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JP7137638B2 - 端末、方法、及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムにおける通信装置及びチャネル状態情報測定方法に関連するものである。
LTE(Long Term Evolution)及びLTEの後継システム(例えば、LTE-A(LTE Advanced)、NR(New Radio)(5Gとも呼ぶ))では、UE等の通信装置同士が基地局を介さないで直接通信を行うサイドリンク(D2D(Device to Device)とも呼ぶ)技術が検討されている(非特許文献1)。
また、V2X(Vehicle to Everything)を実現することが検討され、仕様化が進められている。ここで、V2Xとは、ITS(Intelligent Transport Systems)の一部であり、図1に示すように、自動車間で行われる通信形態を意味するV2V(Vehicle to Vehicle)、自動車と道路脇に設置される路側機(RSU:Road-Side Unit)との間で行われる通信形態を意味するV2I(Vehicle to Infrastructure)、自動車とドライバーのモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2N(Vehicle to Nomadic device)、及び、自動車と歩行者のモバイル端末との間で行われる通信形態を意味するV2P(Vehicle to Pedestrian)の総称である。
3GPP TS 38.213 V15.3.0 (2018-09) 3GPP TS 38.211 V15.3.0 (2018-09) 3GPP TS 38.331 V15.3.0 (2018-09)
サイドリンクで通信する通信装置にサイドリンクで受信した信号を測定させ、当該通信装置が、サイドリンクのチャネル状態情報を、例えば、基地局に通知することにより、サイドリンクの通信のスケジューリングをより適切に行うことが可能となる。
サイドリンクで通信する通信装置にサイドリンクで受信した信号を測定させ、当該通信装置にサイドリンクのチャネル状態情報を通知させることを可能とする技術が必要とされている。
本発明の一態様によれば、サイドリンク通信を行う端末であって、チャネル状態情報リクエスト(CSIリクエスト)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を、他の端末から受信する受信部と、前記CSIリクエストに基づいて、チャネル状態測定用参照信号(CSI-RS)を用いてチャネル状態情報(CSI)の測定を行う制御部と、前記測定に基づいて、チャネル状態情報レポート(CSIレポート)を、サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介して前記他の端末に送信する送信部と、を有し、前記送信部は、前記CSIレポートのサイドリンク送信と、基地局へ送信するCSIレポートのアップリンク送信とが競合した場合、前記サイドリンク送信及び前記アップリンク送信のうち、高い優先順位をもつ送信のみを実行する、端末、が提供される。
実施例によれば、サイドリンクで通信する通信装置にサイドリンクで受信した信号を測定させ、当該通信装置にサイドリンクのチャネル状態情報を通知させることを可能とする技術が提供される。
V2Xを説明するための図である。 サイドリンクを説明するための図である。 サイドリンクを説明するための図である。 サイドリンク通信に用いられるMAC PDUを説明するための図である。 SL-SCH subheaderのフォーマットを説明するための図である。 サイドリンクで使用されるチャネル構造の例を説明するための図である。 実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 通信装置のリソース選択動作を説明するための図である。 NRのV2Xで規定されるSL transmission mode 1の概要を示す図である。 SL transmission mode 2aの概要を示す図である。 SL transmission mode 2cの概要を示す図である。 SL transmission mode 2dの概要を示す図である。 ユニキャストPSCCH/PSSCH送信の例を示す図である。 グループキャストPSCCH/PSSCH送信の例を示す図である。 ブロードキャストPSCCH/PSSCH送信の例を示す図である。 例1の動作例を示す図である。 例2の動作例を示す図である。 例3の動作例を示す図である。 例3の動作例の変形例を示す図である。 実施の形態に係る基地局10の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る通信装置20の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る基地局10及び通信装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
本実施の形態における通信装置間の直接通信の方式はLTEあるいはNRのサイドリンク(SL(Sidelink))であることを想定しているが、直接通信の方式は当該方式に限られない。また、「サイドリンク」という名称は一例であり、「サイドリンク」という名称が使用されずに、UL(Uplink)が、SLの機能を含むこととしてもよい。SLは、DL(Downlink)又はULと周波数又は時間リソースの違いによって区別されてもよく、他の名称であってもよい。
また、ULとSLとが、時間リソース、周波数リソース、時間・周波数リソース、送信電力制御においてPathlossを決定するために参照する参照信号、同期するために使用する参照信号(PSS/SSS/PSSS/SSSS)のいずれか1つ又はいずれか複数の組み合わせの違いによって区別されてもよい。
例えば、ULでは、送信電力制御においてPathlossを決定するために参照する参照信号として、アンテナポートXの参照信号を使用し、SL(SLとして使用するULを含む)では、送信電力制御においてPathlossを決定するために参照する参照信号として、アンテナポートYの参照信号を使用する。
また、本実施の形態では、通信装置が車両に搭載される形態を主に想定しているが、本発明の実施形態は、この形態に限定されない。例えば、通信装置は人が保持する端末であってもよいし、通信装置がドローンあるいは航空機に搭載される装置であってもよいし、通信装置が基地局、RSU、中継局(リレーノード)、スケジューリング能力を有するユーザ装置等であってもよい。
(サイドリンクの概要)
本実施の形態では、サイドリンクを基本技術とすることから、まず、基本的な例として、サイドリンクの概要について説明する。ここで説明する技術の例は3GPPのRel.14等で規定されている技術である。当該技術は、NRにおいて使用されてもよいし、NRでは、当該技術と異なる技術が使用されてもよい。
サイドリンクには、大きく分けて「ディスカバリ」と「コミュニケーション」がある。「ディスカバリ」については、図2Aに示すように、Discovery period毎に、Discoveryメッセージ用のリソースプールが設定(configured)され、通信装置(UEと称される)はそのリソースプール内でDiscoveryメッセージ(発見信号)を送信する。より詳細にはType1、Type2bがある。Type1では、通信装置が自律的にリソースプールから送信リソースを選択する。Type2bでは、上位レイヤシグナリング(例えばRRC信号)により準静的なリソースが割り当てられる。
「コミュニケーション」についても、図2Bに示すように、SCI(Sidelink Control Information)/データ送信用のリソースプールが周期的に設定される。送信側の通信装置はControlリソースプール(PSCCHリソースプール)から選択されたリソースでSCIによりデータ送信用リソース(PSSCHリソースプール)等を受信側に通知し、当該データ送信用リソースでデータを送信する。「コミュニケーション」について、より詳細には、モード1とモード2がある。モード1では、基地局から通信装置に送られる(E)PDCCH((Enhanced) Physical Downlink Control Channel)によりダイナミックにリソースが割り当てられる。モード2では、通信装置はリソースプールから自律的に送信リソースを選択する。リソースプールについては、SIBで通知される等、予め定義されたものが使用される。
また、Rel-14では、モード1とモード2に加えて、モード3とモード4がある。Rel-14では、SCIとデータとを同時に(1サブフレームで)、周波数方向に隣接したリソースブロックで送信することが可能である。なお、SCIをSA(scheduling assignment)と称する場合がある。
「ディスカバリ」に用いられるチャネルはPSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)と称され、「コミュニケーション」におけるSCI等の制御情報を送信するチャネルはPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)と称され、データを送信するチャネルはPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)と称される。PSCCHとPSSCHはPUSCHベースの構造を有し、DMRS(Demodulation Reference Signal、復調参照信号)が挿入される構造になっている。
サイドリンクに用いられるMAC(Medium Access Control)PDU(Protocol Data Unit)は、図3に示すように、少なくともMAC header、MAC Control element、MAC SDU(Service Data Unit)、Paddingで構成される。MAC PDUはその他の情報を含んでも良い。MAC headerは、1つのSL-SCH(Sidelink Shared Channel)subheaderと、1つ以上のMAC PDU subheaderで構成される。
図4に示すように、SL-SCH subheaderは、MAC PDUフォーマットバージョン(V)、送信元情報(SRC)、送信先情報(DST)、Reserved bit(R)等で構成される。Vは、SL-SCH subheaderの先頭に割り当てられ、通信装置が用いるMAC PDUフォーマットバージョンを示す。送信元情報には、送信元に関する情報が設定される。送信元情報には、ProSe UE IDに関する識別子が設定されてもよい。送信先情報には、送信先に関する情報が設定される。送信先情報には、送信先のProSe Layer-2 Group IDに関する情報が設定されてもよい。
サイドリンクのチャネル構造の例を図5に示す。図5に示すように、「コミュニケーション」に使用されるPSCCHのリソースプール及びPSSCHのリソースプールが割り当てられている。また、「コミュニケーション」のチャネルの周期よりも長い周期で「ディスカバリ」に使用されるPSDCHのリソースプールが割り当てられている。
また、サイドリンク用の同期信号としてPSSS(Primary Sidelink Synchronization signal)とSSSS(Secondary Sidelink Synchronization signal)が用いられる。また、例えばカバレッジ外動作のためにサイドリンクのシステム帯域、フレーム番号、リソース構成情報等のブロードキャスト情報(broadcast information)を送信するPSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)が用いられる。PSSS/SSSS及びPSBCHは、例えば、1つのサブフレームで送信される。PSSS/SSSSをSLSSと称してもよい。
なお、本実施の形態で想定しているV2Xは、「コミュニケーション」に係る方式である。ただし、本実施の形態では、「コミュニケーション」と「ディスカバリ」の区別が存在しないこととしてもよい。また、本実施の形態に係る技術が、「ディスカバリ」で適用されてもよい。
(システム構成)
図6は、本実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図6に示すように、本実施の形態に係る無線通信システムは、基地局10、通信装置20A、及び通信装置20Bを有する。なお、実際には多数の通信装置が存在し得るが、図6は例として通信装置20A、及び通信装置20Bを示している。
図6において、通信装置20Aは送信側、通信装置20Bは受信側を意図しているが、通信装置20Aと通信装置20Bはいずれも送信機能と受信機能の両方を備える。以下、通信装置20A、20B等を特に区別しない場合、単に「通信装置20」あるいは「通信装置」と記述する。図6では、一例として通信装置20Aと通信装置20Bがともにカバレッジ内にある場合を示しているが、本実施の形態における動作は、全部の通信装置20がカバレッジ内にある場合と、一部の通信装置20がカバレッジ内にあり、他方の通信装置20がカバレッジ外にある場合と、全部の通信装置20がカバレッジ外にある場合のいずれにも適用できる。
本実施の形態において、通信装置20は、例えば、自動車等の車両に搭載された装置であり、LTEあるいはNRにおけるUEとしてのセルラ通信の機能、及び、サイドリンク機能を有している。更に、通信装置20は、GPS装置、カメラ、各種センサ等、報告情報(位置、イベント情報等)を取得する機能を含む。また、通信装置20が、一般的な携帯端末(スマートフォン等)であってもよい。また、通信装置20が、RSUであってもよい。当該RSUは、UEの機能を有するUEタイプRSUであってもよいし、基地局の機能を有するBSタイプRSU(gNBタイプUEと呼ばれてもよい)、又は中継局であってもよい。
なお、通信装置20は1つの筐体の装置である必要はなく、例えば、各種センサが車両内に分散して配置される場合でも、当該各種センサを含めた装置が通信装置20である。また、通信装置20は各種センサを含まずに、各種センサとデータを送受信する機能を備えることとしてもよい。
また、通信装置20のサイドリンクの送信の処理内容は基本的には、LTEあるいはNRでのUL送信の処理内容と同様である。例えば、通信装置20は、送信データのコードワードをスクランブルし、変調してcomplex-valued symbolsを生成し、当該complex-valued symbols(送信信号)を1又は2レイヤにマッピングし、プリコーディングを行う。そして、precoded complex-valued symbolsをリソースエレメントにマッピングして、送信信号(例:CP-OFDM、DFT-s-OFDM)を生成し、各アンテナポートから送信する。
また、基地局10については、LTEあるいはNRにおける基地局10としてのセルラ通信の機能、及び、本実施の形態における通信装置20の通信を可能ならしめるための機能(例:リソースプール設定、リソース割り当て等)を有している。また、基地局10は、RSU(gNBタイプRSU)、中継局、又はスケジューリング機能を有する通信装置であってもよい。
また、本実施の形態に係る無線通信システムにおいて、通信装置20がSLあるいはULに使用する信号波形は、OFDMAであってもよいし、SC-FDMAであってもよいし、その他の信号波形であってもよい。また、本実施の形態に係る無線通信システムにおいては、一例として、時間方向には、複数のサブフレーム(例:10個のサブフレーム)からなるフレームが形成され、周波数方向は複数のサブキャリアからなる。1サブフレームは1送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)の一例である。ただし、TTIは、サブフレームであるとは限らない。例えば、TTIは、slot又はmini-slot、その他の時間領域の単位であってもよい。また、サブキャリア間隔に応じて、1サブフレームあたりのスロット数が定まることとしてもよい。また、1スロットあたりのシンボル数が14シンボルであってもよい。
本実施の形態では、通信装置20は、基地局10から通信装置に送られる(E)PDCCH((Enhanced)Physical Downlink Control Channel)によりダイナミックにリソースが割り当てられるモードであるモード1、通信装置が自律的にリソースプールから送信リソースを選択するモードであるモード2、基地局10からSL信号送信のためのリソースが割り当てられるモード(以降、モード3と呼ぶ)、自律的にSL信号送信のためのリソースを選択するモード(以降、モード4と呼ぶ)のいずれのモードも取り得る。モードは、例えば、基地局10から通信装置20に設定される。
図7に示すように、モード4の通信装置(図7ではUEとして示す)は、同期した共通の時間・周波数グリッドから無線のリソースを選択する。例えば、通信装置20は、バックグラウンドでセンシングを行って、センシング結果の良好なリソースであって、他の通信装置に予約されていないリソースを候補リソースとして特定し、候補リソースから送信に使用するリソースを選択する。
(NRのV2Xの概要)
NRのV2Xでは、LTEのV2Xで規定されている、SL transmission mode 3及びSL transmission mode 4と同様の送信モードが規定されている。
以下、図8A~図8Dを参照して、NRのV2Xで規定されている送信モードの概要を説明する。
図8Aは、NRのV2Xで規定されるSL transmission mode 1の概要を示す図である。NRのV2Xで規定されるSL transmission mode 1は、LTEのV2Xで規定されている、SL transmission mode 3に対応する。NRのV2Xで規定されるSL transmission mode 1では、基地局10が送信リソースをスケジューリングして、送信側の通信装置20Aに送信リソースを割り当てる。通信装置20Aは、割り当てられた送信リソースにより、信号を受信側の通信装置20Bに送信する。
図8B、図8C、及び図8Dは、NRのV2Xで規定されているSL transmission mode 2の概要を示す図である。NRのV2Xで規定されるSL transmission mode 2は、LTEのV2Xで規定されている、SL transmission mode 4に対応する。
図8Bは、SL transmission mode 2aの概要を示す図である。SL transmission mode 2aでは、例えば、送信側の通信装置20Aは、自律的に送信リソースを選択して、選択した送信リソースにより、信号を受信側の通信装置20Bに送信する。
図8Cは、SL transmission mode 2cの概要を示す図である。SL transmission mode 2cでは、例えば、基地局10が一定周期の送信リソースを、通信装置20Aに対して事前に設定して、通信装置20Aは、事前に設定された一定周期の送信リソースにより、信号を受信側の通信装置20Bに送信する。ここで、基地局10が通信装置20Aに対して一定周期の送信リソースを事前に設定することに代えて、例えば、仕様により、一定周期の送信リソースが通信装置20Aに対して事前に設定されていてもよい。
図8Dは、SL transmission mode 2dの概要を示す図である。SL transmission mode 2dでは、例えば、通信装置20Aが基地局10と同様の動作を行う。具体的には、通信装置20Aは、送信リソースをスケジューリングして、受信側の通信装置20Bに送信リソースを割り当てる。通信装置20Bは、割り当てられた通信リソースにより、信号を他の通信装置20に送信してもよい。すなわち、通信装置20Aは、他の通信装置20の送信を制御してもよい。
また、NRでは、図9A~図9Cに示すように、通信の種別として、ユニキャスト、グループキャスト、及びブロードキャストの3種類の通信の種別が現在検討されている。
図9Aは、ユニキャストPhysical Sidelink Shared Channel(PSCCH)/Physical Sidelink Control Channel(PSSCH)送信の例を示す図である。ユニキャストとは、例えば、送信側の通信装置20Aから受信側の通信装置20Bへの1対1の送信のことをいう。
図9Bは、グループキャストPSCCH/PSSCH送信の例を示す図である。グループキャストとは、例えば、送信側の通信装置20Aから受信側の通信装置20のグループである、通信装置20B及び通信装置20B'への送信のことをいう。
図9Cは、ブロードキャストPSCCH/PSSCH送信の例を示す図である。ブロードキャストとは、例えば、送信側の通信装置20Aから所定範囲内の受信側の全通信装置20である、通信装置20B、通信装置20B'、及び通信装置20B''への送信のことをいう。
LTEのV2Xでは、Hybrid Automatic Repeat reQuest(HARQ)はサポートされていなかった。これに対して、NRのV2Xでは、HARQをサポートすることが検討されている。このため、NRでは、Sidelink Feedback Control Information (SFCI)が規定され、HARQ-ACKは、SFCIを介して送信されることが想定されている。さらに、SFCIを送信するためのチャネルとして、Physical Sidelink Feedback Channel (PSFCH)が規定されている。PSFCHを介してSFCIを送信することが合意されている。
(メジャメントコンフィギュレーションについて)
非特許文献3によると、ネットワークは、メジャメントコンフィギュレーション(measurement configuration)に従って測定を実行し、測定結果を通知するように、RRC接続されているユーザ装置を設定することができる。
ネットワークは、Synchronization Signal(SS)/Physical Broadcast Channel(PBCH)ブロックの測定を行い、測定した結果を通知するように、ユーザ装置を設定することができる。
また、ネットワークは、Channel State Information(CSI)-Reference Signal(RS)リソースごとに測定を行い、測定結果を通知するように、ユーザ装置を設定することができる。
この場合、ネットワークは、ユーザ装置による測定を設定するためのメジャメントコンフィギュレーションに、測定対象(SS/PBCHブロック、S-PSS/S-SSS/PSBCH、CSI-RS等)を指定するパラメータ(measurement objects)及び報告の設定(報告の契機、リファレンス信号の種別、報告のフォーマット等)を指定するパラメータ(reporting configurations)を含めてユーザ装置に送信することにより、測定を実行し、測定結果をネットワークに通知するように、当該ユーザ装置を設定することができる。
以下の実施例において説明されるように、このような既存のNRにおけるメジャメントコンフィギュレーションに基づくチャネル状態情報(CSI)の測定及び通知の方式を応用することで、システムに大きな変更を加えずに、サイドリンクで通信する通信装置20に、サイドリンク通信のチャネル状態情報を通知させることができる。なお、以下の実施例では、非周期的(Aperiodic)なサイドリンク通信のチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)の通知に関する実施例を説明する。しかしながら、本発明の実施例は、非周期的なサイドリンク通信のチャネル状態情報の通知に限定されず、例えば、セミパーシステント(Semi-persistent)なサイドリンク通信のCSIの通知に対しても適用可能である。例えば、CSIの通知をリクエスト(トリガ)するという内容を、サイドリンク通信のCSIの通知のアクティベーションを行うという内容に読み替えることで、以下の実施例の内容をセミパーシステントなサイドリンク通信のCSIの通知に適用することが可能である。
(例1)
例1では、通信装置20Aからサイドリンク通信のCSIリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)を受信した通信装置20Bは、当該サイドリンク通信のCSIリクエストで指定される測定対象の信号(リファレンス信号等)の測定を行って、当該信号の測定を行うことで得られるサイドリンク通信のチャネル状態情報(CSI)をPSFCH又はPSSCHを介して通信装置20Aに通知する。
図10を参照して、具体的な動作例を説明する。図10には、動作例として、NRのV2XのSL transmission mode 1の場合が示されている。しかしながら、本実施例は、当該SL transmission mode 1には限定されず、NRのV2XのSL transmission mode 2に対しても適用することが可能である。さらに、本実施例の全て又は一部は、NRのV2XのSL transmission mode 2aに対しても適用することが可能であり、かつNRのV2XのSL transmission mode 2cに対しても適用することが可能である。
まず、ステップS101で、基地局10は、通信装置20Aにサイドリンク通信のCSIリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)を送信する。
当該サイドリンク通信のCSIリクエストを受信したことに応答して、通信装置20Aは、ステップS102で当該サイドリンク通信のCSIリクエストを通信装置20Bに送信(転送)する。
当該サイドリンク通信のCSIリクエストを受信したことに応答して、通信装置20Bは、ステップS103で当該サイドリンク通信のCSIリクエストに基づいて信号(SS/PBCHブロック、S-PSS/S-SSS/PSBCH、CSI-RS等)の測定を行い、サイドリンク通信のCSIを導出し、導出したサイドリンク通信のCSIを通信装置20Aに通知する。
通信装置20Bからサイドリンク通信のCSIを受信したことに応答して、通信装置20Aは、ステップS104で受信したサイドリンク通信のCSIを基地局10に通知する。
このように、通信装置20Aからサイドリンク通信のCSIを受信した基地局10は、受信したサイドリンク通信のCSIに基づいて、PSFCH及び/又はPSSCHのスケジューリングを行ってもよい。これにより、通信装置20Aと通信装置20Bとの間のサイドリンクの通信のスケジューリングをより適切に行うことが可能となる。
(Option 1)
上述の動作例において、基地局10は、通信装置20BにPSFCHの測定を行って、当該測定を行った結果を通知させるように、サイドリンク通信のCSIのリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)を設定してもよい。
(Option 2)
追加的に又は代替的に、基地局10は、通信装置20BにPSSCHの測定を行って、当該測定を行った結果を通知させるように、サイドリンク通信のCSIのリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)を設定してもよい。
(Option 3)
さらに、上述の動作例において、基地局10は、サイドリンク通信のCSIリクエストをスケジューリング用の下り制御情報(scheduling downlink control information(DCI))に含めて通信装置20Aに送信してもよい。この際に、通信装置20Aに通知されるサイドリンク通信のCSIリクエストには、通信装置20Aにチャネル状態測定用の信号(SS/PBCHブロック、S-PSS/S-SSS/PSBCH、CSI-RS等)を送信させるための指示が含まれていてもよい。また、通信装置20Aに通知されるサイドリンク通信のCSIリクエストは、通信装置20Aから送信される信号を通信装置20Bにて測定することで得られる測定結果を通信装置20A又は基地局10に通知させるために、通信装置20Aのユーザ装置identity(UE-ID)及び通信装置20BのUE-IDを含んでいてもよい。追加的に、通信装置20Aに通知されるサイドリンク通信のCSIリクエストは、通信装置20Aから送信される信号を通信装置20Bにて測定することで得られる測定結果を通信装置20A又は基地局10に通知させるための情報を含んでもよい。代替的に、通信装置20Aに通知されるサイドリンク通信のCSIリクエストは、通信装置20Bから送信される信号を通信装置20Aにて測定することで得られる測定結果を基地局10に通知させるための情報を含んでいてもよい。追加的に又は代替的に、通信装置20Aに通知されるサイドリンク通信のCSIリクエストは、通信装置20Aから送信される信号を通信装置20Bにて測定することで得られる測定結果、及び通信装置20Bから送信される信号を通信装置20Aにて測定することで得られる測定結果を基地局10に通知させるための情報を含んでいてもよい。
(Option 4)
また、上述の動作例において、サイドリンク通信のCSIリクエストは、通信装置20Aを介して通信装置20Bに通知されているので、上位レイヤで設定されるサイドリンク通信のCSIリクエストに含まれるレポーティングコンフィギュレーションは、通信装置20Aと通信装置20Bとの間で同じものであってもよい。
(Option 5)
また、上述の動作例において、基地局10がサイドリンク通信のCSIリクエストをスケジューリング用のDCIに含めて通信装置20Aに送信する場合、当該スケジューリング用のDCIはUuインタフェース(基地局10と通信装置20Aとの間のインタフェース)におけるサイドリンク通信のCSIを通知するためのリソースを指定する情報を含んでもよく、かつ/又は当該スケジューリング用のDCIは、SLインタフェース(通信装置20Aと通信装置20Bとの間のインタフェース)におけるサイドリンク通信のCSIを通知するためのリソースを指定するための情報を含んでもよい。
(Option 6)
また、上述の動作例において、ステップS101における、基地局10から通信装置20Aへのサイドリンク通信のCSIリクエストの送信及びステップS104における通信装置20Aから基地局10へのサイドリンク通信のCSIの通知が省略された場合は、通信装置20Aから通信装置20Bに、例えば、サイドリンク通信のCSIリクエストを含むスケジューリングサイドリンク制御情報(Scheduling sidelink control information(SCI))を送信して、通信装置20Aが通信装置20Bから測定結果をPSFCH又はPSSCHを介して受信する動作に該当する。このため、上述の動作例は、NRのV2XのSL transmission mode 2aに対しても適用することが可能であり、かつNRのV2XのSL transmission mode 2cに対しても適用することが可能である。なお、基地局10を介さないで、通信装置20Aから通信装置20Bにサイドリンク通信のCSI通知設定(CSI reporting setting)に紐づくサイドリンク通信のCSIリクエストを送信する場合、通信装置20A及び通信装置20Bにおいて、予め同じサイドリンク通信のCSI通知の設定が行われていてもよい。
(例2)
例2では、通信装置20Aからサイドリンク通信のCSIリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)を受信した通信装置20Bは、当該サイドリンク通信のCSIリクエストで指定される測定対象の信号(リファレンス信号等)の測定を行って、当該信号の測定を行うことで得られたサイドリンク通信のチャネル状態情報(CSI)をPhysical Uplink Control Channel(PUCCH)又はPhysical Uplink Shared Channel (PUSCH)を介して基地局10に通知する。
図11を参照して、具体的な動作例を説明する。なお、上述のOption 1~6については、必要な場合に適宜変更を加えた上で、例2に対しても適用可能である。
まず、ステップS201で、基地局10は、通信装置20Aにサイドリンク通信のCSIリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)を送信する。
当該サイドリンク通信のCSIリクエストを受信したことに応答して、通信装置20Aは、ステップS202で当該サイドリンク通信のCSIリクエストを通信装置20Bに送信する。
当該サイドリンク通信のCSIリクエストを受信したことに応答して、通信装置20Bは、ステップS203で当該サイドリンク通信のCSIリクエストに基づいて信号(SS/PBCHブロック、S-PSS/S-SSS/PSBCH、CSI-RS等)の測定を行い、サイドリンク通信のCSIを導出し、導出したサイドリンク通信のCSIを基地局10に通知する。
このように、通信装置20Bからサイドリンク通信のCSIを受信した基地局10は、受信したサイドリンク通信のCSIに基づいて、PSFCH及び/又はPSSCHのスケジューリングを行ってもよい。これにより、通信装置20Aと通信装置20Bとの間のサイドリンクの通信のスケジューリングをより適切に行うことが可能となる。
図11に示すサイドリンク通信のCSIを通知するための経路は、通信装置20Bから基地局10への経路のみとなる。このため、図11に示すサイドリンク通信のCSIを通知するための経路によれば、図10に示すサイドリンク通信のCSIを通知するための経路、すなわち、通信装置20Bから通信装置20Aを介して基地局10に至る経路に比べて、サイドリンク通信のCSIを通知するための送信リソースを削減できる。
(例3)
例3では、基地局10は、受信側の通信装置20Bに対して、サイドリンク通信のCSIリクエストを送信して、受信側の通信装置20Bからサイドリンク通信のCSIを受信する。上述の例1及び例2の場合とは異なり、基地局10は、送信側の通信装置20Aに対して、サイドリンク通信のチャネル状態情報測定用の信号の非周期的な送信の指示を行わない。この場合、例えば、受信側の通信装置20Bは、送信側の通信装置20Aからの周期的な測定対象信号(SS/PBCHブロック、S-PSS/S-SSS/PSBCH、CSI-RS等)送信を利用してサイドリンク通信のCSIを算出することができる。
図12Aを参照して、具体的な動作例を説明する。
ステップS301において、基地局10は、受信側の通信装置20Bに対して、サイドリンク通信のCSIリクエストを送信する。この際に、基地局10は、送信側の通信装置20Aに対して、サイドリンク通信のチャネル状態情報測定用の信号の非周期的な送信の指示を行わない。
ステップS302において、受信側の通信装置20Bは、送信側の通信装置20Aからの測定対象信号(SS/PBCHブロック、S-PSS/S-SSS/PSBCH、CSI-RS等)の送信を利用してサイドリンク通信のCSIを算出して、算出したサイドリンク通信のCSIを基地局10に送信する。
なお、例3において、通信装置20Bからのサイドリンク通信のCSIの通知が非周期的な測定対象信号(CSI-RS等)の送信、又はセミパーシステントな測定対象信号(CSI-RS等)の送信に基づく場合には、図12Bに示すように、基地局10は、ステップS301'において、送信側の通信装置20Aに対して、非周期的な測定対象信号(CSI-RS等)の送信、又はセミパーシステントな測定対象信号(CSI-RS等)の送信をリクエストし、かつ受信側の通信装置20Bに対して、サイドリンク通信のCSIリクエストを通知してもよい。当該基地局10からのリクエストを受信した送信側の通信装置20Aは、ステップS302'において、非周期的な測定対象信号(CSI-RS等)の送信、又はセミパーシステントな測定対象信号(CSI-RS等)の送信を行ってもよく、かつ受信側の通信装置20Bは、受信した非周期的な測定対象信号(CSI-RS等)、又は受信したセミパーシステントな測定対象信号(CSI-RS等)に基づいて、サイドリンク通信のCSIを算出して、当該算出したサイドリンク通信のCSIを基地局10に送信してもよい。
(例4)
例4では、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を、基地局10又は他の通信装置20からの指示、又は状況に応じて切り替えてもよい。
例えば、基地局10からのDCIのフォーマットに応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。例えば、基地局10から送信されるDCIのフォーマットがDCIフォーマットAである場合、例1に記載した方式を適用してもよい。また、例えば、基地局10から送信されるDCIのフォーマットがDCIフォーマットBである場合には、例2に記載した方式を適用してもよい。
また、例えば、SL transmission modeに応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。例えば、SL transmission mode1の場合には、例1に記載した方式を適用してもよい。また、SL transmission mode2dの場合には、例2に記載した方式を適用してもよい。
また、例えば、PUCCH/PUSCHリソースに応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。
また、例えば、サイドリンク通信のCSIリクエストを含むDCIにおける当該サイドリンク通信のCSIリクエストを含むCORSETのインデックス、又はサイドリンク通信のCSIリクエストを含むDCIにおける当該サイドリンク通信のCSIリクエストを含むCCEのインデックスに応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。
また、上位レイヤのパラメータに応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。
また、通信種別(ユニキャスト、グループキャスト、ブロードキャスト等)に応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。
また、SSB/PBCHの種別に応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。或いは、測定対象信号(CSI-RS等)の種別に応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。例えば、周期的に送信されるCSI-RSに基づくサイドリンク通信のCSIを通知する場合、例3に記載した方式を適用してもよい。また、非周期的に送信されるCSI-RSに基づくサイドリンク通信のCSIを通知する場合、例2に記載した方式を適用してもよい。
また、サイドリンク通信のCSIの通知の種別に応じて、サイドリンク通信のCSIを送信する通信装置20を切り替えてもよい。
上述の例1~例4は、セミパーシステントCSI通知(SP-CSI reporting)に対して適用することが可能である。この場合において、サイドリンク通信のCSI通知をリクエストするスケジューリングDCI及びSCIを、SP-CSI reportingのアクティベーション/ディアクティベーションのためのDCIとすることができる。ここで、SP-CSI reportingのアクティベーション/ディアクティベーションは、専用のRNTI(dedicated Radio Network Temporary Identifier)でスクランブルされたDCIの特定の組み合わせにより行うことができる。サイドリンク通信のCSI通知をリクエストするスケジューリングDCI及びSCIを、SP-CSI通知のMAC-CEアクティベーション/ディアクティベーションに置き換えてもよい。
上述の例1から例4では、通信装置20がサイドリンク通信のCSIを通知する例について説明した。ここで、サイドリンク通信のCSIを通信装置20が通知する場合に、当該通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、他のサイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソース又はUuインタフェース(基地局10と通信装置20との間のインタフェース)におけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合する(衝突する)可能性がある。以下の例では、このようなサイドリンク通信のCSIの通知と、他のサイドリンク通信のCSIの通知又はUuインタフェースのCSIの通知とが衝突した場合における通信装置20における動作例を説明する。
(例5-1)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、UuインタフェースにおけるCSIの通知を優先的に行い、サイドリンク通信のCSIの通知を行わなくてもよい。
(例5-2)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、サイドリンク通信のCSIの通知を優先的に行い、UuインタフェースにおけるCSIの通知を行わなくてもよい。
(例5-3)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、サイドリンク通信のCSIとUuインタフェースにおけるCSIとを多重して通知してもよい。この場合において、例えば、非周期的なCSIの通知、PUSCHを介してのセミパーシステントなCSIの通知、PUCCHを介してのセミパーシステントなCSIの通知、及び周期的なCSIの通知の順に、非周期的なCSIの通知の優先順位が最も高くなり、周期的なCSIの通知の優先順位が最も低くなるように、優先順位付けを行うことにより、優先順位の高いCSIの通知を優先的に行い、優先順位の低いCSIの通知を行わないようにしてもよい。ただし、multi-CSI PUCCHリソースが設定されている場合には、PUCCHを介してのセミパーシステントなCSIの通知及び周期的なCSIの通知を行わないことに代えて、PUCCHを介してのセミパーシステントなCSI及び周期的なCSIを多重して、これらのCSIの通知を行ってもよい。
(例5-4)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、CSIの通知の種別に対応付けられる優先順位に基づいて、優先順位の高いCSIの通知を優先的に行い、優先順位の低いCSIの通知は行わないようにしてもよい。ここで、例えば、非周期的なUuインタフェースにおけるCSIの通知、非周期的なサイドリンク通信のCSIの通知、PUSCHを介してのセミパーシステントなUuインタフェースにおけるCSIの通知、PUSCHを介してのセミパーシステントなサイドリンク通信のCSIの通知、PUCCHを介してのセミパーシステントなUuインタフェースにおけるCSIの通知、PUCCHを介してのセミパーシステントなサイドリンク通信のCSIの通知、周期的なUuインタフェースにおけるCSIの通知、及び周期的なサイドリンク通信のCSIの通知の順に、非周期的なUuインタフェースにおけるCSIの通知の優先順位が最も高くなり、周期的なサイドリンク通信のCSIの通知の優先順位が最も低くなるように、優先順位付けが行われてもよい。
(例5-5)
例えば、上位レイヤのパラメータにより、上述の例5-1から例5-4のうちのいずれの競合解決方法を適用するかが通信装置20において、予め設定されていてもよい。その上で、通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、通信装置20は予め設定されている競合解決方法を適用してもよい。
(例5-6)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、異なる複数のPUCCH及びPUSCHを介する同時送信により、複数のCSIを通知してもよい。
(例5-7)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合しないと設定しておき、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した場合についてはエラーであるとして、通信装置20が処理を行ってもよい。すなわち、スケジューリングを行う段階で、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、UuインタフェースにおけるCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合しないように設定してもよい。
(例6-1)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、他のサイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、サイドリンク通信のCSIと他のサイドリンク通信のCSIとを多重して通知してもよい。
(例6-2)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、他のサイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、当該サイドリンク通信のCSI及び当該他のサイドリンク通信のCSIに対して設定されている優先順位に基づき、優先順位の高いCSIを通知して、優先順位の低いCSIを通知しなくてもよい。
(例6-3)
通信装置20において、サイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースと、他のサイドリンク通信のCSIを通知するための時間及び/又は周波数リソースとが競合した(衝突した)場合において、例えば、通信装置20は、異なる複数のPUCCH及びPUSCHを介する同時送信により、複数のサイドリンク通信のCSIを通知してもよい。
なお、上述の例1、例2、及び例3において、基地局10を、スケジューリング機能を有する通信装置20に置き換えてもよい。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理動作を実行する基地局10及び通信装置20の機能構成例を説明する。
<基地局10>
図13は、基地局10の機能構成の一例を示す図である。図13に示すように、基地局10は、送信部101と、受信部102と、設定情報管理部103と、制御部104とを有する。図13に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。なお、送信部101を送信機と称し、受信部102を受信機と称してもよい。
送信部101は、通信装置20側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部102は、通信装置20から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えば、より上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、受信部102は受信する信号の測定を行って、品質値を取得する機能を含む。
設定情報管理部103には、予め設定した設定情報、通信装置20から受信する設定情報等が格納される。なお、送信に関わる設定情報が送信部101に格納され、受信に関わる設定情報が受信部102に格納されることとしてもよい。制御部104は、基地局10の制御を行う。なお、送信に関わる制御部104の機能が送信部101に含まれ、受信に関わる制御部104の機能が受信部102に含まれてもよい。
例えば、受信部102は、通信装置20からCSIを含む信号を受信する。制御部104は、通信装置20から受信したCSIに基づき、通信装置20におけるPSFCH及び/又はPSSCHのスケジューリングを行ってもよい。制御部104は、決定したスケジューリングを示す情報を作成し、送信部101が当該作成した情報を含む信号を通信装置20に送信する。
<通信装置20>
図14は、通信装置20の機能構成の一例を示す図である。図14に示されるように、通信装置20は、送信部201と、受信部202と、設定情報管理部203と、制御部204を有する。図14に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。なお、送信部201を送信機と称し、受信部202を受信機と称してもよい。また、通信装置20は、送信側の通信装置20Aであってもよいし、受信側の通信装置20Bであってもよい。
送信部201は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部202は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部202は受信する信号の測定を行って、品質値を取得する機能を含む。
設定情報管理部203には、予め設定した設定情報、基地局10から受信する設定情報等が格納される。設定情報管理部203は、基地局10又は他の通信装置20から受信部202を介して受信したCSIリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)を格納してもよい。なお、送信に関わる設定情報が送信部201に格納され、受信に関わる設定情報が受信部202に格納されることとしてもよい。制御部204は、通信装置20の制御を行う。なお、送信に関わる制御部204の機能が送信部201に含まれ、受信に関わる制御部204の機能が受信部202に含まれてもよい。
例えば、制御部204は、受信部202が基地局10又は他の通信装置20から受信したCSIリクエスト(メジャメントコンフィギュレーション)に基づいて、受信部202に他の通信装置20から送信される信号(SS/PBCHブロック、CSI-RS等)を測定させ、測定結果に基づいてチャネル状態情報(CSI)を導出し、導出したCSIを送信部201に送信させてもよい。
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図13~図14)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
また、例えば、本発明の一実施の形態における通信装置20と基地局10はいずれも、本実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図15は、本実施の形態に係る通信装置20と基地局10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の通信装置20と基地局10はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。通信装置20と基地局10のハードウェア構成は、図に示した1001~1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
通信装置20と基地局10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述のベースバンド信号処理部104、呼処理部105などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、通信装置20の制御部401は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送受信アンテナ101、アンプ部102、送受信部103、伝送路インターフェース106などは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部103は、送信部103aと受信部103bとで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、通信装置20と基地局10はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
本明細書には、少なくとも下記の通信装置及びチャネル状態情報測定方法が開示されている。
サイドリンクのチャネル状態情報の測定を要求する要求信号を受信する受信部と、前記要求信号に基づき、送信側の通信装置からサイドリンクを介して送信され前記受信部により受信された信号に基づき、前記サイドリンクのチャネル状態情報を導出する制御部と、前記導出されたサイドリンクのチャネル状態情報を送信する送信部とを有する通信装置。
上記の構成によれば、NRにおけるチャネル状態情報の測定及び通知の方式を応用することで、システムに大きな変更を加えずに、サイドリンクで通信する通信装置に、サイドリンク通信のチャネル状態情報を通知させることができる。また、サイドリンク通信のCSIを受信した送信側の通信装置又は基地局は、受信したサイドリンク通信のCSIに基づいて、PSFCH及び/又はPSSCHのスケジューリングを行うことができる。これにより、送信側の通信装置と受信側の通信装置との間のサイドリンクの通信のスケジューリングをより適切に行うことが可能となる。
前記受信部は、基地局から送信された前記要求信号を、前記送信側の通信装置を介して前記サイドリンクで受信してもよく、前記送信部は、前記導出されたチャネル状態情報を前記サイドリンクを介して前記送信側の通信装置に送信してもよい。
上記の構成によれば、NRにおける下りリンクのチャネル状態情報の測定及び通知の方式を応用することで、システムに大きな変更を加えずに、サイドリンクで通信する通信装置に、サイドリンク通信のチャネル状態情報を通知させることができる。
前記制御部は、前記要求信号に含まれる前記送信側の通信装置の識別子に基づき、前記導出されたチャネル状態情報の送信先を前記送信側の通信装置に設定してもよく、前記制御部は、前記送信部に、前記要求信号により指定されるサイドリンクのリソースを介して前記サイドリンクのチャネル状態情報を前記送信側の通信装置宛に送信させてもよい。
上記の構成によれば、サイドリンクのチャネル状態情報を導出した受信側の通信装置は、上位レイヤ等において事前に設定された情報に基づいて、導出したサイドリンクのチャネル状態情報の通知先及び当該チャネル状態情報の送信リソースを効率的に決定することができる。
前記受信部は、基地局から送信された前記要求信号を、前記送信側の通信装置を介さずに受信してもよく、前記制御部は、前記送信側の通信装置から周期的に送信される信号に基づき、前記サイドリンクのチャネル状態情報を導出してもよく、前記送信部は、前記導出されたチャネル状態情報を、前記送信側の通信装置を介さずに、前記基地局に送信してもよい。
上記の構成によれば、サイドリンクのチャネル状態情報を送信側の通信装置を介して基地局に送信する場合と比較して、サイドリンクのチャネル状態情報を送信するための経路の数を削減できるため、サイドリンクのチャネル状態情報を通知するための送信リソースを削減することができる。また、送信側の通信装置に対して、非周期的なリファレンス信号等の送信を指示することなく、送信側の通信装置により周期的に送信される信号を利用して、サイドリンクのチャネル状態情報を測定することが可能となる。
前記制御部は、前記サイドリンクのチャネル状態情報を送信するための送信リソースと、ダウンリンクのチャネル状態情報を送信するための送信リソースとが競合した場合において、前記サイドリンクのチャネル状態情報及び前記ダウンリンクのチャネル状態情報に対して設定されている優先順位に基づき、優先順位の最も高いチャネル状態情報を前記送信部に送信させ、優先順位の最も低いチャネル状態情報を前記送信部に送信させないようにしてもよい。
上記の構成によれば、通信装置において、サイドリンクのチャネル状態情報を送信するための送信リソースと、ダウンリンクのチャネル状態情報を送信するための送信リソースが競合した場合において、リソースの競合を効率的に解消することができる。
サイドリンクのチャネル状態情報の測定を要求する要求信号を受信するステップと、前記要求信号に基づき、送信側の通信装置からサイドリンクを介して受信された信号に基づき、前記サイドリンクのチャネル状態情報を導出するステップと、前記導出されたサイドリンクのチャネル状態情報を送信するステップとを有する、通信装置によるチャネル状態情報測定方法。
上記の構成によれば、NRにおけるチャネル状態情報の測定及び通知の方式を応用することで、システムに大きな変更を加えずに、サイドリンクで通信する通信装置に、サイドリンク通信のチャネル状態情報を通知させることができる。また、サイドリンク通信のCSIを受信した送信側の通信装置又は基地局は、受信したサイドリンク通信のCSIに基づいて、PSFCH及び/又はPSSCHのスケジューリングを行うことができる。これにより、送信側の通信装置と受信側の通信装置との間のサイドリンクの通信のスケジューリングをより適切に行うことが可能となる。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、通信装置20と基地局10は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って通信装置20が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局10が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において基地局10によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局10を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局10及び基地局10以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局10以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を基地局10が有する構成としてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa、an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
101 送信部
102 受信部
103 設定情報管理部
104 制御部
201 送信部
202 受信部
203 設定情報管理部
204 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (6)

  1. サイドリンク通信を行う端末であって、
    チャネル状態情報リクエスト(CSIリクエスト)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を、他の端末から受信する受信部と、
    前記CSIリクエストに基づいて、チャネル状態測定用参照信号(CSI-RS)を用いてチャネル状態情報(CSI)の測定を行う制御部と、
    前記測定に基づいて、チャネル状態情報レポート(CSIレポート)を、サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介して前記他の端末に送信する送信部と、
    を有し、
    前記送信部は、前記CSIレポートのサイドリンク送信と、基地局へ送信するCSIレポートのアップリンク送信とが競合した場合、前記サイドリンク送信及び前記アップリンク送信のうち、高い優先順位をもつ送信のみを実行する、
    端末。
  2. 前記送信部は、前記CSIリクエストに紐づいたサイドリンク用CSIレポート設定に基づいて、前記CSIレポートを送信する、
    請求項1に記載の端末。
  3. サイドリンク通信を行う端末であって、
    チャネル状態情報リクエスト(CSIリクエスト)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を、他の端末へ送信する送信部と、
    前記CSIリクエストに基づいて、サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介して、チャネル状態情報レポート(CSIレポート)を前記他の端末から受信する受信部と、を有し、
    前記送信部は、前記CSIリクエストに基づいて、チャネル状態測定用参照信号(CSI-RS)を送信し、
    前記送信部は、前記他の端末へ送信するCSIレポートのサイドリンク送信と、基地局へ送信するCSIレポートのアップリンク送信とが競合した場合、前記サイドリンク送信及び前記アップリンク送信のうち、高い優先順位をもつ送信のみを実行する、
    端末。
  4. 前記受信部は、前記CSIリクエストに紐づいたサイドリンク用CSIレポート設定に基づいて、前記CSIレポートを受信する、
    請求項に記載の端末。
  5. 端末におけるサイドリンク通信の方法であって、
    チャネル状態情報リクエスト(CSIリクエスト)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を、他の端末から受信する工程と、
    前記CSIリクエストに基づいて、チャネル状態測定用参照信号(CSI-RS)を用いてチャネル状態情報(CSI)の測定を行う工程と、
    前記測定に基づいて、チャネル状態情報レポート(CSIレポート)を、サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介して前記他の端末に送信する工程と、
    を有し、
    前記送信する工程は、前記CSIレポートのサイドリンク送信と、基地局へ送信するCSIレポートのアップリンク送信とが競合した場合、前記サイドリンク送信及び前記アップリンク送信のうち、高い優先順位をもつ送信のみを実行する、
    方法。
  6. 第1の端末と第2の端末との間でサイドリンク通信を行うシステムであって、該システムは前記第1の端末及び前記第2の端末を有し、
    前記第1の端末は、
    チャネル状態情報リクエスト(CSIリクエスト)を含むサイドリンク制御情報(SCI)を、前記第2の端末へ送信する送信部と、
    前記CSIリクエストに基づいて、サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介して、チャネル状態情報レポート(CSIレポート)を前記第2の端末から受信する受信部と、を有し、
    前記送信部は、前記CSIリクエストに基づいて、チャネル状態測定用参照信号(CSI-RS)を送信し、
    前記第2の端末は、
    前記CSIリクエストを含む前記SCIを、第1の端末から受信する受信部と、
    前記CSIリクエストに基づいて、前記CSI-RSを用いてチャネル状態情報(CSI)の測定を行う制御部と、
    前記測定に基づいて、前記CSIレポートを、前記PSSCHを介して前記第1の端末に送信する送信部と、
    を有し、
    前記第2の端末の送信部は、前記CSIレポートのサイドリンク送信と、基地局へ送信するCSIレポートのアップリンク送信とが競合した場合、前記サイドリンク送信及び前記アップリンク送信のうち、高い優先順位をもつ送信のみを実行する、
    システム。
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