JP7112632B2 - 複合繊維および中綿 - Google Patents
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Description
本発明は、合成繊維製の中綿の嵩高性に着目し、初期嵩が大きく、かつ嵩高性がより長い期間にわたって維持される(すなわち、へたりが生じにくい)中綿を構成し得る合成繊維を提供することを目的とする。
前記第1成分および前記第2成分のいずれか一方または両方が、ポリオレフィン系エラストマーを含み、
前記第1成分が芯成分であり、前記第2成分が鞘成分であって、前記第1成分の重心が繊維の重心からずれている偏心芯鞘型の繊維断面、または前記第1成分と前記第2成分が貼り合わされたサイドバイサイド型の繊維断面を有し、
前記ポリオレフィン系エラストマーを含む成分において、前記ポリオレフィン系エラストマーの割合が、10質量%以上30質量%以下である、
複合繊維を提供する。この複合繊維は、中綿を構成するのに適している。
本発明者らは、経時的な嵩の減少が生じにくい(すなわち、へたりにくい)中綿を得るべく、特許文献1に記載のような潜在捲縮性複合繊維を、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂で構成することを検討した。ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂、特にポリプロピレンは、1)樹脂そのものの熱伝導率が小さいことに起因して保温性および断熱性に優れていること、2)樹脂そのものの密度が小さく、同一質量の繊維集合物で比較した場合、より嵩高である、および/または、構成繊維本数のより多い繊維集合物が得られると考えられることから、中綿に適している。具体的には、特許文献3に記載された、ポリプロピレンからなる第1成分と、エチレン-プロピレンランダム共重合体を主たる成分として含む第2成分とを複合紡糸して成る、潜在捲縮性複合繊維を中綿として使用することを検討した。
以下、本実施形態の複合繊維およびそれを用いた中綿を説明する。
本実施形態の複合繊維は、Q値(重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn))が3.5以上6.5以下であるポリプロピレンを含む第1成分と、エチレン含有量が1質量%以上15質量%以下であるプロピレン-αオレフィン共重合体を含む第2成分とから成り、第1成分および第2成分のいずれか一方または両方が、ポリオレフィン系エラストマーを含み、第1成分が芯成分であり、第2成分が鞘成分であって、第1成分の重心が繊維の重心からずれている偏心芯鞘型の繊維断面、または第1成分と第2成分が貼り合わされたサイドバイサイド型の繊維断面を有する、複合繊維である。
プロピレン・エチレン共重合体は、ランダム共重合体、あるいはブロック共重合体のいずれであってもよい。熱収縮性を考慮すると、ランダム共重合体が好ましい。
エチレン含有量はより好ましくは2質量%以上4.5質量%以下であってよく、特に好ましくは2.5質量%以上4質量%以下であってよく、最も好ましくは2.8質量%以上3.8質量%以下であってよい。プロピレン・1-ブテン・エチレン共重合体は、ランダム共重合体、あるいはブロック共重合体のいずれであってもよい。熱収縮性を考慮すると、ランダム共重合体が好ましい。
熱収縮性複合繊維が、偏心芯鞘型複合繊維である場合、第1成分の偏心率は、20~60%の範囲内にあることが好ましく、30~50%の範囲内にあることがより好ましい。ここでいう偏心率とは、次式で定義される。
1)温度140℃、時間15分間、初荷重0.45mN/dtexの条件で測定する乾熱収縮率(以下、「140℃乾熱収縮率」)、
2)初荷重0.45mN/dtexとし、室温(18℃)から毎分10℃の昇温速度で昇温させる。昇温開始時から試料長さと熱収縮率を測定し、昇温開始時から積算した熱収縮率が1%を超えた時の温度(以下、「1%熱収縮開始温度」)、
3)温度120℃、時間15分間、初荷重0.018mN/dtexの条件で測定する乾熱収縮率(以下、「120℃乾熱収縮率」)
において現れる。
まず、第1成分を構成するポリプロピレン、および第2成分を構成するプロピレン-αオレフィン共重合体およびポリオレフィン系エラストマーを準備する。必要に応じて、第1成分および第2成分を構成する他の熱可塑性樹脂を準備する。
本実施形態の複合繊維は、衣料、寝具、ぬいぐるみ、クッション材、および断熱材等の中綿として用いることができる。中綿は、例えば、本実施形態の複合繊維を10質量%以上含んでよい。
あるいは、他の繊維は、コットン、シルク、ウール、麻、およびパルプなどの天然繊維、レーヨン、キュプラ、および溶剤紡糸セルロース繊維などの再生繊維であってよい。あるいはまた、本実施形態の複合繊維は、羽毛(ダウン、フェザー)とともに用いてよい。
本実施形態の複合繊維は、中綿以外の用途に適用してよい。その場合、本実施形態の複合繊維は、これを10質量%以上含む繊維集合物の形態で用いてよい。本実施形態の複合繊維以外の他の繊維を含む場合、他の繊維の例は、先に中綿に関連して説明したとおりである。
(ポリプロピレン樹脂)
PP-A:(株)プライムポリマー製、商品名S105HG、融点160℃、MFR30g/10分、Q値4.7
PP-B:日本ポリプロ(株)製、商品名SA03、融点160℃、MFR30g/10分、Q値2.8
PP-C:日本ポリプロ(株)製、商品名SA03E、融点160℃、MFR20g/10分、Q値5.0
EP:(株)プライムポリマー製、商品名Y2045GP、融点140℃、MI30g/10分、エチレン含有量4.78質量%のプロピレン・エチレン共重合体
EPB:日本ポリプロ(株)製、商品名FW4B、融点138℃、MI7g/10分、1-ブテン含有量2.3質量%、エチレン含有量3.3質量%のプロピレン・1-ブテン・エチレン共重合体
PPR-A:日本ポリプロ(株)製、商品名WELNEX、融点150℃、MI30g/10分、ゴム成分がナノ分散したポリプロピレンエラストマー
PPR-B:三井化学(株)製、商品名タフマーBL20300、融点150℃、MI30g/10分、ゴム成分がナノ分散したポリプロピレンエラストマー
前記の熱可塑性樹脂から、それぞれ第1成分および第2成分を構成するものとして表1および表2に示す樹脂を選択した。第1成分を芯成分、第2成分を鞘成分として、偏心芯鞘型複合ノズルを用い、第1成分/第2成分の複合比(容積比)を5/5として、鞘成分および芯成分ともに紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度を280m/min.として、表1および表2に示す偏心率を有する、繊度20dtexの紡糸フィラメントを得た。
(紡糸後のポリプロピレンのQ値)
第1成分を実施例で採用した条件と同じ条件で紡糸し、延伸して得られた単繊維をサンプルとし、高温GPC装置(Polymer Laboratories製、PL-220)を用いて、分子量分布曲線を得た。分子量分布曲線から数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを求め、さらにQ値を求めた。測定条件等は以下のとおりである。
検出器:示差屈折率検出器 RI
カラム:Shodex HG-G (1本)、HT-806M(2本)(昭和電工 製)
溶媒:1,2,4-トリクロロベンゼン(TCB) (0.1% BHT添加)
流速:1.0mL/min、カラム温度:145℃
試料調製:試料5mgに溶媒5mLを加え、約160℃~170℃で30分間攪拌した後、金属フィルターを用いて濾過
注入量:0.200mL
標準試料:単分散ポリスチレン (東ソー製)
データ処理:GPCデータ処理システム (TRC製)
(ボックステストへたり)
パラレルカードを用いて開繊した短繊維を30g用意する。この開繊綿をアクリル製の円筒形ボックス(円柱形ボックスの直径:約200mm)に充填し、初期厚さを金属製直定規にて測定する。充填した繊維の上に、アクリル製蓋(直径:約200mm)とウェイトを載せ、450gfの荷重がボックス内の短繊維に加わった状態にて、30分間放置する。30分経過した後、ウェイトとアクリル製蓋を取り除き、除重してから30分後の開繊綿の厚さを金属製直定規で測定し、初期厚さに対する、厚さの減少割合(へたり率)を下記の式にて算出する。
へたり率(%)=[(初期厚さ(mm)-除重30分後厚さ(mm))/初期厚さ(mm)]×100
(140℃乾熱収縮率)
JIS L 1015に従って測定した。初荷重を0.45mN/dtex(50mg/de)とし、温度140℃にて15分間乾熱処理して収縮率を測定した。140℃乾熱収縮率は、以下の式に従って算出した。
140℃乾熱収縮率(%)=[(乾熱処理前の試料の長さ-乾熱処理後の試料の長さ)/(乾熱処理前の試料の長さ)]×100
140℃乾熱収縮率と同様、JIS L 1015に準じて測定を行う。初荷重を0.45mN/dtex(50mg/de)とし、初荷重を加えた状態で試料の長さ(初期長さ)を測定する。そして室温(18℃)から毎分10℃の昇温速度で昇温させる。昇温開始時から各温度での試料長さと熱収縮率を測定する。昇温開始時から積算した熱収縮率が1%を超えるまで昇温を続け、昇温開始時から積算した熱収縮率が1%を超えた温度を1%熱収縮開始温度とする。
JIS L1015に準じ、つかみ間隔を100mmとし、処理温度120℃、処理時間15分間、初荷重0.018mN/dtexにおける乾熱収縮率を測定した。120℃乾熱収縮率は、以下の式に従って算出した。
120℃乾熱収縮率(%)=[(乾熱処理前の試料の長さ-乾熱処理後の試料の長さ)/(乾熱処理前の試料の長さ)]×100
実施例1~7、比較例1~3の各繊維と、ポリプロピレンの単一繊維(繊度:6.7dtex、繊維長:51mm)を、ポリプロピレン単一繊維の割合が70質量%(実施例、比較例の複合繊維が30質量%)になるように混綿し、混綿した後、パラレルカード機を用いて開繊し、目付80g/m2の繊維ウェブを得て、このウェブの厚さを無荷重にて金属製直定規で測定した。この繊維ウェブを、120℃に設定した熱風貫通式熱処理機にて120秒間熱処理に付した。熱処理後の繊維ウェブの厚さを、無荷重にて金属製直定規で測定する。熱処理後の繊維ウェブの目付はいずれも100g/m2であった。
(態様1)
Q値(重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn))が3.5以上6.5以下であるポリプロピレンを含む第1成分と、プロピレン-αオレフィン共重合体を含む第2成分とから成り、
前記第1成分および前記第2成分のいずれか一方または両方が、ポリオレフィン系エラストマーを含み、
前記第1成分が芯成分であり、前記第2成分が鞘成分であって、前記第1成分の重心が繊維の重心からずれている偏心芯鞘型の繊維断面、または前記第1成分と前記第2成分が貼り合わされたサイドバイサイド型の繊維断面を有し、
前記ポリオレフィン系エラストマーを含む成分において、前記ポリオレフィン系エラストマーの割合が、10質量%以上30質量%以下である、
複合繊維。
(態様2)
前記ポリオレフィン系エラストマーが、前記第2成分にのみ含まれている、態様1の複合繊維。
(態様3)
前記ポリオレフィン系エラストマーが、プロピレンおよびメタロセン触媒を含むポリオレフィン系エラストマーである、態様1または2の複合繊維。
(態様4)
前記プロピレン-αオレフィン共重合体が、エチレン含有量が1質量%以上15質量%以下であるプロピレン・エチレン共重合体である、態様1~3のいずれかの複合繊維。
(態様5)
前記プロピレン-αオレフィン共重合体が、1-ブテン含有量が0.1質量%以上3.5質量%以下であり、エチレン含有量が1質量%以上7質量%以下であるプロピレン・1-ブテン・エチレン共重合体である、態様1~3のいずれかの複合繊維。
(態様6)
立体捲縮を有する、態様1~5のいずれかの複合繊維。
(態様7)
温度140℃、時間15分間、初荷重0.45mN/dtexの条件で測定する乾熱収縮率が10%以下であり、温度120℃、時間15分間、初荷重0.018mN/dtexの条件で測定する乾熱収縮率が20%以上70%以下である、態様1~6のいずれかの複合繊維。
(態様8)
態様1~7のいずれかの複合繊維を10質量%以上含んでなる、繊維集合物。
(態様9)
態様1~7のいずれかの複合繊維を10質量%以上含んでなる、中綿。
(態様10)
繊維同士が接着されている、態様9の中綿。
(態様11)
繊維同士が絡み合って成る毛玉状物の集合物である、態様9の中綿。
(態様12)
態様1~7のいずれかの複合繊維を10質量%以上含む繊維ウェブを作製すること、
前記繊維ウェブを熱処理に付して、前記複合繊維において立体捲縮を発現させる、ならびに/あるいは既に発現している立体捲縮の度合いを強くすること
を含む、中綿の製造方法。
(態様13)
前記繊維ウェブにバインダー樹脂を付着させることをさらに含み、前記熱処理が前記バインダー樹脂を付着させた繊維ウェブを加熱する熱接着処理である、態様12の中綿の製造方法。
Claims (18)
- Q値(重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn))が3.5以上6.5以下であるポリプロピレンを含む第1成分と、プロピレン-αオレフィン共重合体を含む第2成分とから成り、
前記第2成分が、ポリオレフィン系エラストマーを含み、
前記第1成分が芯成分であり、前記第2成分が鞘成分であって、前記第1成分の重心が繊維の重心からずれている偏心芯鞘型の繊維断面、または前記第1成分と前記第2成分が貼り合わされたサイドバイサイド型の繊維断面を有し、
前記第2成分において、前記ポリオレフィン系エラストマーの割合が、10質量%以上30質量%以下であり、
繊維長が24mm~90mmである、
複合繊維。 - 前記ポリオレフィン系エラストマーが、前記第2成分にのみ含まれている、請求項1に記載の複合繊維。
- 前記ポリオレフィン系エラストマーが、プロピレンおよびメタロセン触媒を含むポリオレフィン系エラストマーである、請求項1または2に記載の複合繊維。
- 前記プロピレン-αオレフィン共重合体が、エチレン含有量が1質量%以上15質量%以下であるプロピレン・エチレン共重合体である、請求項1~3のいずれか1項に記載の複合繊維。
- 前記プロピレン-αオレフィン共重合体が、1-ブテン含有量が0.1質量%以上3.5質量%以下であり、エチレン含有量が1質量%以上7質量%以下であるプロピレン・1-ブテン・エチレン共重合体である、請求項1~3のいずれか1項に記載の複合繊維。
- 立体捲縮を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の複合繊維。
- 温度140℃、時間15分間、初荷重0.45mN/dtexの条件で測定する乾熱収縮率が10%以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の複合繊維。
- 温度120℃、時間15分間、初荷重0.018mN/dtexの条件で測定する乾熱収縮率が20%以上70%以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載の複合繊維。
- Q値(重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn))が3.5以上6.5以下であるポリプロピレンを含む第1成分と、プロピレン-αオレフィン共重合体を含む第2成分とから成り、
前記第2成分が、ポリオレフィン系エラストマーを含み、
前記第1成分が芯成分であり、前記第2成分が鞘成分であって、前記第1成分の重心が繊維の重心からずれている偏心芯鞘型の繊維断面、または前記第1成分と前記第2成分が貼り合わされたサイドバイサイド型の繊維断面を有し、
前記第2成分において、前記ポリオレフィン系エラストマーの割合が、10質量%以上30質量%以下であり、
繊維長が20mm~120mmである、
吹き込み充填する中綿用複合繊維。 - Q値(重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn))が3.5以上6.5以下であるポリプロピレンを含む第1成分と、プロピレン-αオレフィン共重合体を含む第2成分とから成り、
前記第2成分が、ポリオレフィン系エラストマーを含み、
前記第1成分が芯成分であり、前記第2成分が鞘成分であって、前記第1成分の重心が繊維の重心からずれている偏心芯鞘型の繊維断面、または前記第1成分と前記第2成分が貼り合わされたサイドバイサイド型の繊維断面を有し、
前記第2成分において、前記ポリオレフィン系エラストマーの割合が、10質量%以上30質量%以下であり、
繊維長が15mm~72mmである、
毛玉状中綿用複合繊維。 - Q値(重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn))が3.5以上6.5以下であるポリプロピレンを含む第1成分と、プロピレン-αオレフィン共重合体を含む第2成分とから成り、
前記第2成分が、ポリオレフィン系エラストマーを含み、
前記第1成分が芯成分であり、前記第2成分が鞘成分であって、前記第1成分の重心が繊維の重心からずれている偏心芯鞘型の繊維断面、または前記第1成分と前記第2成分が貼り合わされたサイドバイサイド型の繊維断面を有し、
前記第2成分において、前記ポリオレフィン系エラストマーの割合が、10質量%以上30質量%以下であり、
繊維長が20mm~100mmである、
シート状中綿用複合繊維。 - 第1成分と第2成分とを含む複合繊維の製造方法であって、
Q値(重量平均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn))が3.5以上6.5以下であるポリプロピレンを含む第1成分と、
プロピレン-αオレフィン共重合体とポリオレフィン系エラストマーを含み、前記ポリオレフィン系エラストマーの割合が、第2成分全体を100質量%としたときに10質量%以上30質量%以下である第2成分とを用意し、
第1成分が芯成分、第2成分が鞘成分であって、第1成分(芯成分)の重心位置が繊維の重心位置からずれている偏心芯鞘型断面、または第1成分と第2成分とが貼り合わされたサイドバイサイド型断面となる複合型ノズルを用いて溶融紡糸して、紡糸フィラメントを得ること、
前記紡糸フィラメントを50℃以上第2成分の融点未満の温度にて、延伸倍率1.8倍以上で延伸処理をすること、
延伸フィラメントを所定の繊維長に切断すること、
を含む複合繊維の製造方法。 - 請求項1~8のいずれか1項に記載の複合繊維を10質量%以上含んでなる、繊維集合物。
- 請求項1~11のいずれか1項に記載の複合繊維を10質量%以上含んでなる、中綿。
- 繊維同士が接着されている、請求項14に記載の中綿。
- 請求項1~8および請求項10のいずれか1項に記載の複合繊維を10質量%以上含み、
繊維同士が絡み合って成る毛玉状物の集合物である中綿。 - 請求項1~8および請求項11のいずれか1項に記載の複合繊維を10質量%以上含む繊維ウェブを作製すること、
前記繊維ウェブを熱処理に付して、前記複合繊維において立体捲縮を発現させる、ならびに/あるいは既に発現している立体捲縮の度合いを強くすること
を含む、シート状中綿の製造方法。 - 前記繊維ウェブにバインダー樹脂を付着させることをさらに含み、前記熱処理が前記バインダー樹脂を付着させた繊維ウェブを加熱する熱接着処理である、請求項17に記載のシート状中綿の製造方法。
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