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JP7123739B2 - コネクタ - Google Patents

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JP7123739B2
JP7123739B2 JP2018200358A JP2018200358A JP7123739B2 JP 7123739 B2 JP7123739 B2 JP 7123739B2 JP 2018200358 A JP2018200358 A JP 2018200358A JP 2018200358 A JP2018200358 A JP 2018200358A JP 7123739 B2 JP7123739 B2 JP 7123739B2
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Description

本発明は、コネクタに関する。
接続端子を備えたハウジング同士が嵌合されることで、それぞれのハウジングの接続端子同士が電気的に接続されるコネクタとして、中途嵌合状態を抑制する半嵌合防止機能を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このコネクタは、一方のハウジングに、スプリングによって他方のハウジングとの嵌合方向の前方へ付勢されたスライダを備えており、互いが嵌合途中である中途嵌合においては、スライダがスプリングの付勢力に抗して嵌合方向の後方側へ変位されることで、スプリングの反発力によってハウジング相互の中途嵌合が抑制される。
特開2000-58200号公報
ところで、上記のコネクタは、中途嵌合状態を抑制するために、一方のハウジングにスライダを移動可能に支持し、さらに、このスライダを他方のハウジングとの嵌合方向の前方へ付勢するスプリングを収容させている。このため、部品点数の増大及び構造の複雑化を招き、コストが嵩んでしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストを抑えつつ、ハウジング同士の中途嵌合状態を円滑に抑制できるコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記(1)~()を特徴としている。
(1) 複数の接続端子をそれぞれ有する第一ハウジング及び第二ハウジングを備え、前記第一ハウジングと第二ハウジングとが互いに嵌合されることで互いの前記接続端子同士が電気的に接続されるコネクタであって、
前記第一ハウジングは、
前記接続端子に接触されて前記接続端子同士を導通させるショート端子を備え、
前記ショート端子は、
嵌合される前記第二ハウジングによって押圧されて弾性変形することで、前記第一ハウジングから離脱させる反発力を前記第二ハウジングに付与する弾性押圧片と、
前記弾性押圧片に設けられ、前記接続端子に接触する接点と、
を備え、
前記接点は、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの完全嵌合時における前記弾性押圧片の弾性変形によって前記接続端子から外れた位置に配置され
前記ショート端子は、前記第一ハウジングにおける前記第二ハウジングとの嵌合方向の前方側へ向かって互いに離間する方向へ傾斜された一対の前記弾性押圧片を有し、
前記第二ハウジングは、前記第一ハウジングとの嵌合方向の前方側へ向かって突出し、前記第一ハウジングとの嵌合時に一対の前記弾性押圧片の間に嵌め込まれる絶縁板部を有する
ことを特徴とするコネクタ。
(2) 前記ショート端子の前記接点は、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとが嵌合あるいは離脱される際に、前記接続端子に対して摺動される
ことを特徴とする(1)に記載のコネクタ。
上記(1)の構成のコネクタによれば、第一ハウジングの接続端子同士を導通させるショート端子の接点が、第一ハウジングと第二ハウジングとが完全嵌合されることで接続端子から外れた位置に配置され、接続端子同士の導通状態が解除される。したがって、第一ハウジングの接続端子同士の導通状態を監視することにより、第一ハウジングと第二ハウジングとの非嵌合状態を容易に検知することができる。
また、ショート端子は、第一ハウジングと第二ハウジングとが中途嵌合状態のときに、第二ハウジングによって押圧されて弾性変形される弾性押圧片が、第一ハウジングから離脱させる反発力を第二ハウジングに付与し、中途嵌合状態を抑制することができる。
このように、非嵌合状態の検知のためのショート端子に、中途嵌合状態を抑制する半嵌合防止機能をもたせることで、スライダやスプリングなどの部品を備える構造と比較し、部品点数の削減及び構造の簡略化を図ることができる。これにより、コストを抑えつつ、第一ハウジングと第二ハウジングとの中途嵌合状態を円滑に抑制できる。
更に、上記()の構成のコネクタによれば、第一ハウジングと第二ハウジングとの嵌合によって一対の弾性押圧片が第二ハウジングの絶縁板部によって押し広げられるように弾性変形し、その復元力が第一ハウジングと第二ハウジングとを離脱させる反発力として付与される構造である。したがって、第一ハウジングと第二ハウジングとの間に、弾性変形された一対の弾性押圧片の復元力からなる反発力をバランス良く付与させることができ、第一ハウジングと第二ハウジングとの中途嵌合状態をより円滑に抑制できる。
上記()の構成のコネクタによれば、第一ハウジングと第二ハウジングとが嵌合あるいは離脱されることで接点が接続端子に対して摺動される。これにより、接続端子における接点との接触箇所に酸化皮膜が形成されていたとしても、接点が摺動することで酸化皮膜が除去される。したがって、ショート端子と接続端子との良好な導通状態を確保することができる。
本発明によれば、コストを抑えつつ、ハウジング同士の中途嵌合状態を円滑に抑制できるコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るコネクタを示すオスハウジング及びメスハウジングの斜視図である。 図2は、本実施形態に係るコネクタを示す図であって、図2(a)は、オスハウジング側からの正面図、図2(b)は、オスハウジング及びメスハウジングの側面図である。 図3は、本実施形態に係るコネクタを示す図であって、図3(a)は図2(a)におけるA-A断面図、図3(b)は図2(a)におけるB-B断面図である。 図4は、オスハウジングの分解斜視図である。 図5は、ショート端子及びオス端子の斜視図である。 図6は、メスハウジングの分解斜視図である。 図7は、コネクタの嵌合状態を示す図であって、図7(a)~図7(d)は、それぞれ図2(a)におけるA-A断面図である。 図8は、コネクタの嵌合状態を示す図であって、図8(a)~図8(d)は、それぞれ図2(a)におけるB-B断面図である。 図9は、オスハウジングとメスハウジングとの嵌合時におけるショート端子の動きを示す図であって、図9(a)~図9(d)は、それぞれ図2(a)におけるメスハウジングを省いたB-B断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るコネクタを示すオスハウジング及びメスハウジングの斜視図である。図2は、本実施形態に係るコネクタを示す図であって、図2(a)は、オスハウジング側からの正面図、図2(b)は、オスハウジング及びメスハウジングの側面図である。図3は、本実施形態に係るコネクタを示す図であって、図3(a)は図2(a)におけるA-A断面図、図3(b)は図2(a)におけるB-B断面図である。
図1、図2(a)(b)及び図3(a)(b)に示すように、本実施形態の係るコネクタ10は、互いに嵌合されるオスハウジング(第一ハウジング)70とメスハウジング(第二ハウジング)20とを備えている。コネクタ10は、例えば、自動車等に設けられる車載のエアバッグシステムの電気コネクタとして用いられるもので、半嵌合防止機能を備えたコネクタである。オスハウジング70は、例えば、エアバッグシステムのインフレータなどの機器1に設けられる。
オスハウジング70は接続部70aを有し、メスハウジング20は嵌合部20aを有している。コネクタ10は、オスハウジング70の接続部70aとメスハウジング20の嵌合部20aとを嵌合させることで互いに接合される。
図4は、オスハウジングの分解斜視図である。
図3(a)(b)及び図4に示すように、オスハウジング70は、合成樹脂から成形されたもので、筒状の接続部70aを有している。このオスハウジング70には、二つのオス端子(接続端子)75が設けられている。オス端子75は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料からなる細長の板材に曲げ加工を施して形成されている。これらのオス端子75は、オスハウジング70の先端側へ延びるタブ部76と、オスハウジング70の後端側へ延びる配線部77と、これらのタブ部76と配線部77との間を繋ぐ連設部78とを有している。オス端子75は、例えば、インサート成形することでオスハウジング70に一体的に設けられている。オス端子75は、配線部77及び連設部78がオスハウジング70に埋め込まれ、タブ部76がオスハウジング70の接続部70aの内部に配置されている。オス端子75は、配線部77がオスハウジング70の後端面で露出されており、この配線部77に、機器1側の配線が接続される。
オスハウジング70は、その上部に、一対のガイド突条71と、ロック部72とを有している。ガイド突条71は、メスハウジング20との嵌合方向(以下、単に嵌合方向と呼ぶ)と直交する方向に沿って間隔をあけて形成されている。ロック部72は、一対のガイド突条71の間であるオスハウジング70の上部における幅方向中央位置に形成されている。ロック部72は、オスハウジング70の上面から突設されており、嵌合方向の前方側には、オスハウジング70の後端側へ向かって次第に上方へ傾斜したガイド面73が形成されている。
オスハウジング70には、オス端子75に隣接する位置にショート端子81が支持されている。オスハウジング70には、オス端子75の上方位置に、支持凹部79が形成されており、ショート端子81は、オスハウジング70に対して、その先端側から支持凹部79へ挿し込まれて組付けられている。ショート端子81は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料からなる細長の板材に対して打抜き加工及び曲げ加工を施して形成されている。
図5は、ショート端子及びオス端子の斜視図である。
図5に示すように、ショート端子81は、固定片82と、一対の弾性押圧片83と、連結部84とを有している。
固定片82は、両端を屈曲させることで固定部85が形成されている。これらの固定部85には、上下の縁部に、食い込み突起85aが形成されている。
一対の弾性押圧片83は、ベース板部91の両側からそれぞれ延在されている。ベース板部91は、連結部84によって固定片82の長さ方向の中央に連設されて支持されている。一対の弾性押圧片83は、ベース板部91から固定片82と反対側へ向かって互いに離間する斜め方向へ延在されている。これらの弾性押圧片83は、その先端部における下縁に、互いに近接する内側へ延びる接点片92を有している。それぞれの接点片92には、その延在方向の略中央部分を湾曲させることで、下方へ膨出する接点93が形成されている。
このショート端子81は、オスハウジング70の支持凹部79に固定片82を挿し込むことで、固定片82の固定部85に形成された食い込み突起85aが支持凹部79の上下面に食い込む。これにより、ショート端子81がオスハウジング70に固定される。ショート端子81は、オスハウジング70へ固定した状態において、弾性押圧片83の接点片92がオス端子75のタブ部76の後端側における上面に配置される。そして、この状態で接点片92の接点93がタブ部76の上面に当接して接触されている。これにより、オス端子75同士がショート端子81によって導通され、例えば、エアバッグシステムのインフレータ側の回路が短絡状態とされる。これにより、例えば、インフレータ側の回路では、警告灯が点灯することで、オスハウジング70にメスハウジング20が正規嵌合されていないことが警告される。
図6は、メスハウジングの分解斜視図である。
図3(a)(b)及び図6に示すように、メスハウジング20は、合成樹脂から成形されたもので、筒状の嵌合部20aの内側に、嵌合突部21が突設されている。この嵌合突部21には、二つの端子収容室22が形成されている。これらの端子収容室22には、電線23の端部に接続されたメス端子(接続端子)25が収容されており、電線23は、メスハウジング20の後端から引き出されている。端子収容室22には、電線23に装着されたシール部材24がメスハウジング20の後端側から嵌め込まれている。これにより、メス端子25が収容されたメスハウジング20の端子収容室22が止水されている。
メス端子25は、例えば、銅または銅合金等の導電性金属材料から形成されたもので、電線23に圧着されて接続されている。このメス端子25は、筒状に形成された電気接続部26を有している。
メスハウジング20の嵌合突部21には、先端側からオスハウジング70との接合箇所をシールする環状のシール部材27が装着されている。
また、嵌合突部21には、オスハウジング70との嵌合方向(以下、単に嵌合方向と呼ぶ)の前方へ向かって突出する板状の絶縁板部29が形成されている。この絶縁板部29は、端子収容室22に収容されたメス端子25の配列方向に沿って形成されている。絶縁板部29の先端における両角部には、先端から後端へ向かって絶縁板部29の幅方向の外方へ傾斜する押圧テーパ部29aが形成されている。
メスハウジング20には、その上部における後端寄りに、ロック収容部30が形成されており、このロック収容部30には、ロック部材31が装着されている。このロック部材31は、矩形状の枠体からなる揺動枠部32と、この揺動枠部32の先端側に連設されて一体に設けられた可撓部33とを有している。揺動枠部32は、その両側部がメスハウジング20のロック収容部30を構成する両側壁30a内に位置している。揺動枠部32は、先端側に、下方側へ突出するロック爪34を有している。また、揺動枠部32は、その後端側が操作部35とされている。揺動枠部32の先端側に連設された可撓部33は、揺動枠部32の内側に配置されており、揺動枠部32の後端側へ向かって延在されている。可撓部33は、その端部がメスハウジング20の上部に連設されている。
次に、上記構造のコネクタ10において、オスハウジング70とメスハウジング20とを嵌合させる場合について説明する。
図7は、コネクタの嵌合状態を示す図であって、図7(a)~図7(d)は、それぞれ図2(a)におけるA-A断面図である。図8は、コネクタの嵌合状態を示す図であって、図8(a)~図8(d)は、それぞれ図2(a)におけるB-B断面図である。図9は、オスハウジングとメスハウジングとの嵌合時におけるショート端子の動きを示す図であって、図9(a)~図9(d)は、それぞれ図2(a)におけるメスハウジングを省いたB-B断面図である。
図7(a)に示すように、オスハウジング70の接続部70aにメスハウジング20の嵌合部20aを近接させ、オスハウジング70の接続部70aにメスハウジング20の嵌合部20aを嵌め込む。すると、メスハウジング20のロック部材31のロック爪34がオスハウジング70のロック部72のガイド面73に接触する。この中途嵌合初期状態では、メス端子25の電気接続部26にオス端子75のタブ部76が接触されず、また、図8(a)に示すように、ショート端子81の弾性押圧片83に対して絶縁板部29の押圧テーパ部29aが僅かに離れた位置に配置される。したがって、図9(a)に示すように、オスハウジング70では、ショート端子81の弾性押圧片83に形成された接点片92がオス端子75のタブ部76の上方位置に配置される。これにより、接点片92の接点93がタブ部76に接触し、オス端子75同士の導通状態が維持される。
図7(b)に示すように、オスハウジング70に対してメスハウジング20を押し込むと、ロック部72のガイド面73に接触していたロック部材31のロック爪34がガイド面73に沿って摺動して乗り上げ始める。そして、メスハウジング20の嵌合突部21に装着されたシール部材27にオスハウジング70の接続部70aが接触し始める。この中途嵌合状態では、メス端子25の電気接続部26に対してオス端子75のタブ部76の先端部分が僅かに挿入される。
また、図8(b)に示すように、ショート端子81の弾性押圧片83に対して絶縁板部29の押圧テーパ部29aが接触し、弾性押圧片83が絶縁板部29によって僅かに押し込まれる。これにより、図9(b)に示すように、ショート端子81の弾性押圧片83は、絶縁板部29によって押し込まれることで弾性変形する。なお、この時点では、ショート端子81の弾性押圧片83に形成された接点片92がオス端子75のタブ部76の上方位置に配置された状態とされる。したがって、接点片92の接点93がタブ部76に接触し、オス端子75同士の導通状態が維持される。この中途嵌合状態では、弾性変形されたショート端子81の弾性押圧片83の弾性力がオスハウジング70とメスハウジング20とを離脱させる方向に作用する反発力としてメスハウジング20に付与される。したがって、この中途嵌合状態で嵌め込み作業を止めると、ショート端子81の弾性押圧片83から受ける反発力によってオスハウジング70に対してメスハウジング20が押し戻されて離脱される。
図7(c)に示すように、オスハウジング70に対してメスハウジング20をさらに押し込むと、ロック部72のガイド面73に沿って摺動していたロック部材31のロック爪34がロック部72の頂部に到達する。そして、メスハウジング20の嵌合突部21に装着されたシール部材27にオスハウジング70の接続部70aが密着し、オスハウジング70とメスハウジング20との接合箇所がシールされる。この中途嵌合状態では、メス端子25の電気接続部26に対してオス端子75のタブ部76が挿入されて互いに導通される。
また、図8(c)に示すように、ショート端子81の弾性押圧片83が絶縁板部29によって押し込まれる。これにより、図9(c)に示すように、ショート端子81の弾性押圧片83の弾性変形量が大きくなる。なお、この時点においても、ショート端子81の弾性押圧片83に形成された接点片92の一部がオス端子75のタブ部76の上方位置に配置された状態とされる。したがって、接点片92の接点93がタブ部76に接触し、オス端子75同士の導通状態が維持される。この中途嵌合状態においても、弾性変形されたショート端子81の弾性押圧片83の弾性力がオスハウジング70とメスハウジング20とを離脱させる方向に作用する反発力としてメスハウジング20に付与される。したがって、この中途嵌合状態で嵌め込み作業を止めると、ショート端子81の弾性押圧片83から受ける反発力によってオスハウジング70に対してメスハウジング20が押し戻されて離脱される。
図7(d)に示すように、オスハウジング70に対してメスハウジング20をさらに押し込むと、ロック部材31のロック爪34がロック部72を乗り越える。これにより、ロック爪34によってロック部72が係止され、メスハウジング20がオスハウジング70にロックされた完全嵌合状態となる。
この完全嵌合状態で、メスハウジング20の嵌合突部21に装着されたシール部材27にオスハウジング70の接続部70aが密着し、オスハウジング70とメスハウジング20との接合箇所が確実にシールされる。この中途嵌合状態では、メス端子25の電気接続部26に対してオス端子75のタブ部76が挿入され、メス端子25とオス端子75とが電気的に接続される。
また、図8(d)に示すように、完全嵌合状態となることで、ショート端子81の弾性押圧片83が絶縁板部29によってさらに押し込まれる。これにより、図9(d)に示すように、ショート端子81の弾性押圧片83の弾性変形量がさらに大きくなる。そして、この完全嵌合状態となった時点で、ショート端子81の弾性押圧片83に形成された接点片92がオス端子75のタブ部76の上方位置から外れた位置に配置される。したがって、接点片92の接点93がタブ部76から離間し、オス端子75同士の導通状態が解除される。これにより、例えば、インフレータ側の回路において、警告灯が消灯する。
この完全嵌合状態からメスハウジング20をオスハウジング70から離脱させるには、メスハウジング20のロック部材31の操作部35を押下する。すると、ロック部材31の可撓部33が弾性変形して揺動枠部32が揺動し、ロック爪34によるロック部72の係止が解除される。これにより、ショート端子81の弾性押圧片83から受ける反発力によってオスハウジング70に対してメスハウジング20が押し戻されて離脱される。したがって、メスハウジング20がオスハウジング70から離脱されて嵌合が解除され、メス端子25とオス端子75との電気的な接続状態が解除される。
このとき、メスハウジング20の絶縁板部29がオスハウジング70から引き抜かれることで、絶縁板部29によるショート端子81の弾性押圧片83の押し込みが解除される。すると、弾性変形していたショート端子81の弾性押圧片83が復元し、弾性押圧片83の接点片92がオス端子75のタブ部76の上方位置の初期位置へ戻される。したがって、接点片92の接点93がタブ部76に接触し、オス端子75同士が導通状態となる。これにより、例えば、インフレータ側の回路では、警告灯が点灯することで、オスハウジング70とメスハウジング20との正規嵌合が解除されたことが警告される。
また、オスハウジング70とメスハウジング20との嵌合解除によってショート端子81の弾性変形されていた弾性押圧片83が復元して初期位置へ戻されると、接点片92の接点93がオス端子75のタブ部76に対して摺動する。これにより、タブ部76の表面に酸化皮膜が形成されていたとしても、接点片92の接点93が摺動することで、タブ部76の表面の酸化皮膜が除去される。
以上、説明したように、本実施形態に係るコネクタ10によれば、オスハウジング70のオス端子75同士を導通させるショート端子81の接点93が、オスハウジング70とメスハウジング20とが完全嵌合されることでオス端子75のタブ部76から外れた位置に配置され、オス端子75同士の導通状態が解除される。したがって、オスハウジング70のオス端子75同士の導通状態を監視することにより、オスハウジング70とメスハウジング20との非嵌合状態を容易に検知することができる。
また、ショート端子81は、オスハウジング70とメスハウジング20とが中途嵌合状態のときに、メスハウジング20によって押圧されて弾性変形される弾性押圧片83が、オスハウジング70から離脱させる反発力をメスハウジング20に付与し、中途嵌合状態を抑制することができる。
このように、非嵌合状態の検知のためのショート端子81に、中途嵌合状態を抑制する半嵌合防止機能をもたせることで、スライダやスプリングなどの部品を備える構造と比較し、部品点数の削減及び構造の簡略化を図ることができる。これにより、コストを抑えつつ、オスハウジング70とメスハウジング20との中途嵌合状態を円滑に抑制できる。
しかも、オスハウジング70とメスハウジング20との嵌合によって一対の弾性押圧片83がメスハウジング20の絶縁板部29によって押し広げられるように弾性変形し、その復元力がオスハウジング70とメスハウジング20とを離脱させる反発力として付与される構造である。したがって、オスハウジング70とメスハウジング20との間に、弾性変形された一対の弾性押圧片83の復元力からなる反発力をバランス良く付与させることができ、オスハウジング70とメスハウジング20との中途嵌合状態をより円滑に抑制できる。
また、オスハウジング70とメスハウジング20とが嵌合あるいは離脱されることで接点93がオス端子75のタブ部76に対して摺動される。これにより、オス端子75のタブ部76における接点93との接触箇所に酸化皮膜が形成されていたとしても、接点93が摺動することで酸化皮膜が除去される。したがって、ショート端子81とオス端子75との良好な導通状態を確保することができる。
なお、上記実施形態では、オスハウジング70がインフレータなどの機器1に設けられる場合を例示したが、オスハウジング70としては、電線に接続されたオス端子75を端子収容室に収容した構造であってもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の接続端子(オス端子75,メス端子25)をそれぞれ有する第一ハウジング(オスハウジング70)及び第二ハウジング(メスハウジング20)を備え、前記第一ハウジング(オスハウジング70)と第二ハウジング(メスハウジング20)とが互いに嵌合されることで互いの前記接続端子(オス端子75,メス端子25)同士が電気的に接続されるコネクタ(10)であって、
前記第一ハウジング(オスハウジング70)は、
前記接続端子(オス端子75)に接触されて前記接続端子(オス端子75)同士を導通させるショート端子(81)を備え、
前記ショート端子(81)は、
嵌合される前記第二ハウジング(メスハウジング20)によって押圧されて弾性変形することで、前記第一ハウジング(オスハウジング70)から離脱させる反発力を前記第二ハウジング(メスハウジング20)に付与する弾性押圧片(83)と、
前記弾性押圧片(83)に設けられ、前記接続端子(オス端子75)に接触する接点(93)と、
を備え、
前記接点(93)は、前記第一ハウジング(オスハウジング70)と前記第二ハウジング(メスハウジング20)との完全嵌合時における前記弾性押圧片(83)の弾性変形によって前記接続端子(オス端子75)から外れた位置に配置される
ことを特徴とするコネクタ。
[2] 前記ショート端子(81)は、前記第一ハウジング(オスハウジング70)における前記第二ハウジング(メスハウジング20)との嵌合方向の前方側へ向かって互いに離間する方向へ傾斜された一対の前記弾性押圧片(83)を有し、
前記第二ハウジング(メスハウジング20)は、前記第一ハウジング(オスハウジング70)との嵌合方向の前方側へ向かって突出し、前記第一ハウジング(オスハウジング70)との嵌合時に一対の前記弾性押圧片(83)の間に嵌め込まれる絶縁板部(29)を有する
ことを特徴とする[1]に記載のコネクタ。
[3] 前記ショート端子(81)の前記接点(93)は、前記第一ハウジング(オスハウジング70)と前記第二ハウジング(メスハウジング20)とが嵌合あるいは離脱される際に、前記接続端子(オス端子75)に対して摺動される
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のコネクタ。
10:コネクタ
20:メスハウジング(第二ハウジング)
25:メス端子(接続端子)
29:絶縁板部
70:オスハウジング(第一ハウジング)
75:オス端子(接続端子)
81:ショート端子
83:弾性押圧片
93:接点

Claims (2)

  1. 複数の接続端子をそれぞれ有する第一ハウジング及び第二ハウジングを備え、前記第一ハウジングと第二ハウジングとが互いに嵌合されることで互いの前記接続端子同士が電気的に接続されるコネクタであって、
    前記第一ハウジングは、
    前記接続端子に接触されて前記接続端子同士を導通させるショート端子を備え、
    前記ショート端子は、
    嵌合される前記第二ハウジングによって押圧されて弾性変形することで、前記第一ハウジングから離脱させる反発力を前記第二ハウジングに付与する弾性押圧片と、
    前記弾性押圧片に設けられ、前記接続端子に接触する接点と、
    を備え、
    前記接点は、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとの完全嵌合時における前記弾性押圧片の弾性変形によって前記接続端子から外れた位置に配置され
    前記ショート端子は、前記第一ハウジングにおける前記第二ハウジングとの嵌合方向の前方側へ向かって互いに離間する方向へ傾斜された一対の前記弾性押圧片を有し、
    前記第二ハウジングは、前記第一ハウジングとの嵌合方向の前方側へ向かって突出し、前記第一ハウジングとの嵌合時に一対の前記弾性押圧片の間に嵌め込まれる絶縁板部を有する
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ショート端子の前記接点は、前記第一ハウジングと前記第二ハウジングとが嵌合あるいは離脱される際に、前記接続端子に対して摺動される
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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