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JP7120046B2 - 空気調和システム - Google Patents

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本開示は、空気調和システムに関する。
空気調和機本体とリモコンとの間の通信にエラーが発生した場合に、リモコンの表示部にエラー表示を行う空気調和機が知られている(特許文献1)。
特開2012-149852号公報
運転履歴をAI学習することにより生成された学習モデルを用いて空調運転を行い、スマートフォンなどの通信端末で操作することができる空気調和機が知られている。このような空気調和機は、AI学習するサーバ装置や通信端末との通信を行うためのアダプタが設けられている。アダプタとサーバ装置との間の通信の通信方式と、アダプタと通信端末との間の通信の通信方式とが異なる場合、アダプタは、サーバ装置と通信端末との一方と通信しているときに、他方と通信が行えないことがある。利用者は、通信端末とアダプタとの間の通信が行えないときに、通信端末を用いて空気調和機を操作することができない理由がわからず、利用者の使用感を損ねるという問題がある。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、利用者の使用感の低下を防止する空気調和システムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様における空気調和システムは、空気調和機と、前記空気調和機を制御するアダプタと、第1通信方式により前記アダプタと通信するサーバ装置と、前記第1通信方式と異なる第2通信方式により前記アダプタと通信する通信端末とを備えている。前記アダプタが前記サーバ装置と通信しているときに、前記アダプタは前記通信端末と通信しない。前記通信端末は、前記アダプタが前記サーバ装置と通信しているときに、第1中断要求信号を前記サーバ装置に送信する。前記サーバ装置は、前記第1中断要求信号を受信したとき、前記第1通信方式による通信を中断する。
開示の空気調和システムは、利用者の使用感の低下を防止することができる。
図1は、実施例の空気調和システムの一例を示す説明図である。 図2は、アダプタのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、サーバ装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図4は、通信端末の機能構成の一例を示すブロック図である。 図5は、空気調和機の遠隔操作に関わる空気調和システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本願が開示する空気調和システムの実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜変形しても良い。
図1は、本実施例の空気調和システム1の一例を示す説明図である。図1に示す空気調和システム1は、室内機2と、アダプタ3と、ルータ4と、サーバ装置5と、中継装置6と、通信端末7と、通信網8とを有する。
室内機2は、例えば、室内に配置され、室内の空気を加熱又は冷却する空気調和機の一部である。尚、室内機2の利用者は、リモコン9の操作により室内機2を遠隔操作することが可能である。室内機2は、本体2Aと、当該本体2Aを制御する制御部2Bとを有する。本体2Aには、室内ファンや室内熱交換器が備えられ、室内熱交換器で冷媒と熱交換を行った室内空気が本体2Aから吹き出されることで、部屋の暖房、冷房、除湿等が行われる。また、図示しない室外機には、室外ファンや圧縮機等が備えられている。通信端末7は、利用者のスマートフォン等の端末装置である。
アダプタ3は、室内機2とルータ4との間を無線通信で接続する通信機能と、室内機2をAI制御する制御機能とを有する。アダプタ3は、室内機2毎に配置するものである。ルータ4は、例えば、WLAN(Wireless Local Area Network)等を使用してアダプタ3と通信網8とを無線通信で接続するアクセスポイントの装置である。通信網8は、例えば、インターネット等の通信網である。サーバ装置5は、室内機2を制御するAIの学習モデルを生成する機能や運転履歴データ等を記憶するデータベース等を有する。尚、サーバ装置5は、例えば、データセンタに配置されている。中継装置6は、通信網8と通信で接続すると共に、サーバ装置5と通信で接続する機能を有する。中継装置6は、通信網8経由で室内機2に適用される学習モデルの生成又は更新に使用する運転履歴データ等をアダプタ3からサーバ装置5に送信する。また、中継装置6は、サーバ装置5で生成又は更新した学習モデルを通信網8経由でアダプタ3に送信する。尚、中継装置6は、例えば、データセンタ等に配置されている。
中継装置6は、第1の中継部6Aと、第2の中継部6Bと、第3の中継部6Cとを有する。第1の中継部6Aは、アダプタ3とサーバ装置5との間でAI制御に関わる各種データを送信する。第1の中継部6Aは、アダプタ3から受信した学習モデルの生成又は更新に使用する運転履歴データ等を通信網8経由でサーバ装置5に送信すると共に、サーバ装置5が生成又は更新した学習モデルを通信網8経由でアダプタ3に送信する。第2の中継部6Bは、利用者が外出先から通信端末7を使用して設定した室内機2の運転条件(冷房/暖房といった運転モードや設定温度など)を取得し、これを室内機2に送信する。第3の中継部6Cは、例えば、インターネット等の通信網8から天気予報等の外部データを取得し、取得した外部データをサーバ装置5に送信する。また、第3の中継部6Cは、外部データを通信網8経由でアダプタ3に送信する。
図2は、アダプタ3の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すアダプタ3は、第1の通信部11と、第2の通信部12と、記憶部13と、CPU(Central Processing Unit)14とを有する。第1の通信部11は、室内機2内の制御部2Bと通信接続する、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等の通信IF(Interface)である。第2の通信部12は、ルータ4と通信接続する、例えば、WLAN等の通信IF等の通信部である。アダプタ3とサーバ装置5との間は、定期的に(例えば、30分毎に)、第1通信方式により情報が送受信される。第1通信方式としては、REST(Representational State Transfer)が例示される。通信端末7とアダプタ3との間は、第2通信方式により情報が送受信される。第2通信方式は、第1通信方式と異なり、常に通信することができる通信方式である。第2通信方式としては、WebSocketが例示される。また、第2の通信部12は、第1通信方式による通信が実行されているときに第2通信方式による通信を実行することができず、すなわち、サーバ装置5と通信しているときに、通信端末7と通信することができない。CPU14は、第1通信方式による通信が実行されているときに第2通信方式による通信が実行されるように第2の通信部12を制御することができる他のCPUに比較して、処理能力が低く、安価である。
記憶部13は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を有し、データやプログラム等の各種情報を格納する。CPU14は、アダプタ3全体を制御する。
CPU14は、学習制御部21と中断部22とコマンド実行部23とを有する。学習制御部21は、第1の通信部11を介して室内機2の制御部2Bから運転履歴データを取得し、その取得された運転履歴データを記憶部13に記憶する。学習制御部21は、記憶部13に記憶された運転履歴データ等を通信網8経由でサーバ装置5に送信する。学習制御部21は、通信網8経由でサーバ装置5から学習モデルを受信し、受信した学習モデルを記憶部13に記憶する。
学習制御部21は、記憶部13に記憶された学習モデルに基づき、室内機2内の制御部2Bを制御する。尚、説明の便宜上、学習制御部21は、学習モデルに基づき、室内機2内の制御部2Bを制御する場合を例示したが、学習制御部21は、学習モデルに基づき、室内機2の本体2Aを直接的に制御しても良い。また、学習制御部21は、学習モデルに基づく制御態様を制御部2Bに送信する。つまり、学習制御部21が、制御部2Bを介して本体2Aを間接的に制御するようにしても良く、適宜変更可能である。
中断部22は、サーバ装置5から送信された第2中断要求信号がアダプタ3に受信されたときに、サーバ装置5との通信を中断し、第1通信方式による通信を中断する。コマンド実行部23は、通信端末7から送信されたコマンド信号がアダプタ3に受信されたときに、アダプタ3がコマンド信号を受信したことを示すレスポンス信号を通信端末7に送信する。コマンド実行部23は、通信端末7から送信されたコマンド信号がアダプタ3に受信されたときに、そのコマンド信号が示す動作を実行する。その動作としては、空気調和機を制御することにより、「暖房」「冷房」「除湿」または「送風」の運転を開始すること、「暖房」「冷房」「除湿」または「送風」の運転を停止すること、設定温度や風量を変更すること、室内温度や電気料金などの情報を室内機2から取得すること、などが例示される。
図3は、サーバ装置5の機能構成の一例を示すブロック図である。サーバ装置5は、通信部31と記憶部32とCPU33とを有する。通信部31は、中継装置6と通信接続する通信IFである。記憶部32は、例えば、ROMやRAM等を有し、データやプログラム等の各種情報を格納する。CPU33は、受信部41と学習部42と送信部43と中断要求転送部44とを有する。
受信部41は、ルータ4、通信網8及び中継装置6を経由して、複数の室内機2の各アダプタ3から運転履歴データを受信する。学習部42は、受信部41により受信された運転履歴データを使用して学習し、学習結果に基づき、各室内機2の学習モデルを生成又は更新する。学習部42は、生成又は更新した学習モデルを記憶部32に記憶する。送信部43は、中継装置6、通信網8及びルータ4経由で、学習部42により生成又は更新された学習モデルを各アダプタ3に送信する。
中断要求転送部44は、通信端末7から送信された第1中断要求信号がサーバ装置5に受信されたときに、第2中断要求信号をアダプタ3に送信する。
図4は、通信端末7の機能構成の一例を示すブロック図である。通信端末7は、例えばスマートフォンであり、CPU51と記憶部52とを有している。記憶部52は、通信端末7にインストールされるアプリケーションソフトウェアを記憶し、CPU51により利用される情報を記憶する。CPU51は、記憶部52に記憶しているアプリケーションソフトウェアを実行することにより、通信端末7全体を制御する。
通信端末7にインストールされるアプリケーションソフトウェアは、通信端末7に複数の機能をそれぞれ実現させるための複数のコンピュータプログラムから形成されている。CPU51は、その機能部としてコマンド送信部54と中断要求部55とを有している。コマンド送信部54は、通信端末7が操作されることにより入力されたコマンド信号をアダプタ3に送信する。
中断要求部55は、コマンド送信部54によりコマンド信号が送信されてから所定時間(例えば30秒)経過後までに、アダプタ3から送信されたレスポンス信号が通信端末7に受信されたか否かを判定する。中断要求部55は、レスポンス信号が受信されたか否かに基づいて、第1通信方式による通信をアダプタ3が行っているか否かを判定する。中断要求部55は、レスポンス信号が受信されたときに、第1通信方式による通信をアダプタ3が行っていないと判定し、レスポンス信号が受信されなかったときに、第1通信方式による通信をアダプタ3が行っていると判定する。中断要求部55は、アダプタ3から送信されたレスポンス信号が通信端末7に受信されなかったときに、すなわち、第1通信方式による通信をアダプタ3が行っていると判定されたときに、第1中断要求信号をサーバ装置5に送信する。
[空気調和システム1の動作]
空気調和システム1の動作について説明する。空気調和システム1は、空気調和機のAI制御に関わる動作と、空気調和機の遠隔操作に関わる動作とを行える。
空気調和機のAI制御に関わる動作では、アダプタ3は、5分周期の取得タイミングに室内機2から運転履歴データを取得し、その取得された運転履歴データを記憶部13に記憶する。アダプタ3は、48時間毎に、第1通信方式により、記憶部13に記憶された運転履歴データのうちの48時間分の運転履歴データをサーバ装置5に送信する。サーバ装置5は、アダプタ3から送信された運転履歴データを受信し、運転履歴データを記憶部32に記憶する。サーバ装置5は、記憶部32に記憶された運転履歴データに基づいて学習モデルを生成し、その生成された学習モデルを記憶部32に記憶する。サーバ装置5は、中継装置6を介して記憶部32に記憶された学習モデルをアダプタ3に送信する。アダプタ3は、第1通信方式によりサーバ装置5から送信された学習モデルを受信し、その受信された学習モデルを記憶部13に記憶する。アダプタ3は、記憶部13に記憶された学習モデルに基づいて、室内機2の制御部2Bを制御し、制御部2Bを介して室内機2の本体2Aを間接的に制御する。
学習モデルには、例えば、各家庭の空気調和機の運転状況に応じて室内の利用者に対する5分後の体感温度を予測し、予測する体感温度に応じて空気調和機を制御する体感温度設定予測モデルがある。従来、空気調和機は、室内温度が目標温度になるように温度を調整することになるため、利用者にはその温度変化が体感的に不快に感じる場合がある。これに対して、体感温度設定予測モデルは、例えば、室内温度、室内湿度、室外温度等の時系列の運転履歴データに応じて、利用者が快適に感じるように空気調和機を調整する際に実行するプログラムである。例えば、空気調和機は、体感温度設定予測モデルに基づいて制御されることにより、利用者が快適に感じるように、利用者により設定された温度と異なる温度に空気調和機の設定温度が変更される。このような動作によれば、空気調和システム1は、空気調和機が学習モデルに基づいて制御されることにより、空気調和機の利用者が快適になるように、空気調和機を適切に運転させることができる。
図5は、空気調和機の遠隔操作に関わる空気調和システム1の動作の一例を示すフローチャートである。利用者は、通信端末7を操作することにより、空気調和機に実行させたい動作を通信端末7に入力する。通信端末7は、その入力された動作を示すコマンド信号をアダプタ3に送信する(ステップS1)。このとき、アダプタ3は、ステップS2~S3に示すように、通信端末7からのコマンド信号の受信に先立ってサーバ装置5と第1通信方式による通信をしていれば、通信端末7から送信されたコマンド信号を受信することができない。
通信端末7は、コマンド信号がアダプタ3に送信されてから所定時間(例えば、30秒)経過後までに、アダプタ3からのレスポンス信号が受信されなかったときに、第1通信方式による通信をアダプタ3が行っていると判定し、第1中断要求信号をサーバ装置5に送信する(ステップS4)。サーバ装置5は、通信端末7から送信された第1中断要求信号を受信すると(ステップS5)、第2中断要求信号をアダプタ3に送信する(ステップS6)。アダプタ3は、サーバ装置5から送信された第2中断要求信号を受信すると(ステップS7)、サーバ装置5との通信を中断し、第1通信方式による通信を中断する(ステップS8)。アダプタ3は、第1通信方式による通信を中断することにより、第2通信方式による通信をすることができるようになり、通信端末7から送信されたコマンド信号を受信することができるようになる。
通信端末7は、第1中断要求信号をサーバ装置5に送信した後に、ステップS1で送信されたコマンド信号と同じコマンド信号をアダプタ3に再度送信する(ステップS9)。アダプタ3は、第1通信方式による通信をしていないことにより、通信端末7から送信されたコマンド信号を受信する(ステップS10)。アダプタ3は、通信端末7から送信されたコマンド信号を受信すると、レスポンス信号を通信端末7に返信する(ステップS11)。通信端末7は、アダプタ3から送信されたレスポンス信号を受信すると(ステップS12)、コマンド信号がアダプタ3に適切に受信されたものと判定する。アダプタ3は、通信端末7から送信されたコマンド信号を受信すると、さらに、コマンド信号が示す動作を空気調和機が実行するように、空気調和機を制御する(ステップS13)。
このような動作によれば、空気調和システム1は、アダプタ3がサーバ装置5と通信している最中でも、アダプタ3とサーバ装置5との間の通信を中断することができ、通信端末7から送信されるコマンド信号をアダプタ3に受信させることができる。このため、空気調和システム1は、アダプタ3とサーバ装置5とが通信中でも、通信端末7による空気調和機の遠隔操作を可能にし、アダプタ3とサーバ装置5との通信中に遠隔操作できないことによる利用者の使用感の低下を防止することができる。
[実施例の空気調和システム1の効果]
実施例の空気調和システム1は、空気調和機と、空気調和機を制御するアダプタ3と、第1通信方式によりアダプタ3と通信するサーバ装置5と、第1通信方式と異なる第2通信方式によりアダプタ3と通信する通信端末7とを備えている。アダプタ3がサーバ装置5と通信しているときに、アダプタ3は、通信端末7と通信しない。通信端末7は、アダプタ3がサーバ装置5と通信しているときに、第1中断要求信号をサーバ装置5に送信する。サーバ装置5は、第1中断要求信号を受信したとき、第1通信方式による通信を中断する。このとき、空気調和システム1は、アダプタ3がサーバ装置5と通信している最中でも、アダプタ3とサーバ装置5との間の通信を中断することができ、通信端末7がアダプタ3と通信することができるようになる。このため、空気調和システム1は、アダプタ3とサーバ装置5とが通信中でも、通信端末7による空気調和機の遠隔操作を可能にし、アダプタ3とサーバ装置5との通信中に遠隔操作できないことによる利用者の使用感の低下を防止することができる。
また、実施例の空気調和システム1のサーバ装置5は、第1中断要求信号を受信したときに、アダプタ3に第2中断要求信号を送信する。アダプタ3は、第2中断要求信号を受信したときに、第1通信方式による通信を中断する。このとき、アダプタ3は、サーバ装置5との通信を適切に中断することができ、このため、空気調和システム1は、アダプタ3とサーバ装置5との通信中に、通信端末7がアダプタ3と通信することができるようにすることができる。
ところで、既述の実施例の空気調和システム1のアダプタ3は、サーバ装置5から送信された第2中断要求信号に応答してサーバ装置5との通信を中断しているが、第2中断要求信号以外のトリガーに応答してサーバ装置5との通信を中断してもよい。例えば、アダプタ3は、サーバ装置5がアダプタ3との通信を中断することに応答して、サーバ装置5との通信を中断し、第1通信方式による通信を中断してもよい。この場合も、空気調和システム1は、アダプタ3とサーバ装置5との通信中に、サーバ装置5とアダプタ3との通信を中断させることができ、通信端末7とアダプタ3との通信を可能にすることができる。このため、空気調和システム1は、アダプタ3とサーバ装置5とが通信中でも、通信端末7による空気調和機の遠隔操作を可能にし、通信端末7による遠隔操作ができないことによる利用者の使用感の低下を防止することができる。
また、実施例の空気調和システム1の通信端末7は、アダプタ3にコマンド信号を送信する。アダプタ3は、コマンド信号を受信したときに、コマンド信号が受信されたことを示すレスポンス信号を通信端末7に送信し、コマンド信号が示す動作を空気調和機が実行するように空気調和機を制御する。通信端末7は、コマンド信号が送信されてから、予め定められた所定時間経過するまでにレスポンス信号を受信しないときに、第1中断要求信号をサーバ装置5に送信する。このとき、通信端末7は、アダプタ3がサーバ装置5と通信中であるか否かを適切に判定することができ、このため、空気調和システム1は、アダプタ3とサーバ装置5との通信を適切に中断させることができる。
また、実施例の空気調和システム1の通信端末7は、第1中断要求信号がサーバ装置5に送信された後に、アダプタ3にコマンド信号を再度送信する。このとき、通信端末7は、コマンド信号をアダプタ3に確実に送信することができ、このため、空気調和システム1は、通信端末7を用いて空気調和機を確実に遠隔操作することができる。
ところで、空気調和システム1は、空気調和機から収集された運転履歴データに基づいてサーバ装置5がAIに学習させて学習モデルを生成し、その学習モデルに基づいて空気調和機の運転が制御されているが、AIを用いたこのような制御が省略されてもよい。サーバ装置5は、AIを用いた制御が省略された場合でも、利用者の使用感の低下を防止することができる。
以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1 :空気調和システム
3 :アダプタ
5 :サーバ装置
7 :通信端末
22 :中断部
23 :コマンド実行部
44 :中断要求転送部
54 :コマンド送信部
55 :中断要求部

Claims (4)

  1. 空気調和機と、
    前記空気調和機を制御するアダプタと、
    第1通信方式により前記アダプタと通信するサーバ装置と、
    前記第1通信方式と異なる第2通信方式により前記アダプタと通信する通信端末とを備え、
    前記アダプタが前記サーバ装置と通信しているときに、前記アダプタが前記通信端末と通信しない空気調和システムにおいて、
    前記通信端末は、前記アダプタが前記サーバ装置と通信しているときに、第1中断要求信号を前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、前記第1中断要求信号を受信したとき、前記第1通信方式による通信を中断する
    空気調和システム。
  2. 前記サーバ装置は、前記第1中断要求信号を受信したときに、前記アダプタに第2中断要求信号を送信し、
    前記アダプタは、前記第2中断要求信号を受信したときに、前記第1通信方式による通信を中断する
    請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記通信端末は、前記アダプタにコマンド信号を送信し、
    前記アダプタは、前記コマンド信号を受信したときに、前記コマンド信号が受信されたことを示すレスポンス信号を前記通信端末に送信し、前記コマンド信号が示す動作を前記空気調和機が実行するように前記空気調和機を制御し、
    前記通信端末は、前記コマンド信号が送信されてから、予め定められた所定時間経過するまでに前記レスポンス信号を受信しないときに、前記第1中断要求信号を前記サーバ装置に送信する
    請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記通信端末は、前記第1中断要求信号が前記サーバ装置に送信された後に、前記アダプタに前記コマンド信号を再度送信する
    請求項3に記載の空気調和システム。
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