JP7039661B2 - 非フッ素系撥水剤組成物、及び撥水性繊維製品の製造方法 - Google Patents
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Description
[式(1)中、R20、R21及びR22はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1~4のアルコキシ基を表し、R23は、芳香族環を有する炭素数8~40の炭化水素基、又は炭素数3~22のアルキル基を表し、R30、R31、R32、R33、R34及びR35はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、炭素数1~4のアルコキシ基、芳香族環を有する炭素数8~40の炭化水素基、又は炭素数3~22のアルキル基を表し、aは0以上の整数を表し、bは1以上の整数を表し、(a+b)は10~200であり、aが2以上の場合、複数存在するR20及びR21はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、bが2以上の場合、複数存在するR22及びR23はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。]
[式(1)中、R20、R21及びR22はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1~4のアルコキシ基を表し、R23は、芳香族環を有する炭素数8~40の炭化水素基、又は炭素数3~22のアルキル基を表し、R30、R31、R32、R33、R34及びR35はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、炭素数1~4のアルコキシ基、芳香族環を有する炭素数8~40の炭化水素基、又は炭素数3~22のアルキル基を表し、aは0以上の整数を表し、bは1以上の整数を表し、(a+b)は10~200であり、aが2以上の場合、複数存在するR20及びR21はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、bが2以上の場合、複数存在するR22及びR23はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。]
[式(2)中、R40は、炭素数2~6のアルキレン基を表し、R41は、単結合又は炭素数1~4のアルキレン基を表し、cは0~3の整数を表す。cが2又は3の場合、複数存在するR41は同一であっても異なっていてもよい。]
[式(3)中、R42は、炭素数2~6のアルキレン基を表し、R43は、単結合又は炭素数1~4のアルキレン基を表し、dは0~3の整数を表す。dが2又は3の場合、複数存在するR43は同一であっても異なっていてもよい。]
[式(I-2)中、R3は水素又はメチル基を表し、Xは炭素数1~6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基を表し、A1Oは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、mは上記HLBの範囲内になるように適宜選択することができ、具体的には、1~80の整数が好ましく、mが2以上のときm個のA1Oは同一であっても異なっていてもよい。]
[式(II-2)中、R4は重合性不飽和基を有する炭素数13~17の1価の不飽和炭化水素基を表し、A2Oは炭素数2~4のアルキレンオキシ基を表し、nは上記HLBの範囲内になるように適宜選択することができ、具体的には、1~50の整数が好ましく、nが2以上のときn個のA2Oは同一であっても異なっていてもよい。]
[式(C-1)中、R5は水素又はメチル基を表し、R6はヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基及び(メタ)アクリロイルオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する炭素数1~11の1価の鎖状炭化水素基を表す。ただし、分子内における(メタ)アクリロイルオキシ基の数は2以下である。]
[式(C-4)中、R10は水素又はメチル基を表し、pは2以上の整数を表し、Sは(p+1)価の有機基を表し、Tは重合性不飽和基を有する1価の有機基を表す。]
[式(C-5)中、R11は水素又はメチル基を表し、R12はクロロ基及びブロモ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基とヒドロキシル基とを有する炭素数3~6の1価の鎖状飽和炭化水素基を表す。]
(合成例1)
撹拌機、温度計、還流冷却機、窒素ガス導入管及び滴下ロートを備えた反応容器に、SiH基当量が63.2g/molであり、重合度が50であるメチルハイドロジェンシリコーン63.2gを入れ、窒素を流し、温度が65℃になるまで加熱しながら均一となるまで混合した。ヒドロシリル化触媒として、塩化白金(IV)のエチレングリコールモノブチルエーテル・トルエン混合溶液を、系内の反応物に対し白金濃度が5ppmとなるように添加した。反応物の温度が120℃となったところで、1モルの1-ドデセン168.3gを滴下し、120℃で6時間反応させた。付加反応完了の確認は、得られたオルガノ変性シリコーンのFT-IR分析を行い、メチルハイドロジェンシリコーンのSiH基由来の吸収スペクトルが消失したことを確認することで行った。こうして、上記一般式(1)におけるaが0、bが50、R22がメチル基、R23がドデシル基、R30、R31、R32、R33、R34及びR35がメチル基であるオルガノ変性シリコーンが得られた。さらに得られたオルガノ変性シリコーン20質量部に炭素数12~14の分岐高級アルコールのエチレンオキサイド9モル付加物3質量部を添加し、混合した。次いで、水77質量部を少量ずつ混合しながら添加し、水に乳化せしめて、シリコーン乳化物を得た。
1モルの1-ドデセン168.3gの代わりに、1モルの1-ヘキセン84.2gを用いたこと以外は合成例1と同様にしてオルガノ変性シリコーン及びシリコーン乳化物を得た。なお、オルガノ変性シリコーンは、上記一般式(1)におけるaが0、bが50、R22がメチル基、R23がヘキシル基、R30、R31、R32、R33、R34及びR35がメチル基であるオルガノ変性シリコーンが得られた。
1モルの1-ドデセン168.3gの代わりに、1モルの1-オクタデセン252.5gを用いたこと以外は合成例1と同様にしてオルガノ変性シリコーン及びシリコーン乳化物を得た。なお、オルガノ変性シリコーンは、一般式(1)のaが0、bが50、R22がメチル基、R23がオクタデシル基、R30、R31、R32、R33、R34及びR35がメチル基であるオルガノ変性シリコーンが得られた。
1モルの1-ドデセン168.3gの代わりに、0.5モルの1-ドデセン84.2g、及び、0.5モルのα-メチルスチレン59.1gを用いたこと以外は合成例1と同様にしてオルガノ変性シリコーン及びシリコーン乳化物を得た。なお、オルガノ変性シリコーンは、一般式(1)のaが0、bが50、R22がメチル基、R23がドデシル基又はメチルスチレン基、R30、R31、R32、R33、R34及びR35がメチル基であるオルガノ変性シリコーンが得られた。
1モルの1-ドデセン168.3gの代わりに、0.5モルの1-ドデセン84.2g、及び、0.5モルの1-オクタデセン126.2gを用いたこと以外は合成例1と同様にしてオルガノ変性シリコーン及びシリコーン乳化物を得た。なお、オルガノ変性シリコーンは、一般式(1)のaが0、bが50、R22がメチル基、R23がドデシル基又はオクタデシル基、R30、R31、R32、R33、R34及びR35がメチル基であるオルガノ変性シリコーンが得られた。
SiH基当量が63.2g/molであり、重合度が50であるメチルハイドロジェンシリコーン63.2gの代わりに、SiH基当量が140.5g/molであり、重合度が50である、ジメチルシロキサンとメチルハイドロジェンシロキサンとの共重合体140.5gを用いたこと以外は合成例1と同様にしてオルガノ変性シリコーン及びシリコーン乳化物を得た。なお、オルガノ変性シリコーンは、一般式(1)のaが25、bが25、R20及びR21がメチル基、R22がメチル基、R23がドデシル基、R30、R31、R32、R33、R34及びR35がメチル基であるオルガノ変性シリコーンが得られた。
ハイドロジェンシリコーン(商品名:KF-99、信越化学工業株式会社製)20質量部に炭素数12~14の分岐高級アルコールのエチレンオキサイド9モル付加物3質量部を添加し、混合した。次いで、水77質量部を少量ずつ混合しながら添加し、水に乳化せしめて、シリコーン乳化物を得た。
ハイドロジェンシリコーンの代わりにジメチル変性シリコーン(商品名:KF-96H-30万cs、信越化学工業株式会社製)を用いたこと以外は合成例7と同様にしてシリコーン乳化物を得た。
表1~6に示される組成(表中、数値は(g)を示す)を有する混合液を、以下に示す手順により重合して、ポリマー分散液を得た。
500mLフラスコに、アクリル酸ステアリル60g、ノイゲンXL-100(第一工業製薬株式会社製、ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル、HLB=14.7)2g、ノイゲンXL-60(第一工業製薬株式会社製、ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル、HLB=12.5)2g、ステアリルジメチルアミン塩酸塩3g、トリプロピレングリコール25g及び水207.70gを入れ、45℃にて混合攪拌し混合液とした。この混合液に超音波を照射して全単量体を乳化分散させた。次いで、アゾビス(イソブチルアミジン)二塩酸塩0.3gを混合液に添加し、窒素雰囲気下で60℃にて6時間ラジカル重合させて、ポリマー濃度20質量%の非フッ素系ポリマー分散液を得た。
表1~6に記載の材料を用いた以外は、合成例9と同様に重合を行い、表7~10に示すポリマー濃度の非フッ素系ポリマー分散液をそれぞれ得た。
ラテムルPD-420(花王株式会社製、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、HLB=12.6)
ラテムルPD-430(花王株式会社製、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、HLB=14.4)
カルダノールのエチレンオキサイド12.5モル付加物(HLB=12.9、表中、「カルダノール12.5EO」と示す)
カルダノールのエチレンオキサイド8.3モル付加物(HLB=11.0、表中、「カルダノール8.3EO」と示す)
ヒマシ油のエチレンオキサイド42モル付加物(HLB=13.3、表中、「ヒマシ油42EO」と示す)
ヒマシ油のエチレンオキサイド30モル付加物(HLB=11.7、表中、「ヒマシ油30EO」と示す)
合成例9~36で得られたポリマー分散液50gにアセトン500mLを加えることによりポリマーと乳化剤を分離させポリマーを濾取し、このポリマーを25℃にて24時間減圧乾燥させた。得られたポリマーを以下のように評価した。結果を表7~10に示す。
上記で得られたポリマーについて、高架式フローテスターCFT-500((株)島津製作所製)を用い、ダイ(長さ10mm、直径1mm)を取り付けたシリンダー内にポリマーを1g入れ、105℃6分間保持し、プランジャーにより100kg・f/cm2の荷重を加えて105℃における溶融粘度を測定した。
上記で得られたポリマーについて、GPC装置(東ソー(株)製GPC「HLC-8020」)により、カラム温度40℃、流量1.0ml/分の条件下で、溶離液にテトラヒドロフランを用いて測定し、標準ポリスチレン換算で重量平均分子量を測定した。なお、カラムは、東ソー(株)製の商品名TSK-GEL G5000HHR、G4000HHR、G3000HHRの3本を接続して装着した。
(実施例1~37及び比較例1~9)
合成例1~8で得られた撥水助剤(シリコーン乳化物)と合成例9~36で得られたポリマー分散液とを表11~15に記載の質量比で混合し、撥水剤組成物とした。
JIS L 1092(1998)のスプレー法に準じてシャワー水温を27℃として試験をした。本試験においては、染色を行ったポリエステル100%布又はナイロン100%布を、実施例及び比較例の撥水剤組成物をポリマーの含有量が3質量%となるように水で希釈した処理液に浸漬処理(ピックアップ率60質量%)した後、130℃で2分間乾燥し、更に表7~10に示すような条件で熱処理して、得られた布の撥水性を評価した。結果は目視にて下記の等級で評価した。なお、特性がわずかに良好な場合は等級に「+」をつけ、特性がわずかに劣る場合は等級に「-」をつけた。結果を表16~22に示す。
撥水性:状態
5:表面に付着湿潤のないもの
4:表面にわずかに付着湿潤を示すもの
3:表面に部分的湿潤を示すもの
2:表面に湿潤を示すもの
1:表面全体に湿潤を示すもの
0:表裏両面が完全に湿潤を示すもの
風合は、染色を行ったポリエステル100%布を、実施例及び比較例の撥水剤組成物をポリマーの含有量が3質量%となるように水で希釈した処理液に浸漬処理(ピックアップ率60質量%)した後、130℃で2分間乾燥し、更に170℃で30秒間熱処理したものを用いて評価した。結果はハンドリングにて下記に示す5段階で評価した。結果を表16~22に示す。
1:硬い ~ 5:柔らかい
JIS L 1092(1998)のスプレー法に準じてシャワー水温を27℃として試験をした。本試験においては、染色を行ったポリエステル100%布を、ポリマーの含有量が3質量%、UNIKA RESIN 380-K(架橋剤、ユニオン化学工業株式会社製、トリメチロールメラミン樹脂)の含有量が0.3質量%及びUNIKA CATALYST 3-P(界面活性剤、ユニオン化学工業株式会社製、アミノアルコール塩酸塩)の含有量が0.2質量%となるように、実施例及び比較例の撥水剤組成物及び上記各薬剤を水で希釈した処理液に浸漬処理(ピックアップ率60質量%)した後、130℃で2分間乾燥し、更に170℃で60秒間熱処理して得られた布(L-0)、及びJIS L 0217(1995)の103法による洗濯を10回(L-10)行った後の布の撥水性を上記撥水性評価方法と同様に評価した。また、ナイロン100%布の場合も、熱処理温度を170℃から160℃に変えたこと以外は、ポリエステル100%布の場合と同様に評価した。結果を表16~22に示す。
JIS K 6404-5(1999)に準拠して試験を行った。本試験においては、染色を行ったナイロン100%布を、実施例及び比較例の撥水剤組成物をポリマー含有量が3質量%となるように水で希釈した処理液に、浸漬処理(ピックアップ率60質量%)した後、130℃で2分間乾燥し、更に160℃で30秒熱処理して得られたものを基布とした。その得られた基布に、熱圧着装置を用いて、ホットメルト接着テープ(サン化成株式会社製「MELCOテープ」)を150℃で1分間熱接着させ、基布とシームテープとの層間の剥離強度をオートグラフ(AG-IS、島津製作所(株)製)にて測定した。掴み具の移動速度を100mm/minで引っ張り、応力の平均値を剥離強度[N/inch]とした。結果を表16~22に示す。
Claims (13)
- 撥水助剤と、非フッ素系撥水剤とを含み、
前記撥水助剤が、下記一般式(1)で表されるオルガノ変性シリコーンを含み、
前記非フッ素系撥水剤が、下記一般式(A-1)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)に由来する構成単位と、塩化ビニル及び塩化ビニリデンのうち少なくともいずれか1種の単量体(E)に由来する構成単位とを含有する非フッ素系ポリマーを含み、
前記非フッ素系ポリマーにおける前記一般式(A-1)で表される前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)の合計構成割合が、前記非フッ素系ポリマーを構成する単量体成分の全量に対して、60質量%~81質量%であり、
前記非フッ素系ポリマーにおける前記単量体(E)の構成割合が、前記非フッ素系ポリマーを構成する単量体成分の全量に対して、5~30質量%であり、
前記非フッ素系ポリマーが、アクリロイルモルホリンに由来する構成単位を含有しない、非フッ素系撥水剤組成物。
[式(1)中、R20、R21及びR22はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、R23は、オクタデシル基又はドデシル基を表し、R30、R31、R32、R33、R34及びR35はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、aは0以上の整数を表し、bは1以上の整数を表し、(a+b)は20~100であり、aが2以上の場合、複数存在するR20及びR21はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、bが2以上の場合、複数存在するR22及びR23はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、R23の少なくとも1つはオクタデシル基である。]
[式(A-1)中、R1は水素又はメチル基を表し、R2は置換基を有していてもよい炭素数12以上の1価の炭化水素基を表す。] - 前記非フッ素系ポリマーが、(B1)HLBが7~18である下記一般式(I-1)で表される化合物、(B2)HLBが7~18である下記一般式(II-1)で表される化合物、及び(B3)HLBが7~18である、ヒドロキシル基及び重合性不飽和基を有する油脂に炭素数2~4のアルキレンオキサイドを付加した化合物のうちから選ばれる少なくとも1種の反応性乳化剤(B)に由来する構成単位を更に含有する、請求項1に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
[式(I-1)中、R3は水素又はメチル基を表し、Xは炭素数1~6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基を表し、Y1は炭素数2~4のアルキレンオキシ基を含む2価の基を表す。]
[式(II-1)中、R4は重合性不飽和基を有する炭素数13~17の1価の不飽和炭化水素基を表し、Y2は炭素数2~4のアルキレンオキシ基を含む2価の基を表す。] - 前記非フッ素系ポリマーにおける前記反応性乳化剤(B)の構成割合が、前記非フッ素系ポリマーを構成する単量体成分の全量に対して、0.5~20質量%である、請求項2又は3に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
- 前記非フッ素系ポリマーが、(C1)下記一般式(C-1)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体、(C2)下記一般式(C-2)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体、(C3)下記一般式(C-3)で表されるメタクリル酸エステル単量体、(C4)下記一般式(C-4)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体、及び(C5)下記一般式(C-5)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種の第2の(メタ)アクリル酸エステル単量体(C)に由来する構成単位を更に含有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
[式(C-1)中、R5は水素又はメチル基を表し、R6はヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基及び(メタ)アクリロイルオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する炭素数1~11の1価の鎖状炭化水素基を表す。ただし、分子内における(メタ)アクリロイルオキシ基の数は2以下である。ただし、前記(C5)下記一般式(C-5)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体を含まない。]
[式(C-2)中、R7は水素又はメチル基を表し、R8は置換基を有していてもよい炭素数1~11の1価の環状炭化水素基を表す。]
[式(C-3)中、R9は無置換の炭素数1~4の1価の鎖状炭化水素基を表す。]
[式(C-4)中、R10は水素又はメチル基を表し、pは2以上の整数を表し、Sは(p+1)価の有機基を表し、Tは重合性不飽和基を有する1価の有機基を表す。]
[式(C-5)中、R11は水素又はメチル基を表し、R12はクロロ基及びブロモ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基とヒドロキシル基とを有する炭素数3~6の1価の鎖状飽和炭化水素基を表す。] - 撥水助剤と、非フッ素系撥水剤とを含み、
前記撥水助剤が、下記一般式(1)で表されるオルガノ変性シリコーンを含み、
前記非フッ素系撥水剤が、下記一般式(A-1)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)と、塩化ビニル及び塩化ビニリデンのうち少なくともいずれか1種の単量体(E)とを含む乳化物又は分散物を乳化重合又は分散重合させてなる非フッ素系ポリマーを含み、
前記非フッ素系ポリマーにおける前記一般式(A-1)で表される前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)の合計構成割合が、前記非フッ素系ポリマーを構成する単量体成分の全量に対して、60質量%~81質量%であり、
前記非フッ素系ポリマーにおける前記単量体(E)の構成割合が、前記非フッ素系ポリマーを構成する単量体成分の全量に対して、5~30質量%であり、
前記非フッ素系ポリマーが、アクリロイルモルホリンに由来する構成単位を含有しない、非フッ素系撥水剤組成物。
[式(1)中、R20、R21及びR22はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、R23は、オクタデシル基又はドデシル基を表し、R30、R31、R32、R33、R34及びR35はそれぞれ独立に、水素原子又はメチル基を表し、aは0以上の整数を表し、bは1以上の整数を表し、(a+b)は20~100であり、aが2以上の場合、複数存在するR20及びR21はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、bが2以上の場合、複数存在するR22及びR23はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、R23の少なくとも1つはオクタデシル基である。]
[式(A-1)中、R1は水素又はメチル基を表し、R2は置換基を有していてもよい炭素数12以上の1価の炭化水素基を表す。] - 前記乳化物又は前記分散物が、(B1)HLBが7~18である下記一般式(I-1)で表される化合物、(B2)HLBが7~18である下記一般式(II-1)で表される化合物、及び(B3)HLBが7~18である、ヒドロキシル基及び重合性不飽和基を有する油脂に炭素数2~4のアルキレンオキサイドを付加した化合物のうちから選ばれる少なくとも1種の反応性乳化剤(B)を更に含む、請求項6に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
[式(I-1)中、R3は水素又はメチル基を表し、Xは炭素数1~6の直鎖もしくは分岐のアルキレン基を表し、Y1は炭素数2~4のアルキレンオキシ基を含む2価の基を表す。]
[式(II-1)中、R4は重合性不飽和基を有する炭素数13~17の1価の不飽和炭化水素基を表し、Y2は炭素数2~4のアルキレンオキシ基を含む2価の基を表す。] - 前記非フッ素系ポリマーにおける前記反応性乳化剤(B)の構成割合が、前記非フッ素系ポリマーを構成する単量体成分の全量に対して、0.5~20質量%である、請求項7又は8に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
- 前記乳化物又は前記分散物が、(C1)下記一般式(C-1)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体、(C2)下記一般式(C-2)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体、(C3)下記一般式(C-3)で表されるメタクリル酸エステル単量体、(C4)下記一般式(C-4)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体、及び(C5)下記一般式(C-5)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体からなる群より選ばれる少なくとも1種の第2の(メタ)アクリル酸エステル単量体(C)を更に含む、請求項6~9のいずれか一項に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
[式(C-1)中、R5は水素又はメチル基を表し、R6はヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基及び(メタ)アクリロイルオキシ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有する炭素数1~11の1価の鎖状炭化水素基を表す。ただし、分子内における(メタ)アクリロイルオキシ基の数は2以下である。ただし、前記(C5)下記一般式(C-5)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体を含まない。]
[式(C-2)中、R7は水素又はメチル基を表し、R8は置換基を有していてもよい炭素数1~11の1価の環状炭化水素基を表す。]
[式(C-3)中、R9は無置換の炭素数1~4の1価の鎖状炭化水素基を表す。]
[式(C-4)中、R10は水素又はメチル基を表し、pは2以上の整数を表し、Sは(p+1)価の有機基を表し、Tは重合性不飽和基を有する1価の有機基を表す。]
[式(C-5)中、R11は水素又はメチル基を表し、R12はクロロ基及びブロモ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基とヒドロキシル基とを有する炭素数3~6の1価の鎖状飽和炭化水素基を表す。] - 前記一般式(A-1)で表される前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(A)が、R1が水素であるアクリル酸エステル単量体(a1)及びR1がメチル基であるメタアクリル酸エステル単量体(a2)を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
- 前記オルガノ変性シリコーンの含有量が、前記非フッ素系ポリマー100質量部に対して1~50質量部である、請求項1~11のいずれか一項に記載の非フッ素系撥水剤組成物。
- 繊維製品を、請求項1~12のいずれか一項に記載の非フッ素系撥水剤組成物が含まれる処理液で処理する工程、を備える、撥水性繊維製品の製造方法。
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