JP7106901B2 - Ignition device for internal combustion engine - Google Patents
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Description
本発明は、内燃機関用の点火装置に関する。 The present invention relates to ignition devices for internal combustion engines.
点火装置は、自動車等の内燃機関における点火手段として用いられる。点火装置は、点火プラグに高電圧を印加する点火コイルを備える。点火コイルとしては、一次コイル、二次コイル、及びコアと、これらを収容するケースとを備えたものがある。一次コイルと二次コイルとは、互いに磁気的に結合している。また、コアは、一次コイルへの通電及びその遮断によって発生する磁界の磁路を形成する。 2. Description of the Related Art Ignition devices are used as ignition means in internal combustion engines such as automobiles. The ignition device includes an ignition coil that applies a high voltage to the spark plug. Some ignition coils include a primary coil, a secondary coil, a core, and a case that accommodates them. The primary coil and secondary coil are magnetically coupled to each other. Also, the core forms a magnetic path for a magnetic field generated by energizing and interrupting the primary coil.
ここで、特許文献1には、点火コイル内部から発生するノイズを抑制すべく、コアを接地する技術が開示されている。特許文献1に記載の点火装置は、ケースに開口部が形成されており、コアの一部がケースの開口部から露出するよう配されている。そして、点火コイルとプラグホールとの間をシールするシール部材が、導電性を有する材料からなるとともにケースの開口部からのコアの露出部とプラグホールとの双方に接触している。これにより、特許文献1に記載の点火コイルは、コアをプラグホールへ接地している。
Here,
しかしながら、特許文献1に記載の点火装置においては、ケースの開口部から露出したコアの露出部がシール部材に完全には覆われておらず、コアの露出部が被水環境に曝されている。それゆえ、コアに錆等の腐食が生じ、コアとシール部材との電気的接続性が低下するおそれがある。その結果、コアの接地が適切に行われないおそれが考えられる。
However, in the ignition device described in
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、コアの接地を確実にしやすい内燃機関用の点火装置を提供しようとするものである。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of such problems, and it is an object of the present invention to provide an ignition device for an internal combustion engine that facilitates reliable grounding of the core.
本発明の一態様は、点火プラグ(11)を点火するための点火コイル(10)を備えた点火装置(1)であって、
前記点火コイルは、
互いに磁気的に結合された一次コイル(21)及び二次コイル(22)と、
前記一次コイルへの通電及びその遮断によって生じる磁束の磁路を構成するコア(3)と、
前記一次コイル、前記二次コイル、前記コアを収容するケース(4)と、
前記ケース内に充填された充填樹脂(23)と、
前記点火コイルが取り付けられる取付部材と前記ケースとの間をシールするシール部材(5)と、
シリンダヘッドに電気的に接続される筒状の導電性チューブ(16)と、
前記ケースに形成されたケース貫通孔(40)から露出する前記コアのコア露出部(321a)に接触して前記導電性チューブを介して前記コアを接地するアース部(6)と、を備え、
前記シール部材は、前記コア露出部と前記アース部との接触部よりも径方向の少なくとも外側の領域において、前記取付部材と前記ケースとの間をシールするよう構成されており、
前記アース部は、弾性変形可能な材料からなると共に、前記シール部材に装着された環状の本体部と、前記本体部から延設された柱状部(63)とを有し、かつ前記本体部が前記導電性チューブに接触するとともに前記柱状部が前記コア露出部に接触する状態で、前記本体部及び前記柱状部が前記コア露出部と前記導電性チューブとによって圧縮されている、内燃機関用の点火装置にある。
One aspect of the present invention is an ignition device (1) comprising an ignition coil (10) for igniting a spark plug (11),
The ignition coil is
a primary coil (21) and a secondary coil (22) magnetically coupled to each other;
a core (3) forming a magnetic path of the magnetic flux generated by energizing and interrupting the primary coil;
a case (4) housing the primary coil, the secondary coil, and the core;
a filling resin (23) filled in the case;
a sealing member (5) for sealing between the mounting member to which the ignition coil is mounted and the case;
a tubular conductive tube (16) electrically connected to the cylinder head;
a ground part (6) for grounding the core via the conductive tube by contacting the exposed core part (321a) of the core exposed from the case through hole (40) formed in the case. ,
The sealing member is configured to seal between the mounting member and the case in at least a radially outer region of a contact portion between the core exposed portion and the ground portion,
The ground portion is made of an elastically deformable material and has an annular main body portion attached to the seal member and a columnar portion (63) extending from the main body portion. The body portion and the columnar portion are compressed by the exposed core portion and the conductive tube in a state in which the columnar portion contacts the exposed core portion while contacting the conductive tube . in the ignition system.
本態様の点火装置において、シール部材は、コア露出部とアース部との接触部よりも径方向の少なくとも外側の領域において、取付部材とケースとの間をシールする。それゆえ、コア露出部とアース部との接触部が被水することを防止することができる。それゆえ、コアとアース部との間の電気接続性が経時的に損なわれることを防止しやすく、コアの接地を確実にしやすい。 In the ignition device of this aspect, the sealing member seals between the mounting member and the case at least in a radially outer region than the contact portion between the exposed core portion and the ground portion. Therefore, it is possible to prevent the contact portion between the exposed core portion and the ground portion from being exposed to water. Therefore, it is easy to prevent deterioration of the electrical connectivity between the core and the ground portion over time, and it is easy to ensure the grounding of the core.
また、アース部は、ケースのケース貫通孔から露出するコア露出部に接触している。それゆえ、アース部とコアとの接続作業を容易かつ確実にしやすい。さらに、アース部が、コアにおけるケースから露出した部分に接続されているため、ケース内に充填された充填樹脂に熱収縮、熱膨張が生じてもアース部とコアとの接続部に応力が生じにくい。これによっても、アース部とコアとの電気的接続を維持しやすい。 Also, the ground portion is in contact with the core exposed portion exposed from the case through hole of the case. Therefore, the work of connecting the ground portion and the core can be easily and reliably performed. Furthermore, since the ground part is connected to the part of the core exposed from the case, even if the filling resin filled in the case thermally contracts or expands, stress is generated at the connection part between the ground part and the core. Hateful. This also facilitates maintaining the electrical connection between the grounding portion and the core.
以上のごとく、本態様によれば、コアの接地を確実にしやすい内燃機関用の点火装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
As described above, according to this aspect, it is possible to provide an ignition device for an internal combustion engine in which the grounding of the core can be easily ensured.
It should be noted that the symbols in parentheses described in the claims and the means for solving the problems indicate the corresponding relationship with the specific means described in the embodiments described later, and limit the technical scope of the present invention. not a thing
(実施形態1)
内燃機関用の点火装置の実施形態につき、図1~図7を用いて説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火装置1は、図1に示すごとく、点火プラグ11(図7参照)に高電圧を印加することで点火プラグ11を点火する点火コイル10を備える。
(Embodiment 1)
An embodiment of an ignition device for an internal combustion engine will be described with reference to FIGS. 1 to 7. FIG.
As shown in FIG. 1, an
点火コイル10は、一次コイル21、二次コイル22、コア3、ケース4、充填樹脂23、及びシール部材5を有する。一次コイル21及び二次コイル22は、互いに磁気的に結合されている。コア3は、一次コイル21への通電及びその遮断によって生じる磁束の磁路を構成する。本実施形態において、コア3は、後述の中心コア31及び外周コア32を有する。
The
ケース4は、一次コイル21、二次コイル22、コア3を収容する。充填樹脂23は、ケース4内に充填されている。シール部材5は、点火コイル10が取り付けられる取付部材とケース4との間をシールする。ここで、取付部材は、ヘッドカバー15である。
点火装置1は、アース部6を備える。図2に示すごとく、アース部6は、ケース4に形成されたケース貫通孔40から露出するコア3のコア露出部321aに接触してコア3を接地する。シール部材5は、コア露出部321aとアース部6との接触部よりも径方向の少なくとも外側の領域において、ヘッドカバー15とケース4との間をシールする。
The
なお、本明細書において、取付部材(ヘッドカバー15)に対する点火コイル10の取付方向を上下方向Zという。なお、上下方向Zの上下の表現は、便宜的なものであり、上下方向Zが鉛直方向と平行となる必要はない。また、本明細書において、単に「径方向」といったときは、シール部材5の径方向を意味する。径方向は、上下方向Zに直交する。
以後、本実施形態につき詳説する。
In this specification, the mounting direction of the
Hereinafter, this embodiment will be described in detail.
本実施形態の点火装置1は、車両用エンジン等の内燃機関において、混合気への着火手段として用いられる。本実施形態の点火装置1は、点火コイル10をエンジン本体13に取り付けてなる。図7に示すごとく、エンジン本体13は、シリンダヘッド14、ヘッドカバー15、導電性チューブ16、及びカバーシール17を備える。
The
シリンダヘッド14は、点火コイル10を挿入配置するとともに点火プラグ11を取り付けるプラグホール141を有する。ヘッドカバー15は、シリンダヘッド14を上下方向Zの一方側から覆っている。ヘッドカバー15は、シリンダヘッド14のプラグホール141に向かって開口する挿入穴151を有する。また、ヘッドカバー15は、上下方向Zにおける反シリンダヘッド14側へ突出するとともに、点火コイル10をボルト締結するためのボス152が形成されている。本実施形態において、ヘッドカバー15は樹脂製でも金属製でもよい。なお、以後、上下方向Zにおける、シリンダヘッド14に対してヘッドカバー15が配された側を上側といい、その反対側を下側という。
The
導電性チューブ16は、導電性を有する材料、例えば金属、を円筒状に形成してなり、プラグホール141とヘッドカバー15の挿入穴151とを連結するよう配されている。
The
カバーシール17は、略円環形状を有する。カバーシール17は、ヘッドカバー15の挿入穴151の全周に嵌合するカバー側密着部171と、導電性チューブ16の外周面全周に径方向に弾性的に密着するチューブ側密着部172とを有する。これにより、カバーシール17は、導電性チューブ16とヘッドカバー15との間をシールしている。
The
カバー側密着部171の上面には、上側に突出した位置決め凸部173がカバー側密着部171の全周に形成されている。後述するが、位置決め凸部173は、点火コイル10のシール部材5を位置決めする役割を有する。
A
また、導電性チューブ16の下端部はプラグホール141の上部に形成された段部142に嵌合している。これにより導電性チューブ16とシリンダヘッド14との間はシールされているとともに、導電性チューブ16はシリンダヘッド14に電気的に接続されている。
Also, the lower end of the
プラグホール141、挿入穴151、及び導電性チューブ16の内側に、点火コイル10が挿入配置されている。図1に示すごとく、本実施形態において、点火コイル10は、前述の一次コイル21、二次コイル22、コア3、ケース4、充填樹脂23、及びシール部材5に加え、アース部6を備える。
The
一次コイル21及び二次コイル22は、同心状に巻回されており、内外周に重なって配置されている。一次コイル21及び二次コイル22のそれぞれの巻回軸が伸びる方向は、上下方向Zに直交する方向であり、この方向を以後「横方向X」と呼ぶ。また、以後、上下方向Zと横方向Xとの双方に直交する方向を縦方向Yという。
The
一次コイル21及び二次コイル22の内側に中心コア31が配置されている。中心コア31は、横方向Xに長尺な柱状を呈している。
A
一次コイル21及び二次コイル22の外周を、横方向X及び縦方向Yから取り囲むように外周コア32が配されている。ここで、外周コア32は、上下方向Zに開口する略矩形状の枠体である。外周コア32は、縦方向Y及び上下方向Zに平行に形成されるとともに横方向Xに対向するよう形成された一対の縦コア部321と、横方向X及び上下方向Zに平行に形成されるとともに縦方向Yに対向するよう形成された図示しない一対の横コア部とを有する。一対の縦コア部321の内側に中心コア31が配されている。中心コア31の横方向Xの一方の端部は、一方の縦コア部321に接触しており、これにより中心コア31と外周コア32とは導通している。
An
図1に示すごとく、外周コア32の一対の縦コア部321のうち、横方向Xの一方側に位置する縦コア部321の下面には、上側に凹んだコア凹部321bが形成されている。図6に示すごとく、コア凹部321bは、横方向Xにおける縦コア部321の中央に形成されている。コア凹部321bは、縦方向Yに長尺な角丸長方形状を呈している。詳細は後述するが、コア凹部321bにはアース部6が挿入されている。図1に示すごとく、縦コア部321の下面のうち、少なくともコア凹部321bが形成された部位は、後述するケース4の底壁部412に当接している。本実施形態において、外周コア32の下面全体が、ケース4の底壁部412に当接している。
As shown in FIG. 1, of the pair of
図1に示すごとく、中心コア31及び外周コア32は、軟磁性材料からなる。中心コア31及び外周コア32は、複数の電磁鋼板を積層してなる。そして、中心コア31及び外周コア32によって磁束を通過させる閉磁路が構成される。当該閉磁路に、一次コイル21への通電及びその遮断時に生じる磁束が通過する。
As shown in FIG. 1, the
図1に示すごとく、ケース4は、収容部41と高圧タワー部42とを備える。ケース4は、電気的絶縁性を有する。収容部41は、一次コイル21、二次コイル22、中心コア31、外周コア32、及び充填樹脂23を収容する。高圧タワー部42は、収容部41から下側へ向かって形成されている。
As shown in FIG. 1 , the
図1に示すごとく、収容部41は、側方壁部411と底壁部412とを有する。側方壁部411は、一次コイル21及び二次コイル22、中心コア31、外周コア32を、上下方向Zに直交する四方向から囲む。側方壁部411は、上端が開口しており、下端が底壁部412により閉塞されている。
As shown in FIG. 1 , the
側方壁部411の横方向Xの一方側の部位には、コネクタ部413が嵌合されている。図示は省略するが、コネクタ部413には、エンジンコントロールユニット等の外部機器に接続されたワイヤハーネスの端部のコネクタが接続される。なお、コネクタ部413は、側方壁部411と一体に形成されていてもよい。
A
また、側方壁部411における横方向Xの反コネクタ部413側には、フランジ部414が突出形成されている。フランジ部414には、上下方向Zに貫通したボルト挿入孔414aが形成されている。ボルト挿入孔414aには、点火コイル10をヘッドカバー15のボス152に螺合するためのボルトBが挿入されている。
A
底壁部412は、側方壁部411の下端部を閉塞するよう、上下方向Zに直交する面方向に形成されている。底壁部412の上面には、外周コア32の下端部を挿入するための配置溝部412aが形成されている。配置溝部412aは、外周コア32の下面全体を底壁部412に上下方向Zに投影した領域の全体に形成されており、矩形環状を呈している。そして、外周コア32の下面全体は、配置溝部412aの底面に当接している。
The
図2に示すごとく、配置溝部412aにおける外周コア32のコア凹部321bの真下には、上下方向Zに貫通するケース貫通孔40が形成されている。図6に示すごとく、ケース貫通孔40は、上下方向Zに直交するすべての方向において、コア凹部321bよりも大きく形成されている。すなわち、ケース貫通孔40は、コア凹部321bよりも一回り大きく形成されている。なお、図6においては、上下方向Zから見たときのケース貫通孔40の位置を一点鎖線にて表している。
As shown in FIG. 2, a case through
ケース貫通孔40は、点火コイル10の中心軸周りの周方向(以後、単に周方向ということもある。)に長尺に形成されている。本実施形態において、ケース貫通孔40は、縦方向Yに長尺な角丸長方形状を呈している。
The case through-
上下方向Zから見たとき、コア凹部321bは、ケース貫通孔40の内側に収まっている。そして、図2に示すごとく、コア凹部321bは、ケース貫通孔40から露出するコア露出部321aを構成している。なお、ケース貫通孔40は、外周コア32の下面におけるコア凹部321bの周囲の部位により塞がれている。これにより、ケース4内へ充填樹脂23を充填したときに充填樹脂23がケース貫通孔40からケース4外へ漏れ出ないようになっている。
When viewed in the vertical direction Z, the core
図1に示すごとく、底壁部412の中央部は開口しており、この開口の周縁から下側に突出するよう高圧タワー部42が形成されている。高圧タワー部42は、略円筒形を有し、その内側空間が底壁部412の開口と連通している。
As shown in FIG. 1, the central portion of the
高圧タワー部42の上端部には、高圧タワー部42の上端の開口を閉塞するように高圧出力端子101が圧入されている。これにより、高圧タワー部42の内側空間の上側が閉塞されている。高圧出力端子101は、充填樹脂23がケース4から漏出することを防ぐ役割を有する。高圧出力端子101は、上側において、接続部材102を介して二次コイル22に接続されている。
A high-
収容部41内は、一次コイル21、二次コイル22、中心コア31、外周コア32等の点火コイル10の構成部品が収容され、かつ、高圧出力端子101で高圧タワー部42の上端部が閉塞された状態において、ケース4上部の開口から充填樹脂23が充填される。これにより、収容部41内に収容された各部品は、充填樹脂23により樹脂封止されている。充填樹脂23は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなり、ケース4よりも線膨張係数が小さい。
Components of the
高圧タワー部42には、高圧タワー部42の下側からシール部材5が嵌合している。シール部材5は、ケース4とヘッドカバー15との間をシールする。シール部材5は、略円筒形状を有し、弾性変形可能かつ電気的絶縁性を有する材料からなる。シール部材5は、例えばシリコーンゴムからなる。
The
シール部材5は、その上端部に位置して径方向に広がる円環状に形成された第一シール部51と、第一シール部51の内周端から下側に延設された筒状の第二シール部52とを有する。
The
第一シール部51は、上面がケース4の底壁部412の下面に密着している。図2に示すごとく、第一シール部51におけるコア凹部321b及びケース貫通孔40の下側には、第一シール部51を上下方向Zにまっすぐ貫通するシール貫通孔50が形成されている。
The upper surface of the
図6に示すごとく、シール貫通孔50は、上下方向Zに直交するすべての方向において、コア凹部321bよりも大きく形成されている。すなわち、シール貫通孔50は、コア凹部321bよりも一回り大きく形成されている。上下方向Zから見たとき、シール貫通孔50は、ケース貫通孔40と同形状である。すなわち、図3、図6に示すごとく、シール貫通孔50は、周方向に長尺に形成されている。また、本実施形態において、シール貫通孔50は、縦方向Yに長尺な角丸長方形状を呈している。なお、図6における一点鎖線は、上下方向Zから見たときのケース貫通孔40の位置だけではなく、シール貫通孔50の位置も表している。
As shown in FIG. 6, the seal through-
本実施形態において、上下方向Zから見たとき、コア凹部321bの内側空間、ケース貫通孔40の内側空間、及びシール貫通孔50の内側空間は、上下方向Zにまっすぐ並ぶよう形成される。
In the present embodiment, the inner space of the core
図1、図2に示すごとく、第一シール部51は、その外周端全周に、下側に突出した円環状のシール係合部511を有する。図2に示すごとく、シール係合部511は、シール貫通孔50の外周側の位置に形成されている。図1に示すごとく、シール係合部511は、カバーシール17の位置決め凸部173を外周側から覆うよう、位置決め凸部173に係合される。これにより、シール部材5は、カバーシール17に対して位置決めされている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図1、図2に示すごとく、シール係合部511の下端部は、カバーシール17とヘッドカバー15との境界部に密着している。そして、少なくとも第一シール部51のシール係合部511が形成された領域の上面は底壁部412の下面に密着している。これにより、シール部材5は、コア露出部321aとアース部6との接触部よりも径方向の少なくとも外側の領域において、ヘッドカバー15とケース4との間をシールしている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the lower end of the
図3に示すごとく、第一シール部51には、プラグホール141の内外を連通し、プラグホール141内外の換気を行うための換気通路512が形成されている。換気通路512は、第一シール部51の上面の外周端付近において、全周に形成された換気溝512aと、換気溝512aの一部に連通するとともに第一シール部51を上下方向Zに貫通する換気孔512bとを備える。換気溝512aは、点火コイル10の外側空間に連通する外気連通部512cを有する。また、換気溝512aは、換気通路512を水分が通り抜けることを防止するための4つのプール溝512dを有する。プール溝512dは、換気溝512aにおけるプール溝512d以外の部位よりも大きく深い溝として形成されており、侵入してきた水分を溜める機能を備える。4つのプール溝512dは、周方向に等間隔に形成されている。また、換気孔512bは、周方向において外気通路部と180°反対の位置に形成されている。
As shown in FIG. 3, the
図1に示すごとく、第二シール部52は、略円筒状を呈しており、高圧タワー部42の外周面に密着している。第二シール部52には、その下側から絶縁パイプ103が嵌合されている。絶縁パイプ103に関しては後述する。シール部材5には、第一シール部51の下側及び第二シール部52の外周側に、アース部6が装着されている。
As shown in FIG. 1 , the
アース部6は、略円環状を呈している。アース部6は、導電性を有するとともに弾性変形可能な材料からなる。例えば、アース部6は、導電性シリコーンゴム、導電性EPDM(すなわち導電性エチレンプロピレンジエンゴム)により構成することができる。
The
本実施形態において、アース部6は、一つの部材により構成されている。そして、アース部6は、第一シール部51の下面及び第二シール部52の外周面に密着するようシール部材5に装着されている。図2に示すごとく、アース部6は、シール部材5の第一シール部51の下面に密着する環状部61と、環状部61の内周端から下側に延設されるとともに第二シール部52の外周面に密着する筒状部62と、環状部61から延設された柱状部63とを備える。
In this embodiment, the grounding
図4に示すごとく、環状部61は、円環状を呈しており、その上面において第一シール部51のシール係合部511を除く部位の下面全面に密着している。また、環状部61の外周端は、カバーシール17の位置決め凸部173の上端に当接している。つまり、環状部61の外周端は、第一シール部51と位置決め凸部173とにより上下方向Zに挟まれている。環状部61の外径は、シール部材5のシール係合部511の内径と同等である。
As shown in FIG. 4 , the
環状部61には、前述のシール部材5の換気孔512bを防がないようにするためのスリット64が形成されている。スリット64は、シール部材5の換気孔512bの真下に形成される。これにより、シール部材5の換気孔512bは、環状部61によって塞がれず、プラグホール141内外を連通している。
A
図2に示すごとく、筒状部62は、円筒状を呈しており、第二シール部52の上端部の外周面の全周に密着している。また、筒状部62は、自由状態よりも上下方向Zに圧縮しており、筒状部62の下端部は、全周において導電性チューブ16に弾性的に当接している。これにより、アース部6は、導電性チューブ16を介して接地されている。
As shown in FIG. 2 , the
柱状部63は、環状部61の上面から上側に突出するよう円柱状に形成されている。柱状部63は、シール貫通孔50及びケース貫通孔40の内側を貫通し、コア露出部321aに接触している。これにより、アース部6は、ケース4内の充填樹脂23と接触することなく、外周コア32と導通している。柱状部63は、コア凹部321b内に挿入嵌合されている。
The
図6に示すごとく、柱状部63は、上下方向Zに直交するすべての方向において、シール貫通孔50及びケース貫通孔40のそれぞれよりも小さく形成されている。つまり、シール貫通孔50及びケース貫通孔40よりも一回り小さく形成されている。
As shown in FIG. 6, the
図6に示すごとく、柱状部63は、縦方向Yにおいてコア凹部321bよりも小さく形成されている一方、横方向Xにおいてコア凹部321bと同等の大きさに形成されている。
As shown in FIG. 6, the
ここで、柱状部63は、自由状態よりも上下方向Zに圧縮された状態で配されている。それゆえ、図5に示すごとく、点火装置1にアース部6を取り付けた状態において、柱状部63の上端部は、コア凹部321bの底面に弾性的に密着している。さらに、柱状部63の上端部は、自由状態よりも上下方向Zに圧縮されることにより上下方向Zに直交する方向に膨張しており、これにより、横方向Xの両側においてコア凹部321bに密着している。すなわち、柱状部63は、上端部及び横方向Xの両側において、コア凹部321bに密着している。なお、図5において、弾性変形後の柱状部63の上端部を破線で表している。
Here, the
そして、図2に示すごとく、アース部6は、筒状部62において導電性チューブ16に接触しているとともに柱状部63においてコア凹部321b(すなわちコア露出部321a)と接触している。これにより、外周コア32は、アース部6、導電性チューブ16を介してシリンダヘッド14へ接地される。
As shown in FIG. 2, the
図1に示すごとく、高圧タワー部42の内側における高圧出力端子101の下側には抵抗体104が配されている。抵抗体104は、上側において高圧出力端子101に電気接続されており、下側において後述のコイルスプリング105に接続されている。抵抗体104は、点火コイル10に接続される点火プラグ11からのノイズ電流が、二次コイル22へ伝わることを抑制する役割を有する。
As shown in FIG. 1, a
コイルスプリング105は、上下方向Zに弾性変形できるように構成された、導電性を有するバネである。コイルスプリング105は、その上端部において抵抗体104に弾性的に当接しているとともに、その下端部において点火プラグ11の端子に弾性的に当接している。これにより、コイルスプリング105は、抵抗体104と点火プラグ11とを電気的に接続している。そして、これに伴い、二次コイル22と点火プラグ11とは、接続部材102、高圧出力端子101、抵抗体104、コイルスプリング105を介して導通する。
The
コイルスプリング105は、電気的絶縁性を有する絶縁パイプ103の内側に配されている。絶縁パイプ103は、絶縁性を有する樹脂を略円筒形状に形成してなる。図示は省略するが、コイルスプリング105は絶縁パイプ103に対して上下方向Zに係合しており、これにより絶縁パイプ103はコイルスプリング105を保持している。絶縁パイプ103は、その上端部において、シール部材5の第二シール部52に嵌合されている。また、図示は省略するが、絶縁パイプ103の下端部にはゴムを筒状に形成したプラグキャップが嵌合されている。プラグキャップには、点火プラグ11が嵌入される。
The
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本実施形態の点火装置1において、シール部材5は、コア露出部321aとアース部6との接触部よりも径方向の少なくとも外側の領域において、取付部材とケース4との間をシールする。それゆえ、コア露出部321aとアース部6との接触部が被水することを防止することができる。それゆえ、コア3とアース部6との間の電気接続性が経時的に損なわれることを防止しやすく、コア3の接地を確実にしやすい。
Next, the effects of this embodiment will be described.
In the
また、アース部6は、ケース4のケース貫通孔40から露出するコア露出部321aに接触している。それゆえ、アース部6とコア3との接続作業を容易かつ確実にしやすい。さらに、アース部6が、コア3におけるケース4から露出した部分に接続されているため、ケース4内に充填された充填樹脂23に熱収縮、熱膨張が生じてもアース部6とコア3との接続部に応力が生じにくい。これによっても、アース部6とコア3との電気的接続を維持しやすい。
Also, the grounding
また、アース部6の一部は、導電性チューブ16に接触している。それゆえ、外周コア32を導電性チューブ16を介してシリンダヘッド14に接地することができる。そのため、ヘッドカバー15が導電性を有するか否かに関わらず外周コア32を接地することができる。それゆえ、ヘッドカバー15については、導電性を有する例えば金属により構成することも可能であるし、導電性を有さない例えば樹脂により構成することも可能であり、自由に材料を選択することができる。
Also, a portion of the
また、アース部6は、弾性変形可能な材料からなり、かつ、コア露出部321aに対して弾性的に密着している。それゆえ、アース部6とコア露出部321aとの密着を維持しやすい。これにより、外周コア32を安定して接地させることができる。
Also, the grounding
また、アース部6及びコア露出部321aの少なくとも一方は、シール部材5に形成されたシール貫通孔50を貫通して相手方に接触している。それゆえ、アース部6とコア露出部321aとを簡易な構造で接続させることができる。
At least one of the
また、シール貫通孔50とケース貫通孔40とのそれぞれは、周方向に長尺に形成されている。それゆえ、周方向におけるシール貫通孔50及びケース貫通孔40の位置と、アース部6の位置とを厳密に揃えなくても、シール貫通孔50及びケース貫通孔40の内側にアース部6を挿入できるため、点火コイル10の生産性を向上させやすい。
Further, each of the seal through-
また、コア露出部321a及びアース部6は、一方が凹部(本実施形態においてはコア凹部321b)を有し、他方が前記凹部に挿入嵌合する凸部(本実施形態においては柱状部63)を有する。それゆえ、コア露出部321aとアース部6との接続を維持しやすい。
One of the exposed
なお、本実施形態においては、コア露出部321aが凹部を有し、アース部6が凸部を有する例を示したが、逆に、図8に示すごとく、コア露出部321aが凸部を有し、アース部6が凹部を有する構造を採用することもできる。この場合にも、同様の作用効果が得られる。さらに、これらに限られず、図9に示すごとく、コア露出部321aが平面上に形成されており、アース部6がそのコア露出部321aに面接触するような構成とすることも可能である。
In this embodiment, the core exposed
以上のごとく、本実施形態によれば、コアの接地を確実にしやすい内燃機関用の点火装置を提供することができる。 As described above, according to the present embodiment, it is possible to provide an ignition device for an internal combustion engine that facilitates grounding of the core.
(実施形態2)
本実施形態は、図10~図13に示すごとく、実施形態1に対して、シール部材5のシール貫通孔50の形状、及びアース部6の形状を変更した実施形態である。
(Embodiment 2)
As shown in FIGS. 10 to 13, this embodiment is an embodiment in which the shape of the seal through-
図10~図12に示すごとく、シール貫通孔50は、第一孔部501と第二孔部502とを有する。第一孔部501は、シール部材5の上面に形成された凹みである。第一孔部501は、第一シール部51の上面におけるコア露出部321aの下側の領域から、径方向における第二シール部52の外周端の位置まで、径方向に形成されている。上下方向Zから見たとき、第一孔部501の径方向の外周端部は、外周側に膨らむ曲面状に形成されている。
As shown in FIGS. 10 to 12, the seal through
図10~図12に示すごとく、第二孔部502は、第一シール部51を上下方向Zにまっすぐ貫通した孔である。第二孔部502は、第一孔部501の内周端から下側に形成されている。第二孔部502の内周端は、第二シール部52の外周面と連続的に形成されている。
As shown in FIGS. 10 to 12, the
アース部6は、シール貫通孔50の第一孔部501を埋めるよう配された第一アース部65と、第一アース部65の内周端から下側に延設されるとともに第二孔部502を埋めるよう配された第二アース部66と、第一アース部65の外周端付近から上側に延設された第三アース部67とを有する。
The grounding
図11に示すごとく、第一アース部65は、ケース4の底壁部412の下面に沿う板状に形成されている。第一アース部65は、第一孔部501と同形状を有し、第一孔部501にぴったり収まっている。
As shown in FIG. 11 , the
第二アース部66は、シール部材5の第二シール部52の外周面に沿う板状に形成されている。第二アース部66は、自由状態よりも上下方向Zに圧縮しており、第二アース部66の下端部は導電性チューブ16に弾性的に当接している。これにより、アース部6は、導電性チューブ16を介して接地されている。第二アース部66は、上下方向Zに直交する断面形状が第二孔部502と同形状であるとともに、第二孔部502内を貫通している。
The
第三アース部67は、第一アース部65の外周端部から上側に向かって形成されている。図13に示すごとく、第三アース部67は、周方向における第一アース部65の中央部から形成されている。図11に示すごとく、第三アース部67は、ケース貫通孔40を貫通し、外周コア32のコア凹部321bに挿入されている。なお、第三アース部67は、コア凹部321b及びケース貫通孔40に対する大きさの関係、位置関係は、実施形態1の柱状部63と同様である。
The
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
Others are the same as those of the first embodiment.
Note that, of the reference numerals used in the second and subsequent embodiments, the same reference numerals as those used in the previous embodiments represent the same components as those in the previous embodiments, unless otherwise specified.
本実施形態においては、アース部6の形成範囲が周方向の一部であるため、アース部6を小型化することができる。それゆえ、アース部6の材料費を抑えることも可能であり、コスト低減にもつながる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
In this embodiment, since the formation range of the
In addition, it has the same effects as those of the first embodiment.
(実施形態3)
本実施形態は、図14~図19に示すごとく、点火コイル10が取り付けられる取付部材が導電性を有し、取付部材の一部がアース部6を構成している実施形態である。なお、本実施形態においても、取付部材はヘッドカバー15である。本実施形態において、ヘッドカバー15は金属からなる。
(Embodiment 3)
In this embodiment, as shown in FIGS. 14 to 19, the mounting member to which the
図14に示すごとく、エンジン本体13は、ヘッドカバー15及びシリンダヘッド(図示略)を有し、実施形態1とは異なり、導電性チューブ(図1等の符号16参照)、カバーシール(図1等の符号17参照)は有さない。ヘッドカバー15は、実施形態1と同様、シリンダヘッドのプラグホールに向かって開口する挿入穴151とボス152を備える。図示は省略するがヘッドカバー15はシリンダヘッドに直接的に組み付けられており、これによりヘッドカバー15はシリンダヘッドに接地されている。
As shown in FIG. 14, the
図14~図16に示すごとく、ヘッドカバー15は、その上面における挿入穴151の周囲に、点火コイル10のシール部材5を係合させるための係合凸部153を有する。図16に示すごとく、係合凸部153は、挿入穴151を取り囲むよう円環状に形成されている。係合凸部153の外周端は、挿入穴151の中心軸を中心とした略真円状に形成されている。そして、図14、図15に示すごとく、係合凸部153の外周側にシール部材5のシール係合部511が係合している。
As shown in FIGS. 14 to 16, the
図16に示すごとく、係合凸部153には、周方向の一部に内周側に突出した内周突出部154が形成されている。図14、図15に示すごとく、内周突出部154は、一部がコア露出部321aと上下方向Zに重なる位置に配されるよう形成されている。
As shown in FIG. 16, the engaging
図14~図16に示すごとく、内周突出部154から上側に向かってアース部6が形成されている。アース部6は、上下方向Zにまっすぐ伸びた円柱状に形成されている。図15、図18に示すごとく、アース部6は、シール貫通孔50及びケース貫通孔40の内側を貫通し、コア凹部321b内に挿入されているとともに、コア凹部321bの底面に上下方向Zに当接している。これにより、外周コア32はアース部6を含むヘッドカバー15を介してシリンダヘッドに接地されている。
As shown in FIGS. 14 to 16, the
図17に示すごとく、本実施形態においても、コア凹部321bは、縦方向Yに長尺な角丸長方形状を呈している。そして、アース部6は、縦方向Yにおいてコア凹部321bよりも小さく形成されているとともに、横方向Xにおいてコア凹部321bより若干小さく形成されている。そして、図17、図18に示すごとく、本実施形態において、アース部6の外周面は、コア凹部321bの縦方向Yの一方側の側面に接触している。ここで、点火コイル10がヘッドカバー15のボス152にボルト締結される前の状態において、図19、図20に示すごとく、アース部6とコア凹部321bとが縦方向Yに接触していない場合を仮定する。この場合であっても、図14に示すごとく点火コイル10をボス152にボルト締結する際に、ヘッドカバー15に対して点火コイル10がボルトBと共に回転する。そのため、点火コイル10がボス152にボルト締結された状態においては、アース部6とコア凹部321bとが縦方向Yで接触する。なお、これに限られず、例えば、アース部6の直径をコア凹部321bの横方向Xの長さよりも若干長くすることで、アース部6をコア凹部321bに圧接させる構成にしてもよい。
その他は、実施形態1と同様である。
As shown in FIG. 17, also in the present embodiment, the
Others are the same as those of the first embodiment.
本実施形態においては、点火コイル10が取り付けられる取付部材、すなわちヘッドカバー15の一部がアース部6を構成している。それゆえ、コア3を接地するために別部材を用いる必要がなく、部品点数の増加を防ぐことができる。
In this embodiment, a mounting member to which the
さらに、本実施形態の構成において、コア露出部321a及びアース部6は、一方が凹部を有し、他方が凹部に挿入嵌合されている。これにより、点火コイル10をヘッドカバー15のボス152にボルト締結する際、ボルトBの回転に伴い点火コイル10も回転した場合、前述の凹部と凸部が当接することで点火コイル10の回転は止まる。これにより、凹部と凸部との接触を確保しやすいとともに、点火コイル10がボルトBの回転に伴って過度に回転してしまうことを防止することができる。点火コイル10の過度の回転を防止することにより、シール部材5とシリンダヘッド14との密着性を維持しやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
Furthermore, in the configuration of this embodiment, one of the core exposed
In addition, it has the same effects as those of the first embodiment.
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。 The present invention is not limited to the embodiments described above, and can be applied to various embodiments without departing from the scope of the invention.
1 点火装置
10 点火コイル
11 点火プラグ
23 充填樹脂
3 コア
321a コア露出部
4 ケース
40 ケース貫通孔
5 シール部材
6 アース部
REFERENCE SIGNS
Claims (5)
前記点火コイルは、
互いに磁気的に結合された一次コイル(21)及び二次コイル(22)と、
前記一次コイルへの通電及びその遮断によって生じる磁束の磁路を構成するコア(3)と、
前記一次コイル、前記二次コイル、前記コアを収容するケース(4)と、
前記ケース内に充填された充填樹脂(23)と、
前記点火コイルが取り付けられる取付部材と前記ケースとの間をシールするシール部材(5)と、
シリンダヘッドに電気的に接続される筒状の導電性チューブ(16)と、
前記ケースに形成されたケース貫通孔(40)から露出する前記コアのコア露出部(321a)に接触して前記導電性チューブを介して前記コアを接地するアース部(6)と、を備え、
前記シール部材は、前記コア露出部と前記アース部との接触部よりも径方向の少なくとも外側の領域において、前記取付部材と前記ケースとの間をシールするよう構成されており、
前記アース部は、弾性変形可能な材料からなると共に、前記シール部材に装着された環状の本体部と、前記本体部から延設された柱状部(63)とを有し、かつ前記本体部が前記導電性チューブに接触するとともに前記柱状部が前記コア露出部に接触する状態で、前記本体部及び前記柱状部が前記コア露出部と前記導電性チューブとによって圧縮されている、内燃機関用の点火装置。 An ignition device (1) comprising an ignition coil (10) for igniting a spark plug (11),
The ignition coil is
a primary coil (21) and a secondary coil (22) magnetically coupled to each other;
a core (3) forming a magnetic path of the magnetic flux generated by energizing and interrupting the primary coil;
a case (4) housing the primary coil, the secondary coil, and the core;
a filling resin (23) filled in the case;
a sealing member (5) for sealing between the mounting member to which the ignition coil is mounted and the case;
a tubular conductive tube (16) electrically connected to the cylinder head;
Previouscontacting the core exposed portion (321a) of the core exposed from the case through hole (40) formed in the caseVia said conductive tubeA ground part (6) for grounding the coreWhen,with
The sealing member seals between the mounting member and the case in at least a radially outer region of a contact portion between the core exposed portion and the ground portion.is configured as
The ground portion is made of an elastically deformable material and has an annular main body portion attached to the seal member and a columnar portion (63) extending from the main body portion. The main body and the columnar portion are compressed by the exposed core portion and the conductive tube in a state in which the columnar portion contacts the exposed core portion while contacting the conductive tube., ignition devices for internal combustion engines.
前記導電性チューブは、前記プラグホールと前記挿入穴とを連結するように配されており、
前記点火コイルは、前記プラグホール、前記挿入穴、及び前記導電性チューブの内側に挿入されている、請求項1に記載の内燃機関用の点火装置。 The ignition device further includes a cylinder head (14) having a plug hole (141), and a head cover (15) having an insertion hole (151) opening toward the plug hole and constituting the mounting member. death,
The conductive tube is arranged to connect the plug hole and the insertion hole,
2. The ignition device for an internal combustion engine according to claim 1, wherein said ignition coil is inserted inside said plug hole, said insertion hole, and said conductive tube.
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