JP7182173B2 - 変数埋込方法及び処理システム - Google Patents
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Description
このハードウェアは特定の固定アーキテクチャを備えており、通常の汎用コンピュータよりも組合せ最適化問題を高速に解くことができる。この種のハードウェアは特定の固定アーキテクチャを備えているため、組合せ最適化問題を解くために幾つか制約を生じる。第1制約は、一度に処理可能な変数の絶対数に限度があることである。また第2制約は、当該変数間の相互作用数に限度があることである。専用のハードウェアを用いて最適化問題を効率的に処理するためには、このような制約条件下にて処理を実行することが求められる。
本発明の目的は、処理時間を短縮できるようにしたハードウェアグラフへの変数埋込方法及び処理システムを提供することにある。
例えば、重複割当を必要とするか否かの判断処理は、ハードウェアグラフの上で変数が割当てられていない頂点を始点とし、追加で埋め込みたい変数に隣接する埋込済変数に割当てられた頂点を終点とする経路を、未使用頂点のみを用いてハードウェアグラフ上で構成可能であるかを確認すれば良い。
例えば、上記の経路が存在する場合は、経路上の各頂点に対して追加で埋込みたい変数又は結合した埋込済変数を適切に埋め込むことで、問題グラフにおける変数間の相互作用を再現しながら、ハードウェアグラフに変数を埋込むことができる。この経路は可能な限り短い方が利用するハードウェアグラフ上の頂点数が少なくて済むため、ダイクストラ法等を用いて最短経路を求める方法が考えられる。
図1Aから図6は、第1実施形態の説明図を示している。図1Aに示す量子イジングマシン1は、機能特化型のイジング型ハードウェア2を用いて構成され、複数の変数Xの間の相互作用をハードウェアの物理的な制約として構成し、物質の量子力学的な性質を利用して最適化問題と同じ状況を疑似的に再現してシミュレーションを実行するように構成されている。
このとき、コンピュータ3は変数X1を埋め込んだ後、変数X2~X9を埋込む。前述したように、変数X2~X9は全て変数X1と結合する必要がある。このため、変数X7~X9より先に選択される変数X2~X6は、変数X1に結合した頂点Vに埋込まれることになる(図5の右側参照)。ここで変数X7~X9は、変数X2~X6が埋込まれた頂点Vに重複割当しなければ変数X1と結合できなくなるため、S15において終了条件を満たしたと判定し、変数X7~X9を埋込むことなく終了する。
なお、図5には、説明を簡単化するため問題グラフG1の変数Xを9個とした例を示した。このため、ハードウェアグラフG2の上の頂点Vを一部しか利用できていない。しかし実際には、変数Xが多数存在する大規模な問題を解くときに、コンピュータ3が上記の埋込処理を実行するため、ハードウェアグラフG2の上の頂点Vをより多く利用でき、より大きな部分問題の変数Xを埋込み可能であることに留意する。
図6は、例えば特許文献2記載の技術を適用し、重複割当を許容した場合の比較例を示している。このようなとき、変数X1を埋込済の単位セルC11の頂点V11に結合した頂点Vは5つしかないため変数X2~X6を重複割当なくハードウェアグラフG2に埋込むことができる。しかし、変数X7~X9が頂点V21~V23に重複割当して埋込まれることになる。このような処理を適用すると、この重複割当を解消しながら最適値を算出するため、多大な時間を必要としてしまう。
本実施形態によれば、コンピュータ3は、変数Xの埋込処理を行うときに、重複割当を必要とするか否かを判定し(S12)、重複割当を必要とする変数X7~X9を部分問題の変数Xとして用いることなく、重複割当の不要な変数X1~X6を選択してハードウェアグラフG2の頂点Vに埋込んでいる。このため、従来技術に示されるような重複割当を許容することなく処理できるようになり、重複割当の解消処理を一切行う必要がなくなり、処理時間を大幅に短縮できる。
図7から図10は、第2実施形態の追加説明図を示している。本実施形態では、コンピュータ3はメモリ5に記憶されたプログラムを実行することで予約部、選択部、禁止部、紐付け部、解消部として機能する。第1実施形態の方法によれば、問題グラフG1の結合数が比較的小さければ、重複割当が不要な変数Xだけを用いて、ハードウェアグラフG2の上に大きな部分問題を構成する変数Xを埋込むことが可能である。しかし、図5に示すように、多くの変数X2~X9と結合する変数X1が、問題グラフG1の中に多数存在するような場合には、ハードウェアグラフG2の上の頂点Vを使い切る前に部分問題の成長が止まってしまう。
図8は、ハードウェアグラフG2の上の頂点Vの埋込処理のフローチャートを示している。図8に示すように、まずコンピュータ3は、完全グラフG1aの変数XをハードウェアグラフG2への埋込方法を用いて(参考にして)予約方法(紐付方法)を設定する(S21)。
図7Aに示すように、ハードウェアグラフG2の上で連結した部分グラフ(図7A中の太線にて結合するグラフ)は単位セルCの間を縦方向と横方向とに結合した構造となる。コンピュータ3は、この変数X1~X12の埋込方法を用いて(参考にして)、S21において単位セルCの間を跨ぐ方向に辿った各頂点Vに紐付ける。言い換えると、コンピュータ3は、S21においてある頂点Vに対応して縦方向又は/及び横方向の単位セルCに含まれる頂点Vに紐付ける。
この後、コンピュータ3が、変数X1の埋込処理の後に例えば変数X2~X9をこの順に選択してハードウェアグラフG2の頂点Vに埋込むときには、図7Bの右側に示すように、単位セルC11の頂点V11に結合した頂点V21~V24に変数X2~X5を順に埋込む。
以上説明したように、本実施形態によれば、完全グラフG1aをハードウェアグラフG2に埋込むときの埋込方法に基づいてハードウェアグラフG2の頂点Vを紐付け(予約方法を設定し)ておき(S21)、ハードウェアグラフG2上の頂点Vから部分グラフにより連結された少なくとも一つ以上の頂点Vを選択し(S26)、ハードウェアグラフG2に各変数Xを埋込むときにこの紐付けの内容(予約方法)に基づいて、選択した単位セルC11の頂点V11から結合し且つその他の変数X2~X9との結合を増加させる単位セルC12の頂点V11を、S25にて埋込む変数X1に対応して予約することで当該埋込む変数X1以外のその他の変数X2~X9の埋込みを禁止する(S27)ようにしている。
図11から図13は、第3実施形態の追加説明図を示している。本実施形態においては、コンピュータ3が、評価関数Hの変数Xの相互関係を導出した結果、図12に示すように、問題グラフG1における変数Xが格子状に互いに結合していることを想定して説明する。
またコンピュータ3及び量子イジングマシン1は、第1実施形態の変数Xの埋込処理、及び、第2実施形態にて説明したハードウェアグラフG2上の紐付け処理、及び予約処理を実行することを前提として説明する。本実施形態では、コンピュータ3はメモリ5に記憶されたプログラムを実行することで、禁止部、解消部、選択部として機能する。
本実施形態によれば、コンピュータ3は、埋込済変数Xaを一つ選択し、問題グラフG1の上で埋込済変数Xaに結合した全ての変数Xbの埋込処理を一通り完了した後に予約を解消している。これにより、ハードウェアグラフG2における予約を効率的に解消しながら変数Xbの埋込処理を実行でき、予約された頂点Vを減らすことでハードリソースを有効に活用できる。しかも、一回の部分問題の解導出処理においてより多くの変数Xb、XcをハードウェアグラフG2に埋込むことができる。
図14から図18は、第4実施形態の追加説明図を示している。本形態では、ワンホット(one-hot)表示を用いて多値問題を表現した場合の変数の埋込方法について説明するが、前述実施形態、特に第1実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、前述実施形態と異なる部分を中心に説明する。コンピュータ3は、メモリ5に記憶されたプログラムを実行することで実現する機能として、無効化処理部、変換部としての各種機能を備える。
下記の(2)式は、(1)式の評価関数H0についてワンホット制約に基づき二値変数xiを用いて変換した変換式を表している。図14は、(2)式の評価関数H0に係る最適化問題の問題グラフG1を示す。評価関数H0に係る最適化問題をワンホット表示するときに、評価関数H0を表現するための二値変数xiは、図14に示すようにN×Q個存在する。
最初に、コンピュータ3は、図3のS1において問題グラフG1を入力し、S2において2値変数xiの埋込処理を実行する。図17に2値変数xiの埋込処理のフローチャートを前述実施形態の図4に対応して示している。コンピュータ3が、量子イジングマシン1のハードウェアグラフG2に2値変数xiを埋込むときには、多値変数S1~SNの中からランダムに一つの多値変数Siを選択し、選択した多値変数Siに割当てられた2値変数xiを埋込む(S61)。ここでは、i番目の多値変数Siを選択する例を示す。なおコンピュータ3は、S61において多値変数Siを選択し、後述するS70の終了条件でNOと判定してS61に処理を戻した後に選択する多値変数Sjは、問題グラフG1上で埋込済の多値変数Siに隣接、結合する未埋込の多値変数Sj(但しjはi-1かi+1)を対象とする。
コンピュータ3が、ある多値変数Siの中で最初に埋込むべき二値変数xiは、既に埋込済の二値変数xj(但しjはi-1かi+1)に隣接、結合している二値変数xiとすることが望ましい。コンピュータ3は、この結合条件を満たす二値変数xiの中でもホット状態値「1」とされている二値変数xiを最優先とし、コールド状態値「0」とされている二値変数xiを次の優先順位として選択すると良い。
二値変数xiをハードウェアグラフG2へ埋込むときのステップS62の具体例について図18を参照しながら説明する。ここではQ=4の簡単な例を示している。コンピュータ3が、量子イジングマシン1のハードウェアグラフG2に多値変数S1のうち二値変数x1 (1)、x1 (2)を埋込んだものの、他の二値変数x1 (3)、x1 (4)をハードウェアグラフG2に埋込む際に重複割当が生じ、埋込不可能とされた場合を想定する。図18の中には、ハードウェアグラフG2の頂点Vに埋込済の二値変数x1 (1)、x1 (2)を「Z1」と符号を付している。
本実施形態によれば、多値変数Siにより定義された評価関数H0をワンホット制約により2値変数xiを用いて表現した大規模な最適化問題を解く場合に、部分問題の変数として多値変数Siの中の少なくとも一部の二値変数xiを含むように選択するときには、ホット状態値「1」(第一値相当)とされている二値変数xiが含まれるように選択してハードウェアグラフG2に埋込処理している。これにより、各多値変数Siは複数個のワンホット制約を満たす状態を部分問題に含むようになり、より高精度な解を効率的に探索することが可能となる。
図19及び図20は、第5実施形態の追加説明図を示している。評価関数H0は、パラメータλを用いて(2)式のように構成すれば良いものの、(2)式の右辺第2項の影響の割合をパラメータλにより変数定義することは、量子イジングマシン1がワンホット制約を満たさない解も全体の最適化問題の解として導出する可能性を高くする。またパラメータλを最適値に調整するため、計算処理量がより増加してしまう可能性がある。
本開示は、前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。ハードウェアグラフG2は、キメラグラフを用いて説明したが、これに限定されるものではない。
Claims (24)
- 頂点(V)の間の相互作用を表すハードウェアグラフ(G2)が特定の固定アーキテクチャにより構成された最適化問題の専用ハードウェア(1)を用いて、当該最適化問題の全ての変数を埋込不可能な大規模問題を解く場合について、当該最適化問題の変数の相互作用を問題グラフ(G1)に表して解く場合に、前記問題グラフの変数を前記専用ハードウェアの前記ハードウェアグラフの頂点に埋込むことが可能な部分問題に分割し、前記部分問題の最適化処理を繰り返すことで前記大規模問題を解くときに用いられる変数埋込方法であって、
前記全ての変数のうち少なくとも一部を前記ハードウェアグラフの頂点に埋込むときに、
前記最適化問題の変数を前記ハードウェアグラフの頂点へ重複割当を必要とするか否かを判定する過程(S12)と、
前記重複割当を必要とする前記変数については前記部分問題の変数として用いることなく、前記重複割当の不要な前記変数を選択して前記ハードウェアグラフの頂点に埋込む過程(S13)と、
を備える変数埋込方法。 - 完全グラフ(G1a)を前記ハードウェアグラフに埋込むときの埋込方法に基づいて前記ハードウェアグラフの頂点を紐付ける過程(S21)と、
前記ハードウェアグラフの上に前記変数を埋込むときに、当該変数が埋込まれる前記ハードウェアグラフの上で連結された部分グラフの中から少なくとも一つ以上の前記頂点を選択する過程(S26)と、
前記ハードウェアグラフに前記変数(X1,Xa)を埋込むときに、前記紐付けの内容に基づいて、前記選択した前記頂点から結合し且つその他の前記変数(X2~X9,Xb,Xc)との結合を増加させる前記頂点を、前記埋込む変数(X1,Xa)に対応して予約することで当該埋込む変数(X1,Xa)以外の前記その他の変数(X2~X9,X)の埋込みを禁止する過程(S27)と、をさらに備える請求項1記載の変数埋込方法。 - 前記その他の変数(X)の埋込みを禁止する過程を実行した後、前記問題グラフの上で埋込済の前記変数(Xa)に結合した全ての前記変数(Xb)の埋込処理が完了した後に前記予約を解消する過程(S37,S38)、をさらに備える請求項2記載の変数埋込方法。
- 前記ハードウェアグラフが、複数の頂点を備えた単位セル(C、C11…C44)を第1方向及び第2方向に沿って複数グリッド分だけ備えたキメラグラフにより構成される場合、一つの前記単位セル(C11,C33)の第1頂点(V11,V13)を基点として前記第1方向又は前記第2方向に結合する他の前記単位セル(C12,C13…,C31,C32,C34…)に対応した頂点を第2頂点(V11,V13)として予約する過程(S22)をさらに備える請求項2又は3記載の変数埋込方法。
- 前記問題グラフの中で追加して埋込む前記変数を選択するときには、
すでに埋込みされた埋込済の前記変数に結合された未埋込の前記変数の中から選択する請求項1から4の何れか一項に記載の変数埋込方法。 - 前記問題グラフの中で追加して埋込む前記変数を選択して前記ハードウェアグラフに埋込むときには、
すでに埋込みされた埋込済の前記変数(Xa)を一つ選択し(S34)、前記選択した埋込済の変数に結合した前記変数(Xb)を選択して埋込処理を完了した後(S35~S37)、他の埋込済の前記変数を選択し(S34)、当該選択した埋込済の変数(Xa)に結合した前記変数(Xb)の埋込処理を繰り返す請求項1から5の何れか一項に記載の変数埋込方法。 - 前記大規模問題が、ワンホット(one-hot)制約又はワンコールド(one-cold)制約など一つだけ設けられた第一値がその他の全ての第二値と異なるように制約が設けられた二値変数(x1 (1)~x1 (Q):xN (1)~xN (Q))により表現される多値変数(S1:SN)を適用した多値問題であり、
前記部分問題の変数として前記多値変数の中の少なくとも一部の前記二値変数を含むように選択して前記ハードウェアグラフの頂点に埋込むときには、前記第一値とされている前記二値変数が含まれるように前記二値変数を選択して前記ハードウェアグラフの頂点に埋込処理する請求項1から6の何れか一項に記載の変数埋込方法。 - 既に埋込処理が実行された前記多値変数(S1)に前記問題グラフ上で結合する前記多値変数(S2)の二値変数(x2)を前記ハードウェアグラフの頂点に追加で埋込処理するときには、
前記多値変数を表現する前記二値変数の中で、前記埋込済の前記二値変数に前記問題グラフ上で結合している前記二値変数、又は、前記第一値とされている条件を満たす前記二値変数、を優先的に埋込む請求項7記載の変数埋込方法。 - 前記第一値とされている前記二値変数を埋込不能と判定した場合(S65aでNO)、又は、前記選択した多値変数を表現する全ての前記二値変数の中で2つ以上埋込不能と判定した場合(S68でNO)には、当該二値変数により表現される前記多値変数の全体の埋込みを無効とし、先に埋込まれた前記二値変数を前記部分問題から除去する(S69)請求項7又は8記載の変数埋込方法。
- 前記大規模問題が、ワンホット(one-hot)制約又はワンコールド(one-cold)制約など一つだけ設けられた第一値がその他の全ての第二値と異なるように制約が設けられた二値変数(x1 (1)~x1 (Q):xN (1)~xN (Q))により表現される多値変数(S1:SN)を適用した多値問題であり、
前記多値問題の多値変数(Si)を最適化する際に、前記多値変数による多値状態を二択変数(yi)を用いて2択により選択する2択最適化問題に変換した(S51~S54)後、
請求項1から6の何れか一項に示す変数埋込方法を用いて前記ハードウェアグラフの頂点に前記二択変数を前記変数として埋込む変数埋込方法。 - 前記多値問題の各多値変数について現状の多値状態を維持するか、又は、各多値変数についてランダムに選択した他の多値状態に遷移するか(S51、S52)の2択による前記2択最適化問題に変換する請求項10記載の変数埋込方法。
- 前記問題グラフ上で結合する前記多値変数(Si、Sj)が同一の値である方が前記多値問題を評価する評価関数が最適化される場合、一の多値変数(Si)の前記現状の多値状態か遷移先の前記他の多値状態の何れか少なくとも一以上が、前記一の多値変数(Si)と結合する他の多値変数(Sj)の現状の多値状態又は遷移先の多値状態の何れか少なくとも一以上と同一状態となるように前記2択最適化問題を構築し、
前記問題グラフ上で結合する前記多値変数が異なる値である方が前記評価関数が最適化される場合、一の多値変数の現状の多値状態か遷移先の前記他の多値状態の何れか又は双方が、前記一の多値変数と結合する他の多値変数の現状の多値状態及び遷移先の多値状態の両方と異なる多値状態となるように前記2択最適化問題を構築する請求項11記載の変数埋込方法。 - 頂点(V)の間の相互作用を表すハードウェアグラフ(G2)が特定の固定アーキテクチャにより構成された最適化問題の専用ハードウェア(1)を用いて、当該最適化問題の全ての変数を埋込不可能な大規模問題を解く場合について、当該最適化問題の変数の相互作用を問題グラフ(G1)に表して解く場合に、前記問題グラフの変数を前記専用ハードウェアの前記ハードウェアグラフの頂点に埋込むことが可能な部分問題に分割し、前記部分問題の最適化処理を繰り返すことで前記大規模問題を解くときに用いられる前記変数の埋込に係る処理システムであって、
前記全ての変数のうち少なくとも一部を前記ハードウェアグラフの頂点に埋込むときに、
前記最適化問題の変数を前記ハードウェアグラフの頂点へ重複割当を必要とするか否かを判定する判定部(7,S12)と、
前記重複割当を必要とする前記変数については前記部分問題の変数として用いることなく、前記重複割当の不要な前記変数を選択して前記ハードウェアグラフの頂点に埋込む埋込部(8,S13)と、を備える処理システム。 - 完全グラフ(G1a)を前記ハードウェアグラフに埋込むときの埋込方法に基づいて前記ハードウェアグラフの頂点を紐付ける紐付け部(S21)と、
前記ハードウェアグラフの上に前記変数を埋込むときに、当該変数が埋込まれる前記ハードウェアグラフの上で連結された部分グラフの中から少なくとも一つ以上の前記頂点を選択する選択部(S26)と、
前記ハードウェアグラフに前記変数(X1,Xa)を埋込むときに、前記紐付けの内容に基づいて、前記選択した前記頂点から結合し且つその他の前記変数(X2~X9,Xb,Xc)との結合を増加させる前記頂点を、前記埋込む変数(X1,Xa)に対応して予約することで当該埋込む変数(X1,Xa)以外の前記その他の変数(X2~X9,X)の埋込みを禁止する禁止部(S27)と、
をさらに備える請求項13記載の処理システム。 - 前記その他の変数(X)の埋込みを禁止する過程を実行した後、前記問題グラフの上で埋込済変数(Xa)に結合した全ての変数(Xb)の埋込処理が完了した後に前記予約を解消する解消部(S37,S38)、
をさらに備える請求項14記載の処理システム。 - 前記ハードウェアグラフが、複数の頂点を備えた単位セル(C、C11…C44)を第1方向及び第2方向に沿って複数グリッド分だけ備えたキメラグラフにより構成される場合、一つの前記単位セル(C11,C33)の第1頂点(V11,V13)を基点として前記第1方向又は前記第2方向に結合する他の前記単位セル(C12,C13…、C31,C32,C34…)に対応した頂点を第2頂点(V11,V13)として予約する予約部(S22)をさらに備える請求項14又は15記載の処理システム。
- 前記問題グラフの中で追加して埋込む前記変数を選択するときには、
すでに埋込みされた埋込済の前記変数に結合された未埋込の前記変数の中から選択する請求項13から16の何れか一項に記載の処理システム。 - 前記問題グラフの中で追加して埋込む前記変数を選択して前記ハードウェアグラフに埋込むときには、
すでに埋込みされた埋込済の前記変数(Xa)を一つ選択し(S34)、前記選択した埋込済の変数に結合した前記変数(Xb)を選択して埋込処理を完了した後(S35~S37)、他の埋込済の前記変数を選択し(S34)、当該選択した埋込済の変数(Xa)に結合した前記変数(Xb)の埋込処理を繰り返す請求項13から17の何れか一項に記載の処理システム。 - 前記大規模問題が、ワンホット制約又はワンコールド制約など一つだけ設けられた第一値がその他の全ての第二値と異なるように制約が設けられた二値変数(x1 (1)~x1 (Q):xN (1)~xN (Q))により表現される多値変数(S1:SN)を適用した多値問題であり、
前記埋込部は、前記部分問題の変数として前記多値変数の中の少なくとも一部の前記二値変数を含むように選択して前記ハードウェアグラフの頂点に埋込むときには、前記第一値とされている前記二値変数が含まれるように前記二値変数を選択して前記ハードウェアグラフの頂点に埋込処理する請求項13から18の何れか一項に記載の処理システム。 - 前記埋込部は、
既に埋込処理が実行された前記多値変数(S1)に前記問題グラフ上で結合する前記多値変数(S2)の二値変数(x2)を前記ハードウェアグラフの頂点に追加で埋込処理するときには、
前記多値変数を表現する前記二値変数の中で、前記埋込済の前記二値変数に前記問題グラフ上で結合している前記二値変数、又は、前記第一値とされている条件を満たす前記二値変数、を優先的に埋込む請求項19記載の処理システム。 - 前記第一値とされている前記二値変数を埋込不能と判定した場合(S65aでNO)、又は、前記選択した多値変数を表現する全ての前記二値変数の中で2つ以上埋込不能と判定した場合(S68でNO)には、当該二値変数により表現される前記多値変数の全体の前記埋込部による埋込みを無効とし、先に埋込まれた前記二値変数を前記部分問題から除去する無効化処理部(S69)をさらに備える請求項19又は20記載の処理システム。
- 前記大規模問題が、ワンホット(one-hot)制約又はワンコールド(one-cold)制約など一つだけ設けられた第一値がその他の全ての第二値と異なるように制約が設けられた二値変数(x1 (1)~x1 (Q):xN (1)~xN (Q))により表現される多値変数(S1:SN)を適用した多値問題であり、
前記多値問題の多値変数(Si)を最適化する際に、前記多値変数による多値状態を二択変数(yi)を用いて2択により選択する2択最適化問題に変換する変換部(S51~S54)を備え、
前記変換部が前記多値問題を前記2択最適化問題に変換した後、前記埋込部は請求項13から18の何れか一項に示す処理システムを用いて前記ハードウェアグラフの頂点に前記二択変数を前記変数として埋込む処理システム。 - 前記多値問題の各多値変数について現状の多値状態を維持するか、又は、各多値変数についてランダムに選択した他の多値状態に遷移するか(S51、S52)の2択による前記2択最適化問題に変換する請求項22記載の処理システム。
- 前記問題グラフ上で結合する前記多値変数が同一の値である方が前記多値問題を評価する評価関数が最適化される場合、前記一の多値変数(Si)の現状の多値状態か遷移先の前記他の多値状態の何れか少なくとも一以上が、前記一の多値変数と結合する他の多値変数(Sj)の現状の多値状態又は遷移先の多値状態の何れか少なくとも一以上と同一状態となるように前記2択最適化問題を構築し、
前記問題グラフ上で結合する前記多値変数が異なる値である方が前記評価関数が最適化される場合、一の多値変数の現状の多値状態か遷移先の前記他の多値状態の何れか又は双方が、前記一の多値変数と結合する他の多値変数の現状の多値状態及び遷移先の多値状態の両方と異なる多値状態となるように前記2択最適化問題を構築する請求項23記載の処理システム。
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