JP7033517B2 - アーク溶接方法 - Google Patents
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Description
図1は、アーク溶接装置の一構成例を示す模式図である。本実施形態に係るアーク溶接装置は、300A以上の大電流埋もれアーク溶接が可能な消耗電極式のガスシールドアーク溶接機であり、溶接トーチ11及びワイヤ送給部12が取り付けられた溶接ロボット1と、溶接電源2と、制御装置3と、図示しないシールドガス供給部とを備える。図1中、太線は給電ケーブルL、細線は制御通信線である。制御装置3は、動作制御信号を溶接ロボット1へ出力すると共に、所定のタイミングで溶接制御信号を溶接電源2へ出力することによって、溶接ロボット1及び溶接電源2の動作を制御する。
エンドタブ5,6は被溶接部の始端部4a及び終端部4bを側面側から覆うことが可能な寸法を有する板状であり、開先の形状に倣った凹部を有する。エンドタブ5,6の凹部の深さは例えば、3mm以上5mm以下である。図3及び図4は、第1母材41及び第2母材42に形成される被溶接部の始端部4a及び終端部4bにエンドタブ5,6が配置された状態を示している。エンドタブ5,6はクランプ等によって固定される。
溶接ロボット1は、図5Bに示すように、溶接トーチ11を後退角の状態にして始端部4aへ移動させる(ステップS13)。後退角の範囲は、母材4の法線方向に対する前記溶接トーチ11の傾斜角度が5度以上25度以下である。また、溶接ワイヤWの突き出し長さは15mm以上30mm以下が適当である。本実施形態では、後退角を20度、突き出し長さを25mmで溶接を開始するものとする。
図9は、溶接終了方法を示す模式図、図10は、被溶接部の終端部4bを拡大して示した模式図である。溶接トーチ11が終端側に近づいてきた場合、以下の終端処理を実行する。溶接トーチ11から送給される溶接ワイヤWが、終端側のエンドタブ6から第1所定距離d手前に到達した場合、溶接電流を低下させる(ステップS19)。第1所定距離dはエンドタブ6の凹部の終端面、つまり、溶接線方向に直行する面からの溶接ワイヤWの中心線までの距離である。第1所定距離dは、溶融池がエンドタブ6の凹部に進入することを防ぐことが可能な距離である。また、第1所定距離dは、溶接ワイヤWがエンドタブ6の凹部に進入することを防ぐことが可能な距離である。第1所定距離dは、例えば3mm超10mm以下である。
溶接電流の低下の度合いは、埋もれアークを維持することができる範囲内で任意に設定すれば良い。例えば、300A以上520A未満の範囲内で、溶接電流を低下させれば良い。
図12A及び図13Aは終端部4bに形成されたビードの外観を示す写真、図12B及び図13Bは終端部4bに形成されたビードの外観を示した模式図である。
具体的には、溶接ワイヤWがエンドタブ6に接触する前、好ましくは溶接ワイヤWがエンドタブ6の凹部に進入する前に溶接電流を低下させることにより、大電流埋もれアークと、セラミック製のエンドタブ5,6に起因するスラグの発生を抑えることができる。
2 溶接電源
3 制御装置
4 母材
4a 始端部
4b 終端部
5,6 エンドタブ
7 スラグ溜まり
11 溶接トーチ
12 ワイヤ送給部
13 基部
14 アーム
41 第1母材
42 第2母材
L ケーブル
W 溶接ワイヤ
Claims (4)
- 溶接トーチを母材の被溶接部の始端部から終端部へ移動させながら溶接ワイヤを送給すると共に、該溶接ワイヤに溶接電流を供給することによって、前記溶接ワイヤの先端部及び前記被溶接部間にアークを発生させ、該アークにより前記母材に形成される凹状の溶融池によって囲まれる空間に前記先端部を進入させて前記母材を溶接する消耗電極式のアーク溶接方法であって、
前記被溶接部の前記始端部にセラミック製のエンドタブを配置し、
前記溶接トーチを後退角の状態にして前記始端部へ移動させ、
後退角の状態で溶接を開始し、
所定時間を経過後に前記溶接トーチを面直にすることで、
前記エンドタブに起因するスラグを溶融池表面に浮き上がらせる
アーク溶接方法。 - 溶接開始後、前記溶接トーチを前記被溶接部に沿って前記終端部側へ移動させ、
溶接開始後、前記所定時間が経過するまでの間に、前記溶接トーチを後退角の状態から面直の状態に戻す
請求項1に記載のアーク溶接方法。 - 溶接開始後、前記所定時間が経過するまでの間に、前記溶接電流を増加させる
請求項1又は請求項2までのいずれか一項に記載のアーク溶接方法。 - 前記後退角の範囲は、
前記母材の法線方向に対する前記溶接トーチの傾斜角度が5度以上25度以下である
請求項1~請求項3までのいずれか一項に記載のアーク溶接方法。
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