JP7190335B2 - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents
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Description
前記第2間隙が前記左右方向の中間部から両端部に向かうにつれて狭くなるように前記第2底面が形成された電気掃除機の吸込口体が提供される。
また、本発明によれば、前記吸込口体を備えた電気掃除機が提供される。
図1は本発明の吸込口体を備えた電気掃除機(実施形態1)を示す斜視図であり、図2は図1の電気掃除機における集塵部の斜視図である。なお、図1において、この電気掃除機の前後左右上下方向を矢印にて示している。
この電気掃除機Aは、電動送風機1bを内蔵する駆動部1および駆動部1に着脱可能に装着される集塵部2を有する掃除機本体10と、駆動部1の下部に可撓性ホース6およびヒンジ部材7を介して接続された吸込口体3と、駆動部1の上部に接続される棒状のハンドル4とを備えたスティック型の電気掃除機である。
この筐体1aは、その前面側の下半部に、集塵部2を着脱可能に装着するよう前面から左右側面に亘って開口する装着凹部1cが設けられると共に、下端には後述するヒンジ部材7(図1、図5参照)とリベット8を介して連結される前後一対の連結片1aeが下方へ突出して設けられている。なお、一対の連結片1aeにはそれぞれ円形孔が形成されている。
また、筐体1aの上端には有底筒状のハンドル接続部1abが設けられると共に、ハンドル接続部1abの後面上部には、ハンドル4の下端の係止凹部(不図示)と係脱可能に係止する係止爪(不図示)を有する押しボタン1afが設けられている。また、ハンドル4の上部には手元側の電源スイッチ4aが設けられている。
集塵カップ2aは、集塵部2が駆動部1の装着凹部1cに装着されたときに第1通風路1cbと接続する図示しない空気流入口を底部に有している。この空気流入口は、集塵カップ2aの底部から上方へ突出した短筒形に形成されており、その短筒形の上端には逆止弁(不図示)が設けられている。つまり、空気流入口から集塵カップ2a内にダストを含む空気が流入する際は逆止弁が開き、空気の流れが止まると逆止弁が閉じてダストが空気流入口側へ戻らないようになっている。
また、集塵カップ2aの上端の前面には、係止爪112aeを有するスライド部材12aeおよび付勢部材としての図示しない圧縮コイルバネを有するロック機構2aeが設けられると共に、集塵カップ2aの下端には、駆動部1の装着凹部1cの底部1caの周囲部に設けられた図示しない凹部に係止可能な図示しない突起部2afが設けられている。
一方、駆動部1の筐体1aにおける装着凹部1cの上縁近傍には、装着凹部1cに装着された集塵カップ2aのロック機構2aeの係止爪112aeと係脱可能に係止する図示しない係止凹部が設けられている。
弾性枠体2baは、短筒部12baと、短筒部12baの下端縁から吊り下がるように連設された枠部22baと、枠部22baの底部から上方突出状に連設された倒立U形の摘み部32baと、短筒部12baの外周面に連設された外鍔部42baとを有し、少なくとも枠部22baが弾性変形可能な材料(例えば、樹脂)にて形成されている。
図3は図1の電気掃除機における吸込口体の正面図であり、図4は図1の電気掃除機における吸込口体の底面図である。また、図5は図4のI-I線矢視断面図であり、図6は図4のII-II線矢視断面図であり、図7は図4のIII-III線矢視断面図である。なお、図4において、吸込口体の前後左右方向を矢印にて示している。
下ケース3aは、左右方向に長い底壁部3aaと、底壁部3aaの後端を除く周囲部に連設された周壁部(バンパー)3abと、底壁部3aaの後端に連設されたローラ保持部3acとを有し、ローラ保持部3acの被清掃面Fと対面する底面にはローラ13acが左右方向の軸心を中心として回転可能に枢着されている。
また、第1底面13aaは第1間隙S1が略一定であるのに対し、第2底面33aaは第2間隙S2が左右方向の中間部133aaから両端部に向かうにつれて上下方向に狭くなっている(図3参照)。すなわち、第1底面13aaは全体的に平坦面であるのに対し、第2底面33aaは前方から視て上方向に凸となる略アーチ形となっている。
なお、一例として、第1間隙S1は0.5mm程度、第2間隙S2は1mm~3mm程度の範囲とすることができるが、この寸法に限定されるものではない。
第2底面33aaは、平面的に視て(図4参照)、第1底面3aaの左右両端部よりも内側に設けられており、左右方向の中間部から両端部に向かうにつれて前後方向の幅が狭くなる形状に形成されている。
また、平面的に視て、第2底面33aaの中間部には吸込口3cの前部が張り出していると共に、第1段差面23aaは吸込口3cの左右側部に緩やかにカーブしながら接近してリブ3fと接続する凸曲面部を有している。
また、第2段差面としてのダスト受け面43aaも、左右方向の両端部から中間部143aaに向かうにつれて後方へ凹んでいる。このダスト受け面43aaは、清掃時に吸込口体3を前進させると比較的大きなダストが当たる面であり、これについて詳しくは後述する。
これら左右一対の起毛布3dと前記ローラ13acとで、第1底面13aaと被清掃面Fとの間の第1間隙S1が概ね所定値となるように吸込口体3を支持している。
また、第1底面13aaにおける吸込口3cの左右周縁部から後方周縁部に亘って、第1間隙S1よりも上下方向に狭い第3間隙S3をもって被清掃面Fに接近するリブ3fが設けられている(図3~図5参照)。
また、第1底面13aaにおける吸込口3cの後方には左右方向に延びる起毛ブラシ3eが設けられている。
さらに、図6、図7に示すように、下ケース3aの底壁部3aaの上面における接続部3gの左右両側には、左右一対の支持板3hが互いに対面して設けられると共に、左右一対の支持板3hに左右方向の同一軸心上に円形ボス部3haがそれぞれ形成されている。これら左右一対の円形ボス部3haには、後述するヒンジ部材7が連結される。
ヒンジ部材7において、上連結部7aの上方へ突出する前後一対の板状部分7aaには前後方向の同一軸心上に前後一対の円形孔17aaが形成されると共に、下連結部7bの下方へ突出する左右一対の板状部分7baには左右方向の同一軸心上に左右一対の円形孔17baが形成されている。
これにより、吸込口体3は、ヒンジ部材7を介して掃除機本体10に対して、左右方向の軸心を中心として前後方向に揺動可能となり、かつ、前後方向の軸心を中心として左右方向に揺動可能となる。
このように構成された実施形態1の電気掃除機Aの動作について、図1~図8を参照しながら説明する。なお、図8は実施形態1の吸込口体にてダストを吸引する状態を説明する図であって(A)は正面側から視た状態、(B)は底面側から視た状態である。
床などの清掃(掃除)の際、電気掃除機Aの電源スイッチ1acまたは4aを押すことにより、電動送風機1bが駆動して駆動部1内が負圧となり、それによって吸込口3cからダストを含む空気が吸込口体3内に流入する。この際、吸込口体3の第1底面13aaの第1間隙S1を第2底面33aaの第2間隙S2よりも小さくし、かつ、第1間隙S1よりも上下方向に狭い第3間隙S3をもって被清掃面Fに接近するリブ3fを吸込口3cの左右から後方に亘って設けたことにより、吸込口3cの前部からダストを含む空気が吸い込まれやすくなっている。また、第2間隙S2において、左右方向の両端部側が中間部よりも狭くなっているため、吸込口3cから遠い第2間隙S2の左右両端部側の吸引力の低下が抑えられる。
また、大小のダストD1、D2がダスト受け面43aaの左右端部側にあってダスト受け面43aaに当たると、ダスト受け面43aaが左右方向の中間部143aaに向かうにつれて後方へ凹んでいるため、吸込口体3が前進することによりダストD1、D2はダスト受け面43aaに沿って中間部143aa側へ移動する。移動したダストD1、D2は、自己が通れる広さ(被清掃面Fからの高さ)を有する第2間隙S2に達すると、そこから吸込口3cへ吸引される。このとき、大きいダストD2は小さいダストD1よりも中間部143aaに近い位置まで移動して吸込口3cへ吸引される。
なお、ダスト受け面43aaに当たるダストが第2間隙S2の最も広い箇所(第2底面33aaの中間部133aaの被清掃面Fからの高さが最も大きい箇所)よりも大きい場合は、使用者が吸込口体3の前部を少し浮かすことによりダストを吸込口3cへ吸引することができる。
図9は実施形態2の吸込口体にてダストを吸引する状態を説明する図であって(A)は正面側から視た状態、(B)は底面側から視た状態である。なお、図9(A)および(B)において、図8(A)および(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態2の吸込口体3Xは、第2底面33aaの構成が実施形態1とは異なる以外は、実施形態1の吸込口体3と概ね同様に構成されている。以下、実施形態2における実施形態1とは異なる点を主に説明する。
具体的には、吸込口体3Xにおいて、第2底面33aaの中間部133aaにおけるダスト受け面43aaから吸込口3cに亘る範囲に前後方向の溝部233aaが設けられている。
この溝部233aaの被清掃面Fからの高さHは、第2底面33aaの中間部133aaの被清掃面Fからの高さ(第2間隙S2の最も広い部分)よりも高くなっており、例えば、4mm程度となっている。また、溝部233aaの左右方向の幅Wも4mm程度となっている。なお、溝部233aaの高さHおよび幅Wは、この寸法に限定されるものではない。
図10は実施形態3の吸込口体にてダストを吸引する状態を説明する図であって(A)は正面側から視た状態、(B)は底面側から視た状態である。なお、図10(A)および(B)において、図8(A)および(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3の吸込口体3Yは、第2底面333aaの構成が実施形態1とは異なる以外は、実施形態1の吸込口体3と概ね同様に構成されている。以下、実施形態3における実施形態1とは異なる点を主に説明する。
具体的には、第2底面333aaは、左右方向の中間部から両端部側へ向かうにつれて第2間隙S2が狭くなるよう階段状に形成されている。なお、実施形態3における第2間隙S2の最も広い高さおよび最も狭い高さは、実施形態1における第2間隙S2の最も広い高さおよび最も狭い高さはと同じに設定されている。
このように構成された実施形態3の吸込口体3Yも、実施形態1の吸込口体3と同様の作用効果を奏する。
実施形態3の吸込口体3Yにおける第2底面333aaの左右方向の中間部に、実施形態2で説明した溝部233aa(図9参照)を設けてもよい。
1.実施形態1~3の吸込口体では、第1底面における吸込口の周囲の左右部から後部に亘ってリブが設けられた場合を例示したが、リブを省略してもよい。あるいは、リブを第1底面における第1段差面の左右方向の両端部から、第1段差面に沿って吸込口の周囲の後部に亘って設けてもよい。さらには、吸込口の後方の起毛ブラシ3e(図4参照)を省略し、リブの位置に起毛ブラシを設けてもよい。この場合、起毛ブラシが、吸込口の後部および左右部を囲い、かつ、第1底面における第2底面との境界領域まで延びてもよい。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、第1間隙をもって被清掃面に対面するように構成された第1底面と、前記第1底面と進行方向前方側で隣接しかつ前記第1間隙よりも広い第2間隙をもって被清掃面に対面するように構成された第2底面と、前記第1底面と前記第2底面との境界付近において前記進行方向に対する左右方向の中間部に設けられた吸込口とを有し、
前記第2間隙が前記左右方向の中間部から両端部に向かうにつれて狭くなるように前記第2底面が形成されている。
この構成によれば、吸込口の前方側からダストを含む空気が流入しやすくなるため、吸込口の前部側において強い吸引力を維持しやすくなる。さらに、吸込口の前方の第2間隙は、第2底面の左右方向の中間部から両端部に向かうにつれて上下方向に狭くなっているため、吸込口から左右方向の距離が遠い両端部においては吸引時の空気の流速が速くなって強い吸引力を維持しやすくなる。よって、本発明の吸込口体を電気掃除機の掃除機本体に接続することにより掃除性能を向上させることができる。
(1)前記第1底面における前記吸込口の周囲の左右位置から後方位置に亘って、前記第1間隙よりも上下方向に狭い第3間隙をもって被清掃面に近接するリブが設けられていてもよい。
この構成によれば、リブによって吸込口の左右および後方からの空気の吸引を抑えることができるため、吸込口の前部側から効率よく吸引することができる。
前記ダスト受け面は、平面的に視て、前記左右方向の両端部側から中間部に向かうにつれて後方へ凹んでいてもよい。
この構成によれば、吸込口体を前進させることによりダスト受け面に当たったダストを第2間隙が広い左右方向の中間部側へ誘導することができ、ダストの吸込口への吸引を効率よく行うことができる。
この構成によれば、第2間隙の最も広いより箇所よりも大きいダストを溝部を通して吸込口へ吸引させることができる。
前記左右一対の起毛布および前記ローラによって前記第1底面が被清掃面上に前記第1間隙をもって支持されてもよい。
この構成によれば、吸込口体の第1底面と被清掃面との間の第1間隙が所定の狭い間隙寸法となるように、構成が簡単な左右一対の起毛布およびローラの3点で吸込口体を支持することができると共に、吸込口体の被清掃面(例えばフローリング)との摩擦抵抗を小さくして使用性を向上させることができる。
3c 吸込口
3d 起毛布
3f リブ
13aa 第1底面
13ac ローラ
33aa 第2底面
43aa ダスト受け面
133aa 中間部
143aa 中間部
233aa 溝部
A 電気掃除機
F 被清掃面
S1 第1間隙
S2 第2間隙
S3 第3間隙
Claims (6)
- 第1間隙をもって被清掃面に対面するように構成された第1底面と、
前記第1底面と進行方向前方側で隣接しかつ前記第1間隙よりも広い第2間隙をもって被清掃面に対面するように構成された第2底面と、
前記第1底面と前記第2底面との境界付近において前記進行方向に対する左右方向の中間部に設けられ、前記被清掃面に対面すると共に周縁に上方へ向かうにつれて後方へ突出する短筒状の接続部が設けられている吸込口とを有し、
前記第2間隙が前記左右方向の中間部から両端部に向かうにつれて狭くなるように前記第2底面が形成され、
前記第2底面は平面的に視て、前記第1底面の左右両端よりも内側に設けられており、左右方向の中間部から両端部に向かうにつれて前後方向の幅が狭くなる形状で、かつ、前記左右方向の中間部が最も前後方向の幅が広くなる形状に形成され、
前記第2底面の中間部は、前記吸込口の左右方向の幅と略等しい幅を有し、
前記第1底面における前記吸込口の周囲の左右位置から後方位置に亘って、前記第1間隙よりも上下方向に狭い第3間隙をもって被清掃面に近接するリブが設けられていることを特徴とする電気掃除機の吸込口体。 - 前記第2底面の前端に沿って設けられて前記前方に面するダスト受け面をさらに有し、
前記ダスト受け面は、平面的に視て、前記左右方向の両端部側から中間部に向かうにつれて後方へ凹んでいる請求項1に記載の吸込口体。 - 第1間隙をもって被清掃面に対面するように構成された第1底面と、前記第1底面と進行方向前方側で隣接しかつ前記第1間隙よりも広い第2間隙をもって被清掃面に対面するように構成された第2底面と、前記第1底面と前記第2底面との境界付近において前記進行方向に対する左右方向の中間部に設けられた吸込口とを有し、
前記第2間隙が前記左右方向の中間部から両端部に向かうにつれて狭くなるように前記第2底面が形成されており、
前記第2底面の前端に沿って設けられて前記前方に面するダスト受け面をさらに有し、
前記ダスト受け面は、平面的に視て、前記左右方向の両端部側から中間部に向かうにつれて後方へ凹んでいることを特徴とする電気掃除機の吸込口体。 - 前記第1底面における前記吸込口の周囲の左右位置から後方位置に亘って、前記第1間隙よりも上下方向に狭い第3間隙をもって被清掃面に近接するリブが設けられている請求項3に記載の吸込口体。
- 前記第1底面において、前記第2底面の前記左右方向の両端部外側に左右一対の平坦面部が設けられ、かつ、前記左右一対の平坦面部に左右一対の起毛布が設けられ、かつ、後部にローラが回転可能に設けられており、
前記左右一対の起毛布および前記ローラによって前記第1底面が被清掃面上に前記第1間隙をもって支持されている請求項1~4のいずれか1つに記載の吸込口体。 - 請求項1~5の吸込口体を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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