JP7086717B2 - 光源装置、これを備えるバックライト装置、および液晶表示装置 - Google Patents
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Description
ここで述べる実施形態の目的は、一層の狭額縁化が可能な光源装置、これを備えるバックライト装置、および液晶表示装置を提供することにある。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、第1の実施形態に係る液晶表示装置の表示面側を示す斜視図、図2は、液晶表示装置の分解斜視図である。
液晶表示装置10は、例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、ノートブックタイプPC、携帯型ゲーム機、電子辞書、テレビ装置、カーナビゲーションシステムなどの各種の電子機器に組み込んで使用することができる。
底板17の周縁部は、フレーム16の第2面SF2および外側面に固定されている。
反射シートREは、平面視で矩形状に形成され、フレーム16の内形寸法よりも僅かに小さい寸法に形成されている。反射シートREは、底板17上に載置され、底板17のほぼ全面を覆っている。
導光板LGは、第2主面S2側が反射シートREと対向した状態で、フレーム16内に配置され、反射シートRE上に載置されている。導光板LGの入射面EFは、フレーム16の短辺部16dと隙間を置いて対向している。
なお、光学シートは、2枚に限らず、3枚以上あるいは2枚以下の光学シートを用いてもよい。
図5および図6に示すように、光源ユニット30は、配線基板として機能する帯状のフレキシブルプリント回路基板(FPC)(配線基板)32と、FPC32上に実装された複数の光源と、FPC32の実装面側に貼付された熱反応型の粘着シート(低温熱活性接着フィルム)36と、を備えている。
図5、図6、図7に示すように、本実施形態において、粘着シート36は、ほぼくし歯形状を成している。粘着シート36は、FPC32の第1接着領域42aにそれぞれ接着される複数の第1領域36aと、FPC32の第2接着領域42bに接着される第2領域36bと、FPC32の第3接着領域42cに接着される複数の第3領域36cと、を一体に有している。
また、図4に示す如く、粘着シート36の厚さは、LED34の出射面34aの枠部の幅と同じか、それよりも小さい。これによって、出射面34aから出射される光がそのまま導光板LGに入射し、これらの間での光漏れは可及的に抑制される。
複数のLED34は、フレーム16の短辺部16dと導光板LGの入射面EFとの間に配置されている。各LED34の出射面34aは入射面EFに対向している。本実施形態によれば、LED34の出射面34aは、入射面EFに近接あるいは当接している。また、LED34は、短辺部16dの凹部19内に配置されている。
粘着シート36を60~80℃に加熱した状態で、FPC32に仮固定(仮圧着)する。その後、粘着シート36を60~80℃に加熱した状態で導光板LGに仮固定(仮圧着)する。位置調整等、LED34と導光板LGの位置を再確認した後、粘着シート36を80~120℃に加熱した状態で、FPC32、フレーム16および導光板LGに本圧着する。
図8は、第1変形例に係る光源ユニットを導光板側から見た光源ユニットの平面図である。第1変形例によれば、粘着シート36は、FPC32の第1接着領域42aにそれぞれ接着される複数の第1領域36aと、FPC32の第3接着領域42cに接着される複数の第3領域36cと、FPC32の第2接着領域42bに接着される複数の第2領域36bと、を有している。FPC32の第2接着領域42bの幅W2は、前述した実施形態における第2接着領域42bの幅の半分以下に形成されている。
第1変形例において、光源ユニット30の他の構成は、前述した第1の実施形態に係る光源ユニットと同一である。
図9は、第2変形例に係る光源ユニットを導光板側から見た光源ユニットの平面図である。第2変形例によれば、粘着シート36は、FPC32の第1接着領域42aにそれぞれ接着される複数の第1領域36aと、第3接着領域42cに接着される複数の第3領域36cと、第2接着領域42bに接着される複数の第2領域36bと、を有している。複数の第1領域36aは、第1接着領域42aにおいて、FPC32の長辺32aに沿って、所定の間隔を置いて配置されている。各第1領域36aは、隣合うLED34間の隙間に配置されている。第1、第3、第2領域36a、36c、36bは連続して形成され、隣合うLED34の間の第3接着領域36cを通り、第1接着領域42aから第2接着領域42bに亘って延在する矩形状を成している。
第2変形例において、光源ユニット30の他の構成は、前述した第1変形例に係る光源ユニットと同一である。第2変形例においては、導光板LGの入射面EFは、凸部を省略した平坦な入射面を採用している。
図10は、第3変形例に係る光源ユニットを導光板側から見た光源ユニットの平面図である。第3変形例によれば、粘着シート36の第1領域36aは、連続した帯状に形成され、FPC32の第1接着領域42aの全長に亘って接着されている。これにより、第1領域36aは、各LED34の出射面34aと対向する位置およびLED34間の隙間と対向する位置(凸部に対向する位置)に延在している。第1領域36aの幅は、第1接着領域42aの幅W1とほぼ等しく形成されている。複数の第3領域36cおよび第2領域36bは、それぞれ第1領域36aからFPC32の長辺32bまで延び、第3接着領域42cおよび第2接着領域42bに接着される。このように、粘着シート36の第1領域36aおよび第3領域36cは、前述した第1の実施形態の粘着シートと逆向きのくし歯形状に形成されている。
第3変形例において、光源ユニット30の他の構成は、前述した第1変形例に係る光源ユニットと同一である。
図11は、第4変形例に係る光源ユニットを導光板側から見た光源ユニットの平面図である。第4変形例によれば、粘着シート36は、第1領域36aのみを有し、第2領域および第3領域は省略されている。第1領域36aは、連続した帯状に形成され、FPC32の第1接着領域42aの全長に亘って接着されている。これにより、第1領域36aは、各LED34の出射面34aと対向する位置およびLED34間の隙間と対向する位置に延在している。また、FPC32は、第2接着領域を省略し、より狭い幅に形成されている。すなわち、FPC32は、第1接着領域42aの幅W1とLED34の幅(奥行方向の寸法)とを合計した幅とほぼ等しい幅に形成されている。
第4変形例において、光源ユニット30の他の構成は、前述した第1変形例に係る光源ユニットと同一である。
前述した第1ないし第4変形例に係る光源ユニットおよびバックライト装置においても、光源側の更なる狭額縁化を図ることができる。粘着シートの接着面積が減少するが、熱反応型の粘着シート36を用いることにより、高い接着力を維持し、FPC32と導光板LGとの剥がれを防止することができる。
なお、前述した第1の実施形態、第1、第3、第4変形例において、導光板LGの入射面EFは、凸部51を削除した平坦な入射面を採用可能である。
図12は、第5変形例に係る光源ユニットを導光板側から見た光源ユニットの平面図である。第5変形例によれば、光源としてのLED34の配列ピッチP2およびLED34間の間隔D2は、第1の実施形態における配列ピッチP1および間隔D1よりも小さく設定している(P2<P1、D2<D2)。これにより、LED34の設置数を増やしている。また、導光板LGの入射面EFと表示領域DAとの間隔をより狭くすることにより、光源ユニット30は表示領域DAにより接近して配置されている。
LED34間の間隔D2を狭めていることから、FPC(配線基板)32の第3接着領域および熱反応型の粘着シート36の第3領域を省略している。粘着シート36の複数の第1領域36aは、それぞれ独立した島状に形成され、第1接着領域42aの長手方向に沿って(長辺32aに沿って)並んで配置されている。第5変形例において、光源ユニット30の他の構成は、前述した第1の実施形態に係る光源ユニットと同一である。
図13は、第6変形例に係る光源ユニットを導光板側から見た光源ユニットの平面図である。第6変形例によれば、熱反応型の粘着シート36の第1領域36aは、連続した帯状に形成され、FPC32の第1接着領域42aの全長に亘って接着されている。これにより、第1領域36aは、各LED34の出射面34aと対向する位置およびLED34間の隙間と対向する位置に延在している。第6変形例において、光源ユニット30の他の構成は、前述した第5変形例に係る光源ユニットと同一である。
第6変形例によれば、粘着シート36の接着面積を増大することができる。また、かかる接着面積の増大とも相俟って、粘着シート36の第1領域36aはFPC32あるいは導光板LGに強固に接着されており、容易には剥がれない。このため、LED34の出射面34a側に設けられている場合でも輝度ムラの発生要因となることはない。また、LED34の出射面と導光板LG上方との間には粘着シート36が存在する。このため、万が一出射面からの導光板LG上方に光が漏れたとしても、当該光は粘着シート36に入射することとなり、粘着シート36がない場合と比較して光源周りの光漏れが抑制される。
図14は、第2の実施形態に係るバックライト装置の光源側を示す断面図である。
第2の実施形態によれば、バックライトユニット20のケースは、フレーム16を有し、金属の底板を省略している。代わりに、反射シートREがフレーム16の第1面SF1に固定され、底板を構成している。すなわち、反射シートREの周縁部は、例えば、両面テープによりフレーム16の第1面SF2に貼付され、反射シートREはフレーム16の下面側を覆っている。導光板LGは、フレーム16内で反射シートREの上に配置され、更に、導光板LG上に第1光学シートOS1および第2光学シートOS2が順に載置されている。光源ユニット30の構成および導光板LGおよびフレーム16への取付け構造は、前述した第1の実施形態と同一である。
上記構成の第2の実施形態によれば、ケースの底板を省略し、構成の簡略化、バックライト装置の薄型化、および狭額縁化を図ることができる。その他、第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図15は、第3の実施形態に係るバックライト装置の光源側を示す断面図である。
第3の実施形態によれば、バックライトユニット20のケース(ベゼル)23は、樹脂フレームを省略し、金属板のみで形成されている。すなわち、ケース23は、矩形状の底板17aと、底板17aの周縁に沿って立設された複数の側板17bとを一体に有し、金属板を折曲げて構成している。少なくとも光源側の側板17bは、3段に折曲げられ、段差部17cおよび上端のフランジ17dを有している。光源ユニット30のFPC32は、熱反応型の粘着シート36の第1領域36aおよび第2領域36bを介して、導光板LGの第2主面S2および側板17bの段差部17cに接着されている。また、両面テープTP1は、ケース23のフランジ17dに貼付され、更に、スペーサテープTP2を介して光源ユニット30のFPC32に貼付されている。
第3の実施形態によれば、上記構成のケース23を用いることにより、バックライト装置の部品点数の低減、一層の狭額縁化を図ることができる。なお、ケース23は、金属板に限らず、ポリカーボネート等の樹脂で成型することも可能であり、金属および樹脂のいずれも熱反応型の粘着シート36の接着は有効である。また、非金属のケースを用いる場合、非磁性となるため、アンテナ感度、タッチパネル感度の向上及び軽量化を図ることが可能である。
図16は、第4の実施形態に係るバックライト装置の光源側を示す断面図である。
第4の実施形態によれば、光源ユニット30のFPC32は、導光板LGの第2主面(下面)S2側およびフレーム16の第1面(下面)SF1側に配置されている。すなわち、FPC32の第1接着領域42aは、熱反応型の粘着シート36の第1領域36aにより、導光板LGの第2主面S2の入射面側端部に貼付されている。FPC32の第2接着領域42bは、粘着シート36の第2領域36bにより、フレーム16の第1面SF1に貼付されている。更に、FPC32の裏面(LED34が実装された面と反対側の面)は、例えば、両面テープTP2により、底板17に貼り付けられている。FPC32上の複数のLED34は、その出射面34aが導光板LGの入射面EFに対向あるいは当接した状態に配置されている。このように、光源ユニット30は、第1の実施形態の場合と上下逆向きに設置可能である。
上記のように構成された第4の実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施形態によりもたらされる他の作用効果について本明細書の記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものついては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
16…フレーム、20…バックライトユニット(バックライト装置)、
30…光源ユニット(光源装置)、32…配線基板(FPC)、34…LED、
36…熱反応型の粘着シート、36a…第1領域、36b…第2領域、
36c…第3領域42a…第1接着領域、42b…第2接着領域、
42c…第3接着領域、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、LQ…液晶層、
DA…表示領域、ED…額縁領域(非表示領域)、LG…導光板、
OS1…第1光学シート、OS2…第2光学シート。
Claims (14)
- 実装領域、接着領域、および長辺を有する配線基板と、
前記配線基板の実装領域に前記長辺に沿って並んで実装された複数の光源と、
前記配線基板の接着領域に接着された熱反応型の粘着シートと、を備え、
前記接着領域は、前記複数の光源と前記長辺との間に延在した第1接着領域と、それぞれ隣合う前記光源の間を通って前記第1接着領域まで延在した複数の第3接着領域と、を含み、
前記粘着シートは、前記第1接着領域上に接着され前記第1接着領域に沿って延在した第1領域を有している、
光源装置。 - 前記接着領域は、前記光源を挟んで前記第1接着領域の反対側に延在した第2接着領域を含み、
前記熱反応型の粘着シートは、前記第1接着領域上に接着された前記第1領域と、前記第2接着領域上に接着された第2領域と、を有している請求項1に記載の光源装置。 - 前記光源は、前記配線基板と交差する方向に延在する出射面と、前記出射面に対向した背面と、を有し、
前記第1接着領域の幅は、前記光源の前記出射面と背面との間の間隔よりも小さく、
前記粘着シートの第1領域は、前記第1接着領域の幅以下の幅を有し、前記第1接着領域に沿って延在している請求項1に記載の光源装置。 - 前記光源は、前記配線基板と交差する方向に延在する出射面と、前記出射面に対向した背面と、を有し、
前記第1接着領域の幅は、前記光源の前記出射面と背面との間の間隔よりも小さく、
前記粘着シートの第1領域は、前記第1接着領域の幅以下の幅を有し、前記長辺に沿って間隔を置いて設けられている請求項1に記載の光源装置。 - 前記粘着シートの第1領域は、隣合う光源間の隙間と対向する位置にそれぞれ設けられている請求項4に記載の光源装置。
- 前記複数の第3接着領域は、それぞれ隣合う前記光源の間を通って前記第1接着領域から前記第2接着領域まで延在し、
前記熱反応型の粘着シートは、それぞれ前記第3接着領域に接着された複数の第3領域を有している請求項2に記載の光源装置。 - 前記光源は、前記配線基板と交差する方向に延在する出射面と、前記出射面に対向した背面と、を有し、
前記第1接着領域の幅は、前記光源の前記出射面と背面との間の間隔よりも小さく、
前記粘着シートの第1領域は、前記第1接着領域の幅以下の幅を有し、前記長辺に沿って間隔を置いて設けられ、前記第3領域は、それぞれ前記第1領域に連続している請求項6に記載の光源装置。 - 前記粘着シートは、それぞれ前記第3接着領域に接着された複数の第3領域を有している請求項1に記載の光源装置。
- 前記第1領域は、前記長辺に沿って間隔を置いて設けられている請求項1に記載の光源装置。
- 出射面と、前記出射面と交差する入射面とを具備した導光板と、
前記入射面に光を入射する光源装置と、
フレームを有するケースと、を備え、
前記導光板および前記光源装置は、前記ケース内に配置され、
前記光源装置は、実装領域、第1接着領域、および第2接着領域を有する配線基板と、前記配線基板の実装領域に並んで実装された複数の光源と、第1領域および第2領域を有し前記配線基板あるいは前記複数の光源と前記導光板とに接着された熱反応型の粘着シートと、を備え、
前記配線基板の第2接着領域は、前記粘着シートの第2領域により前記フレームに接着されている、
バックライト装置。 - 前記配線基板は、長辺を有し、前記複数の光源は前記長辺に沿って並んで配置され、
前記配線基板の接着領域は、前記複数の光源と前記長辺との間に延在した前記第1接着領域と、前記光源を挟んで前記第1接着領域の反対側に延在した前記第2接着領域と、を含み、
前記熱反応型の粘着シートは、前記第1接着領域上に接着された前記第1領域と、前記第2接着領域上に接着された前記第2領域と、を有し、
前記配線基板の第1接着領域は前記導光板に重ねて配置され、前記粘着シートの第1領域が前記導光板に接着されている請求項10に記載のバックライト装置。 - 前記光源は、前記配線基板と交差する方向に延在する出射面と、前記出射面に対向した背面と、を有し、
前記第1接着領域の幅は、前記光源の前記出射面と背面との間の間隔よりも小さく、
前記粘着シートの第1領域は、前記第1接着領域の幅以下の幅を有し、前記第1接着領域に沿って延在している請求項11に記載のバックライト装置。 - 前記光源は、前記配線基板と交差する方向に延在する出射面と、前記出射面に対向した背面と、を有し、
前記第1接着領域の幅は、前記光源の前記出射面と背面との間の間隔よりも小さく、
前記粘着シートの第1領域は、前記第1接着領域の幅以下の幅を有し、前記長辺に沿って間隔を置いて設けられている請求項11に記載のバックライト装置。 - 液晶パネルと、
前記液晶パネルの背面に対向して設けられた請求項10から13のいずれか1項に記載のバックライト装置と、
を備える液晶表示装置。
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