JP7025224B2 - Rotating machine stator - Google Patents
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Description
本明細書は、ステータコアと、当該ステータコアに巻回されたステータコイルと、を有する回転電機のステータを開示する。 The present specification discloses a stator of a rotary electric machine having a stator core and a stator coil wound around the stator core.
周知の通り、回転電機のステータは、ステータコアと、ステータコイルと、を有する。ステータコアには、複数のティースが設けられており、このティースに巻線を巻回することで、ステータコイルが形成される。そして、ティース間の空間であるスロット内には、複数の巻線が並ぶことになる。 As is well known, the stator of a rotary electric machine has a stator core and a stator coil. A plurality of teeth are provided on the stator core, and a stator coil is formed by winding a winding around the teeth. Then, a plurality of windings are lined up in the slot, which is a space between the teeth.
ここで、スロット内の巻線は、巻線間、または、巻線とステータコア間との短絡を防止するために、絶縁が必要である。通常、巻線は、コイル皮膜で被覆されているが、巻線の固定が不十分だと振動等の外力によって、コイル皮膜が摺動し、磨耗するおそれがあった。 Here, the windings in the slot need to be insulated to prevent short circuits between the windings or between the windings and the stator core. Normally, the winding is covered with a coil film, but if the winding is not sufficiently fixed, the coil film may slide and wear due to an external force such as vibration.
そこで、従来から、ステータコイルの周囲にワニスを流し込み、巻線を固定することが提案されている。ただし、この場合、巻線間に十分な間隙がないと、巻線間にワニスが入り込まず、巻線の固定が不十分となる。また、ワニスによる固定では、材料費が高く、また、製造工程が煩雑という問題も招いていた。 Therefore, conventionally, it has been proposed to pour a varnish around the stator coil to fix the winding. However, in this case, if there is not a sufficient gap between the windings, the varnish does not enter between the windings, and the windings are not sufficiently fixed. In addition, fixing with varnish has caused problems that the material cost is high and the manufacturing process is complicated.
特許文献1には、発泡樹脂シートを、複数の巻線と、スロット内壁との間に配しておき、この発泡樹脂シートを加熱・膨張させることで、巻線を固定する技術が開示されている。かかる技術によれば、ワニスの流し込みが不要であり、比較的簡易に、巻線を固定できる。 Patent Document 1 discloses a technique in which a foamed resin sheet is arranged between a plurality of windings and an inner wall of a slot, and the foamed resin sheet is heated and expanded to fix the windings. There is. According to such a technique, it is not necessary to pour the varnish, and the winding can be fixed relatively easily.
しかしながら、特許文献1の技術では、複数の巻線は、互いに接触した状態でスロット内に収容されている。換言すれば、特許文献1の場合、巻線間に間隙が存在しない。そのため、発泡樹脂シートは、巻線間には、入り込めず、巻線の側面にしか接触しない。この場合、巻線と発泡樹脂シートとの接触面積が小さいため、巻線の固定力が弱かった。また、振動等により巻線同士が摺動して、磨耗する懸念があった。 However, in the technique of Patent Document 1, a plurality of windings are housed in the slot in a state of being in contact with each other. In other words, in the case of Patent Document 1, there is no gap between the windings. Therefore, the foamed resin sheet cannot enter between the windings and only contacts the side surface of the windings. In this case, since the contact area between the winding and the foamed resin sheet is small, the fixing force of the winding is weak. In addition, there is a concern that the windings may slide with each other due to vibration or the like and wear.
そこで、本明細書では、スロット内の巻線がより確実に固定された回転電機のステータを開示する。 Therefore, the present specification discloses a stator of a rotary electric machine in which the winding in the slot is more reliably fixed.
本明細書で開示の回転電機のステータは、円環状のヨークと、前記ヨークの内周面から径方向に突出する複数のティースと、を含むステータコアと、前記ティースに巻回される複数の巻線により構成されるステータコイルと、前記ティース間の空間であるスロットの内壁に沿って配される発泡樹脂シートと、を備え、前記複数の巻線は、前記スロット内において径方向に間隙を開けて並んでおり、前記発泡樹脂シートの一部は、前記巻線間の間隙に入り込んでおり、前記巻線のうち、前記スロット内において、他の巻線と対向する面のうち周方向中央部にのみ、間隙用樹脂が設けられており、前記間隙用樹脂の面積は、前記他の巻線との対向面積より小さい、ことを特徴とする。 The stator of a rotary electric machine disclosed in the present specification includes a stator core including an annular yoke, a plurality of teeth protruding radially from the inner peripheral surface of the yoke, and a plurality of windings wound around the teeth. A stator coil composed of wires and a foamed resin sheet arranged along the inner wall of the slot, which is a space between the teeth, are provided, and the plurality of windings have a radial gap in the slot. A part of the foamed resin sheet is inserted into the gap between the windings, and the central portion of the windings in the slot facing the other windings in the circumferential direction. The gap resin is provided only in the coil, and the area of the gap resin is smaller than the area facing the other windings .
かかる構成とした場合、巻線間の間隙に発泡樹脂シートの一部が入り込むため、巻線と発泡樹脂との接触面積が増加し、巻線が、より確実に固定される。 In such a configuration, since a part of the foamed resin sheet enters the gap between the windings, the contact area between the windings and the foamed resin increases, and the windings are more reliably fixed.
間隙用樹脂を設けることで、巻線間の間隙を確実に確保できる。 By providing the resin for the gap, the gap between the windings can be surely secured.
かかる構成とすることで、巻線間に、発泡樹脂シートが入り込む空間を確保できる。 With such a configuration, it is possible to secure a space for the foamed resin sheet to enter between the windings.
また、前記間隙用樹脂は、絶縁フィラーを添加した樹脂であってもよい。 Further, the gap resin may be a resin to which an insulating filler is added.
かかる構成とすることで、間隙用樹脂の塗布厚、ひいては、巻線間の間隙量をある程度制御することができる。 With such a configuration, it is possible to control the coating thickness of the gap resin and, by extension, the amount of gaps between windings to some extent.
本明細書で開示する回転電機のステータによれば、巻線間の間隙に発泡樹脂シートの一部が入り込むため、巻線と発泡樹脂との接触面積が増加し、巻線が、より確実に固定される。 According to the stator of the rotary electric machine disclosed in the present specification, since a part of the foamed resin sheet enters the gap between the windings, the contact area between the windings and the foamed resin increases, and the windings are more reliably performed. It is fixed.
以下、回転電機のステータ10について図面を参照して説明する。図1は、回転電機のステータ10の斜視図である。また、図2は、ステータ10の分解斜視図である。なお、図2では、一部のセグメントコイル20のみを図示している。
Hereinafter, the
このステータ10は、ロータと組み合わされて回転電機を構成する。ステータ10が適用される回転電機は、電動機として用いられるものでもよいし、発電機として用いられるものでもよい。したがって、本例のステータ10は、例えば、電動車両に搭載される回転電機であって、走行用動力を生成する電動機として機能するとともに、回生トルク等で発電を行う発電機としても機能する回転電機に適用されてもよい。
The
ステータ10は、ステータコア12と、当該ステータコア12に巻回されるステータコイル14と、を有している。ステータコア12は、略円環状のヨーク15と、当該ヨーク15の内周面から径方向内側に突出する複数のティース16と、に大別される。周方向に隣接するティース16間には、ステータコイル14の一部が収容される空間であるスロット18が形成されている。かかるステータコア12は、例えば、複数の電磁鋼板(例えばケイ素鋼板)を厚み方向に積層して作成される積層鋼板であってもよい。また、ステータコア12は、絶縁被覆された磁性粒子をプレス成形してなる圧粉磁芯であってもよい。
The
ステータコイル14は、巻線をティース16に巻回してなる。かかるステータコイル14の結線態様および巻回態様は、回転電機の仕様に応じて、適宜、選択されればよい。したがって、ステータコイル14は、U相、V相、W相のコイルをスター結線またはデルタ結線した構成でもよい。また、ステータコイル14は、分布巻で巻回されてもよいし、集中巻で巻回されてもよい。図1では、三相コイルを分布巻した様子を示している。
The
こうしたステータコイル14は、複数のセグメントコイル20を連結して構成される。セグメントコイル20は、ステータコイル14を、取り扱いやすい長さで切断したものであり、ステータコイル14を構成する巻線である。以下では、セグメントコイル20のことを、適宜、「巻線20」とも呼ぶ。
Such a
図3は、セグメントコイル(巻線)20の正面図である。また、図4は、図3におけるA-A断面図である。セグメントコイル20は、導電性材料(例えば銅等)からなる導線24を、絶縁材料からなるコイル皮膜26で被覆したものである。導線24は、断面略矩形の平角導線である。このセグメントコイル20は、ステータコア12に組み付ける前の段階で、略U字状に屈曲成形されている。以下では、このコア組み付け前におけるセグメントコイル20の成形を「一次成形」と呼び、コア組み付け後にセグメントコイル20を屈曲させて成形することを「二次成形」と呼ぶ。
FIG. 3 is a front view of the segment coil (winding) 20. Further, FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. The
一次成形されたセグメントコイル20は、図3に示す通り、スロット18に挿入される一対の脚部28と、この一対の脚部28を接続する接続部30と、を有している。脚部28の長さは、ステータコア12の軸方向寸法よりも長く、脚部28をスロット18に挿入した際、当該脚部28の一部は、ステータコア12の軸方向端面から突出する。この突出部分は、二次成形時に、周方向に屈曲され、他のセグメントコイル20と接合される。そして、この突出部分は、コイルエンドの一部となる。
As shown in FIG. 3, the primary molded
接続部30は、セグメントコイル20をコア組み付けした際、ステータコア12の軸方向外側において、周方向に延びて、コイルエンドの一部を構成する。セグメントコイル20の両端、すなわち、脚部28の末端には、コイル皮膜26が剥離され、導線24が外部に露出した剥離部31が形成されている。この剥離部31が、他のセグメントコイル20の剥離部31に溶接される。
When the
複数のセグメントコイル20は、図2に示すとおり、径方向に積層され、対応するスロット18に挿入される。したがって、一つのスロット18には、複数のセグメントコイル20、すなわち、複数の巻線20が、径方向に並ぶことになる。この複数の巻線20と、スロット18の内壁との間には、発泡樹脂シート22が配される。発泡樹脂シート22は、初期状態では、薄いシート状であるが、加熱されることで発泡し、大きく膨張する。巻線20とスロット18の内壁との間に、この発泡樹脂シート22を配して膨張させることで、巻線20とスロット18の内壁との隙間が埋められ、スロット18内に巻線20が固定される。
As shown in FIG. 2, the plurality of segment coils 20 are stacked in the radial direction and inserted into the corresponding
本例では、こうした巻線20の固定をより確実にするために、巻線20のうち、他の巻線20との対向面(コイル皮膜26の表面)に、間隙用樹脂32を塗布している。本例では、コイル厚み方向が、ステータ径方向となるように巻線20が積層されるため、巻線20の厚み方向一端面に、間隙用樹脂32が塗布される。
In this example, in order to make the fixing of the winding 20 more reliable, the
間隙用樹脂32は、スロット18内で積層された巻線20間に間隙を形成するために塗布される樹脂である。かかる間隙用樹脂32は、絶縁性を有した樹脂であれば、特に限定されない。ただし、塗布厚を制御しやすくするために、間隙用樹脂32は、図4に示す通り、粒径が制御された絶縁フィラー34が添加された樹脂であることが望ましい。この場合、絶縁フィラー34の粒径は、形成したい間隙厚とほぼ同じであることが望ましい。かかる絶縁フィラー34が添加された間隙用樹脂32を、巻線20のコイル被覆の表面に塗布しておくと、当該巻線20を厚み方向に積層した場合でも、巻線20間には、絶縁フィラー34の粒径以上の大きさの間隙が形成されることになる。そして、これにより、隣接する巻線20間に、発泡樹脂シート22が入り込み、スロット18内において、巻線20がより強固に固定される。
The
これについて、従来技術と比較して説明する。通常、ステータコイル14を構成する巻線20は、巻線20間、または、巻線20とステータコア12間の短絡を防止するためにコイル皮膜26で被覆されている。しかし、巻線20の固定が不十分であると、振動等の外力によってコイル皮膜26が摺動し、磨耗するおそれがある。そのため、従来から、ステータコイル14の周囲にワニスを流し込み、ステータコイル14を固定する方法がある。しかし、巻線20間に十分な間隙がない場合、巻線20間にワニスが入り込まず、固定が不十分となっていた。また、ワニスによる固定は、材料費が高く、また、製造工程が煩雑という問題もあった。
This will be described in comparison with the prior art. Normally, the winding 20 constituting the
そこで、一部では、巻線20とスロット18内壁との間に、発泡樹脂シート22を配し、当該発泡樹脂シート22を膨張させることで、巻線20を固定することが提案されていた。かかる方法によれば、ワニスによる固定に比べて簡易に巻線20を固定できる。しかし、従来、巻線20のうち、他の巻線20との対向面には、間隙用樹脂32が設けられておらず、スロット18内において、巻線20は、互いに接触した状態で積層されていた。換言すれば、従来、巻線20間に間隙がなかった。
Therefore, it has been proposed in part that a foamed
そのため、発泡樹脂シート22を加熱して膨張させたとしても、発泡樹脂シート22は、巻線20の側面に接触するだけであった。そのため、振動等により、巻線20同士が接触し、磨耗する懸念が残っていた。
Therefore, even if the foamed
本例では、上述したとおり、巻線20のうち、他の巻線20との対向面には、間隙を形成するための間隙用樹脂32を塗布している。そのため、この巻線20を厚み方向に積層したとしても、巻線20間には、当該間隙用樹脂32の塗布厚相当の間隙が形成される。そして、巻線20間に間隙が存在する状態で、発泡樹脂シート22を加熱・膨張させると、この巻線20間の間隙にも発泡樹脂シート22が入り込む。
In this example, as described above, the
なお、図4では、巻線20の厚み方向一端面にのみ、間隙用樹脂32を塗布している。しかし、二つの巻線20の間に、間隙用樹脂32が1以上、設けられていればよいため、間隙用樹脂32は、巻線20の厚み方向両面に塗布されてもよい。また、径方向に積層される複数の巻線20のうち、奇数番面(または偶数番目)の巻線20については、厚み方向両面に間隙用樹脂32を塗布し、偶数番目(または奇数番目)の巻線20については、間隙用樹脂32を塗布しない構成としてもよい。
In FIG. 4, the
いずれにしても、スロット18内において隣接する巻線20の間に間隙用樹脂32が介在することで、巻線20間に所定の間隙が形成される。そして、これにより、巻線20がスロット18内において強固に固定される。図5、図6は、スロット18内の様子を示す概略断面図である。図5は、発泡樹脂シート22を加熱する前の、図6は、発泡樹脂シート22を加熱した後のスロット18内の様子を示している。また、図5、図6において、紙面上下方向は、ステータ径方向を、紙面左右方向は、ステータ周方向となる。
In any case, the
図5に示す通り、また、上述したとおり、スロット18内には、複数(図示例では6つ)の巻線20が径方向に並んでいる。各巻線20の間には、間隙用樹脂32が介在しており、これにより、巻線20間には、所定の間隙が形成されている。この複数の巻線20と、スロット18内壁との間には、発泡前の発泡樹脂シート22が配されている。発泡樹脂シート22は、複数の巻線20を挟むように二つ折りにされている。この状態で、ステータ10を加熱すると、発泡樹脂シート22が、発泡し、膨張する。その結果、図6に示す通り、巻線20とスロット18内壁との隙間に、発泡樹脂シート22が、隙間無く充填されることになる。さらに、発泡樹脂シート22は、巻線20間の隙間にも入り込む。これにより、巻線20と発泡樹脂シート22との接触面積が増加し、巻線20がより強固に固定される。また、振動等により巻線20が動いても、間隙用樹脂32および発泡樹脂シート22が、巻線20間に介在するため、巻線20同士が直接、触れることはなく、絶縁を維持できる。
As shown in FIG. 5, and as described above, a plurality of (six in the illustrated example) windings 20 are arranged in the radial direction in the
次に、こうしたステータ10の製造の流れについて図7を参照して説明する。図7は、ステータ10の製造の流れを示すフローチャートである。ステータ10を製造する際には、まず、ステータコア12を製造する(S10)。このステータコア12の製造の手順は、公知の従来技術を利用できるため、ここでの詳説は、省略する。このステータコア12の製造と並行して、セグメントコイル20の製造も行なう(S11~S16)。セグメントコイル20を製造する際には、まず、長尺なコイル材料を所望の長さに切断する(S11)。コイル材料は、長尺な導線24をコイル皮膜26で被覆してなる長尺材料である。続いて、切断して得られたセグメントコイル20の両端から、コイル皮膜26を剥離し、剥離部31を形成する(S12)。次に、このセグメントコイル20を、一次成形、すなわち、略U字状に屈曲させる(S14)。
Next, the flow of manufacturing the
セグメントコイル20の一次成形が完了すれば、続いて、セグメントコイル20の一部に間隙用樹脂32を塗布する(S16)。この間隙用樹脂32は、上述したとおり、セグメントコイル20のうちスロット内において他のセグメントコイル20と対向する面、すなわち、厚み方向端面に塗布される。これにより、セグメントコイル20が完成となる。
After the primary molding of the
セグメントコイル20が完成すれば、続いて、このセグメントコイル20をステータコア12に組み付ける(S18~S26)。具体的には、まず、複数のセグメントコイル20をコイル厚み方向に積層し、この積層された複数のセグメントコイル20の周囲に、加熱前の発泡樹脂シート22を巻き付ける(S18)。
When the
そして、この発泡樹脂シート22が巻きつけられた複数のセグメントコイル20を、スロット18内に挿入する(S20)。スロット18内に挿入された複数のセグメントコイル20は、専用の治具を用いて、スロット18から抜け落ちないように保持される。
Then, a plurality of segment coils 20 around which the foamed
続いて、セグメントコイル20のうちステータコア12の軸方向端面から突出する突出部分を周方向に屈曲させる二次成形を行なう(S22)。そして、二次成形されたセグメントコイル20の端部(剥離部31)を他のセグメントコイル20の端部(剥離部31)と溶接する(S24)。
Subsequently, secondary molding is performed in which the protruding portion of the
全てのセグメントコイル20の溶接が完了すれば、最後に、ステータ10を加熱し、発泡樹脂シート22を発泡・膨張させる(S26)。これにより、発泡樹脂シート22が、巻線20とスロット18内壁の間隙、および、巻線20間の間隙に充填され、スロット18内において巻線20が固定される。
When the welding of all the segment coils 20 is completed, finally, the
以上の説明から明らかなとおり、本明細書に開示のステータ10は、間隙用樹脂を塗布という工程を新規に追加したものの、その他は、従来と同様の手順で製造できる。したがって、本明細書に開示のステータ10は、従来と比べて、製造手順を大幅に変更することなく、製造できる。そして、本明細書に開示のステータ10によれば、従来技術に比べて、スロット18内において巻線20がより強固に固定される。その結果、巻線20の摺動が低減され、巻線20に起因するコイル皮膜26の磨耗が防止される。また、振動等により、巻線20が摺動したとしても、巻線20間に間隙用樹脂32および発泡樹脂シート22が介在するため、絶縁を確保した状態を維持できる。
As is clear from the above description, the
なお、これまで説明した構成は、一例であり、スロット18内において巻線20間に間隙があり、当該間隙に発泡樹脂シート22が入り込んでいるのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、図3の例では、間隙用樹脂32を、比較的、広範囲に塗布している。しかし、間隙用樹脂32は、巻線20間の間隙を維持できるのであれば、その塗布の範囲や形状、個数は、適宜、変更されてもよい。例えば、図8に示すように、間隙用樹脂32は、コイル軸方向に間隔を開けて複数個所に塗布されてもよい。この場合、1箇所での塗布範囲は、小さくてもよく、また、その形状は、円形等でもよい。ただし、いずれの場合であっても、間隙用樹脂32の塗布範囲は、発泡樹脂シート22が入り込む空間を形成するために、巻線20のうち、他の巻線20と対向する対向面よりも、小さいことが望ましい。
The configuration described so far is an example, and if there is a gap between the
また、上述の説明では、間隙用樹脂32として、絶縁フィラー34が添加された樹脂を用いたが、塗布厚を制御できるのであれば、フィラー34が混入されていない樹脂を用いてもよい。この場合、間隙用樹脂32は、発泡樹脂シート22を発泡させるために加熱した際、軟化して流れ落ちるような熱軟化性樹脂でもよい。すなわち、完成後のステータ10は、巻線20間に、発泡樹脂シート22が入り込んだ間隙があるのであれば、間隙用樹脂32が残存していなくてもよい。また、間隙用樹脂32は、塗布に替えて、他の手段、例えば、接着剤を用いた貼着などで、巻線20に取り付けられてもよい。すなわち、予め、所定の厚みに形成された樹脂シート(間隙用樹脂32)を、接着剤を用いて、巻線20表面に貼り付けるようにしてもよい。
Further, in the above description, the resin to which the insulating
また、これまでの説明では、一つのスロット18に一枚の発泡樹脂シート22を配しているが、発泡樹脂シート22は、一つのスロット18に複数枚、配されてもよい。例えば、一つのスロット18内に、スロット18の周方向側面に沿って配される二枚の発泡樹脂シート22と、スロット18の径方向側面に沿って配される一枚の発泡樹脂シート22の合計三枚が配されてもよい。
Further, in the description so far, one foamed
さらに、コア組み付け前に巻線20に間隙用樹脂32が塗布されるのであれば、図7で示した製造工程も、適宜、変更されてもよい。例えば、間隙用樹脂32の塗布(S16)は、セグメントコイル20の一次成形(S18)の前に行われてもよい。また、発泡樹脂シート22は、複数の巻線20に巻き付けるのではなく、予め、スロット18内壁に貼り付けられていてもよい。
Further, if the
また、これまでの説明では、ステータコイル14を、互いに接合される複数のセグメントコイル20で構成しているが、ステータコイル14は、連続した長尺な巻線20で構成されてもよい。
Further, in the description so far, the
10 ステータ、12 ステータコア、14 ステータコイル、15 ヨーク、16 ティース、18 スロット、20 巻線(セグメントコイル)、22 発泡樹脂シート、24 導線、26 コイル皮膜、28 脚部、30 接続部、31 剥離部、32 間隙用樹脂、34 絶縁フィラー。 10 stator, 12 stator core, 14 stator coil, 15 yoke, 16 teeth, 18 slots, 20 windings (segment coil), 22 foamed resin sheet, 24 leads, 26 coil coating, 28 legs, 30 connections, 31 peeling parts. , 32 Gap resin, 34 Insulation filler.
Claims (2)
前記ティースに巻回される複数の巻線により構成されるステータコイルと、
前記ティース間の空間であるスロットの内壁に沿って配される発泡樹脂シートと、
を備え、
前記複数の巻線は、前記スロット内において径方向に間隙を開けて並んでおり、
前記発泡樹脂シートの一部は、前記巻線間の間隙に入り込んでおり、
前記巻線のうち、前記スロット内において、他の巻線と対向する面のうち周方向中央部にのみ、間隙用樹脂が設けられており、
前記間隙用樹脂の面積は、前記他の巻線との対向面積より小さい、
ことを特徴とする回転電機のステータ。 A stator core comprising an annular yoke and a plurality of teeth radially protruding from the inner peripheral surface of the yoke.
A stator coil composed of a plurality of windings wound around the tooth, and a stator coil.
A foamed resin sheet arranged along the inner wall of the slot, which is a space between the teeth,
Equipped with
The plurality of windings are arranged in the slot with a radial gap.
A part of the foamed resin sheet has entered the gap between the windings, and is
Of the windings, the gap resin is provided only in the central portion in the circumferential direction of the surfaces facing the other windings in the slot.
The area of the gap resin is smaller than the area facing the other windings.
A stator of a rotary electric machine characterized by this.
前記間隙用樹脂は、絶縁フィラーを添加した樹脂である、ことを特徴とする回転電機のステータ。 The stator of the rotary electric machine according to claim 1 .
The stator for a rotary electric machine is characterized in that the resin for gaps is a resin to which an insulating filler is added.
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