JP7132690B2 - 非スタンドアロンの無線通信網における通信方式を認識する携帯端末、プログラム及び方法 - Google Patents
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Description
例えば携帯端末が3G通信方式しか利用できない場所で、"4G"と表示してしまうと、ユーザは、4G通信方式の通信速度が遅いと感じる。これは、ユーザが、通信サービスや通信事業者に対する不信感を抱く原因にもなりかねない。
そのために、携帯端末のディスプレイに、確なインジケータを表示することは、通信事業者が通信サービスを提供していく上で、重要な要件となっている。
尚、3GPP(The Third Generation Partnership Project)としては、非スタンドアロン方式は暫定的なものであり、将来的には5G通信方式単独で運用するスタンドアロン(Stand-alone)方式に移行させるものとしている。
しかしながら、携帯端末が、5G基地局からの信号を受信できない場所に位置する場合、"5G"と表示されることが問題となる。アイドル状態時であっても、ユーザは、5G通信方式で通信可能であると認識しているにも拘わらず、実際に通信中(非アイドル状態)になると、4G通信方式で通信することとなる。
しかしながら、アイドル状態であるにもかかわらず、携帯端末を起動して通信中(非アイドル状態)にする必要がある。結果的に、携帯端末は、インジケータの表示だけのために起動することなり、消費電力が増大し、実用的ではない。
第2基地局のパラメータとして位置及び閾値距離を記憶する第2基地局パラメータ記憶手段と、
マスターノードである第1基地局からの信号のみを待ち受けするアイドル状態時に、測位手段による現在位置と、第2基地局の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する基地局距離判定手段と、
基地局距離判定手段によって真と判定された場合、第2通信方式で接続可能とディスプレイに表示し、偽と判定された場合、第1通信方式で接続可能とディスプレイに表示する通信方式認識手段と
を有することを特徴とする。
第1通信方式は4Gであり、第1基地局は4G基地局であり、
第2通信方式は5Gであり、第2基地局は5G基地局である
ことも好ましい。
アイドル状態となる以前の通信状態時に、MME(Mobility Management Entity)から、現在のトラッキングエリア(Tracking Area)内における5G基地局のパラメータを取得し、第2基地局パラメータ記憶手段に記憶するパラメータ取得手段を
更に有することも好ましい。
基地局距離判定手段は、現在のトラッキングエリア内に5G基地局が存在していない場合、判定処理を実行しないことも好ましい。
パラメータ取得手段は、5G基地局のパラメータを含むAttach Accept及び/又はTracking Area Update Acceptを、4G基地局のMMEから受信することも好ましい。
パラメータは、更新周期を更に含み、
基地局距離判定手段は、更新周期毎に、判定処理を実行することも好ましい。
第2基地局のパラメータとして位置及び閾値距離を記憶する第2基地局パラメータ記憶手段と、
マスターノードである第1基地局からの信号のみを待ち受けするアイドル状態時に、測位手段による現在位置と、第2基地局の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する基地局距離判定手段と、
基地局距離判定手段によって真と判定された場合、第2通信方式で接続可能とディスプレイに表示し、偽と判定された場合、第1通信方式で接続可能とディスプレイに表示する通信方式認識手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
携帯端末は、
第2基地局のパラメータとして位置及び閾値距離を記憶する第2基地局パラメータ記憶部を有し、
マスターノードである第1基地局からの信号のみを待ち受けするアイドル状態時に、測位手段による現在位置と、第2基地局の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する第1のステップと、
第1のステップによって真と判定された場合、第2通信方式で接続可能とディスプレイに表示し、偽と判定された場合、第1通信方式で接続可能とディスプレイに表示する第2のステップと
を実行することを特徴とする。
尚、携帯端末1は、非スタンドアロンの無線通信網として、現在のトラッキングエリア内に、複数の4G基地局が存在していてもよいし、複数の5G基地局が存在していてもよい。勿論、現在のトラッキングエリア内に、5G基地局が存在していなくてもよい。
通信インタフェース101は、4G基地局21及び5G基地局31の両方と無線通信が可能なものである。
測位部102は、例えばGPS(Global Positioning System)によって、携帯端末1の現在位置を測位する。勿論、測位部102は、GPSに限られるものではなく、アイドル状態時(非通信中)であっても、能動的に測位可能なものであればよい。
ディスプレイ103は、スマートフォンのユーザインタフェースであって、接続可能な通信方式(例えば"4G"又は"5G")を表示するものである。
図3によれば、携帯端末1は、5G基地局パラメータ記憶部(第2基地局パラメータ記憶部)110と、基地局距離判定部111と、通信方式認識部112と、パラメータ取得部12とを有する。これら機能構成部は、携帯端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現される。また、これら機能構成部の処理の流れは、通信方式認識方法としても理解できる。
5G基地局パラメータ記憶部(第2基地局パラメータ記憶部)110は、5G基地局(第2基地局)に基づくパラメータを記憶する。
パラメータは、以下のような、通信事業者によって設定された情報である。
(1)5G基地局の「位置」
「位置」は、緯度経度であってもよいし、地図上でのメッシュ番号であってもよい。5G基地局の位置は少なくとも、当該携帯端末1の現在位置との間の距離を算出できるものであればよい。
また、5G基地局パラメータ記憶部110が記憶する位置とは、現在のトラッキングエリア内のものだけであってもよく、複数の5G基地局が存在する場合、それぞれの位置情報を含む。トラッキングエリア内に5G基地局が存在しない場合、例えば「NULL」となる。
(b)5G基地局の「閾値距離」
「閾値距離」は、5G基地局と通信可能な距離(例えば電波到達範囲円の半径)である。複数の5G基地局が存在する場合、それぞれの閾値距離を含むものであってもよいし、固定的に設定されたものであってもよい。通信方式のインジケータの表示制度は、閾値距離に依存することとなる。
(c)携帯端末のインジケータの「更新周期」
「更新周期」は、携帯端末のインジケータを更新するタイミングであって、基地局距離判定部111が判定する時間周期である。勿論、固定的な更新周期であってもよい。
基地局距離判定部111は、測位部102による現在位置と、5G基地局パラメータ記憶部110の5G基地局(第2基地局)の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する。基地局距離判定部111は、アイドル状態時にのみ、判定処理が実行される。
(S1)基地局距離判定部111は、現在のトラッキングエリア内に5G基地局が存在していない場合、トラッキングエリアが変更されるまで、判定処理を実行しない。ここで、5G基地局が存在しない場合、測位部102を停止するように指示するものであってもよい。これによって、測位部102を無駄に起動し、電力を消費する必要もない。
(S2)基地局距離判定部111は、更新周期のタイミングで判定処理を繰り返し実行する。
(S3)基地局距離判定部111は、測位部102から、当該携帯端末1の現在位置を入力する。
(S4)基地局距離判定部111は、現在位置と、5G基地局(第2基地局)の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する。
(S5)そして、基地局距離判定部111は、S4の真/偽の判定結果を、通信方式認識部112へ出力する。
通信方式認識部112は、基地局距離判定部111の判定結果によって、以下のように認識する。
「真」と判定された場合、5G通信方式(第2通信方式)で接続可能と認識する
「偽」と判定された場合、4G通信方式(第1通信方式)で接続可能と認識する
通信方式認識部112は、認識した通信方式を、アプリケーションへ出力する。
また、通信方式認識部112は、ユーザに明示するべくディスプレイ103に、インジケータを表示する。
5G通信方式の場合、"5G"のインジケータを表示する
4G通信方式の場合、"4G"のインジケータを表示する
パラメータ取得部12は、アイドル状態となる以前の「通信状態時」に、MME22から、現在のトラッキングエリア(Tracking Area)内における5G基地局のパラメータを取得する。
(S12)これに対し、MME22は、本発明のパラメータ(5G基地局の位置、閾値距離、更新周期)を含むAttach Acceptを、携帯端末1へ応答する。そして、携帯端末1は、受信したパラメータを5G基地局パラメータ記憶部110に記憶する。
(S22)MME22は、本発明のパラメータを含むトラッキングエリア更新応答(Tracking Area Update Accept)を、携帯端末1へ送信する。
トラッキングエリアとは、携帯端末毎に割り当てられた位置登録エリアである。携帯端末1は、トラッキングエリアが変更されない限り、既に取得している5G基地局の位置を信頼して使用することができる。
10 通信部
101 通信インタフェース
102 測位部
103 ディスプレイ
110 5G基地局パラメータ記憶部(第2基地局パラメータ記憶部)
111 基地局距離判定部
112 通信方式認識部
12 パラメータ取得部
21 4G基地局(第1基地局)
22 MME
31 5G基地局(第2基地局)
Claims (8)
- 第1通信方式の第1基地局と、第2通信方式の第2基地局とを組み合わせた非スタンドアロンの無線通信網に接続可能であって、且つ、現在位置を測位可能な測位手段を有する携帯端末において、
第2基地局のパラメータとして位置及び閾値距離を記憶する第2基地局パラメータ記憶手段と、
マスターノードである第1基地局からの信号のみを待ち受けするアイドル状態時に、測位手段による現在位置と、第2基地局の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する基地局距離判定手段と、
基地局距離判定手段によって真と判定された場合、第2通信方式で接続可能とディスプレイに表示し、偽と判定された場合、第1通信方式で接続可能とディスプレイに表示する通信方式認識手段と
を有することを特徴とする携帯端末。 - 第1通信方式は4Gであり、第1基地局は4G基地局であり、
第2通信方式は5Gであり、第2基地局は5G基地局である
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - アイドル状態となる以前の通信状態時に、MME(Mobility Management Entity)から、現在のトラッキングエリア(Tracking Area)内における5G基地局のパラメータを取得し、第2基地局パラメータ記憶手段に記憶するパラメータ取得手段を
更に有することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。 - 基地局距離判定手段は、現在のトラッキングエリア内に5G基地局が存在していない場合、判定処理を実行しない
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。 - パラメータ取得手段は、5G基地局のパラメータを含むAttach Accept及び/又はTracking Area Update Acceptを、4G基地局のMMEから受信する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の携帯端末。 - パラメータは、更新周期を更に含み、
基地局距離判定手段は、更新周期毎に、判定処理を実行する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末。 - 第1通信方式の第1基地局と、第2通信方式の第2基地局とを組み合わせた非スタンドアロンの無線通信網に接続可能であって、且つ、現在位置を測位可能な測位手段を有する携帯端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
第2基地局のパラメータとして位置及び閾値距離を記憶する第2基地局パラメータ記憶手段と、
マスターノードである第1基地局からの信号のみを待ち受けするアイドル状態時に、測位手段による現在位置と、第2基地局の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する基地局距離判定手段と、
基地局距離判定手段によって真と判定された場合、第2通信方式で接続可能とディスプレイに表示し、偽と判定された場合、第1通信方式で接続可能とディスプレイに表示する通信方式認識手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 第1通信方式の第1基地局と、第2通信方式の第2基地局とを組み合わせた非スタンドアロンの無線通信網に接続可能であって、且つ、現在位置を測位可能な測位手段を有する携帯端末の通信方式認識方法において、
携帯端末は、
第2基地局のパラメータとして位置及び閾値距離を記憶する第2基地局パラメータ記憶部を有し、
マスターノードである第1基地局からの信号のみを待ち受けするアイドル状態時に、測位手段による現在位置と、第2基地局の位置との間の距離が、閾値距離以内か否かを判定する第1のステップと、
第1のステップによって真と判定された場合、第2通信方式で接続可能とディスプレイに表示し、偽と判定された場合、第1通信方式で接続可能とディスプレイに表示する第2のステップと
を実行することを特徴とする通信方式認識方法。
Priority Applications (1)
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JP2019160130A JP7132690B2 (ja) | 2019-09-03 | 2019-09-03 | 非スタンドアロンの無線通信網における通信方式を認識する携帯端末、プログラム及び方法 |
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2019
- 2019-09-03 JP JP2019160130A patent/JP7132690B2/ja active Active
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Title |
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Qualcomm Incorporated,Open issues on NR indication[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_01_NR R2-1801292,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2018_01_NR/Docs/R2-1801292.zip>,2018年01月26日 |
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