JP7092471B2 - 軸回転リニアモータ - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術においては、回転可能な第2軸をリニアモータにより駆動する構造により第2軸において回転運動と直動運動とを行わせることができる。
従って、既存の回転モータを利用することができない。そのため、新たなラインを設けることなどに起因する特殊な回転モータの製造コストが高くなることにより、最終的には軸回転リニアモータの製造コストもより高くなるという問題がある。
また、本発明は、チップ部品等の吸着機構の信頼性を向上させることを目的とする。
前記直動回転軸はボールスプラインシャフトであり、前記回転伝達部は、ボールスプラインブッシュであることが好ましい。
前記リニアモータと前記回転モータとを固定する固定部材を設けると良い。
さらに、空気を吸い込む部品、パイプ(チューブ)類などは回転或いはスライド動作のいずれか一方の1つの動作のみを行うこととなるため、モータの動作の信頼性と長期的な安全使用が可能である。
図1から図3までは、本発明の第1の実施の形態による軸回転リニアモータの一構成例を示す図である。図1は、本実施の形態による軸回転リニアモータの側面図及び正面図であり、側面の要部に関して側断面図で示した図である。さらに、図1(a)と図1(b)とにより、直動回転軸が直動により変位する様子を示している。図2は、図1における直動伝達部(シャフト連結部)の一構成例を示す正面図及び側断面図である。図3は、回転伝達部の一構成例を示す側断面図及び正面図である。
回転軸43、回転伝達部61、直動回転軸31は、それぞれ同軸であることが好ましい。
空間部63の軸方向の長さを調整することにより、直動回転軸31の直動範囲を調整することができる。
1)回転伝達部61は、第2軸の回転運動を第3軸に伝える。
2)回転伝達部61は、第3軸の直動を第2軸に伝えない。
3)回転伝達部61は、第3軸の直動を許容する空間を有する筒状の部材である。
また、直動回転軸のみを直動および回転動作させるため、リニアモータと回転モータの負荷を小さくすることができるという利点がある。
尚、回転軸43の反出力側において、図示していない吸着により吸い込む部品、パイプ(チューブ)類などは回転軸43と共に回転するが、直動はしない。
従って、部品等の吸着機構等を簡単にすることができる。
図4から図6までは、本発明の第2の実施の形態による軸回転リニアモータの一構成例を示す図であり、第1の実施の形態の図1から図3までに対応する図である。図4は、本実施の形態による軸回転リニアモータの側面図及び正面図あり、側面の要部に関して側断面図を示している。さらに、第2軸が直動する様子を示している。図5は、図4における直動伝達部21の一構成例を示す正面図、平面図及び側断面図である。図6(a)は、直動回転軸31の一構成例を示す側面図、平面図及び正面図である。図6(b)は、直動回転軸31の一構成例を示す側断面図、平面図及び正面図である。図7は、シャフト連結部と直動回転軸とを示す断面図である。
直動伝達部21には、第2の通路31bと連通し直動伝達部21の外周面まで達する第3の通路25が形成されている。
従って、直動回転軸31が回転している場合でも、図7において矢印で示す空気の通路が形成され続ける。
図7(a)に示す状態は、第2の通路31bと第3の通路25とが連通しているため、矢印で示すように空気が最も流れやすい状態である。
図7(b)に示す状態は、第2の通路31bが水平になっており、空気が最も流れにくい状態である。この状態においても、凹部23を形成しておくことで、第2の通路31bと第3の通路25との間の空気の通路を形成することができる。
従って、直動回転軸31が回転しても、空気は凹部23を通して、第3の通路25から吐き出される。すなわち、図4の黒塗りの矢印で示したような、連通した空気の通路を形成することができる。このような構成により、回転軸43が中実であっても、第3の通路25の開口から吸気を行うことができ、直動回転軸31の直動伝達部21側の端部においてチップ部品を吸着することができる。更に、上記の構造を用いると、図示していない空気を吸い込む部品、パイプ(チューブ)類などは回転する必要がなく、直動軸5と共に行われる直動動作の影響のみを受けるため、パイプ類などは回転する必要がなく、チップ吸着空気を簡単に供給することはできる。
以上に説明したように、本発明の実施の形態による軸回転リニアモータによれば、以下のような効果が得られる。
1)直動回転軸をリニアモータと回転モータとで駆動することで、モータの負荷が小さくなり、かつ、駆動元モータの新規設計・開発が不要となる。
2)直動回転軸の直進・回転機構のみを直進・回転させるため、駆動モータの負荷が小さくなり、高速な直進・回転を実現することができる。
3)直動駆動回転軸は、中空或いは半中空構造にすることで、電子部品を吸着する空気通路を簡単に形成することができる。
4)一般的なモータ(リニアモータ、回転モータ)を改変せずにそのまま使用できるため、コストを低くできる。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
1…リニアモータ
5…直動軸(リニアモータ軸)
7…リニアエンコーダ
21…直動伝達部(シャフト連結部)
23…凹部
25…第3の通路
31…直動回転軸(ボールスプライン軸)
31a…第1の通路
31b…第2の通路
32…ボール受け溝部
41…回転モータ
43…回転軸(回転モータ軸)
51…固定部材
61…回転伝達部
63…空間部
65…ボールスプラインブッシュ
68…収容部
Claims (5)
- 直動軸を有するリニアモータと、
回転軸を有する回転モータと、
前記直動軸と平行であって前記回転軸と同軸に配置される直動回転軸と、
前記直動軸の直動運動を前記直動回転軸に伝達する直動伝達部と、
前記回転軸の回転運動を前記直動回転軸に伝達する回転伝達部と
を有し、
前記回転伝達部の一端は前記回転軸に固定され、他端は前記直動回転軸に連結され、
前記回転伝達部は、前記直動回転軸の軸方向に形成され前記直動回転軸側に開口を有し、前記直動回転軸を収容可能な空間部が設けられた筒状の部材である、軸回転リニアモータ。 - 前記直動回転軸は、前記直動伝達部において回転運動が可能に構成されたボールスプラインシャフトであり、前記回転伝達部は、前記直動回転軸の直動を許容し、且つ前記直動回転軸に前記回転伝達部の回転運動を伝達するボールスプラインブッシュを備える、請求項1に記載の軸回転リニアモータ。
- 前記リニアモータと前記回転モータとを固定する固定部材を有する請求項1又は2に記載の軸回転リニアモータ。
- 前記直動回転軸には、
軸方向に延伸する第1の通路と、
前記第1の通路と連通する第2の通路と、が形成され、
前記直動伝達部には、
前記第2の通路と連通し前記直動伝達部の外周面まで達する第3の通路が形成されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の軸回転リニアモータ。 - 前記直動伝達部は前記直動回転軸が挿入される貫通孔を有し、前記貫通孔の内周面において前記第3の通路に通じる位置に凹部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の軸回転リニアモータ。
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