JP7195091B2 - Synthetic resin cap - Google Patents
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Description
本発明は、例えば、飲料物等の内容物を収容する容器の口部に装着される合成樹脂製キャップに関する。
BACKGROUND OF THE
従来の合成樹脂製キャップとして、天壁(天面壁)とその周縁から垂下したスカート壁とを備え、天壁内面に、容器口部の内面に密着する中足(内側シール片)と、容器口部の外面に密着する外足(外側シール片)とが形成されたものが知られている(例えば特許文献1)。 As a conventional synthetic resin cap, it has a top wall (top wall) and a skirt wall hanging down from the periphery thereof, and on the inner surface of the top wall, a middle leg (inner sealing piece) that is in close contact with the inner surface of the container mouth, and a container mouth. An outer leg (outer seal piece) that is in close contact with the outer surface of the portion is known (for example, Patent Document 1).
斯かるキャップでは、容器口部の内外面に中足及び外足が密着し、容器内部の密封性が確保されることになる。 In such a cap, the inner and outer legs are in close contact with the inner and outer surfaces of the mouth of the container, thereby ensuring the sealing of the inside of the container.
しかし、原因は定かではないが、売店、自動販売機等において、飲料入り容器に装着された状態の上記のような従来のキャップに割れが生じていることがあり、特に、天壁において割れが認められる傾向が顕著である。 However, although the cause is not clear, cracks may occur in conventional caps attached to beverage containers in stores, vending machines, etc., and cracks occur particularly in the ceiling wall. The tendency to be recognized is remarkable.
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、天壁の割れ防止に有効であり、ひいては密封性を高めることが可能な合成樹脂製キャップを提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a synthetic resin cap which is effective in preventing cracks in the top wall and which can improve sealing performance.
上記目的を達成するために、本発明に係る合成樹脂製キャップは、天壁と、この天壁の外周部から下方に向かって延び、容器口部の雄ねじに螺合する雌ねじを有するスカート壁とを備えた合成樹脂製キャップであって、前記天壁の中央部の肉厚が、その周囲の肉厚よりも大となっていて、前記天壁の下面には、前記容器口部の内周面に密着する環状の中足が設けられ、また、前記天壁の下面において、前記中央部と前記中足の間には、下方に突出するリブが設けられ、前記リブは前記中央部に接続される位置に設けてあり、前記中央部は、前記リブよりも下方に突出し、前記中央部の下面を下方に略ドーム状に膨出させてあり、該中央部の下面において前記リブが接続されていない部分の全体が球面の一部となるように構成し、前記リブは、前記中央部を囲み該中央部と同心の略正八角形の辺をなす八辺部と、この八辺部の計八つの頂点のうち相互に隣接しない四つの頂点から内方に向かって延び前記中央部に接続される接続部と、前記八つの頂点から外方に向かって延びる突出部とを有する(請求項1)。 In order to achieve the above object, the synthetic resin cap according to the present invention comprises a top wall, and a skirt wall extending downward from the outer peripheral portion of the top wall and having a female thread to be screwed to the male thread of the container opening. The thickness of the central portion of the top wall is larger than the thickness of the periphery thereof, and the bottom surface of the top wall has the inner periphery of the container opening An annular middle leg is provided in close contact with the surface, and a rib projecting downward is provided between the central portion and the middle leg on the lower surface of the ceiling wall, and the rib is connected to the central portion. The central portion protrudes downward from the ribs, the lower surface of the central portion protrudes downward in a substantially dome shape, and the ribs are connected to the lower surface of the central portion. The rib is composed of an eight-sided portion surrounding the central portion and forming sides of a substantially regular octagon concentric with the central portion, and a sum of the eight-sided portions. It has a connection portion extending inwardly from four vertices that are not adjacent to each other among the eight vertices and connected to the central portion, and a projecting portion extending outward from the eight vertices (Claim 1). ).
本願発明では、天壁の割れ防止に有効であり、ひいては密封性を高めることが可能な合成樹脂製キャップが得られる。 The present invention provides a synthetic resin cap that is effective in preventing cracking of the top wall and that can improve sealing performance.
すなわち、本願の各請求項に係る発明の合成樹脂製キャップでは、天壁の中央部の肉厚を大きくすることにより、天壁の割れの発生を効果的に防止することができ、ひいては密封性を高めることが可能となるという効果が得られる。 That is, in the synthetic resin cap of the invention according to each claim of the present application, by increasing the thickness of the central portion of the top wall, it is possible to effectively prevent cracks in the top wall, and as a result, the sealing performance is improved. can be obtained.
請求項1に係る発明の合成樹脂製キャップでは、中央部の周囲に設けたリブによって上記効果が一層高まることになる。 In the synthetic resin cap of the first aspect of the invention, the ribs provided around the central portion further enhance the above effect.
本発明の実施の形態について図面を参照しながら以下に説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1、図2に示す合成樹脂製キャップ(以下、キャップという)1は、例えばペットボトル等の容器の口部に装着されて使用されるものであり、本例ではインジェクション成形によってポリエチレンで一体的に成形されている。なお、キャップ1を形成する素材は、特に限定されるものではなく、本実施形態で用いたポリエチレンの他、ポリプロピレン等が好適に用いられる。
A synthetic resin cap (hereinafter referred to as a cap) 1 shown in FIGS. 1 and 2 is used by being attached to the mouth of a container such as a PET bottle. is molded into The material for forming the
また、図1、図2に示すように、キャップ1は、平面視において略円形状の天壁2と、この天壁2の外周部から下向きに延びる略円筒状のスカート壁3を有している。ここで、スカート壁3の外周面にはローレット溝4を、内周面には雌ねじ5を設けてあり、この雌ねじ5は容器口部の外周に形成された雄ねじに結合(螺合)可能である。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
そして、容器口部の雄ねじにスカート壁3の雌ねじ5が結合するようにキャップ1を回転させて容器口部に装着すると、天壁2の内面(下面)に連設された環状の中足(インナーリング)6、環状リブ7及び環状の外足(アウターリング)8が容器口部に密着し、これにより、容器口部が密封された状態となる。すなわち、キャップ1が容器口部に装着された状態では、中足6は容器口部内に差し込まれて容器口部の内周面に密着し、環状リブ7は容器口部の環状の上端面に密着し、外足8は容器口部の外周面に密着するように構成されている。
Then, when the
また、キャップ1は、未開封(開栓が一度もされていないこと)を証明する機能を有するピルファープルーフキャップであり、容器口部に装着された未開封のキャップ1の開封時(最初の開栓時)に、雄ねじと雌ねじ5の結合が解除されるようにキャップ1を回転させると、キャップ1は容器口部から離脱するが、スカート壁3の下部に連結されたタンパーエビデンスバンド(以下、単に「バンド」という)9は容器口部に残留するように構成されている。
In addition, the
すなわち、スカート壁3の下部には、スカート壁3の全周にわたって延びる環状弱化部10を介してバンド9を連結してあり、環状弱化部10は、スカート壁3とバンド9との境界の内周側に存在する複数のブリッジ10aと、スカート壁3とバンド9とを上下に画するようにスカート壁3及びバンド9の周方向に延びるスリット10bとで構成され、ブリッジ10aが所定の力で引っ張られると破断するように、ブリッジ10aの一部(外周部分)もスリット10bで切断されている。
That is, the
また、バンド9の内周側には、内向きに突出する係止片(フラップ)11を、周方向に間隔をおいて複数(本例では8個)設けてある(図1、図2参照)。各係止片11は、キャップ1が容器口部に装着された状態で、容器口部の外周において雄ねじよりも下方に形成された環状突起(ビード部)の略下側へ位置し、開栓操作によって環状突起に係止する(図3参照)。すなわち、係止片11は、環状突起に下方から係止可能に構成され、開封の際に、環状弱化部10より上方にあるキャップ本体部(スカート壁3及び天壁2)は容器口部から離脱し、環状弱化部10より下方にあるバンド9は容器口部に残留し、これに伴って環状弱化部10は破断する。
In addition, on the inner peripheral side of the
ここで、バンド9はキャップ本体部(スカート壁3及び天壁2)と一体成形され、バンド9に設けられる係止片11は、キャップ1の成形時には図2に示すように下向きに突出しているが、容器口部へのキャップ1の装着の際に、環状突起に押し上げられて反転し、上向きに突出する状態となる。
Here, the
そして、本実施形態では、図1、図2に示すように、天壁2の中央部12の下面を下方に略ドーム状に膨出させ、中央部12の肉厚が、その周囲の肉厚よりも大となるようにしてある。
In this embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, the lower surface of the
詳述すると、天壁2の中央部12は、中足6に囲まれた底面視略円形の領域13の中心に位置し、底面視において領域13の中心と中央部12の中心とは合致する。ここで、中足6の根元の内径(領域13の直径)は18mm~35mmとすることができ、例えば約20mm(一例としては20.2mm)とすることが考えられる。
More specifically, the
また、天壁2下面には、下方に突出するリブ14が設けられ、天壁2においてリブ14等が設けられていない(何も設けられていない)部位の肉厚は0.7mm、リブ14が設けられている部位の最大肉厚は1.0mm(つまりリブ14の最大高さは0.3mm)であるのに対し、中央部12の最大肉厚(中心の肉厚)は1.2mm~2.4mm(好ましくは1.3mm~1.8mm)としてある。すなわち、中央部12はリブ14よりも下方に突出しているのであり、中央部12の最大肉厚が1.2mm未満では天壁2に割れが生じる可能性が高く、2.4mm超では成形性が低下する。
Further, a
また、中央部12の下面は、半径2mm~7mmの球面の一部となっており、底面視における中央部12の最大外径を3mm~7mmとしてある。なお、本例では、リブ14を設けてあるため、中央部12の下面の一部が欠けて底面視円形となっていない。
The lower surface of the
このように、本実施形態のキャップ1では、天壁2の中央部12の肉厚を大きくすることにより、天壁2の割れの発生を効果的に防止することができ、ひいては密封性を高めることが可能となる。そして、この効果は、中央部12の周囲に設けたリブ14によって高められることになる。
Thus, in the
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。例えば、以下のような変形例を挙げることができる。 It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be modified in various ways without departing from the gist of the present invention. For example, the following modifications can be given.
上記実施の形態では、通常、キャップ1をインジェクション成形する際に天壁2の中心にゲート溜まりが形成されることを利用して、中央部12を下方に膨出させるようにしているが、他の部位よりも厚肉の中央部12を形成可能であれば、コンプレッション成形等、他の成形方法によりキャップ1を成形してもよい。また、天壁2の中央部12を厚肉にするに際し、中央部12の下面を下方に隆起させるものに限らず、例えば、中央部12の上面を上方に隆起させるようにしてもよい。
In the above-described embodiment, the
上記実施の形態では、中央部12に接続される位置にリブ14を設けているが、例えば中央部12に接続される位置にリブ14を設けないようにしてもよい。つまり、天壁2の下面において、中央部12の周囲にスペースをあけてリブ14を設け、さらにリブ14を囲むように中足6を設けるようにしてもよい。
Although the
本明細書で挙げた変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。 It goes without saying that the modifications described in this specification may be combined as appropriate.
1 合成樹脂製キャップ
2 天壁
3 スカート壁
4 ローレット溝
5 雌ねじ
6 中足
7 環状リブ
8 外足
9 タンパーエビデンスバンド
10 環状弱化部
10a ブリッジ
10b スリット
11 係止片
12 中央部
13 領域
14 リブ
1
Claims (1)
前記天壁の中央部の肉厚が、その周囲の肉厚よりも大となっていて、
前記天壁の下面には、前記容器口部の内周面に密着する環状の中足が設けられ、
また、前記天壁の下面において、前記中央部と前記中足の間には、下方に突出するリブが設けられ、
前記リブは前記中央部に接続される位置に設けてあり、
前記中央部は、前記リブよりも下方に突出し、
前記中央部の下面を下方に略ドーム状に膨出させてあり、該中央部の下面において前記リブが接続されていない部分の全体が球面の一部となるように構成し、
前記リブは、前記中央部を囲み該中央部と同心の略正八角形の辺をなす八辺部と、この八辺部の計八つの頂点のうち相互に隣接しない四つの頂点から内方に向かって延び前記中央部に接続される接続部と、前記八つの頂点から外方に向かって延びる突出部とを有することを特徴とする合成樹脂製キャップ。
A synthetic resin cap comprising a top wall and a skirt wall extending downward from the outer periphery of the top wall and having a female thread to be screwed to a male thread of a container opening,
The thickness of the central portion of the ceiling wall is greater than the thickness of its surroundings,
An annular middle leg is provided on the lower surface of the ceiling wall and is in close contact with the inner peripheral surface of the container mouth,
Further, a rib projecting downward is provided between the central portion and the middle leg on the lower surface of the top wall,
The rib is provided at a position connected to the central portion,
The central portion protrudes downward from the rib,
The lower surface of the central portion is bulged downward in a substantially dome shape, and the entire portion of the lower surface of the central portion to which the ribs are not connected is configured to be a part of the spherical surface,
The ribs extend inward from eight sides that surround the central part and form sides of a substantially regular octagon concentric with the central part, and four vertices that are not adjacent to each other among a total of eight vertices of the eight sides. A synthetic resin cap characterized by having a connecting portion extending from the central portion and connecting to the central portion, and projecting portions extending outward from the eight vertexes .
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