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JP7149872B2 - インプリント方法、インプリント装置、および物品の製造方法 - Google Patents

インプリント方法、インプリント装置、および物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、インプリント方法、インプリント装置、および物品の製造方法に関する。
基板における複数のショット領域の各々に対し、モールドを用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置が、半導体デバイスなどの量産用リソグラフィ装置の1つとして注目されている。インプリント装置では、モールドと基板上のインプリント材とを互いに接触させた後、光や熱などのエネルギを当該インプリント材に与えて重合反応を起こさせることにより、当該インプリント材を硬化させる。そして、硬化したインプリント材からモールドを剥離することにより、基板上のインプリント材にモールドのパターンを転写することができる。
インプリント装置では、基板上のインプリント材とモールドとを互いに接触させる接触工程において、モールドのパターン凹部にインプリント材が充填されずにモールドとインプリント材との間に気泡が残存することがある。この場合、気泡が残存した部分において、基板上へのパターンの転写不良(欠陥)が生じうる。そのため、接触工程の際に、モールドと基板との間の空間を、モールドのパターンへのインプリント材の充填を促進させるためのガス(以下、充填促進ガスと呼ぶことがある)で満たすことが好ましい。
特許文献1には、インプリント材を吐出した基板をモールドの下に移動させる際の移動経路に充填促進ガスを供給する方法が提案されている。これにより、基板の移動とともに充填促進ガスをモールドの下に移動させ、モールドと基板との間の空間に充填促進ガスを効率よく流入させることができる。
特許第5828626号公報
インプリント装置では、例えば、インプリント材に照射する光の強度が目標値より低かったり、光の照射時間が目標時間より短かったりすると、インプリント材が十分に硬化する前に当該インプリント材からモールドが剥離されることがある。また、インプリント材からモールドを剥離しやすくするため、インプリント材が十分に硬化する前に意図的に当該インプリント材からモールドを剥離することもある。このような場合であっても、インプリント材では、モールドを剥離した後も重合反応が継続して起こるため、時間の経過によりインプリント材を十分に硬化させることができる。しかしながら、インプリント処理を行う対象のショット領域によっては、他のショット領域に比べて、モールドを剥離した後の工程で基板上の酸素濃度が高くなることがある。インプリント材は、酸素によって重合反応が阻害される性質を有するため、基板上の酸素濃度が高くなると、インプリント材が十分に硬化せず、基板上に形成されたインプリント材のパターンに欠陥が生じ易くなる。
そこで、本発明は、基板上に形成されたインプリント材のパターンの欠陥を低減するために有利な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント方法は、基板における複数のショット領域の各々に対し、モールドを用いて前記基板上にインプリント材のパターンを形成する処理を行うインプリント方法であって、前記処理は、前記基板上にインプリント材を吐出する吐出工程と、インプリント材が吐出された前記基板を前記モールドの下に移動する移動工程と、前記移動工程における前記基板の移動経路に、前記モールドのパターンへの前記インプリント材の充填を促進させる第1ガスを供給する第1供給工程と、を含み、前記処理を行う対象ショット領域が所定の条件に当てはまる場合、当該対象ショット領域に対しては、空気より酸素濃度が低い第2ガスを前記基板上に供給する第2供給工程を前記第1供給工程の後に追加して行う、ことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、基板上に形成されたインプリント材のパターンの欠陥を低減するために有利な技術を提供することができる。
インプリント装置の構成を示す概略図 第1実施形態のインプリント方法を示すフローチャート 第1実施形態のインプリント方法における各工程のタイミングチャートを示す図 基板における複数のショット領域の配置例を示す図 第2実施形態のインプリント方法を示すフローチャート 第2実施形態のインプリント方法における各工程のタイミングチャートを示す図 第3実施形態のインプリント方法を示すフローチャート 第3実施形態のインプリント方法における各工程のタイミングチャートを示す図 第4実施形態のインプリント方法を示すフローチャート 第4実施形態のインプリント方法における各工程のタイミングチャートを示す図 第5実施形態のインプリント方法を示すフローチャート 第5実施形態のインプリント方法における各工程のタイミングチャートを示す図 物品の製造方法を示す図
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。以下の実施形態では、基板の面と平行な面方向(基板の面に沿った方向)において互いに直交する2つの方向をX方向およびY方向とし、基板の面に垂直な方向(基板に入射する光の光軸に沿った方向)をZ方向とする。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態のインプリント装置について説明する。インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材と型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する装置である。例えば、インプリント装置は、基板上にインプリント材を供給し、凹凸のパターンが形成されたモールド(型)を基板上のインプリント材に接触させた状態で当該インプリント材を硬化させる。そして、モールドと基板との間隔を広げて、硬化したインプリント材からモールドを剥離(離型)することで、基板上のインプリント材にモールドのパターンを転写することができる。このような一連の処理は「インプリント処理」と呼ばれ、基板における複数のショット領域の各々について行われる。つまり、1枚の基板における複数のショット領域の各々に対してインプリント処理を行う場合には、該1枚の基板におけるショット領域の数だけインプリント処理が繰り返し行われることとなる。
インプリント材には、硬化用のエネルギが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合成化合物と光重合開始材とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合成化合物または溶剤を含有してもよい。非重合成化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマ成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコータやスリットコータにより基板上に膜状に付与される。あるいは、液体噴射ヘッドにより、液滴状、あるいは複数の液滴が繋がってできた島状または膜状となって基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
[インプリント装置の構成]
次に、本発明に係る第1実施形態のインプリント装置10について説明する。図1は、第1実施形態のインプリント装置10の構成を示す概略図である。インプリント装置10は、例えば、モールド1を保持するモールドステージ2(モールド保持部)と、基板3を保持して移動可能な基板ステージ4(基板保持部)と、硬化部5と、吐出部6(ディスペンサ)と、供給部7と、制御部8とを含みうる。制御部8は、例えばCPUやメモリなどを有するコンピュータによって構成され、インプリント装置10の各部を制御してインプリント処理を制御する。
モールド1は、通常、石英など紫外線を透過させることが可能な材料で作製されており、基板側の面において基板側に突出した一部の領域(パターン領域1a)には、基板上のインプリント材9に転写されるべき凹凸のパターンが形成されている。また、基板3としては、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板3としては、具体的に、シリコンウェハ、化合物半導体ウェハ、石英ガラスなどである。また、インプリント材の付与前に、必要に応じて、インプリント材と基板との密着性を向上させるために密着層を設けてもよい。
モールドステージ2は、例えば、真空吸着などによりモールド1を保持するモールドチャックと、モールド1と基板3との間隔を変更させるようにモールド1をZ方向に駆動するモールド駆動部とを含みうる。本実施形態のモールドステージ2は、Z方向にモールド1を駆動するように構成されているが、例えば、XY方向およびθ方向(Z軸周りの回転方向)にモールド1を駆動する機能などを有してもよい。
基板ステージ4は、例えば、真空吸着などにより基板3を保持する基板チャックと、XY方向に基板3を駆動する基板駆動部とを含みうる。本実施形態の基板駆動部は、例えばリニアモータや平面モータなどによりXY方向に基板3を駆動するように構成されているが、例えば、Z方向およびθ方向に基板3を駆動する機能などを有してもよい。
硬化部5(照射部)は、モールド1と基板上のインプリント材9とが接触している状態で、基板上のインプリント材9にモールド1を介して光(例えば紫外線)を照射することにより当該インプリント材9を硬化させる。また、吐出部6は、基板ステージ4によって下方に配置された基板3に向けてインプリント材を吐出する(基板上にインプリント材を供給(塗布)する)。
[インプリント方法]
次に、本実施形態のインプリント装置10で行われるインプリント方法について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態のインプリント方法を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートの各工程は、制御部8によって制御されうる。
S10では、制御部8は、基板3における複数のショット領域のうち、インプリント処理を行う対象のショット領域(以下、対象ショット領域と称する)が所定の条件に当てはまるか否かを判断する。対象ショット領域が所定の条件に当てはまらない場合には、対象ショット領域に対し、第1モード(通常モード)のインプリント処理(S11~S18)を行う。一方、対象ショット領域が所定の条件に当てはまる場合には、対象ショット領域に対し、第2モードのインプリント処理(S21~S30)を行う。なお、本工程における所定の条件の説明、および第2モードのインプリント処理の説明については後述する。
S11では、制御部8は、対象ショット領域が吐出部6の下に配置されるように、基板ステージ4によって基板3を移動させる(移動工程)。S12では、制御部8は、対象ショット領域上にインプリント材9を吐出するように吐出部6を制御する(吐出工程)。S13では、制御部8は、吐出部6によりインプリント材9が配置された対象ショット領域がモールド1のパターン領域1aの下方に配置されるように、基板ステージ4によって基板3を移動させる(移動工程)。
S14~S17は、モールド1と基板上のインプリント材とを接触させて当該インプリント材を硬化させることにより当該インプリント材にパターンを形成する形成工程である。S14では、制御部8は、モールド1と基板3との間隔(Z方向)を狭めて目標間隔になるようにモールドステージ2を制御し、モールド1と対象ショット領域上のインプリント材9との接触面積を拡げていく(接触工程)。S15では、制御部8は、モールド1と基板3との間隔を目標間隔に維持しながら所定時間経過させ、モールド1のパターン凹部にインプリント材9を充填させる(充填工程)。S16では、制御部8は、モールド1と対象ショット領域上のインプリント材9とを接触させた状態で、当該インプリント材9に光(紫外線)を照射するように硬化部5を制御し、対象ショット領域上のインプリント材9を硬化させる(硬化工程)。S17では、制御部8は、モールド1と基板3との間隔(Z方向)を広げるようにモールドステージ2を制御し、硬化したインプリント材9からモールド1を剥離する(離型工程)。
S19では、制御部8は、基板ステージ4により保持された基板上に、次にインプリント処理を行うべきショット領域(以下、次のショット領域)があるか否かの判定を行う。基板上に次のショット領域がある場合にはS10に進み、基板上に次のショット領域がない場合(基板上の全てのショット領域に対してインプリント処理を終了した場合)にはS20に進む。S20では、制御部8は、次にインプリント処理を行うべき基板(以下、次の基板)があるか否かの判定を行う。次の基板がある場合には、基板搬送部(不図示)により基板ステージ4上の基板を交換してからS10に進み、次の基板がない場合には終了する。
[充填促進ガスの供給]
一般に、インプリント装置では、モールド1のパターン凹部にインプリント材9が充填されずにモールド1とインプリント材9との間に気泡が残存すると、気泡が残存した部分において、基板上へのパターンの転写不良(欠損)が生じうる。そのため、インプリント装置では、接触工程(S14)の際、モールド1と基板3との間の空間を、モールド1のパターン凹部へのインプリント材9の充填を促進させる第1ガス(以下、充填促進ガスと称する)で満たしておくことが好ましい。充填促進ガスとしては、ヘリウムガスなど分子量が小さくモールドに対して高い透過性を有するガスや、PFP(ペンタフルオロプロパン)ガスなどモールドと基板上のインプリント材を接触させた際に液化(即ち凝縮)するガスが用いられうる。
本実施形態のインプリント装置10には、基板3の対象ショット領域を吐出部6の下からモールド1の下に移動させる際(S13)の基板3の移動経路に、充填促進ガスを供給する供給部7が設けられている。供給部7は、例えば、モールドステージ2と吐出部6との間に配置された吹出口7a(供給口)から充填促進ガス7bを吹き出すことにより、充填促進ガス7bを当該移動経路に供給することができる。このように移動経路に供給された充填促進ガスは、その粘性に起因して基板3の移動とともに移動するため、モールド1と基板3との間の狭い空間に充填促進ガスを効率よく流入させることができる。
ところで、このような充填促進ガスは非常に高価であるため、インプリント装置では、基板3を移動させている間、充填促進ガスを移動経路に常時供給し続けるのではなく、接触工程ごとに必要となる必要量だけ移動経路に供給することが好ましい。つまり、インプリント装置では、接触工程ごとに必要となる充填促進ガスの必要量(所定量)を実験やシミュレーションなどにより予め決定し、決定した必要量だけ、所定のタイミングで充填促進ガスを移動経路に供給することが好ましい。
本実施形態では、図2および図3に示すように、予め決定された必要量(所定量)の充填促進ガスを供給部7により基板3の移動経路に供給する第1供給工程(S18)が、移動工程(S13)および接触工程(S14)の期間内に行われる。図3は、図2のフローチャートにおける各工程のタイミングチャートの例を示す図であり、図3に示す符号は図2に示す各工程の符号に対応している。例えば、制御部8は、基板3の移動経路に供給する充填促進ガスの量を、充填促進ガスの供給開始タイミングと供給終了タイミングとによって制御しうる。具体的には、制御部8は、対象ショット領域が吹出口7aに差し掛かったタイミングで移動経路への充填促進ガスの供給を開始する。そして、対象ショット領域がモールド1のパターン領域1aの下方に配置されて基板ステージ4(基板3)の移動が終了したタイミングで充填促進ガスの供給を終了する。
[充填促進ガスの追加供給]
インプリント装置10では、例えば、インプリント材に照射する光の強度が目標値より低かったり、光の照射時間が目標時間より短かったりすると、インプリント材が十分に硬化する前に当該インプリント材からモールド1が剥離されることがある。また、インプリント材からモールド1を剥離しやすくするため、インプリント材が十分に硬化する前に意図的に当該インプリント材からモールド1を剥離することもある。このような場合であっても、インプリント材では、モールドを剥離した後も重合反応が継続して起こるため、時間の経過によりインプリント材を十分に硬化させることができる。しかしながら、インプリント処理を行う対象のショット領域によっては、他のショット領域に比べて、モールド1を剥離した後の工程で基板上の酸素濃度が高くなることがある。インプリント材は、酸素によって重合反応が阻害される性質を有するため、基板上の酸素濃度が高くなると、インプリント材が十分に硬化せず、基板上に形成されたインプリント材のパターンに欠陥が生じ易くなる。
ここで、モールド1を剥離した後の工程における基板上の酸素濃度の違いについて説明する。図4は、基板3における複数のショット領域SHの配置例を示す図であり、複数のショット領域SHに対してインプリント処理を行う順序が破線矢印で示されている。以下では、基板3における複数のショット領域SHのうち、インプリント処理が最後に行われるショット領域SHfinal(最終ショット領域)と、当該ショット領域SHfinalとは異なるショット領域SHとに着目して説明する。
ショット領域SHのインプリント処理(剥離工程)が終了した後では、次のショット領域SHのインプリント処理(吐出工程)を行うために、モールド1の下から吐出部6の下へ基板3を移動させる。モールド1の下から吐出部6の下への基板3の移動空間は、ショット領域SHのインプリント処理(第1供給工程)の際に供給部7から供給された充填促進ガスが充満しているため酸素濃度が低い。したがって、剥離工程後におけるショット領域SH上のインプリント材では重合反応が阻害されにくく、当該インプリント材を十分に硬化させることができる。
一方、ショット領域SHfinalのインプリント処理(剥離工程)が終了した後では、吐出部6の下ではなく、インプリント装置10から搬出するための搬出位置に基板3を移動させる。しかしながら、搬出位置への基板3の移動空間は、例えば空気雰囲気であるため酸素濃度が高い。したがって、剥離工程後におけるショット領域SHfinal上のインプリント材では重合反応が阻害されやすく、当該インプリント材の硬化が不十分になりうる。
そこで、本実施形態のインプリント装置10は、対象ショット領域が所定の条件に当てはまるか否かを判断する(S10)。そして、対象ショット領域が所定の条件に当てはまる場合、当該対象ショット領域に対して第2モードのインプリント処理(S21~S30)を行う。第2モードのインプリント処理では、第1モードのインプリント処理(S11~S18)に比べ、空気より酸素濃度が低い第2ガスを基板上に供給する第2供給工程(S29)が、第1供給工程(S28)の後に追加される。
以下に、第2モードでのインプリント処理(S21~S30)について、図2および図3を参照しながら説明する。本実施形態では、S10における所定の条件として、対象ショット領域が最終ショット領域であるとの条件が用いられる。つまり、S10において、制御部8は、対象ショット領域が最終ショット領域であるか否かを判断する。そして、対象ショット領域が最終ショット領域でない場合には第1モードでのインプリント処理(S11~S18)を行い、対象ショット領域が最終ショット領域である場合には第2モードでのインプリント処理(S21~S30)を行う。
ここで、最終ショット領域は、基板3における複数のショット領域全体のうちインプリント処理を最後に行うショット領域(図4のショット領域SHfinal)でありうるが、それに限られるものではない。最終ショット領域は、例えば、インプリント処理を連続して行うショット領域列のうちインプリント処理を最後に行うショット領域(図4のショット領域SHlast-1~SHlast-5)であってもよい。ショット領域列のうちインプリント処理を最後に行うショット領域では、ショット領域列を変えるためのY方向への基板3の移動により、剥離工程後に酸素濃度が高くなりやすいからである。ショット領域列とは、例えば、移動工程における基板3の移動方向(図3ではX方向)に沿って配列されたショット領域群のことである。
第2モードのインプリント処理におけるS21~S28の工程は、第1モードのインプリント処理におけるS11~S18と同様の工程である。第2モードのインプリント処理では、第1モードのインプリント処理と同様に、予め決定された必要量の充填促進ガスを供給部7により基板3の移動経路に供給する第1供給工程(S28)が、移動工程(S23)および接触工程(S24)の期間内に行われる。
S29では、制御部8は、第2モードのインプリント処理では、空気より酸素濃度が低い第2ガスの供給を制御する(第2供給工程)。例えば、制御部8は、インプリント材の重合反応の阻害を低減するために最低限必要な量の第2ガスが、離型工程(S27)の開始時に基板上に供給されているように、離型工程の前から第2供給工程を開始する。図3に示す例では、第2供給工程(S29)は、第1供給工程(S28)が終了してから一定の時間が経過した後、充填工程(S25)の途中から開始され、硬化工程(S26)および離型工程(S27)にわたって行われる。ここで、第2供給工程で使用される第2ガスとしては、空気より酸素濃度が低い気体であればインプリント材の重合反応の阻害を低減させる効果が得られるが、第2ガスの酸素濃度は低いほど好ましい。本実施形態では、第2ガスとして、充填促進ガス(第1ガス)が適用されうるが、窒素ガスなどの不活性ガスが適用されてもよい。また、本実施形態では、第2ガスは、充填促進ガス(第1ガス)を供給する供給部7によって供給されるが、それに限られず、第2ガスを供給するための機構を供給部7とは別に設けてもよい。
S30では、制御部8は、離型工程(S27)が終了してから所定時間を経過させる。本工程における所定時間は、例えば、離型工程の後、第2ガスの雰囲気中でインプリント材の重合反応が継続して行われた場合に、当該インプリント材が目標硬度に硬化するまでの時間に決定(設定)されうる。当該所定時間は、実験やシミュレーションなどによって決定されうる。離型工程が終了してから所定時間が経過した場合にはS19に進む。
[第2ガスの供給制御]
次に、供給部7による第2ガスの供給制御について説明する。例えば、制御部8は、供給部7から吹き出される第2ガスの流速Vf[m/sec]と、供給部7から吹き出された第2ガスが対象ショット領域に到達するまでの時間Ta[sec]とに基づいて、供給部7による第2ガスの供給を制御することができる。具体的には、供給部7から対象ショット領域までの距離(X方向)をDx[m]とすると、当該時間Taは、Ta=Dx/Vfによって決定される。制御部8は、例えば、離型工程が開始するタイミングより少なくとも到達時間Taだけ前に第2ガスの供給を開始するように供給部7を制御することで、離型工程の開始後に生じうるインプリント材の重合反応の阻害を低減することができる。
また、制御部8は、単位時間あたりに供給部7から吹き出される第2ガスの流量Q[m/sec]と、必要量の第2ガスが供給部7から吹き出される時間Tbとに基づいて、第2ガスの供給量を制御することができる。第2ガスの必要量は、例えば、モールド1と基板3との間隔、および、供給部7から対象ショット領域上のインプリント材までの距離によって規定される空間の体積に設定されうる。この場合において、対象ショット領域とモールド1との間隔(Z方向)をDgz[m]、対象ショット領域のY方向の長さをLy[m]、供給部7から対象ショット領域までの距離(X方向)をDx[m]とすると、第2ガスの必要量はDx×Ly×Dgzとなる。つまり、流量Q[m/sec]で必要量の第2ガスが供給部7から吹き出される時間Tbは、Tb=(Dx×Ly×Dgz)/Qによって決定される。制御部8は、例えば、離型工程が開始するタイミングより少なくとも時間Tbだけ前に第2ガスの供給を開始するように供給部7を制御することで、離型工程の開始後に生じうるインプリント材の重合反応の阻害を低減することができる。
上述したように、本実施形態のインプリント装置10は、最終ショット領域以外のショット領域に対しては第1モードのインプリント処理を行い、最終ショット領域に対しては第2モードのインプリント処理を行う。また、第2モードのインプリント処理では、第1モードのインプリント処理に比べ、空気より酸素濃度が低い第2ガスを基板上に供給する第2供給工程が第1供給工程の後に追加される。これにより、最終ショット領域のインプリント材において、剥離工程後に生じうる酸素による重合反応の阻害を低減し、当該インプリント材を十分に硬化させることができる。
<第2実施形態>
本発明に係る第2実施形態のインプリント装置について説明する。第1実施形態では、第2モードのインプリント処理において、第1供給工程(S28)が終了してから一定の時間が経過した後に第2供給工程(S29)を行う例を説明した。本実施形態では、第2モードのインプリント処理において、第1供給工程(S28)と第2供給工程(S29)とを連続して行う例を、図5および図6を参照しながら説明する。ここで、本実施形態のインプリント装置の構成は、第1実施形態のインプリント装置10の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図5は、本実施形態のインプリント方法を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートの各工程は、制御部8によって制御されうる。また、図6は、図5のフローチャートにおける各工程のタイミングチャートの例を示す図であり、図6に示す符号は図5に示す各工程の符号に対応している。ここで、本実施形態では、第1実施形態(図2、図3)に対し、第2モードのインプリント処理における第2供給工程(S29)の開始タイミングが異なっており、その他の工程(S1~S28、S30)は同様である。以下では、第1実施形態と異なる第2供給工程(S29)の開始タイミングについて説明する。
本実施形態では、図5および図6に示すように、第2ガスを基板上に供給する第2供給工程(S29)が、基板3の移動経路に充填促進ガスを供給する第1供給工程(S28)に連続して行われる。つまり、第1供給工程(S28)と第2供給工程(S29)との間にガス供給の停止期間が存在しない。ここで、本実施形態では、第2ガスとして、第1実施形態と同様に充填促進ガス(第1ガス)が適用されうるが、窒素などの不活性ガスが適用されてもよい。
供給部7では、一般にマスフローコントローラ(MFC)が設けられ、そのMFCのバルブを開閉することによって、供給部7からの充填促進ガスの供給が制御される。つまり、本実施形態では、第1供給工程と第2供給工程とにおいて、MFCのバルブの開閉を行わずに、即ち、供給部7からの充填促進ガスの供給を止めずに、該供給を連続して行う。これにより、供給部7に設けられたMFCのバルブの開閉を減らし、該MFCが故障する可能性を低減することができる。また、充填促進ガスを間断なく供給することで、モールド1と基板3との間に存在する充填促進ガスを高濃度のまま維持することができる(即ち、酸素濃度の上昇を低減することができる)。そのため、離型工程後における最終ショット領域上のインプリント材の重合反応が円滑かつ迅速に行われ、当該インプリント材を十分に硬化させるのに要する時間を短縮することができる。
<第3実施形態>
本発明に係る第3実施形態のインプリント装置について説明する。本実施形態では、第2モードのインプリント処理における第2供給工程(S29)の終了タイミングについて、図7および図8を参照しながら説明する。ここで、本実施形態のインプリント装置の構成は、第1実施形態のインプリント装置10の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図7は、本実施形態のインプリント方法を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの各工程は、制御部8によって制御されうる。また、図8は、図7のフローチャートにおける各工程のタイミングチャートの例を示す図であり、図8に示す符号は図7に示す各工程の符号に対応している。ここで、本実施形態では、第1~第2実施形態に対し、第2モードのインプリント処理における第2供給工程(S29)の終了タイミングが異なっており、その他の工程(S1~S28、S30)は同様である。以下では、第1~第2実施形態と異なる第2供給工程(S29)の終了タイミングについて説明する。
本実施形態では、図7および図8に示すように、第2ガスを基板上に供給する第2供給工程(S29)が、充填工程(S25)および硬化工程(S26)の期間内に行われ、離型工程(S27)では行われない。例えば、第2供給工程(S29)は、その終了タイミングが離型工程(S27)の開始時になるように制御されうる。また、本実施形態では、第2供給工程の開始タイミングに関して、第1実施形態と同様に、第1供給工程(S28)が終了してから一定の時間が経過した後に第2供給工程を開始しているが、それに限られるものではない。例えば、第2実施形態と同様に、第1供給工程に連続するように第2供給工程を開始してもよい。
離型工程では、モールド1と基板3との間隔(Z方向)を広げていくため、モールド1と基板3との間の空間が負圧となり、モールド1の周囲の気体が該空間に引き込まれる。本実施形態では、このような離型工程における該空間への気体の引き込みを利用することにより、供給部7から吹き出された第2ガスをモールド1と基板3との間の空間に効率よく且つ迅速に供給し、第2ガスの使用量を削減することができる。
ここで、本実施形態における第2ガスの供給制御について説明する。例えば、制御部8は、単位時間あたりに供給部7から吹き出される第2ガスの流量Q[m/sec]と、必要量の第2ガスが供給部7から吹き出される時間Tcとに基づいて、第2ガスの供給量を制御することができる。本実施形態の場合、第2ガスの必要量は、モールド1と基板3と間の空間の体積が離型工程によって増加する量に設定されうる。この場合において、モールド1と基板3との対面面積をA[m]、モールド1と基板との間隔(Z方向)の変化量をDmz[m]とすると、第2ガスの必要量は、A×Dmzとなる。つまり、流量Q[m/sec]で必要量の第2ガスが供給部7から吹き出される時間Tcは、Tc=(A×Dmz)/Qによって決定される。制御部8は、例えば、離型工程が開始するタイミングより少なくとも時間Tcだけ前に第2ガスの供給を開始するように供給部7を制御することで、離型工程の開始後に生じうるインプリント材の重合反応の阻害を低減することができる。
<第4実施形態>
本発明に係る第4実施形態のインプリント装置について説明する。本実施形態では、第2モードのインプリント処理において、離型工程後に対象ショット領域(最終ショット領域)を供給部の下に移動させてから第2供給工程を行う例を、図9および図10を参照しながら説明する。ここで、本実施形態のインプリント装置の構成は、第1実施形態のインプリント装置10の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図9は、本実施形態のインプリント方法を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートの各工程は、制御部8によって制御されうる。また、図10は、図9のフローチャートにおける各工程のタイミングチャートの例を示す図であり、図10に示す符号は図9に示す各工程の符号に対応している。ここで、本実施形態では、第1~第3実施形態に対し、第2モードのインプリント処理における第2供給工程(S29)の実施タイミングが異なっており、その他の工程(S1~S28、S30)は同様である。以下では、第1~第3実施形態と異なる第2供給工程(S29)の実施タイミングについて説明する。
離型工程(S27)が終了したらS31に進み、制御部8は、供給部7から吹き出された第2ガスが直接当たる位置に対象ショット領域(最終ショット領域)を配置する。第2ガスが直接当たる位置とは、本実施形態では供給部7(吹出口7a)の下方である。また、制御部8は、S31の工程と並行して、第2供給工程(S29)を行う。本実施形態の場合、図10に示すように、S31の工程の途中で第2供給工程(S29)を開始しているが、それに限られず、離型工程(S27)の途中、もしくは離型工程(S27)の開始時に第2供給工程を開始してもよい。このように、第2ガスが直接当たる位置に対象ショット領域を配置してから第2供給工程を行うことで、供給部7から吹き出された第2ガスを効率よく対象ショット領域上に供給し、第2ガスの使用量を削減することができる。
ここで、本実施形態における第2ガスの供給制御について説明する。例えば、制御部8は、供給部7から吹き出される第2ガスの流速Vf[m/sec]と、供給部から吹き出された第2ガスが移動後の対象ショット領域に到達するまでの時間Td[sec]とに基づいて、供給部7による第2ガスの供給を制御することができる。具体的には、供給部7から移動後の対象ショット領域までの距離(Z方向)をDz[m]とすると、当該時間Tdは、Td=Dz/Vfによって決定される。制御部8は、例えば、少なくとも時間Tdだけ第2ガスの供給を行うように供給部7を制御することで、離型工程後に生じうるインプリント材の重合反応の阻害を低減することができる。
<第5実施形態>
本発明に係る第5実施形態のインプリント装置について説明する。第1モードのインプリント処理において、離型工程後にインプリント装置が予期せず停止した場合、離型工程が終了してからの時間が経過するにつれて、対象ショット領域上の充填促進ガスの濃度が低下し、酸素濃度が増加しうる。この場合、離型工程後におけるインプリント材の重合反応が阻害されやすくなり、当該インプリント材を十分に硬化させることが困難になりうる。そこで、本実施形態では、第1モードのインプリント処理において、離型工程が終了してからの経過時間が閾値以上である場合、空気より酸素濃度が低い第3ガスを基板上に供給する第3供給工程を行う。ここで、本実施形態のインプリント装置の構成は、第1実施形態のインプリント装置10の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図11は、本実施形態のインプリント方法を示すフローチャートである。図11に示すフローチャートの各工程は、制御部8によって制御されうる。また、図12は、図11のフローチャートにおける各工程のタイミングチャートの例を示す図であり、図12に示す符号は図11に示す各工程の符号に対応している。ここで、本実施形態では、第1~第4実施形態に対し、S32~S34の工程が新たに追加されている点で異なっており、その他の工程は同様である。図11に示すフローチャートでは、第2モードのインプリント処理として、第1実施形態を採用しているが、それに限られず、第2~第4実施形態のいずれかを採用してもよい。以下では、第1~第4実施形態と異なるS32~S34の工程について説明する。
S32では、制御部8は、インプリント装置が停止したか否かを判断する。インプリント装置が停止していない場合にはS19に進み、インプリント装置が停止している場合にはS33に進む。S33では、制御部8は、離型工程(S17)が終了してからの経過時間が閾値以上か否かを判断する。閾値は、例えば、2秒~20秒の間で設定されうる。離型工程が終了してからの経過時間が閾値以上である場合にはS34に進み、当該経過時間が閾値未満である場合にはS32に進む。
S34では、制御部8は、空気より酸素濃度が低い第3ガスを基板上に供給する第3供給工程を行う。本実施形態の場合、第3供給工程は、第2供給工程と同様の工程でありうる。即ち、第2ガスと同様に、第3ガスとしては、充填促進ガス(第1ガス)が適用されうるが、窒素ガスなどの不活性ガスが適用されてもよい。また、第3ガスは、充填促進ガス(第1ガス)を供給する供給部7によって供給されるが、それに限られず、第2ガスを供給する機構によって供給されてもよいし、第3ガスを供給するための機構を供給部7とは別に設けてもよい。
このように、本実施形態では、対象ショット領域の離型工程が終了してからの経過時間が閾値以上となった場合に、当該対象ショット領域に対して第3供給工程を行う。これにより、インプリント装置が予期せずに停止したときであっても、対象ショット領域の離型工程後におけるインプリント材の重合反応の阻害を低減し、当該インプリント材を十分に硬化させることができる。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に供給(塗布)されたインプリント材に上記のインプリント装置(インプリント方法)を用いてパターンを形成する工程と、かかる工程でパターンを形成された基板を加工する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
インプリント装置を用いて成形した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図13(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウェハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図13(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図13(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを通して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図13(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図13(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図13(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:モールド、2:モールドステージ、3:基板、4:基板ステージ、5:硬化部、6:吐出部、7:供給部、8:制御部、9:インプリント材、10:インプリント装置

Claims (12)

  1. 基板における複数のショット領域の各々に対し、モールドを用いて前記基板上にインプリント材のパターンを形成する処理を行うインプリント方法であって、
    前記処理は、
    前記基板上にインプリント材を吐出する吐出工程と、
    インプリント材が吐出された前記基板を前記モールドの下に移動する移動工程と、
    前記移動工程における前記基板の移動経路に、前記モールドのパターンへの前記インプリント材の充填を促進させる第1ガスを供給する第1供給工程と、
    を含み、
    前記処理を行う対象ショット領域が所定の条件に当てはまる場合、当該対象ショット領域に対しては、空気より酸素濃度が低い第2ガスを前記基板上に供給する第2供給工程を前記第1供給工程の後に追加して行う、ことを特徴とするインプリント方法。
  2. 前記所定の条件は、前記対象ショット領域が前記複数のショット領域の中で最後に前記処理を行うショット領域であるとの条件を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
  3. 前記複数のショット領域は、前記処理が連続して行われるショット領域列を含み、
    前記所定の条件は、前記対象ショット領域が前記ショット領域列の中で最後に前記処理を行うショット領域であるとの条件を含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント方法。
  4. 前記処理は、前記モールドと前記基板上のインプリント材とを接触させて当該インプリント材を硬化させることにより当該インプリント材にパターンを形成する形成工程を含み、
    前記第2供給工程は、前記形成工程の期間内に行われる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  5. 前記形成工程は、硬化したインプリント材から前記モールドを剥離する剥離工程を含み、
    前記第2供給工程は、前記剥離工程の開始時に終了する、ことを特徴とする請求項4に記載のインプリント方法。
  6. 前記第2供給工程は、前記第1供給工程に連続して行われる、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  7. 前記処理は、前記モールドと前記基板上のインプリント材とを接触させて当該インプリント材を硬化させることにより当該インプリント材にパターンを形成する形成工程を含み、
    前記第2供給工程は、前記形成工程の後に行われる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  8. 前記第2供給工程は、吹出口から吹き出された前記第2ガスが前記対象ショット領域に直接当たる位置に前記対象ショット領域を配置した状態で行われる、ことを特徴とする請求項7に記載のインプリント方法。
  9. 前記第2ガスは、前記第1ガスを含む、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  10. 前記処理は、硬化した前記インプリント材から前記モールドを剥離する剥離工程を含み、
    前記対象ショット領域に対する前記剥離工程が終了した後の経過時間が閾値以上である場合、当該対象ショット領域に対し、空気より酸素濃度が低い第3ガスを前記基板上に供給する第3供給工程を行う、ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  11. 基板における複数のショット領域の各々に対し、モールドを用いて前記基板上にインプリント材のパターンを形成する処理を行うインプリント装置であって、
    前記基板上にインプリント材を吐出する吐出部と、
    前記吐出部によりインプリント材が吐出された前記基板を前記モールドの下に移動する際の前記基板の移動経路に、前記モールドのパターンへの前記インプリント材の充填を促進させる第1ガスを供給する第1供給部と、
    前記複数のショット領域の各々について前記処理を制御する制御部と、
    を含み、
    前記処理は、前記第1供給部により前記第1ガスを前記移動経路に供給する第1供給工程を含み、
    前記制御部は、前記処理を行う対象ショット領域が所定の条件に当てはまる場合、当該対象ショット領域の前記処理では、空気より酸素濃度が低い第2ガスを前記基板上に供給する第2供給工程を前記第1供給工程の後に追加して行う、ことを特徴とするインプリント装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインプリント方法を用いて基板上にパターンを形成する第1工程と、
    前記第1工程でパターンが形成された前記基板を加工する第2工程と、を含み、
    前記第2工程で加工された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。
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