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JP7013923B2 - シート処理装置 - Google Patents

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JP7013923B2 JP2018027974A JP2018027974A JP7013923B2 JP 7013923 B2 JP7013923 B2 JP 7013923B2 JP 2018027974 A JP2018027974 A JP 2018027974A JP 2018027974 A JP2018027974 A JP 2018027974A JP 7013923 B2 JP7013923 B2 JP 7013923B2
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Description

本発明は、シート処理装置に関するものである。
従来、画像形成装置又はこれの周辺機器を備えるとともに、複数枚のシートからなるシート束を差し込む差込部を有する束処理装置を備えるシート処理装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載の複写機は、画像形成装置と、スキャナーと、スキャナーに固定される束処理装置たる外部ステープラとを備えている。外部ステープラは、画像形成装置によって画像が形成された複数枚の記録シートからなるシート束を差し込む差込部たる用紙挿入口を有し、用紙挿入口に差し込まれたシート束に綴じ針を打ち込む。この打ち込みにより、シート束を一つの束として綴じる。
この複写機では、スキャナーにおける外部ステープラが固定される一つの被固定面だけを外部ステープラに密着させている。かかる構成では、作業者が外部ステープラに当たるなどして、外部ステープラに対してスキャナーの被固定面に向けて移動させる力を付与しても、その外部ステープラをスキャナーの被固定面に突き当てて、外部ステープラのがたつきを防止することができる。
ところが、装置レイアウトなどによっては、作業者が外部ステープラに対してスキャナーの被固定面に向かう方向とは異なる方向の力を付与する態様で外部ステープラに触れたり当たったりし易くなることが考えられる。かかる構成では、スキャナーの被固定面とは異なる方向に移動しようとする外部ステープラの移動を阻止することができず、外部ステープラをがたつかせるおそれがある。
上記課題を解決するために、本発明は、画像を形成する画像形成装置又はこれの周辺機器
を備えるとともに、複数枚のシートからなるシート束が差し込まれる差込部を有するシー
束処理装置を備え、且つ、前記シート束処理装置が固定される被固定面を前記画像形成
装置又は前記周辺機器に有するシート処理装置において、前記被固定面の表面に沿った面
方向とは非平行な方向に延在する被当接面を、前記シート束処理装置が固定される前記画
像形成装置又は前記周辺機器に設け、且つ、前記被当接面に当接する当接面を前記シート
束処理装置に設けるとともに、前記被固定面とは非平行であり、前記差込部に差し込まれ
た前記シート束が突き当てられる突き当て面を前記差込部内に備え、前記突き当て面に前
記シート束が突き当てられるのに伴って突き当て方向とは異なる方向に移動しようとす
る前記シート束処理装置の前記当接面に対し、前記被当接面が当接することを特徴とする
ものである。
本発明によれば、作業者が束処理装置に対して画像形成装置又は周辺機器の被固定面に向かう方向とは異なる方向の力を誤って付与したとしても、束処理装置のガタツキを抑えることができるという優れた効果がある。
実施形態に係る複写機の外観を正面側から示す斜視図。 コーナーを綴じるために同複写機の綴じ装置の差込部に差し込まれたシート束を同綴じ装置とともに示す斜視図。 背表紙側を綴じるために同差込部に差し込まれたシート束を同綴じ装置とともに示す斜視図。 同複写機のプリンターの内部構成を同複写機の右側面側から示す構成図。 同綴じ装置を取り外した状態の同複写機の外観を正面側から示す斜視図。 同プリンターから取り外された状態の同綴じ装置を示す斜視図。 同綴じ装置の本体脱着を説明するための斜視図。 同綴じ装置の保持体の台座部と、同保持体への装着のために同台座部の上でスライド移動せしめられている同綴じ装置の本体とを示す部分断面図。 同台座部と、同保持体の正規の装着位置に装着された状態の同本体とを示す部分断面図。 同保持体を示す背面図。 同プリンターの右側面外装カバーに取り付けられた状態の同保持体を示す正面図。 同プリンターのフレームから雄ネジを取り外した状態の同保持体を示す正面図。 同プリンターの本体から同右側面外装カバーが取り外されたときの同保持体の状態を説明するための正面図。 同プリンターに固定された同保持体に対する同本体の装着操作の途中段階を示す正面図。 同プリンターに固定された同保持体に対する装着操作を終えた状態の同本体を示す正面図。 同保持体から取り外した同本体を裏側から示す斜視図。 同プリンター及び同綴じ装置の電気回路の要部を示すブロック図。 ステープルが打ち込まれたシート束と、同本体の差込部の周囲とを示す部分断面図。 上カバーを取り外した状態の同本体を示す斜視図。 同綴じ装置の差込部にシート束が差し込まれた状態の同本体を示す斜視図。 同プリンターの右側面外装カバーの部分平断面と、同綴じ装置における同保持体の天板部の平断面とを示す断面図。 第一変形例に係る複写機におけるプリンターの同プリンターの右側面外装カバーの部分平断面と、同複写機の綴じ装置における保持体の天板部の平断面とを示す断面図。 第二変形例に係る複写機を右側面側から示す側面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置としての複写機について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機100の外観を正面側から示す斜視図である。この複写機100は、記録シートに対して画像を形成する役割を担うプリンター30と、タッチパネル等からなる操作パネル35と、束処理装置たる綴じ装置80と、周知の光学系によって原稿の画像を読み取るスキャナー90とを備えている。
スキャナー90は、読取光学系を搭載した読取部95と、原稿シートを一枚ずつ読取部95の画像読取素子による読取位置に自動搬送する自動原稿搬送装置(以下、ADFという)99とを有している。ADF99は、読取部95に対して開閉するように読取部95に蝶番によって固定されている。
操作者は、原稿を手動操作でスキャナー90に読み取らせる場合には、ADF99を読取部95に対して開いて、読取部95の上面位置に固定されたコンタクトガラス上に原稿を載置する。その後、ADF99を閉じてから、操作パネル35に対するタッチ操作により、スキャナー90に対して手動読取命令を行う。すると、読取部95内のコンタクトガラスの下に搭載された走行光学系が走行して、原稿の原稿面を走査しながら原稿面の画像を読み取る。読取によって得られた画像データは、プリンター30に送られる。プリンターがその画像データに基づいて記録シートに画像を形成する。これにより、原稿の複写が行われる。
また、操作者は、複数枚の原稿シートの画像を自動操作でスキャナー90に読み取らせる場合には、それらの原稿シートを重ねた状態でADF99の原稿トレイ上にセットする。その後、操作パネル35に対するタッチ操作により、スキャナー90に対して自動読取命令を行う。すると、ADF99が原稿シートを一枚ずつ読取部95の画像読取素子による読取位置の上を順に通過させて、画像読取素子に原稿シートの画像を読み取らせる。画像読取素子としては、原稿シートの第一面の画像を読み取るものと、第二面の画像を読み取るものとが設けられている。このため、ワンパスで原稿シートの両面の画像を読み取らせることが可能である。
なお、図1における矢印Aは、プリンター30に搭載された給紙カセット10の本体からの引き出し方向を示している。
綴じ装置80は、スリット状の差込部を有している。操作者によってその差込部に手差しされた記録シートの束を手差し検知センサーによって検知すると、綴じ手段としての電動ステープラを駆動して記録シートPの束(以下、シート束という)にステープル(綴じ針)を打ち込む。これによってシート束を綴じる。
図2は、コーナーを綴じるために綴じ装置80の差込部に差し込まれたシート束を綴じ装置80とともに示す斜視図である。シート束のコーナーを綴じる場合には、図示のように、シート束のコーナー部分を綴じ装置80のスリット状の差込部に差し込む。
図3は、背表紙側を綴じるために綴じ装置80の差込部に差し込まれたシート束を綴じ装置80とともに示す斜視図である。シート束の背表紙側を綴じる場合には、図示のように、シート束の背表紙側の端部を綴じ装置80のスリット状の差込部に差し込む。この差し込みを、シート長手方向に沿って差し込み部分をずらしながら繰り返すことで、背表紙側の端部を複数箇所で綴じることが可能である。
図4は、プリンター30の内部構成を複写機100の右側面側から示す構成図である。同図における矢印Aも、プリンター30に搭載された給紙カセット10の本体からの引き出し方向を示している。
同図において、プリンター30は、潜像担持体たるドラム状の感光体1、現像手段たる現像装置3、帯電手段たる帯電装置4、転写手段たる転写ローラ5、光書込装置6、トナーカートリッジ7、給紙コロ8、レジストローラ対9などを備えている。また、給紙カセット10、定着装置11、排紙ローラ対12、ドラムクリーニング装置13、除電ランプ14なども備えている。
感光体1は、同図において反時計回り方向に回転駆動せしめられる。帯電装置4は、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体1の表面に当接あるいは近接させている。帯電ローラと感光体1との間で放電を発生させることで、感光体1の表面を帯電させる。これにより、この感光体1の表面の周方向における全域のうち、回転駆動に伴って帯電ローラとの対向位置を通過した領域は、例えば負極性の高電圧(例えば-700V)に一様に帯電する。
光書込装置6は、周知のレーザー光学系により、一様帯電した感光体1の表面を光走査する。感光体1の表面における全域のうち、前述の光走査によって光照射を受けた箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、感光体1の表面には、地肌部(一様帯電したままの状態の部分)よりも低電位(例えば-50V)になった静電潜像が形成される。
静電潜像は、感光体1の回転駆動に伴って現像装置3との対向位置を通過する。現像装置3は、現像部材としての現像スリーブ3aを感光体1に対向させている。この現像スリーブ3aは、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を担持しており、自らの回転駆動に伴ってその現像剤を感光体1の表面に接触させる。現像スリーブ3aには、感光体1の地肌部電位や静電潜像電位と同極性(本例では負極性)の現像バイアスが印加されている。
現像バイアスの絶対値は、地肌部電位の絶対値よりも小さく、且つ静電潜像電位よりも大きい。このため、現像スリーブ3aと、感光体1の静電潜像との間には、負極性に帯電したトナーをスリーブ側から感光体側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブ3aと、感光体1の地肌部との間には、負極性に帯電したトナーを感光体側からスリーブ側に静電移動させる地肌ポテンシャルが作用する。それらの作用により、現像スリーブ3a上のトナーが感光体1の静電潜像に選択的に付着する。これにより、静電潜像が現像されてトナー像になる。
現像スリーブ3a上の現像剤は、現像スリーブ3aの回転駆動に伴って感光体1との対向位置を通過して静電潜像の現像に寄与した後、現像装置3の内部に戻される。そして、現像装置3のトナー濃度センサーによってトナー濃度が検知される。この検知結果が目標トナー濃度よりも低いと、トナーカートリッジ7が駆動されて、トナーカートリッジ内のトナーが現像装置3内に補給される。
転写ローラ5は、感光体1に当接して転写ニップを形成しながら、図中時計回り方向に回転駆動する。この転写ローラ5には、トナー、感光体1の地肌部、静電潜像のそれぞれの帯電極性とは逆極性(本例では正極性)の転写バイアスが印加されている。
給紙カセット10は、記録シートPを複数枚重ねた状態で収容している。それら記録シートPのうち、最上位の記録シートPには、給紙コロ8が押し当てられている。この給紙コロ8が所定のタイミングで回転駆動することで、最上位の記録シートPが給紙カセット10から送り出される。その記録シートPの先端がレジストローラ対9のレジストニップに突き当たるタイミングで給紙コロ8の回転駆動が一時停止される。
その後、レジストローラ対9及び給紙コロ8は、記録シートPを転写ニップで感光体1上のトナー像に同期させるタイミングで、回転駆動を開始する。この開始によって転写ニップを通過する記録シートPの表面には、ニップ圧や、転写バイアスの印加によって形成される転写電界の作用によって感光体1上のトナー像が転写される。
転写ニップを通過した感光体1の表面には、記録シートPに転写されなかった転写残トナーが僅かに付着している。この転写残トナーは、ドラムクリーニング装置13によって感光体1の表面から除去される。
ドラムクリーニング装置13によるクリーニング処理が施された感光体1の表面は、感光体1の回転駆動によって除電ランプ14との対向位置を通過する際に、残留電荷が除電される。この除電によって初期化された感光体1の表面は、その後、帯電装置4によって再び一様に帯電せしめられる。
転写ニップを通過した記録シートPは、定着装置11に送られる。この定着装置11は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ11aと、これに向けて押圧される加圧ローラ11bとの当接によって定着ニップを形成している。定着装置11に送られた記録シートPは、その定着ニップを通過する際に、ニップ圧や、定着ローラ11aによる加圧の作用により、表面上にトナー像が定着せしめられる。
定着装置11を通過した記録シートPは、排紙ローラ対12の排紙ニップを通過した後、図中矢印Rで示されるように、プリンター30の筐体上面に形成されたスタック部29上にスタックされる。
以上の基本的な構成を備える複写機100においては、給紙コロ8、レジストローラ対9、感光体1、転写ローラ5、定着装置11、排紙ローラ対12、搬送ガイド部材などにより、記録シートPを搬送経路に沿って搬送する搬送手段が構成されている。その搬送経路は、給紙コロ8と給紙カセット10内の記録シートPとの当接位置から、レジストニップ、転写ニップ、定着ニップ、排紙ニップを順に経由する経路である。
また、複写機100においては、プリンター30が、記録シートPに対して画像記録処理を施す処理手段たる記録手段として機能している。
次に、複写機100の特徴的な構成について説明する。
図5は、綴じ装置を取り外した状態の複写機100の外観を正面側から示す斜視図である。図1と図5とを比較すると、プリンター30の右側面外装カバー28に固定されている綴じ装置80が、右側面外装カバー28から取り外せるようになっていることがわかる。
図6は、プリンター30から取り外された状態の綴じ装置80を示す斜視図である。同図において、これらの図に示されるように、綴じ装置80は、電動ステープラを具備する本体75と、本体75を着脱可能に保持する保持体50とを有している。本体75には、差込部51が設けられている。プリンタ-30のスタック部(図4の29)にスタックされた記録シートPの束は、操作者によってスタック部から取り上げられた後、必要に応じて綴じ装置80の差込部51に差し込まれることで、ステープルが打ち込まれて一つの束として綴じられる。
図7は、綴じ装置80の本体脱着を説明するための斜視図である。図6では、保持体50に対して本体75を装着した状態の綴じ装置80を示しているが、図7に示されるように、本体75を保持体50から取り外すことが可能である。
保持体50は、台座部36、天板部45、金属製の第一側板39、金属製の第二側板40などを有している。第一側板39及び第二側板40は、台座部36と天板部45とを上下方向に一定の距離をおいて対向させるように支持している。
台座部36の上面には、上面から突出しつつ、複写機100の左右方向(図7の矢印方向=図4の紙面に直交する方向)に延在する二本の凸レール37が、複写機100の前後方向(図4の左右方向)に所定の距離をおいて並ぶように設けられている。一方、本体75の底部には、前記左右方向に延在する二つの凹溝52が、前記前後方向に所定の距離をおいて並ぶように設けられている。本体75を保持体50に装着するときには、本体75の底を保持体50の台座部36の上面に擦り付けるように、本体75を台座部36上でスライド移動させる。このスライド移動に伴って、台座部36の二本の凸レール37が、本体75の二本の凹溝52に係合して、正規の装着方向への本体75のスライド移動を案内する。
このように、綴じ装置80は、本体75を保持体50に対してスライド移動によって着脱するように、本体75及び保持体50が構成されている。
台座部36の上面には、二本の凸レール37の他に、二個の係止凹部38が形成されている。これらの係止凹部38は、保持体50に正しく装着された本体75を正規の装着位置に係止するためのものである。
図8は、保持体50(図7参照)の台座部36と、保持体50への装着のために台座部36の上でスライド移動せしめられている本体75とを示す部分断面図である。本体75の底部には、バネ60によって付勢されるピン54が設けられている。装着のために台座部36の上でスライド移動せしめられている本体75のピン54は、バネ60の付勢力によって台座部36の上面に押し付けられながら、上面と摺擦する。
図9は、保持体50(図7参照)の台座部36と、保持体50の正規の装着位置に装着された状態の本体75とを示す部分断面図である。本体75が保持体50の正規の装着位置に装着されると、本体75のピン54が台座部36の係止凹部38に嵌り込んで、バネ60の付勢力によって係止凹部38内に拘束される。これにより、本体75が保持体50の正規の装着位置に係止される。
図10は、保持体50を示す背面図である。保持体50の第一側板39には、矩形の貫通用開口39aと、貫通穴39bとが設けられている。また、第一側板39の背面には、固定手段としての両面テープ39cが貼り付けられている。
図11は、プリンター30(図4参照)の右側面外装カバー28に取り付けられた状態の保持体50を示す正面図である。プリンター30の右側面外装カバー28の内側(図中左側)には、プリンター30のフレーム27が存在している。このフレーム27には、電気回路基板26が固定されている。また、電気回路基板26には、ドロワーコネクター(雌)25が固定されている。フレーム27、電気回路基板26、及びドロワーコネクター(雌)25は、何れもプリンター30の部品である。
電気回路基板26に立設せしめられたドロワーコネクター(雌)25は、右側面外装カバー28に設けられた矩形の貫通開口28aを通じて外部に露出している。
綴じ装置80(図7参照)の保持体50は、右側面外装カバー28とは別体になっていて、第一側板39に貼り付けられた両面テープ39cをプリンター30(図4参照)の右側面外装カバー28の外面に貼り付けることで、右側面外装カバー28に固定される。両面テープだけの固定では脆弱であるので、保持体50はネジ止め固定もされている。具体的には、保持体50の第一側板39の貫通穴39bに差し込まれた固定手段たる雄ネジ41のネジ部41aが、プリンター30の右側面外装カバー28の貫通穴にも貫通せしめられた後、フレーム27の雌ネジに螺合せしめられる。この螺合により、保持体50がフレーム27にネジ止め固定される。
図1に示されるプリンター30は、メンテナンスのために、右側面外装カバー28が本体から取り外せるようになっている。この取り外しにより、プリンター30の内部機器を外部に露出させて種々のメンテナンスを行うことが可能になる。このメンテナンスは、ユーザーレベルのメンテナンスではなく、サービスマンレベルのメンテナンスである。
図12は、プリンター30のフレーム27から雄ネジ41を取り外した状態の保持体50を示す正面図である。プリンター30の本体から右側面外装カバー28を取り外すときには、まず、図示のように、保持体50の雄ネジ41をプリンター30のフレーム27から取り外す。この状態では、保持体50はプリンター30のフレーム27には固定されておらず、両面テープ39cによってプリンター30の右側面外装カバー28の外面に貼り付けられているだけの状態になる。
図13は、プリンター30(図1参照)の本体から右側面外装カバー28が取り外されたときの保持体50の状態を説明するための正面図である。図12のように雄ネジ41を取り外すことで、図13のように右側面外装カバー28をプリンター30の本体から取り外すことが可能になる。メンテナンスを終えたら、右側面外装カバー28をプリンター30の本体に装着した後、雄ネジ41のネジ部41aをフレーム27の雌ネジに螺合させて、保持体50をフレーム27に固定する。
図14は、プリンター30(図1参照)に固定された保持体50に対する本体75の装着操作の途中段階を示す正面図である。綴じ装置80の本体75は、保持体50の台座部36の上面で、図中矢印方向にスライド移動せしめられることで、保持体50に装着されていく。本体75の側面からは、本体75のドロワーコネクター(雄)53が突出しており、装着のときには、プリンター30(図1参照)のドロワーコネクター(雌)25と対面している。
図15は、プリンター30(図1参照)に固定された保持体50に対する装着操作を終えた状態の本体75を示す正面図である。図示のように、保持体50に対して本体75が装着されると、本体75のドロワーコネクター(雄)53が、保持体50の第一側板39に設けられた貫通用開口39aを貫通しつつ、プリンター30(図1参照)の右側面外装カバー28に設けられた貫通開口28aに進入する。そして、プリンター30のドロワーコネクター(雌)25に係合する。この係合により、プリンター30と、綴じ装置80の本体75とが電気接続される。
このように、綴じ装置80においては、画像形成装置としてのプリンター30に設けられた外部コネクターたるドロワーコネクター(雌)25と係合するドロワーコネクター(雄)53を本体75に設けている。また、ドロワーコネクター(雄)53を貫通させるための貫通用開口39aを保持体50の第一側板39に設けている。そして、保持体50に対する本体75の装着操作に伴って、貫通用開口39aを通じて、ドロワーコネクター(雄)53をドロワーコネクター(雌)25に係合させて、プリンター30と、本体75の綴じ手段たる電動ステープラとを電気接続するようにしている。かかる構成では、つまり、本体75を保持体50に装着するのに伴って、本体75と電動ステープラとの電気接続を自動的に行うことができるため、電気接続のための作業を省いてメンテナンス性を向上させることができる。
電気接続がなされた状態では、本体75のスリット状の差込部51に記録シートPの束が差し込まれると、本体75に搭載された差し込み検知センサー(後述する図17の55)がシート束を検知する。この検知に基づいて、電動ステープラのステープラ駆動モーター(後述する図17の57)の駆動が行われて、記録シートPの束にステープルを打ち込む。
なお、保持体50から本体75を取り外すときには、装着操作と逆の手順を実行すればよい。保持体50から取り外した本体75については、自由に持ち運ぶことが可能である。
図16は、保持体50(図15参照)から取り外した本体75を裏側から示す斜視図である。図示のように、保持体50から取り外した本体75は、ステープル収納部61を露出させた状態になる。そのステープル収納部61に対し、必要に応じて替針ユニット74を差し込むことで、替針(ステープル)を本体75に容易に補充することができる。この補充作業については、作業者が本体75を手に持って自由な姿勢で行うことができることから、かがむ姿勢や背伸びの姿勢を強いられる場合とは異なり、メンテナンス性を向上させることができる。
また、この複写機100においては、図1に示されるように綴じ装置80をプリンター30の右側面外装カバー28に固定した状態で出荷してもよいし、綴じ装置80を図5に示されるように固定していない状態の複写機100を出荷してもよい。つまり、綴じ装置80を複写機100の本体側から切り離してオプション品として独自に出荷することが可能である。綴じ装置80の購入を希望しないユーザーに対しては、綴じ装置80を搭載していない図5の状態の複写機100を購入してもらうことが可能であるので、ユーザーの希望に柔軟に対応することができる。
図17は、プリンター30及び綴じ装置80の電気回路の要部を示すブロック図である。プリンター30のドロワーコネクター(雌)25と、綴じ装置80の本体75のドロワーコネクター53(雄)とが図示のように係合すると、ドロワーコネクター(雌)25の各種の電気接点と、ドロワーコネクター(雄)53の各種の電気接点とが接触する。前者の電気接点には、電源出力用電気接点が含まれる。また、後者の電気接点には、電源入力用電気接点が含まれる。両者が接触することで、プリンター30から綴じ装置80の本体75に電源が供給されるようになる。
綴じ装置80の本体75には、綴じ手段たる電動ステープラ59、差し込み検知センサー55、及びモーター駆動制御回路56が搭載されている。電動ステープラ59は、ステープラ駆動モーター57や打込機たる針打ち込み機構58などから構成される。ステープラ駆動モーター57の駆動力によって針打ち込み機構58を駆動することで、ステープル打ち込み動作が行われる。
プリンター30の電気回路基板26には、モーター電源回路24やセンサー電源回路23が搭載されている。モーター電源回路24から出力される電力は、ドロワーコネクター(雌)25とドロワーコネクター(雄)53とを介して、綴じ装置80の本体75のステープラ駆動モーター57やモーター駆動制御回路56に供給される。また、プリンター30のセンサー電源回路23から出力される電力は、ドロワーコネクター(雌)25とドロワーコネクター(雄)53とを介して、綴じ装置80の本体75の差し込み検知センサー55に供給される。
図15に示される本体75のスリット状の差込部51に記録シートPの束が差し込まれると、図17に示される差し込み検知センサー55がその記録シートPを検知して検知信号をモーター駆動制御回路56に出力する。すると、モーター駆動制御回路56は、ステープラ駆動モーター57を所定の駆動量だけ駆動させて電動ステープラ59の針打ち込み機構58に対して一回の打ち込み動作を行わせる。これにより、差込部51に差し込まれた記録シートPに対してステープルが打ち込まれる。
替針ユニット74(図16参照)を本体75の電動ステープラ59に補充するために、本体75を保持体50(図14参照)から取り外すと、プリンター30から本体75への電源供給が停止する。具体的には、本体75のドロワーコネクター(雄)53がプリンター30のドロワーコネクター(雌)25から抜けることで、両コネクターを介したプリンター30から本体75への電源供給が断たれる。これにより、電動ステープラ59が駆動することは無くなる。つまり、本体75を保持体50から取り外すと、同時に、電動ステープラ59が駆動できなくなる。
本体75を手に持っている状態で電動ステープラ59が誤動作をすると、手を怪我するおそれがある。しかしながら、この綴じ装置80のように、本体75を保持体50から取り外すのに伴って本体75の電動ステープラ59への電源供給が断たれる構成では、手に持った本体75の電動ステープラ59を誤動作させることがない。かかる構成では、誤操作防止のための専用の機構やセンサーを設けることなく誤動作を回避して低コスト化を実現することができる。
なお、本体75のドロワーコネクター(雄)53を、プリンター30のドロワーコネクター25に直接的に繋ぐようにした構成について説明したが、間接的に繋ぐようにしてもよい。例えば、本体75のスライド移動方向の都合で、前述のような直接的な繋ぎができない場合、次のようにしてもよい。即ち、本体75を保持体50に装着するのに伴って、本体75のドロワーコネクターと、保持体50の第一ドロワーコネクターとを係合させる。保持体50には、第一ドロワーコネクターとは別に、第二ドロワーコネクターを設けており、両者はハーネスによって繋がれている。そして、保持体50の第二ドロワーコネクターについては、保持体50をプリンター30の外面に固定するのに伴って、プリンター30のドロワーコネクターに係合させるようにする。
図18は、ステープルが打ち込まれたシート束と、本体75の差込部51の周囲とを示す部分断面図である。同図において、差込部51は、上カバー65の一部である第一壁65aと、これに間隙を介して相対向している第二壁66aとの間に、スリット状の空間を形成している。第二壁66aは、本体75の本体ケース66の一部である。
図中の白抜き矢印は、針打ち込み機構(後述する図19の58)によるステープル79の打ち込み方向を示している。差込部51の第一壁65a及び第二壁66aのうち、ステープル79の打ち込み側に存在しているのは第一壁65aである。
図19は、上カバー(図7の65)を取り外した状態の本体75を示す斜視図である。本体75は、図示のように上カバーを取り外すことで、内部を露出させることができる。内部には、電動ステープラ59が配設されている。この電動ステープラ59は、ステープラ駆動モーター(図17の57)の駆動により、打込機たる針打ち込み機構58を図中矢印B方向に往復移動させることができる。矢印B方向は、鉛直方向に沿った方向である。針打ち込み機構58のステープルの打ち込み動作は、鉛直方向上方から下方に向けて移動する動作である。下限位置まで移動した針打ち込み機構58は、受け台62との間にシート束を挟み込む。このとき、挟み込んだシート束に対してステープルを打ち込む。なお、同図の受け台62に示されているPsという符号が付された線は、ステープルの打ち込み位置を示している。
本体ケース66の一部によって構成される第二壁66aは、差込部(図7の51)に差し込まれたシート束を下方から支える役割を担っている。この第二壁66aの表面からは、本体ケース66の一部である突き当て面66bが垂直に立ち上がっている。
図20は、差込部(図7の51)にシート束が差し込まれた状態の本体75を示す斜視図である。同図では、便宜上、上カバー(図7の65)を取り外した状態の本体75を示しているが、実際には、上カバーが装着された状態の本体75の差込部に対してシート束が差し込まれる。差込部に差し込まれたシート束は、図示のように、本体ケース66の突き当て面66bに突き当てられる。図中の白抜き矢印は、突き当て面66bに対するシート束の突き当て方向を示している。
図5に示されるように、プリンター30の外装カバーは、正面(こちら側を向いている面)の水平方向(左右方向)のサイズよりも、背面(向こう側を向いている面)の水平方向のサイズの方が大きくなっている。これは、筐体内の背面側に、正面側には存在しない制御基板の設置スペースを設けているからである。つまり、プリンター30の筐体内スペースは、正面側よりも背面側の方が左右方向に大きくなっている。正面側を背面側よりも小さくすることで、プリンター30の大きさについて視覚的に小型なものであるという印象を与えつつ、デザイン性を向上させることができている。
プリンター30の筐体内スペースが正面側よりも背面側で左右方向に大きくなっていることに起因して、プリンター30の右側面外装カバー28には、段差面28cが形成されている。この段差面28cよりも正面側に存在する面が正面側側面28bである。また、段差面28cよりも背面側に存在する面が背面側側面28dである。
この複写機100では、右側面外装カバー28の正面側側面28bが、綴じ装置(図1の80)を雄ネジ(図11の41)や両面テープ(図11の39c)によって固定する被固定面になっている。
図21は、プリンター30の右側面外装カバー28の部分平断面と、綴じ装置80の保持体(図7の50)における天板部45の平断面とを示す断面図である。同図において、矢印α方向は、綴じ装置80の保持体を右側面外装カバー28の被固定面である正面側側面28bに取り付けるときの取り付け方向を示している。この取り付け方向は、固定手段たる雄ネジ(図11の41)の延在方向と同じである。
右側面外装カバー28の被固定面たる正面側側面28bに固定された綴じ装置80の保持体は、第一側板39の固定面39dを右側面外装カバー28の正面側側面28bに密着させる。
プリンター30の右側面外装カバー28の正面側側面28bに固定された綴じ装置80は、保持体の天板部45の湾曲した当接面45aを、右側面外装カバー28の湾曲した段差面28cに当接させている。当接面45aの曲率は、段差面28cの曲率と同じになっているので、それらの面は互いにピッタリと密着している。
また、同図には示されていないが、正面側側面28bに固定された綴じ装置80は、保持体の台座部(図7の36)のの湾曲した当接面を、右側面外装カバー28の湾曲した段差面28cに当接させている。前記当接面の曲率は、段差面28cの曲率と同じになっているので、それらの面は互いにピッタリと密着している。
綴じ装置80は、図中の矢印αで示される取り付け方向に向かう力が外部から付与されても、取り付け方向に直交する方向に延在している第一側板39の固定面を、これに密着している右側面外装カバー28の正面側側面28bに突き当てる。これにより、ガタつくことなく、取り付け方向への移動が阻止される。
図中の点線は、綴じ装置80の本体(図19の75)に設けられた突き当て面(図19の66b)の延在方向を示している。この複写機100では、プリンター30の被固定面としての正面側側面28bが図中の矢印γ方向に延在しているのに対し、綴じ装置80の本体の突き当て面が矢印γ方向とは異なる点線の方向に延在している。かかる構成において、綴じ装置80の本体(図19の75)の突き当て面(図19の66b)に対してシート束が図中の矢印Bに沿った突き当て方向(図20の白抜き矢印の方向)に突き当てられたとする。すると、綴じ装置80が突き当て方向(矢印β方向)に移動しようとするが、綴じ装置80の天板部45に設けられた当接面45aや、綴じ装置80の台座部(図7の36)に設けられた当接面が、右側面外装カバー28の被当接面たる段差面28cに当接する。これにより、綴じ装置80のガタツキが防止されることで、ガタツキによる綴じ装置80の破損を回避することができる。
作業者は、複写機100の前方に立って操作パネル(図1の35)を操作するが、このとき、綴じ装置80に触れて綴じ装置80に対して図21の矢印γ方向への力を付与するおそれがある。すると、綴じ装置80が矢印γ方向に移動しようとするが、この場合にも、綴じ装置80の天板部45に設けられた当接面45aや、綴じ装置80の台座部(図7の36)に設けられた当接面が、右側面外装カバー28の被当接面たる段差面28cに当接する。これにより、綴じ装置80のガタツキが防止されることで、作業者が綴じ装置80に触れることによるガタツキに起因する綴じ装置80の破損を回避することもできる。
段差面28cを湾曲面とした例について説明したが、図22に示されるように、正面側側面28bや背面側側面28dに対して垂直に交わる平面にしてもよい。
また、プリンター30に固定した綴じ装置80における保持体の天板部(図7の45)の上面と、プリンター30の上端部に固定されたスキャナーの下面とを離間させた例について説明したが、図23に示されるように、両者を密着させてもよい。この場合、作業者が綴じ装置80に誤って触れて下方から上方に向かう力を付与しても、綴じ装置80の天板部45の当接面たる上面を、スキャナー90の被当接面たる下面に当接させて、綴じ装置80のガタツキを防止することができる。
プリンター30の右側面に対して綴じ装置80の保持体(図7の50)を固定する例について説明したが、プリンター30の他の場所(例えば左側面)に保持体を固定するようにしてもよい。
また、束処理装置としての綴じ装置80に本発明を適用した例について説明したが、綴じ装置80とは異なる、例えばパンチ穴開け装置などの束処理装置に本発明を適用することも可能である。
また、画像形成装置としてのプリンター30に綴じ装置80を固定した複写機100について説明したが、プリンター30の周辺機器に綴じ装置80を固定してもよい。周辺機器としては、スキャナー90、記録シートにパンチ穴を開けるなどの後処理装置や、シートインサーターなどを例示することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、画像を形成する画像形成装置(例えばプリンター30)又はこれの周辺機器を備えるとともに、複数枚のシート(例えば記録シートP)からなるシート束を差し込む差込部(例えば差込部51)を有する束処理装置(例えば綴じ装置80)を備え、前記束処理装置が固定される被固定面(例えば正面側側面28b)を前記画像形成装置又は前記周辺機器に有するシート処理装置(例えば複写機100)において、前記被固定面の表面に沿った面方向とは非平行な方向に延在する被当接面(例えば段差面28c)を、前記束処理装置が固定される前記画像形成装置又は前記周辺機器に設け、且つ、前記被当接面に当接する当接部(例えば当接面45a)を前記束処理装置に設けたことを特徴とするものである。
第1態様においては、作業者が束処理装置に対して画像形成装置又は周辺機器の被固定面に向かう方向とは異なる方向の力を付与すると、束処理装置の当接面が画像形成装置又は周辺機器に設けられた、被固定面とは異なる方向に延在している被当接面に当接する。この当接により、被固定面に向かう方向とは異なる方向への束処理装置の移動を阻止することで、束処理装置のガタツキを抑えることができる。
[第2態様]
第2態様は、第1態様又は第2態様であって、前記当接部が当接面(例えば当接面45a)であることを特徴とするものである。かかる構成では、点状の被当接部や点状の当接部を設ける場合に比べて、綴じ装置80のガタツキ(特に回転方向のガタツキ)を確実に抑えることができる。
[第3態様]
第3態様は、第2態様であって、前記被固定面とは非平行であり、前記差込部に差し込まれたシート束が突き当てられる突き当て面(例えば突き当て面66b)を前記差込部内に備え、前記突き当て面にシート束が突き当てられるのに伴って突き当て方向とは異なる方向に移動しようとする前記束処理装置の前記当接面に対し、前記被当接面が当接することを特徴とするものである。かかる構成では、シート束を自らの突き当て面に突き当てられた束処理装置が画像形成装置又は周辺機器の被固定面とは異なる方向に移動しようとしても、束処理装置の当接面が画像形成装置又は周辺機器の被当接面に当接してその移動が阻止される。これにより、シート束が束処理装置の突き当て面に突き当たることによる束処理装置のガタツキを抑えることができる。
[第4態様]
第4態様は、第2態様又は第3態様において、前記束処理装置が固定される前記画像形成装置又は前記周辺機器におけるの正面の水平方向のサイズよりも背面の水平方向のサイズを大きくしたことを特徴とするものである。かかる構成では、ユーザーに画像形成装置又は周辺機器の大型感を与えることなく、画像形成装置又は周辺機器の内部レイアウト容量を大きくすることができる。
[第5態様]
第5態様は、第4態様において、前記画像形成装置又は前記周辺機器における背面側側面(例えば背面側側面28d)と正面側側面(例えば正面側側面28b)との段差に位置する段差面(例えば段差面28c)を前記被当接面として利用したことを特徴とするものである。かかる構成では、段差面を被当接面とする利用することで、専用の被当接面を設けることによるコストアップを回避することができる。
[第6態様]
第6態様は、第2、3、4又は5態様の何れかにおいて、前記画像形成装置に前記被固定面を設け、前記画像形成装置の上端部に前記周辺機器を固定し、且つ、前記画像形成装置に固定した前記束処理装置の上面を前記当接面として前記周辺機器の前記被当接面たる下面に密着させたことを特徴とするものである。かかる構成では、作業者が画像形成装置に固定された束処理装置に対して誤って下方から上方に向かう力を付与しても、束処理装置の上面を周辺機器の下面に当接させて束処理装置のガタツキを抑えることができる。
[第7態様]
第7態様は、第2、3、4、5又は6であって、前記束処理装置が、シート束に対して束を綴じる綴じ処理を施す綴じ装置であることを特徴とするものである。
[第8態様]
第8態様は、第7態様において、前記差込部を具備する本体と、前記綴じ装置が固定される前記画像形成装置又は前記周辺機器の筐体とは別体であり、固定手段(例えば両面テープ(固定手段)39c、雄ネジ(固定手段)41)によって前記被固定面に固定された状態で前記本体を着脱可能に保持する保持体(例えば保持体50)とを前記綴じ装置に設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、保持体から取り外した本体を手に持った作業者が、自由な姿勢でその本体に対する替針の補充作業を行うことができることから、かがむ姿勢や背伸びの姿勢を強いられる場合とは異なり、メンテナンス性を向上させることができる。更に、綴じ装置を固定手段によってシート処理装置の筐体に固定したり、固定手段の解除によって筐体から取り外したりすることができる。これにより、綴じ装置をシート処理装置から切り離してオプション品として独自に出荷することが可能である。綴じ装置の購入を希望しないユーザーに対しては、綴じ装置を搭載していないの状態のシート処理装置を購入してもらうことが可能であるので、ユーザーの希望に柔軟に対応することができる。
[第9態様]
第9態様は、第8態様において、綴じ針をシート束に電動で打ち込む打込機(例えば針打ち込み機構58)と、前記綴じ装置が固定される前記画像形成装置又は前記周辺機器に設けられた外部コネクター(例えばドロワーコネクター(雌)25)と係合するコネクター(例えばドロワーコネクター(雄)53)とを前記本体に設け、前記コネクター又は前記外部コネクターを貫通させるための貫通用開口(例えば貫通用開口39a)を前記保持体に設け、前記保持体に対する前記本体の装着操作に伴って、前記貫通用開口を通じて、前記コネクターを前記外部コネクターに係合させて、前記画像形成装置又は前記周辺機器から前記本体に電源を供給するようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、本体を保持体から取り外すのに伴って本体の綴じ手段への電源供給が断たれることから、手に持った本体の綴じ手段を誤動作させることがない。これにより、誤操作防止のための専用の機構やセンサーを設けることなく誤動作を回避して低コスト化を実現することができる。
1:感光体
3:現像装置
4:帯電装置
5:転写ローラ
6:光書込装置
7:トナーカートリッジ
8:給紙コロ
9:レジストローラ対
10:給紙カセット
11:定着装置
12:排紙ローラ対
13:ドラムクリーニング装置
14:除電ランプ
25:ドロワーコネクター(外部コネクター)
27:フレーム
28:右側面外装カバー
28b:正面側側面(被固定面)
28c:段差面(被当接面)
28d:背面側側面
29:スタック部
30:プリンター
35:操作パネル
36:台座部
37:凸レール
38:係止凹部
39:第一側板
39a:貫通用開口
39b:貫通穴
39c:両面テープ(固定手段)
39d:固定面
40:第二側板
41:雄ネジ(固定手段)
45:天板部
45a:当接面
50:保持体
51:差込部
52:凹溝
53:ドロワーコネクター(コネクター)
58:針打ち込み機構(打込機)
59:電動ステープラ
65:上カバー
66:本体ケース
66a:第二壁
66b:突き当て面
75:本体
79:ステープル(綴じ針)
80:綴じ装置
90:スキャナー
100:複写機
特開2015-230457号公報

Claims (7)

  1. 画像を形成する画像形成装置又はこれの周辺機器を備えるとともに、複数枚のシートから
    なるシート束が差し込まれる差込部を有するシート束処理装置を備え、且つ、前記シート
    束処理装置が固定される被固定面を前記画像形成装置又は前記周辺機器に有するシート
    処理装置において、
    前記被固定面の表面に沿った面方向とは非平行な方向に延在する被当接面を、前記シート
    束処理装置が固定される前記画像形成装置又は前記周辺機器に設け、且つ、前記被当接面
    に当接する当接面を前記シート束処理装置に設けるとともに、
    前記被固定面とは非平行であり、前記差込部に差し込まれた前記シート束が突き当てられ
    る突き当て面を前記差込部内に備え、前記突き当て面に前記シート束が突き当てられるの
    に伴って突き当て方向とは異なる方向に移動しようとする前記シート束処理装置の前記
    当接面に対し、前記被当接面が当接することを特徴とするシート処理装置。
  2. 請求項1に記載のシート処理装置において、
    前記シート束処理装置が固定される前記画像形成装置又は前記周辺機器におけるの正面
    の水平方向のサイズよりも背面の水平方向のサイズを大きくしたことを特徴とするシー
    ト処理装置。
  3. 請求項2に記載のシート処理装置において、
    前記画像形成装置又は前記周辺機器における背面側側面と正面側側面との段差に位置す
    る段差面を前記被当接面として利用したことを特徴とするシート処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート処理装置において、
    前記画像形成装置に前記被固定面を設け、前記画像形成装置の上端部に前記周辺機器を固
    定し、且つ、前記画像形成装置に固定した前記シート束処理装置の上面を前記当接面とし
    て前記周辺機器の前記被当接面たる下面に密着させたことを特徴とするシート処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート処理装置であって、
    前記シート束処理装置が、前記シート束に対して束を綴じる綴じ処理を施す綴じ装置であ
    ることを特徴とするシート処理装置。
  6. 請求項のシート処理装置において、
    前記差込部を具備する本体と、前記綴じ装置が固定される前記画像形成装置又は前記周辺
    機器の筐体とは別体であり、固定手段によって前記被固定面に固定された状態で前記本体
    を着脱可能に保持する保持体とを前記綴じ装置に設けたことを特徴とするシート処理装
    置。
  7. 請求項のシート処理装置において、
    綴じ針を前記シート束に電動で打ち込む打込機と、前記綴じ装置が固定される前記画像形
    成装置又は前記周辺機器に設けられた外部コネクターと係合するコネクターとを前記本
    体に設け、
    前記コネクター又は前記外部コネクターを貫通させるための貫通用開口を前記保持体に
    設け、
    前記保持体に対する前記本体の装着操作に伴って、前記貫通用開口を通じて、前記コネク
    ターを前記外部コネクターに係合させて、前記画像形成装置又は前記周辺機器から前記本
    体に電源を供給するようにしたことを特徴とするシート処理装置。
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