JP7102973B2 - リチウムイオン二次電池用の正極活物質とその製造方法、およびチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Co1/5MV>1.4CoMV・・・(1)
(なお、上記式(1)中、CoMV、及び、Co1/5MVは、それぞれの粒子における、Ni、Co、Mn、Co、及び、Mの物質量の合計に対するCo物質量の比率を示す。)
図1は、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用の正極活物質(以下、「正極活物質」と称すこともある。)の一例を示した模式図である。本実施形態に係る正極活物質10は、リチウム(Li)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、及び、任意に元素Mを含み、六方晶系の層状構造を有するリチウム金属複合酸化物の粉体1を含有する。
リチウム金属複合酸化物の粉体1は、各元素の物質量比(モル比)が、Li:Ni:Co:Mn:M=(1+u):(1-x-y-z):x:y:z[式中、uは-0.05≦u≦0.50、xは0.15≦x≦0.50、yは0.15≦y≦0.50、zは0≦z≦0.10であり、0.30≦(x+y+z)≦0.85を満たし、Mは、W、Mo、V、Zr、Ti、Cr、Al、Si、B、Nb、及び、Taから選択される少なくとも1種の元素]で表される。なお、上記組成式は、リチウム金属複合酸化物の粉体(粒子)全体の平均モル比を表している。
リチウム金属複合酸化物の粉体1は、体積平均粒径Mvが8μm以上20μm以下であることが好ましく、8μm以上15μm以下であることがより好ましい。リチウム金属複合酸化物の粉体1の体積平均粒径Mv(以下、平均粒径(MV)ともいう。)が上記範囲である場合、後述する粒度のばらつきと、粒度による組成勾配と、を組み合わせることにより、正極活物質10を用いた二次電池は、高い出力特性と、正極への高い充填性を有することによる高い電池容量とをより高いレベルで両立させることができる。
リチウム金属複合酸化物の粉体1は、粒径のばらつき指数を示す[(D90-D10)/MV](以下、「ばらつき指数」と略記することもある。)が、0.80以上である。ここで、ばらつき指数は、レーザー光回折散乱法による粒度分布における、粒度分布曲線における粒子量の体積積算で90%での粒径(D90)と10%での粒径(D10)、及び、平均粒径(MV)とによって算出される値である。
リチウム金属複合酸化物の粉体1は、小さい粒径を有する粒子ほど、Coの物質量の比率(Co比率)が高くなるような組成勾配を有する。なお、本明細書において、Coの物質量の比率(Co比率)とは、実質的に同一の粒径を有する複数の粒子における、Ni、Co、Mn、及び、元素Mの物質量(モル)の合計に対する、Coの物質量(モル)の比率の平均をいう。
正極活物質10に含まれるリチウム金属複合酸化物の粉体1は、上述したように、比較的にブロードな粒度分布を有するだけでなく、粒度によるCo比率の組成勾配を有し、小粒径ほどCoリッチとなる。従来、ブロードな粒度分布を有する正極活物質では、出力特性の向上が求められていたところ、本実施形態に係る正極活物質10を用いた二次電池では、粒度によるCo比率の組成勾配を有することにより、相対的に反応表面積が大きくなる、小粒径の粒子(微粒子)において、Coリッチな組成となることにより、リチウムイオンの挿入や脱離(=電池反応)が一段と促進される。このように、正極活物質10では、Coリッチな組成を有する微粒子が充放電を主体的に担うことで、二次電池における反応抵抗(正極抵抗)を一層低下させることができ、出力特性の向上と高いエネルギー密度とを高いレベルで両立させることが可能となる。
Co1/2MV>1.1CoMV ・・・(式2)
図2は、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用の正極活物質の製造方法(以下、「正極活物質の製造方法」ともいう。)の一例を示す図である。正極活物質の製造方法は、上述した正極活物質10を、工業的規模で容易に、生産性高く得ることができる。以下、図2を参照して、正極活物質10の製造方法について説明する。なお、以下の説明は、製造方法の一例であって、以下の記載に製造方法を限定するものではない。
表面に水酸化コバルトを含む層を備えた金属複合水酸化物の粒子(前駆体)は、晶析(中和反応)により、生成することができる。晶析は、公知の方法を用いることができるが、少なくともニッケルとコバルトとマンガンを含有する金属複合水酸化粒子を得る、第1の晶析工程(ステップS10)と、得られた金属複合水酸化粒子の表面に水酸化コバルト層を形成する、第2の晶析工程(ステップS20)と、を備えることが好ましい。以下、各晶析工程の一例について、説明する。
まず、少なくともニッケルとコバルトとマンガンとを含む混合水溶液を中和して、金属複合水酸化物の粒子を得る(ステップS10)。具体的には、例えば、反応槽内において、少なくともニッケルとコバルトとマンガンを含む混合水溶液に、撹拌しながら中和剤水溶液を添加して、中和反応により複合水酸化物の粒子を共沈させる。本工程(ステップS10)により、少なくともニッケルとコバルトとマンガンを含む複合酸化物の粒子(金属複合水酸化物の粒子)を得ることができる。
次いで、金属複合水酸化物の粒子を水中に分散させてスラリーを形成し、スラリーに、コバルトを含む水溶液を添加して、中和反応により、前記金属複合水酸化物の粒子の表面に水酸化コバルトを含む層を形成する。具体的には、例えば、得られた金属複合水酸化物の粒子を水中に分散させ、撹拌しながらコバルトを含む水溶液と、中和剤水溶液とを添加して、金属複合水酸化物粒子の表面に水酸化コバルトを析出させる。
また、正極活物質10の製造方法は、第2の晶析工程で得られた表面に水酸化コバルトを含む層を備えた金属複合水酸化物の粒子(前駆体の粒子)を熱処理する熱処理工程(ステップS25、不図示)を備えてもよい。
次いで、上記で得られた前駆体の粒子と、リチウム化合物とを混合してリチウム混合物を得る(ステップS30)。また、混合工程(ステップS30)では、元素Mを含む化合物を混合してもよい。
次いで、リチウム混合物を酸化雰囲気中で750℃以上1000℃以下の温度で焼成する(ステップS40)。リチウム混合物を焼成すると、前駆体の粒子(表面に水酸化コバルト層を備えた金属複合水酸化物の粒子、及び/又は、金属複合酸化物の粒子)に、リチウム化合物中のリチウムが拡散するので、多結晶構造の粒子からなるリチウム金属複合酸化物の粒子(粉体1)が形成される。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池(以下、「二次電池」ともいう。)は、上述した正極活物質を含む正極と、負極と、電解質とを備える。リチウムイオン二次電池は、従来公知のリチウムイオン二次電池と同様の構成要素により構成されることができ、例えば、正極、負極、及び非水系電解液を備える。また、二次電池は、例えば、正極、負極、及び固体電解質を備えた全固体二次電池であってもよい。以下、正極以外の各構成要素について、説明する。
上記の正極活物質を用いて、二次電池の正極を作製する。以下に正極の製造方法の一例を説明する。まず、上記の正極活物質(粉体状)、導電材および結着剤(バインダー)を混合し、さらに必要に応じて活性炭や、粘度調整などの目的の溶剤を添加し、これを混練して正極合材ペーストを作製する。
負極は、金属リチウム、リチウム合金等を用いることができる。また、負極は、リチウムイオンを吸蔵・脱離できる負極活物質に結着剤を混合し、適当な溶剤を加えてペースト状にした負極合材を、銅等の金属箔集電体の表面に塗布、乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成したものを用いてもよい。
正極と負極との間には、セパレータを挟み込んで配置する。セパレータは、正極と負極とを分離し、電解質を保持するものであり、公知のものを用いることができ、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの薄い膜で、微少な孔を多数有する膜を用いることができる。
非水系電解質としては、非水電解液を用いることができる。非水系電解液は、例えば、支持塩としてのリチウム塩を有機溶媒に溶解したものを用いてもよい。また、非水系電解液として、イオン液体にリチウム塩が溶解したものを用いてもよい。なお、イオン液体とは、リチウムイオン以外のカチオンおよびアニオンから構成され、常温でも液体状を示す塩をいう。
以上のように説明してきた正極、負極、セパレータ、及び非水系電解液や、正極、負極、及び固体電解質で構成される本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、円筒形や積層形など、種々の形状にすることができる。
粒度分布の指標となる体積平均粒径Mv、D10、D90などは、レーザー回折式粒度分布計(日機装株式会社製、商品名:マイクロトラック)により測定した。測定されたそれぞれの値を用いて、[D90-D10)/Mv]で表されるばらつき指数を算出した。
リチウム金属複合酸化物の粉体を構成する粒子の外観については、走査型電子顕微鏡(SEM、株式会社日立ハイテクノロジーズ製、商品名:S-4700)により観察した。
リチウム金属複合酸化物の粉体(全体)の組成分析は、ICP発光分析装置(株式会社島津製作所製、ICPS-8100)を用いて行った。
それぞれの粒子径ごとのNi、Co、Mn組成の変化は走査型電子顕微鏡(SEM)観察および上記SEM付属のSEM-EDX分析にて評価した。具体的には、リチウム金属複合酸化物の粉体を倍率2000倍で観察して、2、5、10、15、20μmに±1μm以内の粒子を5粒子ずつ抽出し、各粒子に電子線を照射して発生した特性X線をエネルギー分光してNi、Co、Mnのmol比率を算出し、これを平均化することで評価した。
得られた正極活物質の放電容量および正極抵抗の評価は以下のように行った。正極活物質70質量%にアセチレンブラック20質量%及びPTFE10質量%を混合し、ここから150mgを取り出してペレットを作製し正極とした。負極としてリチウム金属を用い、電解液には1MのLiClO4を支持塩とするエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の等量混合溶液(富山薬品工業製)を用いた。露点が-80℃に管理されたAr雰囲気のグローブボックス中で、2032型のコイン電池を作製した。
(晶析工程)
[原料調製]
第1の晶析工程(ステップS10)に用いる原料水溶液として、純水に硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸マンガンを、各元素のモル比がNi:Co:Mn=1:1:1(以降の表記も同様)となるように溶解調整したもの(原料水溶液1)を用意した。また、第2の晶析工程(ステップS20)に用いる原料水溶液として、硫酸コバルトのみを溶解したもの(原料水溶液2)を用意した。なお、原料水溶液2のCoの含有量は、最終的に得られる前駆体の組成がNi:Co:Mn=3:4:3となるように調整した。
連続晶析用の反応槽内に純水を入れ、槽内温度を40℃に設定し、そこへ25質量%水酸化ナトリウム水溶液を、槽内pHが液温25℃基準でpH12.0になるように添加しながら、反応槽内に原料水溶液1及び25質量%アンモニア水を一定速度で加えながら反応させ、中和反応で生成した金属複合水酸化物の粒子を含む溶液をオーバーフローから回収した。回収物を水酸化ナトリウム水溶液で洗浄したのち、水洗乾燥して、金属複合水酸化物粒子を得た。
得られた金属複合水酸化物の粒子を、純水中に分散させてスラリーとした。金属複合水酸化物の粒子に対して、所定量(最終的な組成がNi:Co:Mn=3:4:3となるように計算した)の原料水溶液2を準備した。金属複合水酸化物粒子のスラリーを反応槽へ入れ、そこへ25質量%水酸化ナトリウム水溶液を槽内pHが液温25℃基準でpH12.0になるように添加しながら、原料水溶液2を添加し、ステップS1で得た金属複合水酸化物の粒子の表面に水酸化コバルトからなる層を形成した。反応終了後、生成物を水洗乾燥して、表面に水酸化コバルトからなる層を備えた金属複合水酸化物の粒子(前駆体の粒子)を得た。
得られた前駆体の粒子を大気雰囲気下で550℃で酸化焙焼(熱処理)して、複合酸化物とした後、リチウムと各元素のモル比でLi:(Ni+Co+Mn)=1.03:1となるように、複合酸化物と炭酸リチウムとを秤量して、混合した。
上記の混合物を容器に入れ、電気炉を用いて大気雰囲気下で850℃で10時間保持して焼成してリチウム金属複合酸化物の粒子(粉体)を得た。
得られたリチウム金属複合酸化物をICPで分析し、狙い組成(Li:Ni:Co:Mn=1.03:0.3:0.4:0.3)であることを確認した。レーザー回折散乱法測定による体積平均粒径Mvは10μmであった。また粒径のばらつき指数[(D90-D10)/MV]は0.87であった。
(晶析工程)
原料水溶液として、純水に硫酸ニッケル、硫酸コバルト、硫酸マンガンをNi:Co:Mn=3:4:3となるように溶解調整した原料水溶液を用意した。
得られた金属複合水酸化物の粒子(前駆体の粒子)を実施例と同様の条件で酸化焙焼(熱処理)した後、炭酸リチウムと混合した。その混合物を、実施例と同様の条件で焼成してリチウム金属複合酸化物粒子を得た。
得られたリチウム金属複合酸化物粒子をICPで分析し、狙い組成(Li:Ni:Co:Mn=1.03:0.3:0.4:0.3)であること、レーザー回折散乱法測定による体積基準の平均粒径MVは10μmであることを確認した。また粒径のばらつき指数は0.86であった。
表1に示すように、実施例の正極活物質は、ばらつき指数が0.8以上であり、高い充填密度を有するといえる。実施例の正極活物質においては、ブロードな粒度分布を有するため、二次電池に用いた際に、高いエネルギー密度を有することができる。また、表2、及び、図3に示すように、実施例の正極活物質においては、小粒径の粒子ほどCoの比率が高くなっていることが明らかである。また、表3に示すように、実施例と比較例の電池特性を比べた場合、放電容量は同等だが、実施例においては正極抵抗(反応抵抗)が大幅に低下している。実施例の正極活物質においては、Liイオンの挿入脱離(=電池反応)がより進みやすい小粒径、かつ、Coリッチな粒子が充放電を主体的に担うことで正極反応抵抗を低下させていると考えられる。
1…リチウム金属複合酸化物の粉体
1a…リチウム金属複合酸化物の粒子(微細粒子)
1b…リチウム金属複合酸化物の粒子(平均粒径(MV)を有する粒子)
1c…リチウム金属複合酸化物の粒子(粗大粒子)
Claims (6)
- リチウム(Li)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、及び、任意に元素Mを含み、六方晶系の層状構造を有するリチウム金属複合酸化物の粉体を含有する正極活物質であって、
前記リチウム金属複合酸化物の粉体は、各元素の物質量比(モル比)が、Li:Ni:Co:Mn:M=(1+u):(1-x-y-z):x:y:z[式中、uは-0.05≦u≦0.50、xは0.15≦x≦0.50、yは0.15≦y≦0.50、zは0≦z≦0.10であり、0.30≦(x+y+z)≦0.85を満たし、Mは、W、Mo、V、Zr、Ti、Cr、Al、Si、B、Nb、及び、Taから選択される少なくとも1種の元素]で表され、
前記リチウム金属複合酸化物の粉体の粒度分布において、ばらつきの指数を示す[(D90-D10)/体積平均粒径Mv]が0.80以上であり(なお、D90、及び、D10は、それぞれ、レーザー光回折散乱法により測定される累積90体積%径、及び、累積10体積%を示す。)、
前記リチウム金属複合酸化物の粉体は、粒径の小さい粒子ほど、Ni、Co、Mn、及び、前記元素Mの物質量の合計に対する、Coの物質量の比率が高くなるような組成勾配を有し、
前記リチウム金属複合酸化物の粉体は、体積平均粒径Mvと同じ粒径を有する粒子におけるCoの物質量の比率Co MV と、体積平均粒径Mvの1/5と粒径と同じ粒径を有する粒子におけるCoの物質量の比率Co 1/5MV とが、以下の関係式(1)を満たす、
リチウムイオン二次電池用の正極活物質。
Co 1/5MV >1.4Co MV ・・・(1)
(なお、上記式(1)中、Co MV 、及び、Co 1/5MV は、それぞれの粒子における、Ni、Co、Mn、Co、及び、Mの物質量の合計に対するCo物質量の比率を示す。) - 前記リチウム金属複合酸化物の粉体は、体積平均粒径Mvが8μm以上20μm以下の範囲である、請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用の正極活物質。
- 少なくともニッケルとコバルトとマンガンとを含む混合水溶液を中和して、金属複合水酸化物の粒子を得る、第1の晶析工程と、
前記金属複合水酸化物の粒子を水中に分散させてスラリーを形成し、前記スラリーに、コバルトを含む水溶液を添加して、中和反応により、前記金属複合水酸化物の粒子の表面に水酸化コバルトを含む層を形成する、第2の晶析工程と、
前記第2の晶析工程により得られた前駆体の粒子と、リチウム化合物とを混合してリチウム混合物を得る混合工程と、
前記リチウム混合物を、酸化雰囲気中で750℃以上1000℃以下の温度で焼成する焼成工程と、を備える、
請求項1又は請求項2に記載のリチウムイオン二次電池用の正極活物質の製造方法。 - 前記混合工程において、前記リチウム化合物と混合する前に、前記前駆体を熱処理する熱処理工程を備える、請求項3に記載のリチウムイオン二次電池用の正極活物質の製造方法。
- 前記第1の晶析工程後に得られる前記金属複合水酸化物の粒子は、ばらつきの指数を示す[(D90-D10)/体積平均粒径Mv]が0.80以上である、請求項3又は請求項4に記載のリチウムイオン二次電池用の正極活物質の製造方法。
- 正極と、負極と、電解質とを備え、前記正極は、請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン二次電池用の正極活物質を含む、リチウムイオン二次電池。
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