JP7169108B2 - リアクトル - Google Patents
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Description
[概略構成]
本実施形態に係るリアクトルについて図面を参照しつつ説明する。図1は、第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に係るリアクトルの分解斜視図である。
本実施形態のリアクトル1の各構成部材について詳細に説明する。なお、本明細書において、コイル5の巻軸方向が「Y軸方向」である。Y軸方向と直交し、2つのコイル51a、51bが隣接する方向と平行な方向を「X軸方向」という。X軸方向及びY軸方向と直交する方向を「Z軸方向」といい、このZ軸方向がリアクトルの高さ方向である。図1のZ軸方向の矢印が示す方向を「上」側、その逆方向を「下」側とする。「下」は「底」とも称する。これらの方向は、リアクトルの各構成の位置関係を示すための表現であり、リアクトルが設置対象に設置された際の位置関係及び方向を限定するものではない。
コア3は、一対の平行な直線部分と、この一対の直線部分を繋ぐ略U字型の連結部分を有する環状形状となっている。つまり、コア3は、一対の部分円の凸側を相反する方向に離間して対向させ、各部分円の両端をそれぞれ平行な直線で結んだ形状である概略角丸長方形の環状形状を有する。
樹脂部材4は、コア3とコイル5を絶縁する。樹脂部材4を構成する樹脂の種類としては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等が挙げられる。
コイル5は、エナメルなどで絶縁被覆した1本の導電性部材により構成される。本実施形態では、銅線によって構成された平角線のエッジワイズコイルである。もっとも、コイル5の線材や巻き方はこれに限らず、他の形態のものであってもよい。
温度センサ6は、リアクトル1の温度を検出する。温度センサ6としては、例えば、温度変化に対して電気抵抗が変化するサーミスタを用いることができるが、これに限定されない。温度センサ6は、温度検出部61と、リード線62と、コネクタ63とを有する。
ケース7は、リアクトル本体2を収容する。ケース7は、上面が開口している箱型形状を有する。つまり、ケース7は、4つの辺を有する概略矩形状の底面71と、底面71の4辺の縁から高さ方向に立ち上がった側壁72a、72b、72c、72dを有し、上面が開口している。この開口からリアクトル本体2がケース7の収容スペースに挿入される。つまり、収容スペースは、底面71と側壁72a、72b、72c、72dによって囲われたスペースである。
充填成形部8は、リアクトル本体2とケース7の隙間に充填材が充填され、固化してなる部材である。つまり、充填成形部8は、リアクトル本体2とケース7の隙間に形成される。充填成形部8は、リアクトル本体2をケース7に固定する。
本実施形態のリアクトル1の組立作業について説明する。上記のとおり、樹脂によるモールド成型によって、U字型コア31が埋め込まれた樹脂部材41及びU字型コア32と端子9が埋め込まれた樹脂部材42が形成されている。
従来のリアクトルのケースの側壁は、本実施形態の注入口73のように、コイルから離れる方向に膨出して、端部から底面に向かって湾曲形状となっていない。つまり、側壁は、底面から高さ方向に垂直に立ち上がっている。そのため、コイルとケースの側壁との隙間が狭い。充填材は粘性を有するため、狭い隙間では流動しにくい。そのため、充填材はコイルとケース間をスムーズに通り抜けず、側壁の上側端部まで溜まり、最終的に溢れ出るおそれがあった。このように、隙間の狭い従来構造の場合、充填材が側壁から溢れ出るおそれがある度に充填材の注入を中断し、少し時間を置いてから再度注入を開始する必要があった。
本実施形態のリアクトル1は、コア3と、コア3を巻回しているコイル5と、を有するリアクトル本体2と、底面71と、底面71の縁から立ち上がる側壁72a、72b、72c、72dと、を有し、リアクトル本体2を収容するケース7と、リアクトル本体2とケース7との隙間に形成され、充填材が固化してなり、ケース7にリアクトル本体2を固定する充填成形部8と、を備え、側壁72b、72dは、充填材が注入される注入口73を有し、注入口73は、コイル5から離れる方向に側壁72b、72dから膨出し、側壁72と底面71の繋ぎ目が湾曲形状となっている。
変形例1に係るリアクトルについて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成及び同一の機能については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図4は、変形例1に係るリアクトルのケースの斜視図である。第1の実施形態は、注入口73を2つ備えていたが、変形例1に係るリアクトルは、図4に示すように、注入口73を1つのみ備えている。
変形例2に係るリアクトルについて説明する。図5は、変形例2に係るリアクトルの側壁とコイルを拡大した拡大平面図である。図5に示すように、変形例2の側壁72は、突出部75を有する。この突出部75は、コイル5に向かって突出し、コイル5に近接している。換言すれば、突出部75を有していない側壁72が、コイル5から離れる方向に膨出している。つまり、突出部75を有していない側壁72が、注入口73を有する。
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2 リアクトル本体
3 コア
31、32 U字型コア
33 I字型コア
34 スペーサ
4 樹脂部材
41 樹脂体
41a、41b 直線部
41c 連結部
41d 切欠き部
41e 係合部
42 樹脂体
42a 連結部
42b 保持部
43 固定部
5 コイル
51a、51b コイル
51c 連結線
52a、52b 引出線
6 温度センサ
61 温度検出部
62 リード線
63 コネクタ
7 ケース
71 底面
72、72a、72b、73c、74d 側壁
73 注入口
74 ネジ挿入穴
75 突出部
8 充填成形部
9 端子
Claims (7)
- コアと、前記コアを巻回しているコイルと、を有するリアクトル本体と、
底面と、前記底面の縁から立ち上がる側壁と、を有し、前記リアクトル本体を収容する金属製のケースと、
前記リアクトル本体と前記ケースとの隙間に形成され、充填材が固化してなる充填成形部と、
を備え、
前記側壁は、前記充填材が注入される注入口を有し、
前記注入口は、前記側壁の端部から前記側壁が前記底面から立ち上がる基端部分に沿って形成され、前記コイルから離れる方向に前記側壁から膨出し、前記側壁と前記底面の繋ぎ目が湾曲形状となっていること、
を特徴とするリアクトル。 - 前記注入口は、前記側壁の端部における前記コイルと前記側壁との隙間が、前記側壁が前記底面から立ち上がる基端部分における前記コイルと前記側壁との隙間よりも広いこと、
を特徴とする請求項1に記載のリアクトル。 - 前記注入口は、前記側壁の端部における前記コイルと前記側壁との隙間が最も広く、前記底面に向かうにつれて隙間が連続的に狭くなっていること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル。 - 前記注入口は、前記側壁の端部から前記底面に向かって段差のない一続きの湾曲形状となっていること、
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のリアクトル。 - 前記注入口は、前記コイルの巻軸方向と平行に配置された前記側壁に設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のリアクトル。 - 前記注入口は、1つのみ設けられていること、
を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のリアクトル。 - 前記底面は、複数の辺を有し、
前記側壁は、前記辺毎にそれぞれ前記底面から立ち上がって構成され、
1つの辺から立ち上がった前記側壁は、当該側壁の一部分に前記注入口が設けられ、前記注入口が設けられていない当該側壁の他の部分は、前記注入口が設けられている一部分より前記コイルとの隙間が狭いこと、
を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のリアクトル。
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