JP7120836B2 - 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの駆動方法 - Google Patents
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Description
1.実施の形態(プリヒート期間と噴射動作期間とで出力抵抗値を変化させる手法の例)
2.変形例
[プリンタ1の全体構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る液体噴射記録装置としてのプリンタ1の概略構成例を、模式的に斜視図にて表したものである。プリンタ1は、後述するインク9を利用して、被記録媒体としての記録紙Pに対して、画像や文字等の記録(印刷)を行うインクジェットプリンタである。
インクタンク3は、インク9を内部に収容するタンクである。このインクタンク3としては、この例では図1に示したように、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(B)の4色のインク9を個別に収容する、4種類のタンクが設けられている。すなわち、イエローのインク9を収容するインクタンク3Yと、マゼンダのインク9を収容するインクタンク3Mと、シアンのインク9を収容するインクタンク3Cと、ブラックのインク9を収容するインクタンク3Bとが設けられている。これらのインクタンク3Y,3M,3C,3Bは、筺体10内において、X軸方向に沿って並んで配置されている。
インクジェットヘッド4は、後述する複数のノズル(ノズル孔Hn)から記録紙Pに対して液滴状のインク9を噴射(吐出)して、画像や文字等の記録(印刷)を行うヘッドである。このインクジェットヘッド4としても、この例では図1に示したように、上記したインクタンク3Y,3M,3C,3Bにそれぞれ収容されている4色のインク9を個別に噴射する、4種類のヘッドが設けられている。すなわち、イエローのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Yと、マゼンダのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Mと、シアンのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Cと、ブラックのインク9を噴射するインクジェットヘッド4Bとが設けられている。これらのインクジェットヘッド4Y,4M,4C,4Bは、筺体10内において、Y軸方向に沿って並んで配置されている。
走査機構6は、記録紙Pの幅方向(Y軸方向)に沿って、インクジェットヘッド4を走査させる機構である。この走査機構6は、図1に示したように、Y軸方向に沿って延設された一対のガイドレール61a,61bと、これらのガイドレール61a,61bに移動可能に支持されたキャリッジ62と、このキャリッジ62をY軸方向に沿って移動させる駆動機構63と、を有している。
続いて、図2を参照して、インクジェットヘッド4の詳細構成例について説明する。図2は、インクジェットヘッド4の概略構成例を、模式的に表したものである。
ノズルプレート41は、ポリイミド等のフィルム材または金属材料により構成されたプレートであり、図2に示したように、インク9を噴射する複数のノズル孔Hnを有している(図2中の破線の矢印参照)。これらのノズル孔Hnはそれぞれ、所定の間隔をおいて一直線上(1列)に並んで形成されている。なお、各ノズル孔Hnは、本開示における「ノズル」の一具体例に対応している。
アクチュエータプレート42は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料により構成されたプレートである。このアクチュエータプレート42には、複数のチャネル(不図示)が設けられている。これらのチャネルは、インク9に対して圧力を印加するための圧力室として機能する部分であり、所定の間隔をおいて互いに平行となるよう、並んで配置されている。各チャネルは、圧電体からなる駆動壁(不図示)によってそれぞれ画成されており、断面視にて凹状の溝部となっている。
制御部49は、インクジェットヘッド4の各構成部品に電気的に接続されて相互に信号を送受信することで、各構成部品を包括的に制御するものである。具体的には、制御部49は、インクジェットヘッド4における各種動作(インク9の噴射動作等)を制御する。詳細には、制御部49は、アクチュエータプレート42に対して上記した駆動電圧Vd(パルス信号Sp)を出力して、上記した吐出チャネルを膨張または収縮させることで、各ノズル孔Hnからのインク9の噴射動作を制御するようになっている(図2参照)。
(A.プリンタ1の基本動作)
このプリンタ1では、以下のようにして、記録紙Pに対する画像や文字等の記録動作(印刷動作)が行われる。なお、初期状態として、図1に示した4種類のインクタンク3(3Y,3M,3C,3B)にはそれぞれ、対応する色(4色)のインク9が十分に封入されているものとする。また、インクタンク3内のインク9は、インク供給管50を介して、インクジェットヘッド4内に充填された状態となっている。
続いて、インクジェットヘッド4における詳細動作(インク9の噴射動作)について説明する。すなわち、このインクジェットヘッド4では、以下のようにして、せん断(シェア)モードを用いたインク9の噴射動作が行われる。
次に、図1,図2に加えて図3~図5を参照して、前述した制御部49内での抵抗値制御機構492p,492nによる出力抵抗値Routの制御動作について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
図4は、比較例に係るインクジェットヘッドにおける制御部(制御部109)およびアクチュエータプレート42の構成例を、回路図で表したものである。この比較例の制御部109は、図3に示した本実施の形態の制御部49において、制御信号出力部490および出力回路491の代わりにそれぞれ、制御信号出力部100および出力回路101を設けたものに対応している。
そこで本実施の形態では、前述した抵抗値制御機構492p,492nによって、出力回路491における出力抵抗値Routを制御する(変化させる)ようにしている。以下、このような抵抗値制御機構492p,492nによる出力抵抗値Routの制御動作について、詳細に説明する。
このようにして本実施の形態のインクジェットヘッド4では、プリヒート期間T1と噴射動作期間T2とで、出力回路491内の出力抵抗値Routが変化するため、以下のようになる。すなわち、例えば、出力回路491内の出力抵抗値Routとアクチュエータプレート42内の配線抵抗値Rwとの抵抗値の比率、言い換えると、出力回路491内とアクチュエータプレート42内とでの発熱量の比率を、プリヒート期間T1と噴射動作期間T2とで、変化させることができる。
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
(1)
液体を噴射する複数のノズルを有する噴射部と、
前記噴射部に対して1または複数のパルス信号を印加することにより、前記ノズルから前記液体を噴射させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記パルス信号を出力する出力回路と、
前記液体を噴射させる噴射動作期間と、前記噴射動作期間の前に前記噴射部内の前記液体を加温するプリヒート期間とで、前記出力回路内における出力抵抗値を変化させる抵抗値制御機構と
を有する液体噴射ヘッド。
(2)
前記抵抗値制御機構は、
前記プリヒート期間における前記出力抵抗値が、前記噴射動作期間における前記出力抵抗値よりも小さくなるように、前記出力抵抗値を設定する
上記(1)に記載の液体噴射ヘッド。
(3)
前記抵抗値制御機構は、
前記プリヒート期間においては、前記出力抵抗値が前記噴射部内の配線抵抗値よりも小さくなるように、前記出力抵抗値を設定し、
前記噴射動作期間においては、前記出力抵抗値が前記配線抵抗値よりも大きくなるように、前記出力抵抗値を設定する
上記(1)または(2)に記載の液体噴射ヘッド。
(4)
前記出力回路は、P型トランジスタおよびN型トランジスタを含んでおり、
前記抵抗値制御機構は、
前記噴射動作期間と前記プリヒート期間とで、
前記P型トランジスタおよび前記N型トランジスタのうちの少なくとも一方に対応する前記出力抵抗値を変化させる
上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
(5)
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の液体噴射ヘッドを備えた
液体噴射記録装置。
(6)
複数のノズルを有する噴射部に対して1または複数のパルス信号を印加することにより、前記ノズルから液体を噴射させる際に、
前記噴射部内の前記液体を加温するプリヒート期間を設定することと、
前記プリヒート期間の後に、前記液体を噴射させる噴射動作期間を設定することと
を含み、
前記噴射動作期間と前記プリヒート期間とで、前記パルス信号を出力する出力回路内における出力抵抗値を変化させる
液体噴射ヘッドの駆動方法。
Claims (5)
- 液体を噴射する複数のノズルを有する噴射部と、
前記噴射部に対して1または複数のパルス信号を印加することにより、前記ノズルから前記液体を噴射させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記パルス信号を出力する出力回路と、
前記液体を噴射させる噴射動作期間と、前記噴射動作期間の前に前記噴射部内の前記液体を加温するプリヒート期間とで、前記出力回路内における出力抵抗値を変化させる抵抗値制御機構と
を有しており、
前記抵抗値制御機構は、
前記プリヒート期間においては、前記出力抵抗値が前記噴射部内の配線抵抗値よりも小さくなるように、前記出力抵抗値を設定し、
前記噴射動作期間においては、前記出力抵抗値が前記配線抵抗値よりも大きくなるように、前記出力抵抗値を設定する
液体噴射ヘッド。 - 前記抵抗値制御機構は、
前記プリヒート期間における前記出力抵抗値が、前記噴射動作期間における前記出力抵抗値よりも小さくなるように、前記出力抵抗値を設定する
請求項1に記載の液体噴射ヘッド。 - 前記出力回路は、P型トランジスタおよびN型トランジスタを含んでおり、
前記抵抗値制御機構は、
前記噴射動作期間と前記プリヒート期間とで、
前記P型トランジスタおよび前記N型トランジスタのうちの少なくとも一方に対応する前記出力抵抗値を変化させる
請求項1または請求項2に記載の液体噴射ヘッド。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドを備えた
液体噴射記録装置。 - 複数のノズルを有する噴射部に対して1または複数のパルス信号を印加することにより、前記ノズルから液体を噴射させる際に、
前記噴射部内の前記液体を加温するプリヒート期間を設定することと、
前記プリヒート期間の後に、前記液体を噴射させる噴射動作期間を設定することと
を含み、
前記噴射動作期間と前記プリヒート期間とで、前記パルス信号を出力する出力回路内における出力抵抗値を変化させる際に、
前記プリヒート期間においては、前記出力抵抗値が前記噴射部内の配線抵抗値よりも小さくなるように、前記出力抵抗値を設定し、
前記噴射動作期間においては、前記出力抵抗値が前記配線抵抗値よりも大きくなるように、前記出力抵抗値を設定する
液体噴射ヘッドの駆動方法。
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JP2014177045A (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Ricoh Co Ltd | 液滴吐出装置及び画像形成装置 |
JP2016068485A (ja) | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
JP2017165032A (ja) | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 株式会社リコー | 画像形成装置および画像形成方法 |
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