以下で、本出願の実施形態における添付の図面に関連して、本出願の実施形態における技術的解決法を明確に説明する。
5Gモバイルネットワークアーキテクチャでは、コアネットワークが、制御プレーン(control plane)ネットワーク要素およびユーザプレーン(user plane)ネットワーク要素を含む。制御プレーンネットワーク要素は、従来の第3世代パートナーシッププロジェクト(third generation partnership project、3GPP)の制御ネットワーク要素モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)の制御プレーン機能、パケットデータネットワークゲートウェイ(packet data network gateway、PGW)の制御プレーン機能などを統合した統合制御プレーンである。ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、SGWのユーザプレーン機能(SGW-U)およびPGWのユーザプレーン機能(PGW-U)を実施することができる。さらに、統合制御プレーンネットワーク要素は、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)ネットワーク要素と、セッション管理機能(session management function、SMF)ネットワーク要素とに分解され得る。
図2は、本出願の一実施形態による5G通信システムの概略図である。図2に示されるように、この通信システムは、少なくともUE201と、RAN機器(例えばM-RAN機器202やS-RAN機器203)と、AMFネットワーク要素204と、SMFネットワーク要素205と、UPFネットワーク要素206とを含む。
このシステムのUE201は、5Gネットワーク内にあるとは限定されず、携帯電話、モノのインターネット機器、スマートホーム機器、産業用制御機器、車両機器などを含む。ユーザ機器は、端末(terminal)、端末機器(terminal device)、移動局(Mobile Station)、移動局(Mobile)、リモート局(Remote Station)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、またはユーザエージェント(User Agent)と呼ばれる場合もある。これについてはここでは限定されない。ユーザ機器は代替として、車両間(Vehicle-to-vehicle、V2V)通信の車両、マシンタイプ通信のマシンなどであってもよい。
RAN機器は、UE201に無線通信機能を提供するように構成された装置である。M-RAN機器202を例として使用する。M-RAN機器202は、様々な形態の基地局、例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局(スモールセルとも呼ばれる)、中継局、またはアクセスポイントを含み得る。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局機能を有する機器の名前が異なり得る。例えば、第3世代(3rd generation、3G)システムでは、機器はノードB(Node B)と呼ばれる。ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムでは、機器は進化型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)と呼ばれる。第5世代システムでは、機器はgNB(gNodeB)と呼ばれる。以下ではM-RAN機器202を短くM-RAN202と呼ぶ。S-RAN機器203はM-RAN機器202と同様であり、詳細は繰り返さない。
AMFネットワーク要素204は、UE201の登録、モビリティ管理、トラッキングエリア更新手順などの責任を負い得る。以下ではAMFネットワーク要素204を短くAMF204と呼ぶ。
SMFネットワーク要素205は、UE201のセッション管理の責任を負い得る。例えば、セッション管理は、セッションの確立、変更、および解放、UPFネットワーク要素の選択および再選択、ならびにインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレス割当てを含む。以下ではSMFネットワーク要素205を短くSMF205と呼ぶ。
UPFネットワーク要素206は、データネットワーク(data network、DN)207に接続されてもよく、サービスのデータパケットを伝送するように構成される。以下ではUPFネットワーク要素206を短くUPF206と呼ぶ。
デュアルコネクティビティ機構には、上りパケット/下りパケットを伝送するための2つの経路があり、一方の経路は(1)UE201、M-RAN202、UPF206、およびDN207を通り、他方の経路は(2)UE201、S-RAN203、UPF206、およびDN207を通る。M-RAN202とS-RAN203との間にはシグナリング接続があり、M-RAN202と、AMF204やSMF205などの制御プレーン(control plane、CP)ネットワーク要素との間にはシグナリング接続がある。任意選択で、S-RANとCPとの間にシグナリング接続がない場合もある。
前述のネットワーク要素は、機器またはエンティティとも呼ばれ得る。例えば、AMFネットワーク要素は、AMF機器またはAMFエンティティとも呼ばれ得る。
前述のネットワーク要素は、指定されたハードウェアによって実施され得るか、または指定されたハードウェア上のソフトウェアインスタンスによって実施され得るか、または適切なプラットフォーム上でインスタンス化された仮想機能によって実施され得る。これについては本発明では限定されない。
任意選択で、通信システムは、サービスフレームワーク(service framework)に適用可能である。サービスフレームワークでは、制御プレーン上でサービスベースのインターフェース(service-based interface)が使用される。例えば、AMFネットワーク要素204とSMFネットワーク要素204とは、サービスベースのインターフェースNamfとサービスベースのインターフェースNsmfとをそれぞれ有する。1つの機能ネットワーク要素は、ネットワーク機能(network function、NF)サービスを提供するために、サービスベースのインターフェースを介して別の許可された機能ネットワーク要素にその能力を公開し得る。言い換えると、NFサービスは、提供され得る様々なサービスを指す。
加えて、本出願の本実施形態は、別の未来志向の通信技術にもさらに適用可能である。本出願に記載されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願における技術的解決策をより明確に説明するためのものであり、本出願において提供される技術的解決策に対する限定を構成するものではない。ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現とともに、本出願において提供される技術的解決策が、同様の技術的問題にも適用可能になることが、当業者にはわかるであろう。
第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)は、高度モバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)、大量マシンタイプ通信(massive Machine Type Communications、mMTC)、およびURLLC、の3つの主要な5Gシナリオを定義している。URLLCの特徴には高信頼性および低遅延が含まれ、URLLCは、無人運転、産業オートメーション、遠隔製造、遠隔訓練、遠隔手術などに適用され得る。例えば、URLLCでは、求められる上りユーザプレーンレイテンシは0.5msであり、求められる下りユーザプレーンレイテンシは0.5msである。信頼性の目標は、32バイトパケットのパケット損失率が1msのユーザプレーンレイテンシ以内で1~10^(-5)を超えないことである。
本出願は、高信頼性を有するパケット伝送解決策を提供するためのものである。例えば、このパケット伝送解決策は、URLLCシナリオに適用され得る。
図3Aおよび図3Bは、本出願の一実施形態によるパケット伝送方法のシグナリング交換図である。図3Aおよび図3Bは、UEとマスタ基地局とセカンダリ基地局とAMFとSMFとUPFとの間のインタラクションに関する。例えば、UE、マスタ基地局、セカンダリ基地局、AMF、SMF、およびUPFはそれぞれ、図2のUE201、M-RAN202、S-RAN203、AMF204、SMF205、およびUPF206であり得る。
図3Aおよび図3Bに示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ301:UEが、マスタ基地局を介してAMFに、UEのためのパケットデータユニット(packet data unit、PDU)セッションを確立するよう要求するために、セッション確立要求を搬送する非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージを送信する。
NASメッセージは、UEによってセッションに割り振られるPDUセッション識別子(PDU session ID)、単一ネットワークスライス選択補助情報(Single Network Slice Selection Assistance Information、S-NSSAI)、およびデータネットワーク名(data network name、DNN)をさらに含み得る。S-NSSAIは、セッションに対応するスライスタイプを指示する。DNNは、セッションに対応するDNを指示する。
ステップ302:セッション確立手順の他のステップが行われる。
例えば、前述の他のステップは少なくとも、AMFがSMFを選択し、SMFがUPFを選択することを含む。ここでは詳細を述べない。
ステップ303:SMFがAMFにN2セッション管理情報(N2 session management information、N2 SM information)を伝送する。
例えば、SMFは、AMFのN1N2メッセージ転送サービス(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)を呼び出すために、AMFにN2 SM情報を送信する。N2 SM情報は少なくとも、PDUセッション識別子およびコアネットワークトンネル情報(CN tunnel info)を含む。N2 SM情報は、サービス品質(quality of service、QoS)パラメータ、QoSフロー識別子(QoS flow identifier、QFI)、スライス識別情報(例えばS-NSSAI)、セッション集約最大ビットレート(session-aggregate maximum bit rate、session-AMBR)、およびPDUセッションタイプをさらに含み得る。任意選択で、N2 SM情報は、データネットワーク名(data network name、DNN)をさらに含み得る。加えて、サービスを呼び出すことによってセッション受け入れメッセージを含むN1 SMコンテナ(container)もAMFにさらに送信され得る。
ステップ304:AMFがマスタ基地局にN2 SM情報を送信する。
例えば、AMFはマスタ基地局にN2セッション要求を送信し、N2セッション要求はN2 SM情報およびNASメッセージを含む。NASメッセージはPDUセッション識別子およびN1 SMコンテナを含む。
コアネットワークトンネル情報は、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を含む。第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報は、SMFによって割り振られ、AMFによって転送されることによってマスタ基地局に送信され得るか、またはUPFによって割り振られ、SMFに送信され、次いでAMFによって転送されることによりSMFによってマスタ基地局に送信され得る。
例えば、第1のコアネットワークトンネル情報は、UPFの第1のインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレスおよび第1のトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier、TEID)を含む。第2のコアネットワークトンネル情報は、UPFの第2のIPアドレスおよびUPFの第2のTEIDを含む。第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとは、同じであり得るか、または異なり得る。第1のTEIDと第2のTEIDとは異なる。
第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとが異なる場合、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとは、互いに独立した2つの経路を識別し得る。互いに独立した2つの経路は、異なる伝送エンティティ(スイッチやルータなど)を通る2つの経路である。以下では詳細を繰り返さない。
第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとが同じである場合、N2 SM情報は、第1のTEIDに対応する第1のネットワーク識別情報および第2のTEIDに対応する第2のネットワーク識別情報をさらに含む。第1のネットワーク識別情報と第2のネットワーク識別情報とは、互いに独立した2つの経路を識別する。第1のネットワーク識別情報を例にとる。第1のTEIDと第1のネットワーク識別情報とは異なるネットワーク要素によって割り振られ得る。第1のネットワーク識別情報は、仮想ローカルエリアネットワーク(virtual local area network、VLAN)識別子(identifier、ID)またはマルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)ラベルを含み得る。例えば、第1のTEIDに対応するネットワーク識別情報はVLAN ID 1であり、第2のTEIDに対応するネットワーク識別情報はVLAN ID 2である。このように、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとが同じである場合、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報が続いて送信されるとき、第1のTEIDに対応する第1のネットワーク識別情報および第2のTEIDに対応する第2のネットワーク識別情報も送信される。以下では詳細を繰り返さない。例えば、第1のコアネットワークトンネル情報および第1のネットワーク識別情報は、第1のコンテナを使用して送信され、第2のコアネットワークトンネル情報および第2のネットワーク識別情報は、第2のコンテナを使用して送信され得る。
ステップ305:マスタ基地局が、マスタ基地局とUEとの間のアクセスネットワークリソースの確立を開始する。
ステップ306:マスタ基地局が、セカンダリ基地局を追加すると決定し、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局追加要求を送信する。
マスタ基地局は、セカンダリ基地局が追加される必要があると決定するために、指示情報に基づいて、第1のサービスの上りパケットを、二重経路を経由して伝送すると決定し得る。第1のサービスはURLLCサービスを含む。例えば、N2 SM情報に含まれるQoSパラメータ、スライス識別情報、DNN、ならびに第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報のいずれか1つまたは組み合わせが、指示情報として使用され得る。QoSパラメータは、5G QoS識別子(5G QoS identifier、5QI)およびQoSフロー識別子(QoS flow identifier、QFI)の少なくとも一方を含む。例えば、マスタ基地局が、N2 SM情報内のQoSパラメータに基づいて、セッションが高信頼性を必要とすると判断した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定するか、またはマスタ基地局が、N2 SM情報内のスライス識別情報に基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のスライスと関連付けられていると判断した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定するか、またはマスタ基地局が、N2 SM情報内のDNNに基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のデータネットワークと関連付けられていると判断した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定するか、またはマスタ基地局が、N2 SM情報内の第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報に基づいて、上りパケットを二重経路を経由して伝送すると直接決定した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定する。二重経路を経由した下りパケットの伝送に第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が使用される必要があるので、指示情報が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の決定をトリガすることも考慮され得る。第1のアクセスネットワークトンネル情報はマスタ基地局によって決定され、第2のアクセスネットワークトンネル情報はセカンダリ基地局によって決定され、マスタ基地局に送信され得る。
例えば、第1のアクセスネットワークトンネル情報は、マスタ基地局の第3のIPアドレスおよびマスタ基地局の第3のTEIDを含み、第2のアクセスネットワークトンネル情報は、セカンダリ基地局の第4のIPアドレスおよびセカンダリ基地局の第4のTEIDを含む。
任意選択で、マスタ基地局が、第1のサービスの下りパケットを、(UEによって報告された測定報告に記載される)現在の環境において二重経路を経由して伝送することができないことを知った場合、マスタ基地局はAMFに指示情報をフィードバックし、AMFはSMFに指示情報を送信し、指示情報は、第1のサービスの下りパケットを、二重経路を経由して伝送することができないことを指示する。指示情報を受信した後、SMFは、セッション確立手順を拒絶するか、または先行技術のセッション確立手順における後続のステップを行う。
ステップ307:セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。
例えば、セカンダリ基地局追加要求確認応答は、セカンダリ基地局によって決定された第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。
任意選択で、第1のサービスがセッション粒度である場合、ステップ306で送信されるセカンダリ基地局追加要求は第1のサービスのセッション識別子を含む。したがって、セカンダリ基地局によって決定される第2のアクセスネットワークトンネル情報もセッション粒度であり、セッション識別子に対応する。第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、ステップ306で送信されるセカンダリ基地局追加要求は第1のサービスのサービスフローのQFIを含む。したがって、セカンダリ基地局によって決定される第2のアクセスネットワークトンネル情報もサービスフロー粒度であり、QFIに対応する。プロトコルスタックの観点から見ると、マスタ基地局がセカンダリ基地局を追加すると決定した場合、マスタ基地局は、QFIのパケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)エンティティ(entity)を生成し、セカンダリ基地局追加要求を受信した後、セカンダリ基地局はQFIのPDCPエンティティを生成する。このようにして、QFIは2つのPDCPエンティティと関連付けられる。したがって、マスタ基地局がセカンダリ基地局を追加すると決定する、具体的には、パケットをデュアルコネクティビティ方式で伝送することは、QFIが2つのPDCPエンティティと関連付けられることとしても理解され得る。
上述したように、第1のアクセスネットワークトンネル情報は、マスタ基地局の第3のIPアドレスおよびマスタ基地局の第3のTEIDを含み、第2のアクセスネットワークトンネル情報は、セカンダリ基地局の第4のIPアドレスおよびセカンダリ基地局の第4のTEIDを含む。第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとは、同じであり得るか、または異なり得る。第3のTEIDと第4のTEIDとは異なる。
第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとが異なる場合、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとは、互いに独立した2つの経路を識別する。
第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとが同じである場合、第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信した後、マスタ基地局は、第3のTEIDに対応する第3のネットワーク識別情報および第4のTEIDに対応する第4のネットワーク識別情報を割り振る。第3のネットワーク識別情報と第4のネットワーク識別情報とは、互いに独立した2つの経路を識別する。第3/第4のネットワーク識別情報については、第1のネットワーク識別情報の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。このように、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとが同じである場合、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を続いて送信するとき、マスタ基地局はさらに、第3のTEIDに対応する第3のネットワーク識別情報を送信し、第4のTEIDに対応する第4のネットワーク識別情報を送信する。以下では詳細を繰り返さない。例えば、マスタ基地局は、第3のコンテナを使用して第1のアクセスネットワークトンネル情報および第3のネットワーク識別情報を送信し、第4のコンテナを使用して第2のアクセスネットワークトンネル情報および第4のネットワーク識別情報を送信し得る。
ステップ308:マスタ基地局がUEへの無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続の再構成を開始する。
ステップ309:マスタ基地局が、セカンダリ基地局に、UEがRRC接続再構成を正常に完了したことを通知するために、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局再構成完了をフィードバックする。
任意選択で、セカンダリ基地局がRRC機能を有する場合、前述のステップ307からステップ309は以下のステップで置き換えられてもよい。
307’:セカンダリ基地局がUEへのRRC接続確立プロセスを開始する。
308’:セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。詳細については、ステップ307の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
ステップ310:ランダムアクセス手順が行われる。
ステップ308、ステップ309、およびステップ310の順序はここでは限定されないか、またはランダムアクセス手順がまず行われてもよく、次いでステップ308およびステップ309が行われることに留意されたい。
任意選択で、別の実施形態では、マスタ基地局は、ステップ305の前に、セカンダリ基地局が追加される必要があるかどうかを判断し得る。マスタ基地局が、セカンダリ基地局が追加される必要があるかどうかをどのように判断するかについては、ステップ306の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。マスタ基地局がセカンダリ基地局を追加する(具体的には、パケットをデュアルコネクティビティ方式で伝送する)と決定した場合、マスタ基地局は、ステップ305またはステップ308によって、UEに、上りパケットにサービスフロー識別子および通し番号を付加する(上りパケットを複製する、複製された上りパケットは同じサービスフロー識別子および同じ通し番号を有する)よう指示し得る。マスタ基地局がセカンダリ基地局を追加しない(具体的には、パケットをシングルコネクティビティ方式で伝送する)と決定した場合、マスタ基地局は、取得した能力情報が第1の条件を満たすかどうかをさらに判断する。能力情報が第1の条件を満たす場合、マスタ基地局は、ステップ305またはステップ308によって、UEに、上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示し得る。
例えば、能力情報は、基地局(すなわちマスタ基地局)にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があるかどうか、基地局の近隣の基地局(すなわち、基地局とのXnインターフェースを有する基地局、例えばセカンダリ基地局)にデュアルコネクティビティ方式でパケットを送信または受信する能力があるかどうか、およびデュアルコネクティビティ方式でパケットを送信または受信する能力がある別の基地局(例えばセカンダリ基地局)が、基地局と関連付けられたスライスに配置されているかどうか、のうちの少なくとも1つを指示する。
例えば、マスタ基地局は、マスタ基地局と近隣の基地局との間のXn接続確立プロセスにおいて、またはN2セッション確立プロセスにおいて、構成により能力情報を取得し得る。例えば、基地局と近隣の基地局との間のXn接続確立プロセスでは、近隣の基地局は基地局に近隣の基地局の能力情報を送信する。基地局とAMFとの間のN2セッション確立プロセスでは、SMFはN2セッション確立プロセスにおいて基地局にスライスにおける配置状況を送信する。
加えて、基地局は、登録手順においてAMFによって返されたネットワークスライス選択補助情報(allowed Network Slice Selection Assistance Information、allowed NSSAI)を使用して、基地局と関連付けられたスライスを決定してもよく、または基地局は、セッションに対応する、セッション確立プロセスでSMFによって返されたS-NSSAIに基づいて、基地局と関連付けられたスライスを決定してもよい。したがって、基地局は、取得したスライスにおける基地局配置状況を参照して、デュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力がある別の基地局が、基地局と関連付けられたスライスに配置されているかどうかを判断し得る。
第1の条件は、基地局(すなわちマスタ基地局)にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があること、基地局の近隣の基地局(すなわちセカンダリ基地局)にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があること、およびデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力がある別の基地局(例えばセカンダリ基地局)が、マスタ基地局と関連付けられたスライスに配置されていること、のうちの少なくとも1つを含む。
言い換えると、能力情報は、基地局にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があると指示すること、基地局の近隣の基地局(例えばセカンダリ基地局)にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があると指示すること、およびデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力がある別の基地局(例えばセカンダリ基地局)が、基地局と関連付けられたスライスに配置されていると指示すること、のうちの少なくとも1つを能力情報が指示するときに、第1の条件を満たす。能力情報が第1の条件を満たすとき、それはUEにデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する可能性があることを指示することが理解されよう。たとえUEが現在シングルコネクティビティ方式を使用していたとしても、UEは続いてデュアルコネクティビティ方式に切り替わり得る。
したがって、デュアルコネクティビティ方式が使用されるか、またはデュアルコネクティビティ方式が続いて使用され得る場合、基地局はUEに、上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示する。例えば、基地局はUEに、上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示するために、UEに、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)を使用可能にするよう指示し得る。サービスフロー識別子は、SDAPヘッダ(header)に含まれ得る。UEがSDAPを使用可能にすることは、UEが上りパケットにSDAPヘッダを付加することを意味する。
サービスフロー識別子は、セッション識別子、QFI、および5タプルのうちの少なくとも1つを含み得る。
したがって、デュアルコネクティビティ方式が続いて使用され得る場合、たとえ現在シングルコネクティビティが使用されていても、基地局はやはりUEに、サービスフロー識別子を付加するよう指示する。このように、UEでは、同じプロトコルスタックフォーマットが、シングルコネクティビティ方式とデュアルコネクティビティ方式とに使用される。UEが続いてデュアルコネクティビティ方式に切り替わった後、UEは、プロトコルスタックフォーマットに基づいて処理を直接行って、複雑な動作およびシグナリング交換を回避し、レイテンシを低減させることができ、それによってユーザ体験が改善される。
しかしながら、デュアルコネクティビティ方式では、UEが上りパケットを複製する必要があるので、マスタ基地局はUEに、通し番号を付加するよう指示する。UEは上りパケットを様々な方法で処理し得ること、および複数の処理された上りパケットが同じ通し番号を有することが理解されよう。例えば、UEは、まず第1の上りパケットに通し番号を付加し、次いで通し番号が付加された第1の上りパケットを複製して、同じ通し番号を有する第2の上りパケットを取得し得るか、またはUEは、まず第1の上りパケットを複製して第2の上りパケットを取得し、次いで第1の上りパケットと第2の上りパケットとに同じ通し番号を付加し得る。これについては本出願では限定されない。
任意選択で、基地局はUEに、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する受信した下りパケットの重複を排除するようさらに指示する。
任意選択で、別の実施形態では、基地局(すなわちマスタ基地局)は、ステップ305の前に、取得した能力情報が第1の条件を満たすかどうかを判断し得る。能力情報が第1の条件を満たす場合、UEは、ステップ305によって、上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示され得る。マスタ基地局が、ステップ306で、セカンダリ基地局が追加される必要があると判断した場合、マスタ基地局は、ステップ308によって、UEに、上りパケットに通し番号を付加するよう指示し得る。能力情報が第1の条件を満たすかどうかをどのように判断するか、セカンダリ基地局が追加される必要があるかどうかをどのように判断するか、UEに、上りパケットにサービスフロー識別子を付加するようどのように指示するか、およびUEに、上りパケットの通し番号を付加するようどのように指示するかについては、前述の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
任意選択で、基地局はUEに、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する受信した下りパケットの重複を排除するようさらに指示する。
任意選択で、さらに別の実施形態では、ステップ303およびステップ304で伝送されるN2 SM情報は指示情報をさらに含み、指示情報は基地局(すなわちマスタ基地局)に、UEに、第1のセッションの上りパケットまたは第1のセッションの第1のサービスフローの上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示するよう指示する。すなわち、SMFは、UEが上りパケットにサービスフロー識別子を付加する必要があるかどうかを判断し得る。例えば、SMFが、UEによってSMFに送信されたN2 SM情報内のQFIに基づいて、セッションが高信頼性を必要とすると判断し、かつ/またはN2 SM情報内のスライス識別情報に基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のスライスと関連付けられていると判断し、かつ/またはN2 SM情報内のDNNに基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のデータネットワークと関連付けられていると判断し、かつ/またはUEの加入データに基づいて、UEが超高信頼低遅延通信のUEであると判断した場合、SMFは、UEは上りパケットにサービスフロー識別子を付加する必要があると判断し、したがって、基地局に指示情報を送信し、基地局が指示情報を受信した後、基地局はUEに、上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示する。このように、基地局が判断を行わない場合もあり、それによって基地局側の動作が簡略化される。
任意選択で、基地局はUEに、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する受信した下りパケットの重複を排除するようさらに指示する。
ステップ311:マスタ基地局がAMFに第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を送信する。
例えば、マスタ基地局はAMFにN2セッション応答を返す。N2セッション応答は、PDUセッション識別子およびN2 SM情報を含む。N2 SM情報は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。任意選択で、第1のサービスがセッション粒度である場合、N2 SM情報は、第1のサービスに対応するセッション識別子をさらに含み得るか、または第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、N2 SM情報は、第1のサービスに対応するセッション識別子およびQFIをさらに含み得る。
ステップ312:AMFがSMFにコンテキスト更新要求を送信する。
例えば、AMFは、SMFのSMコンテキスト更新サービス(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext)を呼び出すために、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送信する。AMFは、この要求を使用してSMFに、ステップ311で受信したN2 SM情報を転送する。
ステップ313:SMFがUPFに下り転送規則を送信する。
例えば、SMFはUPFにN4セッション変更要求を送信し、セッション変更要求は下り転送規則を含む。UPFはN4セッション変更応答を返す。
別の実施態様では、ステップ303のコアネットワークトンネル情報は第1のコアネットワークトンネル情報のみを含み得るが、ステップ311では第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が含まれることに留意されたい。第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信した後、SMFは、第2のコアネットワークトンネル情報を割り振り、ステップ313で第2のコアネットワークトンネル情報をUPFに送信し、第2のコアネットワークトンネル情報を、AMFを介してマスタ基地局に送信するか、またはSMFから第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信した後、UPFは、第2のコアネットワークトンネル情報を割り振り、第2のコアネットワークトンネル情報を、N4セッション変更応答を使用してSMFに返す。SMFは、第2のコアネットワークトンネル情報を、AMFを介してマスタ基地局に送信する。マスタ基地局は、第2のコアネットワークトンネル情報をセカンダリ基地局に送信する。
下り転送規則は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。下り転送規則はUPFに、第1のサービスの受信した下りパケットを複製し(下りパケットにフロー識別子および通し番号を付加し)、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とに対応する2つの経路を経由して、別々に送信し、具体的には、第1のサービスの1つの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してマスタ基地局に送信し、第1のサービスの別の下りパケットを、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してセカンダリ基地局に送信するよう指示する。下り転送規則はUPFに、同じフロー識別子および同じ通し番号を有する受信した上りパケットの重複を排除するようさらに指示する。
任意選択で、第1のサービスがセッション粒度である場合、ステップ312でSMFによって受信されるN2 SM情報は、第1のサービスに対応するセッション識別子をさらに含む。したがって、下り転送規則は、第1のサービスに対応するセッション識別子をさらに含む。第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、ステップ312でSMFによって受信されるN2 SM情報は、第1のサービスに対応するセッション識別子およびQFIをさらに含む。したがって、下り転送規則は、第1のサービスに対応するセッション識別子およびQFIをさらに含む。
任意選択で、ステップ312で受信されるN2 SM情報内の第1のサービスに対応するセッション識別子と下り転送規則内の第1のサービスに対応するセッション識別子とは、異なり得るが、互いに関連付けられている。例えば、ステップ312で受信されるN2 SM情報内の第1のサービスに対応するセッション識別子はPDUセッション識別子である。SMFは、PDUセッション識別子をN4セッション識別子に変換し、N4セッション識別子を、下り転送規則内の第1のサービスに対応するセッション識別子として使用し、N4セッション識別子をUPFに送信する。
加えて、下り転送規則は、第1のサービスに関する情報をさらに含む。
例えば、第1のサービスに関する情報は、少なくとも、第1のサービスの5タプルを含む。例えば、第1のサービスに関する情報は、そのパケットが第1のサービスのパケットに対応するIPアドレスを指示し得る。言い換えると、第1のサービスに関する情報は、フィルタリングによって第1のサービスのパケットを取得するように構成された、パケットフィルタとして機能する。例えば、SMFは、第1のサービスに関する情報を、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)ネットワーク要素から取得するか、または第1のサービスに関する情報をローカルで構成し得る。
ステップ314:SMFがAMFにコンテキスト更新応答を送信する。
次いで、第1のサービスの下りパケットを受信した後、UPFは、第1のサービスの下りパケットを、転送規則に従って、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路と第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路とを経由して別々にマスタ基地局とセカンダリ基地局とに送信する。第1のサービスの下りパケットが2つの経路を経由して伝送されることは、2つの経路を経由して送信される下りパケットが同じであることも意味する。
例えば、下りパケットを受信した後、UPFは、下りパケットが第1のサービスのパケットであると判断するために、下りパケットのパケットヘッダ特性を、転送規則内の第1のサービスに関する情報と照合する。
下りパケットが第1のサービスのパケットであると判断した後、UPFはパケットを複製し得る。1つの可能な実施態様では、UPFは、元のパケットを、UPFとマスタ基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してUEに送信し、複製されたパケットを、UPFとセカンダリ基地局との間の、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUEに送信する。別の可能な実施態様では、UPFは、複製されたパケットを、UPFとマスタ基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してUEに送信し、元のパケットを、UPFとセカンダリ基地局との間の、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUEに送信する。さらに別の可能な実施態様では、UPFは、パケット複製を行って2つのパケットを取得し、複製されたパケットを、それぞれ、UPFとマスタ基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路と、UPFとセカンダリ基地局との間の、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路とを経由してUEに送信する。前述のいくつかの方法では、二重経路を経由して伝送される下りパケットは同じである。
加えて、上り方向では、ステップ304でN2 SM情報に含まれる第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を受信した後、マスタ基地局は、UEが、第1のコアネットワークトンネル情報と第2のコアネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して第1のサービスの上りパケットを続いて伝送し得ることを知る。例えば、マスタ基地局は、第1のコアネットワークトンネル情報に対応する第1の経路に対応し、セカンダリ基地局は、第2のコアネットワークトンネル情報に対応する第2の経路に対応する。したがって、マスタ基地局は、ステップ306のセカンダリ基地局追加要求を使用してセカンダリ基地局に第2のコアネットワークトンネル情報を送信し得る。ステップ308で、セカンダリ基地局によって決定された第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信した後、マスタ基地局は、RRC接続再構成プロセスでUEに上り転送規則を送信する。上り転送規則は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含み、上り転送規則はUEに、第1のサービスの受信した上りパケットを複製し、第1のサービスの上りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する経路を経由してマスタ基地局に送信するよう指示し、情報を、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する経路を経由してセカンダリ基地局に送信する。
同様に、上り転送規則は、第1のサービスに関する情報をさらに含む。ここでは詳細を繰り返さない。第1のサービスに関する情報に基づいて、上りパケットが第1のサービスのパケットであると判断した後、UEはパケットを複製し得る。1つの可能な実施態様では、UEは、元のパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してマスタ基地局に送信し、複製されたパケットを、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してセカンダリ基地局に送信する。別の可能な実施態様では、UEは、複製されたパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してマスタ基地局に送信し、元のパケットを、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してセカンダリ基地局に送信する。さらに別の可能な実施態様では、UEは、パケット複製を行って2つのパケットを取得し、複製されたパケットの一方を、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してマスタ基地局に送信し、複製されたパケットの他方を、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してセカンダリ基地局に送信する。前述のいくつかの方法では、二重経路を経由して伝送される上りパケットは同じである。上りパケットを受信した後、マスタ基地局は上りパケットを、第1のコアネットワークトンネル情報に基づいてUPFに送信する。上りパケットを受信した後、セカンダリ基地局は上りパケットを、第2のコアネットワークトンネル情報に基づいてUPFに送信する。
したがって、本発明の本実施形態におけるパケット伝送方法によれば、第1のサービス(例えばURLLCサービス)の上りパケット/下りパケットは、2つの経路を経由して伝送され得る。同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
加えて、本出願のパケット伝送解決策は、図4に示されるように、シングルコネクティビティ(またはシングル基地局とも呼ばれる)シナリオにも適用可能である。このシナリオでは、RAN202’とUPF206との間に少なくとも2つの伝送路がある。
図5は、本出願の別の実施形態によるパケット伝送方法のシグナリング交換図である。図5は、UEと基地局とAMFとSMFとUPFとの間のインタラクションに関する。例えば、UE、基地局、AMF、SMF、およびUPFはそれぞれ、図4のUE201、RAN202’、AMF204、SMF205、およびUPF206であり得る。
図5に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ501:UEが、基地局を介してAMFに、UEのためのPDUセッションを確立するよう要求するために、セッション確立要求を搬送するNASメッセージを送信する。
ステップ502:セッション確立手順の他のステップが行われる。
ステップ503:SMFがAMFにN2 SM情報を伝送する。
ステップ504:AMFが基地局にN2 SM情報を送信する。
ステップ505:基地局が、基地局とUEとの間のアクセスネットワークリソースの確立を開始する。
ステップ501からステップ505については、図3Aおよび図3Bのステップ301からステップ305の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。図5の基地局は、図3Aおよび図3Bでマスタ基地局によって行われる方法のステップを行い得る。
同様に、基地局がSMFから指示情報を受信するか、または能力情報が第1の条件を満たすと判断すると、基地局は、ステップ505によって、UEに、サービスフロー識別子を付加するよう指示し得る。ここでは図3Aおよび図3Bの説明を参照されたく、ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ506:基地局が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を決定する。
基地局は、2つのアクセスネットワークトンネル情報が決定される必要があると決定するために、指示情報に基づいて、第1のサービスの上りパケットを、二重経路を経由して伝送すると決定し得る。第1のサービスはURLLCサービスを含む。例えば、前述のステップ503およびステップ504で伝送されたN2 SM情報に含まれるQoSパラメータ、スライス識別情報、DNN、ならびに第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報のいずれか1つまたは組み合わせが、指示情報として使用され得る。QoSパラメータは、5QIおよびQFIの少なくとも一方を含む。例えば、基地局が、N2 SM情報内のQoSパラメータに基づいて、セッションが高信頼性を必要とすると判断した場合、またはN2 SM情報内のスライス識別情報に基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のスライスと関連付けられていると判断した場合、または基地局が、N2 SM情報内のDNNに基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のデータネットワークと関連付けられていると判断した場合、またはN2 SM情報内の第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報に基づいて、上りパケットを、二重経路を経由して伝送すると直接決定した場合、基地局は、2つのアクセスネットワークトンネル情報が決定される必要があると判断する。二重経路を経由した下りパケットの伝送に第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が使用される必要があるので、指示情報が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の決定をトリガすることがさらに考慮され得る。
任意選択で、基地局が、第1のサービスの下りパケットを、現在の環境において二重経路を経由して伝送することができないことを知った場合、基地局はAMFに指示情報をフィードバックし、AMFはSMFに指示情報を送信し、指示情報は、第1のサービスの下りパケットを、二重経路を経由して伝送することができないことを指示する。指示情報を受信した後、SMFは、セッション確立手順を拒絶するか、または先行技術のセッション確立手順における後続のステップを行う。
同様に、第1のアクセスネットワークトンネル情報は、基地局のものである第3のIPアドレスおよび第3のTEIDを含み、基地局とUPFとの間の第1の経路を識別する。第2のアクセスネットワークトンネル情報は、基地局のものである第4のIPアドレスおよび第4のTEIDを含み、基地局とUPFとの間の第2の経路を識別する。第3のTEIDと第4のTEIDとは異なる。第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとは、同じであり得るか、または異なり得る。
第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとが異なる場合、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとは、互いに独立した2つの経路を識別する。
第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとが同じである場合、基地局は、第3のTEIDに対応する第3のネットワーク識別情報および第4のTEIDに対応する第4のネットワーク識別情報をさらに割り振る。第3のネットワーク識別情報と第4のネットワーク識別情報とは、互いに独立した2つの経路を識別する。第3/第4のネットワーク識別情報については、第1のネットワーク識別情報の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。このように、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとが同じである場合、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を続いて送信するとき、マスタ基地局は、第3のTEIDに対応する第3のネットワーク識別情報および第4のTEIDに対応する第4のネットワーク識別情報をさらに送信する。以下では詳細を繰り返さない。例えば、基地局は、第3のコンテナを使用して第1のアクセスネットワークトンネル情報および第3のネットワーク識別情報を送信し、第4のコンテナを使用して第2のアクセスネットワークトンネル情報および第4のネットワーク識別情報を送信し得る。
ステップ507:基地局がAMFに第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を送信する。
例えば、基地局はAMFにN2セッション応答を返す。N2セッション応答は、PDUセッション識別子およびN2 SM情報を含む。N2 SM情報は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。
任意選択で、第1のサービスがセッション粒度である場合、N2 SM情報は第1のサービスに対応するセッション識別子をさらに含み得るか、または第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、N2 SM情報は第1のサービスに対応するセッション識別子およびQFIをさらに含み得る。
ステップ508:AMFがSMFにコンテキスト更新要求を送信する。
例えば、AMFは、SMFのSMコンテキスト更新サービスNsmf_PDUSession_UpdateSMContextを呼び出すために、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送信する。AMFは、この要求を使用してSMFに、ステップ507で受信したN2 SM情報を転送する。
ステップ509:SMFがUPFに下り転送規則を送信する。
例えば、SMFはUPFにN4セッション変更要求を送信し、セッション変更要求は下り転送規則を含む。UPFはN4セッション変更応答を返す。
別の実施態様では、ステップ503のコアネットワークトンネル情報は第1のコアネットワークトンネル情報のみを含み得るが、ステップ506では第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が含まれることに留意されたい。第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信した後、SMFは、第2のコアネットワークトンネル情報を割り振り、ステップ509で第2のコアネットワークトンネル情報をUPFに送信し、第2のコアネットワークトンネル情報を、AMFを介して基地局に送信するか、またはSMFから第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信した後、UPFは、第2のコアネットワークトンネル情報を割り振り、第2のコアネットワークトンネル情報を、N4セッション変更応答を使用してSMFに返す。SMFは、AMFを介して基地局に第2のコアネットワークトンネル情報を送信する。
下り転送規則は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。下り転送規則はUPFに、第1のサービスの受信した下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信する、具体的には、第1のサービスの下りパケットの一方を、UPFと基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由して送信し、第1のサービスの下りパケットの他方を、UPFと基地局との間の、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由して送信するよう指示する。
任意選択で、第1のサービスがセッション粒度である場合、ステップ508でSMFによって受信されるN2 SM情報は、第1のサービスに対応するセッション識別子をさらに含む。したがって、下り転送規則は、第1のサービスに対応するセッション識別子をさらに含む。第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、ステップ508でSMFによって受信されるN2 SM情報は、第1のサービスに対応するセッション識別子およびQFIをさらに含む。したがって、下り転送規則は、第1のサービスに対応するセッション識別子およびQFIをさらに含む。
任意選択で、ステップ508で受信されるN2 SM情報内の第1のサービスに対応するセッション識別子と下り転送規則内の第1のサービスに対応するセッション識別子とは、異なり得るが、互いに関連付けられている。例えば、ステップ508で受信されるN2 SM情報内の第1のサービスに対応するセッション識別子はPDUセッション識別子である。SMFは、PDUセッション識別子をN4セッション識別子に変換し、N4セッション識別子を、下り転送規則内の第1のサービスに対応するセッション識別子として使用し、N4セッション識別子をUPFに送信する。
加えて、下り転送規則は、第1のサービス(例えばURLLCサービス)に関する情報をさらに含む。図3Aおよび図3Bのステップ313の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ510:SMFがAMFにコンテキスト更新応答を送信する。
次いで、第1のサービスの下りパケットを受信した後、UPFは、第1のサービスの下りパケットを、転送規則に従ってUPFと基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路と、UPFと基地局との間の、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路とを経由して別々に送信する。第1のサービスの下りパケットが2つの経路を経由して伝送されることは、2つの経路を経由して送信される下りパケットが同じであることも意味する。
例えば、下りパケットを受信した後、UPFは、下りパケットが第1のサービスのパケットであると判断するために、下りパケットのパケットヘッダ特性を、転送規則内の第1のサービスに関する情報と照合する。下りパケットが第1のサービスのパケットであると判断した後、UPFはパケットを複製し得る。1つの可能な実施態様では、UPFは、元のパケットを、UPFと基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してUEに送信し、複製されたパケットを、UPFと基地局との間の、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUEに送信する。別の可能な実施態様では、UPFは、複製されたパケットを、UPFと基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してUEに送信し、元のパケットを、UPFと基地局との間の、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUEに送信する。さらに別の可能な実施態様では、UPFは、パケット複製を行って2つのパケットを取得し、複製されたパケットを、UPFと基地局との間の、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する第1の経路と第2の経路とを経由してUEに送信する。前述のいくつかの方法では、二重経路を経由して伝送される下りパケットは同じである。
加えて、上り方向では、ステップ504でN2 SM情報に含まれる第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を受信した後、基地局は、UEが、第1のコアネットワークトンネル情報と第2のコアネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して第1のサービスの上りパケットを続いて伝送し得ることを知る。第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報は、上り転送規則に含まれる情報と見なされ得る。上り転送規則は基地局に、第1のサービスの受信した上りパケットを複製し、第1のサービスの上りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路および第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUPFに送信するよう指示する。
同様に、上り転送規則は、第1のサービスに関する情報をさらに含む。ここでは詳細を繰り返さない。第1のサービスに関する情報に基づいて、上りパケットが第1のサービスのパケットであると判断した後、基地局はパケットを複製し得る。1つの可能な実施態様では、基地局は、元のパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してUPFに送信し、複製されたパケットを、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUPFに送信する。別の可能な実施態様では、基地局は、複製されたパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してUPFに送信し、元のパケットを、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUPFに送信する。さらに別の可能な実施態様では、基地局は、パケット複製を行って2つのパケットを取得し、複製されたパケットの一方を、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してUPFに送信し、複製されたパケットの他方を、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してUPFに送信する。前述のいくつかの方法では、二重経路を経由して伝送される上りパケットは同じである。
したがって、本発明の本実施形態におけるパケット伝送方法によれば、第1のサービス(例えばURLLCサービス)の上りパケット/下りパケットは、2つの経路を経由して伝送され得る。同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
図11Aおよび図11Bは、本出願の別の実施形態によるパケット伝送方法のシグナリング交換図である。図11Aおよび図11Bは、デュアルコネクティビティ(デュアル基地局)シナリオに適用可能である。このシナリオでは、高信頼パケット伝送が、マスタ基地局とUPFとの間とセカンダリ基地局とUPFとの間の2つの経路を経由して実施される。図11Aおよび図11Bに示されるように、本方法は、上り方向のステップ1101からステップ1103および/または下り方向のステップ1111からステップ1113を含む。以下は一例である。
ステップ1101:デュアルコネクティビティの上り方向のために、UEが第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成する。
第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する。例えば、UEは、ステップ305またはステップ308でマスタ基地局から受信した指示に従って第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成する。
例えば、UEは、まず上りパケットを複製し、次いで同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を付加し得るか、またはUEは、まず上りパケットに通し番号およびサービスフロー識別子を付加し、次いで上りパケットを複製し得る。どちらの方法かを問わず、UEによって生成される第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する。
次いで、UEは、第1の上りパケットをマスタ基地局に送信し、第2の上りパケットをセカンダリ基地局に送信する。
ステップ1102:第1の上りパケットを受信した後、マスタ基地局が、第1の上りパケットがデュアル基地局に対応すると判断し、第1の上りパケットを処理する。同様に、第2の上りパケットを受信した後、セカンダリ基地局が、第2の上りパケットがデュアル基地局に対応すると判断し、第2の上りパケットを処理する。
例えば、マスタ基地局はステップS306でセカンダリ基地局を追加すると決定するので、第1の上りパケットを受信した後、マスタ基地局は、第1の上りパケットがデュアル基地局に対応することを知り、第1の上りパケットに対して従来の処理をさらに行い得る。第2の上りパケットを受信した後、デュアルコネクティビティにおける第2の基地局としてのセカンダリ基地局は、第2の上りパケットがデュアル基地局に対応することを知り、第2の上りパケットに対して従来の処理をさらに行い得る。
この場合の従来の処理は、物理層、レイヤ2などにおけるカプセル化解除、GTP-U(General Packet Radio Service(GPRS)tunneling protocol user、GPRSトンネリングプロトコルユーザ)層、UDP(User Datagram Protocol、ユーザデータグラムプロトコル)/IP(Internet Protocol、インターネットプロトコル)層などにおけるカプセル化、およびQoS管理を含むがこれに限定されない。
次いで、マスタ基地局は、処理された第1の上りパケットを、デュアルトンネルの第1のトンネルを経由してUPFに送信する。セカンダリ基地局は、処理された第2の上りパケットを、デュアルトンネルの第2のトンネルを経由してUPFに送信する。
ステップ1103:第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを受信した後、UPFが、転送規則に従い、第1の上りパケット内と第2の上りパケット内とのサービスフロー識別子および通し番号に基づいて、第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複を排除する。
例えば、UPFは、転送規則に従って、同じサービスフロー識別子および同じ通し番号を有する第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複を排除する。
重複した通し番号の異なるサービスフローがない場合、例えば、UEがパケットシーケンス内のパケットに通し番号を順次に付加する場合、UPFは、転送規則に従って、同じ通し番号を有する第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複をさらに排除し得ることに留意されたい。
ステップ1111:デュアルコネクティビティの下り方向のために、UPFが転送規則に従って第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを生成する。
例えば、UPFは、転送規則に従って下りパケットに通し番号およびサービスフロー識別子を付加する。言い換えると、UPFによって生成される第1の下りパケットと第2の下りパケットとは、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する。
例えば、UPFは、まず下りパケットを複製し、次いで下りパケットに同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を付加し得るか、またはUPFは、まず下りパケットに通し番号およびサービスフロー識別子を付加し、次いで下りパケットを複製し得る。
次いで、UPFは、第1の下りパケットをマスタ基地局に送信し、第2の下りパケットをセカンダリ基地局に送信する。
ステップ1112:第1の下りパケットを受信した後、マスタ基地局が、第1の下りパケットがデュアル基地局に対応すると判断し、第1の下りパケットを処理する。同様に、第2の下りパケットを受信した後、セカンダリ基地局が、第2の下りパケットがデュアル基地局に対応すると判断し、第2の下りパケットを処理する。
マスタ基地局が、第1の下りパケットがデュアル基地局に対応するとどのように判断し、セカンダリ基地局が、第2の下りパケットがデュアル基地局に対応するとどのように判断するかについては、繰り返し詳述しない。
ステップ1112の処理は、UDP/IP層、GTP-U層などにおけるカプセル化解除、レイヤ2、物理層などにおけるカプセル化、およびQoS管理を含むがこれに限定されない。
次いで、マスタ基地局は処理された第1の下りパケットをUEに送信する。セカンダリ基地局は処理された第2の下りパケットをUEに送信する。第1の下りパケットと第2の下りパケットとは同じ第2のサービスフロー識別子および同じ第2の通し番号を含む。
ステップ1113:マスタ基地局とセカンダリ基地局とからそれぞれ第1の下りパケットと第2の下りパケットとを受信した後、UEが、マスタ基地局からの指示に従い、第1の下りパケット内と第2の下りパケット内とのサービスフロー識別子および通し番号に基づいて、第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する。例えば、UEは、ステップ305またはステップ308でマスタ基地局から受信した指示に従って、同じサービスフロー識別子および同じ通し番号を有する第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する。
重複した通し番号の異なるサービスフローがない場合、例えば、UPFがパケットシーケンス内のパケットに通し番号を順次に付加する場合、UEは、マスタ基地局から受信した指示に従って、同じ通し番号を有する第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複をさらに排除し得ることに留意されたい。
次いで、UEは、物理層、レイヤ2などにおけるカプセル化解除を行い、カプセル化解除されたパケットを上位層に伝送する。
図12Aおよび図12Bは、本出願の別の実施形態によるパケット伝送方法のシグナリング交換図である。図12Aおよび図12Bは、シングルコネクティビティ(シングル基地局)シナリオに適用可能である。このシナリオでは、高信頼パケット伝送が、シングル基地局とUPFとの間の2つの経路を経由して実施される。図12Aおよび図12Bに示されるように、本方法は、上り方向のステップ1201からステップ1203および/または下り方向のステップ1211からステップ1213を含む。以下は一例である。
ステップ1201:シングルコネクティビティの上り方向のために、UEが上りパケットにサービスフロー識別子を付加する。
次いで、UEは、上りパケットを基地局に送信する。
ステップ1202:上りパケットを受信した後、基地局が、上りパケットがシングル基地局に対応すると判断し、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成し、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを処理する。
例えば、基地局が、前述のステップ手順で、セカンダリ基地局を追加しないと決定した場合、基地局は、上りパケットを受信した後、上りパケットがシングル基地局に対応することを知り、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットをさらに生成し、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを処理し得る。
例えば、基地局は、まず上りパケットを複製し、次いで上りパケットに同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を付加し得るか、または基地局は、まず上りパケットに通し番号およびサービスフロー識別子を付加し、次いで上りパケットを複製し得る。どちらの方法かを問わず、基地局によって生成される第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する。
ここでの処理は、物理層、レイヤ2などにおけるカプセル化解除、GTP-U層、UDP/IP層などにおけるカプセル化、およびQoS管理を含むがこれに限定されない。
次いで、基地局は、処理された第1の上りパケットを、デュアルトンネルの第1のトンネルを経由してUPFに送信し、処理された第2の上りパケットを、デュアルトンネルの第2のトンネルを経由してUPFに送信する。
ステップ1203:第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを受信した後、UPFが、転送規則に従い、第1の上りパケット内と第2の上りパケット内とのサービスフロー識別子および通し番号に基づいて、第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複を排除する。
例えば、UPFは、転送規則に従って、同じサービスフロー識別子および同じ通し番号を有する第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複を排除する。
重複した通し番号の異なるサービスフローがない場合、例えば、基地局がパケットシーケンス内のパケットに通し番号を順次に付加する場合、UPFは、転送規則に従って、同じ通し番号を有する第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複をさらに排除し得ることに留意されたい。
ステップ1211:シングルコネクティビティの下り方向のために、UPFが転送規則に従って第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを生成する。
ステップ1211については、ステップ1111の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
次いで、UPFは、第1の下りパケットと第2の下りパケットとを、それぞれ第1のトンネルと第2のトンネルとを経由して基地局に送信する。
ステップ1212:第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを受信した後、基地局が、第1の下りパケットおよび第2の下りパケットがシングル基地局に対応すると判断し、基地局の指示に従い、第1の下りパケット内と第2の下りパケット内とのサービスフロー識別子および通し番号に基づいて、第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除し、重複排除された下りパケットを処理する。
基地局が、第1の下りパケットおよび第2の下りパケットがシングル基地局に対応するとどのように判断するかについては、繰り返し詳述しない。
例えば、基地局は、第1の下りパケット内と第2の下りパケット内とのサービスフロー識別子および通し番号に基づいて第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する。例えば、基地局は、同じサービスフロー識別子および同じ通し番号を有する第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する。
重複した通し番号の異なるサービスフローがない場合、例えば、UPFがパケットシーケンス内のパケットに通し番号を順次に付加する場合、基地局は、同じ通し番号を有する第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除することに留意されたい。
後続の処理は、UDP/IP層、GTP-U層などにおけるカプセル化解除、レイヤ2、物理層などにおけるカプセル化、およびQoS管理を含むがこれに限定されない。
次いで、基地局は処理された下りパケットをUEに送信する。
ステップ1213:基地局から下りパケットを受信した後、UEが、物理層、レイヤ2などにおいてカプセル化解除を行い、カプセル化解除されたパケットを上位層に伝送する。
図15Aおよび図15Bは、本出願の一実施形態による別のパケット伝送方法のシグナリング交換図である。図15Aおよび図15Bは、UEとマスタ基地局とセカンダリ基地局とAMFとSMFとUPFとの間のインタラクションに関する。例えば、UE、マスタ基地局、セカンダリ基地局、AMF、SMF、およびUPFはそれぞれ、図2のUE201、M-RAN202、S-RAN203、AMF204、SMF205、およびUPF206であり得る。図15Aおよび図15Bを、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。
例えば、図15Aおよび図15Bは、二重経路パケット伝送が実施され、パケット伝送の信頼性が改善されるように、上り方向で、UEのPDCP層が拡張され、拡張されたPDCP層でパケットを複製することができ、下り方向で、UPFがGTP-U層でパケットを複製することができる場合に適用可能である。
図15Aおよび図15Bに示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ1501:UEが、マスタ基地局を介してAMFに、UEのためのPDUセッションを確立するよう要求するために、セッション確立要求を搬送するNASメッセージを送信する。
ステップ1502:セッション確立手順の他のステップが行われる。
例えば、前述の他のステップは少なくとも、AMFがSMFを選択し、SMFがUPFを選択することを含む。ここでは詳細を述べない。
ステップ1503:SMFがAMFにN2 SM情報を伝送する。
ステップ1504:AMFがマスタ基地局にN2 SM情報を送信する。
ステップ1501からステップ1504については、図3Aおよび図3Bのステップ301からステップ304の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ1505:マスタ基地局が、マスタ基地局とUEとの間のアクセスネットワークリソースの確立を開始する。
言い換えると、マスタ基地局は、マスタ基地局とUEとの間に第1の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第1の無線ベアラは第1のデータ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)であり、以下ではこれを短くDRB1と呼ぶ。このステップでは、マスタ基地局はUEにDRB1の識別情報を送信する。マスタ基地局とUEとの間のDRB1はこのステップによって確立される。
ステップ1506:マスタ基地局が、セカンダリ基地局を追加すると決定し、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局追加要求を送信する。
マスタ基地局は、セカンダリ基地局が追加される必要があると決定するために、指示情報に基づいて、第1のサービスの上りパケットを、二重経路を経由して伝送すると決定し得る。第1のサービスはURLLCサービスを含む。例えば、QoSパラメータ、スライス識別情報、DNN、ならびにN2 SM情報に含まれる第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報のいずれか1つまたは組み合わせが、指示情報として使用され得る。QoSパラメータは、5QIおよびQFIの少なくとも一方を含む。例えば、マスタ基地局が、N2 SM情報内のQoSパラメータに基づいて、セッションが高信頼性を必要とすると判断した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定するか、またはマスタ基地局が、N2 SM情報内のスライス識別情報に基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のスライスと関連付けられていると判断した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定するか、またはマスタ基地局が、N2 SM情報内のDNNに基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のデータネットワークと関連付けられていると判断した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定するか、またはマスタ基地局が、N2 SM情報内の第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報に基づいて、上りパケットを二重経路を経由して伝送すると直接決定した場合、マスタ基地局はセカンダリ基地局を追加すると決定する。二重経路を経由した下りパケットの伝送に第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が使用される必要があるので、指示情報が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の決定をトリガすることがさらに考慮され得る。第1のアクセスネットワークトンネル情報はマスタ基地局によって決定され、第2のアクセスネットワークトンネル情報はセカンダリ基地局によって決定され、マスタ基地局に送信され得る。
第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の詳細については、図3Aおよび図3Bの説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ1507:セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。
例えば、セカンダリ基地局追加要求確認応答は、セカンダリ基地局によって決定された第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。
任意選択で、第1のサービスがセッション粒度である場合、ステップ1506で送信されるセカンダリ基地局追加要求は第1のサービスのセッション識別子を含む。したがって、セカンダリ基地局によって決定される第2のアクセスネットワークトンネル情報もセッション粒度であり、セッション識別子に対応する。第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、ステップ1506で送信されるセカンダリ基地局追加要求は第1のサービスのサービスフローのサービスフロー識別子(例えばQFI)を含む。したがって、セカンダリ基地局によって決定される第2のアクセスネットワークトンネル情報もサービスフロー粒度であり、サービスフロー識別子に対応する。プロトコルスタックの観点から見ると、マスタ基地局はサービスフローのPDCPエンティティを生成する。したがって、サービスフローはPDCPエンティティと関連付けられる。マスタ基地局がセカンダリ基地局を追加すると決定した場合、セカンダリ基地局もサービスフローのためのPDCPエンティティを生成する。
ステップ1508:マスタ基地局がUEへのRRC接続再構成を開始する。
言い換えると、マスタ基地局は、セカンダリ基地局とUEとの間の第2の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第2の無線ベアラはDRB2である。このステップでは、マスタ基地局はUEにDRB2の識別情報を送信する。セカンダリ基地局とUEとの間のDRB2はこのステップによって確立される。
ステップ1508で、マスタ基地局はUEに指示情報を送信し、指示情報はUEに、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをUE上の同じPDCPエンティティと関連付けるよう指示する。すなわち、第1の無線ベアラと第2の無線ベアラとが互いに関連付けられる。言い換えると、マスタ基地局は、RRCメッセージを使用してUEに指示情報を送信する。具体的には、指示情報は新しい情報要素であり得るか、またはDRB1の識別子であり得るか、または別の情報要素であり得る。これについては本出願では限定されない。
指示情報はUEに、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをUE上の同じPDCPエンティティと関連付けるよう指示する。指示情報を受信した後、UEは、PDCP層で上りパケットを複製して(具体的には、PDCP層で同じ通し番号を付加して)、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得し、次いで、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを、それぞれPDCPエンティティと関連付けられた2つの異なる無線ベアラ(例えばDRB1およびDRB2)上で送信することも理解されよう。
ステップ1509:マスタ基地局が、セカンダリ基地局に、UEがRRC接続再構成を正常に完了したことを通知するために、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局再構成完了をフィードバックする。
任意選択で、セカンダリ基地局がRRC機能を有する場合、前述のステップ1507からステップ1509は以下のステップで置き換えられてもよい。
1507’:セカンダリ基地局がUEへのRRC接続確立プロセスを開始する。
言い換えると、セカンダリ基地局は、セカンダリ基地局とUEとの間の第2の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第2の無線ベアラはDRB2である。セカンダリ基地局とUEとの間のDRB2はこのステップによって確立される。
ステップ1507’で、セカンダリ基地局はUEに指示情報を送信し、指示情報はUEに、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをUE上の同じPDCPエンティティと関連付けるよう指示する。すなわち、第1の無線ベアラと第2の無線ベアラとが互いに関連付けられる。言い換えると、セカンダリ基地局は、RRCメッセージを使用してUEに指示情報を送信する。具体的には、指示情報は新しく追加された情報要素であり得るか、またはDRB1の識別子であり得るか、または別の情報要素であり得る。これについては本出願では限定されない。したがって、UEに第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをUE上の同じPDCPエンティティと関連付けるよう指示する指示情報は、マスタ基地局によってUEに送信され得るか、またはセカンダリ基地局によってUEに送信され得る。これについては本出願では限定されない。
1508’:セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。詳細については、ステップ1507の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
ステップ1510:ランダムアクセス手順が行われる。
任意選択で、別の実施形態では、マスタ基地局は、ステップ1505の前に、セカンダリ基地局が追加される必要があるかどうかを判断し得る。マスタ基地局が、セカンダリ基地局が追加される必要があるかどうかをどのように判断するかについては、ステップ1506の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。マスタ基地局がセカンダリ基地局を追加する(具体的には、パケットをデュアルコネクティビティ方式で伝送する)と決定した場合、マスタ基地局は、ステップ1508またはステップ1507’によってUEに、2つのDRBを1つのPDCPエンティティと関連付けるための指示情報を送信し得る。
UEは上りパケットを様々な方法で処理し得ること、および複数の処理された上りパケットが同じ通し番号を有することが理解されよう。例えば、UEは、まず第1の上りパケットに通し番号を付加し、次いで通し番号が付加された第1の上りパケットを複製して、同じ通し番号を有する第2の上りパケットを取得し得るか、またはUEは、まず第1の上りパケットを複製して第2の上りパケットを取得し、次いで第1の上りパケットと第2の上りパケットとに同じ通し番号を付加し得る。これについては本出願では限定されない。
任意選択で、マスタ基地局はUEに、同じ通し番号を有し、同じサービスフロー識別子に対応する受信した下りパケットの重複を排除するようさらに指示する。
任意選択で、さらに別の実施形態では、前述のステップ1503およびステップ1504で伝送されるN2 SM情報は指示情報をさらに含み、指示情報は基地局(すなわちマスタ基地局)に、UEに、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをUE上の同じPDCPエンティティを関連付けるための指示情報を送信するよう指示する。例えば、SMFが、UEによってSMFに送信されたN2 SM情報内のQFIに基づいて、セッションが高信頼性を必要とすると判断し、かつ/またはN2 SM情報内のスライス識別情報に基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のスライスと関連付けられていると判断し、かつ/またはN2 SM情報内のDNNに基づいて、セッションが超高信頼低遅延通信のデータネットワークと関連付けられていると判断し、かつ/またはUEの加入データに基づいて、UEが超高信頼低遅延通信のUEであると判断した場合、SMFは基地局に指示情報を送信し、基地局が指示情報を受信した後、基地局は、UEに、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをUE上の同じPDCPエンティティを関連付けるための指示情報を送信する。このように、基地局が判断を行わない場合もあり、それによって基地局側の動作が簡略化される。
ステップ1511:マスタ基地局がAMFに第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を送信する。
ステップ1512:AMFがSMFにコンテキスト更新要求を送信する。
ステップ1513:SMFがUPFに下り転送規則を送信する。
ステップ1514:SMFがAMFにコンテキスト更新応答を送信する。
ステップ1511からステップ1514については、図3Aおよび図3Bのステップ311からステップ314の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
次いで、UEは、指示情報に基づいて第1のパケットおよび第2のパケットを生成してもよく、第1のパケットと第2のパケットとは同じ通し番号を有する。UEは、第1のパケットを第1の無線ベアラ上でマスタ基地局に送信し、第2のパケットを第2の無線ベアラ上でセカンダリ基地局に送信する。例えば、UEは、第1のパケットおよび第2のパケットを取得するために、指示情報に基づいてPDCP層でパケットを複製する。加えて、UEは、指示情報に基づいて、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラからのものであり、同じ通し番号を有する下りパケットの重複を排除し得る。
したがって、本発明の本実施形態におけるパケット伝送方法によれば、第1のサービス(例えばURLLCサービス)の上りパケットは、2つの経路を経由して伝送され得る。同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
図15Aおよび図15Bの説明に関連して、本出願の一実施形態はパケット伝送方法を提供する。図16に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ1601:第1の基地局が、第1の基地局とユーザ機器との間の第1の無線ベアラの確立を開始する。
例えば、第1の基地局は、図15Aおよび図15Bのマスタ基地局であり、第1の無線ベアラはDRB1であり得る。ステップ1601については、図15Aおよび図15Bのステップ1505の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
ステップ1602:第2の基地局とユーザ機器との間の第2の無線ベアラを確立するプロセスにおいて、第1の基地局または第2の基地局がユーザ機器に指示情報を送信し、指示情報がユーザ機器に、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをユーザ機器上の同じPDCPエンティティと関連付けるよう指示する。
例えば、第1の基地局または第2の基地局は、RRC層メッセージを使用してユーザ機器に指示情報を送信する。
例えば、第2の基地局は、図15Aおよび図15Bのセカンダリ基地局であり、第2の無線ベアラはDRB2であり得る。ステップ1602については、図15Aおよび図15Bのステップ1508または1507’の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
前述の方法によれば、指示情報を受信した後、UEは、PDCP層でパケットを複製して(具体的には、PDCP層で同じ通し番号を付加して)、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得し、次いで、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを、それぞれPDCPエンティティと関連付けられた2つの異なる無線ベアラ(例えばDRB1およびDRB2)上で送信する。したがって、本発明の本実施形態におけるパケット伝送方法によれば、第1のサービス(例えばURLLCサービス)の上りパケットが、2つの経路を経由して伝送され得る。同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
図15Aおよび図15Bの説明に関連して、本出願の一実施形態はパケット伝送方法を提供する。図17に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ1701:ユーザ機器が、第1の基地局とユーザ機器との間の第1の無線ベアラを確立するために、第1の基地局とやり取りする。
例えば、第1の基地局は、図15Aおよび図15Bのマスタ基地局であり、第1の無線ベアラはDRB1であり得る。ステップ1701については、図15Aおよび図15Bのステップ1505の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
ステップ1702:第2の基地局とユーザ機器との間の第2の無線ベアラを確立するプロセスにおいて、ユーザ機器が、第1の基地局または第2の基地局から指示情報を受信し、指示情報がユーザ機器に、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをユーザ機器上の同じPDCPエンティティと関連付けるよう指示する。
例えば、第2の基地局は、図15Aおよび図15Bのセカンダリ基地局であり、第2の無線ベアラはDRB2であり得る。ステップ1702については、図15Aおよび図15Bのステップ1508または11507’の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
すなわち、ユーザ機器は、RRC層メッセージを使用して第1の基地局または第2の基地局から指示情報を受信する。
ステップ1703:ユーザ機器が、指示情報に基づいて第1のパケットおよび第2のパケットを生成し、第1のパケットと第2のパケットとが同じ通し番号を有する。
例えば、ユーザ機器は、第1のパケットおよび第2のパケットを取得するために、指示情報に基づいてPDCP層でパケットを複製する。
ステップ1704:ユーザ機器が、第1のパケットを第1の無線ベアラ上で第1の基地局に送信し、第2のパケットを第2の無線ベアラ上で第2の基地局に送信する。
前述の方法によれば、指示情報を受信した後、UEは、PDCP層で上りパケットを複製して(具体的には、PDCP層で同じ通し番号を付加して)、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを、それぞれPDCPエンティティと関連付けられた2つの異なる無線ベアラ(例えばDRB1およびDRB2)上で送信し、PDCP層で、DRB1およびDRB2からのものである、同じ通し番号を有する下りパケットの重複を排除する。したがって、本発明の本実施形態におけるパケット伝送方法によれば、第1のサービス(例えばURLLCサービス)の上りパケットが、2つの経路を経由して伝送され得る。同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
図18Aおよび図18Bは、本出願の一実施形態による別のパケット伝送方法のシグナリング交換図である。図18Aおよび図18Bは、UEとマスタ基地局とセカンダリ基地局とAMFとSMFとUPFとの間のインタラクションに関する。例えば、UE、マスタ基地局、セカンダリ基地局、AMF、SMF、およびUPFはそれぞれ、図2のUE201、M-RAN202、S-RAN203、AMF204、SMF205、およびUPF206であり得る。図18Aおよび図18Bを、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。
例えば、図18Aおよび図18Bは、二重経路パケット伝送が実施され、パケット伝送の信頼性が改善されるように、上り方向で、UEがSDAP層の上の新しいプロトコル層でパケットを複製し、下り方向で、UPFがGTP-U層上の新しいプロトコル層でパケットを複製する場合に適用可能である。例えば、新しいプロトコル層は、高信頼プロトコル(high reliable protocol、HRP)層と呼ばれ得る。
図18Aおよび図18Bに示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ1801:UEが、マスタ基地局を介してAMFに、UEのためのPDUセッションを確立するよう要求するために、セッション確立要求を搬送するNASメッセージを送信する。
ステップ1802:セッション確立手順の他のステップが行われる。
例えば、前述の他のステップは少なくとも、AMFがSMFを選択し、SMFがUPFを選択することを含む。ここでは詳細を述べない。
ステップ1801およびステップ1802については、図3Aおよび図3Bのステップ301およびステップ302の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ1803:SMFが、第1のサービスに、2つの第1のサービスフロー識別子、すなわち、第1のサービスフロー識別子および第2のサービスフロー識別子を割り振る。第1のサービスはURLLCサービスを含む。サービスフロー識別子は、セッション識別子、QFI、および5タプルのうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、2つのサービスフロー識別子はそれぞれQFI-aとQFI-bとである。
ステップ1804:SMFがAMFにN2 SM情報およびN1 SMコンテナを伝送する。
例えば、SMFは、AMFのN1N2メッセージ転送サービスを呼び出すことによってAMFにN2 SM情報を送信する。加えて、SMFは、サービスを呼び出すことによってAMFに、セッション受け入れメッセージを含むN1 SMコンテナをさらに送信し得る。
ステップ1805:AMFが受信したN2 SM情報および受信したN1 SMコンテナをマスタ基地局に送信する。
例えば、AMFはマスタ基地局にN2セッション要求を送信し、N2セッション要求はN2 SM情報およびNASメッセージを含む。NASメッセージはPDUセッション識別子およびN1 SMコンテナを含む。マスタ基地局はNASメッセージを、アクセスネットワークリソースを確立するプロセスにおいてUEに送信する。
N1 SMコンテナは、UEに送信されるべきセッション受け入れメッセージを含む。セッション受け入れメッセージはQoS規則(rule)を含む。例えば、QoS規則は、QoS規則識別子、第1のサービスフロー識別子、第2のサービスフロー識別子、パケットフィルタ(packet filter)、および指示情報を含む。
N2 SM情報は少なくとも、PDUセッション識別子およびコアネットワークトンネル情報(CN tunnel info)を含む。コアネットワークトンネル情報は、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を含む。詳細については、図3Aおよび図3Bの説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。N2 SM情報は、QoSパラメータ、QFI-a、QFI-b、スライス識別情報(例えばS-NSSAI)、session-AMBR、およびPDUセッションタイプをさらに含み得る。任意選択で、N2 SM情報はDNNをさらに含み得る。
UEは、N1 SMコンテナを使用して指示情報を受信し得る。上り方向では、UEは、指示情報に基づいて第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成し、第1の上りパケットを第1の無線ベアラ上で送信し、第2の上りパケットを第2の無線ベアラ上で送信し得る。加えて、第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ第1の通し番号を有する。第1の無線ベアラはQFI-aに対応し、第2の無線ベアラはQFI-bに対応する。UEが第1の上りパケットを第1の無線ベアラ上で送信することは、UEが第1の上りパケットをQFI-aに対応する無線ベアラ上で送信することとしても説明され得る。UEが第2の上りパケットを第2の無線ベアラ上で送信することは、UEが第2の上りパケットをQFI-bに対応する無線ベアラ上で送信することとしても説明され得る。例えば、指示情報はUEに、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために上りパケットを複製し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なる無線ベアラ上で送信するよう指示する。加えて、下り方向では、UEは、指示情報に基づいて、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラからのものであり、同じ通し番号を有する下りパケットの重複を排除し得る。これは代替として次のように説明されてもよい。UEはQFI-aに対応する無線ベアラからの下りパケットおよびQFI-bに対応する無線ベアラからの下りパケットに対して、それらの下りパケットが同じ通し番号を有する場合、下りパケットの重複を排除する、という動作を行う。
例えば、UEは、パケットフィルタを使用して、QFI-aおよびQFI-bに対応するパケットを決定し、それらのパケットを指示情報に基づいてHRP層で複製する。複製された上りパケットは同じ通し番号を有し、QFI-aとQFI-bとにそれぞれ対応するので、QFI-aに対応する第1の上りパケットおよびQFI-bに対応する第2の上りパケットが取得される。次いで、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットはSDAP層に伝送される。UEは、QFIとPDCPエンティティとの間の対応関係に基づいてSDAP層で、第1の上りパケットをPDCPエンティティ1に送信し、第2の上りパケットをPDCPエンティティ2に送信し、PDCPエンティティ1はQFI-aに対応し、PDCPエンティティ2はQFI-bに対応する。同様に、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットがRLC層や物理層などの別のプロトコル層で処理された後、UEは、第1の上りパケットをDRB1上でM-RANに送信し、第2の上りパケットをDRB2上でS-RANに送信する。DRB1はPDCPエンティティ1に対応し、DRB2なPDCPエンティティ2に対応する。2つの上りパケットをDRB1上とDRB2上とでそれぞれ受信した後、マスタ基地局およびセカンダリ基地局は、DRBとQFIとの間の対応関係に基づいて、または上りパケットのヘッダで搬送されたQFIに基づいて、上りパケットにQFIを付加する。具体的には、マスタ基地局は第1の上りパケットにQFI-aを付加し、セカンダリ基地局は第2の上りパケットにQFI-bを付加し、マスタ基地局およびセカンダリ基地局は上りパケットをUPFに送信する。したがって、UPFは、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを受信し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとはQFI-aとQFI-bとをそれぞれ有し、同じ通し番号を有する。
UEがパケットフィルタを使用して、QFI-aおよびQFI-bに対応するパケットを決定する別の実施態様は、UEが、パケットフィルタを使用して、パケットに対応するQFI(QFI-aまたはQFI-bであり得る)を決定することである、ことに留意されたい。QFI-aとQFI-bとが、SMFによって同じサービスに割り振られた2つのサービスフロー識別子であるため、QFI-aとQFI-bとは関連付けられていることが理解され得るので、UEは、指示情報に基づいて上りパケットを複製し、一方の上りパケットはQFI-aに対応し、他方の上りパケットはQFI-bに対応する。
言い換えると、UEによって送信された第1の上りパケットはQFI-aに対応し、UEによって送信された第2の上りパケットはQFI-bに対応し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号を有する。UPFによって受信された第1の上りパケットはQFI-aを含み、UPFによって受信された第2の上りパケットはQFI-bを含み、第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号を有する。UPFによって受信される第1の上りパケットおよび第2の上りパケットの通し番号とサービスフロー識別子とは、異なるプロトコル層にあり得る。例えば、通し番号はHRP層にあり、サービスフロー識別子なGTP-U層にある。
1つの可能な実施態様では、SMFによってUEに送信された指示情報は、第1の上りパケットがQFI-aに対応し、第2の上りパケットがQFI-bに対応することを指示し得る。別の可能な実施態様では、UEはさらに、HRP層で第1の上りパケットにQFI-aを付加し、第2の上りパケットにQFI-bを付加し得る。さらに、SMFによってUEに送信された指示情報は、UEに、第1の上りパケットにQFI-aを付加し、第2の上りパケットにQFI-bを付加するよう指示し得る。
UEは、複製後に取得される第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なるDRB、PDCPエンティティ、またはSDAP構成(config)と関連付けることも理解されよう。一方のPDCPエンティティまたはSDAP構成は一方のDRB(例えばDRB1)に対応し、他方のPDCPエンティティまたはSDAP構成は他方のDRB(例えばDRB2)に対応する。SDAP構成は、無線ベアラ粒度(すなわちDRB粒度)のパラメータであり、ベアラ粒度に基づいてアクセスネットワーク側によって割り振られ、RRC再構成プロセスでUEに送信される。
加えて、下り方向では、UEが、マスタ基地局とセカンダリ基地局とから第1の下りパケットと第2の下りパケットとをそれぞれ受信し、第1の下りパケットと第2の下りパケットとが同じ通し番号を有し、QFI-aとQFI-bとにそれぞれ対応する場合、UEは、指示情報に基づいて第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する。したがって、さらに、任意選択で、SMFによってUEに送信された指示情報は、UEに、第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除するよう指示してもよい。第1の下りパケットと第2の下りパケットとは同じ通し番号を有し、QFI-aとQFI-bとにそれぞれ関連付けられている。
ステップ1806:マスタ基地局が、マスタ基地局とUEとの間のアクセスネットワークリソースの確立を開始する。
言い換えると、マスタ基地局は、マスタ基地局とUEとの間に第1の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第1の無線ベアラはDRB1である。このステップでは、マスタ基地局はUEにDRB1の識別情報を送信する。マスタ基地局とUEとの間のDRB1はこのステップによって確立される。加えて、このステップでは、マスタ基地局はUEにステップ1805のNASメッセージを転送する。
ステップ1807:マスタ基地局が、セカンダリ基地局を追加すると決定し、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局追加要求を送信する。
マスタ基地局は、セカンダリ基地局が追加される必要があると決定するために、指示情報に基づいて、第1のサービスの上りパケットを、二重経路を経由して伝送すると決定し得る。第1のサービスはURLLCサービスを含む。例えば、N2 SM情報に含まれるQoSパラメータ、スライス識別情報、DNN、ならびに第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報のいずれか1つまたは組み合わせが、指示情報として使用され得る。QoSパラメータは、5QIおよびQFIの少なくとも一方を含む。二重経路を経由した下りパケットの伝送に第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が使用される必要があるので、指示情報が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の決定をトリガすることがさらに考慮され得る。第1のアクセスネットワークトンネル情報はマスタ基地局によって決定され、第2のアクセスネットワークトンネル情報はセカンダリ基地局によって決定され、マスタ基地局に送信され得る。
第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の詳細については、図3Aおよび図3Bの説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
このステップでは、セカンダリ基地局追加要求は、QFI-bおよび第2のコアネットワークトンネル情報を搬送する。
ステップ1808:セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。
例えば、セカンダリ基地局追加要求確認応答は、セカンダリ基地局によって決定された第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。
言い換えると、ステップ1807で送信されたセカンダリ基地局追加要求は、第1のサービスのサービスフロー識別子QFI-bを含む。したがって、セカンダリ基地局によって決定される第2のアクセスネットワークトンネル情報もサービスフロー粒度であり、QFI-bに対応する。プロトコルスタックの観点から見ると、マスタ基地局がセカンダリ基地局を追加すると決定した場合、マスタ基地局はQFI-aのPDCPエンティティを生成し、セカンダリ基地局追加要求を受信した後、セカンダリ基地局はQFI-bのPDCPエンティティを生成する。したがって、2つのPDCPエンティティはQFI-aとQFI-bとにそれぞれ関連付けられる。
ステップ1809:マスタ基地局がUEへのRRC接続再構成を開始する。
言い換えると、マスタ基地局は、セカンダリ基地局とUEとの間の第2の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第2の無線ベアラはDRB2である。このステップでは、マスタ基地局はUEにDRB2の識別情報を送信する。セカンダリ基地局とUEとの間のDRB2はこのステップによって確立される。
ステップ1810:マスタ基地局が、セカンダリ基地局に、UEがRRC接続再構成を正常に完了したことを通知するために、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局再構成完了をフィードバックする。
任意選択で、セカンダリ基地局がRRC機能を有する場合、前述のステップ1808からステップ1810は以下のステップで置き換えられてもよい。
1808’:セカンダリ基地局がUEへのRRC接続確立プロセスを開始する。
言い換えると、セカンダリ基地局は、セカンダリ基地局とUEとの間の第2の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第2の無線ベアラはDRB2である。このステップでは、セカンダリ基地局はUEにDRB2の識別情報を送信する。セカンダリ基地局とUEとの間のDRB2はこのステップによって確立される。
1809’:セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。詳細については、ステップ1808の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
ステップ1811:ランダムアクセス手順が行われる。
ステップ1812:マスタ基地局がAMFに第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を送信する。第1のアクセスネットワークトンネル情報はQFI-aに対応し、第2のアクセスネットワークトンネル情報はQFI-bに対応する。任意選択で、マスタ基地局は、AMFに、QFI-aと第1のアクセスネットワークトンネル情報との間の対応関係およびQFI-bと第2のアクセスネットワークトンネル情報との間の対応関係をさらに送信する。
例えば、マスタ基地局はAMFにN2セッション応答を返す。N2セッション応答は、PDUセッション識別子およびN2 SM情報を含む。N2 SM情報は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。任意選択で、N2 SM情報は、QFI-aと第1のアクセスネットワークトンネル情報との間の対応関係およびQFI-bと第2のアクセスネットワークトンネル情報との間の対応関係をさらに含み得る。
ステップ1813:AMFが、受信したN2 SM情報をSMFに転送するために、SMFにコンテキスト更新要求を送信する。
例えば、AMFは、SMFのSMコンテキスト更新サービスを呼び出すことによってNsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求を送信する。AMFは、この要求を使用してSMFに、ステップ1812で受信したN2 SM情報を転送する。
ステップ1814:SMFがUPFに転送規則を送信する。
例えば、SMFはUPFにN4セッション変更要求を送信し、セッション変更要求は転送規則を含む。UPFはN4セッション変更応答を返す。転送規則は、上り転送規則および下り転送規則を含み得る。
上り転送規則はUPFに、QFI-aとQFI-bとをそれぞれ有し、同じ通し番号を有する2つの受信した上りパケットの重複を排除するよう指示する。したがって、上り方向では、UPFが第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを受信したとき、第1の上りパケットは第1のサービスフロー識別子および第1の通し番号を有し、第2の上りパケットは第2のサービスフロー識別子および第1の通し番号を有する。UPFは、上り転送規則に従って第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複を排除する。
下り転送規則は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む。下り転送規則は、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応するQFI-aおよび第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応するQFI-bをさらに含む。下り転送規則はUPFに、受信した第1のサービスの受信した下りパケットを複製し(第1の下りパケットにQFI-aおよび通し番号を付加し、第2の下りパケットにQFI-bおよび同じ通し番号を付加し)、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信する、具体的には、第1の下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1の経路を経由してマスタ基地局に送信し、第2の下りパケットを、第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2の経路を経由してセカンダリ基地局に送信するよう指示する。したがって、下り方向では、UPFは、下り転送規則に従って第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを生成し(例えば、HRP層でパケットを複製し、第1の下りパケットにQFI-aおよび通し番号を付加し、第2の下りパケットにQFI-bおよび同じ通し番号を付加し)、第1の下りパケットを第1の基地局に送信し、第2の下りパケットを第2の基地局に送信し、第1の下りパケットは第1のサービスフロー識別子および第2の通し番号を有し、第2の下りパケットは第2のサービスフロー識別子および第2の通し番号を有する。
ステップ1815:SMFがAMFにコンテキスト更新応答を送信する。
したがって、本発明の本実施形態におけるパケット伝送方法によれば、第1のサービス(例えばURLLCサービス)の上りパケット/下りパケットは、2つの経路を経由して伝送され得る。同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
加えて、UE側が新しいプロトコル層HRP層を含まない場合、前述のHRP層での動作は、代替として、SDAP層の上のPDU層で行われてもよい。これについては本出願では限定されない。
図19Aおよび図19Bは、本出願の一実施形態による別のパケット伝送方法のシグナリング交換図である。図19Aおよび図19Bは、UEとマスタ基地局とセカンダリ基地局とAMFとSMFとUPFとの間のインタラクションに関する。例えば、UE、マスタ基地局、セカンダリ基地局、AMF、SMF、およびUPFはそれぞれ、図2のUE201、M-RAN202、S-RAN203、AMF204、SMF205、およびUPF206であり得る。図19Aおよび図19Bを、図18Aおよび図18Bを参照して説明する。
例えば、図19Aおよび図19Bは、二重経路パケット伝送が実施され、パケット伝送の信頼性が改善されるように、上り方向で、UEのSDAP層が拡張され、拡張されたSDAP層でパケットを複製することができ、下り方向で、UPFがGTP-U層でパケットを複製することができる場合に適用可能である。
図19Aと図19Bと図18Aと図18Bとの間の違いは、図18Aおよび図18Bでは、アクセスネットワークがHRP層を認識しないので、SMFは、NASメッセージを使用して、UEに、URLLCサービスのパケットを処理するよう指示するが、図19Aおよび図19Bでは、SDAP層が拡張されるので、マスタ基地局は、AS層メッセージを使用して、UEに、URLLCサービスのパケットを処理するよう指示し得る点にある。
図19Aおよび図19Bに示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ1901:UEが、マスタ基地局を介してAMFに、UEのためのPDUセッションを確立するよう要求するために、セッション確立要求を搬送するNASメッセージを送信する。
ステップ1902:セッション確立手順の他のステップが行われる。
例えば、前述の他のステップは少なくとも、AMFがSMFを選択し、SMFがUPFを選択することを含む。ここでは詳細を述べない。
ステップ1903:SMFが、第1のサービスに、2つの第1のサービスフロー識別子、すなわち、第1のサービスフロー識別子および第2のサービスフロー識別子を割り振る。
ステップ1901からステップ1903については、図18Aおよび図18Bのステップ1801からステップ1803の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ1904:SMFがAMFにN2 SM情報およびN1 SMコンテナを伝送する。
例えば、SMFは、AMFのN1N2メッセージ転送サービスを呼び出すことによってAMFにN2 SM情報を送信する。加えて、サービスを呼び出すことによってセッション受け入れメッセージを含むN1 SMコンテナもAMFにさらに送信され得る。
ステップ1905:AMFが受信したN2 SM情報および受信したN1 SMコンテナをマスタ基地局に送信する。
例えば、AMFはマスタ基地局にN2セッション要求を送信し、N2セッション要求はN2 SM情報およびNASメッセージを含む。NASメッセージはPDUセッション識別子およびN1 SMコンテナを含む。
N1 SMコンテナは、UEに送信されるべきセッション受け入れメッセージを含む。セッション受け入れメッセージはQoS規則を含む。例えば、QoS規則は、QoS規則識別子、第1のサービスフロー識別子、第2のサービスフロー識別子、およびパケットフィルタを含む、
N2 SM情報は少なくとも、PDUセッション識別子およびコアネットワークトンネル情報を含む。コアネットワークトンネル情報は、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を含む。詳細については、図3Aおよび図3Bの説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。N2 SM情報は、QoSパラメータ、QFI-a、QFI-b、スライス識別情報(例えばS-NSSAI)、session-AMBR、およびPDUセッションタイプをさらに含み得る。任意選択で、N2 SM情報はDNNをさらに含み得る。
ステップ1906:マスタ基地局が、マスタ基地局とUEとの間のアクセスネットワークリソースの確立を開始する。
言い換えると、マスタ基地局は、マスタ基地局とUEとの間に第1の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第1の無線ベアラはDRB1である。このステップでは、マスタ基地局はUEにDRB1の識別情報を送信する。マスタ基地局とUEとの間のDRB1はこのステップによって確立される。加えて、一実施形態では、マスタ基地局は、AS層メッセージを使用してUEに指示情報をさらに送信する。
UEは、AS層メッセージを使用して指示情報を受信し得る。上り方向では、UEは、指示情報に基づいて第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成し、第1の上りパケットを第1の無線ベアラ上でマスタ基地局に送信し、第2の上りパケットを第2の無線ベアラ上でセカンダリ基地局に送信し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ第1の通し番号を有する。例えば、指示情報はUEに、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために上りパケットを複製し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なる無線ベアラ上で送信するよう指示する。
例えば、UEは、パケットフィルタを使用して、QFI-aおよびQFI-bに対応するパケットを決定し、指示情報に基づいてパケットを複製し、SDAP層で同じ通し番号を付加して、QFI-aに対応する第1の上りパケットおよびQFI-bに対応する第2の上りパケットを取得し、UEは、QFIとPDCPエンティティとの間の対応関係に基づいてSDAP層で、第1の上りパケットをPDCPエンティティ1に送信し、第2の上りパケットをPDCPエンティティ2に送信し、PDCPエンティティ1はQFI-aに対応し、PDCPエンティティ2はQFI-bに対応する。同様に、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットがRLC層や物理層などの別のプロトコル層で処理された後、第1の上りパケットはDRB1上でM-RANに送信され、第2の上りパケットはDRB2上でS-RANに送信される。DRB1はPDCPエンティティ1に対応し、DRB2なPDCPエンティティ2に対応する。2つの上りパケットをDRB1上とDRB2上とでそれぞれ受信した後、マスタ基地局およびセカンダリ基地局は、DRBとQFIとの間の対応関係に基づいて、または上りパケットのヘッダで搬送されたQFIに基づいて、上りパケットにQFIを付加する。具体的には、マスタ基地局は第1の上りパケットにQFI-aを付加し、セカンダリ基地局は第2の上りパケットにQFI-bを付加し、マスタ基地局およびセカンダリ基地局は上りパケットをUPFに送信する。したがって、UPFは、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを受信し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとはQFI-aとQFI-bとをそれぞれ有し、同じ通し番号を有する。
言い換えると、UEによって送信された第1の上りパケットはQFI-aに対応し、第2の上りパケットはQFI-bに対応し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号を有する。UPFによって受信された第1の上りパケットはQFI-aを含み、第2の上りパケットはQFI-bを含み、第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号を有する。
1つの可能な実施態様では、SMFによってUEに送信された指示情報は、第1の上りパケットがQFI-aに対応し、第2の上りパケットがQFI-bに対応することを指示し得る。別の可能な実施態様では、UEはさらに、SDAP層で第1の上りパケットにQFI-aを付加し、第2の上りパケットにQFI-bを付加し得る。さらに、SMFによってUEに送信された指示情報は、UEに、第1の上りパケットにQFI-aを付加し、第2の上りパケットにQFI-bを付加するよう指示し得る。
加えて、下り方向では、UEが、マスタ基地局とセカンダリ基地局とから第1の下りパケットと第2の下りパケットとをそれぞれ受信し、第1の下りパケットと第2の下りパケットとが同じ通し番号を有し、QFI-aとQFI-bとにそれぞれ対応する場合、UEは、指示情報に基づいて第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する。したがって、さらに、任意選択で、SMFによってUEに送信された指示情報は、UEに、第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除するよう指示してもよい。第1の下りパケットと第2の下りパケットとは同じ通し番号を有し、QFI-aとQFI-bとにそれぞれ関連付けられている。
別の実施形態では、ステップ1906で指示情報が搬送されず、指示情報は、以下のステップ1909でUEに送信され得る。さらに別の実施形態では、セカンダリ基地局がRRC機能を有する場合、指示情報は、代替として、以下のステップ1908’によってUEに送信されてよい。これについては本出願では限定されない。
ステップ1907:マスタ基地局が、セカンダリ基地局を追加すると決定し、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局追加要求を送信する。
ステップ1908:セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。
ステップ1909:マスタ基地局がUEへのRRC接続再構成を開始する。
言い換えると、マスタ基地局は、セカンダリ基地局とUEとの間の第2の無線ベアラの確立を開始する。例えば、第2の無線ベアラはDRB2である。このステップでは、セカンダリ基地局はUEにDRB2の識別情報を送信する。セカンダリ基地局とUEとの間のDRB2はこのステップによって確立される。
ステップ1910:マスタ基地局が、セカンダリ基地局に、UEがRRC接続再構成を正常に完了したことを通知するために、セカンダリ基地局にセカンダリ基地局再構成完了をフィードバックする。
ステップ1907からステップ1910については、図18Aおよび図18Bのステップ1807からステップ1810の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
任意選択で、セカンダリ基地局がRRC機能を有する場合、前述のステップ1908からステップ1910は以下のステップで置き換えられてもよい。
1908’:セカンダリ基地局がUEへのRRC接続確立プロセスを開始する。詳細については、1808’の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
1909’セカンダリ基地局がマスタ基地局にセカンダリ基地局追加要求確認応答を返す。詳細については、ステップ1808の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
ステップ1911:ランダムアクセス手順。
ステップ1912:マスタ基地局がAMFに第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を送信する。任意選択で、マスタ基地局は、AMFに、QFI-aと第1のアクセスネットワークトンネル情報との間の対応関係およびQFI-bと第2のアクセスネットワークトンネル情報との間の対応関係をさらに送信する。
ステップ1913:AMFが、受信したN2 SM情報をSMFに転送するために、SMFにコンテキスト更新要求を送信する。
ステップ1914:SMFがUPFに転送規則を送信する。
ステップ1915:SMFがAMFにコンテキスト更新応答を送信する。
ステップ1912からステップ1915については、図18Aおよび図18Bのステップ1812からステップ1815の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
したがって、本発明の本実施形態におけるパケット伝送方法によれば、第1のサービス(例えばURLLCサービス)の上りパケット/下りパケットは、2つの経路を経由して伝送され得る。同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
図18A、図18B、図19A、および図19Bの説明に関連して、本出願の一実施形態はパケット伝送方法を提供する。図20に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ2001:ユーザ機器が、ネットワーク側機器から指示情報を取得する。
例えば、ネットワーク側機器がSMFである場合、UEはSMFから指示情報を取得し得る。図18Aおよび図18Bのステップ1804からステップ1806を参照されたい。あるいは、ネットワーク側機器が基地局である場合、UEはマスタ基地局から指示情報を取得してもよい。詳細については、図19Aおよび図19Bのステップ1906を参照されたい。詳細は繰り返さない。例えば、指示情報はUEに、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために上りパケットを複製し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なる無線ベアラ上で送信するよう指示する。第1の上りパケットと第2の上りパケットとは同じ通し番号を有する。
ステップ2002:ユーザ機器が、指示情報に基づいて第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成し、第1の上りパケットを第1の無線ベアラ上で第1の基地局に送信し、第2の上りパケットを第2の無線ベアラ上で第2の基地局に送信し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとが同じ通し番号を有し、第1の上りパケットが第1のサービスフロー識別子に対応し、第2の上りパケットが第2のサービスフロー識別子に対応する。
例えば、第1の基地局は、図18A、図18B、図19A、または図19Bのマスタ基地局であり、第2の基地局は、図18A、図18B、図19A、または図19Bのセカンダリ基地局であり、第1の無線ベアラは、図18A、図18B、図19A、または図19BのDRB1であり、第2の無線ベアラは、図18A、図18B、図19A、または図19BのDRB2であり得る。
例えば、ユーザ機器は、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために、指示情報に基づいて第1のプロトコル層でパケットを複製する。例えば、第1のプロトコル層がHRP層を含む場合、ユーザ機器はNASメッセージを使用してSMFから指示情報を取得する。図18Aおよび図18Bの説明を参照されたい。あるいは、第1のプロトコル層がSDAP層を含む場合、ユーザ機器はASメッセージを使用して基地局から指示情報を取得する。図19Aおよび図19Bの説明を参照されたい。
任意選択で、UEは、第1の上りパケットに第1のサービスフロー識別子を付加し、第2の上りパケットに第2のサービスフロー識別子を付加してもよい。言い換えると、第1の上りパケットは第1のサービスフロー識別子を含み、第2の上りパケットは第2のサービスフロー識別子を含む。さらに、任意選択で、指示情報は、ユーザ機器に、第1の上りパケットに第1のサービスフロー識別子を付加し、第2の上りパケットに第2のサービスフロー識別子を付加するようさらに指示する。
加えて、下り方向では、ユーザ機器は、第1の基地局と第2の基地局とからそれぞれ第1の下りパケットと第2の下りパケットとを受信し、第1の下りパケットは第2の通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子に対応し、第2の下りパケットは第2の通し番号を有し、第2のサービスフロー識別子に対応する。ユーザ機器は、指示情報に基づいて第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する。
任意選択で、指示情報は、ユーザ機器に、同じ通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子と第2のサービスフロー識別子とをそれぞれ有する2つの下りパケットの重複を排除するようさらに指示する。
下り方向の動作は上りの解決策に依存しないことに留意されたい。言い換えると、UEの下り側の動作も独立した解決策を構成し得る。
同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
図18A、図18B、図19A、および図19Bの説明に関連して、本出願の一実施形態はパケット伝送方法を提供する。図21に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ2101:ユーザプレーン機能ネットワーク要素が、セッション管理機能ネットワーク要素から上り転送規則を受信する。例えば、上り転送規則がユーザプレーン機能ネットワーク要素に、同じ通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子と第2のサービスフロー識別子とをそれぞれ有する2つの上りパケットの重複を排除するよう指示する。
例えば、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、図18A、図18B、図19A、または図19BのUPFであり、セッション管理機能ネットワーク要素は、図18A、図18B、図19A、または図19BのSMFであり得る。ステップ2101については、図18Aおよび図18Bのステップ1814または図19Aおよび図19Bのステップ1914の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
ステップ2102:ユーザプレーン機能ネットワーク要素が、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを受信し、第1の上りパケットが第1のサービスフロー識別子および第1の通し番号を有し、第2の上りパケットが第2のサービスフロー識別子および第1の通し番号を有する。
ステップ2103:ユーザプレーン機能ネットワーク要素が、上り転送規則に従って第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複を排除する。
加えて、下り方向では、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、セッション管理機能ネットワーク要素から下り転送規則を受信し、下り転送規則に従って第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを生成し、第1の下りパケットを第1の基地局に送信し、第2の下りパケットを第2の基地局に送信し、第1の下りパケットは第1のサービスフロー識別子および第2の通し番号を有し、第2の下りパケットは第2のサービスフロー識別子および第2の通し番号を有する。
任意選択で、ユーザプレーン機能ネットワーク要素が、下り転送規則に従って第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを生成するステップは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素が、第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを取得するために、下り転送規則に従って第1のプロトコル層でパケットを複製するステップであって、第1のプロトコル層がHRP層またはGTP-U層を含む、ステップを含む。
下り方向の動作は上りの解決策に依存しないことに留意されたい。言い換えると、UPFの下り側の動作も独立した解決策を構成し得る。
同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
図3A、図3B、および図5の説明に関連して、本出願の一実施形態はパケット伝送方法を提供する。図6に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ601:セッション管理機能ネットワーク要素が、第1のサービスに対応する第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信する。
例えば、セッション管理機能ネットワーク要素は、図3A、図3B、または図5のSMFであり得る。
例えば、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含むN2 SM情報を受信した後、アクセスおよびモビリティ管理ネットワーク要素は、N2 SM情報をセッション管理機能ネットワーク要素に転送する。具体的には、ステップ601については、図3Aおよび図3Bのステップ311およびステップ312の説明または図5のステップ507およびステップ508の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ602:セッション管理機能ネットワーク要素が、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に下り転送規則を送信し、下り転送規則が、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含み、下り転送規則がユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のサービスの受信した下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信するよう指示する。
例えば、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、図3A、図3B、または図5のUPFであり得る。例えば、デュアルコネクティビティシナリオでは、2つの経路は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素とマスタ基地局との間の第1の経路、およびユーザプレーン機能ネットワーク要素とセカンダリ基地局との間の第2の経路であり得る。シングルコネクティビティシナリオでは、2つの経路は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素と基地局との間の第1の経路および第2の経路であり得る。
ステップ602については、図3Aおよび図3Bのステップ313または図5のステップ509の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
前述の方法によれば、特定の第1のサービス(例えば、高信頼性を必要とするURLLCサービス)について、セッション管理機能ネットワーク要素が、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む下り転送規則を送信するので、第1のサービスの下りパケットを続いて受信した後、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1のサービスの下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信する。このようにして、第1のサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
任意選択で、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。したがって、異なる粒度のサービスについて、対応する粒度についての下り転送規則が提供され得るので、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、より正確で効率的なパケット伝送を実施することができる。
任意選択で、本方法は、セッション管理機能ネットワーク要素が、基地局に指示情報を送信するステップであって、指示情報が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の決定をトリガする、ステップをさらに含む。言い換えると、指示情報を受信した後、基地局は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が決定される必要があることを知る。例えば、指示情報は、サービス品質パラメータ、スライス識別情報、データネットワーク名、ならびに第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報のうちの少なくとも1つを含み得る。サービス品質パラメータは、5QIおよびQFIの少なくとも一方を含む。指示情報を受信する基地局はこの場合、デュアルコネクティビティシナリオにおけるマスタ基地局またはシングルコネクティビティシナリオにおける基地局であり得る。
任意選択で、本方法は、セッション管理機能ネットワーク要素が、基地局に上り転送規則を送信するステップであって、上り転送規則が、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を含み、上り転送規則が基地局に、第1のサービスの受信した上りパケットを複製し、第1のサービスの上りパケットを、第1のコアネットワークトンネル情報と第2のコアネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由してユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信するよう指示する、ステップをさらに含む。基地局はこの場合、シングルコネクティビティシナリオの基地局である。
同様に、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、上り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度であり、上り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。
任意選択で、本方法は、セッション管理機能ネットワーク要素が、第1のサービスに第1のサービスフロー識別子および第2のサービスフロー識別子を割り振り、第1のサービスフロー識別子および第2のサービスフロー識別子をユーザ機器に送信するステップをさらに含む。図18Aおよび図18Bのステップ1803または図19Aおよび図19Bのステップ1903の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
任意選択で、本方法は、セッション管理機能ネットワーク要素が、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に上り転送規則を送信するステップであって、上り転送規則がユーザプレーン機能ネットワーク要素に、同じ通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子と第2のサービスフロー識別子とをそれぞれ有する2つの上りパケットの重複を排除するよう指示する、ステップをさらに含む。図18Aおよび図18Bのステップ1814または図19Aおよび図19Bのステップ1914の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
任意選択で、本方法は、セッション管理機能ネットワーク要素が、NASメッセージを使用してユーザ機器に指示情報を送信するステップであって、指示情報がユーザ機器に、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために上りパケットを複製し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なる無線ベアラ上で送信するよう指示し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとが同じ通し番号を有する、ステップをさらに含む。さらに、任意選択で、指示情報は、第1の上りパケットがQFI-aに対応し、第2の上りパケットがQFI-bに対応することをさらに指示する。詳細については、図18Aおよび図18Bのステップ1804からステップ1806の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
任意選択で、本方法は、ユーザ機器が、(例えばHRP層で)第1の上りパケットに第1のサービスフロー識別子を付加し、第2の上りパケットに第2のサービスフロー識別子を付加するステップをさらに含む。例えば、指示情報は、ユーザ機器に、第1の上りパケットに第1のサービスフロー識別子を付加し、第2の上りパケットに第2のサービスフロー識別子を付加するようさらに指示する。
任意選択で、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信される第1のサービスの下りパケットは、第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを含み、第1の下りパケットと第2の下りパケットとは同じ第1の通し番号を含む。第1の下りパケットは第1のサービスフロー識別子に対応し、第2の下りパケットは第2のサービスフロー識別子に対応する。任意選択で、UEによって送信された第1の下りパケットは第1のサービスフロー識別子を含み、第2の下りパケットは第2のサービスフロー識別子を含む。図18A、図18B、図19A、または図19Bの説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
任意選択で、指示情報は、ユーザ機器に、第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除するようさらに指示する。第1の下りパケットと第2の下りパケットとは、同じ通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子と第2のサービスフロー識別子とにそれぞれ関連付けられている。
本出願の一実施形態はパケット伝送方法をさらに提供する。図7に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ701:基地局が、第1のサービスに対応する第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を決定する。
例えば、基地局は図3Aおよび図3Bのマスタ基地局または図5の基地局であり得る。
ステップ701については、図3Aおよび図3Bのステップ306およびステップ307または図5のステップ506の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ702:基地局が、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報をセッション管理機能ネットワーク要素に送信し、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が下り転送規則の決定に使用され、下り転送規則がユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のサービスの受信した下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信するよう指示する。
例えば、セッション管理機能ネットワーク要素は、図3A、図3B、または図5のSMFであり得る。デュアルコネクティビティシナリオでは、2つの経路は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素とマスタ基地局との間の第1の経路、およびユーザプレーン機能ネットワーク要素とセカンダリ基地局との間の第2の経路であり得る。シングルコネクティビティシナリオでは、2つの経路は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素と基地局との間の第1の経路および第2の経路であり得る。
ステップ702については、図3Aおよび図3Bのステップ311およびステップ312または図5のステップ507およびステップ508の説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
前述の方法によれば、基地局は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報をセッション管理機能ネットワーク要素に送信する。特定の第1のサービス(例えば、高信頼性を必要とするURLLCサービス)について、セッション管理機能ネットワーク要素が、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む下り転送規則を送信するので、第1のサービスの下りパケットを続いて受信した後、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1のサービスの下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信する。このようにして、第1のサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
同様に、本出願の本実施形態の方法は、複数の(3つ以上の)経路を経由して第1のサービスの上りパケット/下りパケットを伝送するためにさらに使用され得る。詳細は繰り返さない。したがって、URLLCサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
任意選択で、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。したがって、異なる粒度のサービスについて、対応する粒度についての下り転送規則が提供され得るので、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、より正確で効率的なパケット伝送を実施することができる。
任意選択で、本方法は、基地局が、セッション管理機能ネットワーク要素から指示情報を受信するステップであって、指示情報が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の決定をトリガする、ステップをさらに含む。ステップ701は、基地局が、指示情報に基づいて第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を決定するステップを含む。言い換えると、指示情報を受信した後、基地局は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が決定される必要があることを知る。例えば、指示情報は、サービス品質パラメータ、スライス識別情報、データネットワーク名、ならびに第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報のうちの少なくとも1つを含み得る。サービス品質パラメータは、5QIおよびQFIの少なくとも一方を含む。
任意選択で、本方法は、基地局が、セッション管理機能ネットワーク要素から上り転送規則を受信するステップであって、上り転送規則が、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を含む、ステップと、基地局が、上り転送規則に従って第1のサービスの受信した上りパケットを複製し、第1のサービスの上りパケットを、第1のコアネットワークトンネル情報と第2のコアネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由してユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信するステップとをさらに含む。基地局はこの場合、シングルコネクティビティシナリオの基地局である。
同様に、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、上り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度である場合、上り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。
任意選択で、本方法は、基地局が、ASメッセージを使用してユーザ機器に指示情報を送信するステップであって、指示情報がユーザ機器に、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために上りパケットを複製し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なる無線ベアラ上で送信するよう指示し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとが同じ通し番号を有する、ステップをさらに含む。さらに、任意選択で、指示情報は、第1の上りパケットがQFI-aに対応し、第2の上りパケットがQFI-bに対応することをさらに指示する。図19Aおよび図19Bのステップ1906の説明を参照されたい。詳細は繰り返さない。
任意選択で、本方法は、基地局がセッション管理機能ネットワーク要素に、第1のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第1のサービスフロー識別子および第2のアクセスネットワークトンネル情報に対応する第2のサービスフロー識別子を送信するステップをさらに含む。
任意選択で、本方法は、基地局が、ユーザ機器に、第1の上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示するステップをさらに含む。
任意選択で、本方法は、基地局がパケットをデュアルコネクティビティ方式で伝送すると決定したとき、基地局が、ユーザ機器に、2つの第2の上りパケットを生成するよう指示するステップであって、2つの第2の上りパケットが同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する、ステップをさらに含む。
任意選択で、本方法は、基地局が、ユーザ機器に、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する受信した下りパケットの重複を排除するよう指示するステップをさらに含む。例えば、デュアルコネクティビティ(またはデュアル基地局)の下りシナリオでは、基地局はユーザ機器に、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する受信した下りパケットの重複を排除するよう指示する。
任意選択で、本方法は、基地局が、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して第1のサービスの下りパケットを受信するステップと、同じ通し番号およびサービスフロー識別子を有する下りパケットの重複を排除するステップとをさらに含む。例えば、シングルコネクティビティ(またはシングル基地局)の下りシナリオでは、基地局は、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する下りパケットの重複を排除する。
図3A、図3B、図5、図12Aおよび図12Bの説明に関連して、本出願の一実施形態はパケット伝送方法をさらに提供する。図13に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ1301:基地局が第1の指示を取得する。
第1の指示は、セッション管理ネットワーク要素からのものである能力情報または指示情報を含む。
例えば、指示情報は基地局に、ユーザ機器に、第1のセッションの上りパケットまたは第1のセッションの第1のサービスフローの上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示するよう指示する。
能力情報は、基地局(すなわちマスタ基地局)にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があるかどうか、基地局の近隣の基地局(すなわち、基地局とのXnインターフェースを有する基地局、例えばセカンダリ基地局)にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があるかどうか、およびデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力がある別の基地局(例えばセカンダリ基地局)が、基地局と関連付けられたスライスに配置されているかどうか、のうちの少なくとも1つを指示する。
ステップ1302:基地局が、第1の指示に従って、ユーザ機器に、第1の上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示する。
サービスフロー識別子は、セッション識別子、QFI、および5タプルのうちの少なくとも1つを含み得る。
例えば、第1の指示が指示情報を含むとき、基地局は、受信した指示情報に基づいて、ユーザ機器に、第1の上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示する。
第1の指示が能力情報を含むとき、基地局が第1の指示に従って、ユーザ機器に、サービスフロー識別子を第1の上りパケットに付加するよう指示するステップは、能力情報が第1の条件を満たす場合、基地局が、ユーザ機器に、第1の上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示するステップであって、第1の条件が、能力情報が、基地局にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があることを指示すること、能力情報が、基地局の近隣の基地局にデュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力があることを指示すること、および能力情報が、デュアルコネクティビティ方式でパケットを伝送または受信する能力がある別の基地局が、基地局と関連付けられたスライスに配置されていることを指示すること、のうちの少なくとも1つを含む、ステップを含む。
例えば、ステップ1301およびステップ1302については、図3Aおよび図3Bの説明を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
したがって、デュアルコネクティビティ方式が使用されるか、またはデュアルコネクティビティ方式が続いて使用され得る場合、基地局はUEに、上りパケットにサービスフロー識別子を付加するよう指示する。このように、UEでは、同じプロトコルスタックフォーマットが、シングルコネクティビティ方式とデュアルコネクティビティ方式とに使用される。UEが続いてデュアルコネクティビティ方式に切り替わった後、UEは、プロトコルスタックフォーマットに基づいて処理を直接行って、複雑な動作およびシグナリング交換を回避し、レイテンシを低減させることができ、それによってユーザ体験が改善される。
任意選択で、本方法は、基地局がパケットをデュアルコネクティビティ方式で伝送または受信すると決定したとき、基地局が、ユーザ機器に、2つの第2の上りパケットを生成するよう指示するステップであって、2つの第2の上りパケットが同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する、ステップをさらに含む。
任意選択で、本方法は、基地局が、ユーザ機器に、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する受信した下りパケットの重複を排除するよう指示するステップをさらに含む。例えば、デュアルコネクティビティ(またはデュアル基地局)の下りシナリオでは、基地局はユーザ機器に、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する受信した下りパケットの重複を排除するよう指示する。
任意選択で、本方法は、基地局が、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して第1のサービスの下りパケットを受信するステップと、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する下りパケットの重複を排除するステップとをさらに含む。例えば、シングルコネクティビティ(またはシングル基地局)の下りシナリオでは、基地局は、同じ通し番号および同じサービスフロー識別子を有する下りパケットの重複を排除する。このステップについては、図12Aおよび図12Bのステップ1212の説明を参照されたい。
図3A、図3B、図11Aおよび図11Bの説明に関連して、本出願の一実施形態はパケット伝送方法をさらに提供する。本方法は、デュアルコネクティビティシナリオに適用可能である。図14に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
ステップ1401:ユーザ機器が、第1の基地局から取得された指示に従って第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとが同じ第1のサービスフロー識別子および同じ第1の通し番号を有する。
ステップ1402:ユーザ機器が、第1の上りパケットを第1の基地局に送信し、第2の上りパケットを第2の基地局に送信する。
ステップ1401およびステップ1402については、図3A、図3B、図11Aおよび図11Bのステップ1101の説明を参照されたい。
したがって、デュアルコネクティビティ方式では、UEは、基地局の指示に従って上りパケットにサービスフロー識別子および通し番号を付加する。特定のサービス(例えば、高信頼性を必要とするURLLCサービス)のパケットについて、UEはパケットを複製する。このようにして、特定のサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
任意選択で、本方法は、ユーザ機器が、第1の基地局と第2の基地局とからそれぞれ第1の下りパケットと第2の下りパケットとを受信するステップであって、第1の下りパケットと第2の下りパケットとが同じ第2のサービスフロー識別子および同じ第2の通し番号を含む、ステップと、ユーザ機器が、基地局の指示に従って第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除するステップとをさらに含む。このステップについては、図11Aおよび図11Bのステップ1113の説明を参照されたい。
本出願で提供される前述の実施態様では、本出願の実施形態で提供される通信方法の解決策が、各ネットワーク要素の観点と、ネットワーク要素間のインタラクションの観点とから別々に説明されている。前述の機能を実施するために、各ネットワーク要素、例えば、前述のセッション管理機能ネットワーク要素や基地局は、各機能を行うための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。本明細書で開示される実施形態に記載される例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実現され得ることを、当業者は容易に理解するはずである。機能が行われるのがハードウェアによってかそれともコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによってかは、技術的解決策の個々の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、特定の用途ごとに様々な方法を使用して記載の機能を実施し得るが、その実施態様は本出願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
例えば、ネットワーク要素がソフトウェアモジュールを使用して対応する機能を実施する場合、パケット伝送装置は、図8に示されるように、受信モジュール801と送信モジュール802とを含み得る。本装置は、セッション管理機能ネットワーク要素またはチップであり得る。
本装置は、図3A、図3B、図5、図18A、図18B、図19A、もしくは図19BのSMF、または図6のセッション管理機能ネットワーク要素の動作を行うように構成され得る。例えば、受信モジュール801は、第1のサービスに対応する第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を受信するように構成される。送信モジュールは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に下り転送規則を送信し、下り転送規則が、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含み、下り転送規則がユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のサービスの受信した下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信するよう指示する、ように構成される。
したがって、特定の第1のサービス(例えば、高信頼性を必要とするURLLCサービス)について、セッション管理機能ネットワーク要素が、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む下り転送規則を送信するので、第1のサービスの下りパケットを続いて受信した後、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1のサービスの下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信する。このようにして、第1のサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
任意選択で、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。
任意選択で、送信モジュール802は、基地局に指示情報を送信し、指示情報が第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報の決定をトリガする、ようにさらに構成される。例えば、指示情報は、サービス品質パラメータ、スライス識別情報、データネットワーク名、ならびに第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報、のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、送信モジュール802は、基地局に上り転送規則を送信し、上り転送規則が、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を含み、上り転送規則が基地局に、第1のサービスの受信した上りパケットを複製し、第1のサービスの上りパケットを、第1のコアネットワークトンネル情報と第2のコアネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由してユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信するよう指示する、ように構成される。さらに、任意選択で、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、上り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度である場合、上り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。
任意選択で、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信される第1のサービスの下りパケットは、第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを含み、第1の下りパケットと第2の下りパケットとは同じ通し番号を有し、第1の下りパケットは第1のサービスフロー識別子をさらに含み、第2の下りパケットは第2のサービスフロー識別子をさらに含む。
任意選択で、送信モジュール802は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に上り転送規則を送信し、上り転送規則がユーザプレーン機能ネットワーク要素に、同じ通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子と第2のサービスフロー識別子とをそれぞれ有する2つの上りパケットの重複を排除するよう指示する、ようにさらに構成される。
任意選択で、送信モジュール802は、非アクセス層NASメッセージを使用してユーザ機器に指示情報を送信するようにさらに構成され、指示情報がユーザ機器に、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために上りパケットを複製し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なる無線ベアラ上で送信するよう指示し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとが同じ通し番号を有する。例えば、第1の上りパケットは第1のサービスフロー識別子に対応し、第2の上りパケットは第2のサービスフロー識別子に対応する。
本装置は、処理モジュール803をさらに含み得る。例えば、処理モジュール803は、第1のサービスに第1のサービスフロー識別子および第2のサービスフロー識別子を割り振り、第1のサービスフロー識別子および第2のサービスフロー識別子をユーザ機器に送信する、ように構成される。本装置の受信モジュール801、送信モジュール802、および処理モジュール803は、前述の方法のSMFまたはセッション管理機能ネットワーク要素の別の動作または機能をさらに実施し得る。ここでは詳細を繰り返さない。
図9に示されるように、別のパケット伝送装置は、処理モジュール901と送信モジュール902とを含み得る。任意選択で、本装置は、受信モジュール903をさらに含む。
一実施形態では、本装置は、基地局またはチップであり得る。本装置は、図3A、図3B、図18A、図18B、図19A、もしくは図19Bのマスタ基地局、または図5もしくは図7の基地局の動作を行うように構成され得る。例えば、処理モジュール901は、第1のサービスに対応する第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を決定するように構成される。送信モジュール902は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報をセッション管理機能ネットワーク要素に送信し、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報が下り転送規則の決定に使用可能であり、下り転送規則がユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のサービスの受信した下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信するよう指示する、ように構成される。
したがって、基地局は、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報をセッション管理機能ネットワーク要素に送信する。特定の第1のサービス(例えば、高信頼性を必要とするURLLCサービス)について、セッション管理機能ネットワーク要素が、ユーザプレーン機能ネットワーク要素に、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を含む下り転送規則を送信するので、第1のサービスの下りパケットを続いて受信した後、ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、第1のサービスの下りパケットを複製し、第1のサービスの下りパケットを、第1のアクセスネットワークトンネル情報と第2のアクセスネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由して送信する。このようにして、第1のサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
任意選択で、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度である場合、下り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。
任意選択で、受信モジュール903は、処理モジュール901が第1のサービスに対応する第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を決定する前に、セッション管理機能ネットワーク要素から指示情報を受信し、指示情報が基地局をトリガして、第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を決定させる、ように構成される。処理モジュール901は、指示情報に基づいて第1のアクセスネットワークトンネル情報および第2のアクセスネットワークトンネル情報を決定するように構成される。例えば、指示情報は、サービス品質パラメータ、スライス識別情報、データネットワーク名、ならびに第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報、のうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、受信モジュール903は、セッション管理機能ネットワーク要素から上り転送規則を受信し、上り転送規則が、第1のコアネットワークトンネル情報および第2のコアネットワークトンネル情報を含む、ように構成される。処理モジュール901は、上り転送規則に従って第1のサービスの受信した上りパケットを複製するように構成され、送信モジュール902は、第1のサービスの上りパケットを、第1のコアネットワークトンネル情報と第2のコアネットワークトンネル情報とにそれぞれ対応する2つの経路を経由してユーザプレーン機能ネットワーク要素に送信するように構成される。さらに、任意選択で、第1のサービスがサービスフロー粒度である場合、上り転送規則は第1のサービスのサービスフロー識別子およびセッション識別子をさらに含むか、または第1のサービスがセッション粒度である場合、上り転送規則は第1のサービスのセッション識別子をさらに含む。
任意選択で、送信モジュール902は、アクセス層ASメッセージを使用してユーザ機器に指示情報を送信し、指示情報がユーザ機器に、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために上りパケットを複製し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとを異なる無線ベアラ上で送信するよう指示する、ようにさらに構成される。
別の実施形態では、処理モジュール901は、送信モジュール902を、第1の基地局とユーザ機器との間の第1の無線ベアラの確立を開始するよう制御するように構成される。第2の基地局とユーザ機器との間の第2の無線ベアラを確立するプロセスにおいて、送信モジュール902または第2の基地局の送信モジュールは、ユーザ機器に指示情報を送信し、指示情報はユーザ機器に、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをユーザ機器上の同じパケットデータ収束プロトコルPDCPエンティティと関連付けるよう指示する例えば、第1の基地局または第2の基地局は、無線リソース制御RRC層メッセージを使用してユーザ機器に指示情報を送信する。
加えて、本装置の処理モジュール901、送信モジュール902、および受信モジュール903は、前述の方法の(例えば、図11A、図11B、図12A、図12B、または図13の)基地局またはマスタ基地局の別の動作または機能をさらに実施し得る。ここでは詳細を繰り返さない。
別の実施形態では、本装置は、UEまたはチップであり得る。本装置は、図11A、図11B、図15A、図15B、図17、図18A、図18B、図19A、図19B、または図20のUEの動作を行うように構成され得る。例えば、処理モジュール901は、第1の基地局から取得された指示に従って第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとが同じ第1のサービスフロー識別子および同じ第1の通し番号を有する、ように構成される。送信モジュール902は、第1の上りパケットを第1の基地局に送信し、第2の上りパケットを第2の基地局に送信するように構成される。
したがって、デュアルコネクティビティ方式では、UEは、基地局の指示に従って上りパケットにサービスフロー識別子および通し番号を付加する。特定のサービス(例えば、高信頼性を必要とするURLLCサービス)のパケットについて、UEはパケットを複製する。このようにして、特定のサービスのパケット伝送の信頼性が改善される。
任意選択で、受信モジュール903は、第1の基地局と第2の基地局とからそれぞれ第1の下りパケットと第2の下りパケットとを受信し、第1の下りパケットと第2の下りパケットとが同じ第2のサービスフロー識別子および同じ第2の通し番号を含む、ように構成される。処理モジュール901は、基地局の指示に従って第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除するようにさらに構成される。
別の例では、送信モジュール902および/または受信モジュール903は、第1の基地局とユーザ機器との間の第1の無線ベアラを確立するために、第1の基地局とやり取りするように構成される。第2の基地局とユーザ機器との間の第2の無線ベアラを確立するプロセスにおいて、受信モジュール903は、第1の基地局または第2の基地局から指示情報を受信し、指示情報がユーザ機器に、第1の無線ベアラおよび第2の無線ベアラをユーザ機器上の同じパケットデータ収束プロトコルPDCPエンティティと関連付けるよう指示する、ように構成される。処理モジュール901は、指示情報に基づいて第1のパケットおよび第2のパケットを生成し、第1のパケットと第2のパケットとが同じ通し番号を有する、ように構成される。送信モジュール902は、第1のパケットを第1の無線ベアラ上で第1の基地局に送信し、第2のパケットを第2の無線ベアラ上で第2の基地局に送信するように構成される。例えば、ユーザ機器が、指示情報に基づいて第1のパケットおよび第2のパケットを生成するステップは、ユーザ機器が、第1のパケットおよび第2のパケットを取得するために、指示情報に基づいてPDCP層でパケットを複製するステップを含む。
あるいは、別の例では、受信モジュール903は、ネットワーク側機器から指示情報を取得するように構成され、処理モジュール901は、指示情報に基づいて第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成し、第1の上りパケットを第1の無線ベアラ上で第1の基地局に送信し、第2の上りパケットを第2の無線ベアラ上で第2の基地局に送信し、第1の上りパケットと第2の上りパケットとが同じ通し番号を有する、ように構成される。第1の上りパケットは第1のサービスフロー識別子に対応し、第2の上りパケットは第2のサービスフロー識別子に対応する。
任意選択で、ユーザ機器が、指示情報に基づいて第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを生成するステップは、ユーザ機器が、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを取得するために、指示情報に基づいて第1のプロトコル層でパケットを複製するステップを含む。例えば、第1のプロトコル層は高信頼プロトコルHRP層を含み、ユーザ機器は、非アクセス層NASメッセージを使用してセッション管理機能ネットワーク要素から指示情報を取得するか、または第1のプロトコル層はサービスデータ適応プロトコルSDAP層を含み、ユーザ機器はASメッセージを使用して第1の基地局から指示情報を取得する。
任意選択で、受信モジュール903は、第1の基地局と第2の基地局とからそれぞれ第1の下りパケットと第2の下りパケットとを受信し、第1の下りパケットが第2の通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子に対応し、第2の下りパケットが第2の通し番号を有し、第2のサービスフロー識別子に対応する、ようにさらに構成され、処理モジュール901は、指示情報に基づいて第1の下りパケットと第2の下りパケットの重複を排除する、ようにさらに構成される。
別の実施形態では、本装置は、UPFまたはチップであり得る。本装置は、図18A、図18B、図19A、図19B、図20、または図21のUPFの動作を行うように構成され得る。例えば、受信モジュール903は、セッション管理機能ネットワーク要素から上り転送規則を受信し、第1の上りパケットおよび第2の上りパケットを受信し、第1の上りパケットが第1のサービスフロー識別子および第1の通し番号を有し、第2の上りパケットが第2のサービスフロー識別子および第1の通し番号を有する、ように構成され、処理モジュール901は、上り転送規則に従って第1の上りパケットと第2の上りパケットの重複を排除するように構成される。
任意選択で、上り転送規則はユーザプレーン機能ネットワーク要素に、同じ通し番号を有し、第1のサービスフロー識別子と第2のサービスフロー識別子とをそれぞれ有する2つの上りパケットの重複を排除するよう指示する。
任意選択で、受信モジュール903は、セッション管理機能ネットワーク要素から下り転送規則を受信するようさらに構成され、処理モジュール901は、下り転送規則に従って第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを生成するようさらに構成され、送信モジュール902は、第1の下りパケットを第1の基地局に送信し、第2の下りパケットを第2の基地局に送信し、第1の下りパケットが第1のサービスフロー識別子および第2の通し番号を有し、第2の下りパケットが第2のサービスフロー識別子および第2の通し番号を有する、ように構成される。例えば、下り転送規則に従って第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを生成するために、処理モジュール901は、第1の下りパケットおよび第2の下りパケットを取得するために、下り転送規則に従って第1のプロトコル層でパケットを複製し、第1のプロトコル層が高信頼プロトコルHRP層または汎用パケット無線システムトンネリングプロトコル・ユーザプレーンGTP-U層を含む、ように構成される。
図10は、前述の実施形態におけるパケット伝送装置の別の可能な概略的構造図である。本装置は、図10に示されるように、送受信機1001とプロセッサ1002とを含む。
例えば、プロセッサ1002は、汎用マイクロプロセッサ、データ処理回路、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate arrays、FPGA)であり得る。本装置は、メモリ1003をさらに含み得る。例えば、メモリはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)である。メモリは、プロセッサ1002に結合し、本装置に必要なコンピュータプログラム10031を格納する、ように構成される。
加えて、前述の実施形態の通信方法は、コンピュータ可読記憶媒体1004(例えばハードディスク)をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、前述の装置のコンピュータプログラム10041をさらに格納し、コンピュータプログラム10041は、プロセッサ1002にロードされ得る。
コンピュータプログラム10031または10041がコンピュータ(例えばプロセッサ1002)上で実行されると、コンピュータは前述の方法を行うことができるようになり得る。
例えば、一実施形態では、プロセッサ1002は、セッション管理機能ネットワーク要素(例えばSMF)の動作または機能を行うように構成される。送受信機1004は、本装置とユーザプレーン機能ネットワーク要素、基地局(もしくはマスタ基地局)、または別の制御プレーンネットワーク要素(例えばAMF)との間の通信を実施するように構成される。
別の実施形態では、プロセッサ1002は、基地局(またはマスタ基地局)の動作または機能を行うように構成される。送受信機1004は、本装置とユーザプレーン機能ネットワーク要素との間および本装置とセッション管理機能ネットワーク要素(例えばSMF)との間の通信を実施するように構成される。
さらに別の実施形態では、プロセッサ1002は、UEの動作または機能を行うように構成される。送受信機1004は、本装置と基地局との間および本装置とユーザプレーン機能ネットワーク要素との間の通信を実施するように構成される。
さらに別の実施形態では、プロセッサ1002は、UPFの動作または機能を行うように構成される。送受信機1004は、本装置と基地局との間および本装置とセッション管理機能ネットワーク要素との間の通信を実施するように構成される。
本パケット伝送装置のものである、本出願を実行するように構成されるプロセッサは、中央処理装置(CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。プロセッサは、本出願で開示される内容に関して記載される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実施または実行し得る。プロセッサは、計算処理機能を実施する1つまたは複数のプロセッサの組み合わせ、例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせや、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。
本出願で開示される内容と組み合わせて記載されている方法またはアルゴリズムステップは、ハードウェアによって実施され得るか、またはプロセッサがソフトウェア命令を実行することによって実施され得る。ソフトウェア命令は対応するソフトウェアモジュールによって形成され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、CD-ROM、または当分野で周知の任意の他の形態の記憶媒体に格納され得る。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合されるので、プロセッサは記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができる。当然ながら、記憶媒体は代替としてプロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に位置していてもよい。加えて、ASICは通信装置内に位置していてもよい。当然ながら、プロセッサおよび記憶媒体は、通信装置内にディスクリートコンポーネントとして存在し得る。
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実現され得る。各実施形態を実現するためにソフトウェアが使用される場合、各実施形態は、完全に、または部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実現され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本発明の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、もしくはマイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk(SSD))などであり得る。
以上の説明は、単に、本発明の具体的実施態様であり、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明で開示される技術範囲内で当業者によって容易に考案されるいかなる変形も置換も、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。