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JP7111130B2 - ジブ係留装置およびジブ係留方法 - Google Patents

ジブ係留装置およびジブ係留方法 Download PDF

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JP7111130B2 JP2020124960A JP2020124960A JP7111130B2 JP 7111130 B2 JP7111130 B2 JP 7111130B2 JP 2020124960 A JP2020124960 A JP 2020124960A JP 2020124960 A JP2020124960 A JP 2020124960A JP 7111130 B2 JP7111130 B2 JP 7111130B2
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Description

本発明は、タワーの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留装置およびジブ係留方法に関する。
特許文献1には、タワー(ブーム)を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にした状態で、ジブをタワーに係留したり、タワーからジブを解放したりするジブ係留方法およびジブ係留装置が開示されている。タワーを鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にした状態で、ジブの係留および解放を行うため、見た目が安定しており、強風でタワーが後方に転倒する恐れもない。
特開2018-122999号公報
ところで、特許文献1では、フックの鉤部に連結されたロープを巻き取ることで、ジブをタワーの方に引き寄せている。このとき、ジブの先端に取り付けた規制部材で、フックがタワーの方に動くのを規制している。しかし、規制部材の下端とフックの鉤部との間には距離があるため、鉤部がロープで引っ張られると、規制部材の下端を中心にフック全体が回転する恐れがある。フックが回転すると、ジブをタワーに引き寄せる際の作業性が低下する。
本発明の目的は、ジブをブームに引き寄せる作業の作業性を向上させることが可能なジブ係留装置およびジブ係留方法を提供することである。
本発明は、ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留装置であって、前記ジブの先端から吊り下げられるフック装置と、前記ジブの先端部に設けられたブラケットと、前記ブームに対して折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに、垂下した前記ジブを引き寄せる駆動機構と、を有し、前記フック装置は、フック本体と、前記フック本体により支持されたフックと、前記フック本体の上部に設けられた凸部と、を有し、前記ブラケットは、前記ジブが垂下された際に、前記クレーンの前後方向に前記凸部が摺動可能な傾斜面と、前記傾斜面に連続し、前記ジブが垂下された際に、前記凸部を下方から嵌めることが可能な凹部と、を有し、前記駆動機構は、前記フック装置における、前記凸部が前記凹部に嵌った際に前記ブラケットの前記ブーム側の下端よりも上側に位置する部分に連結されるロープと、前記ロープの巻き取りおよび繰り出しを行うウインチと、を有し、前記ブームから前記ジブが垂下された状態で、前記フック装置が巻き上げられ、前記傾斜面に当接した前記凸部が前記傾斜面を摺動して前記凹部に嵌り、この状態で、前記ロープが巻き取られることで、前記フック装置が前記ブームに引き寄せられることを特徴とする。
また、本発明は、ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留方法であって、前記ジブの先端から吊り下げられるフック装置と、前記ジブの先端部に設けられたブラケットと、前記ブームに対して折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに、垂下した前記ジブを引き寄せる駆動機構と、を有し、前記フック装置は、フック本体と、前記フック本体により支持されたフックと、前記フック本体の上部に設けられた凸部と、を有し、前記ブラケットは、前記ジブが垂下された際に、前記クレーンの前後方向に前記凸部が摺動可能な傾斜面と、前記傾斜面に連続し、前記ジブが垂下された際に、前記凸部を下方から嵌めることが可能な凹部と、を有し、前記駆動機構は、前記フック装置における、前記凸部が前記凹部に嵌った際に前記ブラケットの前記ブーム側の下端よりも上側に位置する部分に連結されるロープと、前記ロープの巻き取りおよび繰り出しを行うウインチと、を有し、前記ブームから前記ジブを垂下させた状態で、前記フック装置を巻き上げ、前記傾斜面に当接した前記凸部を前記傾斜面に摺動させて前記凹部に嵌め、この状態で、前記ロープを巻き取ることで、前記フック装置を前記ブームに引き寄せることを特徴とする。
本発明によると、ブームに対して折り畳まれた状態のジブをブームに係留する際には、垂下したジブがブームに引き寄せられる。このとき、ジブの先端から吊り下げられたフック装置が巻き上げられ、ブラケットの傾斜面に当接した凸部が傾斜面を摺動してブラケットの凹部に嵌り、この状態で、ロープが巻き取られることで、フック装置がブームに引き寄せられる。ロープは、フック装置における、凸部が凹部に嵌った際にブラケットのブーム側の下端よりも上側に位置する部分に連結される。よって、フック装置をブームに引き寄せる際に、フック本体の回転が抑制される。これにより、ジブをブームに引き寄せる作業の作業性を向上させることができる。
タワークレーンの側面図であり、ジブが垂下した状態を示す図である。 図1の要部Aの拡大図であり、ピンが傾斜面に当接した状態を示す図である。 図2をB方向から見た図である。 図1の要部Aの拡大図であり、ピンが凹部に嵌った状態を示す図である。 図4の要部Cの拡大図である。 フック装置の拡大図である。 図6を上から見た図である。 係止装置および被係止装置の拡大側面図であり、係止装置と被係止装置とが係止された状態を示す図である。 係止装置および被係止装置の拡大側面図であり、係止装置と被係止装置との係止が解除された状態を示す図である。 係止装置および被係止装置の拡大側面図であり、係止装置と被係止装置とが離隔した状態を示す図である。 係止装置および被係止装置の拡大平面図である。 タワークレーンの側面図であり、ロープの先端とフック装置とが地面近くまで降ろされた状態を示す図である。 タワークレーンの側面図であり、ロープと巻上ロープとが巻き取られていく状態を示す図である。 タワークレーンの側面図であり、ジブがタワーに引き寄せられた状態を示す図である。 タワークレーンの側面図であり、ロープの先端が連結されたフック装置が地面近くまで降ろされた状態を示す図である。 タワークレーンの側面図であり、フック装置がブラケットの近傍まで巻き上げられた状態を示す図である。 タワークレーンの側面図であり、タワーが倒伏された状態を示す図である。 タワークレーンの側面図であり、タワーからジブが取り外された状態を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(タワークレーンの構成)
本実施形態のジブ係留装置1は、タワークレーン20の側面図である図1に示すように、タワークレーン20に設けられている。タワークレーン20は、クローラ式の下部走行体21に上部旋回体22が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、タワークレーン20は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、本発明の適用対象はタワークレーンに限定されず、例えば、ラッフィングクレーンに本発明を適用することも可能である。
上部旋回体22は、運転室23と、タワー(ブーム)24と、ジブ25と、ガントリ26と、ストラット27と、下部スプレッダ28と、フック用ウインチ4と、ジブ起伏用ウインチ44と、ブーム起伏用ウインチ45と、カウンタウエイト29と、バックストップ装置30と、を有している。
運転室23は、上部旋回体22の前部に設けられている。タワー24は、上部旋回体22の前部に、上部旋回体22に対して起伏可能に連結されている。タワー24の先端には、ブームガイライン39の一端が接続されている。
ジブ25は、タワー24の先端部に、タワー24に対して起伏可能に連結されている。ジブ25の先端には、ジブポイントシーブ31が設けられている。このジブポイントシーブ31からは巻上ロープ32を介してフック装置2が吊り下げられている。図1では、ジブ25が垂下した状態を図示している。
ガントリ26は、上部旋回体22の後部に取り付けられている。ストラット27は、側方からの平面視で三角形状であって、タワー24の先端部に取り付けられている。ストラット27のフロントストラット27bの先端とジブ25の先端とは、ジブガイライン34により連結されている。
タワー24の下部背面側に取り付けたジブ起伏用下部スプレッダ35と、ジブガイライン36の一端に連結したジブ起伏用上部スプレッダ37との間には、ジブ起伏ロープ38が掛け渡されている。ジブガイライン36の他端は、ストラット27のリアストラット27aの先端に接続されている。
下部スプレッダ28は、ガントリ26の上端に取り付けられている。下部スプレッダ28と、ブームガイライン39の他端に連結した上部スプレッダ40との間には、ブーム起伏ロープ41が掛け渡されている。
フック用ウインチ4、ジブ起伏用ウインチ44、および、ブーム起伏用ウインチ45は、上部旋回体22の中央部にそれぞれ配置されている。フック用ウインチ4は、巻上ロープ32を巻き取り又は繰り出してフック装置2の巻き上げ又は巻き下げを行う。ジブ起伏用ウインチ44は、ジブ起伏ロープ38を巻き取り又は繰り出すことで、ストラット27を、タワー24の先端部との結合点を中心に起伏させる。その結果、ジブ25がタワー24との結合点を中心として起伏する。ブーム起伏用ウインチ45は、ブーム起伏ロープ41を巻き取り又は繰り出すことで、タワー24を、その支点であるブームフットピン42回りに起伏させる。
カウンタウエイト29は、上部旋回体22の後部に搭載されている。バックストップ装置30は、タワー24の下部背面側に設けられている。バックストップ装置30は、上部旋回体22に設けられたバックストップ受け(図示せず)に受けられることで、タワー24の後側への回動を規制する。
(ジブ係留装置の構成)
図1の要部Aの拡大図である図2に示すように、ジブ係留装置1は、上述のフック装置2と、ブラケット3と、を有している。フック装置2は、ジブ25の先端から吊り下げられている。ブラケット3は、ジブ25の先端部に設けられている。
(フック装置)
フック装置2は、フック本体11と、フック12と、ピン13と、を有している。図2をB方向から見た図である図3にも示すように、フック本体11は、左右一対の側板11aを有している。これら側板11aの間には、トラニオンピン11bとシーブピン11cとが支持されている。
図2に示すように、トラニオンピン11bは、側板11aの下端部に配置されている。フック12は、トラニオンピン11bに回転および揺動自在に支持されている。図2に示すように、シーブピン11cは、側板11aの中央部に配置されている。図3に示すように、シーブピン11cには、シーブ11dが回転自在に支持されている。シーブ11dには、巻上ロープ32が掛け回されている。
図2に示すように、ピン(凸部)13は、フック本体11の上部に設けられている。具体的には、ピン13は、側板11aの上端部において、一対の側板11aに支持されている。なお、このピン13は、フック装置2を奇数掛けで使用する際に使用するロープソケット取付ピンである。本実施形態では、フック装置2を2本掛けで使用している。なお、ピン13は、フック本体11の上部に設けられた凸部の一例であり、凸部はこれに限定されない。
(ブラケット)
図2に示すように、ブラケット3は、傾斜面14と、凹部15と、を有している。傾斜面14は、ブラケット3の下端に位置しており、ジブ25が垂下された際に、タワークレーン20の前後方向(紙面左右方向)にピン13が摺動可能である。凹部15は、傾斜面14に連続しており、ジブ25が垂下された際に、ピン13を下方から嵌めることが可能である。傾斜面14は、タワークレーン20の前後方向における凹部15の両側にそれぞれ設けられている。図3に示すように、タワークレーン20の左右方向(紙面左右方向)において、ピン13の長さは、ブラケット3の幅よりも長くされている。
ジブ25が垂下された状態で、フック装置2が巻き上げられると、図2に示すように、ピン13が傾斜面14に当接し、傾斜面14を摺動する。さらにフック装置2の巻き上げを進めると、図1の要部Aの拡大図である図4に示すように、傾斜面14を摺動したピン13が凹部15に嵌る。
(フック用ウインチおよび制御装置)
また、図1に示すように、ジブ係留装置1は、上述のフック用ウインチ4と、制御装置5と、を有している。フック用ウインチ4は、フック装置2の巻き上げおよび巻き下げを行う。制御装置5は、運転室23内に設けられており、フック用ウインチ4の駆動を制御する。
(検出装置)
また、図4の要部Cの拡大図である図5に示すように、ジブ係留装置1は、検出装置6を有している。検出装置6は、例えばリミットスイッチであり、ブラケット3に設けられている。検出装置6は、凹部15内の所定位置にピン13が位置したことを検出する。所定位置は、凹部15の上端よりも下方に位置している。
制御装置5は、フック装置2の巻き上げ中に、ピン13が所定位置に位置したことを検出装置6が検出した場合に、フック装置2の巻き上げを停止させる。これにより、凹部15の上端にピン13が衝突してフック装置2が破損するのが抑制される。
(駆動機構)
また、ジブ係留装置1は、図1に示すように、駆動機構7を有している。駆動機構7は、タワー24に対して折り畳まれた状態のジブ25をタワー24に係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢のタワー24に、垂下したジブ25を引き寄せる。また、駆動機構7は、タワー24に係留されたジブ25をタワー24から解放する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢のタワー24に引き寄せられているジブ25を、タワー24から離隔させる。
駆動機構7は、ロープ16と、ウインチ17と、ガイドシーブ18と、を有している。フック装置2の拡大図である図6に示すように、ロープ16は、ピン13に連結される。図4に示すように、ピン13は、凹部15に嵌った際にブラケット3のタワー24側(図中左側)の下端よりも上側に位置する。なお、ロープ16の代わりに、ワイヤ、チェーン等の紐状部材を用いてもよい。
図6を上から見た図である図7に示すように、ピン13には、一対のブラケット71が取り付けられている。ブラケット71は、フック装置2のフック本体11の両側にそれぞれ配置されている。ロープ16の先端には、シャックル72が設けられている。一対のブラケット71とシャックル72とが、一対のワイヤ73でそれぞれ連結されることで、ロープ16がピン13に連結される。なお、ワイヤ73の代わりにリンクを用いてもよい。
図1に示すように、ウインチ17は、タワー24の基部に設けられている。本実施形態において、ウインチ17は、リービングウインチであるが、ロープを巻き上げる巻上用ウインチであってもよい。ウインチ17は、ロープ16の巻き取りおよび繰り出しを行う。なお、ウインチ17は、ガイドシーブ18と同等の高さ位置において、タワー24の背面側に設けられていてもよい。また、ウインチ17は、上部旋回体22(特に、タワー24側の部分)に設けられていてもよいし、下部走行体21(特に、タワー24側の部分)に設けられていてもよい。
なお、リービングウインチは、タワー24へのブーム起伏ロープ41の巻き掛けを補助する装置である。リービングウインチから繰り出したロープ16を、ブーム起伏ロープ41の巻き掛けとは逆の順に巻き掛け、その先端に、ブーム起伏用ウインチ45から繰り出したブーム起伏ロープ41の先端をつなぐ。そして、リービングウインチでロープ16を巻き取ることで、ブーム起伏ロープ41がタワー24に巻き掛けられる。
ガイドシーブ18は、ロープ16をガイドするものであり、タワー24の腹面に着脱自在に取り付けられている。ガイドシーブ18は、ピン13に連結されたロープ16をウインチ17で巻き取る際に、ガイドシーブ18よりも上流側のロープ16が、ジブ25の長手方向にほぼ直交する方向に引っ張られるように、ロープ16をガイドする。言い換えれば、ガイドシーブ18は、ガイドシーブ18よりも上流側のロープ16をジブ25の長手方向にほぼ直交する方向にガイドするような位置に取り付けられている。
なお、ロープ16がフック装置2のピン13に連結されないときには、図1に示すように、ロープ16の先端は、タワー24の基部に設けられた繋止部(図示せず)にシャックル72で連結される。
(係止装置)
また、図1に示すように、ジブ係留装置1は、係止装置8と、被係止装置9と、解除ロープ(解除部材)10と、を有している。係止装置8は、タワー24の前面部に設けられている。被係止装置9は、ジブ25に設けられている。被係止装置9は、タワー24に対してジブ25を折り畳んだ際に係止装置8に対向する位置に設けられている。タワー24に対してジブ25が折り畳まれた状態で被係止装置9が係止装置8によって係止されることで、ジブ25をタワー24にロックすることができる。
図8~図10は、係止装置8および被係止装置9の拡大側面図であり、図11は、係止装置8および被係止装置9の拡大平面図である。係止装置8は、ロックピン51を有する。このロックピン51が、被係止装置9の係止軸61を係止する係止位置(図8に示す位置)と、係止軸61の係止を解除する係止解除位置(図9、図10に示す位置)との間で移動することによって、ジブ25のロックおよびロック解除を実現することができる。
タワー24に取り付けられたタワー側ブラケット52には、レバー支持ブラケット53が突設されており、このレバー支持ブラケット53に、ロック解除レバー54が支点ピン54aを介して回動可能に連結されている。ロック解除レバー54の前端部にはロックピン51が連結されており、ロック解除レバー54の後端部には解除ロープ10が連結されている。なお、ロープの代わりに、ワイヤ、チェーン等の紐状部材、ロッド等の棒状部材を用いてもよい。
タワー側ブラケット52に取り付けられたロックフレーム56には、ガイド筒56aが形成されるとともに、ガイド筒56aに相対する位置にロック穴56bが形成されている。ロックピン51はガイド筒56a内を上下に移動することによって、ロックピン51がロック穴56bに嵌合する係止位置と、ロックピン51がロック穴56bから外れた係止解除位置との間で移動可能となっている。
ロック解除レバー54は、ロックピン51を係止位置に移動させるロック位置(図8に示す位置)と、ロックピン51を係止解除位置に移動させるロック解除位置(図9、図10に示す位置)との間で移動可能(回動可能)である。ロック解除レバー54のうち支点ピン54aよりも前側(ジブ25側)の部分とタワー側ブラケット52との間には、ロックスプリング57が介装されている。ロック解除レバー54は、ロックスプリング57によってロック位置の方向に付勢されている。
ロックフレーム56内には、ピンブロック部材58が設けられている。ピンブロック部材58は、ロックフレーム56内を前後方向に移動可能であり、スプリング58aによって前方に付勢されている。図9、図10に示すように、ロックピン51が係止解除位置にあるときには、ピンブロック部材58がガイド筒56aの一部を閉塞する位置まで付勢される。これによって、ロックピン51がピンブロック部材58によってブロックされ、係止位置に移動できないようになっている。
(解除ロープ)
解除ロープ10は、ロック解除レバー54の後端部に連結されている。この解除ロープ10を引っ張ることにより、ロックスプリング57による付勢力に抗してロック解除レバー54をロック解除位置に移動させることが可能である。即ち、係止装置8と被係止装置9との係合を解除することが可能である。また、解除ロープ10を引っ張るのを止めれば、ロックスプリング57による付勢力によって、ロック解除レバー54がロック位置に移動可能となる。
(被係止装置)
ジブ25に設けられた被係止装置9は、係止軸61を有しており、この係止軸61がロックピン51によって係止されることで、折り畳まれた状態のジブ25がタワー24にロックされる。ジブ25に取り付けられたジブ側ブラケット62には、左右一対の軸支持ブラケット63が突設されている(図11参照)。軸支持ブラケット63の先端にはベアリング63aが設けられており、左右一対のベアリング63aによりロックピン51と交差する係止軸61が支持されている。
上記のような構成において、図8に示すように、係止位置にあるロックピン51により、ロックピン51よりもタワー24側に位置する係止軸61が係止されることで、ジブ25がタワー24の前面部にロックされる。ジブ25がロック状態であることは、運転室23に設けられたモニタランプにより作業者に報知される。
ジブ25のロックを解除する場合には、解除ロープ10を引っ張る。これにより、ロックスプリング57による付勢力に抗してロック解除レバー54がロック解除位置に移動する。
その結果、図9に示すように、ロックピン51が係止解除位置に移動し、係止軸61の係止状態が解除される。すると、係止軸61がスプリング58aの付勢力によってピンブロック部材58に押される。このとき、ジブ25をタワー24から前方に振り出すように起伏操作することで、ジブ25のロックが解除される。また、後述するように、タワー24が鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢である場合には、ジブ25が自重でタワー24から離隔することで、ジブ25のロックが解除される。このとき、ロックピン51はピンブロック部材58によってブロックされ、ロックピン51が係止位置に戻ることはない。ジブ25のロックが解除状態であることは、運転室23に設けられたモニタランプにより作業者に報知される。
ジブ25をロックする場合には、図9に示す状態において、ジブ25をタワー24の前面に向かって折り畳む。すると、係止軸61がピンブロック部材58に当接し、スプリング58aの付勢力に抗してピンブロック部材58をタワー24側に押し込む。その結果、ピンブロック部材58によるロックピン51のブロックが解除され、図8に示すように、ロックスプリング57の付勢力によりロック解除レバー54がロック位置に移動するのと同時に、ロックピン51が係止位置に移動し、ジブ25がタワー24にロックされる。
上記の構成において、タワー24に対して折り畳まれた状態のジブ25をタワー24に係留する際には、タワー24が鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にされて、ジブ25が垂下された後に、ピン13にロープ16が連結される。そして、フック装置2が巻き上げられ、傾斜面14に当接したピン13が傾斜面14を摺動して凹部15に嵌る。この状態で、ロープ16が巻き取られることで、フック装置2がタワー24に引き寄せられる。これにより、垂下したジブ25がタワー24に引き寄せられる。そして、被係止装置9が係止装置8によって係止されることで、ジブ25がタワー24にロックされる。
一方、タワー24に係留されたジブ25をタワー24から解放する際には、タワー24が鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にされた後に、ピン13にロープ16が連結される。そして、フック装置2が巻き上げられ、傾斜面14に当接したピン13が傾斜面14を摺動して凹部15に嵌る。この状態で、解除ロープ10により係止装置8と被係止装置9との係合が解除され、ロープ16が繰り出されることで、フック装置2がタワー24から離隔される。これにより、タワー24に引き寄せられていたジブ25がタワー24から離隔される。
(ジブ係留装置の動作)
次に、ジブ係留装置1の動作について、図面を参照しつつ説明する。図12~図18は、タワークレーン20の側面図である。
(係留ステップ)
まず、折り畳まれた状態のジブ25をタワー24に係留する場合について説明する。まず、図1に示すように、ブーム起伏ロープ41を繰り出すことで、タワー24を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー24の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
次に、ジブ起伏ロープ38を繰り出して、ジブ25を鉛直方向に垂下した状態にする。次に、図12に示すように、ロープ16を繰り出して、ロープ16の先端を地面近くまで降ろす。また、巻上ロープ32を繰り出して、フック装置2を地面近くまで降ろす。そして、ロープ16の先端をフック装置2のピン13に連結する。
次に、図13に示すように、ロープ16と巻上ロープ32とを同時に巻き取っていく。なお、ロープ16および巻上ロープ32の巻き取りを、同時に行わなくてもよい。
巻上ロープ32を巻き取ることで、フック装置2を巻き上げていくと、図2に示すように、ピン13が傾斜面14に当接し、傾斜面14を摺動する。さらにフック装置2を巻き上げると、図4に示すように、傾斜面14を摺動したピン13が凹部15に嵌る。図5に示すように、所定位置にピン13が位置したことを検出装置6が検出すると、制御装置5は、フック装置2の巻き上げを停止させる。
ここで、ブラケット3において、ピン13が摺動可能な傾斜面14が、タワークレーン20の前後方向における凹部15の両側にそれぞれ設けられている。よって、フック装置2を巻き上げる際に、凹部15に対してピン13が前方および後方のどちらに位置していても、凹部15の両側のどちらかの傾斜面14にピン13を摺動させることができる。これにより、ピン13を凹部15に好適に嵌めることができる。
次に、ウインチ17でロープ16を巻き取っていくと、図14に示すように、フック装置2がタワー24に引き寄せられることで、垂下していたジブ25がタワー24の前面部に引き寄せられる。このとき、図4に示すように、凹部15に嵌ったピン13は、ブラケット3のタワー24側(図中左側)の下端よりも上側に位置している。よって、フック装置2をタワー24に引き寄せる際に、フック本体11の回転が抑制される。これにより、ジブ25をタワー24に引き寄せる作業の作業性を向上させることができる。
また、垂下した状態から、タワー24に引き寄せられた状態へとジブ25を移動させると、ジブ25の基端からフック装置2までの巻上ロープ32の長さが若干短くなる。ピン13が凹部15の上端に当接するまでフック装置2を巻き上げた場合、垂下したジブ25をタワー24に引き寄せる際に、巻上ロープ32の長さが若干短くなることで、巻上ロープ32の張力が増大する。そこで、これを防ぐために、垂下したジブ25をタワー24に引き寄せる際に、フック装置2を巻き下げる必要がある。これに対して、フック装置2の巻き上げ時に、ピン13を凹部15の上端よりも下方の所定位置に位置させておく。すると、その後にジブ25をタワー24に引き寄せた際に、巻上ロープ32の長さが若干短くなるのに伴って、ピン13が所定位置から凹部15の上端まで移動するのが可能になる。よって、フック装置2を巻き下げる手間を抑制できるので、作業者の操作の負担を軽減させることができる。
ジブ25がタワー24に十分に近接すると、図9に示すように、係止軸61がピンブロック部材58に当接し、ピンブロック部材58をタワー24側に押し込む。これにより、図8に示すように、ロック解除レバー54がロック位置に移動するのと同時に、ロックピン51が係止位置に移動する。これにより、ジブ25をタワー24に係留する際に、タワー24に引き寄せられたジブ25を確実にロックすることができる。
次に、図15に示すように、ロープ16および巻上ロープ32を繰り出しながら、フック装置2を地面近くまで降ろす。そして、ロープ16の先端とピン13との連結を解除する。
次に、図16に示すように、巻上ロープ32を巻き取って、フック装置2をブラケット3の近傍まで巻き上げる。また、ロープ16の先端を繋止部に連結する。
その後、図17に示すように、ブーム起伏ロープ41を繰り出すことで、タワー24を倒伏させる。そして、図18に示すように、タワー24からジブ25を取り外す。
(解放ステップ)
次に、タワー24に係留されたジブ25をタワー24から解放する場合について説明する。まず、図18に示すように、タワー24が倒伏され、タワー24からジブ25が取り外された状態において、図17に示すように、タワー24にジブ25を取り付ける。
次に、図16に示すように、ブーム起伏ロープ41を巻き取ることで、タワー24を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー24の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
次に、図15に示すように、ロープ16を繰り出して、ロープ16の先端を地面近くまで降ろす。また、巻上ロープ32を繰り出して、フック装置2を地面近くまで降ろす。そして、ロープ16の先端をフック装置2のピン13に連結する。
次に、図14に示すように、ロープ16と巻上ロープ32とを同時に巻き取っていく。なお、ロープ16および巻上ロープ32の巻き取りを、同時に行わなくてもよい。
巻上ロープ32を巻き取ることで、フック装置2を巻き上げていくと、図2に示すように、ピン13が傾斜面14に当接し、傾斜面14を摺動する。さらにフック装置2を巻き上げると、図4に示すように、傾斜面14を摺動したピン13が凹部15に嵌る。図5に示すように、所定位置にピン13が位置したことを検出装置6が検出すると、制御装置5は、フック装置2の巻き上げを停止させる。
ここで、ブラケット3において、ピン13が摺動可能な傾斜面14が、タワークレーン20の前後方向における凹部15の両側にそれぞれ設けられているので、ピン13を凹部15に好適に嵌めることができる。
次に、図9に示すように、解除ロープ10を引っ張ることで、ロック解除レバー54がロック解除位置に移動すると同時に、ロックピン51が係止解除位置に移動し、係止軸61の係止状態が解除される。これにより、ジブ25のロックが解除され、ジブ25は自重でタワー24から離隔する。
次に、ウインチ17でロープ16を繰り出す。これにより、図13に示すように、フック装置2がタワー24から離隔することで、ジブ25がタワー24から離隔していき、最終的に、ジブ25がタワー24から垂下した状態になる。
次に、図12に示すように、ロープ16を繰り出しながら、巻上ロープ32を繰り出して、フック装置2を地面近くまで降ろす。そして、ロープ16の先端とピン13との連結を解除する。
その後、図1に示すように、巻上ロープ32を巻き取って、フック装置2をブラケット3の近傍まで巻き上げる。また、ロープ16の先端を繋止部に連結する。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るジブ係留装置1およびジブ係留方法によると、タワー24に対して折り畳まれた状態のジブ25をタワー24に係留する際には、垂下したジブ25がタワー24に引き寄せられる。このとき、ジブ25の先端から吊り下げられたフック装置2が巻き上げられ、ブラケット3の傾斜面14に当接したピン13が傾斜面14を摺動してブラケット3の凹部15に嵌り、この状態で、ロープ16が巻き取られることで、フック装置2がタワー24に引き寄せられる。ロープ16は、フック装置2における、ピン13が凹部15に嵌った際にブラケット3のタワー24側の下端よりも上側に位置する部分に連結される。よって、フック装置2をタワー24に引き寄せる際に、フック本体11の回転が抑制される。これにより、ジブ25をタワー24に引き寄せる作業の作業性を向上させることができる。
また、タワー24に係留されたジブ25をタワー24から解放する際には、タワー24に引き寄せられているジブ25がタワー24から離隔される。このとき、ジブ25の先端から吊り下げられたフック装置2が巻き上げられ、ブラケット3の傾斜面14に当接したピン13が傾斜面14を摺動して凹部15に嵌り、この状態で、ロープ16が繰り出されることで、フック装置2がタワー24から離隔される。これにより、ジブ25をタワー24から好適に離隔させることができる。
また、フック装置2の巻き上げ中に、ピン13が所定位置に位置したことを検出装置6が検出した場合に、フック装置2の巻き上げが停止される。所定位置は、凹部15内であって凹部15の上端よりも下方に位置している。垂下した状態から、タワー24に引き寄せられた状態へとジブ25を移動させると、ジブ25の基端からフック装置2までの巻上ロープ32の長さが若干短くなる。ピン13が凹部15の上端に当接するまでフック装置2を巻き上げた場合、垂下したジブ25をタワー24に引き寄せる際に、巻上ロープ32の長さが若干短くなることで、巻上ロープ32の張力が増大する。そこで、これを防ぐために、垂下したジブ25をタワー24に引き寄せる際に、フック装置2を巻き下げる必要がある。これに対して、フック装置2の巻き上げ時に、ピン13を凹部15の上端よりも下方の所定位置に位置させておく。すると、その後にジブ25をタワー24に引き寄せた際に、巻上ロープ32の長さが若干短くなるのに伴って、ピン13が所定位置から凹部15の上端まで移動するのが可能になる。よって、フック装置2を巻き下げる手間を抑制できるので、作業者の操作の負担を軽減させることができる。
また、ロープ16がピン13に連結される。フック装置2をタワー24に引き寄せる際に、凹部15に嵌ったピン13に連結したロープ16を巻き取ることで、フック本体11の回転をより抑制することができる。
また、ブラケット3において、ピン13が摺動可能な傾斜面14が、タワークレーン20の前後方向における凹部15の両側にそれぞれ設けられている。よって、フック装置2を巻き上げる際に、凹部15に対してピン13が前方および後方のどちらに位置していても、凹部15の両側のどちらかの傾斜面14にピン13を摺動させることができる。これにより、ピン13を凹部15に好適に嵌めることができる。
また、タワー24に対してジブ25が折り畳まれた際に、ジブ25に設けられた被係止装置9が、タワー24に設けられた係止装置8に係止される。これにより、ジブ25をタワー24に係留する際に、タワー24に引き寄せられたジブ25を確実にロックすることができる。また、係止装置8と被係止装置9との係合を解除ロープ10で解除することが可能である。よって、タワー24に係留されたジブ25をタワー24から解放する際に、タワー24へのジブ25のロックを好適に解除することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、ロープ16の先端をフック装置2のピン13に連結しているが、この構成に限定されず、フック装置2においてロープ16の先端が連結される部分は、ピン13が凹部15に嵌った際にブラケット3のタワー24側(図4の左側)の下端よりも上側に位置する部分であれば、どこでもよい。
1 ジブ係留装置
2 フック装置
3 ブラケット
4 フック用ウインチ
5 制御装置
6 検出装置
7 駆動機構
8 係止装置
9 被係止装置
10 解除ロープ(解除部材)
11 フック本体
12 フック
13 ピン(凸部)
14 傾斜面
15 凹部
16 ロープ
17 ウインチ
18 ガイドシーブ
20 タワークレーン
21 下部走行体
22 上部旋回体
23 運転室
24 タワー(ブーム)
25 ジブ
26 ガントリ
27 ストラット
28 下部スプレッダ
29 カウンタウエイト
30 バックストップ装置
31 ジブポイントシーブ
32 巻上ロープ
34 ジブガイライン
35 ジブ起伏用下部スプレッダ
36 ジブガイライン
37 ジブ起伏用上部スプレッダ
38 ジブ起伏ロープ
39 ブームガイライン
40 上部スプレッダ
41 ブーム起伏ロープ
42 ブームフットピン
44 ジブ起伏用ウインチ
45 ブーム起伏用ウインチ
51 ロックピン
52 タワー側ブラケット
53 レバー支持ブラケット
54 ロック解除レバー
56 ロックフレーム
57 ロックスプリング
58 ピンブロック部材
61 係止軸
62 ジブ側ブラケット
63 軸支持ブラケット
71 ブラケット
72 シャックル
73 ワイヤ

Claims (9)

  1. ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留装置であって、
    前記ジブの先端から吊り下げられるフック装置と、
    前記ジブの先端部に設けられたブラケットと、
    前記ブームに対して折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに、垂下した前記ジブを引き寄せる駆動機構と、
    を有し、
    前記フック装置は、
    フック本体と、
    前記フック本体により支持されたフックと、
    前記フック本体の上部に設けられた凸部と、
    を有し、
    前記ブラケットは、
    前記ジブが垂下された際に、前記クレーンの前後方向に前記凸部が摺動可能な傾斜面と、
    前記傾斜面に連続し、前記ジブが垂下された際に、前記凸部を下方から嵌めることが可能な凹部と、
    を有し、
    前記駆動機構は、
    前記フック装置における、前記凸部が前記凹部に嵌った際に前記ブラケットの前記ブーム側の下端よりも上側に位置する部分に連結されるロープと、
    前記ロープの巻き取りおよび繰り出しを行うウインチと、
    を有し、
    前記ブームから前記ジブが垂下された状態で、前記フック装置が巻き上げられ、前記傾斜面に当接した前記凸部が前記傾斜面を摺動して前記凹部に嵌り、この状態で、前記ロープが巻き取られることで、前記フック装置が前記ブームに引き寄せられることを特徴とするジブ係留装置。
  2. 前記駆動機構は、前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する際に、前記鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに引き寄せられている前記ジブを、前記ブームから離隔させることを特徴とする請求項1に記載のジブ係留装置。
  3. 前記ジブが前記ブームに引き寄せられている状態で、前記フック装置が巻き上げられ、前記傾斜面に当接した前記凸部が前記傾斜面を摺動して前記凹部に嵌り、この状態で、前記ロープが繰り出されることで、前記フック装置が前記ブームから離隔されることを特徴とする請求項1又は2に記載のジブ係留装置。
  4. 前記フック装置の巻き上げおよび巻き下げを行うフック用ウインチと、
    前記フック用ウインチの駆動を制御する制御装置と、
    前記ブラケットに設けられ、前記凹部内の所定位置に前記凸部が位置したことを検出する検出装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記フック装置の巻き上げ中に、前記凸部が前記所定位置に位置したことを前記検出装置が検出した場合に、前記フック装置の巻き上げを停止させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のジブ係留装置。
  5. 前記ロープが、前記凸部に連結されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のジブ係留装置。
  6. 前記傾斜面が、前記前後方向における前記凹部の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のジブ係留装置。
  7. 前記ブームに設けられた係止装置と、
    前記ジブに設けられ、前記ブームに対して前記ジブが折り畳まれた際に、前記係止装置によって係止される被係止装置と、
    前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除することが可能な解除部材と、
    を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のジブ係留装置。
  8. ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留方法であって、
    前記ジブの先端から吊り下げられるフック装置と、
    前記ジブの先端部に設けられたブラケットと、
    前記ブームに対して折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに、垂下した前記ジブを引き寄せる駆動機構と、
    を有し、
    前記フック装置は、
    フック本体と、
    前記フック本体により支持されたフックと、
    前記フック本体の上部に設けられた凸部と、
    を有し、
    前記ブラケットは、
    前記ジブが垂下された際に、前記クレーンの前後方向に前記凸部が摺動可能な傾斜面と、
    前記傾斜面に連続し、前記ジブが垂下された際に、前記凸部を下方から嵌めることが可能な凹部と、
    を有し、
    前記駆動機構は、
    前記フック装置における、前記凸部が前記凹部に嵌った際に前記ブラケットの前記ブーム側の下端よりも上側に位置する部分に連結されるロープと、
    前記ロープの巻き取りおよび繰り出しを行うウインチと、
    を有し、
    前記ブームから前記ジブを垂下させた状態で、前記フック装置を巻き上げ、前記傾斜面に当接した前記凸部を前記傾斜面に摺動させて前記凹部に嵌め、この状態で、前記ロープを巻き取ることで、前記フック装置を前記ブームに引き寄せることを特徴とするジブ係留方法。
  9. 前記ジブを前記ブームに引き寄せた状態で、前記フック装置を巻き上げ、前記傾斜面に当接した前記凸部を前記傾斜面に摺動させて前記凹部に嵌め、この状態で、前記ロープを繰り出すことで、前記フック装置を前記ブームから離隔させることを特徴とする請求項8に記載のジブ係留方法。
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