JP7123421B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような表示に従って遊技者が操作手段を操作すると、表示手段において、特定遊技状態に移行することや、特定遊技状態が継続することを示す結果を報知するようになっている。
スロットマシン1は、本発明に係る遊技機の一実施形態であり、通常のスロットマシンと同様、前面に開口部を有する筐体1bと、開口部を開閉可能に覆う前扉1aとを備えている。
また、表示窓6の下方には、前側に突出する段部が形成されており、この段部の上面には、メダルを投入するメダル投入口2と、ゲームの開始に際して遊技者の押下操作によりベット数を設定するベットボタン2aと、ゲームの進行には影響を及ぼさないが、遊技者による押下操作により表示器8における演出画像等に変化を与えることが可能な演出ボタン12が備えられている。
また、段部の下方には、遊技者がゲームを開始する際に操作するスタートレバー3と、遊技者がリール41を停止する際に押下操作する停止ボタン5を備えている。
また、前扉1aの下部には、音による演出や報知を行うスピーカ9を備えており、表示窓6の下方には、遊技者に停止ボタン5の操作順序をナビゲートするナビランプ16を備えている。
扉部材15は、表示器8の正面視左側に備えられる扉部材15La、15Lbと、表示器8の正面視右側に備えられる扉部材15Ra、15Rbとの4つの扉部材から構成されており、透光性を有しない板状部材で構成され、4つの扉部材がほぼ等しい大きさで形成されている。
扉部材15は、前扉1aに設けられたレール(非図示)によって、左右方向に移動可能に支持され、それぞれが個別に、又は、共に移動可能になっている(図4(b)参照)。
扉部材15Laと扉部材15Lbは、通常状態では、図4(a)に示す開位置(第1位置)に配置され、電気的駆動源(図示省略)の作動により、表示器8の左側から表示器8の表示領域に重なる閉位置に移動可能になっている。
また、扉部材15Raと扉部材15Rbは、通常状態では、図4(a)に示す開位置(第1位置)に配置され、電気的駆動源(図示省略)の作動により、表示器8の右側から表示器8の表示領域に重なる閉位置まで移動可能になっている。
また、扉部材15は、段階的に閉じるように駆動することができ、例えば、開位置(第1位置)から閉位置(第2位置)、さらに、閉位置(第3配置)に移動可能である。
なお、閉位置は、これらに限らず、任意に設けることもできる。
また、扉部材15は、液晶表示器等の画像表示器や透光性を有する部材であってもよく、この場合、表示器8の視認が困難とならないようにすることが好ましい。
また、扉部材15は、遊技の進行に応じて、移動する数(移動数)、移動する位置(移動位置)、移動する速度(移動速度)等が異なるようになっている。
例えば、ART抽選の当選結果を報知する場合、ARTを継続させるゲーム数の上乗せ抽選の当選結果を報知する場合、その上乗せゲーム数を報知する場合等では、扉部材15の移動数が多くなり、扉部材15の移動量が大きくなり、扉部材15の移動速度が速くなるようになっている。
これにより、遊技者に対して期待度の高低を容易に認識させることができるとともに、興趣を高めることができる。
また、筐体1bの中央部には、可変表示手段の一例であり、リール41を回転駆動させるドラムユニット4を備えている。ドラムユニット4は、リール41a、リール41b、リール41cが水平方向に並設されて構成されていて、これらリール41a~41cは、ステッピングモータ(図示省略)の駆動によりそれぞれ回転可能に構成されている。また、各リール41a~41cの外周面には、所定の配列に従って複数の図柄が配されていて、リール41の停止状態において、各リール41a~41cについて、連続する所定数(例えば、3つ)の図柄が表示窓6を透して視認可能となっている。
また、筐体1bの下部には、メダルの払い出しを行うメダル払出装置7やメダルを貯留するホッパー7aを備え、このメダル払出装置7から払い出されたメダルは、前扉1aの下部に設けられるメダル払出口7bを介して遊技者に払い出される。
ゲームの開始にあたり、メダル(クレジットメダルも含む)を用いてベット数の設定を行う。
ベット数の設定は、メダル投入口2から直接メダルを投入して設定する方法と、ベットボタン2aを押下操作して設定する方法とがある。
なお、ベット数の上限は、「1」、「2」、又は「4」以上でもよい。
なお、ベットボタンは、ベットボタン2aのみに限らず、設定されるベット数のそれぞれ異なるベットボタンを複数設けることもできる。また、クレジットメダルは、メダル投入口2からのメダル投入や入賞により加算され、例えば、メダル50枚までクレジット(記憶)することができる。
そして、ベット数が所定数(例えば、3枚)になったときに、1回の遊技を実行可能な権利を保有するゲーム開始可能な状態となる。
このゲーム開始可能な状態では、スタートレバー3の操作が有効な状態となる。この有効な状態において、スタートレバー3が傾動操作されると、ゲームが開始され、複数の図柄の表されたリール41a~41cが変動を開始するとともに、リプレイ役、小役などの複数の当選役の中から今回ゲームの抽選結果をリール41の停止前に事前に決定する内部抽選処理が実行される(当選役決定手段)。
このような定常回転に達すると、各リール41a~41cに対応して設けられた停止ボタン5a~5cが押下操作可能な状態となる。
入賞の判定は、所定の入賞ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて判定され、例えば、上・中・下段3つのラインと斜め2つのラインの計5ラインいずれかの入賞ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて判定され、停止した図柄の組合せが入賞に対応した組合せであった場合に、入賞が成立する。
なお、入賞ラインの数は、5ラインに限らず、1ラインなどの任意なライン数とすることができる。
また、チェリー役には、左リール41aの上段又は下段に「チェリー」図柄が停止する「弱チェリー」と、左リール41aの中段に「チェリー」図柄が停止する「強チェリー」がある。
また、スイカ役には、入賞ラインのうち、斜めのラインに「スイカ」図柄が停止する「弱スイカ」と、入賞ラインのうち、上・中・下段の平行のラインに「スイカ」図柄が停止する「強スイカ」がある。
なお、以下の説明において、チェリー役、スイカ役をまとめて「レア役」ともいう。
押し順ベルは、6通りある押し順それぞれに対応する押し順ベル1~6を設けるとともに、各押し順ベル1~6に当選したときのそれぞれに対応する操作順序で停止ボタン5a~5cを操作することで、図柄が停止表示される。
「押し順リプレイ」は、6通りある押し順それぞれに対応する押し順リプレイ1~6を設けるとともに、各押し順リプレイ1~6に当選したときのそれぞれに対応する操作順序で停止ボタン5a~5cを操作することで、図柄が停止表示される。
また、リプレイ役には、非RTからRTへの移行に係る図柄の組合せに対応する「昇格リプレイ」、RTから非RTへの移行に係る図柄の組合せに対応する「転落リプレイ」もある。これらの当選役についても押し順が対応付けられ、例えば、「昇格リプレイ」に関しては、6通りある押し順のうちの1通りの押し順によって非RTからRTへの移行に係る「昇格リプレイ」に対応する図柄の組合せが停止し、「転落リプレイ」に関しては、6通りある押し順のうちの5通りの押し順によってRTから非RTへの移行に係る「転落リプレイ」に対応する図柄の組合せが停止する。
また、リプレイ役に対応する図柄の組合せの停止表示により、次回ゲームにおいてメダルの投入を行うことなく、すなわち、メダルを費やすことなく遊技可能な状態となる。
例えば、ベル役、チェリー役、スイカ役などの小役に対応する図柄の組合せの停止により、小役入賞が判定され、メダル払出装置7が駆動制御されることにより、メダルの貯留されたホッパー7aからメダル払出口7bを介して所定数のメダルが払い出される。
具体的には、ベル役に対応する図柄の組合せの停止により8枚のメダルが払い出され、スイカ役に対応する図柄の組合せの停止表示により5枚のメダルが払い出される。
また、チェリー役では、「弱チェリー」に対応する図柄の組合せの停止により2枚のメダルが払い出され、「強チェリー」に対応する図柄の組合せの停止により1枚のメダルが払い出される。
なお、各当選役の当選確率は、各遊技状態において、「リプレイ」>「ベル役」>「弱スイカ」>「弱チェリー」>「強スイカ」>「強チェリー」の関係、つまり、「リプレイ」が最も当選し易く、「強チェリー」が最も当選し難く設定されているものとする。
また、主制御部10には、ベットボタン2a、メダルセレクタ2b、スタートレバー3、停止ボタン5が接続され、各機器に内蔵されたセンサからの信号を入力可能に構成されている。
また、主制御部10は、スタートレバー3からの信号に基づき、ゲームの開始処理や、乱数発生器(図示省略)からの乱数をサンプリングする処理等を行う。そして、主制御部10は、サンプリングされた乱数に基づき当選役の内部抽選処理を行う。
主制御部10は、スタートレバー3からの信号に基づき、リール41a~41cを回転させるゲームの開始処理を行い、リール41a~41cを停止させる処理を行う。
また、主制御部10は、ゲームの終了時におけるメダルの払い出し条件の成立に基づき、メダル払出装置7を駆動させてメダルを払い出す処理を行う。
副制御部20は、本発明における演出実行手段の一例であり、主制御部10からの一方向のみの制御情報に基づき、表示器8において各種演出の画像処理や、各種演出や報知を行うためのスピーカ9の出力処理や、LED等で構成されたランプ11の点灯処理等を行う。また、ナビランプ16は、例えば、LEDで構成され、副制御部20は、主制御部10からの制御情報に基づき、ART等の遊技状態の発生中に、停止ボタン5の操作順序をナビゲート(報知)するためのナビランプ16の点灯処理を行う。
また、副制御部20には、扉部材15を動作(移動)させるモータ等の電気的駆動源(図示省略)に信号を出力可能に構成されており、主制御部10からの制御情報に基づき、電気的駆動源を作動させて、扉部材15を、開位置と閉位置とに移動させる処理等を行う。
次に、遊技者が操作可能な操作手段と、当該操作手段の表示を含む操作画像の表示(以下、「操作表示」ともいう)について説明する。
演出ボタン12は、LED等の発光手段が内蔵され、副制御部20からの出力信号に基づき、演出ボタン12を発光させて、操作が有効であることを報知可能に構成されている。例えば、遊技者にとって有利な状態となり得る抽選処理(ART抽選、上乗せ抽選)等の当選結果の報知に先立って演出ボタン12の操作を促すタイミングで、演出ボタン12を発光させるとともに、操作を有効な状態にする。
演出ボタン12は、遊技者が指で操作するように構成され、遊技者による操作を受付可能な面積(以下、操作領域という)(第1操作領域)は、操作手段である演出ボタン12、演出ハンドル13及び大演出ボタン14の中で、最も狭い。
また、押下操作に係る操作量(変位量)は、演出ボタン12、演出ハンドル13及び大演出ボタン14の操作量の中で、最も小さい。
演出ハンドル13は、LED等の発光手段が内蔵され、副制御部20からの出力信号に基づき、演出ハンドル13を発光させて、操作が有効であることを報知可能に構成されている。
また、演出ハンドル13は、常態においては回転操作可能な状態となっており、時計回りに回転操作することで変位し、回転操作を有効とする遊技状態では、その変位がセンサにより検知されるとともに、その検知信号が副制御部20に伝送されることにより、遊技者の操作が検知される。
例えば、遊技者にとって有利な状態となり得る抽選処理(ART抽選、上乗せ抽選)等の当選結果の報知に先立って演出ハンドル13の操作を促すタイミングで、演出ハンドル13を発光させるとともに、操作を有効な状態にする。
また、演出ハンドル13は、遊技者が片手で握って操作するように構成され、その操作領域(第1操作領域又は第2操作領域)は、演出ボタン12、演出ハンドル13及び大演出ボタン14の中で、大演出ボタン14の次に広い。
また、回転操作に係る操作量(変位量)は、演出ボタン12、演出ハンドル13及び大演出ボタン14の操作量の中で、大演出ボタン14の次に大きい。
また、演出ハンドル13は、図1に示すように、演出ボタン12に比べて、スタートレバー3からの距離が遠い位置に配置されている。
このような操作方法、形状及び配置の違いを有することにより、演出ハンドル13が特別な装置であることを遊技者に印象付けることができ、操作するときに特別(プレミアム)な感覚を抱かせることができる。
また、演出ハンドル13は、3桁の7セグメント表示器から構成される7セグ表示部13aを有しており、遊技の進行に応じた情報(例えば、後述する上乗せゲーム数やリール41の押し順)を表示可能になっている。
大演出ボタン14は、LED等の発光手段が内蔵され、副制御部20からの出力信号に基づき、大演出ボタン14を発光させて、操作が有効であることを報知可能に構成されている。
例えば、遊技者にとって有利な状態となり得る抽選処理(ART抽選、上乗せ抽選)等の当選結果の報知に先立って大演出ボタン14の操作を促すタイミングで、大演出ボタン14を発光させるとともに、操作を有効な状態にする。
また、大演出ボタン14は、片手のみならず、両手での押し込み操作を受け付けることもでき、その操作領域(第2操作領域)は、演出ボタン12、演出ハンドル13及び大演出ボタン14の中で最も広い。
また、押し込み操作に係る操作量(変位量)は、演出ボタン12、演出ハンドル13及び大演出ボタン14の操作量の中で最も大きい。
また、大演出ボタン14は、図1に示すように、演出ボタン12、演出ハンドル13及び大演出ボタン14の中で、スタートレバー3からの距離が最も遠い位置に配置されている。
このような操作方法、形状及び配置の違いを有することにより、大演出ボタン14が特別な装置であることを遊技者に印象付けることができ、操作するときに特別(プレミアム)な感覚を抱かせることができる。
大演出ボタン14は、副制御部20に接続されるソレノイド(非図示)を備えており、ソレノイドが「オフ」のときに、押し込み操作不能な状態となり、ソレノイドが「オン」のときに、押し込み操作可能な状態となる。
例えば、後述する図26等に示す大演出ボタン14の操作を促す操作画像が表示されたタイミングで、副制御部20の制御によりソレノイドを「オン」として押し込み操作可能な状態とし、当該操作画像が非表示となったタイミングで、ソレノイドを「オフ」として押し込み操作不能な状態にしてもよい。
なお、操作画像が表示された後、大演出ボタン14を操作しない状態が所定時間(例えば、10秒)経過した場合に、大演出ボタン14を、押し込み操作可能な状態から押し込み操作不能な状態に復帰するようにしてもよい。
また、スロットマシン1の電源投入から所定時間(例えば、30秒)経過するまでの間に、押し込み操作可能な状態に変換して、大演出ボタン14における検出手段の動作確認を可能にしてもよい。
次に、各操作手段の操作を促す操作画像の表示(操作表示)について説明する。
図5は、表示器8において、遊技者に有利となる抽選の当選結果の報知に先立って表示される操作画像であって、各操作手段への操作を促す操作画像の一例である。
具体的には、部位表示81において、スロットマシン1の全体を表示するか又はその一部を表示するか、また、その一部を表示する場合にはその範囲が広いか狭いかというように、部位表示81に表示されるスロットマシン1の表示範囲に違いを有している。
例えば、図5(c)に示す大演出ボタン14を含む操作画像では、部位表示81cにおいてスロットマシン1全体が表されていることから、図5(a)に示す演出ボタン12を含む操作画像の部位表示81aと、図5(b)に示す演出ハンドル13を含む操作画像の部位表示81bよりも、部位表示81に表示されるスロットマシン1の範囲が広い。
同様な傾向は、図5(a)と図5(b)にも云えることであり、図5(b)に示す演出ハンドル13を含む操作画像の部位表示81bは、図5(a)に示す演出ボタン12を含む操作画像の部位表示81aよりも、部位表示81に表示されるスロットマシン1の範囲が広い。すなわち、図5(c)に示す部位表示81cが最も広く、81c>81b>81aの関係を有している。
例えば、部位表示81において表示されるスロットマシン1の表示範囲が広いほど、当選の期待度が高くなるように設定することが好ましい。
スロットマシン1は、このような構成に加えて、主制御部10(遊技状態制御手段)により制御される複数の遊技状態を有している。
遊技状態として、例えば、通常遊技状態と特定遊技状態とを有しており、通常遊技状態はメダルの増加し難い遊技者に不利な遊技状態となっており、特定遊技状態はメダルが増加し易い遊技者に有利な遊技状態となっている。
通常遊技状態は、所定の初期化スイッチ等の操作を伴う電源投入時に滞在する遊技状態であって、スロットマシン1における遊技の大半を占める遊技状態である。
通常遊技状態では、特定遊技状態(ART)への移行をかけた抽選が行われる。
具体的には、内部抽選処理においてレア役(「弱チェリー」、「弱スイカ」、「強スイカ」及び「強チェリー」)に当選したことを契機としてARTの抽選が行われ、当該抽選に当選した場合に通常遊技状態からARTへ移行する。
主制御部10は、特典付与手段として機能することにより、このような所定条件(レア役の当選)が成立したことに基づいて、遊技者にARTという特典を付与する。
ARTの当選確率は、「強チェリー」>「強スイカ」>「弱チェリー」>「弱スイカ」の関係を有しており、内部抽選処理において当選し難い当選役ほど、ARTの当選の期待度が高くなるように設定されている。
例えば、「強チェリー」に当選した場合には、30%の確率で当選し、「強スイカ」に当選した場合には、25%の確率で当選し、「弱チェリー」に当選した場合には、3%の確率で当選し、「弱スイカ」に当選した場合には、2%の確率で当選するように設定されている(図6参照)。
通常遊技状態では、レア役の当選を契機として、ARTへの移行の期待感を高めるための前兆演出が表示器8において実行される。
前兆演出は、前半前兆演出、後半前兆演出に大別され、主制御部10から副制御部20に対して、前半前兆演出のゲーム数、後半前兆演出のゲーム数、ARTの当選情報等の制御情報が送信されて、ART抽選の当選/非当選にかかわらず、表示器8において実行される。
また、前兆演出中は、スピーカ9で前兆演出に対応した効果音が出力され、ランプ11で前兆演出に対応した点灯等が行われる。
また、前半前兆演出が行われるゲーム数は、ARTに当選している場合には、非当選の場合よりも、数の多いゲーム数が選択され易いようにしてもよい。
ここで、第3リールとは、3つのリール41a~41cの停止操作が各1回ずつ計3回(第2数)された場合において、その最後である3回目に停止操作をされたリールをいう。
同様に、第1リールとは、3つのリール41a~41cのうち停止操作が1回(第1数)された場合において、その停止操作をされたリールをいい、第2リールとは、3つのリール41a~41cのうち停止操作が計2回(第1数又は第2数)された場合において、その2回目に停止操作をされたリールをいう。
また、第3リール停止操作後とは、遊技者が第3リールを停止するために停止操作した停止ボタン5から指等を離した時点後のことをいう。
例えば、図7に示すように、ARTに当選している場合には、連続演出Aが30%の確率で、連続演出Bが40%の確率で、連続演出Cが30%の確率で選択されて決定される。一方、ARTに非当選の場合には、連続演出Aが50%の確率で、連続演出Bが40%の確率で、連続演出Cが10%の確率で選択されて決定される。
各連続演出が選択された場合のARTの当選期待度は、当選時と非当選時のトータルの選択率に占める当選時の選択率の割合として算出され、具体的には、当選時選択率÷(当選時選択率+非当選時選択率)により算出される。
例えば、「連続演出A」が選択された場合は、ARTの当選期待度が37.5%(30×100/(30+50))となる。
また、「連続演出B」が選択された場合は、ARTの当選期待度が50%(40×100/(40+40))となる。
また、「連続演出C」が選択された場合は、ARTの当選期待度が75%(30×100/(30+10))となる。
すなわち、ARTの当選期待度は、連続演出C>連続演出B>連続演出Aの関係を有することとなる。
また、ARTに当選した場合、又は、ARTに非当選の場合の所定の確率で、前半前兆演出を行わずに後半前兆演出を実行してもよい。
また、前半前兆演出と後半前兆演出とを区別せずに1つの前兆演出として、その前兆演出中に連続演出を行うようにしてもよい。
以下、主制御部10が決定する演出内容について連続演出A、連続演出B、連続演出Cの順に説明する。
継続演出は、連続演出Aが次ゲームも継続することを告知するための演出であり、ARTの当選/非当選に応じて選択され易い演出が異なるようになっている。
例えば、図8に示すように、ARTに当選している場合には、継続演出として「NEXT」が50%の確率で選択され、「NEXTチャンス」が45%の確率で選択され、「NEXT激熱」が4%の確率で選択され、「NEXT確定」が1%の確率で選択されて決定される。
一方、ARTに非当選の場合には、連続演出として「NEXT」が80%の確率で選択され、「NEXTチャンス」が19%の確率で選択され、「NEXT激熱」が1%の確率で選択され、「NEXT確定」は選択されない。
また、「NEXT激熱」が選択されたときには、ARTの当選期待度が80%(=4×100/(4+1))となる。
また、「NEXTチャンス」が選択されたときには、ARTの当選期待度が70.3%(=45×100/(45+19))となる。
また、「NEXT」が選択されたときには、ARTの当選期待度が38.4%(=50×100/(50+80))となる。
すなわち、ARTの当選期待度は、NEXT確定>NEXT激熱>NEXTチャンス>NEXTの関係を有することとなる。
なお、連続演出Aにおける演出内容の詳細は後述する。
連続演出Bの1ゲーム目に選択可能な継続演出としては、前述した連続演出Aと同様に「NEXT」、「NEXTチャンス」、「NEXT激熱」、「NEXT確定」が、ARTの当選/非当選に応じて選択される(図8参照)。
「NEXTボタン」は、次ゲーム、すなわち連続演出Bの3ゲーム目に、操作手段への操作を促す操作画像を表示することを予告する継続演出である。
一方、ARTに非当選の場合には、連続演出として「NEXT」が50%の確率で選択され、「NEXTチャンス」が28%の確率で選択され、「NEXT激熱」が2%の確率で選択され、「NEXTボタン」が20%の確率で選択され、「NEXT確定」は選択されない。
また、「NEXT激熱」が選択されたときには、ARTの当選期待度が66.6%(=4×100/(4+2))となる。
また、「NEXTチャンス」が選択されたときには、ARTの当選期待度が61.6%(=45×100/(45+28))となる。
また、「NEXT」が選択されたときには、ARTの当選期待度が28.5%(=20×100/(20+50))となる。
また、「NEXTボタン」が選択されたときには、ARTの当選期待度が60%(=30×100/(30+20))となる。
すなわち、ARTの当選期待度は、NEXT確定>NEXT激熱>NEXTチャンス>NEXTボタン>NEXTの関係を有することとなる。
カットイン演出は、表示器8上で実行されている演出に代わって実行される演出であり、操作手段が操作されたときに実行され、所定時間(例えば、約1秒)の間、所定の画像を表示する。
各演出パターンのARTの当選期待度は、「弱カットイン」<「中カットイン」<「強カットイン」の関係を有しており、この関係に基づいて、表示器8における画像演出(例えば、画像の大きさが「強カットイン」、「中カットイン」、「弱カットイン」の順に大きい)、スピーカ9による効果音、ランプ11による点灯等が異なるように設定されている。
例えば、図10に示すように、ARTに当選している場合には、「弱カットイン」が10%の確率で選択され、「中カットイン」が40%の確率で選択され、「強カットイン」が50%の確率で選択されて決定される。
一方、ARTに非当選の場合には、「弱カットイン」が50%の確率で選択され、「中カットイン」が40%の確率で選択され、「強カットイン」が10%の確率で選択されて決定される。
なお、連続演出Bにおける演出内容の詳細は後述する。
(1)1ゲーム目と2ゲーム目において実行する継続演出の種類を決定する。
(2)1ゲーム目と2ゲーム目において発光する操作手段を決定する。
(3)3ゲーム目において作動する扉部材15の動作パターン(移動数、移動位置、移動速度等)を決定する。
連続演出Cが決定された場合には、3ゲーム継続する連続演出Cのうち、1ゲーム目と2ゲーム目において実行する継続演出の種類を決定する(予告種別決定処理)。
このとき、1ゲーム目と2ゲーム目において選択可能な継続演出の種類が、前述の連続演出A及び連続演出Bとは異なるようになっている。
具体的には、連続演出Cの1ゲーム目に選択可能な継続演出としては、「NEXTボタン」、「NEXTハンドル」、「NEXT大ボタン」が、ARTの当選/非当選に応じて選択される。
これらの継続演出は、次ゲームに、操作手段への操作を促す操作画像を表示することを予告する演出であり、「NEXTボタン」が選択された場合には、次ゲームで演出ボタン12への操作を促す操作画像が表示され、「NEXTハンドル」が選択された場合には、次ゲームで演出ハンドル13への操作を促す操作画像が表示され、「NEXT大ボタン」が選択された場合には、次ゲームで大演出ボタン14への操作を促す操作画像が表示される。
一方、ARTに非当選の場合には、「NEXTボタン」が80%の確率で選択され、「NEXTハンドル」が15%の確率で選択され、「NEXT大ボタン」が5%の確率で選択され決定される。
また、「NEXTハンドル」が選択されたときには、ARTの当選期待度が70%(=35×100/(35+15))となる。
また、「NEXT大ボタン」が選択されたときには、ARTの当選期待度が75%(=15×100/(15+5))となる。
すなわち、ARTの当選期待度が、NEXT大ボタン>NEXTハンドル>NEXTボタンの関係を有することとなる。
このように、本実施形態では、操作領域に関して、大演出ボタン14が最も広く、大演出ボタン14>演出ハンドル13>演出ボタン12の関係を有していることから、操作領域の広い操作手段が操作される方が、ARTの当選期待度が高くなるように設定されていることになる。
1ゲーム目で「NEXTハンドル」が選択された場合には、2ゲーム目に「NEXTハンドル」又は「NEXT大ボタン」が選択されるようになっている。
例えば、図12に示すように、ARTに当選している場合には、「NEXTハンドル」が50%の確率で選択され、「NEXT大ボタン」が50%の確率で選択されて決定される。
一方、ARTに非当選の場合には、「NEXTハンドル」が90%の確率で選択され、「NEXT大ボタン」が10%の確率で選択されて決定される。
このように2ゲーム目においても、各継続演出が選択された際のARTの当選期待度は、NEXT大ボタン>NEXTハンドルの関係を有している。
また、1ゲーム目で「NEXT大ボタン」が選択された場合には、ARTの当選/非当選にかかわらず、2ゲーム目でも必ず「NEXT大ボタン」が選択されるようになっている(図13参照)。
連続演出Cが決定された場合には、連続演出Cの1ゲーム目と2ゲーム目において発光する操作手段を決定する。
具体的には、前述の予告種別決定処理において決定した継続演出の種類に基づいて発光する操作手段を決定する。
例えば、継続演出として「NEXTボタン」が選択されている場合には、図14に示すように、「演出ボタン」又は「演出ハンドル」がARTの当選/非当選に応じて選択可能であり、ARTに当選している場合には、「演出ボタン」が99%の確率で選択され、「演出ハンドル」が1%の確率で選択される。一方、ARTに非当選の場合には、「演出ボタン」が必ず選択される。
また、継続演出として「NEXTハンドル」が選択されている場合には、図15に示すように、ARTに当選している場合には、「演出ボタン」が1%の確率で選択され、「演出ハンドル」が98%の確率で選択され、「大演出ボタン」が1%の確率で選択される。一方、ARTに非当選の場合には、「演出ハンドル」が必ず選択される。
また、継続演出として「NEXT大ボタン」が選択されている場合には、図16に示すようにARTに当選している場合には、「演出ボタン」が2%の確率で選択され、「演出ハンドル」が2%の確率で選択され、「大演出ボタン」が96%の確率で選択される。一方、ARTに非当選の場合には、「大演出ボタン」が必ず選択される。
これにより、操作画像に含まれる操作手段と発光する操作手段とが一致しない場合には、ART当選が確定することから、遊技者を操作画像と操作手段に注目させることができ、興趣を高めることができる。
連続演出Cが決定された場合には、連続演出Cの3ゲーム目において作動する扉部材15の移動数を決定する。
具体的には、2ゲーム目で選択された継続演出、すなわち、3ゲーム目に表示される操作画像の種類及びARTの当選/非当選に応じて扉部材15の移動数を決定する。
例えば、ARTに非当選の場合には、図17に示すように、継続演出として「演出ボタン」が選択されている場合は、90%の確率で移動数「1」が選択され、10%の確率で移動数「2」が選択される。
また、継続演出として「演出ハンドル」が選択されている場合は、10%の確率で移動数「1」が選択され、80%の確率で移動数「2」が選択され、10%の確率で移動数「3」が選択される。
また、継続演出として「大演出ボタン」が選択されている場合は、70%の確率で移動数「2」が選択され、29%の確率で移動数「3」が選択され、1%の確率で移動数「4」が選択される。
また、継続演出として「演出ハンドル」が選択されている場合は、10%の確率で移動数「1」が選択され、70%の確率で移動数「2」が選択され、18%の確率で移動数「3」が選択され、2%の確率で移動数「4」が選択される。
また、継続演出として「大演出ボタン」が選択されている場合は、40%の確率で移動数「2」が選択され、50%の確率で移動数「3」が選択され、10%の確率で移動数「4」が選択される。
なお、図17及び図18に示す例では、扉部材15の移動数が「1」以上であり、連続演出Cの3ゲーム目において必ず扉部材15が移動するようになっているが、これに限らず、扉部材15が移動しない場合があってもよい。例えば、ARTの当選/非当選にかかわらず、移動数に「0」を設けてもよい。
ここで、「多数の扉部材15が移動する」の「多数」とは、例えば、移動可能な扉部材15の最大数を示しており、図17に示すように、「演出ボタン」が選択されている場合には移動可能な最大数が「2」であり、「演出ハンドル」が選択されている場合には移動可能な最大数が「3」であり、「大演出ボタン」が選択されている場合には移動可能な最大数が「4」であることを示しており、大演出ボタン14>大演出ハンドル13>演出ボタン12の関係を有する。
また、「多数」とは、移動可能な扉部材15の数の平均値でもよく、図18に示すように、「演出ボタン」が選択されている場合には平均値が「1.22」(90×1+19×2+0×3+1×4)/100)であり、「演出ハンドル」が選択されている場合には平均値が「2.12」(10×1+70×2+18×3+2×4)/100)であり、「大演出ボタン」が選択されている場合には平均値が「2.70」(0×1+40×2+50×3+10×4)/100)であることを示しており、大演出ボタン14>大演出ハンドル13>演出ボタン12の関係を有する。
このように、操作する操作手段の操作領域が広いほど、多数の扉部材15が作動(移動)することでインパクトのある演出を行うことができるため、操作手段を操作することによる演出効果を十分に高めることができる。
また、操作する操作手段の操作領域が広いほど、ARTに当選している確率が高いため、移動する扉部材15の数が多ければ多いほど、ARTの当選期待度も高くなる。
前述したように、扉部材15の移動位置となる閉位置は、表示器8の表示領域が全て隠れる第3位置(図4(c)参照)と、第3位置よりも第1位置からの移動量が小さく、表示器8の表示領域が全て隠れない程度に隙間が形成される第2位置(図4(d)参照)等が設けられており、扉部材15La、15Lb、15Ra、15Rbの閉位置をARTの当選/非当選に応じて決定する。
例えば、ARTに非当選の場合には、60%の確率で「第2位置」が選択され、40%の確率で「第3位置」が選択される。
一方、ARTに当選している場合には、40%の確率で「第2位置」が選択され、60%の確率で「第3位置」が選択される。
すなわち、ARTの当選期待度は、第3位置>第2位置の関係を有している。
なお、扉部材15の移動位置の決定は、移動する扉部材15全てにおいて1つの移動位置を決定してもよいし、移動する扉部材15それぞれにおいて移動位置を決定してもよい。
具体的には、4つの扉部材15La、15Lb、15Ra、15Rbのそれぞれの移動速度を決定する。
扉部材15の移動速度は複数設けられており、例えば、所定の速度である第1速度と、第1速度よりも高速である第2速度が設けられており、扉部材15La、15Lb、15Ra、15Rbの閉位置をARTの当選/非当選に応じて決定する。
例えば、ARTに非当選の場合には、60%の確率で「第1速度」が選択され、40%の確率で「第2速度」が選択される。
一方、ARTに当選している場合には、40%の確率で「第1速度」が選択され、60%の確率で「第2速度」が選択される。
すなわち、ARTの当選期待度は、第2速度>第1速度の関係を有している。
なお、扉部材15の移動速度の決定は、移動する扉部材15全てにおいて1つの移動速度を決定してもよいし、移動する扉部材15それぞれにおいて移動速度を決定してもよい。
なお、連続演出Cにおける演出内容の詳細は後述する。
次に、特定遊技状態としてのARTについて説明する。
特定遊技状態としてのARTは、遊技者にとって有利にゲームが実行される遊技状態であり、開始時に初期ゲーム数として所定のゲーム数(例えば、30ゲーム)が設定され、ゲームの実行毎にゲーム数を減算し、このゲーム数が無くなるとARTは終了することとなる。
押し順の報知例として、例えば、「押し順ベル1~6」のうち「押し順ベル1」に当選したときに、停止ボタン5が「5a→5b→5c」の順に操作されると、「押し順ベル1」に対応する図柄の組合せ(「ベル・ベル・ベル」)が停止する場合、主制御部10及び副制御部20の制御により、図柄の組合せ(「ベル・ベル・ベル」)を停止させるための画像として、停止ボタン5を操作させる順番を示す数字情報が、表示器8に表示される。また、スピーカ9から「左」、「中」、「右」の順でそれぞれの音声を出力する。
つまり、表示器8、スピーカ9、ナビランプ16、などの報知手段を通じて停止ボタン5に対する操作をナビゲートする。
一方、「押し順ベル1~6」に当選したときに、上記のようなナビゲートに従わずに、停止ボタンを操作したときには、「押し順ベル1~6」に対応する図柄の組合せが停止されず、規定のメダル8枚が払い出されないことになる。
このような押し順の報知は、ART中において「押し順リプレイ1~6」に当選したときも同様である。
なお、7セグ表示部13aにおける押し順表示を行うLEDを2桁の7セグメント表示器で構成し、押し順に対応した識別記号(数字)を1桁目に表示し、当選した役(ベル役、或いはリプレイ役)の識別記号(数字)を2桁目に表示してもよい。
ART中においては、内部抽選処理においてレア役に当選した場合、当該レア役に当選したそのゲームにおいて、ARTのゲーム数に所定数が加算される「上乗せ抽選」が行われる。
また、ARTのゲーム数が加算されることに対する遊技者の期待感を高めるための「上乗せ演出(特定演出)」が表示器8で、例えば、1ゲーム行われる。
上乗せ演出は、上乗せ抽選の当選/非当選にかかわらず実行され、上乗せ抽選に当選しなかった場合(上乗せゲーム数に「0ゲーム」が選択された場合)には、上乗せ演出の終了時にその旨が表示され、一方、上乗せ抽選に当選していた場合(上乗せゲーム数に「0ゲーム」以外が選択された場合)には、上乗せ演出の終了時に上乗せされるゲーム数が表示される。
なお、必ず上乗せ演出を行うのではなく、上乗せ抽選に当選しなかった場合には、所定の確率(例えば、50%)で上乗せ演出を行うようにしてもよい。
また、ART中の上乗せ抽選や上乗せゲーム数等の管理は主制御部10で行われ、主制御部10から副制御部20への制御コマンドの送信に基づき、副制御部20においてART中の上乗せ演出の表示制御が行われる。
この処理では、まず、主制御部10は、当選したレア役(当選役)に基づいてARTの継続期間を延長可能な特典(上乗せゲーム数)を決定する上乗せ抽選(以下、上乗せゲーム数抽選ともいう)を実行する(S1)。
また、「強チェリー」に当選した場合には、50%の確率で「10ゲーム」が選択され、40%の確率で「30ゲーム」が選択され、5%の確率で「50ゲーム」が選択され、5%の確率で「100ゲーム」が選択される。
また、「弱スイカ」に当選した場合には、90%の確率で「0ゲーム」が選択され、8%の確率で「30ゲーム」が選択され、1%の確率で「50ゲーム」が選択され、1%の確率で「100ゲーム」が選択される。
また、「強スイカ」に当選した場合には、80%の確率で「0ゲーム」が選択され、10%の確率で「50ゲーム」が選択され、10%の確率で「100ゲーム」が選択される。
主制御部10は、特典付与手段として機能することにより、このような所定条件(レア役の当選)が成立したことに基づいて、遊技者に上乗せゲーム数(上乗せ当選)という特典を付与する。そして、付与された上乗せゲーム数がARTのゲーム数に加算(上乗せ)されてARTの継続期間が延長される。
また、決定した上乗せゲーム数に基づいて、遊技者に対して上乗せの期待度を示唆するための演出(期待度演出表示)や、上乗せゲーム数を報知する演出(上乗せ結果表示)が実行される。
なお、「0ゲーム」が選択された場合は、上乗せ抽選に非当選であることを示している。
上乗せ演出では、レア役に当選したそのゲームの開始時に、表示器8において操作手段への操作を促す操作画像が表示される(図27等参照)。
そして、この操作画像は、ゲーム開始時に表示されてから所定期間、表示されるようになっており、この期間内に操作画像に含まれる操作手段が操作された場合には消失する。
また、操作画像に含まれる操作手段を操作せずに、「停止ボタン5の停止操作」又は「次ゲーム開始操作」がされた場合でも操作画像が消失するようになっている。なお、「次ゲーム開始操作時」とは、次ゲームの開始に係るベットボタン2aの操作が行われたときを示している。
すなわち、上乗せ演出において表示される操作画像は、操作画像の表示中に、操作画像に含まれる操作手段が操作された場合には即座に消失し、一方、操作画像に含まれる操作手段が操作されなかった場合でも、「停止ボタン5の停止操作」又は「次ゲーム開始操作」がされるまでは表示され、これらの操作がされた場合に消失する。
具体的には、「上乗せゲーム数抽選(S1)」において決定した上乗せゲーム数に基づいて、操作画像の消失タイミングを決定する。
例えば、図21に示すように、上乗せゲーム数が「0ゲーム」の場合には、90%の確率で消失タイミングとして「第1リール停止操作時」が選択され、10%の確率で「第2リール操作時」が選択され、「第3リール停止操作時」と「次ゲーム開始操作時」は選択されない。
また、上乗せゲーム数が「10ゲーム」の場合には、70%の確率で「第1リール停止操作時」が選択され、30%の確率で「第2リール停止操作時」が選択され、「第3リール停止操作時」と「次ゲーム開始操作時」は選択されない。
また、上乗せゲーム数が「30ゲーム」の場合には、30%の確率で「第1リール停止操作時」が選択され、65%の確率で「第2リール停止操作時」が選択され、5%の確率で「第3リール停止操作時」が選択され、「次ゲーム開始操作時」は選択されない。
また、上乗せゲーム数が「50ゲーム」の場合には、5%の確率で「第1リール停止操作時」が選択され、20%の確率で「第2リール停止操作時」が選択され、65%の確率で「第3リール停止操作時」が選択され、10%の確率で「次ゲーム開始操作時」が選択される。
また、上乗せゲーム数が「100ゲーム」の場合には、50%の確率で「第3リール停止操作時」が選択され、50%の確率で「次ゲーム開始操作時」が選択され、「第1リール停止操作時」と「第2リール停止操作時」は選択されない。
このように、上乗せゲーム数抽選において決定した上乗せゲーム数が多いほど、操作画像が消失するタイミングがゲーム開始から後になる確率が高くなる。
すなわち、上乗せの期待度は、「次ゲーム開始操作時」>「第3リール停止操作時」>「第2リール停止操作時」>「第1リール停止操作時」の関係を有しており、リール停止操作がされている回数が多いほど、上乗せの期待度が高くなる。
期待度演出の演出パターンとして、「弱演出」、「中演出」、「強演出」、「最強演出」が設けられており、各演出パターンの上乗せの期待度は、「最強演出」>「強演出」>「中演出」>「弱演出」の関係を有している。また、この関係に応じて、表示器8における画像演出、スピーカ9による効果音、ランプ11による点灯等により期待度の高低を認識可能な演出が行われるようになっている。
例えば、図22に示すように、上乗せゲーム数が「0ゲーム」の場合には、90%の確率で「弱演出」が選択され、10%の確率で「中演出」が選択され、「強演出」と「最強演出」は選択されない。
また、上乗せゲーム数が「10ゲーム」の場合には、70%の確率で「弱演出」が選択され、30%の確率で「中演出」が選択され、「強演出」と「最強演出」は選択されない。
また、上乗せゲーム数が「30ゲーム」の場合には、30%の確率で「弱演出」が選択され、65%の確率で「中演出」が選択され、5%の確率で「強演出」が選択され、「最強演出」は選択されない。
また、上乗せゲーム数が「50ゲーム」の場合には、5%の確率で「弱演出」が選択され、20%の確率で「第2リール停止操作時」が選択され、75%の確率で「第3リール停止操作時」が選択され、「最強演出」は選択されない。
また、上乗せゲーム数が「100ゲーム」の場合には、100%の確率で必ず「強演出」が選択され、「弱演出」、「中演出」及び「最強演出」は選択されない。
このように、上乗せゲーム数抽選において決定した上乗せゲーム数が多いほど、上乗せの期待度の高い演出パターンが選択される確率が高くなっている。
具体的には、「操作画像消失タイミング決定処理(S2)」において決定した消失タイミングに基づいて演出パターンを決定する。
例えば、図23に示すように、消失タイミングが「第1リール停止操作時」の場合には、70%の確率で「弱演出」が選択され、30%の確率で「中演出」が選択され、「強演出」と「最強演出」は選択されない。
また、消失タイミングが「第2リール停止操作時」の場合には、40%の確率で「弱演出」が選択され、50%の確率で「中演出」が選択され、10%の確率で「強演出」が選択され、「最強演出」は選択されない。
また、消失タイミングが「第3リール停止操作時」の場合には、10%の確率で「弱演出」が選択され、30%の確率で「中演出」が選択され、60%の確率で「強演出」が選択され、「最強演出」は選択されない。
また、消失タイミングが「次ゲーム開始操作時」の場合には、70%の確率で「強演出」が選択され、30%の確率で「最強演出」が選択され、「弱演出」と「中演出」は選択されない。
このように、操作画像の表示に従って操作手段(例えば、演出ボタン12)を操作した場合も、消失タイミングがゲーム開始から遊技が進むほど、すなわち、決定している上乗せゲーム数が多いほど、上乗せの期待度の高い演出パターンが選択される確率が高くなっている。
例えば、「操作画像の表示中に操作手段を操作せずに停止ボタン5の停止操作又は次ゲーム開始操作をした場合」には、図22に示すように、期待度演出として「最強演出」が選択されないのに対して、「操作画像の表示中に操作手段を操作した場合」には、図23に示すように、期待度演出として「最強演出」が選択される場合がある。
すなわち、「操作画像の表示に従って操作手段を操作した場合」では、上乗せゲーム数に「50G」又は「100G」が決定している場合にのみに選択される「最強演出」が実行されるため、上乗せの期待度として、より信頼度の高い示唆がされることになる。
なお、上乗せ演出の演出内容は後述する。
(1)ART移行時の連続演出(後半前兆演出)
(2)ART中の上乗せ演出
次に、図24~図26を参照して、連続演出の演出内容を説明する。
連続演出は、主制御部10及び副制御部20の制御により表示器8で実行され、通常遊技状態からARTへ移行することに対する遊技者の期待感を高めるための演出であり、例えば、3ゲームの間連続する演出が実行され、ARTの当選結果(特定情報)が報知される。
また、本実施形態では、各連続演出の演出内容は、レア役当選時に全て決定し、演出内容を決定した後に演出が実行される。
以下、連続演出A、連続演出B、連続演出Cの順に説明する。
図24は、表示器8で実行される連続演出Aの演出の流れを示している。
連続演出Aは、ルーレットゲームを模した演出を行い、1ゲームに1回、移動体画像Iがルーレット上を移動し、所定の位置に停止するゲームが行われ、移動体画像Iの停止位置(「当たり」又は「ハズレ」)に応じて、ART抽選の当選結果を報知する。
具体的には、1ゲーム目では、スタートレバー3の操作に基づいて、移動体画像Iが、ルーレット上を回転移動を開始し(図24中の(A))、第3リール停止操作に基づいて停止する。
そして、第3リール停止操作から数秒(例えば、2秒)経過後に、継続演出(NEXT演出)が実行される(図24中の(B))。
ここで実行される継続演出は、前述した連続演出Aにおける「予告種別決定処理」において決定した1ゲーム目に係る継続演出の種類が実行され、図24に示す例では、1ゲーム目の継続演出として「NEXTチャンス」が選択されている場合を示している。
このように、第3リール停止操作時に移動体画像Iが停止してから、さらに、数秒(例えば、2秒)経過後に、継続演出を実行することで、遊技者の注意を引き付けることができる。
例えば、図24中の(C)に示すように、移動体画像Iが2個に増えた状態で2つの移動体画像Iがルーレット上を回転移動を開始する。そのため、図24に示す例では、2ゲーム目では1ゲーム目と比較して「当たり」に移動体画像Iが停止する期待度(ARTの当選期待度)が高くなっている。
そして、第3リール停止操作に基づいて2つの移動体画像Iが停止し、さらに、第3リール停止操作から数秒(例えば、2秒)経過後に、継続演出が実行される(図24中の(D))。
ここで実行される継続演出は、前述した連続演出Aにおける「予告種別決定処理」において決定した2ゲーム目に係る継続演出の種類が実行され、図24に示す例では、「NEXT激熱」が選択されている場合を示している。
例えば、図24中の(E)に示すように、「当たり」の停止位置が3つに増えた状態で、移動体画像Iがルーレット上を回転移動を開始する。そのため、図24に示す例では、3ゲーム目では1ゲーム目と比較して「当たり」に移動体画像Iが停止する期待度(ARTの当選期待度)が高くなっている。
そして、第3リール停止操作に基づいて移動体画像Iが停止し、さらに、第3リール停止操作から数秒(例えば、4秒)経過後に、ART抽選の当選結果が報知される。
このように、3ゲーム目は、1ゲーム目及び2ゲーム目とは異なり、第3リール停止操作からの所定時間を、さらに長い時間(4秒)に設定して、ART抽選の当選結果の報知を、遊技者の注意を引き付けるようにしている。なお、後述する連続演出B及び連続演出Cも同様である。
このとき、ARTに当選している場合には、移動体画像Iが「当たり」に停止し、ARTに当選である旨が報知される(図24中の(F))。一方、ARTに非当選の場合には、移動体画像Iが「ハズレ」に停止し、ARTに非当選である旨が報知される(図24中の(G))。
なお、図24に示す例では、継続演出の種類として「NEXTチャンス」と「NEXT激熱」が選択されている場合を例示したが、これ以外の継続演出として、「NEXT」が選択された場合には、例えば、1つの移動体画像Iと1つの当たりの停止位置との状態でルーレットゲームが実行され、「NEXT確定」が選択された場合には、例えば、1つの移動体画像Iと4つの当たりの停止位置との状態でルーレットゲームが実行される。
なお、上記の演出内容に限らず、1ゲーム目又は2ゲーム目で移動体画像Iが「当たり」に停止してもよい。この場合には、連続演出の残りゲームのルーレットゲームを実行せずに、例えば、当選を祝福する演出を行ってもよく、あるいは、残りのゲーム中のルーレットゲームでも「当たり」に停止する演出を行ってもよい。
また、継続演出の種類に応じて、移動体画像Iの数や当たりの停止位置の数が変化しない(演出画面が変化しない)ようにしてもよい。
図25は、表示器8で実行される連続演出Bの演出の流れを示している。
連続演出Bは、味方キャラクタと敵キャラクタがバトルするバトル演出を行い、味方キャラクタの勝敗に応じてART抽選の当選結果を報知する。
具体的には、1ゲーム目では、スタートレバー3の操作に基づいて、味方キャラクタと対戦する敵キャラクタとを表示する画面が表示され、味方キャラクタと敵キャラクタとのバトルが開始される(図25中の(A))。
そして、第3リール停止操作に基づいて、一旦、バトルが終了し、味方キャラクタと敵キャラクタとが対峙する表示がされ、第3リール停止操作から数秒(例えば、2秒)経過後に、継続演出(NEXT演出)が実行される(図25中の(B))。
ここで実行される継続演出は、前述した連続演出Bにおける「予告種別決定処理」において決定した1ゲーム目に係る継続演出の種類が実行され、図25に示す例では、「NEXTチャンス」が選択されていることを示している。
例えば、図25中の(C)に示すように、味方キャラクタが敵キャラクタに対して「強攻撃(必殺技等)」をするバトルが行われる。そのため、図25に示す例では、1ゲーム目と比較して味方キャラクタがバトルに「勝利」する期待度(ARTの当選期待度)が高くなっている。
そして、第3リール停止操作に基づいて、一旦、バトルが終了し、味方キャラクタと敵キャラクタとが対峙する表示がされ、第3リール停止操作から数秒(例えば、2秒)経過後に、継続演出が実行される(図25中の(D))。
ここで実行される継続演出は、前述した連続演出Bにおける「予告種別決定処理」において決定した2ゲーム目に係る継続演出の種類が実行され、図25に示す例では、「NEXTボタン」が選択されていることを示している。
例えば、図25中の(E)に示すように、演出ボタン12への操作を促す操作画像が表示される。このとき、演出ボタン12が発光して、操作画像が表示されている間は、発光し続けることで、操作が有効であることを報知するようになっている。
ここで実行されるカットイン演出の演出パターンは、前述した「カットイン演出決定用処理」において決定した演出パターン(「弱カットイン」、「中カットイン」、「強カットイン」)が表示される。
なお、操作画像に含まれない操作手段(例えば、演出ハンドル13や大演出ボタン14)が操作された場合には、カットイン演出表示を行わないようにしてもよいし、固定の演出パターン(例えば、「弱カットイン」)を強制的に表示してカットイン演出表示を行ってもよく、操作画像に含まれる操作手段(演出ボタン12)を操作した場合のみ正確に当選期待度を示唆するようにしてもよい。
また、2ゲーム目の継続演出に「NEXTボタン」以外が選択されている場合には、スタートレバー3の操作から第3リール停止操作までの期間は、味方キャラクタと敵キャラクタとのバトルが行われる。
ARTに当選している場合には、味方キャラクタが勝利する画像等のARTに当選である旨が報知される(図25中の(G))。一方、ARTに非当選の場合には、味方キャラクタが敗北する画像等のARTに非当選である旨が報知される(図25中の(H))。
図26は、表示器8で実行される連続演出Cの演出の流れを示している。
連続演出Cは、絵合せゲームを模した演出を行い、1ゲームに1回、3つに分割されている変動表示部(上段表示部、中段表示部、下段表示部)に表示される顔パーツ画像が変動・停止するゲームが行われ、3つの顔パーツ画像が縦方向に並んだときに、キャラクタの顔画像が完成するか否か(図26中の(A)における右上の顔画像と同一の画像が表示されるか否か)に応じてART抽選の当選結果を報知する。
具体的には、1ゲーム目では、スタートレバー3の操作に基づいて、変動表示部の3つの顔パーツ画像が変動を開始する(図26中の(A))。
また、1ゲーム目のスタートレバー3の操作に基づいて、1ゲーム目に実行することが決定している継続演出の種類に対応する操作手段が所定時間(例えば、約1秒)の間、発光するようになっている。
例えば、図26に示す例では、1ゲーム目の継続演出として決定している「NEXTハンドル」に対応する演出ハンドル13が一瞬発光し、演出ボタン12を操作する演出が行われることを遊技者に視認可能に報知(先予告)する。
そのため、以降のゲームにおいて発光した操作手段を用いた演出が行われるであろうといった期待感を遊技者に与えることができ、遊技の興趣を高めることができる。
ここで実行される継続演出は、前述した連続演出Cにおける「予告種別決定処理」において決定した1ゲーム目に係る継続演出の種類が実行され、図26に示す例では、「NEXTハンドル」が選択されていることを示している。
例えば、図26中の(C)に示すように、演出ハンドル13への操作を促す操作画像が表示される。
また、スタートレバー3の操作に基づいて、2ゲーム目に実行することが決定している継続演出の種類に対応する操作手段が所定時間(例えば、約1秒)の間、発光する。
例えば、図26に示す例では、2ゲーム目の継続演出として決定している「NEXT大ボタン」に対応する大演出ボタン14が一瞬発光する。
そして、大演出ボタン14の発光が終了すると、操作が有効であることを報知するために演出ハンドル13が発光する。
このように、演出内容に対応して発光する操作手段が切り替わることから、遊技者を操作画像と操作手段に注目させることができ、興趣を高めることができる。
また、演出ハンドル13が操作された場合には、操作画像が消失(非表示)するとともに、演出ハンドル13が消灯する。
そして、変動表示部の変動中に、第3リール停止操作に基づいて、変動表示部の3つの顔パーツ画像が停止し、第3リール停止操作から数秒(例えば、2秒)経過後に、継続演出が実行される(図26中の(E))。
ここで実行される継続演出は、前述した連続演出Cにおける「予告種別決定処理」において決定した2ゲーム目に係る継続演出の種類が実行され、図26に示す例では、「NEXT大ボタン」が選択されていることを示している。
また、2ゲーム目では、操作画像の表示が行われてから、遊技者によって第3リール停止操作がされることなく数秒(例えば、5秒)経過した場合には、継続演出が実行されるようになっている。
例えば、図26中の(F)に示すように、大演出ボタン14への操作を促す操作画像が表示される。
この操作画像の表示中に、遊技者によって大演出ボタン14が操作された場合には、扉部材15(15La、15Lb、15Ra、15Rb)による移動演出が実行される(図26中の(G))。
ここで実行される移動演出の動作パターン(移動数、移動位置、移動速度等)は、前述したように、レア役当選時に決定された動作パターンに基づいて扉部材15が移動する。
すなわち、扉部材15の移動演出においては、扉部材15の移動数が多いほど、扉部材15が表示器8の中央位置に停止するほど、高速で扉部材15が移動するほど、ARTの当選期待度が高い状態を示唆している。
このように、操作手段への操作を促す操作画像と扉部材15の動作パターンとに関連性を設けているため、操作手段を操作する前の操作画像によって、扉部材15の作動数等を予測させることが可能になり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、このような関係を持たせることにより、当選結果の報知に先立ち、操作画像において表示される操作手段や、扉部材15を遊技者が注目することになり、興趣を高めることができる。
ARTに当選している場合には、変動表示部の3つの顔パーツ画像によってキャラクタの顔が完成した状態で表示され、ARTに当選である旨(「やったね!」)が報知される(図26中の(H))。一方、ARTに非当選の場合には、3つの顔パーツ画像によってキャラクタの顔が完成していない状態で表示され、ARTに非当選である旨(「残念・・」など)が報知される(図26中の(I))。
なお、ARTに当選している場合には、ARTの当選結果の報知を3ゲーム目に限らず、1ゲーム目又は2ゲーム目でARTの当選を示す報知を行ってもよい。この場合、例えば、1%の確率からなる抽選に当選した場合に、カットイン演出表示等を行うことによって報知を行ってもよい。
これにより、操作領域が広い操作手段が操作される方が、又は、操作領域が広い操作手段を含む操作画像が表示される方が、ARTの当選期待度が高くなるように設定されていることから、移動する扉部材15の数が多いほど、ARTに当選している可能性が高くなる。
このような操作手段の操作領域の広さと、遊技者にとって有利な状態となり得る抽選処理(ART抽選)における当否とが相関関係を有することにより、遊技者に対して期待度の高低を容易に認識させることができるとともに、遊技者を操作画像や操作手段に注目させることができ、興趣を高めることができる。
次に、図27~図31を参照して、上乗せ演出の演出内容を説明する。
上乗せ演出は、主制御部10及び副制御部20の制御により表示器8で実行され、ARTのゲーム数が加算(上乗せ)されることに対する遊技者の期待感を高めるための演出であり、ART中にレア役に当選したそのゲーム中に実行され、ゲーム数の上乗せを行うか否かの期待度演出の表示と、上乗せするゲーム数の表示を行うようになっている。
また、本実施形態では、上乗せ演出の演出内容は、レア役当選時に全て決定し、演出内容を決定した後に演出が実行されるようになっている。
この操作画像の表示中に、操作手段(例えば、演出ボタン12)の操作、停止操作手段(例えば、停止ボタン5)の操作、次ゲーム開始操作(例えば、ベットボタン2aの操作)がされることで、以下に示すような演出の流れが異なる上乗せ演出が実行される。
操作画像の表示中に(図27中の(A))、当該表示に従って遊技者が演出ボタン12を操作した場合には、即座に操作画像の表示が消失(非表示)し(図27中の(B)、図28中のT2)、続いて、期待度演出表示が実行される(図27中の(C))。
ここで実行される期待度演出表示は、前述した「操作時期待度演出決定処理」において決定した演出パターン(「弱演出」、「中演出」、「強演出」、「最強演出」)が実行される。
ここで実行される上乗せ結果表示は、前述した「上乗せゲーム数抽選」において決定した上乗せゲーム数が表示され、例えば、抽選に当選している場合には、上乗せされるゲーム数(「+100G」等)が表示器8及び7セグ表示部13aに表示される。一方、抽選に当選していない場合には、上乗せゲーム数は表示されず、例えば、上乗せに当選していないことを示す文字情報(「残念」等の)や演出画像が表示される。
そして、次のゲームの開始に係る操作として、ベットボタン2aの操作が行われた場合に、上乗せ演出が終了する(図28中のT6)。
操作画像の表示中に(図29中の(A))、当該表示に従わずに遊技者が演出ボタン12を操作せずに、消失タイミングとして決定されているリール停止操作を行った場合には、その操作に応じて操作画像の表示が消失する(図29中の(B))。
具体的には、消失タイミングが「第1リール停止操作」の場合(図31中のT3)、消失タイミングが「第2リール停止操作」の場合(図31中のT4)、消失タイミングが「第3リール停止操作」の場合(図31中のT5)に操作画像の表示が消失する。
この操作画像の表示が消失するタイミングは、前述した「操作画像消失タイミング決定処理」において決定した「消失タイミング」に基づいており、操作画像の表示が消失した後に、続いて、期待度演出表示が実行される(図29中の(C))。
次いで、遊技者による第3リール停止操作に基づいて、表示器8及び7セグ表示部13aに上乗せ結果表示が実行され(図29中の(D)、図31中のT5)、次のゲームの開始に係る操作として、ベットボタン2aの操作が行われた場合に、上乗せ演出が終了する(図31中のT6)。
なお、図29に示す演出の流れでは、操作画像の表示中に、消失タイミングとして決定されているリール停止操作に基づいて操作画像が消失した後の期待度演出表示を実行しないようにしてもよい。
このように、操作画像の表示中に、その操作画像の表示に従わずに停止ボタン5の停止操作がされた場合には、リール停止操作がされた回数(第1リール停止操作~第3リール停止操作)に応じて操作画像の表示が消失する場合がある。
操作画像の表示中に(図30中の(A))、当該表示に従わずに遊技者がリール停止操作を(第3リール停止操作)を行った場合には、操作画像が、例えば、画面上に縮小して表示したまま、その画面上において上乗せ結果表示が実行される(図30中の(B))。
さらに、演出ボタン12を操作せずに、前述した「操作画像消失タイミング決定処理」において消失タイミングとして決定されている次ゲームの開始操作(ベットボタン2aの操作)を行った場合には、その操作に応じて操作画像の表示が消失し(図30中の(C)、図31中のT6)、続いて、期待度演出表示が実行される(図30中の(D))。
このように、操作画像の表示中に、その操作画像の表示に従わずに停止ボタン5の停止操作(第3リール停止操作)及び次ゲーム開始操作がされた場合には、この次ゲーム開始操作に応じて操作画像の表示が消失する場合がある。
また、第3リール停止操作がされたことに基づいて期待度演出表示を実行し、次ゲーム開始操作に基づいて上乗せ結果表示を実行するようにしてもよい。
また、上乗せゲーム数が多いほど、消失タイミングがゲーム開始から後になる確率が高く設定されているため、図31中の(a)~(d)に示すように、操作画像の表示が消失するタイミングがゲーム開始から遊技が進むほど、上乗せの期待度が高くなる。
このような操作画像の表示が消失するタイミングと、遊技者にとって有利な状態となり得る抽選処理(上乗せゲーム数抽選)の期待度とが相関関係を有することにより、遊技者に対して期待度の高低を容易に認識させることができるとともに、遊技者を操作画像に注目させることができ、興趣を高めることができる。
次に、本発明の変形例について説明する。
[連続演出の変形例]
まず、連続演出の変形例について説明する。
前述の実施形態における連続演出では、レア役当選時に、連続演出が実行される3ゲーム分の全ての演出内容を事前に決定してから連続演出を実行していたが、これに限らず、連続演出を実行する各ゲームにおいてスタートレバー3を操作したときに、当該ゲームの演出内容を決定することで、3ゲームに亘って演出内容を決定するようにしてもよい。
また、連続演出を、ARTへの移行に関する前兆演出として説明したが、これに限らず、遊技者に有利な特典の付与に係るART中の上乗せ抽選の前兆演出や、ボーナス抽選の前兆演出等としてもよい。上乗せ抽選の前兆演出とした場合には、連続演出の最終ゲームにおいて当選を示す報知に代えて、上乗せされるゲーム数(「+100G」等)の報知を行う。
また、連続演出Cにおいては、扉部材15の動作パターンである移動位置と移動速度を、3ゲーム目に表示される操作画像の種類に基づいて決定してもよい。例えば、操作領域が広い操作手段が含まれる操作画像が選択されている方が、閉位置として第3位置が決定される確率を高くしてもよく、移動速度として第2速度が決定される確率を高くしてもよい。このように、操作する操作手段の操作領域が広いほど、扉部材15が高速で、又は、大きい移動量で作動することでインパクトのある演出を行うことができるため、操作手段を操作することによる演出効果を十分に高めることができる。
また、前述の実施形態における連続演出Cでは、移動位置と移動速度を複数設けた場合で説明したが、これに限らず、移動位置と移動速度をそれぞれ1つ設け(例えば、「第3位置」と「第1速度」のみ設け)、移動数のみ複数設けることで、扉部材15が移動する数のみでARTの当選期待度の示唆を行うようにしてもよい。
例えば、図34に示すように、ARTに当選している場合には、演出ボタンの場合には作動数「1」が必ず決定され、演出ハンドルの場合には作動数「3」が必ず決定され、大演出ボタンの場合には「4」が必ず決定され、一方、図33に示すように、ARTに非当選の場合には、演出ボタンの場合には作動数「1」が必ず決定され、演出ハンドルの場合には作動数「2」又は「3」が必ず決定されるようにしてもよい。
このように、扉部材15の移動数を強制的に決定して、操作手段同士で、扉部材15の移動数が重複しないようにしてもよい。
また、1ゲーム目から操作画像の表示を行ってもよく、2ゲーム目では操作画像の表示を行わなくてもよく、2ゲーム目に連続演出Bのようにカットイン演出表示を実行してもよい。
また、3ゲーム目において、1ゲーム目及び2ゲーム目と同様に、操作画像の表示中は、対応する操作手段(図26の例では、大演出ボタン14)を発光させて、操作が有効であることを報知してもよい。
次に、上乗せ演出の変形例について説明する。
上記の実施形態では、操作手段として演出ボタン12を例に挙げて説明したが、これに限らず、演出ハンドル13や大演出ボタン14としてもよい。
この場合、これらの操作手段のうち何れかを選択可能として、この選択された操作手段を含む操作画像を上乗せ演出開始時に表示するようにしてもよい。
また、この操作手段の選択を消失タイミングに基づいて決定してもよい。例えば、図32に示すように、消失タイミングが「第1リール停止操作時」の場合には、70%の確率で「演出ボタン」が選択され、30%の確率で「演出ハンドル」が選択される。
また、消失タイミングが「第2リール停止操作時」の場合には、40%の確率で「演出ボタン」が選択され、50%の確率で「演出ハンドル」が選択され、10%の確率で「大演出ボタン」が選択さる。
また、消失タイミングが「第3リール停止操作時」の場合には、20%の確率で「演出ボタン」が選択され、30%の確率で「演出ハンドル」が選択され、50%の確率で「大演出ボタン」が選択される。
また、消失タイミングが「次ゲーム開始操作時」の場合には、30%の確率で「演出ハンドル」が選択され、70%の確率で「大演出ボタン」が選択される。
このように、消失タイミングがゲーム開始から後であるほど、操作領域が広い操作手段が選択される確率が高くなるため、消失タイミングはゲーム開始から遊技が進むほど上乗せの期待度が高いことから、操作領域が広い操作手段が選択された方が、上乗せの期待度が高いことを示唆することができる。
なお、これに限らず、操作手段の選択を「上乗せゲーム数」に基づいて決定してもよい。
例えば、図35に示すように、操作画像の消失タイミングとなる経過時間(5秒、10秒、20秒)を上乗せゲーム数に基づいて決定してもよく、この場合には、上乗せゲーム数が多いほど、経過時間の長い消失タイミングが選択される確率が高くなるようになっている。すなわち、上乗せの期待度は、「20秒(第2期間)」>「10秒(第1期間又は第2期間)」>「5秒(第1期間)」の関係を有しており、操作画像が消失するタイミングがゲーム開始から時間が経過するほど上乗せの期待度が高くなる。
例えば、図36に示すように、「ゲーム開始操作時」<「第1リール停止操作時」<「第2リール停止操作時」<「第3リール停止操作時」の関係に基づいて、操作画像の表示が開始されるタイミングがゲーム開始から経過するほど、上乗せの期待度が高くなるようにしてもよい
例えば、上乗せ演出Aは消失タイミングを「第1リール停止操作」とし、上乗せ演出Bは消失タイミングを「第2リール停止操作」とし、上乗せ演出Cは消失タイミングを「第3リール停止操作」と設定することで、選択される上乗せ演出ごとに期待度を示唆することができ、興趣を高めることができる。
本実施形態のスロットマシン1によれば、操作手段を操作することにより移動数の異なる扉部材15が作動するため、インパクトのある演出を行うことができ、操作手段を操作することによる演出効果を十分に高めることができる。
また、本実施形態のスロットマシン1によれば、操作領域が広い操作手段が操作される方が、又は、操作領域が広い操作手段を含む操作画像が表示される方が、ARTの当選期待度が高くなる関係を有しており、また、操作領域が広い操作手段が操作される方が、又は、操作領域が広い操作手段を含む操作画像が表示される方が、多数の扉部材15が移動する確率が高くなる関係を有している
このような操作手段の操作領域の広さと、遊技者にとって有利な状態となり得る抽選処理(ART抽選)の当選期待度とが相関関係を有することにより、遊技者に対して期待度の高低を容易に認識させることができるとともに、遊技者を操作画像と操作手段に注目させることができ、興趣を高めることができる。
一方、特許文献1には、操作手段を操作することで表示部上の演出態様を変化させる遊技機が開示されているが、この遊技機では、操作手段を操作しても、単に表示部上の表示態様が変化するだけであるため、異なる操作手段を操作することによる演出効果を十分に高めることができないため、興趣の低下を招いてしまう虞があった。
このような操作画像の表示が消失するタイミングと、遊技者にとって有利な状態となり得る抽選処理(上乗せゲーム数抽選)の期待度とが相関関係を有することにより、遊技者に対して期待度の高低を容易に認識させることができるとともに、遊技者を操作画像に注目させることができ、興趣を高めることができる。
一方、特許文献2には、表示手段において操作手段への操作を促す操作画像の表示中に、操作手段が操作された場合には、上乗せゲーム数の表示を表示手段で実行する遊技機が開示されているが、この遊技機では、操作画像の表示が、単に操作手段への操作を促す機能のみであるため、操作画像の表示によって遊技の興趣を十分に高めることができていなかった。
また、本実施形態のスロットマシン1によれば、従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
上記の実施形態では、演出を実行させるための操作手段として3つの操作手段12~14を設けたが、2つ以下設けても、4つ以上設けてもよい。
また、3つの操作手段12~14それぞれを異なる形状・大きさとしたが、同じ形状・大きさの操作手段を複数備えるようにしてもよい。
また、操作手段として、装飾パネルPを大演出ボタン14と同様に、押圧するタイプのものを採用してもよい。
また、操作手段として、タッチセンサ(タッチするもの)を採用してもよい。
また、操作手段として、押圧に限らず、引き出すもの(レバーなど)を採用してもよい。
また、操作手段の配置位置に基づいて、遊技者にとって有利な状態(ART抽選の当選、上乗せ抽選の当選)となり得る抽選処理における当選の期待度を設定してもよい。例えば、操作手段がスロットマシン1の上部又は下部に位置するほど当選の期待度が高くなるように設定してもよい。
また、ベットボタン2aを演出ボタン12の代用操作を可能として、ベットボタン2aの操作によっても、ART抽選の当選結果や上乗せ演出の期待度演出等を表示するようにしてもよい。このようにすれば、遊技に慣れている熟練者や、遊技を迅速に進行させたい遊技者にとっては、満足感の高い機能となる。
また、全操作手段の間で当選期待度が異なるようにしたが、一部又は全部で同じ当選期待度としてもよい。
扉部材15として、4つ(15La、15Lb、15Ra、15Rb)設けた例を示したが、1つ又は5つ以上としてもよい。また、4つとも同形状の例を示したが、形状が異なるものとしてもよく、操作手段ごとに異なる形状の扉部材15を対応付けて、操作手段に応じた扉部材15が移動するようにしてもよい。
また、1つの操作手段の操作を促す操作画像として、スロットマシン1の一部のみを表示する場合と、スロットマシン1全体を表示する場合とを実行可能とし、スロットマシン1全体を表示する場合の方が、その一部を表示する場合よりも期待度が高い、又は、低いようにしてもよい。また、スロットマシン1の一部のみとスロットマシン1全体とを双方表示可能としてもよい。例えば、大演出ボタン14について、スロットマシン1の一部のみを表示する場合と、スロットマシン1全体を表示する場合とを実行可能としてもよく、双方を表示可能としてもよい。
また、操作画像として、2以上の操作手段への操作を促す操作画像の表示を行うようにしてもよい。この場合、促された操作手段の数が多ければ多いほど、期待度を高くしたり、低くしたりすることができる。
また、表示器8上で、操作画像が表示される位置によって期待度が異なるようにしてもよい。
また、遊技者に付与する特典として、ARTや上乗せゲーム数だけでなく、ATやボーナス等、通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態であればどのような状態でもよい。
また、ARTをゲーム数上乗せ型のARTとしたが、セット数上乗せ型のARTでもよい。
また、本実施形態の各テーブル(図6~図18、図20~図23、図32~図36)に係る当選確率は、上述した値に限られず、任意に設定変更することができる。
また、反対に、副制御部20が演出実行手段などの各種手段としての動作を行ったが、主制御部10がその一部又は全部を行い、主制御部10が各種手段として動作することもできる。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。
2a ベットボタン(操作手段)
3 スタートレバー
5 停止ボタン(操作停止手段)
8 表示器(表示手段、報知手段)
10 主制御部(制御手段、遊技状態制御手段,特典付与手段)
12 演出ボタン(操作手段)
13 演出ハンドル(操作手段)
14 大演出ボタン(操作手段)
15 扉部材(移動手段)
20 副制御部(演出実行手段)
Claims (1)
- 遊技者が操作可能な第1操作手段と、
遊技者が操作可能な第2操作手段と、
移動可能な移動手段と、
前記移動手段の移動制御を実行可能な制御手段と、
前記第1操作手段への操作を促す第1操作画像と、前記第2操作手段への操作を促す第2操作画像と、を含む複数の操作画像のうち、何れかの操作画像を特定演出の実行中において表示可能な表示手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記第1操作画像が表示されている状態で前記第1操作手段が操作される場合、前記移動手段を移動させることが可能であり、
前記第2操作画像が表示されている状態で前記第2操作手段が操作される場合、前記移動手段を移動させることが可能であり、
前記第2操作画像が表示されている状態で前記第1操作手段が操作される場合、前記移動手段を移動させず、
前記表示手段は、
前記第1操作画像が表示している状態で前記第1操作手段が操作される場合、遊技者に有利な特定遊技状態に移行することを示す特定情報を表示可能であり、
前記第2操作画像が表示している状態で前記第2操作手段が操作される場合、前記特定情報を表示可能であり、
前記第1操作画像を表示する場合の方が、前記第2操作画像を表示する場合よりも、高確率で前記特定情報を表示することが可能である
ことを特徴とする遊技機。
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