JP7097220B2 - 工作機械 - Google Patents
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Description
基台と、
前記基台に対して回転軸線を中心に回転可能に設けられ、前記回転軸線が延びる方向において互いに間隔を空けて位置する複数の工具を保持可能な工具保持部と、
前記工具保持部を前記基台に対して前記回転軸線を中心に回転させることで、ワークに対する前記複数の工具の向きを調整する回転駆動部と、を備え、
前記複数の工具は、前記工具保持部に対して着脱可能なカートリッジ式工具を含み、
前記工具保持部は、前記複数の工具の各々を回転駆動することが可能であり、装着可能な前記カートリッジ式工具の数に応じて設けられる複数の歯車であって、駆動源の作動によって前記カートリッジ式工具とともに回転する複数の歯車を備え、
前記カートリッジ式工具は、工具先端と反対側の端部に第1嵌合部を備え、
前記複数の歯車は、それぞれ、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備え、
前記工具保持部に装着された前記カートリッジ式工具は、前記工具保持部にねじで固定され、
前記カートリッジ式工具として、第1のカートリッジ式工具と、前記第1のカートリッジ式工具よりも大きい第2のカートリッジ式工具とがあり、
前記第2のカートリッジ式工具を使用する場合には、前記工具保持部に対して同時に装着可能な複数個の前記第1のカートリッジ式工具のうち、少なくとも、隣り合う2つの前記第1のカートリッジ式工具が外された状態の前記工具保持部に前記第2のカートリッジ式工具が装着される。
(2)上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る工作機械は、
基台と、
前記基台に対して回転軸線を中心に回転可能に設けられ、前記回転軸線が延びる方向において互いに間隔を空けて位置する複数の工具を保持可能な工具保持部と、
前記工具保持部を前記基台に対して前記回転軸線を中心に回転させることで、ワークに対する前記複数の工具の向きを調整する回転駆動部と、
工具を回転可能に保持する工具台と、を備え、
前記複数の工具は、前記工具保持部に対して着脱可能なカートリッジ式工具を含み、
前記工具保持部は、前記複数の工具の各々を回転駆動することが可能であり、装着可能な前記カートリッジ式工具の数に応じて設けられる複数の歯車であって、駆動源の作動によって前記カートリッジ式工具とともに回転する複数の歯車を備え、
前記カートリッジ式工具は、工具先端と反対側の端部に第1嵌合部を備え、
前記複数の歯車は、それぞれ、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備え、
前記工具保持部に装着された前記カートリッジ式工具は、前記工具保持部にねじで固定され、
前記工具保持部に対して着脱可能な前記カートリッジ式工具と同一のものが、前記工具台に対しても着脱可能である。
(3)上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る工作機械は、
基台と、
前記基台に対して回転軸線を中心に回転可能に設けられ、前記回転軸線が延びる方向において互いに間隔を空けて位置する複数の工具を保持可能な工具保持部と、
前記工具保持部を前記基台に対して前記回転軸線を中心に回転させることで、ワークに対する前記複数の工具の向きを調整する回転駆動部と、
前記回転軸線を第1回転軸線とすると、鉛直方向に沿う前記第1回転軸線と直交する第2回転軸線を中心にワークを回転可能に保持するワーク保持部と、を備え、
前記複数の工具は、前記工具保持部に対して着脱可能なカートリッジ式工具を含み、
前記工具保持部は、前記複数の工具の各々を回転駆動することが可能であり、装着可能な前記カートリッジ式工具の数に応じて設けられる複数の歯車であって、駆動源の作動によって前記カートリッジ式工具とともに回転する複数の歯車を備え、
前記カートリッジ式工具は、工具先端と反対側の端部に第1嵌合部を備え、
前記複数の歯車は、それぞれ、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備え、
前記工具保持部に装着された前記カートリッジ式工具は、前記工具保持部にねじで固定され、
前記カートリッジ式工具として、少なくとも、回転工具、ワークを挿通させることができるワーリング加工ユニット、又は増速スピンドルが前記工具保持部に対して着脱可能であり、
前記基台と前記ワーク保持部とは、前記第1回転軸線に沿う方向と、前記第2回転軸線に沿う方向とを含む互いに直交する三軸方向に相対的に移動可能である。
前記第2のカートリッジ式工具を使用する場合には、前記工具保持部に対して同時に装着可能な複数個の前記第1のカートリッジ式工具のうち、少なくとも、隣り合う2つの前記第1のカートリッジ式工具が外された状態の前記工具保持部に前記第2のカートリッジ式工具が装着される、ようにしてもよい。
(5)上記(3)の工作機械は、工具を回転可能に保持する工具台を備え、
前記工具保持部に対して着脱可能な前記カートリッジ式工具と同一のものが、前記工具台に対しても着脱可能である、ようにしてもよい。
前記カートリッジ式工具として、少なくとも、回転工具、ワークを挿通させることができるワーリング加工ユニット、又は増速スピンドルが前記工具保持部に対して着脱可能であり、
前記基台と前記ワーク保持部とは、前記第1回転軸線に沿う方向と、前記第2回転軸線に沿う方向とを含む互いに直交する三軸方向に相対的に移動可能である、ようにしてもよい。
第1機構10は、ワークWの前面(+Z側に向く面)及び側面を加工するための機構である。第1機構10は、第1ワーク保持部11と、第1ワーク保持部11が固定されるZ軸移動部12と、Z軸移動部12をZ軸方向に移動させるZ軸移動機構13と、を備える。
第2機構20は、ワークWの背面(-Z側に向く面)及び側面を加工するための機構である。第2機構20は、第2ワーク保持部21と、第2ワーク保持部21が固定されるZ軸移動部22と、Z軸移動部22をZ軸方向に移動させるZ軸移動機構23と、Z軸移動機構23をX軸方向に移動させるX軸移動機構24と、を備える。
工具機構30は、ベッドSに固定された固定台31と、Y軸移動部40と、Y軸移動部40をY軸方向に移動させるY軸移動機構32と、図2に示す工具台34と、を備える。
Y軸移動部40は、Y軸移動機構32のボールねじ32aと係合するナット40aを備える。Y軸移動機構32は、Y軸用モータMyによりボールねじ32aを回転させることで、ナット40aを介してY軸移動部40をY軸方向に移動させる。Y軸移動部40は、X軸移動部33に取付けられているため、ベッドSに対してY軸方向だけでなく、X軸方向にも移動可能となっている。
B軸回転工具部50は、図2に示すように非駆動工具部42の上方に設けられ、図3及び図4に示すように、軸部50aと、軸部50aと連結された筐体51と、工具把持部52、53と、工具取付部54、55と、を備える。軸部50aは、図4に示すように、第1支持部45内の軸受にB軸周りに回転可能に支持されている。なお、図2及び図3におけるB軸回転工具部50の状態は、図1及び図4をZ軸方向から見た図を、構造が分かり易いようにB軸回転工具部50をB軸を中心に90°回転した状態である。
B軸回転機構60は、B軸回転工具部50をB軸周りに回転駆動するものであり、図3に示すように、B軸回転用モータMbと、入力軸61と、出力軸62と、を備える。
工具回転機構70は、B軸回転工具部50の回転工具Tb、Tcを回転駆動するものであり、工具回転用モータMtと、平歯車71と、出力軸72と、第1伝達軸73と、第2伝達軸74と、を備える。
工具台34は、非駆動工具部42よりも+Z側に位置し、複数の回転工具を着脱可能に構成されている。工具台34に取り付けられた回転工具は、+Z側に突出する格好となる。また、工具台34は、複数の回転工具Tを駆動する工具回転用モータ(図示せず)を備える。一例として、工具台34は、Z方向から見て2行4列に配列された取り付け部に、後述するカートリッジ式工具Tcが着脱可能に構成されている。また、工具台34は、前述のY軸移動機構32とは独立したY軸移動機構(図示せず)を備えている。工具台34は、このY軸移動機構によりベッドSに対してY軸方向に移動可能となっている。工具台34をY軸方向に移動させるY軸移動機構は、例えば上述したY軸移動機構32と同様にY軸用モータを有する機構である。
制御部90は、工具機構30のY軸用モータMyを駆動し、所望の工具がワークWと同じ高さに位置するようにY軸移動部40を移動させる。次に、制御部90は、第1機構10のワーク回転用モータとZ軸用モータMz1を駆動することでワークWを回転させながらZ軸方向に移動させ、また、これと同時か時間差で工具機構30のX軸モータを駆動することでX軸移動部33をワークWに向けて移動させる。このようにして、バイト、ドリル等の工具をワークWの前面又は側面に当接させ、ワークWを一次加工する。
一次加工を終えると、制御部90は、第2機構20のZ軸用モータMz2及びX軸用モータを駆動し、第2ワーク保持部21を移動させて、一次加工されたワークWを、第2ワーク保持部21のチャックに把持させる。続いて、制御部90は、第2機構20のワーク回転用モータと、工具機構30のX軸用モータとを駆動することで、第2ワーク保持部21と工具機構30のX軸移動部33とをX軸方向に相対的に移動させて、ワークWに向けて移動させ、工具機構30に設けられた非駆動工具Tsの切断用バイトにより、ワークWを所望の位置で切断する。続いて、制御部90は、工具機構30の工具のうち所定の工具を割り出し(選択し)、第2ワーク保持部21のワークWを回転させながら、第2ワーク保持部21と工具機構30のX軸移動部33とをX軸及びY軸方向に相対的に移動させて、ワークWの背面又は側面に選択した工具を当接させ、さらにワークWを加工する。このようにして、ワークWを二次加工する。なお、工具台34は、二次加工用に設けられている。工具台34で加工を行う場合は、第2ワーク保持部21と工具台34とをX軸及びY軸方向に相対的に移動させて、ワークWの背面又は側面に選択した工具を当接させ、ワークWを加工する。
なお、二次加工において、B軸回転工具部50における所望の工具でワークWを加工してもよい。この場合は、第2ワーク保持部21が保持したワークWとB軸回転工具部50における所望の工具とのY軸方向における位置を調整するとともに、B軸回転用モータMbを駆動して、B軸回転工具部50をB軸周りに旋回させて所望の工具とワークWとを所望の角度に合わせればよい。
ここからは、B軸回転工具部50の工具取付部54、55と、工具台34との各々に着脱可能なカートリッジ式工具Tcについて説明する。
ワーリング加工ユニットTc3をB軸回転工具部50に取り付ける際には、ワーリング加工ユニットTc3の装着スペースを確保するため、工具取付部54に取り付けられた他のカートリッジ式工具Tcは取り外しておく。
なお、図6は、第1ワーク保持部11側から見たワーリング加工ユニットTc3の正面図である。図6を用いて説明すれば、制御部90は、ワーリング加工ユニットTc3を、紙面と平行な方向からB軸周りに傾けることによってリード角を調整する。
B軸回転工具部50は、複数の工具の各々を回転駆動することが可能であり、複数の工具は、B軸回転工具部50に対して着脱可能なカートリッジ式工具Tcを含む。
なお、B軸回転工具部50に対して着脱可能なカートリッジ式工具Tcは、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、B軸回転工具部50によって回転駆動される回転工具の全てをカートリッジ式工具Tcとしてもよい。
一方で、本実施形態に係る工作機械1では、工具交換に伴うB軸回転工具部50の重さの変化は主にY軸方向(鉛直方向)に沿ったものであり、また、工具選択もB軸回転工具部50をY軸方向に移動させればよく、Y軸移動機構32により容易に制御可能であるため、タレット工具台に比べて工具の位置決め精度を確保することができる。
S…ベッド
10…第1機構
11…第1ワーク保持部
12…Z軸移動部、13…Z軸移動機構、Mz1…Z軸用モータ
20…第2機構
21…第2ワーク保持部
22…Z軸移動部、23…Z軸移動機構、Mz2…Z軸用モータ
24…X軸移動機構、25…X軸移動部
30…工具機構
31…固定台、32…Y軸移動機構、My…Y軸用モータ、33…X軸移動部
34…工具台
40…Y軸移動部
41…基台
42…非駆動工具部、43…回転工具部
45…第1支持部、46…第2支持部
50…B軸回転工具部(工具保持部の一例)
50a…軸部
51…筐体
52、53…工具把持部
54、55…工具取付部
Tc…カートリッジ式工具
Tc1、Tc2…回転工具、Tc3…ワーリング加工ユニット
60…B軸回転機構
Mb…B軸回転用モータ、R1…回転軸、A1…回転軸線
61…入力軸、62…出力軸
70…工具回転機構
Mt…工具回転用モータ、R2…回転軸、A2…回転軸線
71…平歯車、72…出力軸、73…第1伝達軸、74…第2伝達軸
90…制御部
Claims (6)
- 基台と、
前記基台に対して回転軸線を中心に回転可能に設けられ、前記回転軸線が延びる方向において互いに間隔を空けて位置する複数の工具を保持可能な工具保持部と、
前記工具保持部を前記基台に対して前記回転軸線を中心に回転させることで、ワークに対する前記複数の工具の向きを調整する回転駆動部と、を備え、
前記複数の工具は、前記工具保持部に対して着脱可能なカートリッジ式工具を含み、
前記工具保持部は、前記複数の工具の各々を回転駆動することが可能であり、装着可能な前記カートリッジ式工具の数に応じて設けられる複数の歯車であって、駆動源の作動によって前記カートリッジ式工具とともに回転する複数の歯車を備え、
前記カートリッジ式工具は、工具先端と反対側の端部に第1嵌合部を備え、
前記複数の歯車は、それぞれ、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備え、
前記工具保持部に装着された前記カートリッジ式工具は、前記工具保持部にねじで固定され、
前記カートリッジ式工具として、第1のカートリッジ式工具と、前記第1のカートリッジ式工具よりも大きい第2のカートリッジ式工具とがあり、
前記第2のカートリッジ式工具を使用する場合には、前記工具保持部に対して同時に装着可能な複数個の前記第1のカートリッジ式工具のうち、少なくとも、隣り合う2つの前記第1のカートリッジ式工具が外された状態の前記工具保持部に前記第2のカートリッジ式工具が装着される、
工作機械。 - 基台と、
前記基台に対して回転軸線を中心に回転可能に設けられ、前記回転軸線が延びる方向において互いに間隔を空けて位置する複数の工具を保持可能な工具保持部と、
前記工具保持部を前記基台に対して前記回転軸線を中心に回転させることで、ワークに対する前記複数の工具の向きを調整する回転駆動部と、
工具を回転可能に保持する工具台と、を備え、
前記複数の工具は、前記工具保持部に対して着脱可能なカートリッジ式工具を含み、
前記工具保持部は、前記複数の工具の各々を回転駆動することが可能であり、装着可能な前記カートリッジ式工具の数に応じて設けられる複数の歯車であって、駆動源の作動によって前記カートリッジ式工具とともに回転する複数の歯車を備え、
前記カートリッジ式工具は、工具先端と反対側の端部に第1嵌合部を備え、
前記複数の歯車は、それぞれ、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備え、
前記工具保持部に装着された前記カートリッジ式工具は、前記工具保持部にねじで固定され、
前記工具保持部に対して着脱可能な前記カートリッジ式工具と同一のものが、前記工具台に対しても着脱可能である、
工作機械。 - 基台と、
前記基台に対して回転軸線を中心に回転可能に設けられ、前記回転軸線が延びる方向において互いに間隔を空けて位置する複数の工具を保持可能な工具保持部と、
前記工具保持部を前記基台に対して前記回転軸線を中心に回転させることで、ワークに対する前記複数の工具の向きを調整する回転駆動部と、
前記回転軸線を第1回転軸線とすると、鉛直方向に沿う前記第1回転軸線と直交する第2回転軸線を中心にワークを回転可能に保持するワーク保持部と、を備え、
前記複数の工具は、前記工具保持部に対して着脱可能なカートリッジ式工具を含み、
前記工具保持部は、前記複数の工具の各々を回転駆動することが可能であり、装着可能な前記カートリッジ式工具の数に応じて設けられる複数の歯車であって、駆動源の作動によって前記カートリッジ式工具とともに回転する複数の歯車を備え、
前記カートリッジ式工具は、工具先端と反対側の端部に第1嵌合部を備え、
前記複数の歯車は、それぞれ、前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部を備え、
前記工具保持部に装着された前記カートリッジ式工具は、前記工具保持部にねじで固定され、
前記カートリッジ式工具として、少なくとも、回転工具、ワークを挿通させることができるワーリング加工ユニット、又は増速スピンドルが前記工具保持部に対して着脱可能であり、
前記基台と前記ワーク保持部とは、前記第1回転軸線に沿う方向と、前記第2回転軸線に沿う方向とを含む互いに直交する三軸方向に相対的に移動可能である、
工作機械。 - 前記カートリッジ式工具として、第1のカートリッジ式工具と、前記第1のカートリッジ式工具よりも大きい第2のカートリッジ式工具とがあり、
前記第2のカートリッジ式工具を使用する場合には、前記工具保持部に対して同時に装着可能な複数個の前記第1のカートリッジ式工具のうち、少なくとも、隣り合う2つの前記第1のカートリッジ式工具が外された状態の前記工具保持部に前記第2のカートリッジ式工具が装着される、
請求項2に記載の工作機械。 - 工具を回転可能に保持する工具台を備え、
前記工具保持部に対して着脱可能な前記カートリッジ式工具と同一のものが、前記工具台に対しても着脱可能である、
請求項3に記載の工作機械。 - 前記回転軸線を第1回転軸線とすると、鉛直方向に沿う前記第1回転軸線と直交する第2回転軸線を中心にワークを回転可能に保持するワーク保持部を備え、
前記カートリッジ式工具として、少なくとも、回転工具、ワークを挿通させることができるワーリング加工ユニット、又は増速スピンドルが前記工具保持部に対して着脱可能であり、
前記基台と前記ワーク保持部とは、前記第1回転軸線に沿う方向と、前記第2回転軸線に沿う方向とを含む互いに直交する三軸方向に相対的に移動可能である、
請求項1又は4に記載の工作機械。
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