以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では共同の作業のために集められたユーザのグループやチームをプロジェクトと呼び、そのプロジェクトに属するユーザをプロジェクトのメンバと呼ぶ。なお、本実施形態に記載されている「ファイル」は「電子ファイル」を示している。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。図1の情報処理システム1は、コラボレーションシステム10、オンラインストレージサーバ20、ユーザ端末40、及び共用端末42が、通信ネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
通信ネットワーク50は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築される。通信ネットワーク50には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
コラボレーションシステム10とは、複数人で一緒に一つの作業を行うことを支援するシステムである。コラボレーションシステム10の一例として、人が集まって特定の目的に対して意見や相談等を行う場(物理的に同じ場合、物理的に離れているがユーザ端末同士が通信ネットワーク50経由で接続される場合を含む)において、PCや携帯端末や電子黒板やプロジェクタや会議ツール等を用いて、音声通話、ビデオ通話、チャット、画面共有(投影)、情報共有、議題検討、資料の作成や取りまとめ、スケジュール設定、アクションアイテム決め、等を行うことに用いられるシステムである。 コラボレーションシステム10は、共同作業支援システムと同じ意味である。共同作業支援システムとは複数人で一緒に一つの作業を行うことを支援するシステムである。一例として、コミュニケーション機能、情報共有機能などを提供するものである。コラボレーションシステム10では、プロジェクトのメンバによる共同の作業を支援するコラボレーションツールを提供する。なお、コラボレーションツールとは複数人で一緒に一つの作業を行うことを支援するための手段や機能や道具である。コラボレーションツールには、一例として、コミュニケーション機能、スケジュール管理機能、情報共有機能、アクションアイテム管理機能などの機能が含まれる。共同の作業とは、複数人で一緒に一つの作業を行うことである。
なお、コラボレーションシステム10が提供するコラボレーションツールの機能は同一でなくてもよい。このため、図1では2つのコラボレーションシステム10のサーバ構成が異なっている。コラボレーションシステム10の共用支援サーバ11は、プロジェクトのメンバに、例えばコミュニケーション機能、及び情報共有機能を提供する。
スケジュール管理サーバ12は、プロジェクトのメンバにスケジュール管理機能を提供する。音声テキスト変換サーバ13は、プロジェクトのメンバによる音声データをテキストデータに変換する。ファイル管理サーバ14は、オンライン会議中などにプロジェクトのメンバがアップロード、録音/録画等したファイルを保存する。ファイル管理サーバ14を利用することで、プロジェクトのメンバはファイル共有が可能となる。
また、オンラインストレージサーバ20はユーザにオンラインストレージサービスを提供する。オンラインストレージサービスとは、例えばインターネットを介して利用できるクラウド上のディスクドライブ(ストレージ)をユーザに貸し出すサービスである。オンラインストレージサービスを利用することで、プロジェクトのメンバはファイル共有が可能となる。
ユーザ端末40は情報処理端末であって、プロジェクトのメンバを含むユーザにより操作される。ユーザは、ユーザ端末40からコラボレーションシステム10、オンラインストレージサーバ20、及び共用端末42を利用できる。
なお、ユーザ端末40は、通信機能を備えた装置であれば、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板:電子黒板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
共用端末42は、会議室などに設置された電子黒板など、複数人で共用される情報処理端末である。共用端末42は、通信機能を備えた装置であれば、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板:電子黒板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。例えば、会議室などに設置された共用端末42は、利用の為に端末自体や会議室の予約を求めることで、複数人での共用を可能としている。
また、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、及びファイル管理サーバ14は例えば一台以上の情報処理装置によって実現される。なお、コラボレーションシステム10は、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、及びファイル管理サーバ14の各機能の全てまたは一部を集約させた一台以上のコンピュータであってもよい。
また、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、及びファイル管理サーバ14のそれぞれは、複数のコンピュータに各機能を分散させて実現させる構成であってもよい。
さらに、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、及びファイル管理サーバ14は、クラウド環境のコンピュータに実現させる構成であってもよいし、オンプレミス環境のコンピュータに実現させる構成であってもよい。このように、図1の情報処理システム1は一例である。
なお、コラボレーションシステム10、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、ファイル管理サーバ14、及びオンラインストレージサーバ20は、通信機能を備えた装置であれば、PCに限られない。
コラボレーションシステム10、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、ファイル管理サーバ14、及びオンラインストレージサーバ20は、例えば、PJ、IWB、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車、ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
なお、コラボレーションシステム10がコラボレーションツールによりプロジェクトのメンバに提供するコラボレーションの情報には、同期コラボレーションの情報と非同期コラボレーションの情報とが含まれる。同期コラボレーションの情報は、人が集まって特定の目的に対して意見や相談等を行う場(例えばオンライン会議)の最中に、リアルタイムでやり取りされる情報である。同期コラボレーションの情報は、例えば音声通話、ビデオ通話、PCや携帯端末や電子黒板等で共有される画面(PCや携帯端末等から入力されるテキストや図表、電子黒板等の画面への手書き入力の内容、を含む)等である。
また、非同期コラボレーションの情報は、ネットワーク上で入力や共有が成される情報である。非同期コラボレーションの情報には、人が集まって特定の目的に対して意見や相談等を行う場(例えば会議)の前後において、場の参加者によって共有や参照が可能な情報も含まれる。非同期コラボレーションの情報は、例えばチャット、メッセージ、コンテンツ、スケジューリング、アクションアイテム、録音/録画内容等である。
なお、これらの用語については、Gartner社が提供する会議ソリューション報告書(「Magic Quadrant Meeting Solutions」。2019年09月発行)にも記載されている。
<ハードウェア構成>
図1の共用端末42は、電子黒板である場合、例えば図2に示すようなハードウェア構成により実現される。図2は、本実施形態に係る共用端末の一例のハードウェア構成図である。図2に示されているように、共用端末42は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F205および外部機器接続I/F(Interface)206を備えている。
これらのうち、CPU201は、共用端末42全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、共用端末42用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークI/F205は、通信ネットワーク50との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、USB(Universal Serial Bus)メモリ2600、PC2700、外付け機器(マイク2200、スピーカ2300、カメラ2400)との通信を制御する。
また、共用端末42は、キャプチャデバイス211、GPU212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信回路219、近距離通信回路219のアンテナ219a、および電源スイッチ222を備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス211は、ディスプレイコントローラ213を介して表示部(表示手段)の一例であるディスプレイ220上に表示されている画像データを取得し、RAM203等に保存する。GPU(Graphics Processing Unit)212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ213は、キャプチャデバイス211またはGPU212からの出力画像をディスプレイ220等へ出力するために、画面表示の制御および管理を行う。
接触センサ214は、ディスプレイ220上に電子ペン2500やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力および座標の検出を行う。この座標の入力および座標の検出する方法は、ディスプレイ220の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ220に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ220の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。
接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン2500と通信することで、ディスプレイ220へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。
近距離通信回路219は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。電源スイッチ222は、共用端末42の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
さらに、共用端末42は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネル等の種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン2500のペン先およびペン尻だけでなく、電子ペン2500のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
図1のコラボレーションシステム10、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、ファイル管理サーバ14、及びオンラインストレージサーバ20は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータ500により実現される。また、図1のユーザ端末40は、PCである場合、例えば図3に示すハードウェア構成のコンピュータ500により実現される。図3は、本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図3に示されているように、コンピュータ500はCPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、及びメディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、プログラムに従ってコンピュータ500全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、ネットワーク16を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。データバス510は、CPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク、SDカード等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。
<ソフトウェア構成>
続いて、図4を用いて、共用端末42にインストールされるコンピュータソフトウェアについて説明する。ここで、コンピュータソフトウェア(以下、ソフトウェアと称する)とは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものである。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
また、アプリケーションとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の処理を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(以下、OSと称する)とは、コンピュータを制御し、アプリケーション等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアである。OSは、入出力の制御、メモリおよびハードディスク等のハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションは、OSが提供する機能を利用して動作する。
図4は、共用端末42のソフトウェア構成を示す図である。図4に示すように、OS101、Launcher102、スケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103b、ブラウザアプリ103c、及びコラボレーションアプリ103dは、RAM203の作業領域15上で動作する。OS101は、共用端末42の基本的な機能を提供し、共用端末42の全体を管理する基本ソフトウェアである。
Launcher102は、OS101上で動作するランチャーアプリケーションである。Launcher102は、例えば、共用端末42で実行されるイベントの開始および終了の管理、又はイベントの実行中に利用するスケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103b、ブラウザアプリ103c、及びコラボレーションアプリ103d等の外部アプリケーションの管理を行う。イベントとは、例えば、会議、会合、集い、寄り合い、相談、打ち合わせ、カンファレンス、セミナー、ウェビナー(オンライン方式のセミナー)、学術的な研究会、方針発表会等、人が直接又は通信ネットワーク50を介して集まって特定の目的に対して意見や発表や相談等を行う場である。
スケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103b、ブラウザアプリ103c、及びコラボレーションアプリ103dは、Launcher102上で動作する外部アプリケーション(以下、特に区別する必要がないときは、外部アプリ103と称する。)である。外部アプリ103は、Launcher102とは独立して処理が実行され、OS101上で提供されるサービス又は機能を実行する。なお、図4は、スケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103b、ブラウザアプリ103c、及びコラボレーションアプリ103dの四つの外部アプリ103が共用端末42にインストールされている例を示すが、外部アプリ103の数は、これに限られない。また、スケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103b、ブラウザアプリ103c、及びコラボレーションアプリ103dは例えばコラボレーションシステム10等に設けられたサーバ、又はクラウドやオンプレミスに設けられたサーバからダウンロードしてインストールできるようにしてもよい。
続いて、図5を用いて、ユーザ端末40にインストールされるソフトウェアについて説明する。図5はユーザ端末のソフトウェア構成を示す図である。図5に示すように、OS5501、コラボレーションアプリ5502a、及びブラウザ5502bは、RAM503の作業領域5500上で動作する。OS5501は、ユーザ端末40の基本的な機能を提供し、ユーザ端末40の全体を管理する基本ソフトウェアである。
コラボレーションアプリ5502a及びブラウザ5502bは、OS5501上で動作する外部アプリケーション(以下、特に区別する必要がないときは、外部アプリ5502と称する。)である。外部アプリ5502は、OS5501上で提供されるサービス又は機能を実行する。なお、図5では、コラボレーションアプリ5502a及びブラウザ5502bの二つの外部アプリ5502がユーザ端末40にインストールされている例を示したが、これに限らない。ユーザ端末40にインストールされる外部アプリ5502の数は、二つ以外であってもよい。また、コラボレーションアプリ5502a及びブラウザ5502bは例えばコラボレーションシステム10等に設けられたサーバ、又はクラウドやオンプレミスに設けられたサーバからダウンロードしてインストールできるようにしてもよい。
<機能構成>
本実施形態に係る情報処理システム1は、例えば図6に示すような機能構成により実現される。図6は本実施形態に係る情報処理システムの一例の機能構成図である。図6の機能構成は、本実施形態の説明に不要な構成について適宜省略している。
《共用端末の機能構成》
図6に示されているように、電子黒板の場合の共用端末42は、送受信部21、受付部22、画像・音処理部23、表示制御部24、判断部25、認識部26、取得・提供部28、記憶・読出処理部29、機能制御部31、及び保存要求部32を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、SSD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、共用端末42は、図2に示されているRAM203、SSD204またはUSBメモリ2600によって構築される記憶部2000を有している。
(共用端末の各機能構成)
次に、共用端末42の各構成要素について説明する。送受信部21は、図2に示されているCPU201からの命令、並びにネットワークI/F205および外部機器接続I/F206によって実現され、通信ネットワーク50を介して他の端末、装置またはシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。送受信部21は、送信手段及び受信手段の一例である。
受付部22は、主に、図2に示されているCPU201からの命令、並びに接触センサ214及び電子ペンコントローラ216によって実現され、ユーザによる各種入力を受け付ける。受付部22は、受付手段の一例である。
画像・音処理部23は、図2に示されているCPU201からの命令、およびキャプチャデバイス211によって実現され、ディスプレイ220上に表示されている画像データを保存する。また、画像・音処理部23は、図2に示されているCPU201からの命令、およびGPU212によって実現され、ディスプレイ220に画像を表示するための画像処理を行う。さらに、画像・音処理部23は、カメラ2400が被写体を撮像して得た画像データに対しての画像処理を行う。
また、画像・音処理部23は、マイク2200によってユーザの音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データに対して音声処理を行う。さらに、画像・音処理部23は、音データに係る音声信号をスピーカ2300に出力し、スピーカ2300から音声を出力させる。また、画像・音処理部23は、ユーザによって電子ペン2500や手Hでディスプレイ220上に描画されることで得た描画像データを座標データに変換する処理を行う。
表示制御部24は、図2に示されているCPU201からの命令、及び図2に示されているディスプレイコントローラ213によって実現され、ディスプレイ220に描画像を表示させたり、Webブラウザを用いて共用支援サーバ11やスケジュール管理サーバ12にアクセスして各種画面データを表示させたりする。具体的には、表示制御部24は、図4に示したOS101上で動作するLauncher102、及び外部アプリ103を起動・実行することで、OS101が提供するAPI(Application Programming Interface)によって描画される各種画面を、ディスプレイ220に表示させる。表示制御部24は、表示制御手段の一例である。
判断部25は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、各種判断を行う。例えば判断部25はチャット機能のメッセージを送信したユーザが、共用端末42と同一のオンライン会議に参加しているか否かを判断する。
認識部26は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、ディスプレイ220上で囲まれた指定領域を認識する。取得・提供部28は、図2に示されているCPU201からの命令、並びに近距離通信回路219及びアンテナ219aによって実行され、ICカードやスマートフォン等の専有端末との間で、近距離通信により、データの取得および提供を行う。
機能制御部31は、ユーザの操作に基づいて、ユーザからの制御の要求を受け付け、機能の制御を行う。また、機能制御部31は、チャット機能のメッセージに基づいて、後述のようにユーザからの制御の要求を受け付け、機能の制御を行う。例えば同一のオンライン会議に参加しているユーザから画面キャプチャの要求を受け付けると、機能制御部31はキャプチャ機能を制御して表示画面のキャプチャを行う。また、例えば同一のオンライン会議に参加しているユーザからファイルが添付されたメッセージを受信すると、機能制御部31は添付されていたファイルの表示を行う。
保存要求部32はオンライン会議が終了した後、オンライン会議中に用いた共有データの保存を共用支援サーバ11に要求する。なお、ここで言う共有データとは、オンライン会議等のイベント中に用いられた情報であって、ファイル、共有した画面の画像データ、録画データ、録音データ、ストロークデータ、ポインタデータ、チャットデータ等である。なお保存要求部32はオンライン会議が実行されているとき(会議の開始から終了までの間。会議が実施されている最中)に、オンライン会議中に用いる共有データの保存を共用支援サーバ11に要求してもよい。共有データの数や容量が多い場合には、オンライン会議中から保存を始めることで、オンライン会議が終了した時や終了直後に共有データの保存を完了できる。
記憶・読出処理部29は、図2に示されているCPU201からの命令およびSSD204によって実行され、記憶部2000に各種データを記憶したり、記憶部2000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。さらに、記憶部2000には、他の共用端末42やユーザ端末40等との通信を行う際に受信される画像データ及び音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ220に画像が表示され、上書きされる前の音データによってスピーカ2300から音声が出力される。
<ユーザ端末の機能構成>
ユーザ端末40は、送受信部51、受付部52、表示制御部54、生成部56、音制御部58、及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、ユーザ端末40は、図3に示されているHD504により構築される記憶部5000を有している。
(ユーザ端末の各機能構成)
次に、ユーザ端末40の各構成要素について説明する。送受信部51は、図3に示されているCPU501からの命令およびネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク50を介して他の端末、装置またはシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。送受信部51は、送信手段及び受信手段の一例である。
受付部52は、主に、図3に示されているCPU501からの命令、並びにキーボード511およびポインティングデバイス512によって実現され、ユーザによる各種入力を受け付ける。受付部52は、受付手段の一例である。
表示制御部54は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、ディスプレイ506に画像を表示させたり、ブラウザ5502bを用いて共用支援サーバ11又はスケジュール管理サーバ12にアクセスして各種画面データの画像を表示させたりする。具体的には、表示制御部54は、例えば、図5に示したOS5501上で動作するコラボレーションアプリ5502a又はブラウザ5502bを起動・実行することで、共用支援サーバ11又はスケジュール管理サーバ12にアクセスする。
そして、表示制御部54は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)を少なくとも含み、CSS(Cascading Style Sheets)またはJAVA SCRIPT(登録商標)等を含むWebAPP(WebApplication)をダウンロードし、そのWebAPPによって生成された各種画像データを、ディスプレイ506に表示させる。表示制御部54は、例えば、XML(Extensible Markup Language)、JSON(JavaScript Object Notation)またはSOAP(Simple Object Access Protocol)形式等のデータを含む「HTML5」によって生成された画像データを、ディスプレイ506に表示させる。表示制御部54は、表示制御手段の一例である。
生成部56は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、ディスプレイ506に表示させる各種画像データを生成する機能である。生成部56は、送受信部51によって受信されたコンテンツデータを用いて、各種画像データを生成する。生成部56は、例えば、コンテンツデータであるテキストデータをレンダリングし、レンダリングされたデータを表示させるために、コンテンツデータであるテキストデータに係る画像データを生成する。レンダリングとは、Webページ記述用の言語(HTML、CSSまたはXML等)で記述されたデータを解釈し、実際に画面に表示される文字や画像データ等の配置を計算する処理である。
音制御部58は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、スピーカから音信号を出力する機能である。音制御部58は、スピーカから出力させる音データを設定し、設定した音データに係る音信号をスピーカから出力することにより、音データを再生する。
記憶・読出処理部59は、図3に示されているCPU501からの命令、およびHDDコントローラ505等によって実行され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000から各種データを読み出したりする処理を行う。
《共用支援サーバの機能構成》
共用支援サーバ11は、送受信部61、認証部62、作成部63、生成部64、判断部65、配信部66、制御要求部67、及び記憶・読出処理部69を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された共用支援用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、共用支援サーバ11は、図2に示されているHD504等により構築される記憶部6000を有している。
(利用者認証管理テーブル)
図7は、利用者認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図7に示されているような利用者認証管理テーブルによって構成されている利用者認証管理DB6001が構築されている。この利用者認証管理テーブルでは、ユーザを識別するための利用者ID、利用者名、ユーザが属する組織を識別するための組織ID、及びパスワードが関連付けられて管理されている。なお、組織IDには、通信ネットワーク50上の複数のコンピュータを管理するためのグループや組織を表すドメイン名も含まれる。
(アクセス管理テーブル)
図8は、アクセス管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図8に示されているようなアクセス管理テーブルによって構成されているアクセス管理DB6002が構築されている。このアクセス管理テーブルでは、組織ID、スケジュール管理サーバ12へアクセスする際の認証に必要なアクセスID、及びアクセスパスワードが関連付けられて管理されている。なお、アクセスID及びアクセスパスワードは、共用支援サーバ11が、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)又はHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)のプロトコルを用いて、WebAPI等を介して、スケジュール管理サーバ12によって提供されるサービス(機能)を利用するために必要である。
スケジュール管理サーバ12は、複数のスケジューラを管理しており、組織が異なれば使用するスケジューラも異なることがあるため、図8のアクセス管理テーブルによる管理が必要である。
(予定管理テーブル)
図9は、予定管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図9に示されているような予定管理テーブルによって構成されている予定管理DB6003が構築されている。この予定管理テーブルでは、予定イベントID及び実行イベントID毎に、組織ID、予約者の利用者ID、この予約者の参加の有無、予約者名、開始予定時刻、終了予定時刻、イベント名、他の参加者の利用者ID、この他の参加者の参加の有無、他の参加者名、及びファイルデータが関連付けられて管理されている。
これらのうち、予定イベントIDは、予約されたイベントを識別するための識別情報である。予定イベントIDは、実行予定のイベントを識別するための予定イベント識別情報の一例である。実行イベントIDは、予約されたイベントのうち、実際に実行されたイベント又は実行されているイベントを識別するための識別情報である。
実行イベントIDは、実行されたイベント又は実行されているイベントを識別するための実行イベント識別情報の一例である。予約者名は、会議室などの共用体を予約した者の名前である。共用体とは、複数の人又は団体が共同で使用する物、サービス、空間(部屋)、場所または情報である。会議室は、複数の利用者が共用する共用体の一例である。共用体が会議室の場合は例えば主催者の名前である。開始予定時刻は、共用体の利用開始予定時刻を示している。終了予定時刻は、共用体の利用終了予定時刻を示している。イベント名は、予約者が実行予定のイベントの名称を示している。
他の参加者の利用者IDは、予約者以外の参加者を識別するための識別情報である。他の参加者名は、予約者以外の参加者の名前であり、共用体も含まれる。つまり、この場合の利用者には、予約者および他の参加者のほか、共用体の一例である共用端末42も含まれる。ファイルデータは、ユーザによって登録された、予定イベントIDに対応するイベントで用いる資料等のファイルデータである。ファイルデータは、各種アプリケーションを用いて作成された所定のファイル形式のデータである。ファイルデータのファイル形式は、例えば、プレゼンテーションソフト用ファイル、表計算ソフト用ファイル等である。
(実行イベント管理テーブル)
図10は、実行イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図10に示されているような実行イベント管理テーブルによって構成されている実行イベント管理DB6004が構築されている。この実行イベント管理テーブルでは、プロジェクトID毎に、実行イベントIDが関連付けられて管理されている。
プロジェクトIDは、プロジェクトを識別するための識別情報(プロジェクト識別情報の一例)である。プロジェクトは、特定の目標、計画または企画等を達成するために構成されるユーザのグループ、チーム、又は集団を示す。
同一のプロジェクトに属するメンバであるユーザは、プロジェクトIDに関連付けられたイベントの会議録等の共有データを実行イベント履歴として共有することができる。なお、共有データとは、オンライン会議等のイベント中に用いられた情報であって、ファイル、共有した画面の画像データ、録画データ、録音データ、ストロークデータ、ポインタデータ、チャットデータ等である。プロジェクトIDは、プロジェクト毎に割り振られている。なお、プロジェクトIDは、グループID又はチームIDと称されてもよい。
(コンテンツ管理テーブル)
図11は、コンテンツ管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図11に示されているようなコンテンツ管理テーブルによって構成されているコンテンツ管理DB6005が構築されている。このコンテンツ管理テーブルでは、実行イベントID毎に、コンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツの内容、並びにコンテンツ処理の開始日時及び終了日時が関連付けられて管理されている。
コンテンツとは、あるプロジェクトにおけるオンライン会議等のイベントで発生した共有データ(実行イベントの内容、又は当該イベントで用いた資料等)である。コンテンツ処理の種類には、録音、録画、ファイル共有、画面共有、スナップショット、音声テキスト変換、アクションアイテムの発生、チャット、資料のアップロード、手書き操作、ポインティングデバイス操作等が含まれる。また、コンテンツ処理IDは、各イベントで発生したコンテンツの処理を識別するための識別情報である。
スナップショットとは、実行中のイベントのある時点における表示画面を画像データとして取得する処理である。なお、スナップショットは、例えば、キャプチャまたは画像認識とも称される。
コンテンツ処理の種類が「録音」である場合、コンテンツの内容は録音された録音データの保存先を示すURLを含む。また、コンテンツ処理の種類が「スナップショット」である場合、コンテンツの内容は、スナップショット(キャプチャ)によって取得された画面の画像データの保存先を示すURLを含む。キャプチャとは、ディスプレイ220又は506に表示されている画像(静止画像、動画像)を、画像データとして保存することである。コンテンツ処理の種類が「音声テキスト変換」である場合、コンテンツの内容は、受信された音声データのテキストデータの保存先を示すURLを含む。テキストデータとは、イベントに参加するユーザ間でやり取りされる文字情報である。一例として、イベントに参加する各ユーザが入力したテキスト、音声入力した発言をテキストに変換したデータ、各ユーザがイベント内でやり取りするファイルに含まれる文字データ、各ユーザが手入力したテキストや音声入力したコメントに含まれるメンション、等である。
コンテンツ処理の種類が「チャット」である場合、コンテンツの内容はメッセージを投稿した参加者の利用者ID、相手(メンション)が指定されている場合は相手の利用者ID、メッセージ内容を含む。メッセージとは、イベントに参加するユーザ間でやり取りされる情報である。一例として、各ユーザが入力したテキスト、音声入力したコメント、音声入力した発言をテキストに変換したデータ、各ユーザがイベント内でやり取りするファイル、各ユーザが手入力したテキストや音声入力したコメントに含まれるメンション、等である。メンションが指定されているメッセージとは、複数の参加者に通知するメッセージであって、その複数の参加者の中でメッセージを読んでほしい相手を特定したメッセージである。なお、メッセージ内容には、投稿されたメッセージのテキストデータの他、投稿された画像データや会議ログデータのファイルが含まれる。
アクションアイテムは、あるプロジェクトにおける会議等のイベントで発生し、イベントに関連する者が対応すべき行動の内容を示す。コンテンツ処理の種類が「アクションアイテム発生」である場合、コンテンツの内容は、アクションアイテムの実行者の利用者ID、アクションアイテムを完了させる期限日、及びアクションアイテムの内容を表すテキストデータの保存先を示すURLを含む。
コンテンツの種類が「録画」である場合、コンテンツの内容は録画された録画データの保存先を示すURLを含む。コンテンツの種類が「ファイル共有」である場合、コンテンツの内容は、オンライン会議等のイベントの参加者がファイル共有したファイルデータの保存先を示すURLを含む。コンテンツの種類が「画面共有」である場合、コンテンツの内容は、オンライン会議等のイベントの参加者が画面共有した画面の画像データ又は録画データの保存先を示すURLを含む。
(共用支援サーバの各機能構成)
次に、共用支援サーバ11の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、共用支援サーバ11の各機能構成を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、共用支援サーバ11の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図6に示されている共用支援サーバ11の送受信部61は、図3に示されているCPU501からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F509によって実現される。送受信部61は、通信ネットワーク50を介してユーザ端末40、共用端末42、他のサーバ、又は他のシステムなどと各種データ(又は情報)の送受信を行う。送受信部61は、送信手段又は受信手段の一例である。
認証部62は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、ユーザ端末40又は共用端末42から送られて来る情報(利用者ID、組織ID、及びパスワード)が、利用者認証管理DB6001に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。
作成部63は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、例えばスケジュール管理サーバ12から送られて来た予約情報および予定情報に基づく予約リスト画面の画像データの他、各種の画面の画像データを作成する。
生成部64は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、実行イベントID、コンテンツ処理IDおよび保存先のURLを生成する。判断部65は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、各種判断を行う。この判断については後述する。配信部66は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、オンライン会議等の参加者にチャット機能を提供する。制御要求部67は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、チャットのメッセージにより要求された操作内容に基づき、後述のように、共用端末42に制御の要求を行う。
記憶・読出処理部69は、図3に示されているCPU501からの命令、および図3に示されているHDDコントローラ505によって実現され、記憶部6000に各種データを記憶したり、記憶部6000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
《スケジュール管理サーバの機能構成》
スケジュール管理サーバ12は、送受信部81、認証部82、生成部83、管理部84、及び記憶・読出処理部89を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたスケジュール管理用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、スケジュール管理サーバ12は、図2に示されているHD504により構築される記憶部8000を有している。
(利用者認証管理テーブル)
図12は、利用者認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図12に示されているような利用者認証管理テーブルによって構成されている利用者認証管理DB8001が構築されている。この利用者認証管理テーブルでは、ユーザを識別するための利用者IDに、ユーザが属する組織を識別するための組織ID、及びパスワードが関連付けられて管理されている。
(利用者管理テーブル)
図13は、利用者管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図13に示されているような利用者管理テーブルによって構成されている利用者管理DB8002が構築されている。この利用者管理テーブルでは、組織ID毎に、利用者ID、及び利用者IDで示されるユーザの名称(利用者名)が関連付けられて管理されている。
(共用体管理テーブル)
図14は、共用体管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図14に示されているような共用体管理テーブルによって構成されている共用体管理DB8003が構築されている。この共用体管理テーブルでは、組織ID毎に、共用体を識別するための共用体ID及び共用体の名称(共用体名)が関連付けられて管理されている。
(共用体予約管理テーブル)
図15は、共用体予約管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図15に示されているような共用体予約管理テーブルによって構成されている共用体予約管理DB8004が構築されている。この共用体予約管理テーブルでは、各情報が関連付けられた状態の予約情報が管理されている。予約情報には、組織ID毎に、共用体ID、共用体名、共用端末の利用者ID、予約者の利用者ID、利用開始予定日時、利用終了予定日時、及びイベント名が含まれている。
なお、「共用端末の利用者ID」は、共用体の一例である会議室に設置された共用端末42の利用者IDである。また、利用開始予定日時は共用体の利用開始予定日時を示している。利用終了予定日時は共用体の利用終了予定日時を示している。各日時は、年・月・日・時・分・秒・タイムゾーンを示している。図15の各日時は紙面の関係上、年・月・日・時・分まで表している。
(イベント管理テーブル)
図16は、イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図16に示されているようなイベント管理テーブルによって構成されているイベント管理DB8005が構築されている。このイベント管理テーブルでは、各情報が関連付けられた状態の予定情報が管理されている。予定情報には、予定イベントID毎に、組織ID、利用者ID、利用者名、イベント開始予定日時、イベント終了予定日時、イベント名、メモ、及びファイルデータが関連付けられて管理されている。
これらのうち、イベント開始予定日時は、イベントを実行する場合の開始予定日時を示している。イベント終了予定日時は、イベントの実行する場合の終了予定日時を示している。各日時は、年・月・日・時・分・秒・タイムゾーンを示している。図16の各日時は紙面の関係上、年・月・日・時・分まで表している。また、図16のイベント管理テーブルでは、予定イベントIDに関連付けて、予定情報に示されるイベントで使用される資料のファイルデータが管理されている。
(サーバ認証管理テーブル)
図17は、サーバ認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図17に示されているようなサーバ認証管理テーブルによって構成されているサーバ認証管理DB8006が構築されている。このサーバ認証管理テーブルでは、アクセスID及びアクセスパスワードが関連付けられて管理されている。アクセスID及びアクセスパスワードは、共用支援サーバ11のアクセス管理DB6002で管理されているアクセスID及びアクセスパスワードと同じ概念である。
(プロジェクトメンバ管理テーブル)
図18はプロジェクトメンバ管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には図18に示されているようなプロジェクトメンバ管理テーブルによって構成されているプロジェクトメンバ管理DB8007が構築されている。このプロジェクトメンバ管理テーブルでは、組織ID毎に、プロジェクトID、プロジェクト名、及び各プロジェクトメンバの利用者IDが関連付けられて管理されている。
(実行イベント履歴管理テーブル)
図19は、実行イベント履歴管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図19に示されているような実行イベント履歴管理テーブルによって構成されている実行イベント履歴管理DB8008が構築されている。この実行イベント履歴管理テーブルでは、プロジェクトID及び実行イベントID毎に、コンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツの内容、並びにコンテンツ処理の開始日時及び終了日時が関連付けられて管理されている。
実行イベント履歴管理DB8008は、コンテンツ管理DB6005と一部同じデータを管理している。同じデータは、実行イベントID、コンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツ処理の開始日時、及び終了日時である。コンテンツの内容は、コンテンツデ-タの保存先の表記方法(http://又はc://)が異なるのみで、保存先は同じである。
(実行イベント管理テーブル)
図20は、実行イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図20に示されているような実行イベント管理テーブルによって構成されている実行イベント管理DB8009が構築されている。この実行イベント管理テーブルでは、実行イベントIDに、イベント名、イベントの開始日時、及び終了日時が関連付けられて管理されている。この実行イベント管理DB8009は、イベント管理DB8005において管理されている予定情報のうち、実際に実行されたイベントに関する情報を管理している。
(関連情報管理テーブル)
図21は、関連情報管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図21に示されているような関連情報管理テーブルによって構成されている関連情報管理DB8010が構築されている。この関連情報管理テーブルでは、プロジェクトID及び実行イベントID毎に、各情報(データ)が関連付けられた状態の関連情報が管理されている。関連情報には、コンテンツの発生時間帯、録音/録画データ、音声テキストデータ、及び画面データが関連付けられて管理されている。
コンテンツの発生時間帯は、実行されたイベントにおいてコンテンツが発生した時点における、イベントの開始日時からの経過時間を示す。コンテンツの発生時間帯は、イベント管理DB8005に記憶されたイベントの開始日時、並びに実行イベント履歴管理DB8008に記憶されたコンテンツ処理の開始日時及び終了日時に基づいて、生成部83によって生成される。コンテンツの発生時間帯は、時間情報の一例である。
録音/録画データには、コンテンツ処理ID及びコンテンツの種類が含まれる。音声テキストデータ及び画面データには、コンテンツ処理ID、コンテンツの種類、及びシーケンスNoが含まれる。シーケンスNoは、音声テキストデータ及び画面データのそれぞれにコンテンツ処理が発生した発生時間順を示す。
(スケジュール管理サーバの各機能構成)
次に、スケジュール管理サーバ12の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、スケジュール管理サーバ12の各機能構成を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、スケジュール管理サーバ12の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図6に示されているスケジュール管理サーバ12の送受信部81は、図3に示されているCPU501からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F509によって実現される。送受信部81は、ユーザ端末40、共用端末42、他のサーバ、又は他のシステムなどと各種データ(又は情報)の送受信を、通信ネットワーク50を介して行う。
認証部82は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、ユーザ端末40又は共用端末42から送られて来る情報(利用者ID、組織ID、及びパスワード)が、利用者認証管理DB8001に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。また、認証部82は、共用支援サーバ11から送られて来る情報(アクセスID及びアクセスパスワード)が、サーバ認証管理DB8006に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。
生成部83は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、関連情報管理DB8010に登録される関連情報を生成する機能である。管理部84は、図3に示されているCPU501からの命令によって実現され、オンライン会議等のイベントを管理する。
記憶・読出処理部89は、図3に示されているCPU501からの命令、及び図3に示されているHDDコントローラ505によって実現され、記憶部8000に各種データを記憶したり、記憶部8000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
《オンラインストレージサーバの機能構成》
オンラインストレージサーバ20は、送受信部91、及び記憶・読出処理部99を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、図6のオンラインストレージサーバ20は、図3に示されているHD504により構築される記憶部9000を有している。
(オンラインストレージサーバの各機能構成)
次に、オンラインストレージサーバ20の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、オンラインストレージサーバ20の各機能構成を説明するにあたって、図3に示されている各構成要素のうち、オンラインストレージサーバ20の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図6に示されているオンラインストレージサーバ20の送受信部91は、図3に示されているCPU501からの命令、及び図2に示されているネットワークI/F509によって実現される。送受信部91は、通信ネットワーク50を介してユーザ端末40、共用端末42、他のサーバ、又は他のシステムなどと各種データ(または情報)の送受信を行う。
記憶・読出処理部99は、図3に示されているCPU501からの命令、および図3に示されているHDDコントローラ505によって実現され、記憶部9000に各種データを記憶したり、記憶部9000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
なお、上記各IDは識別情報の一例である。また、組織IDには、社名、事業所名、部署名、地域名等が含まれる。利用者IDには、社員番号、運転免許書番号、日本の社会保障・税番号制度におけるマイナンバー等が含まれる。
図6に示した機能構成は一例であって、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、オンラインストレージサーバ20、ユーザ端末40、及び共用端末42の機能(各処理部や記憶部)が共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、オンラインストレージサーバ20、ユーザ端末40、及び共用端末42の何れで実行されてもよい。例えば共用支援サーバ11の判断部65は、ユーザ端末40、及び共用端末42の何れが有していてもよい。
<実施形態の処理または動作>
以降、各実施形態の処理または動作について説明する。
《スケジュールの登録処理》
ここでは、予約者A(理光太郎)がユーザ端末40からスケジュール管理サーバ12に自己のスケジュールを登録する処理について説明する。図22は、スケジュールの登録処理を示したシーケンス図である。図23は、サインイン画面を示した図である。図24はユーザ端末の初期画面の例である。図25は、スケジュール画面を示した図である。図26は、スケジュール入力画面を示した図である。
まず、予約者Aがユーザ端末40のキーボード511等を操作することで、ユーザ端末40の表示制御部54が、図23に示されているように、ディスプレイ506上にサインインを行うためのサインイン画面530を表示させる(ステップS11)。
このサインイン画面530には、ユーザの利用者ID及び組織IDを入力する入力欄531、パスワードを入力する入力欄532、サインインを行う場合に押下されるサインインボタン538、及びサインインを中止する場合に押下されるキャンセルボタン539が含まれている。ここでは、利用者ID及び組織IDが、予約者Aの電子メールアドレスになっている。電子メールアドレスのユーザ名部分が利用者IDで、ドメイン名部分が組織IDを示している。なお、入力欄531は、電子メールアドレスではなく、利用者ID及び組織IDを別々に入力する入力欄であってもよい。
次に、予約者Aが、入力欄531に自己の利用者IDおよび組織IDを入力し、入力欄532に自己のパスワードを入力し、サインインボタン538を押下すると、受付部52が、サインインの要求を受け付ける(ステップS12)。
そして、ユーザ端末40の送受信部51は、スケジュール管理サーバ12に対して、サインインの要求を示すサインイン要求情報を送信する(ステップS13)。サインイン要求情報には、ステップS12によって受け付けられた情報(利用者ID、組織ID、及びパスワード)が含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ12の送受信部81はサインイン要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ12の認証部82は、利用者ID、組織ID、及びパスワードを利用して予約者Aの認証を行う(ステップS14)。具体的には、記憶・読出処理部89は、利用者認証管理DB8001(図12参照)において、ステップS13によって受信された利用者ID、組織ID、及びパスワードの組に対応する利用者ID、組織ID、及びパスワードの組を検索する。
対応する組がある場合には、認証部82は要求元の予約者Aを正当なユーザであると判断する。対応する組がない場合には、認証部82は予約者Aを不当な(正当でない)ユーザであると判断する。正当でない場合には、送受信部81がユーザ端末40に対して正当でない旨の通知を行う。ここでは、正当である場合について説明を続ける。次に、送受信部81は、ユーザ端末40に対して、認証結果を送信する(ステップS15)。これにより、ユーザ端末40の送受信部51は、認証結果を受信する。
次に、ユーザ端末40の生成部56は、ステップS15によって正当である旨の認証結果が受信された場合、図24に示されているような初期画面540を生成する(ステップS16)。そして、ユーザ端末40の表示制御部54は、ディスプレイ506上に、図24に示されているような初期画面540を表示させる(ステップS17)。
この初期画面540には、スケジュールを登録する場合に押下される「スケジュール登録」ボタン541、および実行イベント履歴を閲覧する場合に押下される「実行イベント履歴閲覧」ボタン543が含まれている。
ここで、ユーザが「スケジュール登録」ボタン541を押下すると、受付部52はスケジュール登録を受け付ける(ステップS18)。そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ12に対して、スケジュール登録要求情報を送信する(ステップS19)。これにより、スケジュール管理サーバ12の送受信部81はスケジュール登録要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ12の記憶・読出処理部89はステップS13によって受信された予約者Aの利用者IDを検索キーとして、スケジューラで管理しているイベント管理DB8005(図16参照)を検索することにより、対応する予定情報を読み出す。また、スケジュール管理サーバ12の記憶・読出処理部89はステップS13によって受信された組織IDを検索キーとして利用者管理DB8002(図13参照)を検索することにより、対応する全ての利用者ID及び全ての利用者名を読み出す(ステップS20)。そして、送受信部81は、ユーザ端末40に対して、スケジュール入力画面情報を送信する(ステップS21)。ユーザ端末40の送受信部51は、スケジュール入力画面情報を受信する。
このスケジュール入力画面情報には、ステップS20によって読み出された予約者Aの予定情報、全ての利用者ID、及び全ての利用者名が含まれている。全ての利用者名には、ステップS12でサインインのための入力を行った予約者Aの名称(利用者名)も含まれている。
次に、ユーザ端末40では、ステップS21によって受信されたスケジュール入力画面情報を用いて、生成部56が、スケジュール画面545及びスケジュール入力画面550を生成する(ステップS22)。そして、ユーザ端末40の表示制御部54は、ディスプレイ506上に、図25に示されているようなスケジュール画面545及び図25に示されているようなスケジュール入力画面550を表示させる(ステップS23)。
このスケジュール画面545には、予約者Aに設定されている予定情報を表示する予定情報表示欄546、会議の予定を作成する場合に押下される「会議を作成」ボタン547が含まれている。予約者Aはスケジュール画面545の「会議を作成」ボタン547を押下することでスケジュール画面545からスケジュール入力画面550に遷移させることができる。
このスケジュール入力画面550には、イベント名を入力するための入力欄551、使用する場所(会議室など)の共用体IDまたは共用体名を入力するための入力欄552、イベントの実行の開始予定日時及び終了予定日時を入力するための入力欄553、メモを入力するための入力欄555、予約者名を表示するための表示領域556、予約者以外の他の参加者の参加者名を入力するための入力欄557、イベントで利用する共用端末42を入力するための入力欄558、予定(スケジュール)を登録する場合に押下される「スケジュール設定」ボタン559、入力中または入力された内容をキャンセルする場合に押下される「閉じる」ボタン560が含まれている。
なお、イベントで利用する共用端末42を入力するための入力欄558は、共用端末42の名前(利用者名)の一部を入力することで、例えば図27に示すように候補561を提案するようにしてもよい。入力欄558に入力するか、又は候補561からイベントで利用する共用端末42を選択すると、図28のスケジュール入力画面550の機器表示欄562のように、イベントで利用する機器として設定される。
また、イベントで利用する機器の設定は、例えば図29のスケジュール入力画面550のように、入力欄552に会議室等の使用する場所を入力することで、その会議室等の使用する場所に設置されている共用端末42が、イベントで利用する機器として設定されるようにしてもよい。
次に、予約者Aは、スケジュール入力画面550に必要な事項を入力し、「スケジュール設定」ボタン559を押下する。これにより受付部52は、スケジュール情報の入力を受け付ける(ステップS24)。そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ12に対して、スケジュール情報を送信する(ステップS25)。
このスケジュール情報には、イベント名、共用体ID(または共用体名)、開始予定日時、終了予定日時、各参加者の利用者ID、利用する共用端末42の利用者ID、及びメモが含まれている。なお、図25のスケジュール入力画面550では省略されているが、イベントで使用される資料のファイルデータの選択を予約者Aから受け付けた場合は、そのファイルデータをスケジュール情報に含ませる。
スケジュール管理サーバ12の送受信部81は、スケジュール情報を受信する。次に、スケジュール管理サーバ12では、ステップS25によって共用体ID(または共用体名)を受信すると、受信した共用体IDを検索キーとして共用体管理DB8003(図14参照)を検索することにより、対応する共用体名(または共用体ID)を読み出す(ステップS26)。
次に、記憶・読出処理部89は、ステップS26で読み出した共用体名(または共用体ID)に対する予約情報を、共用体予約管理DB8004(図15参照)に対して記憶する(ステップS27)。記憶・読出処理部89は、予め登録しているスケジューラで管理されている共用体予約管理DB8004の共用体予約管理テーブルに1レコード分の予約情報を追加する。予約情報は、ステップS25によって受信されたスケジュール情報、及びステップS26によって読み出された共用体名(または共用体ID)に基づいて構成されている。図15の共用体予約管理テーブルの例では、項目「共用端末の利用者ID」がイベントで利用する機器として設定された共用端末42を表す。なお、共用体予約管理DB8004における利用開始予定日時は、スケジュール情報における開始予定日時に相当する。また、共用体予約管理DB8004における利用終了予定日時は、スケジュール情報における終了予定日時に相当する。
さらに、記憶・読出処理部89は、イベント管理DB8005(図16参照)に対して予定情報を記憶する(ステップS28)。記憶・読出処理部89は、予め登録しているスケジューラで管理されているイベント管理DB8005のイベント管理テーブルに1レコード分の予定情報を追加する。
予定情報は、ステップS25によって受信されたスケジュール情報に基づいて構成されている。図16のイベント管理テーブルの例では、イベントで利用する機器として利用者ID「u0000」の共用端末42が設定された例を示している。なお、イベント管理DB8005におけるイベント開始予定日時はスケジュール情報における開始予定日時に相当する。また、イベント管理DB8005におけるイベント終了予定日時はスケジュール情報における終了予定日時に相当する。以上により、予約者Aは、使用する機器として共用端末42を選択したオンライン会議等のイベントのスケジュールを登録することができる。
《イベント開始処理》
ここでは、予約者A(理光太郎)が予約しておいた会議室Xで、共用端末42を利用して他の参加者のユーザ端末40とオンライン会議をする処理について説明する。図30及び図31は、イベントの開始処理を示したシーケンス図である。
まず、予約者Aが共用端末42の電源スイッチを押下することで、共用端末42の受付部22が、予約者Aから電源ONを受け付ける(ステップS31)。共用端末42の表示制御部24は、ディスプレイ220上にサインインを行うためのサインイン画面を表示させる(ステップS32)。
次に、予約者Aが、サインイン画面に自己の電子メールアドレス及びパスワードを入力が行うことで、受付部22はサインインの要求を受け付ける(ステップS33)。送受信部21は、共用支援サーバ11に対して、サインイン要求を示すサインイン要求情報を送信する(ステップS34)。サインイン要求情報には、ステップS33によって受け付けられた情報(利用者ID、組織ID、及びパスワード)が含まれている。これにより、共用支援サーバ11の送受信部61は、サインイン要求情報を受信する。
次に、共用支援サーバ11の認証部62は、ステップS34によって受信された予約者Aの利用者ID、組織ID、及びパスワードを利用して予約者Aの認証を行う(ステップS35)。具体的には、記憶・読出処理部69は、ステップS34によって受信された予約者Aの利用者ID、組織ID、及びパスワードを検索キーとして、利用者認証管理DB6001(図7参照)において、ステップS34で受信された予約者Aの利用者ID、組織ID、及びパスワードの組に対応する利用者ID、組織ID、及びパスワードの組を検索する。
対応する組がある場合、認証部62は、要求元の予約者Aを正当なユーザであると判断する。対応する組がない場合、認証部62は、要求元の予約者Aを不当な(正当でない)ユーザであると判断する。正当でない場合、送受信部61が共用端末42に対して正当でない旨の通知を行う。ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、共用支援サーバ11の記憶・読出処理部69は、ステップS34によって受信された予約者Aの組織IDを検索キーとしてアクセス管理DB6002(図8参照)を検索することにより、対応するアクセスID及びアクセスパスワードを読み出す(ステップS36)。
次に、送受信部61は、スケジュール管理サーバ12に対して、共用体の予約情報の要求を示す予約要求情報およびユーザの予定情報の要求を示す予定要求情報を送信する(ステップS37)。予約要求情報および予定要求情報には、ステップS34によって受信された予約者Aの利用者ID、組織ID、及びパスワード、並びにステップS36によって読み出された、アクセスID及びアクセスパスワードが含まれている。スケジュール管理サーバ12の送受信部81は、予約要求情報および予定要求情報を受信する。次に、スケジュール管理サーバ12の認証部82は、アクセスID及びアクセスパスワードを利用して共用支援サーバ11の認証を行う(ステップS38)。
具体的には、記憶・読出処理部89は、サーバ認証管理DB8006(図17参照)において、ステップS37によって受信されたアクセスID及びアクセスパスワードの組に対応するアクセスIDおよびアクセスパスワードの組を検索する。
対応する組がある場合、認証部82は、要求元の共用支援サーバ11を正当なアクセス者であると判断する。対応する組がない場合、認証部82は、要求元の共用支援サーバ11を不当な(正当でない)アクセス者であると判断する。正当でない場合、送受信部81は共用支援サーバ11に対して、正当でない旨の通知を行う。ここでは、正当である場合について説明を続ける。
スケジュール管理サーバ12の記憶・読出処理部89は、ステップS37によって受信された共用体IDを検索キーとして、スケジューラで管理している共用体予約管理DB8004(図15参照)を検索することにより、対応する予約情報を読み出す(ステップS39)。この場合、記憶・読出処理部89は、利用開始予定日時が本日である予約情報を読み出す。
さらに、記憶・読出処理部89は、ステップS37によって受信された予約者Aの利用者IDを検索キーとして、スケジューラで管理しているイベント管理DB8005(図16参照)を検索することにより、対応する予定情報を読み出す(ステップS40)。
この場合、記憶・読出処理部89は、イベント開始予定日時が本日である予定情報を読み出す。スケジュール管理サーバ12が、共用端末42とは別の国や地域にあった場合には、タイムゾーン情報に基づいて、タイムゾーンを共用端末42が設置されている国や地域に併せて調整する。
次に、記憶・読出処理部89は、ステップS37によって受信された予約者Aの利用者IDを検索キーとして、プロジェクトメンバ管理DB8007(図18参照)を検索することにより、予約者Aの利用者IDを含む全プロジェクトのプロジェクトID、及びプロジェクト名を読み出す(ステップS41)。
次に、送受信部81は、共用支援サーバ11に対して、ステップS39によって読み出された予約情報、ステップS40によって読み出された予定情報、並びにステップS41によって読み出された全プロジェクトID及び全プロジェクト名を送信する(ステップS42)。これにより、共用支援サーバ11の送受信部61は、予約情報、予定情報、全プロジェクトID、及び全プロジェクト名を受信する。
次に、共用支援サーバ11の作成部63は、ステップS42によって受信された予約情報及び予定情報に基づいて、予約リストを作成する(ステップS43)。そして、送受信部61は、共用端末42に対して、予約リストの内容を示す予約リスト情報、並びに全プロジェクトID及び全プロジェクト名を送信する(ステップS44)。共用端末42の送受信部21は、予約リスト情報、並びに全プロジェクトID及び全プロジェクト名を受信する。
次に、共用端末42では、表示制御部24が、ディスプレイ220上に、図32に示されているような予約リスト画面230を表示させる(ステップS45)。図32は、共用体の予約リスト画面を示した図である。この予約リスト画面230には、共用体名(ここでは場所名)を表示する表示領域231、および本日の日時を表示する表示領域232が含まれている。さらに、予約リスト画面230には本日の本共用体(ここでは、会議室X)を利用するイベントに関するイベント情報235~237等が表示されている。イベント情報とは、前述したイベントに関連する情報やデータのことである。各イベント情報には、イベント毎に、本共用体の利用開始・終了予定時刻、イベント名、及び本共用体を予約した予約者の名称(予約者名)が含まれている。イベント情報には、ユーザが開始するイベントを特定する場合に押下される開始ボタン235s~237s等が含まれているが、これらに限られるものではなく、参加者や実際の利用開始・終了時刻なども含まれる。
次に、図28において、予約者Aが、電子ペン2500等で開始ボタン235sを押下すると、受付部22が、イベント情報235で示されるイベントの選択を受け付ける(ステップS51)。そして、表示制御部24はステップS44によって受信されたプロジェクトID及びプロジェクト名に基づいて、ディスプレイ220上に、図33に示されているようなプロジェクトリスト画面240を表示させる(ステップS52)。
図33は、プロジェクトリスト画面を示した図である。プロジェクトリスト画面240には、各プロジェクトを示すプロジェクトアイコン241~246が含まれている。また、プロジェクトリスト画面240は、選択されたプロジェクトアイコンを確定する場合に押下される「OK」ボタン248、プロジェクトアイコンの選択をキャンセルする場合に押下される「CANCEL」ボタン249が含まれている。
次に、図33において、予約者Aが、電子ペン2500等でプロジェクトアイコン241を押下すると、受付部22が、プロジェクトアイコン241で示されるプロジェクトの選択を受け付ける(ステップS53)。
次に、共用端末42の送受信部21は、共用支援サーバ11に対して、上記ステップS51で選択された予定イベントを示す予定イベントID、及び上記ステップS53で選択されたプロジェクトを示すプロジェクトIDを送信する(ステップS54)。ステップS54の処理は、実行イベント識別情報の送信要求処理である。これにより、共用支援サーバ11の送受信部61は、選択された予定イベントID及び選択されたプロジェクトIDを受信する。
次に、共用支援サーバ11では、生成部64が固有の実行イベントIDを生成する(ステップS55)。そして、記憶・読出処理部69が、ステップS55によって生成された実行イベントID、ステップS54によって受信された予約イベントID、予約者の利用者ID及び組織ID、並びにイベント情報を関連付けて管理する(ステップS56)。
なお、予約者の利用者ID及び組織ID、並びにイベント情報は、ステップS42で受信された予約情報および予定情報に基づくIDおよび情報である。なお、この時点では予約管理テーブル(図9参照)における参加有無欄への入力はない。
次に、記憶・読出処理部69は、上記ステップS54によって受信されたプロジェクトID、及び上記ステップS55によって生成された実行イベントIDを関連付けて記憶して管理する(ステップS57)。
次に、共用支援サーバ11では、送受信部61が、スケジュール管理サーバ12に登録されたファイルデータの送信要求を示すファイルデータ送信要求情報を、スケジュール管理サーバ12へ送信する(ステップS58)。ファイルデータ送信要求情報にはステップS54によって受信された予定イベントID、ステップS34によって受信された予約者Aの利用者ID及び組織ID、並びにステップS36によって読み出されたアクセスID及びアクセスパスワードが含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ12の送受信部81は、ファイルデータ送信要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ12の記憶・読出処理部89はステップS58によって受信された予定イベントIDを検索キーとしてイベント管理DB8005(図16参照)を検索することで、予定イベントIDに関連付けられたファイルデータを読み出す(ステップS59)。そして、送受信部81は、ステップS59によって読み出されたファイルデータを、共用支援サーバ11へ送信する(ステップS60)。これにより、共用支援サーバ11の送受信部61は、ファイルデータを受信する。
次に、共用支援サーバ11の記憶・読出処理部69は、ステップS54によって受信された予定イベントID、及びステップS55によって生成された実行イベントIDに関連付けて、ステップS60によって受信されたファイルデータを予定管理DB6003(図9参照)に記憶して管理する(ステップS61)。
送受信部61は、予約者Aがサインイン中の共用端末42に対して、ステップS55によって生成された実行イベントID、及びステップS60によって受信されたファイルデータを送信する(ステップS62)。これにより、共用端末42の送受信部21は、実行イベントID及びファイルデータを受信する。なお、送受信部21は他の参加者のユーザ端末40に対して、出席依頼(インビテーション)のメールなどを利用して、イベントへの出席依頼を送信してもよい。このイベントへの出席依頼には、予約者Aが開始したイベントへ参加(出席)するための各種情報が含まれている。
これにより、他の参加者はイベントへの出席依頼を利用して、ユーザ端末40から共用支援サーバ11に対してイベントへの参加通知を行い、予約者Aが開始したオンライン会議などのイベントへ参加できる。
次に、共用端末42では、記憶・読出処理部29が、記憶部2000に、実行イベントID及びファイルデータを記憶しておく(ステップS63)。ここで、共用支援サーバ11から送信されたファイルデータは、記憶部2000の特定の記憶領域に記憶される。これにより、共用端末42は、イベントの実行中に、特定の記憶領域にアクセスすることによって、表示制御部24が特定の記憶領域に記憶されたファイルデータをディスプレイ220に表示させる。
ここで、特定の記憶領域は実行中のイベント毎に設けられたデータの一時的な記憶先であり、記憶部2000内での所在を示す任意のパス(文字列)によって特定される記憶領域である。特定の記憶領域は共用端末42の内部に設けられる構成に限られず、共用端末42に接続される外部記憶装置、またはオンプレミス環境に存在し、共用端末42と通信可能なローカルサーバ等に設けられる構成であってもよい。
次に、表示制御部24は、ディスプレイ220上に、図34に示されているように、選択されたイベントの詳細情報画面250を表示させる(ステップS64)。このイベントの詳細情報画面250には、イベント名の表示領域251、イベントの実施予定時間(開始予定時間及び終了予定時間)の表示領域252、及び予約者名の表示領域253が含まれている。さらに、イベントの詳細情報画面250には、メモの内容を表示するための表示領域256、参加予定者名を表示するための表示領域257、および記憶部2000の特定の記憶領域に記憶されたファイルデータを識別するための識別情報(例えば、ファイル名)を表示するための表示領域258が表示されている。
表示領域257には、予約者名および選択された他の参加者名が表示される。また、表示領域258には、記憶部2000の特定の記憶領域に記憶されたファイルデータ、すなわち共用支援サーバ11からダウンロードされたファイルデータのファイル名が表示されているとともに、共用支援サーバ11からダウンロード中のファイルデータのファイル名も表示される。さらに、イベントの詳細情報画面250の右下側には、この詳細情報画面250を閉じる場合に押下される「閉じる」ボタン259が含まれている。
次に、例えばイベントへの出席依頼を受信した他の参加者は自分のユーザ端末40から共用支援サーバ11に対してイベントへの参加通知を行い、予約者Aが開始したオンライン会議などのイベントに参加する(ステップS66)。これにより、共用支援サーバ11の送受信部61は予約者Aが開始したオンライン会議などのイベントに参加した他の参加者の利用者IDを受信する。次に、共用支援サーバ11では、予定管理DB6003において、入力されていなかった参加有無欄に、参加の有無を記憶して管理する(ステップS67)。
以上により、予約者Aと他の参加者とは、共用体(ここでは、会議室X)及び共用端末42を利用するイベント(ここでは、オンライン会議)を開始できる。表示制御部24はイベント実行画面をディスプレイ220に表示させる。
≪イベント中の処理≫
続いて、イベントの一例であるオンライン会議を開始したあとのオンライン会議中の処理について説明する。まず、開始されたオンライン会議において、共同作業のためのプロジェクトのメンバである予約者A及び他の参加者は、コラボレーションシステム10が提供するファイル共有機能、画面共有機能、音声通話機能、ビデオ通話機能、チャット機能等を利用できる。
オンライン会議中、予約者A及び他の参加者はチャット機能を利用して、共用端末42を指定したメンション付きのメッセージを、ユーザ端末40から共用端末42に送信することで、後述のように共用端末42の機能を制御できる。
図35はチャット機能のメッセージ内容と、そのメッセージ内容により制御できる共用端末の操作内容(機能)とを関連付ける図である。図35のメッセージ内容は、チャット機能により投稿されたメッセージの内容であって、テキストであってもよいし、添付されたファイルであってもよい。
例えば図35の例では、図36の「@○○会議室 電子ホワイトボード」のようにメンション付きのファイル「test.ppt」が添付されたメッセージ内容であれば、例えば図37の画面イメージ図のように、図36の「test.ppt」ファイルを共用端末42に表示させる操作内容であることを示している。図36はチャット機能により投稿されたメッセージ内容の一例を示す図である。図37は添付ファイルの表示画面の一例を示す図である。
また、図35の例では、図38の「@○○会議室 電子ホワイトボード」のようにメンション付き、且つ「画面キャプチャ」のテキストを含むメッセージ内容であれば、例えば図39の画面イメージ図のような書き込み内容を含む画面をキャプチャし、その画面キャプチャファイルを図38の下段のメッセージ内容のように投稿する操作内容であることを示している。
また、図35の例では「@○○会議室 電子ホワイトボード」のようにメンション付き、且つ「画面の閲覧」のテキストを含むメッセージ内容であれば、例えば図40(a)の画面イメージ図のような共用端末42の表示画面を、同一のオンライン会議に参加しているメンバで画面共有を行う操作内容であることを示している。図40は共用端末の表示画面及びカメラ画像の一例を示す図である。
また、図35の例では「@○○会議室 電子ホワイトボード」のようにメンション付き、且つ「カメラ映像の閲覧」のテキストを含むメッセージ内容であれば、例えば図40(b)の画面イメージ図のような共用端末42のカメラ画像を、同一のオンライン会議に参加しているメンバで画面共有を行う操作内容であることを示している。
なお、図40(a)の表示画像と図40(b)のカメラ映像との切り替えは、チャット機能を利用する方法の他、図40の共用端末42の画面の左下のボタン580で切り替え可能としてもよい。
さらに、図35の例では例えば図41の「てすとは終了しました」のように、会議終了を表すテキストを含むメッセージ内容であれば、例えば図41の下段のメッセージのように会議ログデータのファイル「会議ログ.zip」を投稿する操作内容であることを示している。
図35に示したようなオンライン会議の参加者がチャット機能を利用して共用端末42の機能を制御する処理は、例えば図42及び図43に示すシーケンス図の処理手順により実現できる。
図42及び図43はユーザがチャット機能を利用して共用端末の制御を要求する処理を示したシーケンス図である。図42のシーケンス図は共用端末42と同一のオンライン会議に参加しているユーザ(Aさん)からチャット機能を利用した共用端末42の機能の制御要求を受け付けた例を示している。また、図43のシーケンス図は共用端末42と同一のオンライン会議に参加していないユーザ(Bさん)からチャット機能を利用した共用端末42の機能の制御要求を受け付けた例を示している。
図42において、ユーザ端末40はユーザ(Aさん)から共用端末42がメンションとして指定され、且つファイル添付がされたチャットのメッセージをコラボレーションシステム10に送信することで、チャットのメッセージの投稿を行う(ステップS100)。
コラボレーションシステム10は投稿されたメンション付きのメッセージを、共用端末42に送信する(ステップS102)。共用端末42は受信したメッセージのメンションの指定が自機であり、且つファイル添付がされたメッセージであるため、添付ファイルの表示(投影)要求であると判断する。
ここで、共用端末42の判断部25はステップS102で受信したメッセージを投稿したユーザ(Aさん)が自機(共用端末42)と同一のオンライン会議に参加しているか否かをコラボレーションシステム10に問い合わせる(ステップS104)。一例として、共用端末42からメッセージを投稿したユーザ(Aさん)の識別情報がコラボレーションシステム10に送られる。コラボレーションシステム10には、共用支援サーバ11の記憶部6000に、図9記載の予定管理テーブルがある。予定管理テーブルは、オンライン会議の予約者名、予約者の利用者ID、他の参加者名、他の参加者の利用者ID、を有する。コラボレーションシステム10では、受信したユーザの識別情報が、予定管理テーブルにある予約者や他の参加者の識別情報に含まれるか否かを判断する。含まれる場合には同一のオンライン会議に参加していると判断する。図42は同一のオンライン会議に参加している例であるため、コラボレーションシステム10から共用端末42に、同一のオンライン会議に参加していることを示す情報「Yes」が回答されている(ステップS106)。
共用端末42の機能制御部31は、メッセージを投稿したユーザ(Aさん)が自機(共用端末42)と同一のオンライン会議に参加していたため、ステップS102で受信したメッセージの添付ファイルを表示(投影)するように制御を行う(ステップS108)。
図42のシーケンス図によれば、ユーザは同一のオンライン会議に参加している共用端末42にチャットでメッセージを送信することで、ユーザ端末40から共用端末42を操作できる。
図43において、ユーザ端末40はユーザ(Bさん)から共用端末42がメンションとして指定され、且つファイル添付がされたチャットのメッセージをコラボレーションシステム10に送信することで、チャットのメッセージの投稿を行う(ステップS110)。
コラボレーションシステム10は投稿されたメンション付きのメッセージを、共用端末42に送信する(ステップS112)。共用端末42は受信したメッセージのメンションの指定が自機であり、且つファイル添付がされたメッセージであるため、添付ファイルの表示(投影)要求であると判断する。
ここで、共用端末42の判断部25はステップS112で受信したメッセージを投稿したユーザ(Bさん)が自機(共用端末42)と同一のオンライン会議に参加しているか否かをコラボレーションシステム10に問い合わせる(ステップS114)。図43は同一のオンライン会議に参加していない例であるため、コラボレーションシステム10から共用端末42に、同一のオンライン会議に参加していないことを示す情報「No」が回答されている(ステップS116)。
共用端末42の機能制御部31は、メッセージを投稿したユーザ(Bさん)が自機(共用端末42)と同一のオンライン会議に参加していないため、ステップS112で受信したメッセージの添付ファイルを表示(投影)しない。
また、判断部25は例えば図44に示すようなメッセージ内容を、ユーザ(Bさん)をメンションとして指定した投稿を行う(ステップS118)。図44はチャット機能により投稿されたメッセージ内容の一例を示す図である。図44の例では「@Bさん」のようにメンション付き、且つ「○○会議室 電子ホワイトボードと同一の会議に参加していないため操作できません。」のテキストを含むメッセージ内容である。
コラボレーションシステム10は投稿されたメンション付きのメッセージを、ユーザ(Bさん)が操作するユーザ端末40に送信する(ステップS120)。ユーザ(Bさん)は図44のメッセージ内容により、自分が共用端末42と同一のオンライン会議に参加していないため、ステップS110で投稿したメッセージに添付したファイルが共用端末42に表示(投影)されなかったことを確認できる。
図43のシーケンス図によれば、同一のオンライン会議に参加していないユーザからのチャット機能を利用した共用端末42の操作を拒否できる。
図42及び図43に示したシーケンス図では、共用端末42が受信したメッセージ内容から添付ファイルの表示(投影)要求であると判断したが、例えば図45及び図46に示すシーケンス図のようにコラボレーションシステム10で判断してもよい。
図45及び図46はユーザがチャット機能を利用して共用端末の制御を要求する処理を示したシーケンス図である。図45のシーケンス図は共用端末42と同一のオンライン会議に参加しているユーザ(Aさん)からチャット機能を利用した共用端末42の機能の制御要求を受け付けた例を示している。また、図46のシーケンス図は共用端末42と同一のオンライン会議に参加していないユーザ(Bさん)からチャット機能を利用した共用端末42の機能の制御要求を受け付けた例を示している。
図45において、ユーザ端末40はユーザ(Aさん)から共用端末42がメンションとして指定され、且つファイル添付がされたチャットのメッセージをコラボレーションシステム10に送信することで、チャットのメッセージの投稿を行う(ステップS140)。
コラボレーションシステム10の判断部65は投稿されたメンション付きのメッセージのメンションの指定が共用端末42であり、且つファイル添付がされたメッセージであるため、添付ファイルの表示(投影)要求であると判断する。なお、判断部65は例えば図35に示したようなメッセージ内容と、そのメッセージ内容により制御できる共用端末42の操作内容(機能)とを関連付ける組み合わせテーブルを用いて、操作要求の種類を判断することができる。
ここで、判断部65はステップS140で受信したメッセージを投稿したユーザ(Aさん)が共用端末42と同一のオンライン会議に参加しているか否かを確認する(ステップS142)。図45は同一のオンライン会議に参加している例であるため、同一のオンライン会議に参加していると判断する。
コラボレーションシステム10の制御要求部67は、メッセージを投稿したユーザ(Aさん)が共用端末42と同一のオンライン会議に参加していたため、ステップS140で受信したメッセージの添付ファイルを表示(投影)するように共用端末42に制御の要求を行う(ステップS144)。
共用端末42の機能制御部31は、ステップS144の制御の要求に従い、ステップS140のメッセージの添付ファイルを表示(投影)するように制御を行う(ステップS146)。
図42のシーケンス図によれば、ユーザは同一のオンライン会議に参加している共用端末42にチャットでメッセージを送信することで、ユーザ端末40から共用端末42を操作できる。
図46において、ユーザ端末40はユーザ(Bさん)から共用端末42がメンションとして指定され、且つファイル添付がされたチャットのメッセージをコラボレーションシステム10に送信することで、チャットのメッセージの投稿を行う(ステップS160)。
コラボレーションシステム10の判断部65は投稿されたメンション付きのメッセージのメンションの指定が共用端末42であり、且つファイル添付がされたメッセージであるため、添付ファイルの表示(投影)要求であると判断する。
ここで、判断部65はステップS160で受信したメッセージを投稿したユーザ(Bさん)が共用端末42と同一のオンライン会議に参加しているか否かを確認する(ステップS162)。図46は同一のオンライン会議に参加していない例であるため、同一のオンライン会議に参加していないと判断する。
コラボレーションシステム10は、メッセージを投稿したユーザ(Bさん)が共用端末42と同一のオンライン会議に参加していないため、例えば図44に示したようなメンション付きのメッセージを、ユーザ(Bさん)が操作するユーザ端末40に送信する(ステップS164)。ユーザ(Bさん)は図44のメッセージ内容により、自分が共用端末42と同一のオンライン会議に参加していないため、ステップS160で投稿したメッセージに添付したファイルが共用端末42に表示(投影)されなかったことを確認できる。
図46のシーケンス図によれば、同一のオンライン会議に参加していないユーザからのチャット機能を利用した共用端末42の操作を拒否できる。
[他の実施形態]
なお、上記実施形態ではチャット画面に表示されるメッセージを利用する場合について説明したが、システムの内部的に送信される(チャット画面に表示されない)メッセージを利用してもよい。また、チャット機能とは別のメッセージ送信の機能を用いて実現することもできる。
また、上記実施形態ではテキストチャットの例を示したが、例えば音声による共用端末42の操作も可能である。図47はユーザが音声により共用端末の制御を要求する処理を示したシーケンス図である。図47のシーケンス図は共用端末42と同一のオンライン会議に参加しているユーザ(Aさん)からチャット機能を利用した共用端末42の機能の制御要求を受け付けた例を示している。
図47において、ユーザ端末40を操作するユーザ(Aさん)は「○○会議室 電子ホワイトボードの画面をキャプチャ」と音声により発言する(ステップS180)。ユーザ(Aさん)が操作するユーザ端末40は発言の音声解析処理を行い、音声データをテキストデータに変換する(ステップS182)。
ユーザ端末40はステップS182の音声解析処理により音声データから変換されたテキストデータを用いて、共用端末42がメンションとして指定され、且つファイル添付がされたチャットのメッセージをコラボレーションシステム10に送信することで、チャットのメッセージの投稿を行う(ステップS184)。コラボレーションシステム10は投稿されたメンション付きのメッセージを、共用端末42に送信する(ステップS186)。
ステップS186以降の処理は、図42のステップS102以降の処理と同様であるため、説明を省略する。なお、図47ではユーザ端末40が発言の音声解析処理を行うようにしているが、コラボレーションシステム10側で行うようにしてもよい。また、例えばボイスチャット機能を利用することで、音声のメッセージを投稿し、メッセージ内容から操作要求の種類を判断するコラボレーションシステム10又は共用端末42で音声解析処理を行うようにしてもよい。
また、前述したオンライン会議が終了したあと、例えば図41の下段のメッセージのようにファイルとして投稿される会議ログデータは、例えばオンライン会議の終了時点での書き込み内容を含む画面のキャプチャ、マイク2200やカメラ2400や録音/録画された録音/録画データなどである。
なお、通常のオンライン会議の終了後には、共用端末42の電源OFF、もしくは書き込み内容を全て削除されることが考えられる。このように、オンライン会議の終了後に電源OFFや書き込み内容の削除の操作が行われるのであれば問題ないが、オンライン会議中に電源OFFや書き込み内容の削除の操作が行われてしまうと、正常に会議ログデータを投稿できなくなる。
そこで、共用端末42は例えばオンライン会議中にユーザから電源OFFや書き込み内容の削除(全削除やページ削除など)の操作を受け付けた場合に、図48のようなUIを表示して、会議ログをチャットに投稿するか否かをユーザに確認してもよい。図48のようなUIを利用することで、共用端末42はオンライン会議中にユーザから電源OFFや書き込み内容の削除の操作を受け付けた場合であっても、図49に示すように、正常に会議ログデータのファイルを投稿できる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、第1の実施形態とその他の実施形態を組み合わせる構成も可能である。なお、本実施形態で説明した情報処理システム1は一例であって、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
ある実施形態では、共用支援サーバ11やスケジュール管理サーバ12は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、通信ネットワーク50や共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
さらに、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、ファイル管理サーバ14、ユーザ端末40、及び共用端末42は上記の開示された処理ステップを様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、他のユニットによって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、他のユニットによって実行することができる。また、共用支援サーバ11、スケジュール管理サーバ12、音声テキスト変換サーバ13、ファイル管理サーバ14の各要素は、1つの装置にまとめられていてもよいし、複数の装置に分けられていてもよい。
なお、コラボレーションシステム10は共同作業支援システムの一例である。管理部84は管理手段の一例である。チャット機能のメッセージ及び音声のメッセージは発言データの一例である。配信部66は配信手段の一例である。機能制御部31は機能制御手段の一例である。保存要求部32は保存要求手段の一例である。スケジュール入力画面550は設定画面の一例である。判断部25は判断手段の一例である。制御要求部67は制御要求手段の一例である。情報処理システム1はテキストデータ送受信システムの一例である。コラボレーションシステム10は情報処理装置の一例である。送受信部51は送受信手段の一例である。機能制御部31は制御手段の一例である。記憶部6000は保存手段の一例である。カメラ2400は撮影手段の一例である。