以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
実施形態では、タンデム方式といわれる二次転写機構を備える電子写真方式の画像形成装置を一例として説明する。また、一例としての画像形成装置は、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能等を一つの筐体に搭載したMFP(Multifunction Peripheral/Printer/Product)である。
<実施形態に係る画像形成装置の構成>
図1は、実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。画像形成装置100は、中央に中間転写ユニットを備え、中間転写ユニットは、無端ベルトである中間転写ベルト10を備える。中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14~16に掛け廻され、時計廻りに回動駆動される。
また、画像形成装置100は、3つの支持ローラ14~16のうちの第2の支持ローラ15の左方に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17を備える。
第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間に配置された中間転写ベルト10に対向するようにして、イエロー(Y)の作像部、ブラック(K)、マゼンタ(M)の作像部、及びシアン(C)の作像部から構成される作像部20が設けられ、各色の作像部が中間転写ベルト10の移動方向に沿って配置されている。
なお、各色の作像部は、使用するトナーの色が異なる点以外は同様の構成となっている。そのため、説明及び図面では、使用するトナーの色を示す「Y」、「K」、「M」、「C」という添字は適宜省略して説明する。
作像部20は、各色の感光体ドラム40と、帯電ユニット18と、現像ユニットと、クリーニングユニットとを備え、画像形成装置100に対して脱着可能に装着されている。
また、画像形成装置100は、作像部20の上方には、光ビーム走査部21を備える。光ビーム走査部21は、各色の感光体ドラム40に、画像形成のための光ビーム(レーザ光)を照射することで、各色の感光体ドラム40に画像データに応じた静電潜像を形成することができる。
各色の感光体ドラム40の静電潜像は現像ユニットにより現像され、現像された各色のトナー像は、中間転写ベルト10上に重ね合わせされて一次転写される。これにより、中間転写ベルト10上にカラーのトナー像が形成される。トナー像は、像担持体の一例としての中間転写ベルト10に担持され、中間転写ベルト10の移動方向に沿って移動(搬送)される。なお、作像部20の構成は、別途、図2を参照して詳述する。
また、画像形成装置100は、中間転写ベルト10の下方に2次転写ユニット22を備える。2次転写ユニット22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡し、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押当てるようにして配置されている。2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上に形成されたトナー像を、記録媒体P上に二次転写させることができる。
さらに、画像形成装置100は、2次転写装置22の側方に、定着ユニット25を備える。定着ユニット25は、トナー像が二次転写された状態で搬送されてきた記録媒体P上のトナー像を、記録媒体Pに定着させる。定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26と、加熱ローラと、加圧ローラ27とを備え、定着ベルト26及び加圧ローラ27による熱と圧力とにより、記録媒体Pの表面に転写されたトナー像を記録媒体Pに定着させることができる。
また、画像形成装置100は、2次転写ユニット22、及び定着ユニット25の下方に、表面に画像形成された直後の記録媒体Pの裏面にも画像形成するために、記録媒体Pの表裏を反転させて送り出すシート反転ユニット28を備える。
次に、画像形成装置100において、記録媒体P上に画像が形成される一連の流れを説明する。
画像形成装置100は、操作部(図示を省略)における「コピー」のスタートボタンが押されると、原稿自動搬送部であるADF(Auto Document Feeder)400の原稿給紙台30上に原稿が載置されている場合には、ADF400に、原稿をコンタクトガラス32上に向けて搬送させる。一方、原稿給紙台30上に原稿が載置されていない場合には、コンタクトガラス32上に手置きされた原稿を読むために、第1キャリッジ33、及び第2キャリッジ34を備える画像読み取りユニット300を駆動させる。
画像読み取りユニット300において、第1キャリッジ33に含まれる光源は、コンタクトガラス32に光を照射する。原稿面からの反射光は、第1キャリッジ33に含まれる第1ミラーにより第2キャリッジ34に向けて反射され、第2キャリッジ34に含まれるミラーで反射される。そして、原稿面からの反射光は、結像レンズ35により読取りセンサであるCCD(Charge Coupled Device)36の撮像面上で結像させられる。CCD36は原稿面の像を撮像し、CCD36により撮像された画像信号に基づいてY、K、M、Cの各色の画像データが生成される。
また、画像形成装置100は、「プリント」のスタートボタンが押された時や、PC(Personal Computer)等の外部装置から画像形成の指示があった時、FAX(Facsimile)の出力指示があった時には、中間転写ベルト10の回動駆動を開始させるとともに、作像部20の各ユニットの作像準備を行う。
その後、画像形成装置100は、各色の作像プロセスを開始する。各色用の感光体ドラム40に各色の画像データに基づいて変調されたレーザが照射され、静電潜像が形成される。そして、静電潜像が現像された各色のトナー像が、中間転写ベルト10上に、一枚の画像として重ね合わされて形成される。
その後、中間転写ベルト10上のトナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入するタイミングで、記録媒体Pの先端が2次転写ユニット22に進入するように、タイミングをはかって記録媒体Pが2次転写ユニット22に送り込まれる。そして、2次転写ユニット22により、中間転写ベルト10上のトナー像が記録媒体Pに二次転写される。トナー像が二次転写された用紙は、定着ユニット25に送り込まれ、トナー像が記録媒体Pに定着される。
ここで、二次転写位置までの記録媒体Pの給紙について説明する。記録媒体Pは、給紙テーブル200の給紙ローラ42のうちの1つが回転駆動することで、給紙ユニット43に多段に備えられた給紙トレイ44のうちの1つから繰り出される。その後、分離ローラ45で1枚だけ分離され、搬送コロユニット46に進入し、搬送ローラ47により搬送される。その後、画像形成装置100内の搬送コロユニット48に導かれ、搬送コロユニット48のレジストローラ49に突き当てられて一時停止された後、上述したように、2次転写のタイミングに合わせて2次転写ユニット22に向けて送り出される。
また、ユーザが手差しトレイ51に記録媒体Pを差し込んで給紙することもできる。ユーザが手差しトレイ51に記録媒体Pを差し込んだ場合には、画像形成装置100は、給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上の記録媒体Pの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込む。そして、上述したものと同様に、レジストローラ49に突き当てて一旦停止させてから、上述した2次転写のタイミングに合わせて2次転写ユニット22に送り出す。
定着ユニット25で定着されて排出された記録媒体Pは、切換爪55で排出ローラ56に案内され、排出ローラ56により排出されて、排紙トレイ57上にスタックされる。或いは、切換爪55でシート反転ユニット28に案内され、シート反転ユニット28により反転されて再び二次転写位置に導かれる。その後、記録媒体Pの裏面にも画像が形成された後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出される。
一方、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去され、再度の画像形成に備えられる。
画像形成装置100は、このようにして、記録媒体Pにカラー画像を形成することができる。
<実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成>
次に、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。図2は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、コントローラ910と、近距離通信回路920と、エンジン制御部930と、操作パネル940と、ネットワークI/F950とを備える。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901と、システムメモリ(MEM-P)902と、ノースブリッジ(NB)903と、サウスブリッジ(SB)904と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906と、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907と、HDDコントローラ908と、記憶部であるHD909とを備える。また、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU901は、画像形成装置100の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを備える。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。
なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。
なお、ASIC906には、USBのインタフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続するようにしても良い。
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。
AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。
コントローラ910は、画像形成装置100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、画像形成装置100は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。
ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、ネットワークを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
<実施形態に係る作像部の構成>
次に、作像部20の構成について、図3を参照して説明する。図3は、実施形態に係る画像形成装置の作像部の構成の一例を示す図である。画像形成装置100は、上述したように、4色(Y色、K色、M色、C色)のトナー像を重ね合わせたカラーのトナー像を形成するために4組の作像部20と4組の光ビーム走査部21を備える。
光ビーム走査部21は、画像データに応じて駆動変調され、選択的に光ビームを射出する。射出された光ビームは、ポリゴンモータを駆動源にして回転するポリゴンミラーによって偏向され、fθレンズを通り、折り返しミラーで反射されて、感光体ドラム40上を走査する。
各色の作像部20は、感光体ドラム40の周りに、帯電ユニット18と、現像ユニット29と、転写ユニット62と、クリーニングユニット13と、除電器19と備える。なお、図3では、簡略化のため、C色の作像部20の各構成部にのみ、部品番号を付しているが、他のY色、K色、及びM色についても同様である。
画像形成装置100は、電子写真方式の作像プロセスである帯電、露光、現像、転写により中間転写ベルト10上に1色目(Y色)のトナー像を形成し、次に2色目(K色)、3色目(M色)、4色目(C色)の順にトナー像を形成することで、4色の画像が重ね合わさったカラーのトナー像を形成する。さらに、2次転写ユニット22によって、中間転写ベルト10上に形成されたトナー像を、搬送されてくる記録媒体Pに転写することで、4色のトナー像が重ね合わさったカラーのトナー像を記録媒体P上に形成することができる。そして図示していないが定着ユニット25によって記録媒体P上のトナー像が記録媒体Pに定着される。
また、画像形成装置100は、矢印6で示される中間転写ベルト10の移動方向における支持ローラ14の下流側に、中間転写ベルト10上に形成されたトナー像の位置ずれ検出用パターンを検出する3個のセンサ5a~5cを備える。センサ5a~5cは、中間転写ベルト10上にカラーのトナー像を形成させる際のトナー像形成条件を補正するための検出用パターン(「位置ずれ補正用テストパターン」「濃度補正用テストパターン」を含む)を検出する。
なお、説明を簡略化するため、以下では、中間転写ベルト10上にカラー画像を形成させる際の画像形成条件を補正するための検出用パターンを、単に検出用パターンという。また、矢印6で示される中間転写ベルト10の移動方向を、単に移動方向という。
また、主走査方向とは、光ビーム走査部21により感光体ドラム40上で光ビームが走査される方向であり、移動方向と直交する方向が主走査方向に該当する。さらに、副走査方向は移動方向に該当する。
図4は、中間転写ベルト10上に形成された検出用パターンの一例を説明する図である。中間転写ベルト10上には、矢印6で示す移動方向と直交する方向における左側、中央、右側の3箇所のそれぞれに、移動方向の上流から下流に向けて順に、4本の横線マークを含む検出用パターン、4本の斜め線マークを含む検出用パターン、4本の横線マークを含む検出用パターン、及び4本の斜め線マークを含む検出用パターンが形成されている。4本の横線マークは、移動方向の上流から下流に向けて、Y色のマークMy、K色のマークMk、M色のマークMm、及びC色のマークMcの順に形成されている。4本の斜め線マークにおいても同様である。
このような4本の横線マーク、又は斜め線マークを含む1組の検出用パターンは、「所定パターン」の一例である。また、複数の検出用パターンを含むパターン群は、「所定パターンを含むパターン群」の一例である。図4の例では、パターン群8は12個の検出用パターンを含んでいる。
中間転写ベルト10の左側(上述)には、センサ5aで検出される検出用パターンが形成されている。また、中央には、センサ5bで検出される検出用パターンが形成され、右側には、センサ5cで検出される検出用パターンが形成されている。
図4において、破線で示した検出領域7aは、センサ5aによる検出領域を示す。中間転写ベルト10が移動方向に沿って移動している時に、センサ5aは検出用パターンの検出を行うため、検出領域7aは移動方向に沿った線状の領域となる。
同様に、検出領域7bは、センサ5bによる検出領域を示し、検出領域7cは、センサ5cによる検出領域を示す。図4に示すように、パターン群8に含まれる各検出用パターンのトナー像は、何れも検出領域7a~7c上に形成されている。
センサ5a~5cには、それぞれ公知の反射型フォトセンサを含む反射型センサを用いることができる。各センサ5a~5cによる検出結果に基づいて、基準色に対する各色のスキュー(傾き)、主走査方向の位置ずれ量、副走査方向の位置ずれ量、及び主走査倍率誤差を含む各種のずれ量が取得される。そして、各種のずれ量に基づいて取得された補正データにより、画質調整に係る各種のずれ量が補正され、中間転写ベルト10上にカラーのトナー像を形成させる際のトナー像形成条件(位置ずれ、濃度)が補正される。
<実施形態に係るセンサの構成>
図5は、図4に示した各センサ5a~5cの構成の一例を説明する図である。
各センサ5a~5cの構成は共通である。図5では、センサ5aについて図示し、説明する。各センサ5b及び5cは、センサ5aと同じであるため、説明を省略する。
センサ5aは、1つの発光部13aと、2つの受光部11a,12aと、集光レンズ14aとを備える。
発光部13aは、光を発光する発光素子であり、一例として、赤外光を発生する赤外光LEDである。また、一例として、受光部11aは正反射型受光素子であり、受光部12aは拡散反射型受光素子である。
センサ5aは、発光部13aから発せられた光L1が、集光レンズ14aを透過した後、中間転写ベルト10上の検出領域7aに向けて照射される。そして、照射光の一部は、検出領域7aの中間転写ベルト10の表面や、検出領域7aに形成された検出用パターンのトナー層で正反射されて正反射光L2になった後、集光レンズ14aを再透過して受光部11aに受光される。
また、照射光の他の一部は、検出領域7aの中間転写ベルト10の表面や、検出領域7aに形成された検出用パターンのトナー層で、拡散反射されて拡散反射光L3となった後、集光レンズ14aを再透過して受光部12aに受光される。
「検出用パターンの検出」とは、このように、センサ5a~5cが正反射光L2、又は拡散反射光L3を受光し、受光量に応じた検出信号を出力することをいう。
なお、発光素子として、赤外光LEDに代えてレーザ発光素子等を用いても良い。
また、受光部11a,12a(正反射型受光素子,拡散反射型受光素子)としては、何れもフォトトランジスタを用いているが、フォトダイオードや増幅回路等からなるものを用いても良い。
<実施形態に係るセンサにより検出されたデータの処理>
次に、センサ5a~5cで検出されたデータの処理を、図6を参照して説明する。図6は、センサで検出されたデータの処理の一例を説明するブロック図である。なお、図6の構成は、コントローラ910を除き、何れも図2のエンジン制御部930に含まれる。
センサ5aの受光部11aから得られた信号は、増幅器501によって増幅され、フィルタ502によってライン検出の信号成分のみを通過させ、A/D(Analog/Digital)変換部503によって、アナログデータからデジタルデータに変換される。フィルタ502は、一例として、検出用パターンに含まれるマークのエッジ検出のためのハイパスフィルタ等である。なお、受光部11aは、受光部12aであっても良い。
センサ5aによるデータのサンプリングは、サンプリング制御部505によって制御され、サンプリングされたデータはFIFO(First in First out)メモリ504に格納される。一組の検出用パターンの検出が終了した後、FIFOメモリ504に格納されていたデータは、I/O(Input/Output)ポート507を介して、データバスによりCPU(Central Processing Unit)101及びRAM(Random Access Memory)102にロードされる。
CPU101は、所定の演算処理を行い、上述した各種ずれ量に基づき補正データを取得する。ROM(Read Only Memory)103には、上述した各種ずれ量を取得するためのプログラムをはじめ、センサ5a~Cによる検出データの処理部、及び画像形成装置100を制御するための各種プログラムが格納されている。
また、CPU101は、受光部11aからの検出信号を適当なタイミングでモニタし、中間転写ベルト10、及び発光部13aの劣化等が起こっても確実に検出ができるように、発光量制御部506によって発光量を制御し、受光部11aからの受光信号のレベルが常に一定になるようにしている。このように、CPU101とROM103とが、画像形成装置100全体の動作を制御する制御部として機能する。
そして、CPU101は、取得した補正データに基づき、書き込み開始タイミングの設定処理や画素クロック周波数の変更処理等を書込制御部104に対して行う。
書込制御部104は、出力周波数を非常に細かく設定できるデバイス、一例としてVCO(Voltage Controlled Oscillator)を利用したクロックジェネレータ等を備えており、この出力を画像クロックとして用いている。画素クロックを基準に、コントローラ910から送られてくる画像データに応じてLD点灯制御部105が駆動され、中間転写ベルト10上に画像が書き込まれる。
<第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成>
次に、画像形成装置100の機能構成について、図7を参照して説明する。図7は、第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、画像形成装置100は、作像部20と、パターン位置検出部111と、補正データ出力部112と、トナー吐き出し実行判定部113と、作像制御部114とを備える。補正データ出力部112、トナー吐き出し実行判定部113、及び作像制御部114は、図6のCPU101が所定のプログラムを実行すること等により実現される。
作像部20は、上述したように、中間転写ベルト10上に複数の色の色毎のトナー像を形成する。
パターン位置検出部111は、センサ5a~5c等により実現され、中間転写ベルト10上に形成された検出用パターンのトナー像を検出して、検出信号を補正データ出力部112に出力する。
補正データ出力部112は、パターン位置検出部111による検出信号に応じて取得される色毎のトナー像の位置ずれ量に基づき、色毎の補正データを取得する。そして、取得した補正データを書込制御部104に出力する。
トナー吐き出し実行判定部113は、トナー吐き出し処理を実行するか否かを判定し、判定結果を作像制御部114に出力する。
ここで、トナー吐き出し処理は、定期的に現像ユニット29から強制的にトナーを吐き出す処理をいう。印字率の低い画像を多数印刷する場合、トナーを収容するトナー容器から現像ユニット29に含まれる現像ローラに供給されたトナーが、感光体ドラム40上での現像に用いられることなく取り残され、現像ローラ部分に劣化したトナーが蓄積する場合がある。
現像ローラ部分に蓄積されたトナーが放置され、画像形成が行われない状態が続くと、トナーの付着力が上がって現像ローラへのトナー融着が発生し、トナーの融着部分において画像不良が発生する場合がある。
これを防止するために、画像形成装置100は、定期的に現像ローラに取り残されたトナーを除去するために、強制的にトナーを吐き出すトナー吐き出し処理を実行する。トナー吐き出し処理では、現像ローラ1周分のトナーが吐き出される。なお、実施形態に係るトナー吐き出し処理には、特開2012-58403号公報等に記載された公知の技術を適用できるため、ここでは説明を省略する。
トナー吐き出し実行判定部113は、一例として、予め定められ、図2のHD909等に格納されたトナー吐き出しの実行時期情報と、タイマー等により取得される現在の日時とを比較することで、トナー吐き出し処理を実行するか否かを判定する。
作像制御部114は、トナー吐き出し実行判定部113が、トナーの吐き出し処理を実行すると判定した場合と、トナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合とで、異なる検出用パターンのトナー像を、作像部20に形成させる機能を有する。
以下において、補正データ出力部112、及び作像制御部114の機能の詳細を説明する。
<実施形態に係るトナー像の位置ずれ補正データの取得方法>
次に、補正データ出力部112によるトナー像の位置ずれ補正データの取得方法について、図8を参照して説明する。図8は、実施形態に係るトナー像の位置ずれ量の取得方法の一例を説明する図である。なお、ここでは、パターン位置検出部111の機能をセンサ5aが実現する場合を例にして説明するが、他のセンサ5b、及び5cにおいても同様に実現可能である。
センサ5aは、予め定められた一定のサンプリング時間間隔で、検出用パターンを検出し、検出信号を補正データ出力部112に出力する。
補正データ出力部112は、センサ5aから検出用パターンの検出信号を次々に入力すると、検出用パターンにおける各マークの検出信号の時間間隔とサンプリング時間間隔とに基づいて、各横線マーク間の間隔と、各横線マークにそれぞれ対応する斜め線マークとの間の間隔とを、それぞれ演算で取得する。そして、それぞれの間隔を比較することで、各種の位置ずれ量を取得する。
より詳しくは、副走査方向の位置ずれ量の取得では、補正データ出力部112は、横線マークを使用し、基準色のK色に対するY色、M色、及びC色の各マークの間隔値(y1,m1,c1)を演算で取得する。そして、図2のHD909等に予め記憶させておいた各マークの間隔の仕様値(y0,m0,c0)を用いて、「y1-y0」、「m1-m0」、及び「c1-c0」をそれぞれ演算する。これにより、補正データ出力部112は、K色に対するY色、M色、及びC色の各色の副走査方向の位置ずれ量を取得することができる。
次に、主走査方向の位置ずれ量の取得方法の詳細を説明する。斜め線マークは主走査方向に対して所定の角度(例えば45度)だけ傾斜しているため、主走査方向に位置ずれしている場合、横線マークと斜め線マークとの間隔が基準色の間隔よりも広がったり狭まったりする。
そのため、補正データ出力部112は、先ず、Y色、K色、M色、及びC色の各色の横線マークと斜め線マークとの間隔値(y2,k2,m2,c2)を演算で取得する。次に、取得した間隔値(y2,k2,m2,c2)を用いて、K色の間隔値と各色の間隔値との差分を演算する。このように取得された差分値が主走査方向の位置ずれ量に該当する。
換言すると、補正データ出力部112は、K色に対するY色、M色、及びC色の主走査方向の位置ずれ量を、「k2-y2」、「k2-m2」、及び「k2-c2」の演算により取得する。
さらに、補正データ出力部112は、各センサ5a~5cの異なるもの同士の検出結果に基づいて、スキューと主走査倍率誤差についても取得することができる。一例として、スキュー成分は、センサ5aとセンサ5cを用いて得られた副走査位置ずれ量の差分から取得される。
補正データ出力部112は、取得した各種の位置ずれ量に基づき、中間転写ベルト10にカラーのトナー像を形成させる際のトナー像形成条件を補正する補正データを演算で取得する。
一例として、補正データ出力部112は、主走査方向の位置ずれ量に該当する時間を画素クロック間隔に該当する時間で除算して得られるドット数を、主走査方向の位置ずれの補正データとすることができる。また、補正データ出力部112は、主走査方向の倍率が所定値になるような画素クロック周波数を、倍率誤差の補正データとして取得することができる。さらに、補正データ出力部112は、副走査方向の位置ずれ量に該当する時間を1ライン分の走査にかかる時間で除算して得られるライン数を、副走査方向の補正データとすることができる。
補正データ出力部112は、取得した補正データを書込制御部104に出力する。書込制御部104は、各色の位置ずれ量がほぼ一致するように、各色の感光体ドラム40に対応した各色の光ビーム走査部21の発光タイミングを調整することで、主走査、及び副走査方向の位置ずれの補正、並びに主走査方向の倍率誤差を補正することができる。
なお、副走査方向の位置ずれの補正では、書込制御部104は、各色の感光体ドラム40の速度を微調整して位置ずれ量を補正しても良い。さらに、書込制御部104は、光ビーム走査部21における反射ミラーの傾きを、反射ミラーに取り付けたステッピングモータを駆動して調整すること等により、位置ずれ量を補正しても良い。
また、補正データ出力部112は、補正データをコントローラ910に出力し、コントローラ910が白ラインを追加する等の画像データの変更を行うことによって、位置ずれ量を補正することも可能である。
<トナー吐き出し処理を実行すると判定された場合の検出用パターン例>
次に、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行すると判定した場合に、作像制御部114が作像部20に形成させる検出用パターンを説明する。
先ず、図9は、トナー吐き出し処理により中間転写ベルト10に形成される比較例に係るパターンの一例を説明する図である。図9に示すように、中間転写ベルト10上の移動方向における上流には、移動方向と直交する幅方向のほぼ全体に亘って、1色のトナーにより矩形のパターンのトナー像Refが形成されている。トナー像Refは、劣化したトナーを吐き出すために形成されるものであるため、トナーの付着量が多いパターンを用いることが好適である。また、劣化したトナーは各色で発生するため、各色のトナーでトナー像Refが形成され、劣化したトナーが吐き出される。
トナー像Refは、記録媒体Pに転写されることなく、中間転写体クリーニングユニット17で除去される。トナー吐き出し処理の実行後、新しいトナーが現像ユニット29に補給される。これにより、現像条件を安定に維持することができる。
次に、図10は、本実施形態に係る画像形成装置100において、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行すると判定した場合に、作像制御部114が作像部20に形成させる検出用パターンの一例を説明する図(その1)である。
図10に示すように、中間転写ベルト10上の幅方向のほぼ全体に亘って、検出用パターンを複数含むパターン群9のトナー像が形成されている。また、パターン群9の検出用パターンのうち、一部の検出用パターンは、検出領域7a~7c上に形成され、それ以外のトナー像は、検出領域7a~7c外に形成されている。一例として、パターン群9の検出用パターンのうちの検出用パターン91は、検出領域7a上に形成されている。一方、検出用パターン92は、検出領域7a~7c外に形成されている。
パターン群9は、このように、パターン位置検出部111による検出領域外に形成される検出用パターン92を含んでいる。また、パターン群9のトナー像は、トナーの吐き出し処理により吐き出された各色の劣化したトナーにより形成されたものである。
ここで、図4で説明したパターン群8に含まれる検出用パターンは、トナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合の検出用パターンの一例であり、図10に示すパターン群9に含まれる検出用パターンは、トナーの吐き出し処理を実行すると判定した場合の検出用パターンの一例である。
パターン群9における検出領域7a~7c外に形成される検出用パターンは、パターン群8における検出領域7a~7c上に形成される検出用パターンとは、形成される領域が異なるため、異なる検出用パターンである。また、パターン群9における検出用パターンの数は、パターン群8における検出用パターンの数より多い。
このように、検出用パターンの一部が検出領域7a~7c外に形成されることで、多くのトナーを中間転写ベルト10に付着させることができる。そのため、劣化したトナーを吐き出すトナー吐き出しの機能を好適に実現することができる。同様に、検出用パターンの数が多いことで、多くのトナーを中間転写ベルト10に付着させることができるため、劣化したトナーを吐き出すトナー吐き出しの機能を好適に実現することができる。
また、パターン群9の検出用パターンを用いて、上述したトナー像の位置ずれ補正データを取得することができる。この場合、パターン群9の検出用パターンは、横線マークだけでなく、斜め線マークを含むため、主走査、及び副走査方向の両方向の位置ずれ、主走査方向の倍率誤差、及びスキューを含むトナー像の位置ずれを検出することができる。
ここで、パターン群8に含まれる検出用パターンとは異なる検出用パターンは、検出領域7a~7c外に形成される検出用パターンに、限定されるものではない。
図11は、本実施形態に係る検出用パターンの一例を示す図(その2)であり、(a)は比較例に係る検出用パターンを示す図、(b)はマークの太さが太い検出用パターンを示す図である。検出用パターン9aは、トナーの吐き出し処理により吐き出された各色の劣化したトナーにより形成される。
図11(b)に示すように、検出用パターン9aのマークは、図11(a)に示すパターン群8に含まれる検出用パターンのマークより太い。換言すると、検出用パターン9aは、長方形のマークを含み、検出用パターン9aの長方形のマークの短辺の長さd9は、パターン群8に含まれる検出用パターンの長方形のマークの短辺の長さd8より長い。
これにより、より多くのトナーを中間転写ベルト10に付着させることができ、劣化したトナーを吐き出すトナー吐き出しの機能を、より好適に実現することができる。なお、長方形のマークの長辺の長さを長くしたり、短辺と長辺の両方の長さを長くしたりしても同様の効果を得ることができる。なお、上述したパターン群9は、少なくとも1つの検出用パターン9aを含むと、より多くのトナーを中間転写ベルト10に付着させることができるため、好適である。
また、図12は、本実施形態に係る検出用パターンの一例を示す図(その3)であり、(a)は比較例に係る検出用パターンを示す図、(b)はマークの形成周期が短い検出用パターンを示す図である。検出用パターン9bは、トナーの吐き出し処理により吐き出された各色の劣化したトナーにより形成される。
図12(b)に示すように、検出用パターン9bは、図12(a)に示すパターン群8に含まれる検出用パターンより形成周期が短い。換言すると、検出用パターン9bは周期を有し、検出用パターン9bのパターンの周期T9は、パターン群8に含まれる検出用パターンの周期T8より短い。これにより、より多くのトナーを中間転写ベルト10に付着させることができ、劣化したトナーを吐き出すトナー吐き出しの機能を、より好適に実現することができる。なお、上述したパターン群9は、少なくとも1つの検出用パターン9bを含むと、より多くのトナーを中間転写ベルト10に付着させることができるため、好適である。
<効果>
以上説明してきたように、本実施形態では、作像制御部114は、トナー吐き出し実行判定部113が、トナーの吐き出し処理を実行すると判定した場合と、トナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合とで、異なる検出用パターンのトナー像を、作像部20に形成させる。
一例として、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行する判定した場合に形成される検出用パターンは、検出領域7a~7c外に形成されるものである。また、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行する判定した場合に形成される検出用パターンの数は、トナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合に形成される検出用パターンより多い。
さらに、検出用パターン9aは長方形のマークを含み、検出用パターン9aの長方形は、パターン群8に含まれる検出用パターンの長方形のマークに対し、長方形の短辺、又は長辺の少なくとも1つが長い。また、検出用パターン9bは周期を有するパターンを含み、検出用パターン9bは、パターン群8に含まれる検出用パターンの周期より短い。
これらにより、多くのトナーを中間転写ベルト10に付着させることができ、劣化したトナーを吐き出すトナー吐き出しの機能を好適に実現することができる。また、トナー吐き出しとともに、検出用パターンを用いて、上述したトナー像の位置ずれ補正データを取得することができる。この場合、横線マークだけでなく、斜め線マークを含んで形成されるため、主走査、及び副走査方向の両方向の位置ずれ、主走査方向の倍率誤差、及びスキューを含むトナー像の位置ずれを検出することができる。このようにして、検出されたトナー像の位置ずれを補正することで、形成するカラー画像の色ずれを適切に補正することができる。
また、トナーの吐き出しと、トナー像の位置ずれの補正を同時に実行できるため、これらの処理にかかる時間を短縮するとともに、処理の単純化を図ることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、既に説明した実施形態と同一の構成部についての説明を省略する。
図13は、本実施形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図13に示すように、画像形成装置100aは、作像制御部114aを備える。また、作像制御部114aは、パターンデータ生成部115と、マスク処理部116とを備える。
パターンデータ生成部115は、パターン群9の画像データを生成し、マスク処理部116に出力する。
マスク処理部116は、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合に、パターンデータ生成部115が生成したパターン群9の画像データの一部の領域をマスクする処理を実行する。ここで、マスク処理とは、画素を無効化する処理である。
図14は、本実施形態に係るマスク処理方法の一例を説明する図である。図14において、画像データ90は、パターン群データ93に対応するパターン群9を、中間転写ベルト10上に形成するための画像データである。
一点鎖線で囲った画像領域94は、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合に、マスクされる画像領域である。一例として、マスク処理部116が用いるマスクは、画像データ90と同じ画素数を有し、画像領域94に対応する領域の画素値を「0」とし、それ以外の画素値を「1」とした画像データである。
マスク処理部116は、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合に、対応する画素毎で画像データ90と上述したマスクとを乗算するマスク処理を実行する。これにより、画像領域94の画素値は「0」になって無効化され、中間転写ベルト10上には、図4で説明したようなパターン群8が形成される。
一方、マスク処理部116は、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行すると判定した場合には、上述したマスク処理を実行しない。これにより、画像領域94は有効化され、中間転写ベルト10上には、図10で説明したようなパターン群9が形成される。
以上説明したように、本実施形態により、トナー吐き出し実行判定部113がトナーの吐き出し処理を実行しないと判定した場合に、中間転写ベルト上に形成する検出用パターンの数を減らし、検出用パターンの形成に用いられるトナーの消費量を節約することができる。また、マスク処理を実行することで、トナーの吐き出し処理を実行する場合としない場合との間でのパターン群の切替処理を容易に行うことができる。
なお、上述した以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。