JP7081150B2 - ガイライン保持ブラケット - Google Patents
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Description
図1~図5を参照して、第1実施形態のガイライン保持ブラケット50(図3参照)を備えるクレーン1(図1参照)について説明する。
このジブ20の中心軸(後述する中心軸20Axおよび中心軸20Bxを含む軸)の方向を、ジブ軸方向X(アタッチメント軸方向)とする。ジブ20の幅方向をジブ幅方向Y(アタッチメント幅方向)とする。ジブ幅方向Yは、ブーム15に対するジブ20の回転軸が延びる方向であり、上部旋回体13に対するブーム15の回転軸が延びる方向である。ジブ軸方向Xおよびジブ幅方向Yのそれぞれに直交する方向をジブ上下方向Z(アタッチメント上下方向)とする。ジブ上下方向Zにおいて、ジブ軸方向Xが水平方向になるようにジブ20が配置された場合のジブ20の下面から上面に向かう側をジブ上側Z1とし、その逆側をジブ下側Z2とする。なお、ジブ20は、ブーム15に対して起伏可能であるため、ジブ軸方向Xは水平方向とは限らず、ジブ上下方向Zは鉛直方向とは限らない。
図1に示すジブ20の接続(組立、連結)について説明する。ジブ20Aとジブ20Bとの連結について説明する。
まず、ジブ20が地面に置かれた状態(図示なし)で、ジブ20が組み立てられる場合について説明する。この場合、ジブ20Aの中心軸20Axとジブ20Bの中心軸20Bxとが直線上に並ぶように、ジブ20Aとジブ20Bとが地面に置かれる。このとき、ジブ20Aと同じ(またはほぼ同じ)長さのガイライン40Aが、ジブ20Aの背面20uに載せられた状態である。同様に、ジブ20Bと同じ(またはほぼ同じ)長さのガイライン40Bが、ジブ20Bの背面20uに載せられた状態である。この状態で、ジブ20Aとジブ20Bとが接続される。すると、ガイライン40Aの先端部とガイライン40Bの先端部との位置が合う(またはほぼ合う)ので、ガイライン40Aとガイライン40Bとの接続を容易に行える(図4参照)。よって、ジブ20の接続とガイライン40の接続とを別々に行う場合に比べ、接続作業を効率化できる。一方、この接続方法では、ジブ20が地面に置かれるので、ジブ20の全長分の作業スペースが地面に必要になる。そのため、作業現場によっては、必要な作業スペースを確保できないことがある。
そこで、図2に示すように、ジブ20Aの中心軸20Axに対してジブ20Bの中心軸20Bxが傾いた状態で、ジブ20Aとジブ20Bとが接続される場合がある。ジブ20Aの中心軸20Axに対してジブ20Bの中心軸20Bxを傾けることで、ジブ20の全長分の作業スペースがなくても(狭い敷地でも)、ジブ20の接続が可能になる。例えば、ブーム15およびジブ20が、地面に対して起こされた状態で、ジブ20の接続が行われる。具体的には例えば、図2に示す例では、ジブ20Aは、ジブ20Aよりも基端側の中間ジブ22および下部ジブ21を介して、上部ブーム15cに取り付けられている。ジブ20Aは、中心軸20Axが鉛直方向に対して傾くように、わずかに起こされた状態である。また、ガイライン40Aは、ジブ20Aの背面20uに載せられた状態である。一方、ジブ20Bは、例えば組立用クレーン(図示なし)で吊り上げられた状態である。ガイライン40Bは、ジブ20Bの背面20uに載せられた状態である。なお、このとき、ジブ20Bは、地面に置かれた状態でもよい。中心軸20Bxは、地面と平行でもよい。また、ジブ20Bが地面に置かれている場合は、例えば、ジブ20Bの背面20uに乗った作業者が作業を行う。ジブ20Bが吊り上げられている場合は、例えば、高所作業車に乗った作業者が作業を行う。
このとき、図3に示すように、ジブ20Aの中心軸20Axの方向に対して、ジブ20Bの中心軸20Bxの方向が傾いた状態(斜めの状態)である。この状態で、ジブ20Aの背面20u側のコネクタ20cと、ジブ20Bの背面20u側のコネクタ20cとが接続される。ここで、ガイライン40Aはジブ20Aと同じ(またはほぼ同じ)長さであり、ガイライン40Bはジブ20Bと同じ(またはほぼ同じ)長さである。そのため、ガイライン40Aの先端部とガイライン40Bの先端部とが干渉するおそれがある(図3において二点鎖線で示すガイライン40Aと、ガイライン40Bと、を参照)。これらが干渉すると、ジブ20Aの背面20u側の端部と、ジブ20Bの背面20u側の端部とを近づけることができない。そのため、ジブ20Aとジブ20Bとを接続できない。ここで、ジブ20Aとジブ20Bとを接続するために、ジブ20の接続とガイライン40の接続とを別々に行えば、作業の手間がかかる。具体的には例えば、ジブ20Aとガイライン40Aとを一体的に輸送し、ジブ20Aからガイライン40Aを一旦取り外し、ジブ20の接続とガイライン40の接続とを別々に行えば、取り外しおよび接続作業の手間がかかる。また、ジブ20Aとジブ20Bとを接続するために、ジブ20とガイライン40とを別々に輸送し、ジブ20の接続とガイライン40の接続とを別々に行えば、輸送および接続作業の手間がかかる。
ジブ20Aとジブ20Bとが、次のように地上で組み立てられてもよい。まず、ジブ20A(ジブ20Bでもよい)が地面に置かれ、中心軸20Axに対して中心軸20Bxが傾けられた状態で、ジブ20Aのジブ上側Z1のコネクタ20cと、ジブ20Bのジブ上側Z1のコネクタ20cと、が接続される。その後、ジブ20Bが地面に置かれる(中心軸20Bxが地面と平行になる)。この状態で、ジブ20Aのジブ下側Z2のコネクタ20cと、ジブ20Bのジブ下側Z2のコネクタ20cと、が接続されてもよい。この場合も、上記「(ジブ20の接続の例2)」の場合と同様に、ガイライン40Bの先端部と、ガイライン40Aの先端部とを、容易に接続できる。
ジブ20などは、次のように輸送される。ジブ20およびガイライン40が分解された状態とされる。また、ジブ20Aの背面20uに、ガイライン40Aが載せられる(格納される)。この状態で、ジブ20Aとガイライン40Aとが一体的に輸送される。この様に輸送される際、ガイライン保持ブラケット50により、ジブ20Aに対してガイライン40Aの先端部を保持することができる。
図3に示すガイライン保持ブラケット50による効果は次の通りである。
ガイライン保持ブラケット50は、分解された状態のジブ20(アタッチメント)(ジブ20A)に載せられた、分解された状態のガイライン40(ガイライン40A)を保持可能である。ガイライン保持ブラケット50は、ガイライン保持部60と、支持部70と、を備える。ガイライン保持部60は、ジブ20Aの背面20uのジブ軸方向X(アタッチメント軸方向)における端部に配置される。ガイライン保持部60は、ガイライン40Aの先端部を保持する。ジブ軸方向Xおよびジブ幅方向Y(アタッチメント幅方向)のそれぞれに直交する方向を、ジブ上下方向Z(アタッチメント上下方向)とする。
[構成2]図5に示すように、支持部70は、固定部71と、アーム部73と、を備える。固定部71は、ジブ20Aに固定される。アーム部73は、ジブ幅方向Yの回転軸Aを中心に回転可能に固定部71に取り付けられ、回転軸Aから離れた位置でガイライン保持部60を支持する。
図6~図9を参照して、第2実施形態のガイライン保持ブラケット250について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、第2実施形態のガイライン保持ブラケット250のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付すなどして、説明を省略した。共通点の説明を省略する点については、他の実施形態も同様である。相違点は、支持部270の構成である。
図8に示すガイライン保持部60は、次の範囲でジブ上下方向Zに移動可能である。ガイライン保持部60の下側部分61bが台部71aのジブ上側Z1の面に接触する状態から、被ガイド部抜止部材277が台部71aのジブ下側Z2の面に接触する状態までの間で、ガイライン保持部60が、ジブ上下方向Zに移動可能である。
図9に示すガイライン保持ブラケット250による効果は次の通りである。
(第3の発明の効果)
[構成3]支持部270は、ガイド部271cと、被ガイド部275と、を備える。ガイド部271cは、ジブ20Aに固定される。被ガイド部275は、ジブ上下方向Zにスライド可能にガイド部271cに取り付けられ、ガイライン保持部60を支持する。
図10を参照して、第3実施形態のガイライン保持ブラケット350について、第1実施形態(図5参照)との相違点を説明する。相違点は、ガイライン保持ブラケット350が上位置保持部379を備える点である。
上位置保持部379は、次のように用いられる。図3に示すジブ20Aとジブ20Bとが接続される前に、図10に示す上位置保持部379により、ガイライン保持部60が、上位置で保持される。この状態で、図3に示すように、中心軸20Axに対して中心軸20Bxが傾いた状態で、ジブ20Aとジブ20Bとが近づけられる。このとき、ガイライン40Aの先端部は、ガイライン40Bの先端部に対してジブ上下方向Zにずれた状態で保持されている。よって、ジブ20Aとジブ20Bとを近づける際には、ガイライン40Bの先端部に対してガイライン40Aの先端部をジブ上側Z1にずらす作業(例えば手作業)を行う必要がない。よって、ジブ20の接続の作業を容易に行える。
図10に示すガイライン保持ブラケット350による効果は、次の通りである。
[構成4]ガイライン保持ブラケット350は、上位置保持部379を備える。上位置保持部379は、ガイライン保持部60のジブ上下方向Zへの移動可能範囲の中で最もジブ下側Z2の位置(最下位置)よりもジブ上側Z1の位置(上位置)で、ガイライン保持部60を保持する。
図11を参照して、第4実施形態のガイライン保持ブラケット450について、主に第2実施形態(図9参照)との相違点を説明する。相違点は、ガイライン保持ブラケット450が上位置保持部479を備える点である。
図12を参照して、第5実施形態のガイライン保持ブラケット550について、第1実施形態(図4参照)との相違点を説明する。相違点は、ガイライン保持ブラケット550の配置および構造である。
本実施形態では、ジブ20Aおよびジブ20Bのそれぞれに、ガイライン保持ブラケット550が設けられる。よって、ジブ20Aとジブ20Bとの接続時に、ガイライン40の先端部の位置の調整を行う際に、ガイライン40Aの先端部、およびガイライン40Bの先端部のそれぞれをジブ上下方向Zに移動させることができる。よって、ガイライン40Aの先端部、およびガイライン40Bの先端部の一方のみがジブ上下方向Zに移動可能である場合に比べ、ガイライン40の先端部の位置の調整を容易に行える。
図13を参照して、第6実施形態のガイライン保持ブラケット650について、主に第2実施形態(図7参照)との相違点を説明する。相違点は、ガイライン保持ブラケット650の配置および構造である。
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。
20、20A ジブ(アタッチメント)
40、40A ガイライン
50、250、350、450、550、650 ガイライン保持ブラケット
60 ガイライン保持部
61a 凹部
70、270 支持部
71、271、571、671 固定部
73 アーム部
271c ガイド部
275 被ガイド部
379、479 上位置保持部
A 回転軸
X ジブ軸方向(アタッチメント軸方向)
Y ジブ幅方向(アタッチメント幅方向)
Z ジブ上下方向(アタッチメント上下方向)
Claims (5)
- 分解された状態のアタッチメントに載せられた分解された状態のガイラインを保持可能なガイライン保持ブラケットであって、
前記アタッチメントの背面のアタッチメント軸方向における端部に配置され、前記ガイラインの先端部を保持するガイライン保持部と、
前記ガイライン保持部を支持する支持部と、
を備え、
前記アタッチメントを有するクレーンが作業姿勢のとき、前記ガイラインは、前記ガイライン保持部から外された状態であり、
前記ガイライン保持部は、凹部を備え、
前記凹部は、アタッチメント軸方向およびアタッチメント幅方向のそれぞれに直交する方向であるアタッチメント上下方向における上側を向いた状態で、前記ガイラインの先端部を受け、
前記支持部は、前記凹部がアタッチメント上下方向上側を向いた状態を維持しながら、アタッチメント上下方向に移動可能に前記ガイライン保持部を支持し、アタッチメント幅方向への前記ガイライン保持部の移動を規制する、
ガイライン保持ブラケット。 - 分解された状態のアタッチメントに載せられた分解された状態のガイラインを保持可能なガイライン保持ブラケットであって、
前記アタッチメントの背面のアタッチメント軸方向における端部に配置され、前記ガイラインの先端部を保持するガイライン保持部と、
アタッチメント軸方向およびアタッチメント幅方向のそれぞれに直交する方向であるアタッチメント上下方向に移動可能に前記ガイライン保持部を支持し、アタッチメント幅方向への前記ガイライン保持部の移動を規制する支持部と、
を備え、
前記ガイライン保持部は、
前記ガイラインの先端部を受ける凹部を有するガイライン保持フレームと、
前記ガイライン保持フレームに着脱可能に取り付けられるガイライン抜止部材と、
を備え、
前記ガイライン抜止部材は、前記凹部内に配置された前記ガイラインが前記ガイライン保持フレームから抜けないように、前記凹部内に配置された前記ガイラインよりもアタッチメント上下方向上側に配置される、
ガイライン保持ブラケット。 - 請求項1または2に記載のガイライン保持ブラケットであって、
前記支持部は、
前記アタッチメントに固定される固定部と、
前記アタッチメント幅方向の回転軸を中心に回転可能に前記固定部に取り付けられ、前記回転軸から離れた位置で前記ガイライン保持部を支持するアーム部と、
を備える、
ガイライン保持ブラケット。 - 請求項1または2に記載のガイライン保持ブラケットであって、
前記支持部は、
前記アタッチメントに固定されるガイド部と、
アタッチメント上下方向にスライド可能に前記ガイド部に取り付けられ、前記ガイライン保持部を支持する被ガイド部と、
を備える、
ガイライン保持ブラケット。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載のガイライン保持ブラケットであって、
前記ガイライン保持部のアタッチメント上下方向への移動可能範囲の中で最もアタッチメント上下方向下側の位置よりもアタッチメント上下方向上側の位置で、前記ガイライン保持部を保持する上位置保持部を備える、
ガイライン保持ブラケット。
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