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JP7123242B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、挿入部における先端部内に設けられた、回動に伴い起立、倒置自在な起立台を有する内視鏡装置に関する。
近年、消化管系及び膵胆管系等にある疾患部分を、内視鏡の挿入部における長手軸方向の先端側(以下、単に先端側と称す)の先端部の側面に撮像ユニットが設けられた、所謂側視型内視鏡を具備する内視鏡装置を用いて処置することが行われている。
この側視型内視鏡を用いた膵胆管系等の処置としては、内視鏡によって胆管や膵管を造影する診断処置の他、総胆管等に存在する胆石をバルーンや把持処置具により回収する治療的処置等が挙げられる。
また、膵管、胆管、または肝管等の内視鏡処置に際し、膵管、胆管、または肝管等は非常に細い管故、内視鏡挿入部の先端部を、直接これらの管に挿入することは困難である。
このため、通常、側視型内視鏡挿入部の先端部を十二指腸乳頭付近まで挿入し、そこからX線透視下において、挿入部の先端部の側面に形成された側面開口から、挿入部内の処置具挿通用チャンネルに挿通させたガイドワイヤを突出させて上述した管に挿入し、該ガイドワイヤをガイドにしてカテーテル等の処置具を膵管、胆管、または肝管に選択的に挿入することが行われている。
この手法によれば、管の細い膵管、胆管、または肝管に、一旦ガイドワイヤを挿入してしまえば、何度でもガイドワイヤを介して処置具を上述した管に挿抜することができる。
尚、側面開口部からガイドワイヤまたは処置具を上述した管に挿入する際は、先端部の側面開口部に連通する起立台収容部において、処置具挿通用チャンネルの長手軸方向の先端(以下、単に先端と称す)の開口に臨む位置に設けられた、既知の回動により起立、倒置自在な起立台が起立されることにより行われる。
ところで、膵管、胆管、または肝管から処置具挿通用チャンネルを通じて処置具を抜去する際、該処置具とガイドワイヤとの密着により、該ガイドワイヤまでもが処置具とともに意図せずに抜去されてしまう場合がある。
上述したように、膵管、胆管、または肝管等は、非常に細い管故、処置具に限らずこれらの管へのガイドワイヤの挿入も難しい作業であることから、処置具挿通用チャンネルを通じてガイドワイヤを何度も膵管、胆管、または肝管等に挿入するのは、術者にとって非常に煩雑で労力を要する。
よって、術者が処置具を抜去するに際しガイドワイヤまでもが抜去されないようにするには、処置具を抜去する際、介助者がガイドワイヤを把持することによって、上述した管に対するガイドワイヤの挿入を維持する作業を行わなければならず、この作業は、術者及び介助者にとって非常に煩雑なものであった。
このような問題に鑑み、処置具を膵管、胆管、または肝管から抜去する際、処置具を上述した管から抜去した後、起立台をさらに起立させることによりガイドワイヤを、起立台と、先端部を構成する先端硬質部における処置具挿通用チャンネルの先端開口上に設けられたガイドワイヤ当接部との間に挟持させることによりガイドワイヤの位置を固定する技術が周知である。
具体的には、日本国特開2018-171255号公報には、起立台のガイドワイヤまたは処置具を誘導する誘導面において、該誘導面を平面視した状態における略中央部には、断面略V字状の溝が形成されており、該溝にガイドワイヤが係止された状態、即ち、誘導面の中央部にガイドワイヤが係止された状態で起立台が起立されることにより、ガイドワイヤがガイドワイヤ当接部の第1の位置の面と起立台の溝との間において剪断的にずれながら挟持されて固定される構成(以下、第1の位置に行うガイドワイヤの固定をセンターロックと称す)が開示されている。
さらに、側面開口部において、該側面開口部とともに挿入部の先端部の側面に設けられた撮像ユニットの観察光学系側にガイドワイヤを煽った状態で起立台が起立されることにより、起立台の観察光学系に近接する側の縁部と、ガイドワイヤ当接部の第2の位置に形成された溝との間において、縁部の面と溝とでガイドワイヤがセンターロック構成よりも強固に挟持されて固定される構成(以下、側面開口部の観察光学系側にガイドワイヤを煽った状態における第2の位置にて行うガイドワイヤの固定をサイドロックと称す)が開示されている。
これらの構成によれば、処置具を抜去する際、ガイドワイヤの位置は固定されているため、ガイドワイヤまでもが上述した管路から抜去されてしまうことがないといった利点がある。また、処置具を抜去するときだけではなく、上述した管内に留置しているガイドワイヤを介して処置具を上述した管に挿入するときにおいても、ガイドワイヤが上述した管の奥に不用意に進入することや上述した管の穿孔を防止するといった利点もある。
ところで、通常、ガイドワイヤを固定する際は、観察光学系の視野範囲(撮像範囲)内において行われる。
具体的には、術者は、撮像ユニットによって撮像された被検部位の画像が出力されるモニタにおける被検部位のモニタ画像を見ながら、上述したセンターロックやサイドロックを行う。
しかしながら、術者は、モニタ画像を介してガイドワイヤを固定する際の被検部位の状態を観察することは出来るが、モニタ画像にガイドワイヤが映り込むものの、観察光学系の視野範囲の関係上、起立台を用いたガイドワイヤの固定作業自体は、直接見ることはできない。
よって、センターロック、サイドロックは、同時に行われることはないため、モニタ画像に映り込んだ1本のガイドワイヤをみても、センターロックを行っているのかサイドロックを行っているのか術者は識別できないといった問題があった。
確かに、日本国特開2018-171255号公報においては、センターロックとサイドロックとにおいて、ガイドワイヤの固定角度やガイドワイヤ当接部に対する固定位置が異なるため、モニタ画像に映り込むガイドワイヤの位置や角度の違いを術者は識別出来る。
さらに、モニタ画像において同じ縁に対して交差するようそれぞれガイドワイヤが映り込む可能性や、映り込む位置が近接してしまう可能性があり、モニタ画像に1本のガイドワイヤが映り込んでいる状態では、術者は、センターロックなのかサイドロックなのかやはり識別できないといった問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、起立台の起立に伴ってガイドワイヤをガイドワイヤ当接部との間に固定した際、センターロックなのかサイドロックなのかを術者が容易に識別できる構成を有する内視鏡装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様による内視鏡装置は、挿入部の長手軸方向の先端側に設けられた先端部と、前記先端部内に設けられた、前記先端部の外周面の一部に側面開口を有する起立台収容部と、前記挿入部内に設けられ、前記長手軸方向の先端が前記起立台収容部に臨むよう開口された挿通チャンネルと、前記先端部に設けられた、前記側面開口が形成された側における被検部位を撮像する撮像ユニットと、前記起立台収容部において前記挿通チャンネルの開口に対向して設けられた、回動に伴い起立、倒置自在な起立台と、前記先端部内に設けられた、前記起立台の起立に伴い前記挿通チャンネルの前記開口から導出されたガイドワイヤが当接するガイドワイヤ当接部と、前記起立台に設けられた、該起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から前記側面開口に向けて導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第1の位置に案内して挟んで固定可能な第1の案内部と、前記起立台において前記第1の案内部から前記起立台の回動軸方向に離隔して設けられるとともに、前記起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第2の位置に案内して挟んで固定可能な第2の案内部と、を具備し、前記撮像ユニットによって撮像された前記被検部位の画像が出力されるグラフィカルユーザーインターフェイスにおける前記被検部位の前記画像の縁に対し、前記第1の案内部は、第1の縁と交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第1の位置に案内し、前記第2の案内部は、前記第1の縁とは異なる第2の縁に交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第2の位置に案内する。
本発明の他態様による内視鏡装置は、挿入部の長手軸方向の先端側に設けられた先端部と、前記先端部内に設けられた、前記先端部の外周面の一部に側面開口を有する起立台収容部と、前記挿入部内に設けられ、前記長手軸方向の先端が前記起立台収容部に臨むよう開口された挿通チャンネルと、前記先端部に設けられた、前記側面開口が形成された側における被検部位を撮像する撮像ユニットと、前記起立台収容部において前記挿通チャンネルの開口に対向して設けられた、回動に伴い起立、倒置自在な起立台と、前記先端部内に設けられた、前記起立台の起立に伴い前記挿通チャンネルの前記開口から導出されたガイドワイヤが当接するガイドワイヤ当接部と、前記起立台に設けられた、該起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から前記側面開口に向けて導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第1の位置に案内して挟んで固定可能な第1の案内部と、前記起立台において前記第1の案内部から前記起立台の回動軸方向に離隔して設けられるとともに、前記起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第2の位置に案内して挟んで固定可能な第2の案内部と、を具備し、前記起立台が起立した状態において、前記第1の案内部は、前記撮像ユニットの撮像範囲に配置され、前記第2の案内部は、前記撮像範囲外に配置される。
また、本発明の他態様による内視鏡装置は、挿入部の長手軸方向の先端側に設けられた先端部と、前記先端部内に設けられた、前記先端部の外周面の一部に側面開口を有する起立台収容部と、前記挿入部内に設けられ、前記長手軸方向の先端が前記起立台収容部に臨むよう開口された挿通チャンネルと、前記先端部に設けられた、前記側面開口が形成された側における被検部位を撮像する撮像ユニットと、前記起立台収容部において前記挿通チャンネルの開口に対向して設けられた、回動に伴い起立、倒置自在な起立台と、前記起立台に設けられた、前記挿通チャンネルの前記開口から導出されたガイドワイヤを第1の位置に案内可能な第1の案内部と、前記起立台において前記第1の案内部と異なる位置に設けられるとともに、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを第2の位置に案内可能な第2の案内部と、を具備し、前記起立台が回動され第1の状態の時に、前記撮像ユニットによって撮像された前記被検部位の画像が出力されるグラフィカルユーザーインターフェイスにおける前記被検部位の前記画像の縁に対し、前記第1の案内部は、第1の縁と交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第1の位置に案内し、前記第2の案内部は、前記第1の縁とは異なる第2の縁に交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第2の位置に案内する。
第1実施の形態の内視鏡装置の外観を示す斜視図 図1中のII線で囲った挿入部の先端側の拡大斜視図 図2の起立台が起立した状態を示す斜視図 図3の起立台によりガイドワイヤのセンターロックを行っている状態を示す斜視図 図3の起立台によりガイドワイヤのサイドロックを行っている状態を示す斜視図 図2の先端部を、図2中のVI方向からみた上面図 図6中のVII-VII線に沿う先端部の断面図 図6中のVIII-VIII線に沿う先端部の断面図 図2の起立台の誘導面に形成された第1の案内部がV字溝から構成された一例を示す斜視図 図2の起立台の第1の案内部が起立台の他端の稜線に形成された変形例を示す斜視図 図2の起立台の第2の案内部が曲面に形成され、ガイドワイヤ当接部の第2の位置が平面に形成された変形例を示す部分断面図 図2の起立台の第2の案内部が平面に形成され、ガイドワイヤ当接部の第2の位置が曲面に形成された変形例を示す部分断面図 図2の起立台の第2の案内部が曲面に形成され、ガイドワイヤ当接部の第2の位置が曲面に形成された変形例を示す部分断面図 図1にモニタに表示されるモニタ画像において、センターロックの場合とサイドロックの場合とにおけるガイドワイヤが映り込み例を示す図 第2実施の形態の内視鏡装置において、起立台がモニタに表示されるモニタ画像に映り込む構成を示す図 モニタ画像上において、図15よりもセンターロックとサイドロックとにおいてガイドワイヤが近接して表示される変形例を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態の内視鏡装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、内視鏡装置1は、内視鏡2と周辺装置100とにより構成されている。
内視鏡2は、被検体内に挿入される挿入部4と、該挿入部4の長手軸方向Nの基端側(以下、単に基端側と称す)に連設された操作部3と、該操作部3から延出されたユニバーサルコード5と、該ユニバーサルコード5の延出端に設けられたコネクタ12とから主要部が構成されている。
周辺装置100は、架台10に配置された、光源装置13と、ビデオプロセッサ14と、光源装置13とビデオプロセッサ14とを電気的に接続する接続ケーブル15と、被検部位の画像G(図14参照)がグラフィカルユーザーインターフェイスである画面に出力されるモニタ16とを具備している。
また、このような構成を有する内視鏡2と周辺装置100とは、コネクタ12により互いに接続されている。
内視鏡2の操作部3に、湾曲操作ノブ9と、先端部6内に設けられた後述する起立台30(図2参照)の起立動作を行う処置具起立台操作ノブ20とが設けられている。
内視鏡2の挿入部4は、該挿入部4の先端側に位置する先端部6と、該先端部6の長手軸方向Nの基端(以下、単に基端と称す)に連設された湾曲部7と、該湾曲部7の基端に連設された可撓管部8とにより構成されている。
湾曲部7は、湾曲操作ノブ9により湾曲操作されるものであり、長手軸方向Nにおいて先端部6と可撓管部8との間に設けられている。
次に、処置具起立台操作ノブ20によって操作が行われる起立台30に関する構成を、図2~図14を用いて説明する。
図2は、図1中のII線で囲った挿入部の先端側の拡大斜視図、図3は、図2の起立台が起立した状態を示す斜視図である。
また、図4は、図3の起立台によりガイドワイヤのセンターロックを行っている状態を示す斜視図、図5は、図3の起立台によりガイドワイヤのサイドロックを行っている状態を示す斜視図である。
また、図6は、図2の先端部を、図2中のVI方向からみた上面図、図7は、図6中のVII-VII線に沿う先端部の断面図、図8は、図6中のVIII-VIII線に沿う先端部の断面図である。
さらに、図9は、図2の起立台の誘導面に形成された第1の案内部がV字溝から構成された一例を示す斜視図、図10は、図2の起立台の第1の案内部が起立台の他端の稜線に形成された変形例を示す斜視図である。
また、図11は、図2の起立台の第2の案内部が曲面に形成され、ガイドワイヤ当接部の第2の位置が平面に形成された変形例を示す部分断面図、図12は、図2の起立台の第2の案内部が平面に形成され、ガイドワイヤ当接部の第2の位置が曲面に形成された変形例を示す部分断面図である。
さらに、図13は、図2の起立台の第2の案内部が曲面に形成され、ガイドワイヤ当接部の第2の位置が曲面に形成された変形例を示す部分断面図である。
さらに、図14は、図1にモニタに表示されるモニタ画像において、センターロックの場合とサイドロックの場合とにおけるガイドワイヤが映り込み例を示す図である。
図2~図8に示すように、先端部6は、例えば金属から構成された先端硬質部50と、該先端硬質部50の周囲を覆うよう樹脂等の非導電性部材により形成された先端カバー55とを具備している。先端カバー55は、先端硬質部50に対して、接着剤等にて固定されている。尚、先端硬質部50は、樹脂から構成されていても構わない。
先端硬質部50内に、先端部6の外周面6gの一部及び先端硬質部50の外周面の一部に側面開口80kを有する起立台収容部80が設けられている。
起立台収容部80に、図8に示すように、挿入部4、操作部3、ユニバーサルコード5、コネクタ12内に挿通された挿通チャンネル52の先端が、起立台収容部80に臨むよう開口されている。尚、以下、挿通チャンネル52の起立台収容部80に臨む先端開口を、開口52kと称す。
また、先端硬質部50の側面開口80kが形成された位置において、先端硬質部50内に設けられた撮像ユニット90(図7、図8参照)の観察光学系25と、照明光学系の照明レンズ26とが設けられている。
撮像ユニット90は、観察光学系25を介して、長手軸方向Nの側方となる側面開口80kが形成された側の被検部位を撮像する。照明レンズ26は、長手軸方向Nの側方に照明光を照射する。即ち、内視鏡2は、所謂側視型内視鏡である。
また、起立台収容部80において開口52kに対向する位置に起立台30が設けられている。
起立台30は、処置具を起立させることにより、挿通チャンネル52内を通過し側面開口80kから突出した処置具を所望の位置へと誘導するとともに、ガイドワイヤ70を起立させることにより、挿通チャンネル52内を通過し側面開口80kから突出したガイドワイヤ70を固定する。
尚、ガイドワイヤ70は、例えば超弾性合金から構成された芯線に、テフロン(登録商標),ウレタン等の柔軟な外皮樹皮(熱収縮するチューブタイプ)が被覆されることにより弾性力を有して構成されているものが一般的である。最近では、テフロンコーティングされたものも出てきている。
起立台30は、図8に示すように、起立台収容部80の下側に位置する起立台30の一端側に設けられた回動軸38が先端硬質部50に対して回動自在となるよう軸支されていることにより、起立台収容部80内において回動軸38を中心とした回動に伴い起立、倒置自在となっている。
尚、起立台30の他端側部位と後述するガイドワイヤ当接部60とがガイドワイヤ70を挟む際に、起立台30がガイドワイヤ70に当接する位置が、起立台30の最大起立位置となっており、起立台30の他端側部位が起立台収容部の底面に当接する位置が、起立台30の倒置位置となっている。
起立台30に、挿入部4及び操作部3内に挿通された起立ワイヤの一端が接続されている。起立ワイヤの他端は、操作部3内に設けられた図示しない起立台駆動機構に接続されている。
起立台30は、処置具起立台操作ノブ20が操作されることにより、起立台駆動機構や起立ワイヤ等を介して、回動軸38を中心に図2に示すように倒置した状態から、図3、に示すように起立される、またはその逆に、起立した状態から倒置される構成を有している。
また、図6に示すように、起立台30の倒置状態において側面開口80kに対向する面は、処置具を側面開口80kへと誘導する誘導面30fを構成しており、起立台30の他端側部位の近接位置において、誘導面30fの略中央には、第1の案内部31が形成されている。
第1の案内部31は、誘導面30fに凹状に形成された溝部から構成されている。一例を挙げると、図9に示すように、第1の案内部31は、回動軸38の回動軸方向Jにおいて、幅が狭い(V2)極小部31qと、該極小部よりも幅が広い(V1>V2)拡大部31pとを有して、V字状またはU字状の溝から構成されている。
尚、第1の案内部31は、図10に示すように、誘導面30fに形成された溝から構成されるのではなく、他端側の稜線30rに設けられた凹みであっても構わない。
第1の案内部31は、起立台30が起立した状態において、具体的には最大起立した状態において、開口52kから側面開口80kに向けて導出されたガイドワイヤ70を、図4に示すように、起立台30と後述するガイドワイヤ当接部60の第1の位置61との間において挟んで固定する上述したセンターロックの際に用いられる。
さらに、第1の案内部31は、起立台30の起立、倒置に伴い、側面開口80kからの処置具の突出方向を可変させる際、処置具を誘導面30fに保持する。
尚、センターロックは、起立台30の最大起立状態に限定されず、起立台30の任意の起立状態において行われても良い。
また、図6に示すように、誘導面30fの第1の案内部31に対して回動軸方向Jにおいて観察光学系25側に離間した位置、例えば誘導面30fの縁部に、長手軸方向Nに沿って直線状の直線部から構成された第2の案内部32が形成されている。
また、第2の案内部32の直線部は、ガイドワイヤ70の載置面が平面から構成されている。尚、直線部の載置面は、平面に限らず、図10に示すように、起立台30の縁部に形成されたエッジ部30vから構成されていても構わない。
第2の案内部32は、起立台30が起立した状態において、具体的には最大起立した状態において、開口52kから側面開口80kに向けて導出されたガイドワイヤ70を、図5に示すように、起立台30と後述するガイドワイヤ当接部60の第2の位置62との間において挟んで固定する上述したサイドロックの際に用いられる。
尚、サイドロックは、起立台30の最大起立状態に限定されず、起立台30の任意の起立状態において行われても良い。
また、図2~図6、図8に示すように、先端硬質部50の起立台収容部80に臨む面、具体的には、側面開口80kの基端に位置する壁部に、例えば絶縁材料から構成されたガイドワイヤ当接部60が設けられている。尚、ガイドワイヤ当接部60は、絶縁材料から構成されていなくても良い。
ガイドワイヤ当接部60は、起立台30の起立に伴い、開口52kから側面開口80kに向けて導出されたガイドワイヤ70が当接する部位となっており、先端硬質部50における開口52k上に形成されている。
また、図8に示すように、ガイドワイヤ当接部60は、長手軸方向Nの前方(以下、単に前方と称す)に突出するとともに、起立台30が最大起立した状態において第1の案内部31に対向する凸部60tを有している。
さらに、凸部60tの回動軸方向Jの略中央に、起立台30の第1の案内部31によってガイドワイヤ70が案内されるとともに、第1の案内部31とガイドワイヤ当接部60との間にガイドワイヤ70を固定する第1の位置61が形成されている。
尚、第1の位置61は、ガイドワイヤ70が嵌入しやすいよう凹状に形成されていても構わない。
尚、第1の位置61と第1の案内部31とによってガイドワイヤ70をセンターロックする場合は、第1の位置61と第1の案内部31との間にガイドワイヤ70を挟んで固定する方法や、第1の位置61と第1の案内部31との間にガイドワイヤ70を、該ガイドワイヤ70の反力を用いて剪断的にずらして固定する方法が挙げられる。
また、ガイドワイヤ当接部60において、非凸部60tであるとともに、回動軸方向Jにおける観察光学系25側に第1の位置61から離間した位置、具体的には、起立台30が最大起立した際、第2の案内部32が対向する位置に、第2の位置62が形成されている。
第2の位置62は、起立台30の第2の案内部32によってガイドワイヤ70が案内されるとともに、第2の案内部32とガイドワイヤ当接部60との間にガイドワイヤ70を固定する。
尚、第2の位置62と第2の案内部32とによってガイドワイヤ70をサイドロックする場合は、第2の位置62と第2の案内部32との間にガイドワイヤ70を挟んで固定する方法が挙げられる。
また、第2の位置62は、起立台30が起立した状態において、ガイドワイヤ70が嵌入しやすいように凹状に形成されていても構わないし、ガイドワイヤ70が係合する係合溝から構成されていても構わない。
さらに、サイドロック状態においては、第2の位置62と第2の案内部32とは、図8においては平行に対向しているが、必ずしも平行に対向する必要はない。
尚、上述したように、第2の案内部32は、平面から構成されており、第2の位置62は、係合溝から構成されていると示した。
しかしながら、図11に示すように、第2の案内部32が曲面から構成され、第2の位置62が平面から構成されていても構わない。また、図12に示すように、第2の案内部32が平面から構成され、第2の位置62が曲面から構成されていても構わない。さらに、図13に示すように、第2の案内部32が曲面から構成され、第2の位置62も曲面から構成されていても構わない。
図11~図13いずれの場合においても、第2の案内部32と第2の位置62とによるガイドワイヤ70のサイドロックを確実に行うことができる。
尚、起立台30を最大起立させた際のサイドロック状態において、第2の案内部32と第2の位置62との間に形成される隙間は、サイドロックを確実に行うためには、ガイドワイヤ70の外径よりも小さく設定されている必要がある。
また、図3に示すように、起立台30の最大起立状態において、長手軸方向Nにおける第1の位置61に対する第1の案内部31の溝の底面からの距離N2と、第2の位置62に対する第2の案内部32の面からの距離N1とが異なっている(N1<N2)。
よって、センターロックの際は、サイドロックほど起立台30とガイドワイヤ当接部60との長手軸方向Nの距離を近付けられないことから、ガイドワイヤ70の固定強度がサイドロックよりも弱い。
ここで、図2~図6、図8に示すように、ガイドワイヤ当接部60において、第2の位置62は、第1の位置61よりも長手軸方向Nの後方(以下、単に後方と称す)に位置している。
また、上述したように、第2の位置62は、第1の位置61よりも回動軸方向Jにおいて離間して位置している。さらに、図6に示すように、誘導面30fにおいて、第1の案内部31は、長手軸方向Nに交差するよう形成されており、第2の案内部32は、長手軸方向Nに沿って形成されている。
このことにより、センターロックを行った場合と、サイドロックを行った場合とにおいて、側面開口80kを介して撮像ユニット90の視野方向Eに突出されたガイドワイヤ70の突出(起立)位置、突出(起立)角度、突出方向が、図4、図5に示すように大きく異なっている。
従って、図7に示すように、起立台30が最大角度まで起立した状態において、第2の案内部32によってガイドワイヤ70をサイドロックしたときの第2の案内部32と挿通チャンネル52の開口52kの中心52cとを結ぶ直線Saと、2点鎖線に示すように、第1の案内部31によってガイドワイヤ70をセンターロックしたときのガイドワイヤ70の中心軸Caとが、撮像ユニット90の視野方向Eに向かうに伴って離隔する方向に形成される。
また、図8に示すように、起立台30が最大角度まで起立した状態において、第2の案内部32によってガイドワイヤ70をサイドロックしたときの第2の案内部32の直線部を含む直線Sbと、2点鎖線に示すように、第1の案内部31によってガイドワイヤ70をセンターロックしたときのガイドワイヤ70の中心軸Cbとが、撮像ユニット90の視野方向Eに向かうに伴って離隔する方向に形成される。
よって、図3に示すように、撮像ユニット90の撮像範囲Hが撮像中心HC(図7参照)に対して規定される場合において、撮像範囲Hに対するセンターロックでガイドワイヤ70を固定した際のガイドワイヤ70の交点Eaと、サイドロックでガイドワイヤ70を固定した際のガイドワイヤ70の交点Ebとが、例えば1mm以上離間する。
尚、本実施の形態においては、センターロック、サイドロック双方においてガイドワイヤ70を固定した状態においては、起立台30は、撮像範囲Hに干渉しないものとする。
しかしながら、センターロックにおいては、図3に示すように、起立台30は、最大起立角度の設定によっては、領域Haにおいて撮像範囲Hに干渉してしまう可能性が高い。
これを防ぐためには、撮像範囲Hを狭める、起立台30を小さくする、観察光学系25と起立台30との距離を大きくする、観察光学系25が設けられる位置を、図7、図8の視野方向Eにおいて高くする等が挙げられる。
その結果、図14に示すように、モニタ16に表示されるモニタ画像Gの画面の、例えば8角形状の縁116において、センターロックされたガイドワイヤ70は、撮像範囲Hの領域Ha(図3参照)に位置することにより領域Haに相当する第1の縁116aに交差するよう延出して映り込む。また、サイドロックされたガイドワイヤ70は、撮像範囲Hの領域Hb(図3参照)に位置することにより領域Hbに相当するとともに第1の縁116aとは異なる第2の縁116bに交差するよう延出して映り込む。
この際、モニタ中心116sと交点Eaとを結ぶ線分Ccと、モニタ中心116sと交点Ebとを結ぶ線分Scとが為す角度θは、10°以上となる。
言い換えれば、センターロックの際、第1の案内部31は、ガイドワイヤ70を第1の位置61に固定することによって第1の縁116aと交差してガイドワイヤ70がモニタ画像Gに映り込むようガイドワイヤ70を第1の位置61に案内している。
また、第2の案内部32は、ガイドワイヤ70を第2の位置62に固定することによって第2の縁116bに交差してガイドワイヤ70がモニタ画像Gにセンターロックの際とは10°以上異なって映り込むようガイドワイヤ70を第2の位置62に案内する。
尚、その他の構成は、従来の内視鏡装置と同様である。
このように、本実施の形態においては、ガイドワイヤ当接部60において、第2の位置62は、第1の位置61よりも長手軸方向Nの後方(以下、単に後方と称す)に位置しており、第2の位置62は、第1の位置61よりも回動軸方向Jにおいて離間して位置していると示した。また、センターロックの際、第1の案内部31によって案内されたガイドワイヤ70は、撮像範囲Hの領域Haに位置しており、サイドロックの際、第2の案内部32により案内されたガイドワイヤ70は、撮像範囲Hの領域Hbに位置していると示した。
さらに、センターロックを行った場合と、サイドロックを行った場合とにおいて、側面開口80kを介して撮像ユニット90の視野方向Eに突出されたガイドワイヤ70の突出(起立)位置、突出(起立)角度が、図4、図5に示すように大きく異なると示した。
また、センターロックの際、第1の案内部31は、ガイドワイヤ70を第1の位置61に固定し、領域Haに位置させることによって第1の縁116aと交差してガイドワイヤ70がモニタ画像Gに映り込むようガイドワイヤ70を第1の位置61に案内すると示した。
さらに、サイドロックの際、第2の案内部32は、ガイドワイヤ70を第2の位置62に固定し、領域Hbに位置させることによって第2の縁116bに交差してガイドワイヤ70がモニタ画像Gに映り込むようガイドワイヤ70を第2の位置62に案内すると示した。
その結果、モニタ16に表示されるモニタ画像Gの縁116において、センターロックされたガイドワイヤ70は、撮像範囲Hの領域Ha(図3参照)に相当する第1の縁116aに交差するよう延出して映り込み、サイドロックされたガイドワイヤ70は、撮像範囲Hの領域Hb(図3参照)に相当するとともに第1の縁116aとは異なる第2の縁116bに交差するよう延出して映り込む。
よって、モニタ16のモニタ画像Gを観察する術者は、モニタ画像Gに1本だけガイドワイヤ70が映り込んでいる場合において、縁116の第1の縁116aからガイドワイヤ70が交差して延出するよう映り込んでいる場合は、ガイドワイヤ70のセンターロックを行っていることを容易に認識することができる。また、第2の縁116bからガイドワイヤ70が交差して延出するよう映り込んでいる場合は、ガイドワイヤ70のサイドロックを行っていることを容易に認識することができる。
即ち、術者は、異なる縁からガイドワイヤ70が延出されていることにより、センターロックかサイドロックかを容易に識別することができる。
以上から、起立台30の起立に伴ってガイドワイヤ70をガイドワイヤ当接部60との間に固定した際、センターロックなのかサイドロックなのかを術者が容易に識別できる構成を有する内視鏡装置1を提供することができる。
(第2実施の形態)
図15は、本実施の形態の内視鏡装置において、起立台がモニタに表示されるモニタ画像に映り込む構成を示す図である。
この第2実施の形態の内視鏡装置の構成は、上述した図1~図14に示した第1実施の形態の内視鏡装置と比して、センターロックの際に、起立台がモニタ画像に映り込む点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図15に示すように、本実施の形態においては、センターロックの際、起立台30がモニタ画像Gに映り込む。
具体的には、図3に示すように、起立台30は、センターロック状態において、撮像範囲Hに干渉する。
さらに、センターロック状態において、第1の案内部31のみが撮像範囲Hに配置され、第2の案内部32は、撮像範囲H外に配置される。
尚、第1の案内部31は、第1実施の形態と同様に、撮像範囲Hの領域Haに干渉しても構わない。
また、センターロックの際の起立台30の撮像範囲Hに対する干渉範囲は、図3に示すように、撮像範囲Hの回動軸方向Jに平行な中心位置Htよりも後方側、即ちガイドワイヤ当接部60側であることが好ましい。
これは、起立台30の起立角度が高いほうが、モニタ画像Gにおいて識別対象となるガイドワイヤ70が広範囲に映り込むため術者がセンターロックかサイドロックかの識別がしやすくなるためである。
このような構成によれば、図15に示すように、センターロックを行った際は、ガイドワイヤ70は、モニタ画像Gに映り込んだ起立台30に交差して延出するよう映り込み、サイドロックを行った際は、第1実施の形態と同様に、ガイドワイヤ70は、第2の縁116bに交差して延出して映り込む。
また、第1実施の形態と同様に、センターロックの際と、サイドロックの際とでは、モニタ画像Gに映り込むガイドワイヤ70の角度が異なる。
このことから、術者は、モニタ画像Gに映り込んだガイドワイヤ70の角度と、ガイドワイヤが起立台30から延出されているか、第2の縁116bから延出されているかで、第1実施形態よりもより容易に、センターロックなのかサイドロックなのかを識別することができる。
さらに、第1の案内部31が、第1実施の形態と同様に、撮像範囲Hの領域Haに干渉している場合は、第1実施の形態と同様に、ガイドワイヤ70は、センターロックの際は、第1の縁116a及び起立台30に交差するよう延出して映り込み、サイドロックの際は、第2の縁116bに交差するよう延出して映り込むといったようにお互い離間して映り込むことから、術者は、容易に、センターロックなのかサイドロックなのかを容易に識別することができる。
尚、その他の効果は、上述した第1実施の形態と同じである。
また、以下、変形例を、図16を用いて示す。図16は、モニタ画像上において、図15よりもセンターロックとサイドロックとにおいてガイドワイヤが近接して表示される変形例を示す図である。
図16に示すように、例えモニタ画像Gにおいて、センターロックとサイドロックとにおいて、ガイドワイヤ70が近接する位置に表示されてしまったとしても、本実施の形態と同様に、ガイドワイヤが起立台30に交差して映り込んでいるか否かによって、術者は、センターロックなのかサイドロックなのかを容易に識別することができる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。
さらに、上述した第1、第2実施の形態においては、ガイドワイヤ当接部60は、先端硬質部50に形成されていると示したが、これに限らず、先端硬質部50とは別に形成されていても構わない。
また、グラフィカルユーザーインターフェイスは、モニタ16の画面を例に挙げて示したが、これに限らず、縮小された画像データであっても構わない。
即ち、モニタ画像Gが表示される画面の縁116a、116bは、縮小された画像データの縁であっても構わない。
さらに、モニタ画像Gが表示される画面の縁116は、8角形を有していると示したが、これに限らず、複数の交差する縁を有する形状であれば、8角形に限定されず、どのような形状であっても良いことは勿論である。

Claims (12)

  1. 挿入部の長手軸方向の先端側に設けられた先端部と、
    前記先端部内に設けられた、前記先端部の外周面の一部に側面開口を有する起立台収容部と、
    前記挿入部内に設けられ、前記長手軸方向の先端が前記起立台収容部に臨むよう開口された挿通チャンネルと、
    前記先端部に設けられた、前記側面開口が形成された側における被検部位を撮像する撮像ユニットと、
    前記起立台収容部において前記挿通チャンネルの開口に対向して設けられた、回動に伴い起立、倒置自在な起立台と、
    前記先端部内に設けられた、前記起立台の起立に伴い前記挿通チャンネルの前記開口から前記側面開口に向けて導出されたガイドワイヤが当接するガイドワイヤ当接部と、
    前記起立台に設けられた、該起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第1の位置に案内して挟んで固定可能な第1の案内部と、
    前記起立台において前記第1の案内部から前記起立台の回動軸方向に離隔して設けられるとともに、前記起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第2の位置に案内して挟んで固定可能な第2の案内部と、
    を具備し、
    前記撮像ユニットによって撮像された前記被検部位の画像が出力されるグラフィカルユーザーインターフェイスにおける前記被検部位の前記画像の縁に対し、
    前記第1の案内部は、第1の縁と交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第1の位置に案内し、
    前記第2の案内部は、前記第1の縁とは異なる第2の縁に交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第2の位置に案内することを特徴とする内視鏡装置。
  2. 挿入部の長手軸方向の先端側に設けられた先端部と、
    前記先端部内に設けられた、前記先端部の外周面の一部に側面開口を有する起立台収容部と、
    前記挿入部内に設けられ、前記長手軸方向の先端が前記起立台収容部に臨むよう開口された挿通チャンネルと、
    前記先端部に設けられた、前記側面開口が形成された側における被検部位を撮像する撮像ユニットと、
    前記起立台収容部において前記挿通チャンネルの開口に対向して設けられた、回動に伴い起立、倒置自在な起立台と、
    前記先端部内に設けられた、前記起立台の起立に伴い前記挿通チャンネルの前記開口から前記側面開口に向けて導出されたガイドワイヤが当接するガイドワイヤ当接部と、
    前記起立台に設けられた、該起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第1の位置に案内して挟んで固定可能な第1の案内部と、
    前記起立台において前記第1の案内部から前記起立台の回動軸方向に離隔して設けられるとともに、前記起立台が起立した状態において、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを前記ガイドワイヤ当接部の第2の位置に案内して挟んで固定可能な第2の案内部と、
    を具備し、
    前記起立台が起立した状態において、
    前記第1の案内部は、前記撮像ユニットの撮像範囲に配置され、
    前記第2の案内部は、前記撮像範囲外に配置されることを特徴とする内視鏡装置。
  3. 前記起立台が起立した状態において、
    前記第2の案内部によって前記ガイドワイヤを固定したときの前記第2の案内部と前記挿通チャンネルの前記開口の中心とを結ぶ直線と、前記第1の案内部によって前記ガイドワイヤを固定したときの前記ガイドワイヤの中心軸とが、前記撮像ユニットの視野方向に向かうに伴って離隔する方向に形成されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  4. 前記第2の案内部は、前記起立台の縁に前記長手軸方向に沿って設けられた直線部であり、
    前記起立台が起立した状態において、
    前記第2の案内部によって前記ガイドワイヤを固定したときの前記直線部を含む直線と、前記第1の案内部によって前記ガイドワイヤを固定したときの前記ガイドワイヤの中心軸とが、前記撮像ユニットの視野方向に向かうに伴って離隔する方向に形成されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  5. 前記ガイドワイヤ当接部の前記第2の位置に、前記起立台が起立した状態において、前記ガイドワイヤが係合する係合溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  6. 前記第1の案内部は、前記起立台において凹状に形成された形成された溝部であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  7. 前記第1の案内部は、
    前記回動軸方向に対する幅が狭い狭小部と、
    前記狭小部より、前記回動軸方向に対する幅が広い広大部と、
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  8. 前記ガイドワイヤ当接部は、前記長手軸方向の前方に突出し、前記起立台が起立した状態において、前記第1の案内部に対向する凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  9. 前記ガイドワイヤ当接部は、前記先端部に設けられた先端硬質部における前記挿通チャンネルの前記開口上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  10. 前記第1の案内部は、前記起立台において凹状に形成された溝部であるとともに、前記第2の案内部は、前記起立台の側縁であり、
    前記溝部が当接する前記第1の位置及び前記側縁が当接する前記第2の位置は、前記先端硬質部に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡装置。
  11. 前記起立台が起立した状態において、
    前記第1の案内部は、前記撮像ユニットの撮像範囲に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  12. 挿入部の長手軸方向の先端側に設けられた先端部と、
    前記先端部内に設けられた、前記先端部の外周面の一部に側面開口を有する起立台収容部と、
    前記挿入部内に設けられ、前記長手軸方向の先端が前記起立台収容部に臨むよう開口された挿通チャンネルと、
    前記先端部に設けられた、前記側面開口が形成された側における被検部位を撮像する撮像ユニットと、
    前記起立台収容部において前記挿通チャンネルの開口に対向して設けられた、回動に伴い起立、倒置自在な起立台と、
    前記起立台に設けられた、前記挿通チャンネルの前記開口から導出されたガイドワイヤを第1の位置に案内可能な第1の案内部と、
    前記起立台において前記第1の案内部と異なる位置に設けられるとともに、前記挿通チャンネルの前記開口から導出された前記ガイドワイヤを第2の位置に案内可能な第2の案内部と、
    を具備し、
    前記起立台が回動され第1の状態の時に、
    前記撮像ユニットによって撮像された前記被検部位の画像が出力されるグラフィカルユーザーインターフェイスにおける前記被検部位の前記画像の縁に対し、
    前記第1の案内部は、第1の縁と交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第1の位置に案内し、
    前記第2の案内部は、前記第1の縁とは異なる第2の縁に交差して前記ガイドワイヤが前記画像に映り込むよう前記ガイドワイヤを前記第2の位置に案内することを特徴とする内視鏡装置。
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