JP7172097B2 - パウチ - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートとも呼ばれるような部材も含む意味で用いられる。また、本明細書における「上」、「下」、「側」、「底」の位置は、パウチを自立させた状態での位置を意味している。図1は、本実施形態に係るパウチの斜視図であり、図2は図1に示されるパウチの底面図であり、図3は図1に示されるパウチのA-A線の断面図であり、図4は本実施形態に係るパウチに用いられる軟質性フィルムの断面図である。図5は本実施形態に係る他のパウチの断面図であり、図6は本実施形態に係る他のパウチの斜視図である。図7~図10は本実施形態に係るパウチの製造工程を模式的に示した図であり、図11および図12は、本実施形態に係るパウチの他の製造工程を模式的に示した図である。
図1に示されるパウチ10-1は、内容物を収容する収容空間を有している。内容物としては、特に限定されないが、粉体、粒状体、液体や粘稠体等を含むものが挙げられる。内容物としては、インスタントコーヒー、小麦粉、コーンフレーク、飴、スティック包装、入浴剤、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、家庭用液体洗剤、その他液体調味料、食用油、各種の飲料等が挙げられる。内容物は、ボトルなどの他の容器に移し替えて使用されるものであってもよい。
上部シール部18は、パウチ10の上部において、おもて面11と裏面12、おもて面11と第1側面13、おもて面11と第2側面14、裏面12と第1側面13、裏面12と第2側面14を互いに接合した部分である。上部シール部18は、後述する軟質性フィルム40同士を熱融着することによって形成されている。
側部シール部19は、おもて面11と第1側面13を綺麗に区画するために形成されており、図1および図3に示されるように、おもて面11と第1側面13の境界部においておもて面11と第1側面13をパウチ10-1の高さ方向DR2に沿って互いに接合した部分である。側部シール部19の外縁19Aは、パウチ10-1の側縁10Bとなっている。
底部シール部23は、おもて面11と底面15をパウチ10-1の横方向DR1に沿って互いに接合した部分である。底部シール部23は、底面15における折り返し片30に沿って延びる第1端部15Aに形成されている。底部シール部23の外縁23Aは、パウチ10-1の下縁10Fとなっている。
縦合掌シール部27は、パウチ10-1の上縁10Aから後述する折り返し片30の先端部30Aまで形成されている。図1に示される縦合掌シール部27は、裏面12の中央部および底面15の中央部に形成されており、裏面12同士をパウチ10-1の高さ方向DR2に沿って互いに接合し、かつ底面15同士をパウチ10-1の厚さ方向に沿って互いに接合した部分である。縦合掌シール部27を形成することにより、一枚の軟質性フィルム40で後述する筒状体50を形成することができる。
底部合掌シール部28は、底面15に連設された後述する折り返し片30に設けられている。底部合掌シール部28を形成することにより、一枚の軟質性フィルム40で底面15を形成することができる。
未シール部29は、パウチ10-1の開封時に開封しやすくするためのものである。未シール部29を構成するおもて面11および裏面12を掴み、パウチ10-1の外側に引っ張ることにより、パウチ10-1を開封することができる。
折り返し片30の基部30Bは底面15の略中央に位置している。折り返し片30は1底部シール部23側に折り返されているが、底部シール部24側に折り返されていてもよい。
基材層41として、例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、またはポリプロピレン/エチレン-ビニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム、またはこれらの2以上のフィルムを積層した複合フィルムを用いることができる。
シーラント層42は、2枚の軟質性フィルム同士を重ね合わせて熱融着することでパウチ10-1の収容空間を密封するために設けられている。このため、パウチ10-1においては、シーラント層42が最も収容空間側となるように配置されている。
接合層43、45としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。ポリウレタン系接着剤とは、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との硬化物のことである。
中間層44は、パウチ10-1に要求される種々の機能を補うための層である。例えば、パウチ10-1が食品を内容物として収容する場合には、内容物の酸化等の変質を防止しながら内容物を保存することができるように、中間層44は、水蒸気の透過を防止する水蒸気バリア性および酸素ガス等のガスの透過を防止するガスバリア性を有していてもよい。また、パウチ10-1は、売り場の商品棚に自立した状態で陳列されるため、パウチ10-1が商品棚から落下した際の衝撃等にも十分に耐え得るよう、中間層44は、耐屈曲性および耐衝撃性を有していてもよい。また、中間層44は、消費者の購買意欲を高めるために、パウチ10-1の内容物が見えないように隠蔽性を十分に高める機能を有していてもよい。
図1に示されるパウチ10-1においては、縦合掌シール部27が裏面12の中央部に設けられているが、おもて面11と第1側面13との境界部、おもて面11と第2側面14との境界部、裏面11と第1側面13との境界部、または図5(A)に示されるように裏面11と第2側面14との境界部に裏面12と第2側面14との境界部に縦合掌シール部27が設けられていてもよい。このように、おもて面11または裏面12と第1側面13または第2側面14との境界部に縦合掌シール部27を位置させることにより、おもて面11のみならず、裏面12にも絵柄を形成することができるので、絵柄を形成する面の自由度を向上させることができる。
パウチ10-1は、以下のようにして製造することができる。以下では、複数のパウチ10-1を連続的に製造する例を示す。
以下、本発明の第2実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。図13は、本実施形態に係るパウチの斜視図であり、図14は図13に示されるパウチの底面図であり、図15は本実施形態に係る他のパウチの斜視図であり、図16は図15に示されるパウチの底面図である。なお、図13~図16において、図1等と同じ符号が付されている部材は、図1等で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。
図13に示されるパウチ10-3は、本体部16の上部に注出口部61を有している。注出口部61は、本体部16に充填されている内容物を外部に注出するためのものである。注出口部61は、本体部16と異なる部材で構成されている。具体的には、図13に示される注出口部61は、スパウトとなっている。注出口部61は、図13に示すように、例えば、中空状の筒部61Aと、筒部61の上端の開口を塞ぐためのキャップ61Bとを備えている。筒部61Aは、軟質性フィルム40のシーラント層42によって、おもて面11と裏面12に対して固定されている。このような注出口部61を設けることにより、注出の際の流量を安定化させることができ、また再封することができる。
図15に示されるパウチ10-4は、パウチ10-3と同様に本体部16の上部に注出口部71を有しているが、パウチ10-4の注出口部71は、本体部16と同一の部材で構成されている。すなわち、注出口部71は、軟質性フィルム40から構成されている。
10A…上縁
10B、10C、10D、10E…側縁
10F、10G、10H、10I…下縁
11…おもて面
12…裏面
13…第1側面
14…第2側面
15…底面
16…本体部
17…ガセット折込部
23~26…底部シール部
28…底部合掌シール部
30…折り返し片
30A…先端部
30B…基部
40…軟質性フィルム
Claims (5)
- 一枚の軟質性フィルムから構成され、おもて面、裏面、第1側面、前記第1側面とは反対側の第2側面、および底面を含む本体部と、前記底面に連設され、かつ前記底面側に折り返された折り返し片と、前記底面に形成された底部シール部とを備え、前記折り返し片が前記底部シール部よりも下方に突き出ており、かつ前記折り返し片の幅が前記底面の幅の1/6以上2/5以下である、パウチの製造方法であって、
ロール状に巻き取られた軟質性フィルムを巻き出し、前記軟質性フィルムの長さ方向に延びる前記軟質性フィルムの端部同士を熱融着して、筒状体を形成する工程と、
前記筒状体を折り込んで、おもて面、裏面、第1側面、および第2側面を形成する工程と、
前記筒状体の一部を前記筒状体の幅方向に熱融着して、底部合掌シール部を含む底部合掌部および底部シール部を形成する工程と、
前記筒状体における前記底部合掌部とは反対側から内容物を充填する工程と、
前記内容物を充填した後、前記筒状体の一部を前記筒状体の幅方向に熱融着して、上部シール部を形成する工程と、
前記筒状体を個片化する工程と、
を備える、パウチの製造方法。 - 前記底部合掌部および前記底部シール部を形成する工程が、
前記筒状体の一部を前記筒状体の幅方向に熱融着して、前記底部合掌シール部を含む前記底部合掌部を形成する工程と、
前記底部合掌部を形成した後に、前記底部合掌部の位置で前記筒状体の幅方向に前記筒状体を切断する工程と、
前記筒状体を切断した後に、前記筒状体の底面における前記底部合掌部が延びる方向に沿った第1端部と第2端部が接触するように、前記筒状体の底面を折り込む工程と、
前記筒状体の前記底面を折り込んだ後、前記第1端部および前記第2端部を接触させた状態で、前記第1端部および前記第2端部をそれぞれ熱融着して、前記底部シール部を形成する工程と、を備える、請求項1に記載のパウチの製造方法。 - 一枚の軟質性フィルムから構成され、おもて面、裏面、第1側面、前記第1側面とは反対側の第2側面、および底面を含む本体部を備えるパウチであって、
前記底面に連設され、かつ前記底面側に折り返された折り返し片と、
前記底面に形成された底部シール部と、を備え、
前記底部シール部が、前記底面における前記折り返し片に沿って延びる第1端部と、前記底面における前記折り返し片に沿って延びる前記第1端部とは反対側の第2端部とに形成されており、
前記折り返し片の基部が前記底面の略中央に位置しており、
前記折り返し片が底部合掌シール部を含み、
前記折り返し片が、前記底部シール部よりも下方に突き出ており、
前記折り返し片の幅が、前記底面の幅の1/6以上2/5以下である、パウチ。 - 前記本体部の上部に形成された注出口部をさらに備える、請求項3に記載のパウチ。
- 前記注出口部が前記本体部と同一の部材で構成されており、かつ前記パウチの正面視において、前記注出口部の幅が前記本体部の幅よりも狭い、請求項4に記載のパウチ。
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WO2006106932A1 (ja) | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Suzuki Manufacturing, Ltd. | 自立型ピローパウチ包装器、製造方法及び製造装置 |
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- 2018-03-30 JP JP2018068060A patent/JP7172097B2/ja active Active
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