JP7023251B2 - レゾルバ信号処理装置、ドライブ装置、レゾルバ信号処理方法、設計支援方法及びプログラム - Google Patents
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Description
なお、以下の説明の中で電気的に接続されることを、単に「接続される」ということがある。比較対象の速度、位相などの値が同じ値をとる場合、或いは略同じ値をとる場合のことを、単に「同じ」ということがある。
図1は、実施形態に係るレゾルバ信号処理装置100を含むドライブ装置1の構成図である。
図2Aは、実施形態のレゾルバ2の構成図である。図2Bは、実施形態のレゾルバ2の二相励磁信号を説明するための図である。図2Cは、実施形態のレゾルバ2の二相の出力信号を説明するための図である。
θex=∫ωex(t)dt ・・・(2)
レゾルバ信号処理装置100は、上記の二相の信号に基づきレゾルバ2の位相、つまりモータ3の出力軸の機械角位相θrmを検出し、その推定値である機械角位相推定値θrm_hatをインバータ4に供給する。以下、レゾルバ2の位相とその推定値を、単に機械角位相θrm、機械角位相推定値θrm_hatと呼ぶ。
これにより、インバータ4は、機械角位相θrmに代わるフィードバック情報として、機械角位相推定値θrm_hatを用いることにより、機械角位相推定値θrm_hatに基づいた位置制御によりモータ3を駆動することができる。
レゾルバ信号処理装置100は、例えば、出力バッファー回路101A、101Bと、入力バッファー回路104A、104Bと、レゾルバ信号処理ユニット200とを備える。
レゾルバ信号処理ユニット200は、例えば、偏差算出ユニット201と、PI制御器204(図中の記載はPI。)と、リミッタ205と、積分器206(積分演算ユニット)と、変換処理ユニット207、208と、減算器209と、基準信号生成処理ユニット210と、加算器211と、補償演算ユニット213、励磁位相推定値生成ユニット215とを備える。PI制御器204は、PI演算ユニットの一例である。偏差算出ユニット201は、出力信号状態検出ユニットの一例である。変換処理ユニット208は、励磁信号生成ユニットの一例である。
レゾルバ2やトランス103A、103B、106A、106Bの変圧比は既知であるから、レゾルバ2やトランス103A、103B、106A、106Bの変圧比に係る減衰率も既知である。ここで、レゾルバ2やトランス103A、103B、106A、106Bなどの各回路部材を纏めた減衰率Kを定義する。この減衰率Kの値は、0以上1未満の値になる。減衰率Kを1にした場合には、減衰率Kの影響が軽微なものとしていた比較例と同様になる。ここでは上記の通り、減衰率Kの値が1でない場合を例示する。
図3に示すブロック図には、演算ブロックOB2、OB201、OBATT、OB213、OB204、及びOB209が含まれる。演算ブロックOB201、OB213、OB204、及びOB209のそれぞれは、前述の偏差算出ユニット201、補償演算ユニット213、PI制御器204、及び減算器209にそれぞれ対応する演算ブロックである。
図4に示す第1条件は、モータ3の速度ωrmを0rpmから200rpmにステップ状に変化させた場合に、レゾルバ2の検出速度ωrm_hatの応答を示す。200rpmは、209rad/sである。図4の上段側の波形は、PIの帯域幅を5000rad/sに設定した場合の応答波形である。PIの帯域幅とは、PI制御器204のカットオフ周波数よりも低域側の帯域幅のことである。モータ3の速度ωrmの変化量(209rad/s)に対して、PIの帯域幅(5000rad/s)が、約24倍ある。
この結果から、PIの帯域幅に対して、モータ3の速度ωrmの変化量が比較的大きくなると、収束しにくい状況になることが読み取れる。
図5に示す第2条件は、モータ3の速度ωrmを0rpmから1000rpmにステップ状に変化させた場合に、レゾルバ2の検出速度ωrm_hatの応答を示す。1000rpmは、1047rad/sである。図5の上段側の波形は、PIの帯域幅を5000rad/sに設定した場合の応答波形である。モータ3の速度ωrmの変化量(1047rad/s)に対して、PIの帯域幅(5000rad/s)が、約4.7倍に制限されている。
この結果から、PIの帯域幅に対して、モータ3の速度ωrmの変化量が大きくなったため、偏差算出ユニット201が出力する偏差信号がそれに伴い大きくなり、これをPIが所定のゲインで増幅した結果、リミッタの制限値に達して制限されたと想定される。その結果、十分な制御量でレゾルバ2を励磁することができずに、系が不安定になったと推定される。
第2の実施形態は、減衰率Kの決定に関するものである。
第1の実施形態では、レゾルバ2やトランス103A、103B、106A、106Bの変圧比に基づいて、減衰率を予め決定する方法について説明した。本実施形態では、図6から図8を参照して、設計支援装置300が、計測の結果に基づいて減衰率Kを決定する方法について説明する。
設計支援装置300は、例えば、制御部310と、記憶部320と、入出力部330とを備える。設計支援装置300は、コンピュータの一例である。
制御部310は、例えば、演算ブロック311から316までを備える。演算ブロック311から316までは、プロセッサ等がソフトウエアプログラムを実行することによって各処理を実施する機能部である。各処理の詳細は後述する。
第2の実施形態において、設計支援装置300について説明したが、これは、レゾルバ信号処理装置100とは別体にする事例であった。本実施形態では、これに代えて、設計支援装置300と同様の機能を備えたレゾルバ信号処理装置100Aについて説明する。
レゾルバ信号処理装置100Aは、レゾルバ信号処理装置100の各ユニットに加えて、例えば、ゲイン調整ユニット400を備える。
ゲイン調整ユニット400は、例えば、設計支援装置300と同様の演算ブロック311から315と、ゲイン設定処理ユニット407とを備える。
上記のゲイン調整ユニット400は、レゾルバ信号処理ユニット200の一部として含まれていてもよい。
Claims (12)
- 励磁信号によって励磁されたレゾルバが出力する二相の信号に基づく位相と、基準位相との偏差を検出する出力信号状態検出ユニットと、
基準とする二相の信号の大きさに対する前記検出された二相の信号の大きさに基づいて前記偏差の大きさを調整し、前記調整の結果である調整結果を出力する補償演算ユニットと、
前記調整結果を用いて前記レゾルバの励磁信号を生成する励磁信号生成ユニットと、
を備えるレゾルバ信号処理装置。 - 前記補償演算ユニットは、
少なくとも前記二相の信号の減衰の程度に基づいて規定される所定の係数を前記偏差に乗じた結果を前記調整結果にする
請求項1に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記基準は、前記二相の信号の振幅の期待値に基づいて規定され、
前記減衰の程度は、前記検出された二相の信号が基準に対して減衰した程度に基づいて規定され、
前記所定の係数は、
前記減衰の程度と前記基準とに基づいて規定されている
請求項2に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記所定の係数は、前記励磁信号の振幅と前記二相の信号の振幅とに基づいて規定される
請求項3に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記所定の係数は、前記励磁信号の振幅に対する前記二相の信号の振幅の比に基づいて規定される
請求項3に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記所定の係数は、前記レゾルバの変換率と前記レゾルバに接続される変圧器の変換率に基づいて規定される
請求項3に記載のレゾルバ信号処理装置。 - 前記レゾルバが出力する二相の信号は、前記励磁信号によって変調されたA相の信号及び前記A相に直交するB相の信号であり、
前記出力信号状態検出ユニットは、
前記二相の出力信号の二乗和を算出し、前記算出した二乗和を出力し、
前記二相の信号の減衰の程度が、
前記算出した二乗和と前記二相の出力信号の二乗和の期待値との差に基づいて、前記減衰の程度を示す減衰率として規定される
請求項1から請求項6の何れか1項に記載のレゾルバ信号処理装置。 - モータと、
前記モータの回転を検出するレゾルバと、
請求項1から請求項7の何れか1項に記載のレゾルバ信号処理装置であって、前記レゾルバが検出した前記モータの回転に基づいて、前記モータの位相の推定値を生成するレゾルバ信号処理装置と、
前記レゾルバ信号処理装置によって生成された前記モータの位相の推定値に基づいて、前記モータを駆動するインバータと
を備えるドライブ装置。 - 励磁信号によって励磁されたレゾルバが出力する二相の信号に基づく位相と、基準位相との偏差を検出し、
基準とする二相の信号の大きさに対する前記検出された二相の信号の大きさに基づいて前記偏差の大きさを調整し、前記調整の結果である調整結果を出力し、
前記調整結果を用いて前記レゾルバの励磁信号を生成するステップと、
を含むレゾルバ信号処理方法。 - 設計支援装置のコンピュータによる設計支援方法であって、
励磁信号によって励磁されたレゾルバが出力する二相の信号に基づく位相と、基準位相との偏差を取得するステップと、
基準とする二相の信号の大きさに対する前記出力された二相の信号の大きさに基づいて前記偏差の大きさを調整し、前記調整の結果である調整結果を出力するステップと、
を含む設計支援方法。 - 励磁信号によって励磁されたレゾルバが出力する二相の信号に基づく位相と、基準位相との偏差を検出するステップと、
基準とする二相の信号の大きさに対する前記検出された二相の信号の大きさに基づいて前記偏差の大きさを調整し、前記調整の結果である調整結果を出力するステップと、
前記調整結果を用いて前記レゾルバの励磁信号を生成するステップと、
を含み、コンピュータに実行させるためのプログラム。 - 設計支援装置のコンピュータに、
励磁信号によって励磁されたレゾルバが出力する二相の信号に基づく位相と、基準位相との偏差を取得するステップと、
基準とする二相の信号の大きさに対する前記出力された二相の信号の大きさに基づいて前記偏差の大きさを調整し、前記調整の結果である調整結果を出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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