JP7121982B2 - 看護業務管理システム - Google Patents
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Description
本発明は看護業務管理システムに関し、特に、施設内におけるスタッフの居場所を特定するシステムに用いて好適なものである。
従来、施設内における人の移動軌跡である動線を検出して表示できるようにしたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の動線・滞留分析システムは、介護施設内の複数の部屋および部屋間を移動する際に通過する廊下の通過ポイント毎に設置した屋内測位センサと、看護師や介護士等の介護スタッフが携帯する携帯情報端末とを備えて構成され、屋内測位センサが発信した電波および固有の識別情報を携帯情報端末にて受信し、受信した電波の強度および識別情報に関する情報を分析装置に送信することにより、介護スタッフの滞留エリアおよび動線を判定して出力するように成されている。
病院や介護施設で働くスタッフの動線を特定することにより、看護業務(介護業務を含む)の遂行においてスタッフが施設内でどのような動きをするのかを正確に把握することができる。そして、スタッフの無駄な動きを見出すことにより、業務効率の改善を図ることが可能となる。ここで、各部屋に複数の患者または被介護者(以下、単に「患者」という)が入室している場合には、スタッフがどの場所の患者に対して看護業務を行っているかを特定する必要がある。しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムでは、スタッフがどの部屋に居るのかを特定することはできるものの、どの患者のベッドサイド近傍に居るのかを特定することができないという問題があった。
この問題を解決するために、特許文献1に記載の屋内測位センサを各ベッドサイドに取り付けて、それぞれの屋内測位センサから発信されて携帯情報端末にて受信される電波の電界強度を測定することにより、スタッフがどのベッドの患者に対する看護業務を行っているかを特定することが可能となる。しかしながら、この場合は、屋内測位センサの数がベッドと同数必要となるため、設置コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、設置コストを抑制しつつ、スタッフがどの場所の患者に対する看護業務を行っているかを特定することができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の看護業務管理システムは、部屋内で業務を行うスタッフによる操作に応じて、部屋内の複数の場所ごとにオン/オフを切り替えられるように構成された操作部と、部屋内に設置され、操作部に接続された受信機と、スタッフが携帯する携帯型送信機とを備える。そして、受信機において、操作部によってオンに切り替えられた場所を検出するとともに、その検出後に携帯型送信機から受信される電波の電界強度を監視し、当該電界強度が閾値以上である期間を、検出された場所にスタッフが滞在している期間として検出するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、部屋内でスタッフがいる場所は、操作部によってオンに切り替えられた場所として受信機において識別することができる。また、その識別した場所にスタッフが滞在している期間は、スタッフが携帯している携帯型送信機から受信される電波の電界強度の監視によって受信機において把握することができる。このため、スタッフが部屋内のどの場所にいて患者に対する看護業務を行っているかを特定するために、屋内測位センサ等の送信機を患者の数と同数設ける必要がない。これにより、本発明によれば、設置コストを抑制しつつ、スタッフがどの場所にいて患者に対する看護業務を行っているかを特定することができるようになる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による看護業務管理システムの全体構成例を示す図である。このうち、図1(a)はシステム構成を示すブロック図であり、図1(b)は部屋内における操作部および受信機の配置を示すレイアウト図である。本実施形態では、部屋の一例として、病院の病室を例に挙げて説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態の看護業務管理システムは、複数のリードスイッチ(図では「RS」と記している)1A~1Fと、受信機2と、無線ICタグ(図では「タグ装置」と記している)3と、マグネット4と、サーバ装置5とを備えて構成されている。サーバ装置5は、アクセスポイント(図では、「AP」と記している)6および院内ネットワーク7を介して受信機2と接続されている。複数のリードスイッチ1A~1Fと受信機2との間、および、受信機2とアクセスポイント6との間は、例えば有線のLANケーブル等で接続されている。
リードスイッチ1A~1Fは、部屋(病室)内で業務を行うスタッフ(看護師や医師)による操作に応じて、病室内の複数の場所ごとにオン/オフを切り替えられるように構成された操作部である。図1(b)に示すように、リードスイッチ1A~1Fは、病室内の複数の場所に設置されている。すなわち、病室内には、複数の入院患者が使用する複数のベッドBD1~BD6が配置されており、それらベッドBD1~BD6の各々の近傍にリードスイッチ1A~1Fが設置されている。
リードスイッチ1A~1Fは、スタッフが所持するマグネット4を近づけるとオンとなり、マグネット4を遠ざけるとオフとなるオン/オフスイッチである。すなわち、リードスイッチ1A~1Fは、スタッフによりマグネット4を近づけるという操作が行われている間オンとなり、その操作が行われなくなると自動的にオフとなる。
受信機2は、病室内に設置され、リードスイッチ1A~1Fの各々に接続されている。例えば、図1(b)に示すように、受信機2は、病室の天井のほぼ中央の位置に設置される。これは、病室内の各ベッドBD1~BD6の近傍に設置された各リードスイッチ1A~1Fと受信機2との距離が比較的均等となるようにするためである。
図1(a)に示すように、受信機2は、複数のリードスイッチ1A~1Fが個別に接続される複数のポートを備え、それぞれのポートに対してリードスイッチ1A~1Fが接続されている。リードスイッチ1A~1Fは、スタッフがマグネット4を近づけることによってオンになると、オンになったことを示す信号(以下、アクティブ信号という)を受信機2に送信する。受信機2は、オンになった何れかのリードスイッチ(以下、何れか1つのリードスイッチを意味するときは「リードスイッチ1」と記載する)が接続されたポートからアクティブ信号を受信する。
無線ICタグ3は、スタッフが携帯する携帯型送信機であり、所定の周期に従って定期的に電波を送信する。無線ICタグ3の通信距離(送信した電波が届く距離)は数メートルである。この数メートルというのは、無線ICタグ3を携帯しているスタッフが病室内にいるときに、無線ICタグ3から送信された電波が受信機2に十分に届く距離であり、かつ、スタッフが病室外にいるときに、無線ICタグ3から送信された電波が受信機2に届かないか、届いても受信電界強度が所定値未満となるような距離である。
なお、無線ICタグ3は、書き換え可能なメモリを内蔵しており、スタッフを識別するためのID(以下、スタッフIDという)がこのメモリに記憶されている。無線ICタグ3は、スタッフIDを電波に乗せて送信する。
図2は、受信機2の機能構成例および示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の受信機2は、その機能構成として、場所検出部21、受信部22、滞在検出部23およびネットワーク送信部24を備えている。また、受信機2は、記憶媒体としてベッドID記憶部25を備えている。
これらの各機能ブロック21~24は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック21~24は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現される。なお、当該プログラムは、ハードディスクや半導体メモリ等の他の記録媒体に記憶されていてもよい。
場所検出部21は、病室内の複数の場所(ベッドBD1~BD6がある場所)のうち、リードスイッチ1A~1Fがオンに切り替えられた場所を検出する。具体的には、場所検出部21は、複数のポートのうちどのポートがアクティブになったか、つまりどのポートにてアクティブ信号を受信したかによって、リードスイッチ1A~1Fがオンに切り替えられた場所を検出する。
スタッフは、患者に対して看護業務を実施する際に、それに先立って、対象患者のベッド近傍に設置されたリードスイッチ1に自身が所持するマグネット4を近づける。その後、看護業務を実施する際には、スタッフがリードスイッチ1から遠ざかるので、マグネット4もリードスイッチ1から離間する。このようなリードスイッチ1に対する操作に応じて、そのリードスイッチ1から受信機2にアクティブ信号が送信される。場所検出部21は、アクティブ信号を受信したポートに接続されているリードスイッチ1の設置場所を、リードスイッチ1がオンに切り替えられた場所として検出する。
なお、スタッフが複数の患者に対する看護業務を順番に実施する場合には、患者に対する看護業務を実施するごとに、それに先立って、対象患者のベッド近傍に設置されたリードスイッチ1に自身が所持するマグネット4を近づける。すなわち、スタッフは、1人目の患者のベッド近傍に設置されたリードスイッチ1にマグネット4を近づけた後、その患者に対する看護業務を実施する。その後、2人目の患者のベッド近傍に設置されたリードスイッチ1にマグネット4を近づけた後、その患者に対する看護業務を実施する。3人目以降も同様である。
上述したように、リードスイッチ1A~1Fは、スタッフがマグネット4を近づけているときにのみオンとなり、マグネット4が遠ざかると自動的にオフとなる。患者に対する看護業務を行う際に、マグネット4はリードスイッチ1A~1Fから自然と遠ざかるので、スタッフはリードスイッチ1A~1Fを手動でオフに切り替えるという意識を持つ必要がない。したがって、複数の患者に対する看護業務を順番に実施する場合において、スタッフは、看護業務を実施する患者のベッドごとに、リードスイッチ1A~1Fにマグネット4を近づける操作を行えばよい。i番目のリードスイッチ1をオンにする前に、別の操作でi-1番目のリードスイッチ1をオフに切り替える必要がないので、操作が簡便である。
以上のように、スタッフが複数の患者に対する看護業務を順番に実施する場合には、受信機2は、複数のリードスイッチ1A~1Fから順番にアクティブ信号を受信することになる。場所検出部21は、アクティブ信号を受信する毎に、リードスイッチ1A~1Fがオンに切り替えられた場所を検出する。
受信部22は、無線ICタグ3から送信された電波(スタッフIDを情報として含む)を受信する。滞在検出部23は、複数の場所の何れかにおいてリードスイッチ1がオンに切り替えられたことが場所検出部21により検出された後に、無線ICタグ3から送信されて受信部22にて受信される電波の電界強度を監視する。そして、当該電界強度が閾値以上である期間を、場所検出部21により検出された場所にスタッフが滞在している期間として検出する。
上述したように、無線ICタグ3の通信距離は、無線ICタグ3を携帯しているスタッフが病室内にいるときに、無線ICタグ3から送信された電波が受信機2に十分に届く距離に設定されている。これは、受信電界強度が閾値以上となる距離である。これにより、滞在検出部23が監視している電界強度が閾値以上であるということは、病室内のどこかにスタッフを存在することを意味する。そして、病室内のどこにスタッフが存在するかは、場所検出部21により検出されている。よって、滞在検出部23は、受信部22により受信されている電波の電界強度が閾値以上である期間を、場所検出部21により検出された場所にスタッフが滞在している期間として検出することが可能である。
ここで、複数の患者に対する看護業務が順番に実施される場合には、場所検出部21により検出される場所が順次変わっていく。この場合、スタッフは病室内に滞在し続けるため、受信部22により受信されている電波の電界強度が閾値以上である期間が継続している。この間に、場所検出部21により検出される場所が順次変わっていく。滞在検出部23は、場所検出部21により検出される場所が変わる毎に、それから後の期間を変更後の場所にスタッフが滞在している期間として検出する。
すなわち、滞在検出部23は、ある1つのリードスイッチ1(例えば、リードスイッチ1A)がオンに切り替えられたことが場所検出部21により検出された後、無線ICタグ3から受信される電波の電界強度が閾値以上である期間を、リードスイッチ1Aがある場所、つまりベッドBD1の近傍にスタッフが滞在している期間として検出する。その後、次のリードスイッチ1(例えば、リードスイッチ1C)がオンに切り替えられたことが場所検出部21により検出された場合、滞在検出部23は、その検出後に無線ICタグ3から受信される電波の電界強度が閾値以上である期間を、リードスイッチ1Cがある場所、つまりベッドBD3の近傍にスタッフが滞在している期間として検出する。
その後、滞在検出部23は、無線ICタグ3から受信される電波の電界強度が閾値未満になったことを検出した場合、その直前に場所検出部21により検出された場所におけるスタッフの滞在期間の測定を中止する。上述したように、電界強度が閾値未満になった場合は、スタッフが病室の外にいる場合に相当するからである。例えば、上述の例で、リードスイッチ1Cがオンに切り替えられたことが場所検出部21により検出された後、しばらくしてから、無線ICタグ3から受信される電波の電界強度が閾値未満になったことが検出された場合、電界強度が閾値未満になった時点で、リードスイッチ1Cがある場所(ベッドBD3の近傍)にスタッフが滞在している期間の測定を中止する。
ネットワーク送信部24は、場所検出部21および滞在検出部23による検出結果を、アクセスポイント6および院内ネットワーク7を介してサーバ装置5に送信する。このときネットワーク送信部24は、場所検出部21によりスタッフが滞在している場所として検出された場所に対応するベッドIDをベッドID記憶部25から読み出して、受信部22が受信したスタッフIDと共にサーバ装置5に送信する。サーバ装置5は、ネットワーク送信部24により送信された情報、すなわち、スタッフID、ベッドID、スタッフの滞在期間を看護履歴情報として記憶する。なお、ベッドID記憶部25は、例えばポート番号とベッドIDとの対応関係を示した情報を記憶しており、場所検出部21により検出された場所に対応するポート番号から対応するベッドIDを読み出すことができるようになっている。
上述した例の場合、ネットワーク送信部24は、リードスイッチ1Aがある場所(ベッドBD1の近傍)にスタッフが滞在している期間を示す情報として、スタッフID、場所検出部21により検出された場所に対応するベッドBD1のベッドID、および滞在検出部23により検出されたスタッフの滞在期間をサーバ装置5に送信する。また、ネットワーク送信部24は、リードスイッチ1Cがある場所(ベッドBD3の近傍)にスタッフが滞在している期間を示す情報として、スタッフID、場所検出部21により検出された場所に対応するベッドBD3のベッドID、および滞在検出部23により検出されたスタッフの滞在期間をサーバ装置5に送信する。
図3は、上記のように構成した本実施形態による看護業務管理システムの動作例を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、スタッフが病室に入室してから退室するまでに実行される処理例を示したものである。
まず、場所検出部21は、受信機2の何れかのポートにおいてアクティブ信号を受信したか否かを判定する(ステップS1)。アクティブ信号を受信していない場合は(ステップS1にてNo)、ステップS1の判定を繰り返す。一方、場所検出部21がアクティブ信号を受信した場合(ステップS1にてYes)、場所検出部21は、受信機2が有する複数のポートのうちどのポートにてアクティブ信号を受信したかによって、リードスイッチ1がオンに切り替えられた場所(つまり、スタッフがいるベッド近傍の場所)を検出する(ステップS2)。
場所検出部21により場所が検出された場合、滞在検出部23は、その場所にスタッフが滞在している期間の測定を開始する(ステップS3)。次いで、滞在検出部23は、無線ICタグ3から送信されて受信部22にて受信される電波の電界強度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS4)。電界強度が閾値以上である場合(ステップS4にてYes)、場所検出部21は、受信機2の何れかのポートにおいてアクティブ信号を受信したか否かを再び判定する(ステップS5)。ここで、アクティブ信号を受信していない場合(ステップS5にてNo)、処理はステップS3に戻り、現在検出されている場所にスタッフが滞在している期間の測定を継続する。
一方、場所検出部21がアクティブ信号を再び受信した場合(ステップS5にてYes)、スタッフが別のリードスイッチ1をオンにしたということである。この場合、場所検出部21は、どのポートにてアクティブ信号を受信したかによって、リードスイッチ1がオンに切り替えられた場所を再度検出する(ステップS6)。また、滞在検出部23は、ステップS3~S5のループ処理が行われている間ステップS3により測定された時間を、ステップS2で場所検出部21により検出された場所にスタッフが滞在している期間として検出する(ステップS7)。そして、ネットワーク送信部24がこのスタッフによる滞在場所と滞在期間の情報をサーバ装置5に送信する(ステップS8)。
その後、処理はステップS3に戻り、ステップS6で滞在検出部23により検出された場所にスタッフが滞在している期間の測定を開始する。以降同様にして、ステップS3~S5のループ処理が実行される。そして、滞在検出部23は、ステップS3~S5のループ処理が行われている間ステップS3により測定された時間を、ステップS6で場所検出部21により検出された場所にスタッフが滞在している期間として検出する(ステップS7)。また、ネットワーク送信部24がこのスタッフによる滞在場所と滞在期間の情報をサーバ装置5に送信する(ステップS8)。
以上のステップS3~S5のループ処理が行われているとき、ステップS4において、電界強度が閾値以上ではないと滞在検出部23により判定された場合(ステップS4にてNo)、スタッフが病室の外に出たということである。この場合、滞在検出部23は、その時点で滞在時間の測定を中止し(ステップS9)、それまでの間にステップS3で滞在検出部23により測定された時間を、ステップS2またはS6で場所検出部21により検出された場所にスタッフが滞在している期間として検出する(ステップS10)。そして、ネットワーク送信部24がこのスタッフによる滞在場所と滞在期間の情報をサーバ装置5に送信する(ステップS11)。これにより、図3に示すフローチャートの処理は終了する。
以上、詳しく説明したように、本実施形態では、病室内で業務を行うスタッフによる操作に応じて、病室内の複数の場所(ベッドBD1~BD6)ごとにオン/オフを切り替えられるように構成されたリードスイッチ1A~1Fを各ベッドBD1~BD6の近傍に設置するとともに、各リードスイッチ1A~1Fに接続された受信機2を病室内の1ヵ所に設置する。また、電波を送信する無線ICタグ3をスタッフに携帯させる。そして、受信機2において、リードスイッチ1A~1Fがオンに切り替えられた場所を検出するとともに、その検出後に無線ICタグ3から受信される電波の電界強度を監視し、当該電界強度が閾値以上である期間を、検出された場所にスタッフが滞在している期間として検出するようにしている。
このように構成した本実施形態によれば、病室内でスタッフがいる場所は、リードスイッチ1A~1Fがオンに切り替えられた場所として受信機2において識別することができる。また、その識別した場所にスタッフが滞在している期間は、スタッフが携帯している無線ICタグ3から受信される電波の電界強度の監視によって受信機2において把握することができる。このため、スタッフが病室内どの場所にいて患者に対する看護業務を行っているかを特定するために、屋内測位センサ等の送信機をベッドの数と同数設ける必要がない。これにより、本実施形態によれば、設置コストを抑制しつつ、スタッフがどのベッド近傍にいて患者に対する看護業務を行っているかを特定することができるようになる。
また、本実施形態では、操作部として、スタッフにより操作が行われている間オンとなり、操作が行われなくなると自動的にオフとなるオン/オフスイッチを用いている。これに対し、例えば、一方に倒すとオンとなり、他方に倒すとオフとなるような切替スイッチを用い、スタッフがスイッチをオンにしてからオフに戻すまでの期間を滞在期間として検出することも考えられる。ただし、この場合は、あるベッド近傍のスイッチをオンにして、そのベッドの患者に対する看護業務が終わった後、当該スイッチをオフに戻す操作を行う必要があるため、スタッフが行うべき操作の回数が増える点で好ましくない。一方、本実施形態によれば、スタッフはリードスイッチ1A~1Fをオンにする操作を行うのみでよく、スタッフの滞在期間は受信電界強度の監視を通じて測定されるので、スタッフによる一連の看護業務の作業効率の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態では、操作部の一例としてリードスイッチ1A~1Fを用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、操作部は、部屋内の複数の場所に設置されて個別にオン/オフを切り替えられるものであればよい。例えば、手で押下するとオンとなり、手を離すとオフとなるようなボタンスイッチであってもよい。あるいは、RFID(radio frequency identifier)のような近距離無線通信用のRFタグをスタッフが携帯し、タグリーダ装置を各ベッドの近傍に設置することにより、RFタグをタグリーダ装置に近づけたときにのみオンとなるような構成としてもよい。ただし、設置コストを考えた場合、リードスイッチ1A~1Fやボタンスイッチの方がRFIDよりも好ましい。
また、上記実施形態では、操作部は、部屋内の複数の場所ごとに設置するオン/オフスイッチであるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ベッド番号を選択するための操作部を部屋の出入口付近に設け、看護業務を行う対象の患者を変える毎に、この操作部によってベッド番号を選択する操作を行うようにしてもよい。この場合は、何れかのベッド番号を選択する操作を行うと、そのベッド番号に応じた場所(ベッド)がオンに切り替えられ、そのことを示す信号が受信機2に送信される。この場合の操作部は、ベッド数と同数の押下ボタンを備えたものであってもよいし、ベッド数と同数の設定位置を備えたスライドスイッチであってもよいし、液晶表示装置を備えたタッチパネルであってもよい。
また、上記実施形態では、受信機2を部屋内のほぼ中央の位置に設置する例について説明したが、設置場所はこれに限定されない。
また、上記実施形態では、スタッフが携帯する携帯型送信機の一例として無線ICタグ3を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、スタッフが携帯するスマートフォンや業務専用端末などの携帯端末であってもよい。携帯型送信機は、スタッフIDを電波として送信できるものであればよい。
また、上記実施形態では、受信機2が有する複数のポートと各リードスイッチ1A~1Fとの間が有線で接続され、どのポートがアクティブになったかによって、リードスイッチ1A~1Fがオンに切り替えられた場所を検出する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、リードスイッチ1A~1Fまたは別のタイプのスイッチが自身を識別するスイッチIDを送信する機能を備えるようにし、そのスイッチIDに基づいて、スイッチがオンに切り替えられた場所を受信機2にて検出するようにしてもよい。この場合、受信機2とスイッチとの間は無線で接続するようにしてもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1A~1F リードスイッチ(操作部、オン/オフスイッチ)
2 受信機
3 無線ICタグ(携帯型送信機)
4 マグネット
21 場所検出部
22 受信部
23 滞在検出部
2 受信機
3 無線ICタグ(携帯型送信機)
4 マグネット
21 場所検出部
22 受信部
23 滞在検出部
Claims (3)
- 部屋内で業務を行うスタッフによる操作に応じて、上記部屋内の複数の場所ごとにオン/オフを切り替えられるように構成された操作部と、
上記部屋内に設置され、上記操作部に接続された受信機と、
上記スタッフが携帯する携帯型送信機とを備え、
上記受信機は、
上記複数の場所のうち上記操作部によってオンに切り替えられた場所を検出する場所検出部と、
上記操作部により上記複数の場所の何れかがオンに切り替えられたことが上記場所検出部により検出された後に上記携帯型送信機から受信される電波の電界強度を監視し、当該電界強度が閾値以上である期間を、上記場所検出部により検出された場所に上記スタッフが滞在している期間として検出する滞在検出部とを備えたことを特徴とする看護業務管理システム。 - 上記操作部は、上記部屋内の複数の場所に設置された複数のオン/オフスイッチであり、
上記受信機は、上記複数のオン/オフスイッチが個別に接続される複数のポートを備え、
上記場所検出部は、上記複数のポートのうちどのポートがアクティブになったかによって、上記オン/オフスイッチがオンに切り替えられた場所を検出することを特徴とする請求項1に記載の看護業務管理システム。 - 上記オン/オフスイッチは、上記スタッフにより操作が行われている間オンとなり、操作が行われなくなると自動的にオフとなるスイッチであることを特徴とする請求項2に記載の看護業務管理システム。
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