い錘9のガイドシュー、ガイドレール、ブラケット、ならびに巻上機6などは、走行機器の例である。乗場機器は、かご8または釣合い錘9の走行に関せず、乗場において建物2の非構造部材の一部となるエレベーター機器である。乗場ドア、および三方枠などは、乗場機器の例である。
In this example, the elevator equipment is classified into traveling equipment, landing equipment, or the like according to function, layout, or the like. The running equipment is elevator equipment for running the
被害レベル記憶部21は、エレベーター機器の分類の情報を含めて機器被害レベルを記憶する。
The damage
図7の表において、被害レベル記憶部21が記憶している機器被害レベルについて、エレベーター機器の分類ごとの機器被害レベルの最大値が数値で示される。例えば、7階における乗場機器について判定された機器被害レベルの最大値は、Lv.3である。すなわち、7階において、乗場ドア、および三方枠などの乗場機器の少なくともいずれかについて機器被害レベルがLv.3であると判定されている。また、7階における走行機器について判定された機器被害レベルの最大値は、Lv.1である。機械室4における走行機器について判定された機器被害レベルの最大値は、Lv.1である。ピット5における走行機器について判定された機器被害レベルの最大値は、Lv.1である。この例において、Lv.3の機器被害レベルは、いずれの走行機器についても判定されていない。
In the table of FIG. 7, for the equipment damage levels stored in the damage
このとき、機械室4またはピット5における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルがLv.2以下であるので、診断内容決定部22は、診断運転において運転可能な階床の範囲を決定する。ここで、機器被害レベルがLv.3と判定された乗場機器が7階にある。一方、いずれの走行機器についても機器被害レベルはLv.3と判定されていない。乗場機器はかご8または釣合い錘9の走行に関しないので、機器被害レベルがLv.3と判定された乗場機器がある階床において乗場機器を使用しなければ、診断運転によって二次被害が発生する可能性は小さい。このため、診断内容決定部22は、運転可能な階床の範囲を、かご8が1階から12階まで走行する範囲として決定する。このとき、診断運転において、1階から12階までの階床がかご8によって診断される。また、1階から12階までの階床が釣合い錘9によって診断される。
At this time, the equipment damage level of each of the plurality of elevator equipment in the
以上に説明したように、実施の形態3に係る判定装置17の診断内容決定部22は、走行機器の被害状況を示す機器被害レベルに基づいて運転可能な階床の範囲を決定する。走行機器は、複数のエレベーター機器のうち走行に関わるエレベーター機器である。診断内容決定部22は、決定した階床の範囲を診断内容の情報として診断運転部16に出力する。
As described above, the diagnostic
診断内容決定部22は、走行に関するエレベーター機器の機器被害レベルに基づいて診断範囲を決定する。このため、走行に関しないエレベーター機器の被害状況によって診断範囲が狭められない。このため、より広い診断範囲において自動の診断運転が行われる。これにより、より広い範囲で診断運転によるエレベーター1の復旧が見込めるようになる。
The diagnostic
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
FIG. 8 is a diagram showing an example of earthquake influence determination by the determination device according to the fourth embodiment.
被害レベル記憶部21は、階被害レベルを記憶する。階被害レベルは、複数の階床の各々のエレベーター1についての被害状況を示す被害レベルである。階被害レベルは、例えば被害レベル記憶部21によって求められる。被害レベル記憶部21は、同じ階床における複数のエレベーター機器の機器被害レベルとして記憶している被害レベルのうち最も高いものを当該階床の階被害レベルとして求める。被害レベル記憶部21は、このように求めた各階床の階被害レベルを記憶する。
The damage
診断内容決定部22は、被害レベル記憶部21が記憶している階被害レベルに基づいて診断内容を決定する。
The diagnosis
図8の表において、階被害レベルが数値で示される。例えば、7階の階被害レベルは、Lv.3である。機械室4におけるエレベーター機器の機器被害レベルに基づいて求められた機械室4の階被害レベルは、Lv.1である。すなわち、機械室4における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルはLv.1以下である。ピット5におけるエレベーター機器の機器被害レベルに基づいて求められた機械室4の階被害レベルは、Lv.2である。すなわち、ピット5における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルはLv.2以下である。
In the table of FIG. 8, floor damage levels are shown numerically. For example, the floor damage level of the 7th floor is Lv. 3. The floor damage level of the
このとき、機械室4およびピット5の階被害レベルがLv.2以下であるので、診断内容決定部22は、診断運転において運転可能な階床の範囲を決定する。この例において、7階の階被害レベルがLv.3であるので、診断内容決定部22は、かご8および釣合い錘9の両方が7階を通過しない階床の範囲を運転可能な範囲とする。ここで、かご8および釣合い錘9は、中間階に関して互いに対称に反対方向に走行する。このため、運転可能な階床の範囲は、かご8が1階から5階まで走行する範囲である。このとき、診断運転において、1階から5階までの階床がかご8によって診断される。また、8階から12階までの階床が釣合い錘9によって診断される。
At this time, the floor damage level of the
以上に説明したように、実施の形態4に係る判定装置17の被害レベル記憶部21は、複数の階床の各々について、同じ階床における複数のエレベーター機器の各々の機器被害レベルのうち最も高い機器被害レベルを当該階床の階被害レベルとして記憶する。
また、診断内容決定部22は、階被害レベルに基づいて運転可能な階床の範囲を決定する。診断内容決定部22は、決定した階床の範囲を診断内容の情報として診断運転部16に出力する。As described above, the damage
Further, the diagnostic
一般に、診断運転における走行の可否および二次被害の発生の可能性は、各階床において最も深刻な被害状況にあるエレベーター機器によって定まる。このため、各階床における被害状況を代表する階被害レベルによって、診断内容決定部22は、個々のエレベーター機器の機器被害レベルによらずに、診断内容をより簡易に決定できる。
In general, whether or not the elevator can run and the possibility of secondary damage occurring in diagnostic operation is determined by the most severely damaged elevator equipment on each floor. Therefore, the diagnosis
なお、階被害レベルは、被害レベル判定部20または診断内容決定部22などの、判定装置17における被害レベル記憶部21以外の部分によって求められてもよい。
Note that the floor damage level may be determined by a portion other than the damage
実施の形態5.
図9および図10は、実施の形態5に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
9 and 10 are diagrams showing an example of earthquake influence determination by the determination device according to the fifth embodiment.
診断内容決定部22は、被害レベル記憶部21が記憶している階被害レベルに基づいて診断方法を決定する。診断内容決定部22は、診断方法として、各階床におけるかご8または釣合い錘9の走行回数を決定する。ここで、走行回数は、例えば診断運転における最低走行回数である。
The diagnosis
例えばすべての階床において階被害レベルがLv.1である場合に、エレベーター1が受けた地震の影響は軽微であると推定される。このとき、診断内容決定部22は、各階床の走行回数を1回に決定する。
For example, if the floor damage level is Lv. If it is 1, it is estimated that the earthquake impact on the
この場合に、診断運転部16は、1階から12階までの各階床をかご8が少なくとも1回走行するように診断運転を行う。あるいは、地震の影響は軽微であると推定されるので、判定装置17は、診断運転部16に診断運転を行わせることなく、エレベーター1を通常運転に復旧させてもよい。
In this case, the
図9において、他の状況下にあるエレベーター1における診断内容の例が示される。図9の表において、階被害レベルが数値で示される。例えば、7階の階被害レベルは、Lv.3である。3階の階被害レベルは、Lv.2である。
In FIG. 9, an example of diagnostic contents in the
この例において、機械室4およびピット5の階被害レベルがLv.2以下であるので、診断内容決定部22は、診断運転において運転可能な階床の範囲を決定する。7階の階被害レベルがLv.3であるので、診断内容決定部22は、運転可能な階床の範囲をかご8が1階から5階まで走行する範囲に決定する。
In this example, the floor damage level of the
診断内容決定部22は、階被害レベルに応じて診断方法を決定する。診断内容決定部22は、いずれかの階床の階被害レベルがLv.2である場合に、運転可能な階床の範囲の全体の走行回数を2回に決定する。
The diagnostic
この例において、診断運転部16は、1回目の走行としてかご8を1階から5階まで走行させる。診断運転部16は、例えば予め設定された速度vを走行速度の上限としてかご8を走行させる。このとき、診断運転において、1階から5階までの階床について1回目の診断がかご8によって行われる。また、8階から12階までの階床について1回目の診断が釣合い錘9によって行われる。その後、診断運転部16は、2回目の走行としてかご8を5階から1階まで走行させる。このとき、診断運転において、1階から5階までの階床について2回目の診断がかご8によって行われる。また、8階から12階までの階床について2回目の診断が釣合い錘9によって行われる。
In this example, the
図10において、診断内容決定部22による走行回数の決定の他の例が示される。図10における被害状況は、図9における被害状況と同様である。
FIG. 10 shows another example of determination of the number of times of travel by the diagnosis
診断内容決定部22は、階被害レベルがLv.1である階床について、走行回数を1回に決定する。診断内容決定部22は、階被害レベルがLv.2である階床について、走行回数を2回以上に決定する。この例において、診断内容決定部22は、階被害レベルがLv.1である1階、2階、4階、5階、および8階から12階までについて、走行回数を1回に決定する。診断内容決定部22は、階被害レベルがLv.2である3階について、走行回数を3回に決定する。
If the floor damage level is Lv. For the floor that is 1, the number of times of travel is determined to be one. If the floor damage level is Lv. For the floor that is 2, the number of times of travel is determined to be 2 or more. In this example, the diagnostic
この例において、診断運転部16は、1回目の走行としてかご8を1階から3階まで走行させる。このとき、診断運転において、1階から4階までの階床について1回目の診断がかご8によって行われる。また、9階から12階までの階床について1回目の診断が釣合い錘9によって行われる。その後、診断運転部16は、2回目の走行としてかご8を4階から3階まで走行させる。このとき、診断運転において、3階について2回目の診断がかご8によって行われる。ここで、診断運転において、診断運転部16は、例えば走行方向の調整、または停止もしくは起動の有無の調整などのために、診断を伴わない走行を行ってもよい。この例において、診断運転部16は、かご8を3階から5階に走行させる。その後、診断運転部16は、かご8を5階から1階に走行させる。このとき、診断運転において、3階について3回目の診断がかご8によって行われる。
In this example, the
以上に説明したように、実施の形態5に係る判定装置17の診断内容決定部22は、診断運転において診断される階床における走行回数を当該階床の階被害レベルの高さに応じて決定する。診断内容決定部22は、決定した走行回数を診断内容の情報として診断運転部16に出力する。
As described above, the diagnosis
診断運転の診断内容は、各階床における被害状況に応じて設定される。このため、診断運転による二次被害の発生がより確実に抑えられる。また、診断運転における異常の検出がより確実に行われる。また、被害状況が軽微であると推定される階床について、診断運転の運転内容を簡略化すること、または診断を省略することが可能になる。このため、診断運転が効率化される。これにより、診断運転に要する時間が短縮されるので、より早いエレベーター1の復旧が見込めるようになる。
The diagnosis contents of the diagnostic operation are set according to the damage situation on each floor. Therefore, the occurrence of secondary damage due to diagnostic operation can be suppressed more reliably. In addition, detection of abnormality in diagnostic operation is performed more reliably. In addition, it is possible to simplify the operation contents of the diagnostic operation or to omit the diagnosis for floors that are estimated to have minor damage. Therefore, diagnostic operation is made more efficient. As a result, the time required for diagnostic operation is shortened, so that the
実施の形態6.
図11は、実施の形態6に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
FIG. 11 is a diagram showing an example of earthquake influence determination by the determination device according to the sixth embodiment.
診断内容決定部22は、被害レベル記憶部21が記憶している階被害レベルに基づいて診断方法を決定する。診断内容決定部22は、診断方法として、各階床におけるかご8または釣合い錘9の走行速度を決定する。ここで、走行速度は、例えば診断運転における上限の速度である。診断内容決定部22は、階被害レベルがLv.1である階床について、走行速度を速度v1に決定する。診断内容決定部22は、階被害レベルがLv.2である階床について、走行速度を速度v2に決定する。ここで、速度v1は、速度v2より速い速度である。この例において、速度v1は、通常の診断運転における走行速度より速い速度である。また、速度v2は、例えば通常の診断運転における走行速度より遅い速度である。なお、診断運転における速度v1および速度v2は、いずれも通常運転における走行速度より遅い速度である。
The diagnosis
図11において、診断運転の開始前にかご8は3階に停止している。このとき、釣合い錘9は、10階に停止している。
In FIG. 11, the
この例において、診断運転部16は、1回目の走行としてかご8を3階から1階まで走行させる。このとき、釣合い錘9は、10階から12階まで走行する。3階から1階までの間において、走行速度は速度v1に設定されている。一方、10階において、走行速度は速度v2に設定されている。このため、診断運転部16は、10階から11階までの区間において走行速度が速度v2を超えないように釣合い錘9を走行させる。このとき、診断運転部16は、3階から2階までの区間において走行速度が速度v2を超えないようにかご8を走行させる。また、診断運転部16は、2階から1階までの区間において走行速度が速度v1を超えないようにかご8を走行させる。このとき、11階から12階までの区間において走行速度が速度v1を超えないように釣合い錘9を走行させる。
In this example, the
このように、診断内容決定部22は、かご8が走行する階床の階被害レベルおよび釣合い錘9が走行する階床の階被害レベルのうち高い方の階被害レベルによって決定された走行速度に従う走行速度パターンを生成する。診断運転部16は、診断内容決定部22が生成した走行速度パターンに従ってかご8および釣合い錘9を走行させる。
In this way, the diagnostic
続いて、診断運転部16は、2回目の走行としてかご8を1階から5階まで走行させる。このとき、釣合い錘9は、12階から8階まで走行する。診断運転部16は、1階から2階までの区間において走行速度が速度v1を超えないようにかご8を走行させる。このとき、診断運転部16は、12階から11階までの区間において走行速度が速度v1を超えないように釣合い錘9を走行させる。また、診断運転部16は、11階から8階までの区間において走行速度が速度v2を超えないように釣合い錘9を走行させる。このとき、診断運転部16は、2階から5階までの区間において走行速度が速度v1を超えないようにかご8を走行させる。
Subsequently, the
このように、診断運転において、1階から5階までの階床について少なくとも1回の診断がかご8によって行われる。また、8階から12階までの階床について少なくとも1回の診断が釣合い錘9によって行われる。
Thus, in the diagnostic operation, the
以上に説明したように、実施の形態6に係る判定装置17の診断内容決定部22は、診断運転において診断される階床における走行速度を当該階床の階被害レベルの高さに応じて決定する。診断内容決定部22は、決定した走行速度を診断内容の情報として診断運転部16に出力する。
As described above, the diagnosis
診断運転の診断内容は、各階床における被害状況に応じて設定される。このため、診断運転による二次被害の発生がより確実に抑えられる。また、被害状況が中程度であると推定される階床について、低速な走行速度で診断を行うことによって、二次被害の発生をより確実に抑えるとともに異常の検出をより確実に行うことができるようになる。また、被害状況が軽微であると推定される階床について、他の階床より高速な走行速度で診断を行うことによって、診断運転が効率化される。これにより、診断運転に要する時間が短縮されるので、より早いエレベーター1の復旧が見込めるようになる。
The diagnosis contents of the diagnostic operation are set according to the damage situation on each floor. Therefore, the occurrence of secondary damage due to diagnostic operation can be suppressed more reliably. In addition, by diagnosing floors that are estimated to have moderate damage at low running speeds, it is possible to more reliably suppress the occurrence of secondary damage and more reliably detect abnormalities. become. Further, diagnosis operation is made more efficient by diagnosing floors that are presumed to be lightly damaged at a higher running speed than other floors. As a result, the time required for diagnostic operation is shortened, so that the
なお、速度v1は通常時の走行速度と同様の速度であってもよい。速度v2は通常の診断運転における走行速度と同様の速度であってもよい。診断内容決定部22は、走行速度として3段階以上の速度から走行速度を決定してもよい。あるいは、診断内容決定部22は、連続的な速度の範囲から走行速度を決定してもよい。
Note that the speed v1 may be the same speed as the normal running speed. The speed v2 may be the same speed as the running speed in normal diagnostic operation. The diagnosis
実施の形態7.
図12は、実施の形態7に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
図12における被害状況は、図11における被害状況と同様である。
FIG. 12 is a diagram showing an example of earthquake influence determination by the determination device according to the seventh embodiment.
The damage situation in FIG. 12 is the same as the damage situation in FIG.
診断内容決定部22は、診断運転における診断の結果に基づいて、その後の診断運転における診断内容を更新する。
The diagnosis
図11の場合と同様に、診断運転部16は、かご8が走行する階床の階被害レベルおよび釣合い錘9が走行する階床の階被害レベルのうち高い方の階被害レベルによって決定された走行速度に従ってかご8および釣合い錘9を走行させる。すなわち、診断運転部16は、1回目の走行としてかご8を3階から1階まで走行させる。診断運転部16は、10階から11階までの区間において走行速度が速度v2を超えないように釣合い錘9を走行させる。このとき、診断運転部16は、3階から2階までの区間において走行速度が速度v2を超えないようにかご8を走行させる。また、診断運転部16は、2階から1階までの区間において走行速度が速度v1を超えないようにかご8を走行させる。このとき、11階から12階までの区間において走行速度が速度v1を超えないように釣合い錘9を走行させる。
As in the case of FIG. 11, the
1回目の走行において異常が検出されなかった場合に、診断内容決定部22は、走行速度を更新する。この例において、10階の走行速度をv1に更新する。診断運転部16は、更新された診断内容に基づいて診断運転を行う。
If no abnormality is detected in the first run, the diagnostic
続いて、診断運転部16は、2回目の走行としてかご8を1階から5階まで走行させる。このとき、釣合い錘9は、12階から8階まで走行する。更新された診断方法に基づいて、診断運転部16は、12階から10階までの区間において走行速度が速度v1を超えないように釣合い錘9を走行させる。このとき、診断運転部16は、1階から3階までの区間において走行速度が速度v1を超えないようにかご8を走行させる。また、診断運転部16は、10階から8階までの区間において走行速度が速度v2を超えないように釣合い錘9を走行させる。このとき、診断運転部16は、3階から5階までの区間において走行速度が速度v1を超えないようにかご8を走行させる。
Subsequently, the
2回目の走行において異常が検出されなかった場合に、診断内容決定部22は、走行速度を更新する。この例において、9階の走行速度をv1に更新する。なお、診断内容決定部22は、診断運転における診断の結果に基づいて、走行回数を更新してもよい。すなわち、診断内容決定部22は、走行回数を増減してもよい。また、診断内容決定部22は、異常が検出されなかった場合においても、いずれかの階床について走行速度を更新しなくてもよい。診断内容決定部22は、異常が検出されなかった場合においても、異常の予兆が検出される場合などに走行速度を遅い速度に更新してもよい。
If no abnormality is detected in the second run, the diagnostic
診断運転部16は、3回目の走行としてかご8を5階から1階まで走行させる。このとき、釣合い錘9は、8階から12階まで走行する。更新された診断方法に基づいて、診断運転部16は、8階から9階までの区間において走行速度が速度v2を超えないように釣合い錘9を走行させる。このとき、診断運転部16は、5階から4階までの区間において走行速度が速度v2を超えないようにかご8を走行させる。また、診断運転部16は、4階から1階までの区間において走行速度が速度v1を超えないようにかご8を走行させる。このとき、診断運転部16は、9階から12階までの区間において走行速度が速度v1を超えないように釣合い錘9を走行させる。
The
以上に説明したように、実施の形態7に係る判定装置17の診断内容決定部22は、診断運転において一度診断された階床について、当該階床を当該診断運転においてもう一度診断するときの診断内容を、当該階床について既に診断された結果に基づいて更新する。診断内容決定部22は、更新した診断内容を診断運転部16に出力する。
As described above, the diagnostic
診断運転の診断内容は、各階床における診断運転の診断の結果に応じて更新される。ここで、診断内容の更新に用いられる診断の結果は、診断運転が終了する前の暫定的な診断の結果である。このように、暫定的な診断の結果に基づいて診断内容が更新されるので、被害状況により適合した診断内容によって診断運転が行われる。このため、被害状況が中程度であると推定される階床について、二次被害の発生をより確実に抑えるとともに異常の検出をより確実に行うことができるようになる。また、被害状況が軽微であると推定される階床について、診断運転を効率化できる。これにより、診断運転に要する時間が短縮されるので、より早いエレベーター1の復旧が見込めるようになる。
The diagnosis contents of the diagnostic driving are updated according to the result of the diagnosis of the diagnostic driving on each floor. Here, the diagnosis result used for updating the diagnosis content is the provisional diagnosis result before the diagnostic operation is completed. In this way, since the contents of the diagnosis are updated based on the results of the provisional diagnosis, diagnostic driving is performed with the contents of the diagnosis more suitable for the damage situation. Therefore, it is possible to more reliably suppress the occurrence of secondary damage and to more reliably detect anomalies on floors that are estimated to be moderately damaged. In addition, diagnostic operation can be made more efficient for floors that are estimated to have minor damage. As a result, the time required for diagnostic operation is shortened, so that the
実施の形態8.
図13は、実施の形態8に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
FIG. 13 is a diagram showing an example of determination of earthquake influence by the determination device according to the eighth embodiment.
診断内容決定部22は、被害レベル記憶部21が記憶している情報に基づいて診断方法を決定する。診断内容決定部22は、診断方法として、各階床におけるドア開閉速度を決定する。ここで、ドア開閉速度は、例えば乗場ドアが開閉するときの上限の速度である。この例において、診断内容決定部22は、乗場ドアの機器被害レベルに基づいてドア開閉速度を決定する。診断内容決定部22は、乗場ドアの機器被害レベルがLv.1である階床について、ドア開閉速度を速度vd1に決定する。診断内容決定部22は、乗場ドアの機器被害レベルがLv.2である階床について、ドア開閉速度を速度vd2に決定する。この例において、速度vd1は、通常の診断運転におけるドア開閉速度より速い速度である。また、速度vd2は、例えば通常の診断運転におけるドア開閉速度より遅い速度である。なお、診断運転における速度v1および速度v2は、いずれも通常運転におけるドア開閉速度より遅い速度である。
The diagnosis
図13の表において、被害レベル記憶部21が記憶している乗場ドアの機器被害レベルが数値で示される。例えば、4階における乗場ドアの機器被害レベルは、Lv.2である。この例において、診断運転部16は、1階から3階、および5階にかご8が停止しているときに、ドア開閉速度が速度vd1を超えないようにドアの開閉を診断する。また、診断運転部16は、4階にかご8が停止しているときに、ドア開閉速度が速度vd2を超えないようにドアの開閉を診断する。なお、6階から12階までのかご8が走行しない階床においては、乗場ドアの機器被害レベルに関わらずドアの開閉が診断されない。
In the table of FIG. 13, the equipment damage levels of the hall doors stored in the damage
以上に説明したように、実施の形態8に係る判定装置17の診断内容決定部22は、診断運転においてドアの開閉が診断される階床におけるドア開閉速度を被害レベル記憶部21が記憶している情報に基づいて決定する。診断内容決定部22は、決定したドア開閉速度を診断内容の情報として診断運転部16に出力する。
As described above, the diagnosis
診断運転の診断内容は、各階床における被害状況に応じて設定される。このため、診断運転による二次被害の発生がより確実に抑えられる。また、ドアの開閉に係る被害状況が中程度であると推定される階床について、低速なドア開閉速度で診断を行うことによって、二次被害の発生をより確実に抑えるとともに異常の検出をより確実に行うことができるようになる。また、ドアの開閉に係る被害状況が軽微であると推定される階床について、他の階床より高速な開閉速度で診断を行うことによって、診断運転が効率化される。これにより、診断運転に要する時間が短縮されるので、より早いエレベーター1の復旧が見込めるようになる。
The diagnosis contents of the diagnostic operation are set according to the damage situation on each floor. Therefore, the occurrence of secondary damage due to diagnostic operation can be suppressed more reliably. In addition, for floors where it is estimated that damage caused by door opening/closing is moderate, diagnosis is performed at a slow door opening/closing speed to more reliably suppress the occurrence of secondary damage and detect abnormalities. be able to do it for sure. Further, diagnosis operation is made more efficient by diagnosing floors in which door opening/closing damage is estimated to be minor at a higher opening/closing speed than other floors. As a result, the time required for diagnostic operation is shortened, so that the
なお、速度vd1は通常時のドア開閉速度と同様の速度であってもよい。速度vd2は通常の診断運転におけるドア開閉速度と同様の速度であってもよい。診断内容決定部22は、ドア開閉速度として3段階以上の速度からドア開閉速度を決定してもよい。あるいは、診断内容決定部22は、連続的な速度の範囲からドア開閉速度を決定してもよい。
Note that the speed vd1 may be the same speed as the normal door opening/closing speed. The speed vd2 may be the same speed as the door opening/closing speed in normal diagnostic operation. The diagnosis
また、診断内容決定部22は、階被害レベルに基づいてドア開閉速度を決定してもよい。また、診断内容決定部22は、乗場ドア以外の例えば三方枠などのエレベーター機器の機器被害レベルに基づいてドア開閉速度を決定してもよい。また、診断内容決定部22は、診断運転における診断の結果に基づいて、診断内容としてドア開閉速度についての診断内容を更新してもよい。
Further, the diagnosis
実施の形態9.
図14は、実施の形態9に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
FIG. 14 is a diagram showing an example of determination of earthquake influence by the determination device according to the ninth embodiment.
診断内容決定部22は、被害レベル記憶部21が記憶している情報に基づいて診断方法を決定する。診断内容決定部22は、診断方法として、診断運転における異常検出の条件を、例えば機器被害レベルまたは階被害レベルなどに基づいて決定する。異常検出の条件は、例えば診断運転において異常判定に用いられる測定値などについての閾値である。ここで、異常判定に用いられる測定値は、例えば巻上機6のトルク値、またはかご8の加速度値などである。
The diagnosis
図14において、グラフの横軸は地震発生からの経過時間を表す。グラフの縦軸は、診断運転において異常検出に用いられる測定値などの診断対象値を表す。 In FIG. 14, the horizontal axis of the graph represents the elapsed time from the occurrence of the earthquake. The vertical axis of the graph represents diagnostic target values such as measured values used for abnormality detection in diagnostic operation.
診断運転部16は、診断運転において異常検出の条件が満たされる場合に異常を検出する。この例において、診断運転部16は、診断対象値が設定された閾値を超えることを異常検出の条件とする。診断運転部16において、異常検出の条件について閾値Th2が初期値として設定されている。閾値Th2は、例えば診断対象値が対応する巻上機6またはかご8などのエレベーター機器の強度設計などに基づいて予め設定された値である。
The
診断内容決定部22は、被害レベル判定部20による判定の後に、診断内容として異常検出の条件を決定する。診断内容決定部22は、診断対象値が対応するエレベーター機器の機器被害レベルがLv.1である階床について、異常検出の条件についての閾値をTh1に決定する。ここで、閾値Th1は、閾値Th2より引き上げられた値である。すなわち、診断内容決定部22は、異常検出の条件を緩和する。被害状況が軽微であると推定される階床において、診断対象値の変動は地震の影響によるものではない可能性がある。このとき、異常検出の条件を緩和することによって、本来異常ではない診断対象値の変動を異常として誤検出することが予防される。
After the determination by the damage
診断内容が決定された後に、診断運転部16は、診断運転を開始する。診断運転部16は、異常検出の条件が引き上げられていない階床において、もとから設定されていた閾値Th2を診断対象値が超えるときに異常を検出する。一方、異常検出の条件が引き上げられた階床において、図14に示されるように診断対象値が閾値Th2を超えていても引き上げられた閾値Th1を超えていなければ、診断運転部16は異常を検出しない。
After the diagnostic content is determined, the
なお、診断内容決定部22は、診断対象値が対応するエレベーター機器の機器被害レベルがLv.2である階床について、異常検出の条件についての閾値をTh2より引き下げられた値に決定してもよい。すなわち、診断内容決定部22は、異常検出の条件を厳しくしてもよい。
It should be noted that the diagnosis
以上に説明したように、実施の形態9に係る判定装置17の診断内容決定部22は、被害レベル記憶部21が記憶している情報に基づいて診断運転における異常検出の条件を決定する。診断内容決定部22は、決定した異常検出の条件を診断内容の情報として診断運転部16に出力する。
As described above, the diagnostic
診断運転の診断内容は、各階床における被害状況に応じて設定される。このため、診断運転による二次被害の発生がより確実に抑えられる。また、被害状況が中程度であると推定される階床について、異常検出の条件をより厳しくすることで、二次被害の発生をより確実に抑えるとともに異常の検出をより確実に行うことができるようになる。また、被害状況が軽微であると推定される階床について、他の階床より緩和された異常検出の条件で診断を行うことによって、診断対象値の変動が許容される。このため、異常の誤検出が抑制されることで、診断運転が効率化される。これにより、診断運転に要する時間が短縮されるので、より早いエレベーター1の復旧が見込めるようになる。
The diagnosis contents of the diagnostic operation are set according to the damage situation on each floor. Therefore, the occurrence of secondary damage due to diagnostic operation can be suppressed more reliably. In addition, by making the conditions for abnormality detection more stringent for floors that are estimated to be moderately damaged, it is possible to more reliably suppress the occurrence of secondary damage and more reliably detect abnormalities. become. Further, by diagnosing floors in which damage is estimated to be minor under conditions for detecting anomalies that are less severe than those for other floors, fluctuations in diagnostic target values are allowed. Therefore, erroneous detection of abnormalities is suppressed, and diagnostic operation is made more efficient. As a result, the time required for diagnostic operation is shortened, so that the
なお、診断内容決定部22は、階被害レベルに基づいて異常検出の条件を決定してもよい。また、診断内容決定部22は、診断運転における診断の結果に基づいて、診断内容として異常検出の条件を更新してもよい。
Note that the diagnostic
実施の形態10.
図15は、実施の形態10に係る判定装置による地震影響の判定の例を示す図である。
FIG. 15 is a diagram showing an example of earthquake influence determination by the determination device according to the tenth embodiment.
診断内容決定部22は、エレベーター1のロープ体の揺れ量に基づいて診断内容を決定する。エレベーター1のロープ体は、例えば主ロープ7、釣合いロープ、調速機ロープ、または制御ケーブルなどである。ロープ体の揺れ量は、例えば機器応答センサ13によって取得される。あるいは、ロープ体の揺れ量は、応答推定モデルによって取得されてもよい。ロープ体の揺れ量は、例えば水平方向の横揺れの振幅などである。
The diagnosis
ロープ体の揺れ量が小さい場合に、ロープ体の周辺の機器などへの引っかかりは発生していないと推定される。このため、ロープ体の揺れ量が予め設定された基準値より小さい場合に、診断運転による二次被害が発生する可能性は小さい。一方、ロープ体の揺れ量が大きい場合に、ロープ体の周辺の機器などへの引っかかりが発生している可能性がある。このため、ロープ体の揺れ量が基準値より大きい場合に、診断内容決定部22は、例えば生成した走行速度パターンにおける走行速度を10%などの一定の割合で引き下げる。
It is presumed that when the amount of swaying of the rope body is small, the rope body does not get caught on equipment around it. Therefore, when the amount of swaying of the rope body is smaller than a preset reference value, there is little possibility that secondary damage will occur due to diagnostic operation. On the other hand, when the amount of swaying of the rope body is large, there is a possibility that the rope body may be caught in equipment around the rope body. Therefore, when the swing amount of the rope body is larger than the reference value, the diagnostic
診断運転部16は、診断内容決定部22がロープ体の揺れ量に基づいて決定した診断内容に従って、診断運転を行う。
The
以上に説明したように、実施の形態10に係る判定装置17の診断内容決定部22は、エレベーター1のロープ体の揺れ量に基づいて診断内容を決定する。診断内容決定部22は、決定した診断内容を診断運転部16に出力する。
As described above, the diagnosis
揺れ量が大きい場合に、ロープ体は、周辺の機器などに引っかかる可能性がある。このとき、ロープ体の引っかかりは、診断運転による二次被害の発生の要因になりうる。これに対応して、診断運転の診断内容はロープ体の揺れ量に応じて設定されるので、診断運転による二次被害の発生がより確実に抑えられる。 If the swing amount is large, the rope body may get caught on peripheral equipment. At this time, the entanglement of the rope may cause secondary damage due to diagnostic operation. Corresponding to this, the diagnostic content of the diagnostic operation is set according to the swing amount of the rope body, so the occurrence of secondary damage due to the diagnostic operation can be suppressed more reliably.
なお、ロープ体の揺れ量が基準値より小さい場合に、診断内容決定部22は、例えば生成した走行速度パターンにおける走行速度を10%などの一定の割合で引き上げてもよい。これにより、診断運転に要する時間が短縮されるので、より早いエレベーター1の復旧が見込めるようになる。
It should be noted that, when the swing amount of the rope body is smaller than the reference value, the diagnostic
また、ロープ体の揺れ量が基準値より大きい場合に、診断内容決定部22は、閾値を引き下げることなどによって異常検出の条件を厳しくしてもよい。あるいは、ロープ体の揺れ量が基準値より大きい場合に、診断内容決定部22は、走行回数を増やしてもよい。
Further, when the swing amount of the rope body is larger than the reference value, the diagnostic
本開示に係る判定装置は、エレベーターに適用できる。 The determination device according to the present disclosure can be applied to elevators.
1 エレベーター、 2 建物、 3 昇降路、 4 機械室、 5 ピット、 6 巻上機、 7 主ロープ、 8 かご、 9 釣合い錘、 10 P波感知器、 11 S波感知器、 12 各階応答センサ、 13 機器応答センサ、 13a かご応答センサ、 13b 釣合い錘応答センサ、 14 制御装置、 15 地震管制運転部、 16 診断運転部、 17 判定装置、 18 応答取得部、 19 被害基準記憶部、 20 被害レベル判定部、 21 被害レベル記憶部、 22 診断内容決定部、 17a ハードウェア、 17b プロセッサ、 17c メモリ
1 elevator, 2 building, 3 hoistway, 4 machine room, 5 pit, 6 hoist, 7 main rope, 8 car, 9 counterweight, 10 P wave sensor, 11 S wave sensor, 12 each floor response sensor, 13
Claims (15)
前記複数のエレベーター機器の各々について予め設定された機器被害レベルの判定基準および前記応答取得部が取得した前記応答データに基づいて、前記複数のエレベーター機器の各々の被害状況を示す機器被害レベルを判定する被害レベル判定部と、
前記機器被害レベルを前記複数の階床の各々について記憶する被害レベル記憶部と、
入力された診断内容に基づいて診断運転を行う診断運転部に、前記被害レベル記憶部が記憶している情報に基づいて決定した診断内容を出力する診断内容決定部と、
を備え、
前記応答取得部は、前記複数のエレベーター機器のいずれかに取り付けられることで前記複数の階床のいずれかに配置される複数の機器応答センサの各々からの地震応答の計測結果によって前記応答データを取得する
エレベーターの判定装置。 a response acquisition unit that acquires response data including seismic response information of each of the plurality of elevator equipment on each of the plurality of floors;
Determining an equipment damage level indicating the damage status of each of the plurality of elevator equipment based on criteria for equipment damage level preset for each of the plurality of elevator equipment and the response data obtained by the response obtaining unit. a damage level determination unit to
a damage level storage unit that stores the equipment damage level for each of the plurality of floors;
a diagnostic content determination unit that outputs diagnostic content determined based on the information stored in the damage level storage unit to a diagnostic operation unit that performs diagnostic operation based on the input diagnostic content;
with
The response acquisition unit acquires the response data based on measurement results of seismic responses from each of a plurality of equipment response sensors arranged on one of the plurality of floors by being attached to one of the plurality of elevator equipment. Elevator judgment device to obtain.
前記複数のエレベーター機器の各々について予め設定された機器被害レベルの判定基準および前記応答取得部が取得した前記応答データに基づいて、前記複数のエレベーター機器の各々の被害状況を示す機器被害レベルを判定する被害レベル判定部と、
前記機器被害レベルを前記複数の階床の各々について記憶する被害レベル記憶部と、
入力された診断内容に基づいて診断運転を行う診断運転部に、前記被害レベル記憶部が記憶している階床ごとに異なる前記機器被害レベルに応じて階床ごとに異なる診断内容を決定し、決定した診断内容を出力する診断内容決定部と、
を備えるエレベーターの判定装置。 a response acquisition unit that acquires response data including seismic response information of each of the plurality of elevator equipment on each of the plurality of floors;
Determining an equipment damage level indicating the damage status of each of the plurality of elevator equipment based on criteria for equipment damage level preset for each of the plurality of elevator equipment and the response data obtained by the response obtaining unit. a damage level determination unit to
a damage level storage unit that stores the equipment damage level for each of the plurality of floors;
determining different diagnosis contents for each floor according to the equipment damage levels that are stored in the damage level storage unit and that differ for each floor, in a diagnosis operation unit that performs diagnostic operation based on the input diagnosis contents ; a diagnostic content determination unit that outputs the determined diagnostic content;
Elevator determination device comprising
請求項2に記載のエレベーターの判定装置。 The response acquisition unit acquires the response data based on measurement results of seismic responses from each of a plurality of equipment response sensors arranged on one of the plurality of floors by being attached to one of the plurality of elevator equipment. The elevator determination device according to claim 2 .
請求項2に記載のエレベーターの判定装置。 3. The elevator determination device according to claim 2, wherein the response acquisition unit acquires the response data based on measurement results of seismic responses from each of a plurality of floor response sensors arranged on one of the plurality of floors.
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 5. The response acquisition unit according to any one of claims 1 to 4, wherein the response acquisition unit acquires the response data by a response estimation model that estimates seismic responses of each of the plurality of elevator equipment on each of the plurality of floors. Determining device for the described elevator.
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 6. The diagnostic content determination unit determines a range of floors in which operation is possible based on the equipment damage level, and outputs the determined range of floors to the diagnostic operation unit as diagnostic content information. The elevator determination device according to any one of .
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 The diagnosis content determination unit determines a range of operable floors based on an equipment damage level indicating a damage state of traveling equipment related to movement among the plurality of elevator equipment, and determines the determined floor range as diagnosis contents. 6. The elevator determination device according to any one of claims 1 to 5, wherein the information is output to the diagnostic operation unit as the information of .
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 The damage level storage unit stores, for each of the plurality of floors, the highest equipment damage level among the equipment damage levels of each of the plurality of elevator equipment on the same floor as the floor damage level of the floor. The elevator determination device according to any one of claims 1 to 7.
請求項8に記載のエレベーターの判定装置。 9. The elevator according to claim 8, wherein the diagnostic content determination unit determines a range of floors in which operation is possible based on the floor damage level, and outputs the determined range of floors as diagnostic content information to the diagnostic operation unit. judgment device.
請求項8または請求項9に記載のエレベーターの判定装置。 The diagnosis content determining unit determines the traveling speed on the floor to be diagnosed in the diagnostic operation according to the floor damage level of the floor, and sends the determined traveling speed to the diagnostic operation unit as information of the diagnosis content. The elevator determination device according to claim 8 or 9, which outputs.
請求項8から請求項10のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 The diagnosis content determination unit determines the number of times of travel on the floor to be diagnosed in the diagnostic operation according to the floor damage level of the floor, and sends the determined number of times of travel as information of the diagnosis content to the diagnostic operation unit. The elevator determination device according to any one of claims 8 to 10, which outputs.
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 The diagnosis content determination unit determines conditions for abnormality detection in diagnostic operation based on the information stored in the damage level storage unit, and outputs the determined abnormality detection conditions to the diagnostic operation unit as information on diagnosis content. The elevator determination device according to any one of claims 1 to 11.
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 The diagnosis content determining unit determines a door opening/closing speed for a floor whose door opening/closing is diagnosed in the diagnostic operation based on the information stored in the damage level storage unit, and uses the determined door opening/closing speed as the diagnosis content. The elevator determination device according to any one of claims 1 to 12, wherein the information is output to the diagnostic operation section.
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 The diagnosis content determination unit updates, for a floor once diagnosed in the diagnostic operation, the diagnosis content when re-diagnosing the floor in the diagnostic operation based on the results of the diagnosis of the floor. 14. The elevator determination device according to any one of claims 1 to 13, wherein the diagnostic content obtained by the elevator is output to the diagnostic operation unit.
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のエレベーターの判定装置。 15. The diagnosis content determination unit according to any one of claims 1 to 14, wherein the diagnosis content determination unit determines the diagnosis content based on the swing amount of the rope body of the elevator, and outputs the determined diagnosis content to the diagnostic operation unit. Determination device for elevators.
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