JP7183637B2 - 微粒子の捕集装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
空気を流す流路空間を有した通気管と、前記通気管の一端側で微粒子が含まれる空気を前記流路空間内に送り込む第1送風手段と、前記通気管の途中部分の流路空間内に流路を遮断する状態で配置され、前記第1送風手段にて送り込まれた空気に含まれる微粒子を捕集する捕集手段と、前記通気管の他端側で前記捕集手段を通過する空気を収集して前記流路空間内から送り出す第2送風手段と、を備え、
前記通気管は、前記流路空間のうち前記第1送風手段から前記捕集手段に至るまでの第1流路空間と、前記流路空間のうち前記捕集手段から前記第2送風手段に至るまでの第2流路空間と、前記第1流路空間のうち前記捕集手段の手前側になる位置で当該捕集手段の長手方向に沿って存在する手前流路空間部分と、前記手前流路空間部分内に空気が流入する流入口と、前記捕集手段を通過して前記第2流路空間内にある空気が前記第2送風手段に排出される排出口とを有し、
前記流入口と前記排出口は、前記捕集手段の長手方向における異なる端部側に片寄って存在するよう配置されており、
前記手前流路空間部分は、前記流入口が存在する側の第1空間部分と前記流入口が存在しない側の第2空間部分とを有し、前記第2空間部分の前記捕集手段に対向する内壁面部と前記捕集手段との離間する距離が、前記第1空間部分の前記捕集手段に対向する内壁面部と前記捕集手段との離間する距離よりも小さい関係にあり、
前記第1送風手段と前記第2送風手段は、前記第1流路空間内の圧力(P1)と前記第2流路空間内の圧力(P2)が「P2<P1≦大気圧」の関係に保たれて作動するものである。
また、この発明(A3)の微粒子の捕集装置は、上記発明A1又はA2の捕集装置において、前記第1送風手段が軸流ファンであるものである。
この発明(A4)の微粒子の捕集装置は、上記発明A1からA3のいずれかの捕集装置において、前記第2送風手段がシロッコファンであるものである。
捕集装置を備えたものである。
この発明(B2)の画像形成装置は、上記発明B1の画像形成装置において、未定着像を保持する記録媒体を通過させて未定着像を定着させる定着手段を備え、前記捕集装置は、前記通気管の前記第1送風手段が配置される側の一端を前記定着手段に接続するよう配置しているものである。
また、上記発明A1の捕集装置によれば、流入口と排出口が捕集手段の長手方向における異なる端部側に片寄って存在するように配置されていない場合に比べて、捕集手段の長手方向を有効に利用して微粒子の捕集を行うことができる。さらに、上記発明A1の捕集装置によれば、通気管の手前流路空間部分における捕集手段と対向する内壁面部と捕集手段との離間する距離が全域で同じである場合に比べて、捕集手段の排出口と向き合う捕集手段の一部分が微粒子により集中して目詰まることを抑制できる。
上記発明A2の捕集装置によれば、P2<P1≦大気圧との関係を容易に実現することができる。
上記発明A3の捕集装置によれば、第1送風手段が軸流ファンでない場合に比べて、微粒子が含まれる空気を効率よく収集して通気管の流路空間内に送り込むことができる。
上記発明A4の捕集装置によれば、第2送風手段がシロッコファンでない場合に比べて、捕集手段で捕集されない微粒子があってもその微粒子をシロッコファンの筐体の内壁に付着させて捕捉することができる。
上記発明B2の画像形成装置によれば、定着手段で発生する微粒子を通気管の外部に漏れることを防ぎつつ捕集することができる。
図1から図3は、この発明の実施の形態1を示すものである。図1は実施の形態1に係る画像形成装置1の全体の構成を示し、図2および図3は実施の形態1に係る微粒子の捕集装置の構成を示している。
各図面中に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さおよび奥行の各方向を示す。また図1においてX,Yの方向の矢印が交わる部分の丸印は、Zの方向が図面の垂直下方に向いていることを示している。
画像形成装置1は、画像を電子写真方式により記録媒体の一例である用紙9に形成する装置である。実施の形態1に係る画像形成装置1は、例えば、情報端末機等の外部機器から取得される画像情報に対応する画像の形成を行うプリンタとして構成されている。画像情報は、文字、図形、模様、写真等の画像を構成する情報である。
二次転写装置35は、中間転写ベルト31の外周面に一次転写されたトナー像を用紙9に二次転写させる装置である。この二次転写装置35は、例えば二次転写バックアップロールとしての支持ロール32dに支持される中間転写ベルト31の外周面部分に接触するロール等の二次転写部材を備えて構成されている。支持ロール32d又は二次転写部材には、二次転写電流が供給される。第2清掃装置36は、中間転写ベルト31の外周面に付着しているトナー等の不要物を除去して清掃する装置である。
定着手段5では、加熱用回転体52と加圧用回転体53が接触する部位を、トナー像が転写された用紙9を通過させて加熱、加圧等の定着処理を行う定着処理部(定着ニップ部)FNとしている。
例えば、給紙手段4と中間転写手段3の二次転写位置との間には、給紙手段4から送出される用紙9を二次転写位置まで搬送する給紙搬送路Rt1が設けられている。給紙搬送路Rt1は、例えば複数の搬送ロール45a~45dや図示しない複数の搬送案内部材等を配置して構成されている。
また、定着手段5と中間転写手段3の二次転写位置との間には、二次転写終了後の用紙9を定着手段5まで搬送する中継搬送路Rt2が設けられている。中継搬送路Rt2は、例えばベルト搬送方式の用紙搬送装置46a,46bを配置して構成されている。
さらに、定着手段5と筐体10における用紙排出口11との間には、定着終了後の用紙9を用紙排出口11まで搬送する排出搬送路Rt3が設けられている。排出搬送路Rt3は、搬送ロール47a,47bや図示しない搬送案内部材等を配置して構成されている。
例えば、像形成ユニット20(Y,M,C,K)をすべて作動させることにより4色(Y,M,C,K)のトナーを組み合わせて構成される多色画像、いわゆるフルカラー画像を、中間転写手段3と定着手段5を経て用紙9に形成することができる。また、像形成ユニット20(Y,M,C,K)のいずれか1つを作動させることにより1色のトナーからなる単色画像を、中間転写手段3と定着手段5を経て用紙9に形成することができる。さらに、像形成ユニット20(Y,M,C,K)の2つ又は3つを作動させることにより複数色のトナーから構成される、フルカラー画像以外の多色画像を同様に形成することができる。
上記微粒子の捕集装置6は、画像形成装置1における定着手段5およびその周辺から発生する微粒子を捕集する装置である。
この捕集装置6により捕集する微粒子は、例えば、トナーに含まれるワックス等の成分が定着処理時の加熱により揮発した後に冷却されて生成される粒径が1μm以下の微粒子(粉じん)が対象である。また、このときの微粒子は、望ましくは、粒径が0.1μm以下又は未満のいわゆる超微粒子(UFP:Ultra Fine Particle)を含む微粒子になる。
実施の形態1における通気管61は、図1や図5に示されるように、その一端部が定着手段5の筐体51の上方に設けられた収集ダクト56に接続され、その他端部が第2送風手段64と接続されるよう配置されている。収集ダクト56は、定着手段5の筐体51における用紙9の導入口および排出口よりも上方の位置に形成された複数の吸気口56aから筐体51およびその周辺に存在する空気を収集するように取り入れるものである。
また、通気管61は、定着手段5における筐体51の奥側の端部から画像形成装置1における筐体10の奥側の内壁部に沿って上方に立ち上がって筐体10の奥側上端角部に設けられた排気口13(図5)の手前側の位置まで延びるような形態になっている。
また、通気管61の中間部61Cは、図2や図3に示されるように、下端拡大部61Aから上方に立ち上がる中間下部61Caと、その立上げ中間下部61Caから拡大して立ち上がった後にほぼ水平方向に曲げられて上端拡大部61Bの一部分まで達して接続される中間上部61Cbとで構成されている。
さらに、通気管61の上端拡大部61Bには、図4から図7に示されるように、中間部61C(中間上部61Cb)と接続されて空気が流入する流入口66と、捕集手段63を通過した後の空気が第2送風手段64に排出される排出口67とが設けられている。
実施の形態1では、第1送風手段62として軸流ファンを適用している。また、実施の形態1では、第1送風手段62を通気管61の下端拡大部61Aにおける流路空間60の最も広い部分に存在させるよう配置している。
また、実施の形態1では、捕集手段63として、空気中に含まれる微粒子を捕集することができる性能、さらには超微粒子をも捕集することができる性能を備えたものが適用される。具体的には、捕集手段63として、初期の圧力損失が比較的高く(例えば流速1m/s時、50Pa以上)、微粒子に対する捕集効率が95%以上である特性のフィルタを適用している。
さらに、実施の形態1では、捕集手段63として、図4や図5に示されるように、プリーツ形式(山谷が連続するよう折り曲げた形状)で装着するタイプのフィルタを適用している。この捕集手段63としてのフィルタは、例えば、図2や図3に示されるように、通気管61における上端拡大部61Bの捕集手段63が装着される位置に対応して設けられる装着口を通して着脱することにより交換することができる。また、通気管61には、その装着口を通して捕集手段63の交換作業を行う際に把持する交換把持部61Dが設けられている。
また、実施の形態1では、第2送風手段64を、通気管61の上端拡大部61Bの上面部61Baに設けた排出口67に向き合う状態で配置している。
さらに、実施の形態1では、図2から図4に示されるように、第2送風手段64から送り出される空気を、画像形成装置1の筐体10における排気口13まで誘導するよう案内する排気誘導手段69a,69bが設けられている。排気誘導手段69a,69bは、例えば、板状の部材を用いて構成される。
このシロッコファンは、筐体641の吸気孔641aを、通気管61における排出口67に向き合わせた状態で配置される。また、このシロッコファンにおける筐体641の排気通路部641bは、例えば、図4に示されるように通気管61の上端拡大部61Bの上面部61Baに沿って空気を排気するような通路部として構成されているが、それ以外の方向に排気するような通路部であっても構わない。
また、第1圧力(P1)は、第1流路空間60A内に配置される第1圧力測定手段71で測定される。第2圧力(P2)は、第2流路空間60B内に配置される第2圧力測定手段72で測定される。この第1圧力測定手段71と第2圧力測定手段72としては、例えば、負圧の測定も可能な内圧計が適用される。
第1風量(Q1)と第2風量(Q2)は、一般に、単位時間当たりに移動される空気の量であり、通過風速(m/s)と通過面積(m2)の乗数として得られる数値(m3/h)である。そして、この捕集装置6における第1風量(Q1)および第2風量(Q2)については、例えば、風速計等の測定手段を用いて測定される。
制御手段70は、画像形成装置1における制御手段14と同じ構成からなるものであり、その制御手段14とは独立した制御系統として構成されるか、あるいはその制御手段14の一部の機能として作動するよう構成される。制御手段70は、制御手段14とは独立した制御系統である場合、その動作の開始および終了が制御手段14により制御される。
第1圧力測定部71および第2圧力測定部72としては、第1流路空間60Aおよび第2流路空間60B内に配置する上記した内圧計により構成される。PV情報取得部15は、画像形成装置1の制御手段14でカウントされて記憶部に記憶保持されているPV情報を入手するよう構成される。
送風駆動制御部75は、第1送風手段62を送風時に駆動する駆動モータ625と第2送風手段64を送風時に駆動する駆動モータ645との各動作を制御するものであり、特に駆動モータ625,645の回転数(回転速度)についても制御できるものである。
その情報処理機能としては、第1圧力(P1)と第2圧力(P2)の圧力差ΔPを算出する算出部76や、第1送風手段62および第2送風手段64の送風時における回転数を調整する調整部77や、捕集手段63であるフィルタがそのプレ寿命および暫定寿命に到達したことを検出する到達検出部78等を有している。
また、回転数の調整部77は、算出部76で得られる圧力差ΔPが予め設定される一定の範囲に保たれるよう送風時における駆動モータ625,645の回転数を調整するよう機能する。この調整部77は、第1送風手段62と第2送風手段64の駆動モータ625,645の双方の回転数を調整することが望ましいが、圧力差ΔPを一定の範囲に保つことが可能であれば、後述するように第2送風手段64の駆動モータ645の回転数だけを調整するよう構成してもよい。
さらに、フィルタのプレ寿命および暫定寿命の到達検出部78は、調整部77から得られる回転数が予め定めるプレ寿命および暫定寿命に相当する各規定回転数に達した時期を検出する。プレ寿命については、例えば、フィルタの捕集効率が初期値より所要の割合だけ低下したときの時期に設定される。暫定寿命については、例えば、フィルタの捕集効率がプレ寿命時の値より更に所要の割合だけ低下したときの時期に設定される。また、到達検出部78で使用するプレ寿命および暫定寿命の規定回転数のデータD1は、記憶部73に格納されている。
しかも、この手前流路空間部分60Cは、その第2空間部分60Cbの捕集手段63に対向する内壁面部68aと捕集手段63との離間する距離H2が、第1空間部分60Caの捕集手段63に対向する内壁面部61Bcと捕集手段63との離間する距離H1よりも小さい関係(H2<H1)になるよう構成されている。
第2空間部分60Cbにおける距離H2については、例えば、2cm以下の値に設定される。
底上げ部68は、第1空間部分60Caとの境界になる端部側に、上記第1空間部分60Caの内壁面部61Bcから底上げ部68の内壁面部68aにむけて連続して上昇するよう傾斜した斜面部68bを有している。
以上の構成からなる微粒子の捕集装置6は、例えば、以下のように作動する。
具体的には、捕集装置6は、制御手段70により、第1送風手段(軸流ファン)62の駆動モータ625と第2送風手段(シロッコファン)64の駆動モータ645とをそれぞれ駆動させることにより作動する。
またこのときの捕集装置6では、制御手段70によって第1送風手段62および第2送風手段64の回転数が制御されることにより、第1送風手段62の風量Q1と第2送風手段64の風量Q2が上記特定の関係(Q1<Q2)に保たれるようになっている。特にQ1<Q2の関係に保たれるよう第1送風手段62および第2送風手段64が作動することにより、その関係で作動させない場合に比べて、上記P2<P1≦大気圧の関係が比較的容易に実現される。なお、この風量に関する特定の関係は、図9に示されるように、第2送風手段64の回転数が第1送風手段62の回転数よりも高い回転数になる関係を維持させることで実現させている。
この際、微粒子を含む空気は、第1送風手段62が軸流ファンであることから、軸流ファンでない場合に比べて、効率よく収集されて第1流通空間60Aに送り込まれる
この際、空気に含まれる微粒子は、捕集手段63の通過時に捕集手段63によって捕集される。これにより、第2送風手段64から送り出されるときの空気は、微粒子のない浄化された空気になる。
なお、仮に捕集手段63で捕集されない微粒子が発生した場合でも、第2送風手段64がシロッコファンであることから、シロッコファンでない場合に比べて、その微粒子が空気とともにシロッコファンにおける多翼回転部643の回転による遠心力で筐体641における内壁面に衝突又は接触するように運ばれるようになり、この結果、その微粒子が筐体641における収容空間の内壁面や排気通路部641bの内壁面に付着して捕捉されることがある。
これにより、この捕集装置6では、捕集手段63の長手方向Cにおける全領域が有効に利用されるようになり、微粒子の捕集が効率よく行われる。
これにより、この捕集装置6では、捕集手段63を通過するときの空気が、図11に矢印E6で例示するように捕集手段63をその長手方向Cに斜めに貫くような状態で移動するようになり、これによっても捕集手段63の長手方向Cにおける全領域が有効に利用されて微粒子の捕集が効率よく行われる。
これにより、この捕集装置6では、捕集手段63を通過するときの空気が図11に矢印E6で例示したように捕集手段63を斜めに貫くような状態で移動しやすくなり、これによっても捕集手段63の長手方向Cにおける全領域が有効に利用されて微粒子の捕集が効率よく行われる。
これに対して、この捕集装置6では、手前流路空間部分60Cに流入した空気が、第1空間部分60Caよりも底上げ部68のある第2空間部分60Cbには相対的に流れにくくなる。この結果、捕集手段63の排気口67と向き合う部分を通過する空気の割合が減り、その部分に微粒子が集中して捕集されることで局所的に詰まった状態になることが起こりにくくなる。
これにより、第1送風手段62の送風作用により通気管61の第1流路空間60A内に送り込まれる微粒子を含む空気は、第1流路空間60A内で滞留する時間が第2流路空間60B内で滞留する時間に比べると相対的に長くなる。このため、捕集装置6では、第1流路空間60Aの流路長さが上記第2流路空間60Bの流路長さよりも短い関係にある場合に比べて、その空気に含まれる微粒子が、捕集手段63を通過する前の段階において第1流路空間60Aの内壁面部に接触する割合が増え、その内壁面部に付着して捕捉されやすくなる。
この際、圧力差ΔPの一定の数値範囲とは、「P2<P1≦大気圧」との関係から予め定められるP2<P1との大小関係における差分値を保つために要求される数値範囲になる。またこの際、第1送風手段62と第2送風手段64の双方の回転数が調整されるが、いずれの調整段階でも第1送風手段62の風量Q1と第2送風手段64の風量Q2が上記した「Q1<Q2」の関係に保たれるように調整される。
この初期捕集モードは、例えば、新品の定着手段5の使用開始から行われるプリント動作の累積枚数(PV)が予め定める規定枚数に達した時点で終了する。この終了時期の判断は、制御手段70においてPV情報取得部15からプリントの累積枚数の情報を取得して検出することで行われる。このときの規定枚数は、例えば2800枚に設定される。
捕集装置6では、この初期捕集モードで制御されることにより、定着手段5の新品時期に多く発生する微粒子が適切に捕集される。
この捕集漸減モードは、予め定める時期において第1送風手段62と第2送風手段64の双方の回転数を一定の比率で連続的に低下させるか、あるいは、PV情報に応じて段階的に低下させる。また、捕集漸減モードは、例えば、プリントの累積枚数の情報が初期捕集モード時の規定枚数とは別の規定枚数に達した時点で終了する。
捕集装置6では、この捕集漸減モードで制御されることにより、微粒子の発生状況に対応した適切な微粒子の捕集が行われる。
なお、この捕集漸減モードは省略してもよい。この場合は、初期捕集モードが終了した後に後述する静音・低電力の捕集モードに直ちに移行することになる。
この静音・低電力の捕集モードにおいても、圧力差ΔPが一定の範囲に保たれるように第1送風手段62と第2送風手段64の回転数を調整する制御が同様に実行される。この点は、上記捕集漸減モードや後述する他の捕集モードの場合も同様である。
また、静音・低電力の捕集モードは、図9に示されるように、捕集漸減モード(又は初期捕集モード)が終了した時点で開始される一方で、捕集手段63であるフィルタがプレ寿命に到達した時点で終了する。
捕集装置6では、この静音・低電力の捕集モードで制御されることにより、静音化や低電力化が図られながら微粒子の適切な捕集が行われる。
このときのプレ寿命時の規定回転数については、例えば、実験等の実測結果を参考にして、フィルタの捕集効率が初期値から10%程度低下すると予測される時期に相当する回転数として設定される。
また、このときのプレ寿命の到達判断は、第2送風手段64の回転数が規定回転数に達したことを検出することで行われる。なお、このプレ寿命の到達判断については、この他にも例えば、第1送風手段62の回転数と第2送風手段64の回転数が別々に定められる各規定回転数にそれぞれ達したことを検出することで行うように構成しても構わない。
また、プレ寿命時の捕集モードは、図9に示されるように、捕集手段63であるフィルタが暫定寿命に到達した時点で終了する。
捕集装置6では、このプレ寿命時の捕集モードで制御されることにより、捕集手段63であるフィルタの捕集効率の低下を補いながら微粒子の適切な捕集が行われる。
このときの暫定寿命時の規定回転数については、例えば、実験等の実測結果を参考にして、フィルタの捕集効率が初期値から20%程度低下すると予測される時期に相当する回転数として設定される。
また、このときの暫定寿命の到達判断についても、上記プレ寿命の到達判断の場合と同様に行われる。
また、寿命直前の捕集モードは、図9に示されるように、フィルタの捕集効率がゼロになることに相当する時期に到達した時点で終了する。
捕集装置6では、この寿命直前の捕集モードで制御されることにより、捕集手段63であるフィルタの捕集効率の低下を更に補いながらフィルタが本来の寿命に達するまで微粒子の捕集が行われる。
この発明は、実施の形態1で例示した内容に何ら限定されるものではなく種々の変更が可能であり、例えば、以下に挙げるような変形例も含むものである。
また、捕集装置6の動作(制御動作を含む)についても、実施の形態1で例示した動作例に限定されず、他の動作を行う構成を採用してもよい。
また、この開口部80は、図13に二点鎖線の矢印で例示するように、例えば指向性を有して流れる空気(E5)の流路部分に面してその空気の流れ(気流)に触れることができる状態で設けることが必要である。しかも、この開口部80は、排気通路部641bにおける終端口641cから開口部80に至るまでの間には、空気(E5)の流れを妨げたり変化させるような流路の形状部分や他の部品が存在していないことも必要である。
また、この開口部80は、図13に示されるように、排気誘導手段69aである板状の部材を、その内壁面69acが排気通路部641bの終端口641cにおける内壁641cdよりも外側にずれた位置に存在するよう配置したうえで、その排気誘導手段69aと排気通路部641bの終端口641cとの間に存在するよう形成されている。
さらに、この開口部80は、シロッコファンの排気通路部641bの終端口641cにおける排気の方向とほぼ直交する方向に向いた開口として形成されている。
この際、開口部80においては、図14に示されるように、筐体10内のうち捕集装置6の通気管61の上部における第2送風手段64とその排気通路と隣接する他の空間部分18に存在する空気E11が、開口部80を挟んで排気通路を流れる空気E5の気流に引き寄せられるように吸引される。
この結果、隣接する空間部分18に存在する空気E11が余分な熱を含んでいる場合には、その熱を含む空気E11の排気を専用の排気装置等の対策設備を設けることなく簡易に行うことが可能になる。
5 …定着手段
6 …微粒子の捕集装置
9 …用紙(記録媒体の一例)
60…流路空間
60A…第1流路空間
60B…第2流路空間
60C…手前流路空間部分
60Ca…第1空間部分
60Cb…第2空間部分
61…通気管
62…第1送風手段
63…捕集手段
64…第2送風手段
66…流入口
67…排出口
C …捕集手段の長手方向
H1,H2…離間する距離
P1…第1圧力
P2…第2圧力
Claims (6)
- 空気を流す流路空間を有した通気管と、
前記通気管の一端側で微粒子が含まれる空気を前記流路空間内に送り込む第1送風手段と、
前記通気管の途中部分の流路空間内に流路を遮断する状態で配置され、前記第1送風手段にて送り込まれた空気に含まれる微粒子を捕集する捕集手段と、
前記通気管の他端側で前記捕集手段を通過する空気を収集して前記流路空間内から送り出す第2送風手段と、
を備え、
前記通気管は、前記流路空間のうち前記第1送風手段から前記捕集手段に至るまでの第1流路空間と、前記流路空間のうち前記捕集手段から前記第2送風手段に至るまでの第2流路空間と、前記第1流路空間のうち前記捕集手段の手前側になる位置で当該捕集手段の長手方向に沿って存在する手前流路空間部分と、前記手前流路空間部分内に空気が流入する流入口と、前記捕集手段を通過して前記第2流路空間内にある空気が前記第2送風手段に排出される排出口とを有し、
前記流入口と前記排出口は、前記捕集手段の長手方向における異なる端部側に片寄って存在するよう配置されており、
前記手前流路空間部分は、前記流入口が存在する側の第1空間部分と前記流入口が存在しない側の第2空間部分とを有し、前記第2空間部分の前記捕集手段に対向する内壁面部と前記捕集手段との離間する距離が、前記第1空間部分の前記捕集手段に対向する内壁面部と前記捕集手段との離間する距離よりも小さい関係にあり、
前記第1送風手段と前記第2送風手段は、前記第1流路空間内の圧力(P1)と前記第2流路空間内の圧力(P2)が「P2<P1≦大気圧」の関係に保たれて作動する微粒子の捕集装置。 - 前記第1送風手段と前記第2送風手段は、前記第1送風手段の風量(Q1)と前記第2送風手段の風量(Q2)が「Q1<Q2」の関係に保たれて作動する請求項1に記載の捕集装置。
- 前記第1送風手段が軸流ファンである請求項1又は2に記載の捕集装置。
- 前記第2送風手段がシロッコファンである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の捕集装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の微粒子の捕集装置を備えた画像形成装置。
- 未定着像を保持する記録媒体を通過させて未定着像を定着させる定着手段を備え、
前記捕集装置は、前記通気管の前記第1送風手段が配置される側の一端を前記定着手段に接続するよう配置している請求項5に記載の画像形成装置。
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