添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成について説明するものであり、本明細書で説明する概念が実践され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることは当業者に明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
本開示全体にわたって提示する様々な概念は、幅広い種類の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。次に図1を参照すると、限定ではなく例示的な例として、アクセスネットワーク100の簡略化された概略図が与えられている。アクセスネットワーク100は、次世代(たとえば、第5世代(5G))アクセスネットワークまたはレガシー(3Gまたは4G)アクセスネットワークであり得る。加えて、アクセスネットワーク100内の1つまたは複数のノードは、次世代ノードまたはレガシーノードであり得る。
本明細書で使用するレガシーアクセスネットワークという用語は、International Mobile Telecommunications-2000(IMT-2000)仕様に準拠する規格のセットに基づく第3世代(3G)ワイヤレス通信技術またはInternational Mobile Telecommunications Advanced(ITU-Advanced)仕様に準拠する規格のセットに基づく第4世代(4G)ワイヤレス通信技術を用いるネットワークを指す。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)および第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表された規格のうちのいくつかは、IMT-2000および/またはITU-Advancedに準拠し得る。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって規定されたそのようなレガシー規格の例は、限定はしないが、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト、発展型パケットシステム(EPS)、およびユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)を含む。上記の3GPP規格のうちの1つまたは複数に基づく様々な無線アクセス技術の追加の例は、限定はしないが、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、発展型ユニバーサル地上波無線アクセス(eUTRA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)およびGSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)を含む。第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって規定されたそのようなレガシー規格の例は、限定はしないが、CDMA2000およびウルトラモバイルブロードバンド(UMB)を含む。3G/4Gワイヤレス通信技術を用いる規格の他の例は、IEEE802.16(WiMAX)規格および他の適切な規格を含む。
さらに本明細書で使用する次世代アクセスネットワークという用語は、一般に、継続的に発展したワイヤレス通信技術を用いるネットワークを指す。これは、たとえば、規格のセットに基づく第5世代(5G)ワイヤレス通信技術を含み得る。規格は、2015年2月17日に次世代モバイルネットワーク(NGMN)アライアンスによって発行された5Gホワイトペーパーに記載されたガイドラインに準拠し得る。たとえば、3GPPに従うLTEアドバンストによってまたは3GPP2に従うCDMA2000によって規定され得る規格は、NGMNアライアンス5Gホワイトペーパーに準拠し得る。規格は、Verizon Technical Forum(www.vstgf)およびKorea Telecom SIG(www.kt5g.org)によって指定されたプレ3GPPの取り組みも含み得る。
アクセスネットワーク100によってカバーされる地理的領域は、1つのアクセスポイントまたは基地局から地理的エリアにわたってブロードキャストされた識別情報に基づいて、ユーザ機器(UE)によって一意に識別され得る、いくつかのセルラー領域(セル)に分割され得る。図1は、その各々が1つまたは複数のセクタを含み得る、マクロセル102、104、および106、ならびにスモールセル108を示す。セクタは、セルのサブエリアである。1つのセル内のすべてのセクタは、同じ基地局によってサービスされる。セクタ内の無線リンクは、そのセクタに属する単一の論理的な識別情報によって識別され得る。セクタに分割されたセルでは、セル内の複数のセクタは、アンテナのグループによって形成され得、各アンテナは、セルの一部分におけるUEとの通信を担う。
一般に、基地局(BS)は各セルにサービスする。概して、基地局は、UEとの間の1つまたは複数のセルにおける無線送信および受信を担う、無線アクセスネットワーク内のネットワーク要素である。BSは、当業者によって、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、ノードB(NB)、eノードB(eNB)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。
図1では、2つの高電力基地局110および112がセル102および104の中に示され、第3の高電力基地局114がセル106の中のリモートラジオヘッド(RRH)116を制御することが示されている。すなわち、基地局は、集積アンテナを有することができるか、またはフィーダケーブルによってアンテナもしくはRRHに接続され得る。図示の例では、高電力基地局110、112、および114が大きいサイズを有するセルをサポートするので、セル102、104、および106はマクロセルと呼ばれることがある。さらに、低電力基地局118が、1つまたは複数のマクロセルと重複し得るスモールセル108(たとえば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル、ホーム基地局、ホームノードB、ホームeノードBなど)の中に示されている。この例では、低電力基地局118が比較的小さいサイズを有するセルをサポートするので、セル108はスモールセルと呼ばれることがある。セルサイズ決定は、システム設計ならびに構成要素制約に従って行われ得る。アクセスネットワーク100は、任意の数のワイヤレス基地局およびセルを含み得ることを理解されたい。さらに、所与のセルのサイズまたはカバレージエリアを拡張するために、中継ノードが展開され得る。基地局110、112、114、118は、任意の数のモバイル装置にコアネットワークへのワイヤレスアクセスポイントを提供する。
図1は、基地局として機能するように構成され得るクワッドコプターまたはドローン120をさらに含む。すなわち、いくつかの例では、セルは必ずしも固定とは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、クワッドコプター120などのモバイル基地局のロケーションに従って移動することがある。
一般に、基地局は、ネットワークのバックホール部分と通信するためのバックホールインターフェースを含み得る。バックホールは、基地局とコアネットワークとの間のリンクを提供してもよく、いくつかの例では、バックホールは、それぞれの基地局の間の相互接続を提供してもよい。コアネットワークは、無線アクセスネットワークにおいて使用される無線アクセス技術とは一般に無関係である、ワイヤレス通信システムの一部である。任意の適切なトランスポートネットワークを使用する、直接物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースが用いられ得る。いくつかの基地局は、統合アクセスバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノードとして構成されてもよく、ワイヤレススペクトルは、アクセスリンク(すなわち、UEとのワイヤレスリンク)とバックホールリンクの両方に使用され得る。この方式は、ワイヤレスセルフバックホーリングと呼ばれることがある。ワイヤレスセルフバックホーリングを使用することによって、新しい各基地局展開にそれ自体のハードワイヤードバックホール接続が装備されていることを要求するのではなく、基地局とUEとの間の通信に利用されるワイヤレススペクトルがバックホール通信のために活用され、高密度スモールセルネットワークの迅速で容易な展開を可能にすることができる。
アクセスネットワーク100は、複数のモバイル装置のためのワイヤレス通信をサポートすることが示されている。モバイル装置は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表された規格および仕様では、一般にユーザ機器(UE)と呼ばれるが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。UEは、ネットワークサービスへのアクセスをユーザに提供する装置であり得る。
本書内では、「モバイル」装置は、必ずしも移動するための能力を有する必要があるとは限らず、固定であってもよい。モバイル装置またはモバイルデバイスという用語は、概して、多種多様なデバイスおよび技術を指す。たとえば、モバイル装置のいくつかの非限定的な例は、モバイル、セルラー(セル)フォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ネットブック、スマートブック、タブレット、携帯情報端末(PDA)、および、たとえば、「モノのインターネット」(IoT)に対応する広範囲の組込みシステムを含む。モバイル装置は、追加として、自動車または他の輸送車両、リモートセンサーまたはアクチュエータ、ロボットまたはロボティクスデバイス、衛星無線、全地球測位システム(GPS)デバイス、オブジェクトトラッキングデバイス、ドローン、マルチコプター、クワッドコプター、リモート制御デバイス、ならびに、アイウェア、ウェアラブルカメラ、仮想現実デバイス、スマートウォッチ、ヘルスまたはフィットネストラッカー、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソールなどのコンシューマおよび/またはウェアラブルデバイスであり得る。モバイル装置は、追加として、ホームオーディオ、ビデオ、および/またはマルチメディアデバイスなどのデジタルホームデバイスまたはスマートホームデバイス、アプライアンス、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメーターなどであり得る。モバイル装置は、追加として、スマートエネルギーデバイス、セキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、電力(たとえば、スマートグリッド)、照明、水道などを制御する自治体インフラストラクチャデバイス、工業オートメーションおよびエンタープライズデバイス、ロジスティックスコントローラ、農業機器、軍事防御機器、車両、航空機、船舶、および兵器類などであり得る。またさらに、モバイル装置は、コネクテッド医療(connected medicine)または遠隔医療(telemedicine)サポート、すなわち、遠方におけるヘルスケアを提供し得る。テレヘルスデバイスは、テレヘルス監視デバイスおよびテレヘルス管理デバイスを含むことができ、それらの通信には、たとえば、クリティカルサービスユーザデータトラフィックのトランスポート用の優先されるアクセス、および/またはクリティカルサービスユーザデータトラフィックのトランスポート用の関連するQoSの観点から、他のタイプの情報よりも優先的な措置または優先されるアクセスが与えられ得る。
アクセスネットワーク100内では、セルは、各セルの1つまたは複数のセクタと通信している場合があるUEを含み得る。たとえば、UE122および124は基地局110と通信している場合があり、UE126および128は基地局112と通信している場合があり、UE130および132はRRH116を介して基地局114と通信している場合があり、UE134は低電力基地局118と通信している場合があり、UE136はモバイル基地局120と通信している場合がある。ここで、各基地局110、112、114、118、および120は、それぞれのセル内のすべてのUEにコアネットワーク(図示せず)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。
別の例では、モバイルネットワークノード(たとえば、クワッドコプター120)は、UEとして機能するように構成され得る。たとえば、クワッドコプター120は、基地局110と通信することによって、セル102内で動作し得る。本開示のいくつかの態様では、2つ以上のUE(たとえば、UE126および128)は、ピアツーピア(P2P)またはサイドリンク信号127を使用して、基地局(たとえば、基地局112)を通してその通信を中継することなしに、互いと通信し得る。
基地局(たとえば、基地局110)から1つまたは複数のUE(たとえば、UE122および124)への制御情報および/またはユーザデータトラフィックのユニキャストまたはブロードキャスト送信は、ダウンリンク(DL)送信と呼ばれることがあるが、UE(たとえば、UE122)から生じる制御情報および/またはユーザデータトラフィックの送信は、アップリンク(UL)送信と呼ばれることがある。加えて、アップリンクおよび/もしくはダウンリンク制御情報ならびに/またはユーザデータトラフィックは、スロットにおいて送信されてもよく、スロットはそれぞれ、可変の持続時間の一定数のシンボルを含み得る。たとえば、シンボル持続時間は、シンボルのサイクリックプレフィックス(たとえば、ノーマルまたは拡張)およびヌメロロジー(たとえば、サブキャリア間隔)に基づいて変化してもよい。いくつかの例では、スロットは、単独で復号されることが可能な情報のカプセル化されたセットを指す場合がある、1つまたは複数のミニスロットを含み得る。1つまたは複数のスロットは、一緒にサブフレームにグループ化され得る。加えて、複数のスロットまたはサブフレームは、単一のフレームまたは無線フレームを形成するために、一緒にグループ化され得る。任意の適切な数のスロットまたはサブフレームがフレームを占有してもよい。加えて、スロットまたはサブフレームは、任意の適切な持続時間(たとえば、250μs、500μs、1msなど)を有してもよい。
アクセスネットワーク100内のエアインターフェースは、様々なデバイスの同時通信を可能にするために、1つまたは複数の多重化および多元接続アルゴリズムを利用し得る。たとえば、UE122および124から基地局110へのアップリンク(UL)または逆方向リンク送信のための多元接続は、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、スパース符号多元接続(SCMA)、リソース拡散多元接続(RSMA)、または他の適切な多元接続方式を利用して提供され得る。さらに、基地局110からUE122および124へのダウンリンク(DL)または順方向リンク送信の多重化は、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、スパース符号多重化(SCM)、または他の適切な多重化方式を利用して提供され得る。
さらに、アクセスネットワーク100内のエアインターフェースは、1つまたは複数の複信アルゴリズムを利用し得る。複信は、両方のエンドポイントが両方向において互いと通信することができる、ポイントツーポイント通信リンクを指す。全二重は、両方のエンドポイントが同時に互いと通信することができることを意味する。半二重は、一度に一方のエンドポイントのみが他方に情報を送ることができることを意味する。ワイヤレスリンクでは、全二重チャネルは、一般に、送信機と受信機の物理的分離、および適切な干渉消去技術に依拠する。全二重エミュレーションは、周波数分割複信(FDD)または時分割複信(TDD)を利用することによって、ワイヤレスリンクのために頻繁に実装される。FDDでは、異なる方向における送信は、異なるキャリア周波数において動作する。TDDでは、所与のチャネル上の異なる方向における送信は、時分割多重を使用して互いから分離される。すなわち、ある時間には、チャネルはある方向における送信専用であるが、他の時間には、チャネルは反対方向における送信専用であり、方向は非常に急速に、たとえば、スロットごとに数回、変化し得る。
無線アクセスネットワーク100では、UEが、そのロケーションとは無関係に、移動しながら通信する能力は、モビリティと呼ばれる。UEと無線アクセスネットワークとの間の様々な物理チャネルは、一般に、モビリティ管理エンティティ(MME)の制御下でセットアップされ、維持され、解放される。本開示の様々な態様では、アクセスネットワーク100は、モビリティおよびハンドオーバー(すなわち、ある無線チャネルから別の無線チャネルへのUEの接続の転送)を可能にするために、DLベースのモビリティまたはULベースのモビリティを利用し得る。DLベースのモビリティ用に構成されたネットワークでは、スケジューリングエンティティとの間に、または任意の他の時間に、UEは、そのサービングセルからの信号の様々なパラメータならびに近隣セルの様々なパラメータを監視し得る。これらのパラメータの品質に応じて、UEは、近隣セルのうちの1つまたは複数との通信を維持し得る。この時間の間に、UEがあるセルから別のセルに移動する場合、または所与の時間量にわたって近隣セルからの信号品質がサービングセルからの信号品質を超える場合、UEは、サービングセルから近隣(ターゲット)セルへのハンドオフまたはハンドオーバーを引き受けることがある。たとえば、UE124は、そのサービングセル102に対応する地理的エリアから、ネイバーセル106に対応する地理的エリアに移動することがある。所与の時間量にわたってネイバーセル106からの信号強度または品質がそのサービングセル102の信号強度または品質を超えるとき、UE124は、この状態を示す報告メッセージをそのサービング基地局110に送信し得る。応答して、UE124はハンドオーバコマンドを受信し得、UEはセル106へのハンドオーバーを受け得る。
ULベースのモビリティ用に構成されたネットワークでは、各UEからのUL基準信号は、UEごとのサービングセルを選択するために、ネットワークによって利用され得る。いくつかの例では、基地局110、112、および114/116は、統合同期信号(たとえば、統合1次同期信号(PSS)、統合2次同期信号(SSS)および統合物理ブロードキャストチャネル(PBCH))をブロードキャストし得る。UE122、124、126、128、130、および132は、統合同期信号を受信し、同期信号からキャリア周波数およびスロットタイミングを導出し、タイミングを導出したことに応答して、アップリンクパイロット信号または基準信号を送信し得る。UE(たとえば、UE124)によって送信されたアップリンクパイロット信号は、アクセスネットワーク100内の2つ以上のセル(たとえば、基地局110および114/116)によって同時に受信され得る。セルの各々は、パイロット信号の強度を測定することができ、アクセスネットワーク(たとえば、基地局110および114/116のうちの1つもしくは複数、ならびに/またはコアネットワーク内の中心ノード)は、UE124のためのサービングセルを決定することができる。UE124がアクセスネットワーク100の中を移動するとき、ネットワークは、UE124によって送信されたアップリンクパイロット信号を監視し続けることができる。近隣セルによって測定されたパイロット信号の信号強度または品質がサービングセルによって測定されたパイロット信号の信号強度または品質を超えるとき、ネットワーク100は、UE124への通知の有無にかかわらず、UE124をサービングセルから近隣セルにハンドオーバーし得る。
基地局110、112、および114/116によって送信された同期信号は統合され得るが、同期信号は、特定のセルを識別しないことがあり、むしろ、同じ周波数上でおよび/または同じタイミングで動作する複数のセルのゾーンを識別することがある。5Gネットワークまたは他の次世代通信ネットワークにおけるゾーンの使用は、アップリンクベースのモビリティフレームワークを可能にし、UEとネットワークの両方の効率を改善するが、これは、UEとネットワークとの間で交換される必要があるモビリティメッセージの数が低減され得るからである。
様々な実装形態では、アクセスネットワーク100内のエアインターフェースは、認可スペクトル、無認可スペクトル、または共有スペクトルを利用し得る。認可スペクトルは、一般に、モバイルネットワーク事業者が政府規制機関からライセンスを購入することによって、スペクトルの一部分の独占的使用を提供する。無認可スペクトルは、政府により供与されたライセンスの必要なしに、スペクトルの一部分の共用を提供する。いくつかの技術的なルールの順守は、一般に、無認可スペクトルにアクセスするために依然として必要とされるが、一般に、いかなる事業者またはデバイスもアクセスを得ることができる。共有スペクトルは、認可スペクトルと無認可スペクトルとの間にあってもよく、スペクトルにアクセスするために技術的なルールまたは制限が必要とされ得るが、スペクトルは依然として、複数の事業者および/または複数のRATによって共有され得る。たとえば、認可スペクトルの一部分に対するライセンスの保有者は、たとえば、アクセスを得るためにライセンシーにより決定された適切な条件とともに、認可された共有アクセス(LSA:licensed shared access)を提供して、そのスペクトルを他の当事者と共有し得る。
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジュールされてもよく、スケジューリングエンティティ(たとえば、基地局)は、そのサービスエリアまたはセル内のいくつかのまたはすべてのデバイスおよび機器の間で通信のためのリソースを割り振る。本開示内では、以下でさらに説明するように、スケジューリングエンティティは、1つまたは複数のスケジュールされたエンティティのためのリソースをスケジュールすること、割り当てること、再構成すること、および解放することを担い得る。すなわち、スケジュールされた通信の場合、UEまたはスケジュールされたエンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。
基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの例では、UEは、1つまたは複数のスケジュールされたエンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールするスケジューリングエンティティとして機能し得る。他の例では、サイドリンク信号は、必ずしも基地局からのスケジューリングまたは制御情報に依拠することなしに、UE間で使用され得る。たとえば、UE138は、UE140および142と通信することが示されている。いくつかの例では、UE138は、スケジューリングエンティティまたは1次サイドリンクデバイスとして機能しており、UE140および142は、スケジュールされたエンティティまたは非1次(たとえば、2次)サイドリンクデバイスとして機能し得る。さらに別の例では、UEは、デバイス間(D2D)、ピアツーピア(P2P)、もしくは車両間(V2V)ネットワーク内で、および/またはメッシュネットワーク内で、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワーク例では、UE140および142は、スケジューリングエンティティ138と通信することに加えて、場合によっては互いと直接通信し得る。
したがって、時間周波数リソースへのスケジュールされたアクセスを伴い、セルラー構成、P2P構成、またはメッシュ構成を有するワイヤレス通信ネットワークでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数のスケジュールされたエンティティは、スケジュールされたリソースを利用して通信し得る。次に図2を参照すると、ブロック図は、スケジューリングエンティティ202と、複数のスケジュールされたエンティティ204(たとえば、204aおよび204b)とを示す。ここで、スケジューリングエンティティ202は、基地局110、112、114、および/または118に対応し得る。追加の例では、スケジューリングエンティティ202は、UE138、クワッドコプター120、またはアクセスネットワーク100内の任意の他の適切なノードに対応し得る。同様に、様々な例では、スケジュールされたエンティティ204は、UE122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、および142、またはアクセスネットワーク100内の任意の他の適切なノードに対応し得る。
図2に示すように、スケジューリングエンティティ202は、ユーザデータトラフィック206を1つまたは複数のスケジュールされたエンティティ204にブロードキャストし得る(データは、ダウンリンクユーザデータトラフィックと呼ばれることがある)。本開示のいくつかの態様によれば、ダウンリンクという用語は、スケジューリングエンティティ202から生じるポイントツーマルチポイント送信を指す場合がある。概して、スケジューリングエンティティ202は、ダウンリンク送信と、いくつかの例では、1つまたは複数のスケジュールされたエンティティからスケジューリングエンティティ202へのアップリンクユーザデータトラフィック210とを含む、ワイヤレス通信ネットワーク内のトラフィックをスケジュールすることを担うノードまたはデバイスである。システムについて説明するための別の方法は、ブロードキャストチャネル多重化という用語を使用することであり得る。本開示の態様によれば、アップリンクという用語は、スケジュールされたエンティティ204から生じるポイントツーポイント送信を指す場合がある。概して、スケジュールされたエンティティ204は、限定はしないが、スケジューリング許可、同期もしくはタイミング情報を含むスケジューリング制御情報、またはスケジューリングエンティティ202などのワイヤレス通信ネットワーク内の別のエンティティからの他の制御情報を受信するノードまたはデバイスである。
スケジューリングエンティティ202は、PBCH、PSS、SSS、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、および/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの1つまたは複数の制御チャネルを含む制御情報208を、1つまたは複数のスケジュールされたエンティティ204にブロードキャストし得る。PHICHは、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)などのHARQフィードバック送信を搬送する。HARQは当業者によく知られている技法であり、パケット送信が精度について受信側でチェックされ得、確認された場合、ACKが送信され得るが、確認されなかった場合、NACKが送信され得る。NACKに応答して、送信デバイスは、チェース合成(chase combining)、インクリメンタル冗長(incremental redundancy)などを実装し得るHARQ再送信を送り得る。
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)(および、いくつかの例では、システム情報ブロック(SIB))などの1つまたは複数のトラフィックチャネルを含む、アップリンクユーザデータトラフィック210および/またはダウンリンクユーザデータトラフィック206は、追加として、スケジューリングエンティティ202とスケジュールされたエンティティ204との間で送信され得る。制御情報およびユーザデータトラフィックの送信は、時間的に、キャリアを適切な送信時間間隔(TTI)に再分割することによって編成され得る。
さらに、スケジュールされたエンティティ204は、1つまたは複数のアップリンク制御チャネルを含むアップリンク制御情報212をスケジューリングエンティティ202に送信し得る。アップリンク制御情報は、アップリンクユーザデータトラフィック送信を復号することを可能にするかまたは支援するように構成されたパイロット、基準信号、および情報を含む、様々なパケットタイプおよびカテゴリーを含み得る。いくつかの例では、制御情報212は、スケジューリング要求(SR)、すなわち、スケジューリングエンティティ202がアップリンク送信をスケジュールすることを求める要求を含み得る。ここで、制御チャネル212上で送信されたSRに応答して、スケジューリングエンティティ202は、アップリンクパケット送信のためのTTIをスケジュールし得るダウンリンク制御情報208を送信し得る。
アップリンク送信およびダウンリンク送信は、一般に、適切な誤り訂正ブロックコードを利用し得る。典型的なブロックコードでは、情報メッセージまたはシーケンスはブロックに分割され、次いで、送信デバイスにおけるエンコーダは、情報メッセージに冗長性を数学的に追加する。符号化された情報メッセージにおけるこの冗長性の活用は、メッセージの信頼性を改善することができ、雑音により生じ得る任意のビット誤りの訂正を可能にする。誤り訂正コードのいくつかの例は、ハミングコード、ボーズ-チョドーリ-オッケンジェム(BCH:Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)コード、ターボコード、低密度パリティチェック(LDPC)コード、および極性コードを含む。スケジューリングエンティティ202およびスケジュールされたエンティティ204の様々な実装形態は、ワイヤレス通信のためにこれらの誤り訂正コードのうちのいずれか1つまたは複数を利用するための適切なハードウェアおよび能力(たとえば、エンコーダおよび/またはデコーダ)を含み得る。
いくつかの例では、第1のスケジュールされたエンティティ204aおよび第2のスケジュールされたエンティティ204bなどのスケジュールされたエンティティは、ダイレクトD2D通信のためにサイドリンク信号を利用し得る。サイドリンク信号は、サイドリンクデータ214およびサイドリンク制御216を含み得る。サイドリンク制御情報216は、ソース送信信号(STS)、方向選択信号(DSS)、宛先受信信号(DRS)、および物理サイドリンクHARQインジケータチャネル(PSHICH)を含み得る。DSS/STSは、スケジュールされたエンティティ204が、サイドリンク信号のために利用可能なサイドリンクチャネルを維持する持続時間を要求することを可能にすることができ、DRSは、スケジュールされたエンティティ204が、たとえば、要求された持続時間にわたるサイドリンクチャネルの利用可能性を示すことを可能にすることができる。DSS/STSおよびDRSの交換(たとえば、ハンドシェイク)は、サイドリンク通信を実行する異なるスケジュールされたエンティティが、サイドリンクデータ情報(トラフィック)214の通信の前にサイドリンクチャネルの利用可能性をネゴシエートすることを可能にし得る。PSHICHは、宛先デバイスからのHARQ確認応答情報および/またはHARQインジケータを含んでもよく、その結果、宛先デバイスは、ソースデバイスから受信されたデータを確認応答することができる。
図2に示すチャネルまたはキャリアは、必ずしも、スケジューリングエンティティ202とスケジュールされたエンティティ204との間で利用され得るチャネルまたはキャリアのすべてであるとは限らず、当業者は、図示したものに加えて、他のユーザデータトラフィックチャネル、制御チャネル、およびフィードバックチャネルなどの他のチャネルまたはキャリアが利用され得ることを認識されよう。
加えて、次世代(5G)ネットワークでは、アップリンク制御シグナリングのために利用可能なスペクトルの制限により、時間および周波数ダイバーシティを提供するために、アップリンク制御チャネル上で時間周波数リソースが効率的に割り振られ得る。本開示の様々な態様では、アップリンク制御チャネルは、事前定義された仮想クラスタグループ(VCG)を介して送信されてもよく、各VCGは、システム帯域幅の特定の物理トーン(周波数)にマッピングされるアップリンククラスタを含む。各VCGはさらに、特定のスケジュールされたエンティティに割り当てられ、アップリンク制御情報をスケジューリングエンティティに送信するためにスケジュールされたエンティティによって利用されてもよい。たとえば、スケジュールされたエンティティによってサポートされる特定のデバイス帯域幅内では、アップリンク制御情報のために利用可能なトーン/周波数は、各アップリンククラスタが1つまたは複数の隣接するトーンを含むように、アップリンククラスタにグループ化され得る。次いで、アップリンククラスタのセットは、VCGにマッピングされ、たとえば、PUCCHを介してアップリンク制御情報を送信する際に使用するために、スケジュールされたエンティティに割り当てられ得る。いくつかの例では、VCGマッピングは、スケジュールされたエンティティ間の衝突を防ぐために実行される。したがって、各シンボル(たとえば、直交周波数分割多重(OFDM)シンボル)、スロットまたは他の適切な期間の間にVCG間のトーン重複がないことを保証するために、トーンがVCGにマッピングされ得る。
図3は、処理システム314を用いる例示的なスケジューリングエンティティ300のためのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。たとえば、スケジューリングエンティティ300は、図1および図2のうちのいずれか1つまたは複数に示すようなユーザ機器(UE)であり得る。別の例では、スケジューリングエンティティ300は、図1および図2のうちのいずれか1つまたは複数に示すような基地局であり得る。たとえば、スケジューリングエンティティ300は、マクロセルまたはスモールセルにサービスする次世代(5G)スケジューリングエンティティであり得る。
スケジューリングエンティティ300は、1つまたは複数のプロセッサ304を含む処理システム314を用いて実装され得る。プロセッサ304の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアを含む。様々な例では、スケジューリングエンティティ300は、本明細書で説明する機能のうちのいずれか1つまたは複数を実行するように構成され得る。すなわち、プロセッサ304は、スケジューリングエンティティ300内で利用されるとき、以下で説明するプロセスのうちのいずれか1つまたは複数を実装するために使用され得る。
この例では、処理システム314は、バス302によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス302は、処理システム314の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス302は、(プロセッサ304によって概略的に表される)1つまたは複数のプロセッサ、メモリ305、および(コンピュータ可読媒体306によって概略的に表される)コンピュータ可読媒体を含む、様々な回路を互いに通信可能に結合する。バス302は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクさせることもできるが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明しない。バスインターフェース308は、バス302とトランシーバ310との間のインターフェースを提供する。トランシーバ310は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース312(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も設けられ得る。
プロセッサ304は、バス302を管理することと、コンピュータ可読媒体306上に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理とを担う。ソフトウェアは、プロセッサ304によって実行されると、任意の特定の装置のための以下で説明する様々な機能を処理システム314に実行させる。コンピュータ可読媒体306およびメモリ305は、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ304によって操作されるデータを記憶するためにも使用され得る。
処理システム内の1つまたは複数のプロセッサ304は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、または他の名称で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるべきである。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体306上に存在し得る。
コンピュータ可読媒体306は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびに、コンピュータによってアクセスされ読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、例として、搬送波、伝送線路、ならびに、コンピュータによってアクセスされ読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体も含み得る。コンピュータ可読媒体306は、処理システム314内に存在するか、処理システム314の外部にあるか、または処理システム314を含む複数のエンティティにわたって分散される場合がある。コンピュータ可読媒体306は、コンピュータプログラム製品において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料の中のコンピュータ可読媒体を含み得る。当業者は、特定の適用例および全体的なシステムに課される全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示される、説明する機能を最善の形で実装する方法を認識されよう。
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ304は、様々な機能用に構成された回路を含み得る。たとえば、プロセッサ304は、時間周波数リソースのリソース割当てまたは許可を生成、スケジュール、および修正するように構成された、リソース割当ておよびスケジューリング回路341を含み得る。たとえば、リソース割当ておよびスケジューリング回路341は、各々が複数のスケジュールされたエンティティとの間でユーザデータトラフィックおよび/または制御情報を搬送するために割り当てられた時間周波数リソースを含む、1つまたは複数の時分割複信(TDD)および/または周波数分割複信(FDD)サブフレームまたはスロットを生成することができる。リソース割当ておよびスケジューリング回路341は、リソース割当ておよびスケジューリングソフトウェア351と協調して動作することができる。
プロセッサ304は、ダウンリンクユーザデータトラフィックおよび制御チャネルを生成および送信するように構成された、ダウンリンク(DL)トラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342をさらに含み得る。たとえば、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342は、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB)、無線リソース制御(RRC)接続または構成メッセージ、ランダムアクセスメッセージ、ならびに、PBCH、PSS、SSS、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)、および/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの様々な制御チャネルを生成するように構成され得る。加えて、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342は、リソース割当ておよびスケジューリング回路341と協調して動作して、DLユーザデータトラフィックおよび/または制御情報をスケジュールし、DLユーザデータトラフィックおよび/または制御情報を、DLユーザデータトラフィックおよび/または制御情報に割り当てられたリソースに従って、1つまたは複数のスロット内の時分割複信(TDD)または周波数分割複信(FDD)キャリア上に置くことができる。DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342はさらに、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信ソフトウェア352と協調して動作することができる。
プロセッサ304は、1つまたは複数のスケジュールされたエンティティからアップリンク制御チャネルおよびアップリンクユーザデータトラフィックチャネルを受信および処理するように構成された、アップリンク(UL)トラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343をさらに含み得る。いくつかの例では、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343は、1つまたは複数のスケジュールされたエンティティからスケジューリング要求を受信するように構成され得、スケジューリング要求は、アップリンクユーザデータトラフィック送信のための時間周波数リソースの許可を要求するように構成される。他の例では、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343は、1つまたは複数のスケジュールされたエンティティから確認応答情報(たとえば、肯定応答/否定応答パケット)を受信および処理するように構成され得る。ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343は、スケジュールされたエンティティからランダムアクセスメッセージおよび/またはRRC接続要求メッセージを受信し、ランダムアクセスメッセージおよび/またはRRCメッセージを処理して、スケジュールされたエンティティとの接続を確立するようにさらに構成され得る。ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343はさらに、リソース割当ておよびスケジューリング回路341と協調して動作して、他の受信されたUL制御チャネル情報に従って、ULユーザデータトラフィック送信、DLユーザデータトラフィック送信および/またはDLユーザデータトラフィック再送信をスケジュールすることができる。ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343はさらに、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理ソフトウェア353と協調して動作することができる。
プロセッサ304は、仮想クラスタグループ(VCG)を定義するように構成された仮想クラスタグループ(VCG)マッピング回路344をさらに含み得、各VCGは、各々が特定の帯域幅の特定の物理トーン(周波数)にマッピングされる1つまたは複数のアップリンククラスタを含む。たとえば、各アップリンククラスタは、1つまたは複数の隣接するトーンを含み得、アップリンククラスタ内の各トーンは、パイロットトーンまたはPUCCHペイロードトーンであり得る。いくつかの例では、アップリンククラスタは、パイロットトーンとPUCCHペイロードトーンの両方を含む。本開示の一態様では、アップリンククラスタ間のトーン重複はない。したがって、各トーン/周波数は、一度に単一のアップリンククラスタのみにマッピングされ得る。
加えて、各アップリンククラスタは、所定の数のシンボル(たとえば、1つまたは複数のOFDMシンボル)をさらに含み得る。シンボルの数は、たとえば、アップリンク制御メッセージのために必要とされるシンボルの数に基づいて決定され得る。たとえば、確認応答情報(たとえば、ACK/NACKメッセージ)を送信するために、1つのみのシンボルが必要とされ得る。しかしながら、他のタイプの制御情報(たとえば、スケジューリング要求、チャネル品質情報など)は、2つ以上のシンボルを必要とし得る。シンボルの数は可変であり、アップリンク制御メッセージに対して許容されるシンボルの最大数までの任意の数のシンボルを含むことができる。いくつかの例では、アップリンククラスタ内に含まれるトーンは、シンボルによって異なり得る。一例として、第1のシンボルの場合、アップリンククラスタはトーン1~4を含み得るが、第2のシンボルの場合、同じアップリンククラスタはトーン5~8を含み得る。アップリンククラスタのシンボルは、単一のスロット内でまたは複数のスロットにわたって送信され得、複数のスロットは、連続または非連続であり得る。さらに、アップリンククラスタのシンボルは、単一のスロット内でまたは複数のスロットにわたって連続または非連続であり得る。
VCGマッピング回路344は、各々が同じ数のシンボルを有するアップリンククラスタのセットをVCGにマッピングするようにさらに構成され得る。いくつかの例では、VCG内のアップリンククラスタのうちの2つ以上が、周波数において互いから分離され得る。たとえば、1つまたは複数の介在トーン/周波数が、VCG内の2つの(トーン/周波数において)連続したアップリンククラスタを分離し得る。VCG内のアップリンククラスタの数は構成可能であり、たとえば、アップリンク制御メッセージのために必要とされる帯域幅または送信されるべきアップリンク制御メッセージの数/タイプに基づいて決定され得る。VCGマッピング回路344はさらに、それぞれのVCGインデックスを各VCGグループに割り当て得る。VCGインデックスはVCGを識別し、制御情報が送信され得るトーン/周波数およびスロット/シンボルはどれかを決定するためにスケジュールされたエンティティによって使用され得る。
VCGマッピング回路344は、VCGをVCGセットにグループ化するようにさらに構成され得、特定の帯域幅に対して各VCGセットが定義される。各帯域幅は、たとえば、スケジューリングエンティティによってサービスされる1つまたは複数のスケジュールされたエンティティによってサポートされるデバイス帯域幅に対応し得る。したがって、第1のデバイス帯域幅の場合、1つまたは複数のVCGを含む第1のVCGセットが定義されてもよく、第2のデバイス帯域幅の場合、1つまたは複数の他のVCGを含む第2のVCGセットが定義されてもよい。いくつかの例では、VCGセット内のVCGはそれぞれ、同じ数のアップリンククラスタを含み、各アップリンククラスタは、同じ数のシンボルを有する。制御情報のためのスケジュールされたエンティティに割り振られたクラスタ(トーン)および/またはシンボルの数における柔軟性を提供するために、2つ以上のVCGセットが各デバイス帯域幅に対して定義され得、各VCGセットがVCGセット識別子によって識別され得る。本開示の一態様では、VCGセットは、時間領域においてVCGセット間のトーン重複がないことを保証して、異なるVCGセットにおけるスケジュールされたエンティティ間の衝突を回避するために定義され得る。VCGマッピング回路344はさらに、VCGマッピングソフトウェア354と協調して動作することができる。
プロセッサ304は、たとえば、PUCCHを介してアップリンク制御情報を送信する際に使用するために、VCGをスケジュールされたエンティティに割り当てるように構成されたVCG割当て回路345をさらに含み得る。たとえば、VCG割当て回路345は、スケジュールされたエンティティによってサポートされるデバイス帯域幅を決定し、スケジュールされたエンティティデバイス帯域幅に対応する、VCGセットのうちの1つ内のVCGを選択し得る。いくつかの例では、VCGおよびVCGセットは事前定義される(たとえば、VCGおよびVCGセットへのアップリンククラスタのマッピングは、スケジュールされたエンティティと同期し、スケジュールされたエンティティとの接続を確立する前に行われる)。VCG割当て回路345はさらに、割り当てられたVCGインデックスをスケジュールされたエンティティに送信するために、割り当てられたVCGインデックスをDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342に提供し得る。
VCGインデックスは、スケジュールされたエンティティに、静的に、半静的にまたは動的に送信され得る。たとえば、デバイス帯域幅に対して複数のVCGセットが定義されるとき、VCG割当て回路345は、現在の/次のスロット構造、現在の/次のスロット構造内の制御情報のために割り振られた帯域幅、および/またはスケジュールされたエンティティによって送信されることが期待される制御情報のタイプに基づいて、VCGをスケジュールされたエンティティに動的に割り当て得る。この例では、VCG割当て回路345は、VCGインデックスを有するVCGセット識別子をさらに含み得る。VCG割当て回路345は、VCG割当てソフトウェア355と協調して動作することができる。
図4は、処理システム414を用いる例示的なスケジュールされたエンティティ400のためのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサ404を含む処理システム414を用いて実装され得る。たとえば、スケジュールされたエンティティ400は、図1および図2のうちのいずれか1つまたは複数に示すようなユーザ機器(UE)であり得る。
処理システム414は、図3に示す処理システム314と実質的に同じであってもよく、バスインターフェース408、バス402、メモリ405、プロセッサ404、およびコンピュータ可読媒体406を含む。さらに、スケジュールされたエンティティ400は、図3において上記で説明したものと実質的に同様のユーザインターフェース412およびトランシーバ410を含み得る。すなわち、プロセッサ404は、スケジュールされたエンティティ400内で利用されるとき、以下で説明するプロセスのうちのいずれか1つまたは複数を実装するために使用され得る。
本開示のいくつかの態様では、プロセッサ404は、ULユーザデータトラフィックチャネル上でアップリンクユーザデータトラフィックを生成および送信し、UL制御チャネル上でアップリンク制御/フィードバック/確認応答情報を生成および送信するように構成された、アップリンク(UL)トラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路442を含み得る。いくつかの例では、ULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路442は、1つまたは複数のランダムアクセスメッセージおよび/またはRRC接続セットアップメッセージを生成および送信して、スケジューリングエンティティとの接続を確立するようにさらに構成され得る。ULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路442は、ULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信ソフトウェア452と協調して動作することができる。
プロセッサ404は、ダウンリンクユーザデータトラフィックチャネル(たとえば、PDSCH)上でダウンリンクユーザデータトラフィックを受信および処理し、1つまたは複数のダウンリンク制御チャネル(たとえば、PDCCH)上で制御情報を受信および処理するように構成された、ダウンリンク(DL)トラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路444をさらに含み得る。いくつかの例では、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路444は、PSSまたはSSSのうちの1つまたは複数を受信および処理して、スケジューリングエンティティと同期し、スケジューリングエンティティから1つまたは複数のランダムアクセスメッセージおよび/またはRRC接続セットアップメッセージを受信して、スケジューリングエンティティとの接続を確立するように構成され得る。いくつかの例では、受信されたダウンリンクユーザデータトラフィックおよび/または制御情報は、メモリ405内のデータバッファ415に一時的に記憶され得る。DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路444は、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理ソフトウェア454と協調して動作することができる。
プロセッサ404は、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路444を介してスケジューリングエンティティからVCGインデックスを受信するように構成されたVCG処理回路446をさらに含み得る。VCGインデックスは、UL制御情報をスケジューリングエンティティに送信する際に使用するために、スケジュールされたエンティティに割り当てられたVCGを識別する。いくつかの例では、VCG処理回路446は、VCGインデックスのみを使用して、割り当てられたVCGを決定し得る。たとえば、スケジューリングエンティティが、スケジュールされたエンティティによってサポートされるデバイス帯域幅に対して単一のVCGセットを定義した場合、VCG処理回路446は、受信されたVCGインデックスがスケジュールされたエンティティデバイス帯域幅のためのVCGセットに対応すると決定し得る。他の例では、VCG処理回路446は、スケジューリングエンティティからVCGセット識別子とVCGインデックスの両方を受信し、VCGセット識別子とVCGインデックスの両方を利用して、スケジュールされたエンティティに割り当てられたVCGを決定し得る。いくつかの例では、VCGインデックスおよびVCGセット識別子は、(たとえば、RRC接続セットアッププロセスを使用して)スケジューリングエンティティとの接続を確立した後に受信され得る。
いくつかの例では、VCG処理回路446は、たとえば、メモリ405に記憶されたテーブル418にアクセスし、VCGインデックスを使用してテーブル418上でインデックス付けして、対応するVCGに割り当てられた時間周波数リソース(たとえば、トーンおよびトーンごとのシンボルの数)を決定し得る。そのようなVCG情報(たとえば、VCGインデックスおよび対応する時間周波数リソース)は、スケジューリングエンティティとの同期の後に、たとえば、1つまたは複数のセッション情報ブロック(SIB)内で、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路444によって受信され得る。次いで、DLトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路444は、VCG処理回路446によって後で使用するためのVCGテーブル418として、VCG情報をメモリ405内に記憶し得る。
VCG処理回路446はさらに、UL制御情報をスケジューリングエンティティに送信する際にULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路442が使用するために、割り当てられたVCG時間周波数リソース情報をULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路442に提供し得る。いくつかの例では、VCG時間周波数リソース情報はさらに、各時間周波数リソース内部で送信されるべき情報のタイプを指定し得る(たとえば、パイロット情報は、パイロットトーン上で送信され得るが、スケジューリング要求、ACK/NACKおよび他の制御情報は、PUCCHペイロードトーン上で送信され得る)。他の例では、ULトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路442は、必要に応じて、任意のタイプの制御情報を送るために、割り当てられたVCG時間周波数リソースを利用し得る。VCG処理回路446は、VCG処理ソフトウェア456と協調して動作することができる。
図5は、いくつかのネットワークにおいて使用され得るサブフレームまたはスロット500および510(以下では「スロット」と呼ばれる)の例を示す図である。本明細書ではダウンリンクスロットまたはDL中心スロット500と呼ばれる、送信機がスケジュールしたスロットは、制御、ユーザデータトラフィックおよび/またはスケジューリング情報を、たとえばUEであり得るスケジュールされたエンティティに搬送するために使用され得る。本明細書ではアップリンクスロットまたはUL中心スロット510と呼ばれる、受信機がスケジュールしたスロットは、スケジューリングエンティティから制御情報を受信し、また、制御情報およびユーザデータトラフィックをスケジューリングエンティティに送信するために使用され得る。
各スロットは、時間領域において送信部分および受信部分に分割された時間周波数リソースを含む時分割複信スロットである。たとえば、各スロットは、周波数領域において複数の連続サブキャリアを含み、時間領域において複数のOFDMシンボルを含むことがある。サブキャリアの数は、たとえば、ネットワークによってサポートされるシステム帯域幅または特定のスケジュールされたエンティティによってサポートされるデバイス帯域幅によって決定され得る。各スロット内のOFDMシンボルの数は、たとえば、ネットワークにおけるシステム要件および/または現在のスロットに利用される特定のスロット構造に基づいて決定され得る。
DL中心スロット500では、スケジューリングエンティティは、最初に、DL制御情報部分502において制御情報を送信する機会を有し、次いで、DLトラフィック部分504においてユーザデータトラフィックを送信する機会を有する。ガード期間(GP)部分506に続いて、スケジューリングエンティティは、キャリアを使用して、スケジュールされたエンティティからUL制御およびトラフィック部分508において、肯定応答された(ACK)信号/否定応答された(NACK)信号などの制御情報を受信する機会を有する。より多くのリソースがダウンリンク方向における送信(たとえば、スケジューリングエンティティからの送信)のために割り振られるので、このフレーム構造はダウンリンク中心である。
一例では、制御情報部分502は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送信するために使用され得、DLトラフィック部分504は、データペイロード(たとえば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))を送信するために使用され得る。GP部分506に続いて、スケジューリングエンティティは、UL制御およびトラフィック部分508の間に、スケジュールされたエンティティから、データペイロードの受信に成功したかどうかを示すためのACK信号(またはNACK信号)を受信し得る。GP部分506は、ULタイミングおよびDLタイミングの変動性に適応するようにスケジュールされ得る。たとえば、(たとえば、DLからULへの)RFアンテナ方向切替えによるレイテンシおよび送信経路レイテンシは、DLタイミングと一致するように、スケジュールされたエンティティにUL上で早期に送信させる場合がある。そのような早期の送信は、スケジューリングエンティティから受信されたシンボルと干渉し得る。したがって、GP部分506は、DLトラフィック部分504の後の時間量が干渉を防ぐことを可能にすることができ、GP部分506は、スケジューリングエンティティがそのRFアンテナ方向を切り替えるための適切な時間量、オーバージエア(OTA)送信時間のための適切な時間量、およびスケジュールされたエンティティによるACK処理のための時間を提供することができる。したがって、GP部分506は、スケジュールされたエンティティがそのRFアンテナ方向を(たとえば、DLからULに)切り替えるための、ユーザデータペイロードを処理するための、およびオーバージエア(OTA)送信時間のための、適切な時間量を提供することができる。GP部分506の持続時間は、シンボル期間に換算して構成され得る。たとえば、GP部分506は、1つのシンボル期間(たとえば、31.25μs)の持続時間を有し得る。より多くのリソースがダウンリンク方向における送信(たとえば、スケジューリングエンティティからの送信)のために割り振られるので、このフレーム構造はダウンリンク中心である。
UL中心スロット510では、スケジュールされたエンティティは最初に、DL制御情報部分512において、スケジューリングエンティティから制御情報を受信する機会を有する。GP部分514に続いて、スケジュールされたエンティティは、UL制御およびトラフィック部分516において、制御情報および/またはユーザデータトラフィックを送信する機会を有する。より多くのリソースがアップリンク方向における送信(たとえば、スケジュールされたエンティティからの送信)のために割り振られるので、このフレーム構造はアップリンク中心である。
DL中心スロット500およびUL中心スロット510の両方におけるUL制御およびトラフィック部分508および516はそれぞれ、UL制御およびデータ情報を送信するための異なる数のOFDMシンボルNを含み得る。たとえば、DL中心スロット500内のUL制御およびトラフィック部分508は、UL制御情報およびユーザデータトラフィックを送信するために1つのシンボルを提供し得るが、UL中心スロット510内のUL制御およびトラフィック部分516は、UL制御およびユーザデータトラフィック情報を送信するために12個のシンボルを提供し得る。したがって、UL制御情報のためにUL中心スロット510内で2つ以上のシンボルが利用されることを可能にするために、スケジューリングエンティティによってサービスされるスケジュールされたエンティティによってサポートされるデバイス帯域幅ごとのスロット構造の各タイプ(DL中心およびUL中心)について別個のVCGセットが定義され得る。加えて、異なる数のシンボルまたは時間的に異なるシンボルがUL制御情報に利用されることを可能にするために、デバイス帯域幅ごとのUL中心スロット構造について2つ以上のVCGセットが定義され得る。
いくつかの例では、UL中心スロット510内のUL制御およびトラフィック部分516内で利用可能なシンボルのすべてがUL制御情報に使用されるわけではない場合がある。代わりに、シンボルの一部分のみがUL制御情報に使用され得る。加えて、UL制御情報に利用されるシンボルは、UL中心スロット510内で連続または非連続であり得る。さらに、UL制御チャネルのためのVCGは、連続または非連続であり得る複数のスロット(DL中心および/またはUL中心)にわたる場合がある。たとえば、2つのシンボル、すなわち、DL中心スロット500のUL制御およびトラフィック部分508内の1つのシンボル、ならびにUL中心スロット510のUL制御およびトラフィック部分516内の1つのシンボルを含むVCGが定義され得る。
図6は、アップリンク制御チャネルの複数の仮想クラスタグループを含む仮想クラスタグループセットの一例を示す図である。図6では、利用可能な帯域幅602(たとえば、デバイス帯域幅またはシステム帯域幅)内のアップリンク周波数リソース600は、トラフィックセクション604および制御セクション606に区分される。スケジュールされたエンティティは、ユーザデータトラフィックをスケジューリングエンティティに送信するために、トラフィックセクション604のうちの1つまたは複数におけるリソースを割り当てられ得る。たとえば、スケジュールされたエンティティは、トラフィックセクション604における割り当てられたリソース上で、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上のユーザデータトラフィックを送信し得る。スケジュールされたエンティティはさらに、以下で説明するように、仮想クラスタグループ(VCG)を使用して制御情報をスケジューリングエンティティに送信するために、制御セクション606のうちの1つまたは複数におけるリソースを割り当てられ得る。たとえば、スケジュールされたエンティティは、制御セクション606における割り当てられたVCGリソース上で、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)内の制御情報を送信し得る。
図6に示すように、制御セクション606の各々内では、1つまたは複数のアップリンク(PUCCH)クラスタ608が定義され得る。各アップリンククラスタ608は、1つまたは複数の隣接するトーン/周波数を含む。一般に、1つのアップリンククラスタ608は、周波数ではM個のトーン、時間ではN個のシンボルによって定義され得る。図6に示す例では、各アップリンククラスタ608が、各々が1つのシンボルを有する8つのトーン610(トーン1...トーン8)を含むように、M=8およびN=1である。各トーン610は、パイロットトーン(たとえば、復調基準信号(DMRS)トーン)またはアップリンク制御チャネルペイロードトーン(たとえば、ACK/NACKトーンおよび/または不連続送信(DTX)トーン)のいずれかであり得る。いくつかの例では、トーンは、パイロットトーンとアップリンク制御チャネルペイロードトーンが交互になっていてもよい。たとえば、トーン1はアップリンク制御チャネルペイロードトーンであってもよいが、トーン2はパイロットトーンなどであってもよい。他の例では、トーンのすべてがアップリンク制御チャネルペイロードトーンであってもよい。アップリンククラスタ内のパイロットトーンおよびアップリンク制御チャネルペイロードトーンの数は構成可能であり、任意の特定のパターンまたは構成に限定されない。加えて、パイロットトーン/制御ペイロードトーンのパターンまたは構成は、アップリンククラスタ608によって変わり得る。
次いで、アップリンククラスタ608は、仮想クラスタグループ(VCG)612(VCG1、VCG2、VCG3、およびVCG4)に割り当てられ/マッピングされ得る。各VCG612は、K個のアップリンククラスタのセットである。図6に示す例では、K=4であり、制御セクション606の各々からの1つのアップリンククラスタ608が各VCG612にマッピングされる。他の例では、各VCG612は、同じ制御セクション606からの2つ以上のアップリンククラスタ608を含むことがあり、および/または、1つもしくは複数の制御セクション606からのいかなるアップリンククラスタ608も含まないことがある。得られたVCG612は、利用可能な帯域幅602のためのVCGセット614を形成する。一般に、VCGセットは、ある帯域幅について定義されたL個のVCGのセットである。図6に示す例では、L=4である。
図7は、仮想クラスタグループを異なる帯域幅の物理トーンロケーションにマッピングする一例を示す図である。図7に示す例では、160MHzに対応するシステム帯域幅700、80MHz帯域幅702、ならびに2つの40MHz帯域幅704および706を含む、4つの異なるデバイス帯域幅が示されている。40MHz帯域幅704および706の各々は、異なる周波数範囲を含む(たとえば、40MHz帯域幅の各々内の周波数は異なる)。各デバイス帯域幅700~706内では、アップリンククラスタ708が定義され、VCG710にマッピングされる。たとえば、システム(160MHz)帯域幅700内では、2つのVCG(VCG1およびVCG2)が定義され、80MHz帯域幅702内では、2つのVCG(VCG0およびVCG1)が定義され、第1の40MHz帯域幅704内では、1つのVCG(VCG0)が定義され、第2の40MHz帯域幅706内では、1つのVCG(VCG0)が定義される。各VCGは、それぞれのVCGインデックスによって識別される。たとえば、システム帯域幅700内では、VCGインデックスはVCG1およびVCG2として示される。
特定のデバイス帯域幅内のVCG710は、VCGセット712を形成する。特定のデバイス帯域幅(たとえば、160MHz帯域幅および80MHz帯域幅)に対して1つのみのVCGセットが定義される場合、VCG識別子は、スケジュールされたエンティティがそのスケジュールされたエンティティに割り当てられたVCGを決定するために必要とされないことがある。しかしながら、特定のデバイス帯域幅(たとえば、2つの40MHz VCGセット)に対して複数のVCGセットが定義される場合、VCG識別子は、スケジュールされたエンティティがそれに割り当てられたVCGを決定するために必要とされることがある。たとえば、デバイス帯域幅704に対するVCGセット712は1のVCG識別子を有し得るが、デバイス帯域幅706に対するVCGセット712は2のVCG識別子を有し得る。
図7に示すように、VCGセット712間の衝突を防ぐために、アップリンククラスタ708の物理トーンロケーションは、デバイス帯域幅700~706間で重複しない。たとえば、システム帯域幅700内のアップリンククラスタ708に割り振られたトーンは、80MHz帯域幅702または40MHz帯域幅704および706のいずれか内のアップリンククラスタに割り振られたトーンのいずれとも重複しない。
図8は、仮想クラスタグループを複数のシンボルにわたる物理トーンロケーションにマッピングする一例を示す図である。異なるVCGセット712は、時間領域において(たとえば、図8の水平方向において)異なる数のシンボルを有し得る。図8に示す例では、デバイス帯域幅700および704に対応するVCGセット712は2つのシンボル714および716を含むが、他のデバイス帯域幅702および706は1つのみのシンボルを含む。2つ以上のシンボルを含むデバイス帯域幅700および704の場合、シンボルは、1つのスロット内で連続もしくは非連続であってもよく、または2つ以上の連続スロットもしくは非連続スロットにわたって分散されてもよい。
加えて、1つのVCG内では、アップリンククラスタのマッピングされた物理トーンロケーションは、異なるシンボル上で同じであるか異なるかのいずれかであり得る。図8に示す例では、システム帯域幅700に対応するVCGセット712内では、アップリンククラスタ708のマッピングされた物理トーンロケーションは、シンボル間で同じである。しかしながら、第1の40MHzデバイス帯域幅704に対応するVCGセット712内では、アップリンククラスタ708のマッピングされた物理トーンロケーションは、シンボル714とシンボル716との間で異なる。図8では、デバイス帯域幅704の第2のシンボル716内のアップリンククラスタ708の物理トーンロケーションは、第2のシンボル716を含まない一部の他のデバイス帯域幅702および706内のアップリンククラスタに割り振られたトーンと重複するが、他の例では、デバイス帯域幅704の第2のシンボル716内のアップリンククラスタ708の物理トーンロケーションは、第2のシンボルを含まないデバイス帯域幅を含む、デバイス帯域幅700、702および706のいずれか内のアップリンククラスタに割り振られたトーンと重複しないことがある。
図9は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレスネットワークにおいてアップリンク制御チャネル上で仮想クラスタグループ(VCG)を利用するための例示的なプロセス900を示すフローチャートである。以下で説明するように、いくつかのまたはすべての図示した特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、いくつかの図示した特徴は、すべての実施形態の実装形態に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス900は、図3に示すスケジューリングエンティティ300によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス900は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを実施するための任意の適切な装置または手段によって実施され得る。
ブロック902において、スケジューリングエンティティは、アップリンク制御チャネルについて、アップリンククラスタの第1のセットを第1の仮想クラスタグループ(VCG)にマッピングし得る。各アップリンククラスタは、UL制御チャネルのために利用可能な複数のトーンのうちの1つまたは複数の隣接するトーンを含み得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、アップリンククラスタを定義し、アップリンククラスタを第1のVCGにマッピングし得る。
ブロック904において、スケジューリングエンティティは、アップリンク制御情報をスケジューリングエンティティに送信する際にスケジュールされたエンティティが使用するために、第1のVCGを、スケジューリングエンティティと通信している1つまたは複数のスケジュールされたエンティティのセットのうちの第1のスケジュールされたエンティティに割り当て得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCG割当て回路345は、第1のVCGを第1のスケジュールされたエンティティに割り当て得る。ブロック906において、スケジューリングエンティティは、第1のVCGを識別する第1のVCGインデックスを第1のスケジュールされたエンティティに送信し得る。たとえば、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342は、DL制御チャネルを介して第1のVCGインデックスを第1のスケジュールされたエンティティに送信し得る。
ブロック908において、スケジューリングエンティティは、アップリンク制御チャネルを介して第1のVCG上で第1のスケジュールされたエンティティからアップリンク制御情報を受信し得る。たとえば、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343は、1つまたは複数のシンボルについて第1のVCGにマッピングされたトーン上で第1のスケジュールされたエンティティからアップリンク制御情報を受信し得る。
図10は、本開示のいくつかの態様による、アップリンククラスタを仮想クラスタグループにマッピングするための例示的なプロセス1000を示すフローチャートである。以下で説明するように、いくつかのまたはすべての図示した特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、いくつかの図示した特徴は、すべての実施形態の実装形態に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1000は、図3に示すスケジューリングエンティティ300によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス1000は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを実施するための任意の適切な装置または手段によって実施され得る。
ブロック1002において、スケジューリングエンティティは、トーンを仮想クラスタグループ(VCG)のアップリンククラスタにグループ化し得る。各アップリンククラスタは、たとえば、システム帯域幅または他のデバイス帯域幅内の1つまたは複数の隣接するトーン(周波数)を含み得る。加えて、アップリンククラスタは、VCGのアップリンククラスタが周波数において隣接しないように、スペクトルの異なる部分内にあり得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、隣接するトーンをアップリンククラスタにグループ化し得る。
ブロック1004において、スケジューリングエンティティは、シンボルの数をVCGに割り当て得る。VCGに割り当てられたシンボルの数が1である場合(ブロック1006のY分岐)、プロセスは終了し得る。しかしながら、VCGに割り当てられたシンボルの数が1よりも大きい場合(ブロック1006のN分岐)、ブロック1008において、スケジューリングエンティティは、VCGのアップリンククラスタのうちの1つまたは複数におけるトーンがシンボルによって異なり得るかどうかを決定し得る。アップリンククラスタのうちの1つまたは複数のトーンがシンボルによって異なり得る場合(ブロック1008のY分岐)、ブロック1010において、スケジューリングエンティティは、追加のシンボルごとにトーンをアップリンククラスタにグループ化し得る。たとえば、各シンボルは、各々が同じ数の隣接するトーン/周波数を有する、同じ数のアップリンククラスタを含み得る。しかしながら、各アップリンククラスタ内の特定のトーン/周波数は、第1のシンボルと1つまたは複数の追加のシンボルとの間で異なり得る。たとえば、第1のシンボルでは、第1のアップリンククラスタはトーン0~4を含み得るが、第2のシンボルでは、第1のアップリンククラスタはトーン2~6を含み得る。しかしながら、アップリンククラスタのうちの1つまたは複数のトーンがシンボルによって異ならないことがある場合(1008のN分岐)、ブロック1012において、スケジューリングエンティティは、各シンボル内のアップリンククラスタごとに同じトーングループ化を維持し得る。たとえば、図3に関して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、シンボルの数をVCGに割り当て、シンボルごとにトーンをアップリンククラスタにグループ化し得る。
ブロック1014において、スケジューリングエンティティは、VCG内のシンボルが連続しているかどうかを決定し得る。VCG内のシンボルが連続している場合(1014のY分岐)、ブロック1016において、スケジューリングエンティティは、VCGのアップリンククラスタを連続シンボルにマッピングし得る。しかしながら、VCG内のシンボルが連続していない場合(1014のN分岐)、ブロック1018において、スケジューリングエンティティは、シンボルが同じスロット内にあるかどうかを決定し得る。シンボルが同じスロット内にある場合(1018のY分岐)、ブロック1020において、スケジューリングエンティティは、VCGのアップリンククラスタを同じスロット内の非連続シンボルにマッピングし得る。しかしながら、シンボルのうちの少なくともいくつかが同じスロット内にない場合(1018のN分岐)、スケジューリングエンティティは、ブロック1022において、VCGのアップリンククラスタを異なるスロット内の非連続シンボルにマッピングし得る。たとえば、図3に関して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、VCGのアップリンククラスタを同じスロットまたは異なるスロット内の連続シンボルまたは非連続シンボルにマッピングし得る。
図11は、本開示のいくつかの態様による、アップリンククラスタを1つまたは複数の帯域幅内の仮想クラスタグループにマッピングするための例示的なプロセス1100を示すフローチャートである。以下で説明するように、いくつかのまたはすべての図示した特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、いくつかの図示した特徴は、すべての実施形態の実装形態に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1100は、図3に示すスケジューリングエンティティ300によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス1100は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを実施するための任意の適切な装置または手段によって実施され得る。
ブロック1102において、スケジューリングエンティティは、特定の帯域幅(たとえば、システム帯域幅またはデバイス帯域幅)のトーンをアップリンククラスタにグループ化し得る。各アップリンククラスタは、たとえば、周波数領域において帯域幅内の1つまたは複数の隣接するトーン(周波数)を含み、時間領域において1つまたは複数のシンボルを含み得る。加えて、各アップリンククラスタ内のトーンはシンボルによって異なることがあり、シンボルは1つまたは複数のスロットにわたって連続または非連続であり得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、隣接するトーンをアップリンククラスタにグループ化し得る。
ブロック1104において、スケジューリングエンティティは、帯域幅内のVCGの数が1に等しいかどうかを決定し得る。帯域幅に対して単一のVCGがある場合(1104のY分岐)、ブロック1106において、スケジューリングエンティティは、アップリンククラスタを単一のVCGにマッピングし、ブロック1108において、VCGインデックスをVCGに割り当て得る。しかしながら、帯域幅に対して2つ以上のVCGがある場合(1104のN分岐)、ブロック1110において、スケジューリングエンティティは、アップリンククラスタの異なるセットを異なるVCGにマッピングし、ブロック1112において、それぞれのVCGインデックスを各VCGに割り当て得る。いくつかの例では、各VCGは同じ数のアップリンククラスタを含む。他の例では、各VCGに割り当てられたアップリンククラスタの数は異なり得る。しかしながら、VCG内では、各アップリンククラスタは、同じ数の隣接するトーンおよび同じ数のシンボルを含み得る。加えて、VCGのアップリンククラスタは、VCGのアップリンククラスタが周波数において隣接しないように、スペクトルの異なる部分内にあり得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、アップリンククラスタをVCGにマッピングし得る。
ブロック1114において、スケジューリングエンティティは、特定の帯域幅内のVCGのセットを識別するために、VCGセット識別子を帯域幅に割り当て得る。たとえば、図3に関して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、VCGセット識別子を帯域幅に割り当て得る。ブロック1116において、スケジューリングエンティティは、VCGが定義されなければならないより多くの帯域幅が存在するかどうかを決定し得る。追加の帯域幅がある場合(1116のY分岐)、スケジューリングエンティティは、ブロック1102から開始してプロセス1100を繰り返す。いくつかの例では、(たとえば、帯域幅ごとに)各VCGセットにおいて定義されたアップリンククラスタ間のトーン重複はない。他の例では、異なるVCGセット内の異なるシンボル間でトーン重複が生じ得る。しかしながら、VCGが定義されなければならない追加の帯域幅がない場合(1116のN分岐)、プロセスは終了する。たとえば、図3に関して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、スケジューリングエンティティによってサポートされる帯域幅ごとにプロセス1100を繰り返し得る。
図12は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレスネットワークにおいてアップリンク制御チャネル上で仮想クラスタグループを利用するための例示的なプロセス1200を示すフローチャートである。以下で説明するように、いくつかのまたはすべての図示した特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、いくつかの図示した特徴は、すべての実施形態の実装形態に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1200は、図3に示すスケジューリングエンティティ300によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス1200は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを実施するための任意の適切な装置または手段によって実施され得る。
ブロック1202において、スケジューリングエンティティは、アップリンククラスタのそれぞれのセットをそれぞれのVCGにマッピングし得、各VCGは、アップリンク制御チャネルに利用される特定の帯域幅のためのVCGセット内に含まれる。各アップリンククラスタは、たとえば、周波数領域において特定の帯域幅内の1つまたは複数の隣接するトーン(周波数)を含み、時間領域において1つまたは複数のシンボルを含み得る。加えて、各アップリンククラスタ内のトーンはシンボルによって異なることがあり、シンボルは1つまたは複数のスロットにわたって連続または非連続であり得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、アップリンククラスタを定義し、アップリンククラスタをVCGにマッピングし得る。
ブロック1204において、スケジューリングエンティティは、スケジュールされたエンティティによってサポートされるデバイス帯域幅を決定し、ブロック1206において、デバイス帯域幅に関連付けられたVCGセットを識別し得る。ブロック1208において、スケジューリングエンティティは、スケジュールされたエンティティのデバイス帯域幅に対応するVCGセット内のVCGを選択し、アップリンク制御情報をスケジューリングエンティティに送信する際にスケジュールされたエンティティが使用するために、選択されたVCGをスケジュールされたエンティティに割り当て得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCG割当て回路345は、VCGをスケジュールされたエンティティに割り当て得る。
ブロック1210において、スケジューリングエンティティは、VCGを識別するVCGインデックスおよびVCGセットを識別するVCGセット識別子をスケジュールされたエンティティに送信し得る。たとえば、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342は、DL制御チャネルを介してVCGインデックスおよびVCGセット識別子をスケジュールされたエンティティに送信し得る。ブロック1212において、スケジューリングエンティティは、アップリンク制御チャネルを介してVCG上でスケジュールされたエンティティからアップリンク制御情報を受信し得る。たとえば、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343は、VCGにマッピングされたトーン/シンボル上でスケジュールされたエンティティからアップリンク制御情報を受信し得る。
図13は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレスネットワークにおいてアップリンク制御チャネル上で仮想クラスタグループを利用するための例示的なプロセス1300を示すフローチャートである。以下で説明するように、いくつかのまたはすべての図示した特徴は、本開示の範囲内の特定の実装形態では省略されることがあり、いくつかの図示した特徴は、すべての実施形態の実装形態に必要とされないことがある。いくつかの例では、プロセス1300は、図3に示すスケジューリングエンティティ300によって実施され得る。いくつかの例では、プロセス1300は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを実施するための任意の適切な装置または手段によって実施され得る。
ブロック1302において、スケジューリングエンティティは、アップリンククラスタのそれぞれのセットをそれぞれのVCGにマッピングし得、各VCGは、アップリンク制御チャネルに利用される特定の帯域幅のためのVCGセット内に含まれる。各アップリンククラスタは、たとえば、周波数領域において特定の帯域幅内の1つまたは複数の隣接するトーン(周波数)を含み、時間領域において1つまたは複数のシンボルを含み得る。加えて、各アップリンククラスタ内のトーンはシンボルによって異なることがあり、シンボルは1つまたは複数のスロットにわたって連続または非連続であり得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCGマッピング回路344は、アップリンククラスタを定義し、アップリンククラスタをVCGにマッピングし得る。
ブロック1304において、スケジューリングエンティティは、VCG情報をスケジュールされたエンティティにブロードキャストし得る。VCG情報は、たとえば、VCGセット識別子、各VCGセット識別子の下のVCGインデックス、および各VCGに関連付けられた時間周波数リソース(たとえば、VCGの各アップリンククラスタにマッピングされたトーンおよびシンボル)を含み得る。スケジューリングエンティティは、たとえば、1つまたは複数のセッション情報ブロック(SIB)内で、VCG情報をブロードキャストし得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したDLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342は、VCG情報をブロードキャストし得る。
ブロック1306において、スケジューリングエンティティは、スケジュールされたエンティティとの接続を確立し得る。いくつかの例では、スケジューリングエンティティは、スケジュールされたエンティティからランダムアクセスメッセージおよび/またはRRC接続要求メッセージを受信し、ランダムアクセスメッセージおよび/またはRRCメッセージを処理して、スケジュールされたエンティティとの接続を確立し得る。たとえば、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343は、スケジュールされたエンティティとの接続を確立し得る。
ブロック1308において、スケジューリングエンティティは、スケジュールされたエンティティのデバイス帯域幅に対応するVCGセット内のVCGを選択し、アップリンク制御情報をスケジューリングエンティティに送信する際にスケジュールされたエンティティが使用するために、選択されたVCGをスケジュールされたエンティティに割り当て得る。たとえば、図3を参照して上記で図示および説明したVCG割当て回路345は、VCGをスケジュールされたエンティティに割り当て得る。
ブロック1310において、スケジューリングエンティティは、VCGを識別するVCGインデックスおよびVCGセットを識別するVCGセット識別子をスケジュールされたエンティティに送信し得る。たとえば、DLトラフィックおよび制御チャネル生成および送信回路342は、DL制御チャネルを介してVCGインデックスおよびVCGセット識別子をスケジュールされたエンティティに送信し得る。ブロック1312において、スケジューリングエンティティは、アップリンク制御チャネルを介してVCG上でスケジュールされたエンティティからアップリンク制御情報を受信し得る。たとえば、ULトラフィックおよび制御チャネル受信および処理回路343は、VCGにマッピングされたトーン/シンボル上でスケジュールされたエンティティからアップリンク制御情報を受信し得る。
ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの態様が、例示的な実装形態を参照しながら提示されてきた。当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって説明する様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャおよび通信規格に拡張され得る。
例として、様々な態様は、ロングタームエボリューション(LTE)、発展型パケットシステム(EPS)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、および/またはモバイル用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの、3GPPによって定義された他のシステム内で実装され得る。様々な態様はまた、CDMA2000および/またはエボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)などの、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって定義されたシステムに拡張され得る。他の例は、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)を用いるシステムおよび/または他の適切なシステム内で実装され得る。用いられる実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。
本開示内では、「例示的」という語は、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用される。本明細書で「例示的」として説明するいかなる実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明した特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。「結合された」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接的または間接的な結合を指すために使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aおよび物体Cは、直接的に物理的に互いに接触しない場合であっても、それでもやはり互いに結合されると見なされることがある。たとえば、第1の物体が第2の物体と決して直接的に物理的に接触していなくても、第1の物体は第2の物体に結合され得る。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広く使用され、電子回路のタイプに関して限定せずに、接続され構成されると、本開示で説明する機能の実行を可能にする電気デバイスおよび導体のハードウェア実装形態の両方、ならびに、プロセッサによって実行されると、本開示で説明する機能の実行を可能にする情報および命令のソフトウェア実装形態を含むものとする。
図1~図13に示す構成要素、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つまたは複数は、並べ替えられてもよく、および/または単一の構成要素、ステップ、特徴または機能に組み合わせられてもよく、あるいは、いくつかの構成要素、ステップ、または機能において具現化されてもよい。本明細書で開示する新規の特徴から逸脱することなく、追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加されることもある。図1~図13に示す装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明する方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。本明細書で説明する新規のアルゴリズムはまた、ソフトウェアにおいて効率的に実装されてもよく、および/またはハードウェアに組み込まれてもよい。
開示する方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスを示すものであることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層が並べ替えられてもよいことを理解されたい。添付の方法クレームは、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、そこに特に記載されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。