JP7125271B2 - 天板昇降式什器 - Google Patents
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Description
また、天板位置が上下に変更可能とされた天板昇降式のデスクにおいては、隣接して配置されたデスク同士の間に所定の距離が設けられる。よって、天板上に載置した物品が天板から側方に突出して置かれる場合や、天板の軌道上に物品が配置される場合においても、デスクの天板と他の物品(他のデスクの天板等)との間に、物品が挟まるのを防止することが出来る。
これらの構造によれば、安定的かつ確実でありながら簡易的な構成でデスク同士を連結することによって、デスク同士を所定の離間距離に固定することができる。
また、天板の高さを伸縮脚体で変更させることにより、第二天板に下方方向から外力が加わった際に、第二天板を外力で天板より上方に移動可能とした。これにより、使用時の安全性を高めることができる。
このように、天板昇降式什器によれば、天板高さを変更した場合においても、什器としての体裁を良好なものとすると共に、使用時の安全性を高めることができる。
このように、支持部を天板から離れる側方に向けて突出させ、支持部に第二天板を載置するようにした。よって、簡易的な構造でありながら、第二天板を支持部で確実(良好)に支持することができる。
また、第二天板の下方方向から外力が加わった際に、第二天板を外力で支持部から上方に移動させることができる。これにより、使用時の安全性を高めることができる。
これにより、支持部の磁石で第二天板を磁着することにより、第二天板を支持部で確実(良好)に支持することができる。
また、第二天板の下方方向から外力が加わった際に、第二天板を外力で支持部から上方に移動させることができる。これにより、使用時の安全性を高めることができる。
これにより、天板に枢軸を介して第二天板が上方に回動可能に取付けられている。よって、第二天板の下方方向から外力が加わった際に、第二天板を枢軸を中心として上方へ向けて移動させることができる。これにより、使用時の安全性を高めることができる。
また、第二天板を枢軸を中心として上方へ向けて移動させる場合、第二天板を支持部に連結した状態に保つことができる。よって、第二天板を上方に移動させる際に第二天板を紛失することを防止できる。これにより、天板昇降式什器の使用時の利便性を高めることができる。
本発明の第1実施形態による天板昇降式什器システム1を図1~図4に基づいて説明する。図1は、本発明に係る第1実施形態の天板昇降式什器システム1を示す斜視図である。図2は、天板昇降式什器システム1を示す正面図である。
図1、図2に示すように、天板昇降式什器システム1は、執務室の床面Fに設置されている。天板昇降式什器システム1は、複数のデスク支持体3~5と、複数のビーム7と、複数のデスク天板11、12と、左右側の天板昇降式什器20とを備えている。
左デスク側板3は、側面視矩形状に形成され、天板昇降式什器システム1の左側に設けられている。左デスク側板3の上部3aに、複数のデスク天板11,12の左端部11a,12aが支えられている。
中央デスク脚部5は、側面視T字状に形成され、天板昇降式什器システム1の左右方向の中央に立設されている。中央デスク脚部5の上部5aに、複数のデスク天板11,12の中央部11c,12cが支えられている。
図2、図3に示すように、左デスク側板3の上部3aおよび中央デスク脚部5の上部5aは、天板昇降式什器システム1の左半部に配置された一対のビーム7で連結されている。左側に配置された一対のビーム7は、前後方向に所定間隔L1をおいて平行に配置されている。一対のビーム7間に複数の連結部21が左右方向に間隔をおいて配置されている。
すなわち、左デスク側板3、右デスク側板4および中央デスク脚部5は、複数のビーム7で一体に連結されている。
第2デスク天板12は、第1デスク天板11に対して前方へ所定間隔L1をおいて配置されている。第2デスク天板12は、左デスク側板3の上部3a、中央デスク脚部5の上部5a、右デスク側板4の上部4aの各前半部に架設されている。さらに、第2デスク天板12は、後端部12dがビーム7の上部に載置されている。
左側の什器空間23に左側の天板昇降式什器20が配置されている。さらに、右側の什器空間23に右側の天板昇降式什器20が配置されている。左側の天板昇降式什器20は、右側の天板昇降式什器20と同様の構成であり、以下、右側の天板昇降式什器20を天板昇降式什器20として詳しく説明する。
図3、図4に示すように、天板昇降式什器20は、第1、第2の支持体31,32と、第1、第2の伸縮脚体34,35と、第1、第2の天板支持部(支持部)37,38と、配線支持部(配線トレー)41と、第一天板(天板)43と、第1、第2の軟質部材45,46と、一対の第二天板48とを備えている。
第1支持体31に第1伸縮脚体34が設けられている。第1伸縮脚体34は、第1支持体31から中央デスク脚部5に沿って上方へ向けて立ち上げられている。第1伸縮脚体34は、上端部が第1ブラケット51を介して連結部21に連結されている。すなわち、第1伸縮脚体34は、第1支持体31上に設けられて上下方向に延びている。
第2伸縮脚体35は、第1伸縮脚体34と同様に、横断面矩形に形成された多重管からなる支柱である。複数の管35a,35b,35cは、横断面の形状が矩形である。なお、複数の管35a,35b,35cの横断面の形状は、矩形の他に、円形、楕円形、多角形等、様々な形状が可能である。
操作スイッチ54を操作することにより操作入力部55に信号が入力され、操作入力部55に入力された入力信号に基づいて駆動手段が動作する。操作入力部55は、第1デスク天板11の右端部11b近傍に取り付けられている。駆動手段は、第1伸縮脚体34内と第2伸縮脚体35内とに配設されている。駆動手段が動作することにより、第1伸縮脚体34の複数の管34a,34b,34cと、第2伸縮脚体35の複数の管35a,35b,35cと、が電動で上下に伸縮する。
これにより、第1伸縮脚体34と第2伸縮脚体35との上下方向の長さ寸法を調整することができる。
第1伸縮脚体34の管34cの上端部に、第1天板支持部37が取り付けられている。第1天板支持部37は、第2天板支持部38と同様に、取付板(図示せず)を介して第1伸縮脚体34の管34cの上端部に取り付けられている。連結支持部57の上端部57aに連結ブラケット58が取り付けられている。
左右側の連結支持部57の下端片57bに配線支持部41が水平に架け渡された状態で取り付けられている。
これにより、例えば、パーソナルコンピュータ62のコンセント63によるテーブルタップ61の差込口への差込、抜取作業を容易にできる。この結果、テーブルタップ61の使用時の使い勝手を良好なものとすることができる。
さらに、配線支持部41の上面にテーブルタップ61やLANポートを磁着により支持することにより、天板昇降式什器システム1に市販のテーブルタップ61やLANポートを採用することが可能になる。よって、天板昇降式什器システム1に専用のテーブルタップやLANポートを備える必要がなく、天板昇降式什器システム1のコストを抑えることができる。
第一天板43の後辺部43bには第1軟質部材45が取り付けられている。第一天板43の前辺部43cには、第2軟質部材46が取り付けられている。第1軟質部材45および第2軟質部材46は、例えば樹脂材やゴム材等で弾性変形可能に形成されている。
下降位置P1は、第一天板43の作業面43aが第1デスク天板11の上面11f(図1参照)や、第2デスク天板12の上面12e(図1参照)に対して面一に配置される位置である。
一対の支え片71に第二天板48が上方から載置されている。第二天板48は、一対の支え片71に磁着可能に、例えば金属製の部材で、平面視矩形状に形成されている。一対の支え片71の磁石で第二天板48を磁着することにより、第二天板48を一対の支え片71で良好(確実)に支持することができる。
すなわち、第二天板48は、一対の支え片71(連結ブラケット58)および連結支持部57を介して、第2伸縮脚体35と第二天板48とに支持されている。
第二天板48は、平面視矩形状に形成され、上面48aが平坦に形成されている。第二天板48は、一対の支え片71に載置された状態において、上面48aが第一天板43の作業面43aに対して面一に配置される。また、第二天板48は、第一天板43の周縁部43dの右端部(一部)43eに対して端部48bが近接すると共に、上面(すなわち、作業面)48aが第一天板43の作業面43aと略同一面の作業面を形成する。
よって、第一天板43の高さを第1伸縮脚体34および第2伸縮脚体35で変更させた状態において、例えば連結ブラケット58および連結支持部57(すなわち、第2天板支持部38)を執務者から隠すことができる。これにより、天板昇降式什器システム1としての体裁を良好なものとすることができる。
ここで、略同一面とは、第二天板48の作業面48aが第一天板43の作業面43aに対して平坦に配置された状態に加えて、さらに、第一天板43の作業面43aに対して、例えば第二天板48板厚寸法程度の段差が生じた状態も含むものとする。
例えば、図1に示すように、第1デスク天板11の右半部、第2デスク天板12の右半部、第一天板43、および第二天板48の全域を面一にでき、全域を大きな天板として使用することができる。よって、例えば、第1デスク天板11の右半部、第2デスク天板12の右半部、第一天板43、および第二天板48の全域に大きな資料用紙78を広げることができる。
よって、第一天板43を下降位置P1に配置した際に、第一天板43の後辺部43bと第1デスク天板11との間を第1軟質部材45で塞いだ状態に保つことができる。この状態において、第1軟質部材45を弾性変形させて第一天板43の後辺部43bと第2デスク天板12との間に間隙部を確保できる。
同様に、第一天板43の前辺部43cと第2デスク天板12との間を第2軟質部材46で塞いだ状態に保つことができる。この状態において、第2軟質部材46を弾性変形させて第一天板43の前辺部43cと第2デスク天板12との間に間隙部を確保できる。
これにより、配線支持部41のテーブルタップ61に接続したコンセントのケーブルや、LANポートに接続したLANケーブルのケーブルを、第1デスク天板11の上面11fや第2デスク天板12の上面12eに引き出すことができる。
また、第1軟質部材45や第2軟質部材46で間隙部を塞ぐことにより、第1デスク天板11上や第2デスク天板12上の物品が間隙部から什器空間23に落下することを防止できる。
よって、配線支持部41に配置したテーブルタップ61やLANポート等を、執務者10に一層近い位置に配置できる。これにより、配線挿通作業を一層良好におこなうことができ、さらに、配線支持部41に配置したテーブルタップ61へのコンセント63の抜き差しや、LANポートへのLANケーブルの抜き差し等の作業性を一層良好にできる。
よって、第二天板48と、隣接する第二天板48との間に配置された物品が挟まるのを防止することが出来る。これにより、天板昇降式什器システム1の使用時の安全性を高めることができる。
[第2実施形態]
図5は、本発明に係る第2実施形態の天板昇降式什器100を示す斜視図である。
図5に示すように、天板昇降式什器100は、第1、第2の支持体102,103と、第1、第2の伸縮脚体105,106と、第1、第2の天板支持部108,109(図6参照)と、一対の第一天板(天板)112と、一対の第二天板114とを備えている。
第1伸縮脚体105は、横断面矩形に形成された多重管からなる支柱である。多重管の横断面の形状は、矩形の他に、円形、楕円形、多角形等、様々な形状が可能である。
第2伸縮脚体106は、第1伸縮脚体105と同様に、横断面矩形に形成された多重管からなる支柱である。多重管の横断面の形状は、矩形の他に、円形、楕円形、多角形等、様々な形状が可能である。
図6に示すように、左側の第一天板112に第1天板支持部(支持部)108を介して左側の第二天板114が支持されている。右側の第一天板112に第2天板支持部(支持部)109を介して右側の第二天板114が支持されている。
第1天板支持部108および第2天板支持部109は左右対称の部材であり、各構成部材に同じ符号を付して、第1天板支持部108について詳しく説明する。
第1天板支持部108は、左側の第一天板112の右端部112bに第1取付板122が取り付けられている。また、第1天板支持部108は、左側の第二天板114の左端部114aに第2取付板123が取り付けられている。この状態において、枢軸121が上方に配置されている。よって、左側の第二天板114は、第1天板支持部108の枢軸121を軸にして左側の第一天板112に上方へ回動可能に支持されている。
また、第1天板支持部108を用いるだけの簡易的な構造で、左側の第二天板114を左側の第一天板112に確実に支持することができる。
図7に示すように、例えば、左側の第一天板112と共に左側の第二天板114を下降位置P1に配置する際に、左側の第二天板114と、隣接する右側の第二天板114との間に物品がおかれることが考えられる。物品がおかれることにより、左側の第二天板114の下方方向から外力が加わることが考えられる。
この場合、左側の第二天板114を枢軸121を中心として上方に向けて移動させることができる。よって、左側の第二天板114と、隣接する右側の第二天板114との間に配置された物品が挟まるのを防止することが出来る。これにより、天板昇降式什器100の使用時の安全性を高めることができる。
例えば、第1実施形態の天板昇降式什器システム1では、一対の支え片71に磁石を備えた例について説明したが、その他の例として一対の支え片71に磁石を備えない構成としてもよい。
この場合、一対の支え片71に第二天板48が上方から載置されることにより、第二天板48が一対の支え片71に支持される。よって、第1実施形態と同様に、一対の支え片71を第一天板43から離れる方向に向けて側方に突出させるだけの簡易的な構造でありながら、第二天板48を一対の支え片71で支持できる。
20,100 天板昇降式什器
31,32,102,103 第1、第2の支持体(支持体)
34,35,105,106 第1、第2の伸縮脚部(伸縮脚部)
37,38,108,109 第1、第2の天板支持部(支持部)
43,112 第一天板(天板)
43a,112c 第一天板の作業面(上面)
43d 第一天板の周縁部
43e 第一天板の周縁部の右端部(一部)
43f 第一天板の周縁部の左端部(一部)
48,114 第二天板
48a,114b 第二天板の作業面(上面)
48b 第二天板の端部
112b 第一天板の右端部(第一天板の周縁部の一部)
114a 第二天板の左端部(第二天板の端部)
121 枢軸
F 床面
Claims (4)
- 床面上に載置された支持体と、前記支持体に設けられて上下方向に延び、上下方向の長さを調整可能な伸縮脚体と、前記伸縮脚体によって支持され、上面に作業面が形成された天板と、を有する天板昇降式什器であって、
前記天板に支持部を介して支持され、前記天板の周縁部の一部において、前記天板の周縁部に端部が近接すると共に、前記天板の作業面と略同一面の作業面を形成する第二天板を備え、
前記第二天板は、前記天板の高さを変更させることによって前記第二天板の下方方向から外力が加わった際に、前記天板より上方に移動可能としたことを特徴とする天板昇降式什器。 - 前記支持部は、前記天板から離れる方向に向けて側方に突出して設けられ、
前記支持部に前記第二天板が載置されていることを特徴とする請求項1に記載の天板昇降式什器。 - 前記支持部は、前記第二天板を磁着可能とすることを特徴とする請求項2に記載の天板昇降式什器。
- 前記支持部は、前記第二天板を枢軸を介して前記天板に上方へ向けて回動可能に支持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天板昇降式什器。
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