以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施の形態1>
はじめに、本発明の実施の形態1において用いられる電子秤1について説明する。図1乃至図3は電子秤1の一例を示す図である。図1及び図2に示すように、電子秤1は、秤本体部2と、秤本体部2の上面を閉鎖可能な蓋体3とを備える。
秤本体部2の周面は比較的扁平な樹脂製のケース4で被覆されており、ケース4の上面には、図3に示すように、被計量物Aを載せる計量皿5と、被計量物Aの重量を表示する表示部6と、ON/OFFスイッチ7、リセットボタン9等の各種操作ボタンが設けられる。
ケース4の内部には、図示しないが、計量皿5に載せられた被計量物Aの重量を測定する重量検出装置、演算部や記憶部を有する制御基板、電源等が内蔵される。好ましくは、ケース4の側面には、USBメモリ等の記憶媒体Bを着脱可能に接続するためのコネクタ11が設けられる(図1及び図2)。
蓋体3は秤本体部2の一端に起伏自在に取り付けられ、所定の角度まで起立した状態でクリック停止するようになっている。また、蓋体3の秤本体部2と対向する面には、CCDカメラ等のカメラ12及びLED等の照明装置10が設置される。カメラ12は、蓋体3が所定角度まで起立してクリック停止した時に、計量皿5及び表示部6を含む秤本体部2の上面を撮像できる位置及び角度に設置される。
照明装置10は、計量皿5に被計量物Aを載せた時に自動的に発光するか、或いは、操作ボタンを操作することにより発光して、計量皿5及び表示部6を含む秤本体部2の上面に向けて光を照射する。なお、カメラ12及び照明装置10の角度は調整できるようにしてもよい。
蓋体3を所定の角度まで起立させて秤本体部2の表面を露出させ、ON/OFFスイッチ7を操作して駆動状態にした後、計量皿5に被計量物Aを載せると、重量検出装置が被計量物Aの重量を測定し、その重量が表示部6に数字として表示される。
ついで、カメラ12が計量皿5及び表示部6を含む秤本体部2の上面を撮影し、カメラ12が撮像した画像データは制御基板の記憶部に保存される。このときカメラ12は、計量皿5に載置された被計量物Aと、表示部6に表示された被計量物Aの重量とを1つの画像に同時に収めるよう撮影することが好ましい。カメラ12による撮像は、表示部6に重量が表示された後で自動的に行われてもよいし、操作ボタンを操作することにより行われるようにしてもよい。また、カメラ12による撮像後、必要に応じ台形補正処理が行われても良い。例えば図9に示すように、台形補正処理を容易にするため、秤本体部2の上面の2箇所以上(例えば四隅)に所定の色又は形状を有するマーカー61が設けられても良い。この場合、マーカー61を基点として台形補正を行うことで、正確かつ確実な処理を行うことができる。
また、秤本体部2のコネクタ11に記憶媒体Bを接続しておけば、カメラ12が撮像した画像データを記憶媒体Bに保存することもできる。また、電子秤1は、計測結果である被計量物Aの重量及びカメラ12が撮像した画像データを、Bluetooth(登録商標)やWiFi等の無線通信規格その他の有線又は無線通信手段を用いて、電子秤1の外部の図示しない電子機器に送るようにしてもよい。
図4は、電子秤1の他の例を示す図である。この例では、カメラ12及び照明装置10が秤本体部2の上面に設置される。また、蓋体3は、秤本体部2と対向する面に、蓋体3が所定角度まで起立した時に、計量皿5及び表示部6を含む秤本体部2の上面の映像をカメラ12へ向かって反射する反射手段13を有する。反射手段13としては、例えば、鏡や、反射率の高い金属蒸着層がある。
従って、蓋体3を所定角度起立させてON/OFFスイッチ7を操作し、計量皿5に被計量物Aを載せると、被計量物Aの重量が表示部6に表示され、反射手段13が秤本体部2の上面の映像をカメラ12へ向かって反射するので、カメラ12は、計量皿5上の被計量物Aと、その重量が表示された表示部6とを一緒に撮像する。その他の構成及び使用方法は、図1乃至図3に示す実施例と同様なので、同一部分に共通する符号を付して、詳細な説明を省略する。
次に、電子秤1を含む加工材料の計量システム1000について説明する。図5は、計量システム1000の機能構成の一例を示すブロック図である。計量システム1000は、管理装置100、入力手段200、電子秤1を含む。
管理装置100は、入力手段インタフェース110、電子秤インタフェース120、加工分補正部130、記憶部140、出力部150を有する、管理装置100は中央処理装置(CPU)と記憶装置とを有し、CPUが記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより上記各処理部を論理的に実現する。管理装置100は、1台の装置であってもよく、複数台の装置が並列又は分散処理を行うことにより実現されるコンピュータシステムであってもよい。管理装置100は、典型的には入力手段200や電子秤1と同一のネットワーク内に配置されるか直接接続されるが、インターネットなどの広域ネットワークなどを介して入力手段200や電子秤1とは遠隔に配置されてもよい。例えば、管理装置100はスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等であってもよく、あるいはいわゆるクラウドサービスとして実装されてもよい。
入力手段インタフェース110は、入力手段200と有線又は無線通信可能に接続される。入力手段インタフェース110は、入力手段200を介して加工製品を識別するための情報等を取得する。入力手段200は、典型的にはバーコードスキャナ、キーボード、画像認識可能な撮像ユニット、ICタグリーダ等であり得るが、これらに限定されるものではない。入力手段200は、例えば歯科医院から送付された指示書に記載されているバーコード等を読み取り、発注を一意に識別できる識別情報(以下、単に識別情報と称する)を取得して入力手段インタフェース110に出力する。
また入力手段インタフェース110は、ユーザが入力手段200を用いて入力する、加工に関する情報を取得することとしても良い。加工に関する情報には、例えば加工に使用する材料、加工拠点を識別する情報、加工作業者を識別する情報、発注者を識別する情報、加工工程を識別する情報等が含まれ得る。加工工程には、例えば歯科技工物の作製業務であれば、材料の入庫、材料の出庫(持出し)、押湯、研磨前、研磨後、余剰材料の回収などの工程が含まれる。ユーザは、これらの工程のうち少なくとも1つを実施する毎に、計量システム1000を用いて材料の計量及び記録を行うことができる。
なお、一般に識別情報は、図示しない管理システムにおいて、発注に関する情報と紐付けられて記憶されている。発注に関する情報には、例えば加工製品の種類(歯の部位など)、使用すべき材料、加工製品の大きさ等の情報が含まれ得る。
電子秤インタフェース120は、電子秤1と有線又は無線通信可能に接続される。電子秤1は、少なくとも加工製品の重量の測定値を電子秤インタフェース120に出力する。好ましくは、電子秤1は、カメラ12が撮影した画像データ、すなわち計量皿5に載置された被計量物Aと、表示部6に表示された被計量物Aの重量とを同時に収めた画像データを、加工製品の重量と関連付けて出力してもよい。電子秤インタフェース120は、加工製品の重量を加工分補正部130に出力する。又は、加工分補正処理が不要である場合は、電子秤インタフェース120は、加工製品の重量を記憶部140又は出力部150に出力する。
加工分補正部130は、加工製品の重量に加工過程で失われる加工材料の重量を加味するため、電子秤インタフェース120が出力する加工製品の重量の測定値を取得し、測定値に対して1より大きい一定の係数(1.05~1.15程度)を乗じる加工分補正処理を行う。例えば、加工分補正部130は図6に示すような補正テーブルを、図示しない記憶領域内に保持する。図6の補正テーブルは、加工製品の完成重量と、係数とを対応付けた表である。この場合、加工分補正部130は、補正テーブルを参照し、電子秤インタフェース120が取得した加工製品の重量に対応する係数を取得する。そして加工製品の重量に係数を乗じて加工分補正後の重量を得る。
なお、補正テーブルの形式はこれに限定されるものでなく、例えば加工製品の種類(歯の部位など)、材料、大きさ、発注者(歯科医院等)やこれらの組み合わせなどに応じて係数を特定できるよう構成されていてもよい。この場合、加工分補正部130は、上述の指示書の識別情報を用いて、図示しない指示書の管理システム等から加工製品の種類(歯の部位など)、材料、大きさ、発注者等の情報を取得することができる。あるいは、加工分補正部130は、上述の入力手段200等を介して、ユーザが入力するこれらの情報を直接取得しても良い。
また加工分補正部130は、補正テーブルに代えて、加工製品の重量を入力として係数又は補正後の重量を出力するような変換式、統計モデル、機械学習済みモデル等を有していてもよい。
加工分補正部130は、加工分補正を行った後の重量を記憶部140又は出力部150に出力する。好ましくは、入力手段インタフェース110が取得した識別情報、電子秤インタフェース120が取得した画像データを、加工分補正後の重量と関連付けて出力する。
記憶部140は、加工分補正部130から加工分補正後の重量を取得、記憶する。又は、電子秤インタフェース120から加工製品の重量を取得、記憶する。好ましくは、重量を識別情報や画像データと関連付けて記憶する。
出力部150は、加工分補正部130から加工分補正後の重量を取得し、外部に出力する。又は、電子秤インタフェース120から加工製品の重量を取得し、外部に出力する。好ましくは、重量を識別情報や画像データと関連付けて出力する。
記憶部140が記憶した情報、及び出力部150が出力する情報は、例えば納品書への記載、請求書への記載、受発注管理システムへの登録、製造者の事業所内での加工材料の在庫管理等に利用できる。
従来、歯科技工所においては、加工材料を仕入れた際に仕入れ量を管理システムに手動で入力したり、加工担当者が加工材料を持ち出す際に持ち出し量を管理システムに手動で入力したりすることで、仕入れ量や持ち出し量を管理していた。しかしながら、加工材料の使用量を管理することは困難であった。切削及び研磨等の加工過程で失われる加工材料を計量できず、実際に加工に使用された量が不明であったためである。この点、本実施例によれば、加工工程の要所要所で、加工材料の使用量や、加工過程で失われた加工材料の量を自動的に計算し、記録することが可能である。これにより、記録されたデータを参照して、加工材料の在庫管理を行うことができる。すなわち、現在までのある時点における加工材料の使用量、在庫量を特定することができる。また、過去の実績値を、将来のある時点における加工材料の使用量、在庫量を推定するために使用することができる。また、加工拠点や加工作業者毎に、加工材料の使用量、加工製品の重量を特定し、加工材料のロス率を計算することもできる。このような情報は、例えば加工作業者を指導する際に有用である。加えて、重量データ(被加工物Aの重量の測定値、又は測定値に加工分補正後を実施した後の重量を示す数値)を、カメラ12が撮影した画像データ、すなわち計量皿5に載置された被計量物Aと表示部6に表示された被計量物Aの重量とを同時に収めた画像データと関連付けて保存又は出力することで、重量データが確かに被計量物Aのものであることを裏付ける物証を残すことができる。
また、従来は経験に基づいて加工材料の使用量の計算がなされていたため、加工担当者や歯科技工所により算定基準がまちまちであり、発注者に不透明感を抱かせる要因となっていた。しかし本発明によれば、一貫した基準で加工分補正を行うことができる。そのため、発注者にとっては加工費の内訳が明朗となる。
また、歯科医師の中には自ら加工材料を購入し、加工材料を歯科技工所に預託して加工を行わせる例もある。このような場合においては、出力部150は、例えば加工材料の購入実績と、使用実績(あるいは予測値)とに基づいて加工材料の在庫量などを算出し、歯科医師などに提示することも可能である。さらには、出力部150は例えば所定の在庫量がしきい値を下回った場合に購入を促すアラートを発したり、自動的に発注処理を実行したりしてもよい。
また、歯科技工所においても、全ての加工担当者について同一の基準で加工分補正を行われることはメリットとなる。例えば出力部150は、加工材料の持ち出し量と、加工分補正された使用量との間に齟齬があるか否かに応じ、加工技術の巧拙や不正の有無などを判断することも可能である。
<実施の形態2>
実施の形態2にかかる計量システム2000の構成を図7に示す。計量システム2000は、電子秤1、管理装置100及び端末装置300を含む。
実施の形態2における電子秤1は、秤本体部2を有する。秤本体部2の構成は実施の形態1と同様である。すなわち、秤本体部2はケース4を有し、ケース4の上面には、被計量物Aを載せる計量皿5、被計量物Aの重量を表示する表示部6、ON/OFFスイッチ7、リセットボタン9等が設けられる。ケース4の内部には、計量皿5に載せられた被計量物Aの重量を測定する重量検出装置、演算部や記憶部を有する制御基板、電源等が内蔵される。
端末装置300は、データロガー部310、情報入力部320を有する。端末装置300は、好ましくは持ち運び可能な情報処理端末であり、典型的にはスマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスである。端末装置300は、CPU、メモリ、入出力装置(有線又は無線通信装置、ディスプレイ装置等の出力装置、タッチパネル等の入力装置を含む)、カメラ等のハードウェアを有し、CPUがプログラムを実行することによってデータロガー部310、情報入力部320の機能を論理的に実現する。
データロガー部310は、端末装置300のカメラを使用して、被計量物Aの重量が表示されている電子秤1の表示部6の画像を取得する。データロガー部310は撮影時、表示部6の位置を合わせるための目印や枠などを、端末装置300の画面上に表示させることができる。ユーザは、この目印や枠に位置を合わせるようにして表示部6の画像を撮影する。そしてデータロガー部310は、後述の文字認識処理において、目印や枠で示された領域内で文字認識処理を実行する。これにより、画像中の文字を認識する処理の対象領域を限定できるので、文字認識処理の時間を短縮すること、及び認識精度を向上させることができる。
あるいは図10に示すように、電子秤1には、表示部6の近傍の所定の位置に、データロガー部310が認識できるマーカー62(目印や枠など)が描かれていても良い。マーカー62は、例えば、表示部6を囲む任意の領域(典型的には矩形領域)の端点(典型的にはコーナー部)を示す目印、前記領域の一部を示す線分や図形、又は前記領域の形状を示す枠であって良い。マーカー62として、目印や枠は、典型的には秤本体部2の上面に印刷され、又は電子秤に付着可能な所定のシールなどを貼付することにより電子秤1に付着して形成される。データロガー部310は、後述の文字認識処理において、画像中からまずこの目印や枠を認識し、次に目印や枠が示す領域内において文字認識処理を実行する。これにより画像中から文字を抽出する処理の対象領域を限定できるので、文字認識処理の時間を短縮すること、及び認識精度を向上させることができる。
また、データロガー部310は撮像後、必要に応じ台形補正処理が行われても良い。台形補正処理を容易にするため、秤本体部2の上面には、例えば四隅に所定の色又は形状を有するマーカー61が設けられても良い。この場合、マーカー61を基点として台形補正を行うことで、正確かつ確実な処理を行うことができる。なお、上述の秤本体部2の上面に描かれた表示部を含む領域を定義するマーカー62としての目印や枠を、表示部を含む領域の台形補正のためのマーカー61として流用しても良い。
データロガー部310は、表示部6を含む画像を取得したならば、画像中の文字を認識し、認識結果を被計量物Aの重量を示す数値データとして出力する。画像からの文字認識処理、すなわちOCR(Optical Character Recognition)は公知技術により実現可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお上述のように、本実施の形態では、データロガー部310が撮影時に表示部6の位置を合わせるための目印や枠などを端末装置300の画面上に表示させること、又は表示部6の近傍の所定の位置にデータロガー部310が認識できる目印や枠などを設けることにより、文字認識処理の時間や精度を向上させることが可能である。
なお、データロガー部310は、画像が撮影される度に逐次文字認識処理を実行しても良いし、複数枚の画像が撮影された後にまとめて文字認識処理を実行しても良い。またデータロガー部310は、文字認識結果が正しいか否かをユーザに確認させ、必要に応じ文字認識結果をユーザに修正させるためのユーザインタフェースを備えても良い。例えば、撮影された画像、その画像に基づく文字認識結果、文字認識結果を承認するためのボタン、文字認識結果を編集するためのキーパッド等を画面表示することができる。
ここでデータロガー部310は、電子秤1の表示部6を撮影する際、計量皿5に載置された被計量物Aを同時に画像に収めることが好ましい。データロガー部310が出力する数値データが、確かに被計量物Aの重量を示すものであることを示唆する物証を残すことができる。
データロガー部310は、被計量物Aの重量を示す数値データを、端末装置300の有線又は無線通信装置を使用して、管理装置100に対し送信する。通信装置は、例えばBluetooth(登録商標)やWiFi等の無線通信規格を利用してデータを送信できる。またデータロガー部310は、撮影した画像を、被計量物Aの重量と関連付けて管理装置100に対し送信しても良い。これにより、計測結果を裏付ける情報を確実に残すことができる。
より好ましくは、データロガー部310は、被計量物Aの重量を示す数値データに対する加工分補正処理を行ってから、加工分補正後の重量データを管理装置100に対し送信する。加工分補正処理の内容は、上述の加工分補正部130が実施する処理の内容と同様である。すなわち、データロガー部310は、被計量物Aの重量を示す数値データに対して、1より大きい一定の係数(1.05~1.15程度)を乗じることで、加工分補正後の重量データを算出する。係数は、図6に示すような補正テーブルのほか、任意の変換式、統計モデル、機械学習済みモデル等により与えられて良い。また、係数は加工製品の種類(歯の部位など)、材料、大きさ等により変動するものであって良い。この場合、加工製品の種類(歯の部位など)、材料、大きさ等の情報は、端末装置300の入力装置を介して直接入力されてもよく、後述の情報入力部320を介して与えられても良い。
情報入力部320は、端末装置300のカメラや入力装置を使用して、加工製品を識別するための情報等を取得する。例えば、端末装置300のカメラが指示書に記載されているバーコード等を読み取り、発注を一意に識別できる識別情報を取得する。情報入力部320は、取得した識別情報を管理装置100に対し送信する。また情報入力部320は、バーコード等を含む画像をともに管理装置100に対し送信しても良い。好ましくは、情報入力部320が取得した識別情報と、データロガー部310が取得又は生成した重量データは、共に管理装置100に出力される。換言すれば、識別情報と重量データとが関連付けられて、管理装置100に出力される。
なお、データロガー部310及び情報入力部320は一体として実装されてもよい。例えば、端末装置300のカメラが、計量皿5に載置された被計量物Aと、被計量物Aの重量が表示されている電子秤1の表示部6と、指示書に記載されているバーコード等と、を同時に撮像する。データロガー部310及び情報入力部320は、この1つの画像からそれぞれ重量データ(被計量物Aの重量を示す数値データ、又は被計量物Aの重量に加工分補正を行った後の数値データ)及び識別情報を取得しても良い。これにより、ユーザはより簡便に計量結果の記録を行うことができる。
管理装置100は入力部160、記憶部140、出力部150を有する。管理装置100は情報処理装置であって、好ましくはパーソナルコンピュータ、あるいはいわゆるクラウドサービスとして実装されたサーバコンピュータでありうる。管理装置100は、CPU、メモリ、入出力装置(有線又は無線通信装置、ディスプレイ装置等の出力装置、キーボード等の入力装置を含む)等のハードウェアを有し、CPUがプログラムを実行することによって入力部160、記憶部140、出力部150の機能を論理的に実現する。
入力部160は、有線又は無線通信装置を介し、端末装置300から、情報入力部320が取得した識別情報、データロガー部310が取得又は生成した重量データ、及び画像データ等を受信する。
記憶部140は、加工分補正後の重量データを識別情報や画像データと関連付けて記憶する。出力部150は、加工分補正後の重量を外部に出力する。好ましくは、加工分補正後の重量を識別情報や画像データと共に出力できる。記憶部140が記憶した情報、及び出力部150が出力する情報は、例えば納品書への記載、請求書への記載、受発注管理システムへの登録、製造者の事業所内での加工材料の在庫管理等に利用できる。
なお、端末装置300のデータロガー部310が加工分補正処理を実施しない場合は、管理装置100は、実施の形態1と同様に加工分補正部130を有しても良い。この場合は加工分補正部130が、データロガー部310が取得した被計量物Aの重量を示す数値データに基づいて加工分補正処理を行う。
<実施の形態3>
実施の形態3では、端末装置300が電子秤1の表示部6に表示される文字を認識する代わりに、電子秤1が計測結果である重量データを端末装置300に伝送する。これにより、端末装置300における文字認識処理を省略できる。
実施の形態3にかかる計量システム3000の構成を図8に示す。計量システム3000は、電子秤1、管理装置100及び端末装置300を含む。実施の形態2と比較すると、電子秤1及び端末装置300の構成において一部相違するが、その他の構成は同様である。ここでは実施の形態2との相違点について主に説明し、一致する点については説明を省略する。
本実施の形態による電子秤1は、計測結果である被計量物Aの重量を外部に送信するための有線又は無線通信装置を有する。典型的には、電子秤1は、Bluetooth(登録商標)やWiFi等の無線通信規格を利用してデータを送信できる。電子秤1は、被計量物Aの重量の計測結果を表示部6に表示するとともに、有線又は無線通信装置を介して端末装置300のデータロガー部310に対して送信する。
又は、本実施の形態においては、電子秤1は表示部6を有しないもの(重量センサ等)であっても良い。その代わりに、例えば電子秤1から計測結果を受信した端末装置300が、図示しない表示部に重量を表示する。この場合、データロガー部310はOCR処理を行う必要はなく、電子秤1から受信した計測結果をそのまま被計量物Aの重量を示す数値データとして扱う。
本実施の形態における端末装置300のデータロガー部310は、有線又は無線通信装置により、電子秤1から被計量物Aの重量データを受信する。またデータロガー部310は、端末装置300のカメラを使用して、計量皿5に載置された被計量物Aと、被計量物Aの重量が表示されている電子秤1の表示部6とを同時に収めた画像を撮影することができる。データロガー部310は、重量データを管理装置100に対して送信する。このとき、重量データと撮影した画像とを関連付けて送信することが好ましい。これにより、計測結果を裏付ける情報を確実に残すことができる。本実施の形態においても、データロガー部310は、加工分補正処理を行っても良い。
なお、電子秤1が表示部6を有しないもの(重量センサ等)である場合は、データロガー部310は、端末装置300のカメラを使用して、計量皿5に載置された被計量物Aを収めた画像を撮影する。その後、電子秤1から受信した重量データと、撮影した画像と、を関連付けて管理装置100に送信することができる。
端末装置300の情報入力部320及び管理装置100は、実施の形態2と同様に動作する。これにより、重量データと識別情報とが対応付けられて管理装置100の記憶部140に記憶される。
なお、ここで端末装置300は、加工分補正後の重量データや、識別情報に関連付けられた歯科医院名等を管理装置100から取得し、図示しない表示部に表示することとしてもよい。例えばユーザが端末装置300を用いて電子秤1に載置された技工物と識別情報つきの指示書とを同時に撮影すると、表示部には撮影画像とともに、被計量物Aの重量データ、加工分補正後の重量データ、指示書を発行した歯科医院の名称が表示されるよう構成する。これにより、ユーザは計測結果や加工分補正後の重量データをすぐに視認できる。また、発注者により補正係数が異なるような複雑な補正ルールが定められている場合においても、加工分補正後の重量データとその根拠とをすぐに確認できる。
<実施の形態4>
実施の形態4にかかる計量システム4000は、取得された画像データ等をカレンダー形式で表示する機能を備える。例えば、計量システム4000は、被計量物A、表示部6に出力された被計量物Aの重量等が収められている画像データが取得されたなら、この画像データを含むアイコン500をカレンダー600に追加する。この際、アイコン500には撮影日時、被計量物Aの重量データ、及び識別情報等が関連付けられても良い。
このカレンダー600(以下、エビデンスカレンダー600という)により、歯科技工所及び歯科医院などは、貴金属等の歯科材料の在庫の異動や加工工程の推移を示すエビデンスを、一覧性に優れかつ理解しやすいインタフェースにより厳密に管理することができる。
図11はアイコン500の一例を示す図である。アイコン500には、カメラ12が撮影した画像データ510(典型的には、計量皿5に載置された被計量物A、表示部6に表示された被計量物Aの重量、識別情報をエンコードしたバーコード等を含む指示書511等を収めたもの)が含まれる。加えて、画像データが撮影された日時521、被計量物Aの重量データ522、加工分補正後の重量データ523、識別情報、及び識別情報に紐付けられている各種情報(材料名「aaaaa」、技工所名「bbbbb」等)を付加的にアイコン500に表示しても良い。又は、これら付加的な情報をアイコン500に関連付けておき、アイコン500に対して所定の操作(選択操作など)が行われた際に任意の手法(ポップアップなど)で表示するよう構成しても良い。
図12はエビデンスカレンダー600の一例を示す図である。本例のエビデンスカレンダー600は歯科医院が閲覧することを想定しており、上部に設けられた表示対象選択ボタン610により選択した発注先(歯科技工所)にかかるアイコン500のみをフィルタリングして表示させることができる。エビデンスカレンダー600は、例えば日表示、週表示、月表示など公知の種々の形式でカレンダーを表示することができる。エビデンスカレンダー600は、図11に示すアイコン500をカレンダー内に表示する。典型的には、画像データの撮影日時に対応する日付欄にアイコン500が表示される。同一の日付に複数のアイコン500を表示する必要がある場合は、図12に示すように、複数のアイコン500を重ねるなどしてまとめて表示しても良い。また、アイコン500の表示形態(色、形など)を、発注先、加工拠点、作業者、作業工程などに応じて変化させても良い。
図13は、本実施の形態における計量システム4000の構成を示すブロック図である。計量システム4000は、カレンダー表示装置400が付加されている点に特徴を有するが、その他の構成は、実施の形態1乃至3において示した計量システム1000、2000又は3000の構成と同様である。図13では、一例として実施の形態3の計量システム3000にカレンダー表示装置400を付加した場合を示している。以下、本実施の形態では、実施の形態1乃至3と動作及び機能における相違点について主に詳述する。
カレンダー表示装置400は、データ取得部410、カレンダー表示部420を有する。データ取得部410は、管理装置100の記憶部140又は出力部150から、画像データ(典型的には、計量皿5に載置された被計量物A、表示部6に表示された被計量物Aの重量を収めたもの)を取得する。加えて、画像データが撮影された日時、被計量物Aの重量データ、加工分補正後の重量データ、識別情報等のデータを取得しても良い。なお、データ取得部410は、これらの情報を、管理装置100を経由せず端末装置300から直接取得することもできる。カレンダー表示部420は、日表示、週表示、月表示など公知の種々の形式でカレンダー600を表示する。この際、図11に示すアイコン500を、画像データの撮影日時に対応するカレンダー600の日付に表示する。
なお、カレンダー表示装置400は、複数の計量システム1000、2000又は3000と接続されていても良い。例えば、歯科医院に設置されたカレンダー表示装置400が、発注先である複数の歯科技工所に設置された計量システム1000、2000又は3000とそれぞれ接続されていても良い。これにより、発注者である歯科医院は、複数の発注先(歯科技工所)にかかるアイコン500を一覧することが可能となる。また、歯科技工所のメイン拠点に設置されたカレンダー表示装置400が、複数の加工拠点又は作業者毎に設置された計量システム1000、2000又は3000とそれぞれ接続されていても良い。これにより、歯科技工所の管理者は、複数の加工拠点又は作業者にかかるアイコン500を一覧することが可能となる。アイコン500には、歯科材料や加工工程の管理のために必要な情報が組み込まれているため、発注者や管理者は、各技工所、加工拠点又は作業者に預託した歯科材料の在庫状況や、加工工程における加工物の状況を、時系列で一元的かつ効率的に管理することができる。
エビデンスカレンダー600を表示するまでの一連の処理を時系列に沿って説明する。まず、端末装置300は、装置内のカメラを使用して、計量皿5に載置された被計量物Aと、被計量物Aの重量が出力されている電子秤1の表示部6を同時に収めた画像を撮影する。好ましくは、歯科医院から送付された加工に関する指示書を画像内に同時に収めることができる。
そして、端末装置300は、前記画像データを、電子秤1で計量した被計量物Aの重量データに加えて、加工補正分、貴金属名、加工作業者名、加工拠点名、一意の識別番号、撮影日時、発注日付、納品日付などの加工や受発注に関する情報と関連付けたうえで、管理装置100に送信する。
次に、管理装置100の入力部160が、画像データ及び関連するデータを取得する。記憶部140及び出力部150が、画像データ及び関連するデータを記憶及び出力する。
カレンダー表示装置400のデータ取得部410は、所定の間隔で記憶部140を監視し、新たな画像データ等が蓄積されたことを検知する。又は、データ取得部410は、新たに取得された画像データ等を出力部150が出力したとき、これを受信する。このようにして取得された新たな画像データ及び関連するデータに基づいて、カレンダー表示部420が新たなアイコン500を作成し、カレンダー600上に表示する。
さらにエビデンスカレンダー600を管理者側の発注システムと連携させて、歯科材料の周期的な使用実績を基礎として発注量の最適値を算出させたり、各加工物の作業工程の進捗状況を随時確認できるような機能を追加してもよい。
<実施の形態5>
実施の形態5にかかる計量システム5000は、電子秤1の定期的なキャリブレーションの実施を計量システム5000の駆動要件とする機能を備えることを特徴とする。すなわち、計量システム5000は、予め定めた周期で電子秤1をキャリブレーションしなければ駆動しない。
キャリブレーションとは、計量器の校正のことである。すなわち、その計量器の表示する物象の状態の量と、標準となる特定の物象の状態の量との差を測定し、その差を最小とするための調整を行う作業である。本実施の形態では、電子秤1の表示する重量と、標準物の重量とを比較し、必要な調整を行うことでキャリブレーションを実施する。
図14は、キャリブレーションの対象となる電子秤1において、標準物を用いた検量を実施している様子を示す図である。電子秤1におけるキャリブレーションの手順について説明する。まず、キャリブレーションの対象となる電子秤1で、無負荷状態での零点調整(ゼロリセット)を実施する。次いで、図14に示すように、所定の重量の標準物を置いて検量を行う。ここで、電子秤1が許容範囲内の精度で所定の重量を表示するかを確認する。許容精度を超えた誤差を含む場合は電子秤1の調整を行う。場合によっては、この作業を何度か反復することによって、精度を担保する。
図15は、本実施の形態における計量システム5000の構成を示すブロック図である。計量システム5000は、端末装置300にキャリブレーション部330が付加されている点に特徴を有するが、その他の構成は、実施の形態2乃至4において示した計量システム2000、3000又は4000の構成と同様である。図15では、一例として実施の形態3の計量システム3000にキャリブレーション部330を付加した場合を示している。以下、本実施の形態では、実施の形態2乃至4と動作及び機能における相違点について主に詳述する。
(キャリブレーション実施の推奨)
端末装置300は、端末起動時又は所定のタイミングでキャリブレーション部330を起動させる。キャリブレーション部330は、端末装置300の図示しない記憶領域に記憶されている、前回のキャリブレーション実施日時を読み出す。又は、管理装置100の記憶部140にアクセスして、最後のキャリブレーション時に撮影された画像データの保存日時を読み出すことにより、前回のキャリブレーション実施日時を取得しても良い。キャリブレーション部330は、前回のキャリブレーション実施日時と、現在の日時との差分を計算し、その期間が予め定められたキャリブレーション実施間隔を超えていれば、キャリブレーション部330以外の端末装置300の機能の起動を制限する。また、キャリブレーションを実施するようユーザに通知する。
(キャリブレーションの実施)
端末装置300は、例えば「キャリブレーション実施」を指示するボタン等をユーザが押下したことを検出したときに、キャリブレーション部330を起動させる。キャリブレーション部330は、装置内のカメラで、計量皿5に載置された標準物と、標準物の重量が出力されている電子秤1の表示部6を同時に収めた画像を撮影する。キャリブレーション部330は、撮影した画像データや標準物の重量データを管理装置100に送信する。管理装置100の記憶部140は、受信した画像データ等を日時とともに記憶する。好ましくは、キャリブレーション部330は、今回キャリブレーションを実施した日時を端末装置300の図示しない記憶領域に記憶させる。
計量システム5000が実施の形態4で示したカレンダー表示装置400を備えている場合は、カレンダー表示部420は、キャリブレーション実施時に取得された画像データ等を含むアイコンをエビデンスカレンダーに表示させても良い。この際、アイコンは、これがキャリブレーションにかかる画像であることを示すため文字を表示したり、特別な表示形態を備えることが好ましい。これにより、歯科医院や歯科技工所の管理者などは、エビデンスカレンダーを確認することにより、各発注先、加工拠点、加工作業社等が定期的にキャリブレーションを行っているかどうかを確認することができる。
本実施の形態によれば、電子秤1のキャリブレーションを実施するための強い動機づけを与えることが可能である。これにより、歯科材料及び加工物の重量を計量する際の精度を定期的に担保し、微小な誤差の蓄積から生じる双方の損失を防ぐことができる。
なお、本実施の形態ではキャリブレーション部330を端末装置300に設ける例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、実施の形態1乃至4の電子秤1の一機能としてキャリブレーション部を設けることも可能である。この場合、電子秤1は、前回のキャリブレーションからの経過期間が予め定められたしきい値を超えていれば、キャリブレーション目的以外の計量機能等の起動を制限することができる。
<実施の形態6>
実施の形態6は、電子秤1の表示部6に出力された重量を、端末装置300のカメラなどで撮影した際に、データロガー部310が表示部6を認識して拡大表示する機能(以下、拡大鏡機能という)を有することを特徴とする。これにより、データロガー部310がOCRによる文字認識処理を行う際の認識精度を向上させることができる。
本実施の形態における計量システム6000の構成は、実施の形態2乃至5において示した計量システム2000、3000、4000又は5000の構成と同様であるが、計量システム6000のデータロガー部310は拡大鏡機能を有する点に特徴がある。以下、本実施の形態では、実施の形態2乃至5との動作及び機能における相違点について主に詳述する。
データロガー部310は、端末装置300のカメラを使用して、被計量物Aの重量が表示されている電子秤1の表示部6を撮影し、画像データを取得する。撮影時、表示部6の位置を示すマーカー62を画像内に収めるようにする。
データロガー部310は、マーカー62により規定される画像内の領域を切り出し、拡大率を上げた拡大画像データを生成する。この際、ノイズの除去や強調など所定の画像処理を拡大画像データに加えても良い。データロガー部310は、この拡大画像データを利用してOCRによる文字認識を行う。また、データロガー部310は、拡大画像データを画面表示してユーザに確認させることができる。
本実施の形態によれば、データロガー部310は、マーカー62で限定された領域内でOCRによる文字認識処理を実行する。これにより、画像中から文字を抽出する処理の対象領域を限定できるので、文字認識処理の時間を短縮すること、及び認識精度を向上させることができる。また、マーカー62で限定された領域の拡大画像データを使用して文字認識処理を行うことで、さらに認識精度を向上させることができる。
一般に、OCRによる文字認識処理は100%の精度が保障されるわけではない。特に、一般的な電子秤に用いられるような輝度の低い液晶ディスプレイのデジタル数字は正確に読み取りできない場合があり、その場合は作業者が手動で重量の数値を修正及び入力する必要があった。この点、本実施の形態によればOCR精度を高めることができるので、一連の作業工程の効率を上げることができる。
なお、データロガー部310は、文字認識結果が正しいか否かをユーザに確認させ、必要に応じ文字認識結果をユーザに修正させるためのユーザインタフェースを備えても良いし、OCRにRPA(Robotic Process Automation)を組み合わせて、端末装置300内の情報入力部320に数値を入力する作業を自動化させても良い。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、画像からの文字認識結果の承認及び修正を端末装置300のユーザが行う例を示したが、他のユーザに文字認識結果の承認及び修正を行わせるよう構成しても良い。例えば、管理装置100側に文字認識結果の承認及び修正のユーザインタフェースを設けても良い。これにより、例えば歯科技工所の管理者や歯科医院の医師などが、重量データの物証を確認したり、必要に応じ重量データを修正したりすることが可能になる。
また、上述の実施の形態は歯科技工物の作製業務を例として説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、加工材料の在庫管理を必要とする様々な業務に適用可能である。具体的には、金属材料を加工する宝飾品の製造に適用することは容易である。また、本発明を構成する各処理手段は、ハードウェアにより構成されるものであってもよく、任意の処理をCPUにプログラムを実行させることにより論理的に実現するものであってもよい。プログラムは、様々なタイプの一時的又は非一時的な媒体によりコンピュータに供給され得る。
また、上述の実施の形態では、管理装置100、端末装置300、カレンダー表示装置400をそれぞれ別のハードウェアとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの装置が備える処理手段は任意のハードウェアに統合又は分散して実装可能である。例えば、管理装置100、端末装置300、カレンダー表示装置400が備える処理手段をすべて1つのハードウェアに実装しても良い。又は、通信可能に接続された複数のハードウェアに任意の処理手段を実装し、それらのハードウェアが連携することにより本発明を実施するよう構成しても良い。