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JP7075784B2 - エンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、物体の位置等を検出するエンコーダに関する。
上記エンコーダとして、従来から、例えば、モータの回転角度位置等を検出するロータリエンコーダ(下記特許文献1参照)や、直線移動軸における物体の移動位置等を検出するリニアエンコーダなどが知られている。
これらのエンコーダは、一般的に、目盛りに相当する被検出パターンが形成されたスケールと、このスケールに形成された被検出パターンを検出し、検出した被検出パターンに応じた検出信号を出力する検出センサと、検出センサから出力された検出信号を基に前記スケールと前記検出センサとの相対的な位置関係を算出する位置算出器とを備えて構成され、前記スケールと検出センサとが相対的に移動可能に設けられている。
そして、従来、前記ロータリエンコーダには、例えば、図5に示すようなセパレートタイプのものと、図6に示すようなユニットタイプのものが知られている。
図5に例示したロータリエンコーダ100は、例えば、適宜回転体に取り付けられるリング状のスケール101と、このスケール101の外周面と対峙するように固定される検出ヘッド102とから構成され、スケール101は、被検出パターンとして、その外周面に、中心軸と平行且つ所定ピッチ間隔で形成された目盛りを有している。
また、前記検出ヘッド102には、検出センサ及び位置算出器が内蔵されている。検出センサは、回転するスケール102との相対的な回転角度位置を検出し、位置算出器は検出センサによって検出された相対的な回転角度位置を基に、所定の原点となる角度位置(回転原点)からのスケール102の現在の回転角度位置を算出し、算出した角度位置に係る信号(データ)を外部に出力する。
一方、図6に示したユニットタイプのロータリエンコーダ110は、例えば、上述したセパレートタイプのロータリエンコーダ100と同様のリング状スケール及び検出ヘッドを、所定のケーシング111内に収納した構成を備える。リング状スケールはケーシング内で回転自在に支持され、また、検出ヘッドは、ケーシング111内でリング状スケールの外周面と対峙するように固定される。そして、このロータリエンコーダ110においても、回転するスケールとの相対的な回転角度位置が検出センサによって検出され、検出センサによって検出された相対的な回転角度位置を基に、所定の原点となる角度位置(回転原点)からのスケールの現在の回転角度位置が位置算出器によって算出され、算出された回転角度位置に係る信号(データ)が外部に出力される。
このように構成されるユニットタイプのロータリエンコーダ110は、例えば、モータのように、検出対象の回転体が適宜ケーシング内に収納され、回転体の回転軸がケーシングから延出された装置において、当該回転体の回転角度位置や回転速度を検出するために用いられ、前記回転軸にスケールが連結された状態で前記ケーシングに取り付けられて使用される。
また、前記リニアエンコーダは、スケールが直線状に設けられる点を除いて、前記ロータリエンコーダとほぼ同様の構成を備えており、スケールと検出センサとのいずれか一方が移動体に配設される。そして、スケールと検出センサとの相対的な位置関係が当該検出センサにより検出され、検出された位置関係に基づいて、所定の原点を基準としたスケールと検出センサとの相対的な位置が位置算出器によって算出される。
そして、このようなエンコーダは、従来、例えば、移動体(回転体を含む)の位置制御に用いられており、このエンコーダによって移動体の位置を検出しながら、当該移動体を駆動する駆動装置を適宜制御装置により制御して、当該移動体を目標とする位置に位置制御する。
特開平6-18547号公報
ところで、近年、前記エンコーダはその性能が向上しており、その検出速度は前記制御装置側の処理速度よりもかなり高速になっている。具体的には、エンコーダでは数十MHz(例えば、20MHz(5×10-2μs))での位置検出が可能であるが、制御装置側の処理速度は数KHz~十数KHz(例えば、10KHz(100μs))となっている。この現象を具体例に従って簡単に言うと、エンコーダでは1秒間に2000万点の位置検出を行っているが、制御装置側では、1秒間に1万点しか位置データを参照していないということである。
したがって、この具体例では、エンコーダは100μsの時間間隔で制御装置側に位置データを出力することになるが、従来、エンコーダは100μsの間に検出された2000点の位置データの平均値を出力するのではなく、直近の数十点の位置データの平均値を出力するように構成されていた。これは、100μs間の位置データの平均値を使用すると、制御装置がデータの出力時から50μsだけ遡った過去の位置データを参照して制御することに等しため、精度の良い位置制御を行うことができないからであり、直近の数十点の位置データの平均値を参照することで、出力時点に近い位置データを参照することができ、正確で精度の良い位置制御を行うことができると考えられたからである。
ところが、この直近の数十点の位置データは、100μsの間に得られる2000点の位置データに比べると極わずかな数のデータであるため、当該直近の位置データがノイズの影響を受けていると、これを除去し難く、制御装置側で精度の良い位置制御を行うことができないという別の問題があった。
一方、前記エンコーダは100μsの間に2000点という膨大な位置データを検出しており、これらの位置データを基に、出力時点のより正確な位置データを推定できれば、取得された位置データを有効に活用することができて好ましい。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであって、所定間隔の出力間に得られた位置データを、従来に比べてより広い範囲で使用することにより、出力時点の位置データをより正確に推定することができるエンコーダの提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
目盛りに相当する被検出パターンを有するスケールと、該スケールの被検出パターンを検出し、検出した被検出パターンに応じた検出信号を出力する検出センサと、該検出センサから出力された検出信号を基に前記スケールと前記検出センサとの間の相対的な位置関係を所定のサンプリング間隔で算出する位置算出器とを備えたエンコーダであって、
前記位置算出器によって算出された位置データを記憶する位置データ記憶部と、
算出すべき時点の前記スケールと前記検出センサとの間の相対的な位置データを、前記位置データ記憶部に格納された位置データを基に算出して出力する位置推定部とを備え、
前記位置推定部は、前記算出すべき時点からそれぞれ予め定められた時間遡った第1の時点及び第2の時点における位置データをそれぞれ算出し、得られた第1の時点及び第2の時点の位置データを基に、前記算出すべき時点の位置データを算出するように構成され、
前記位置推定部は、更に、前記第1の時点を中心とした第1の時間幅において得られた位置データをディジタルフィルタにより処理して前記第1の時間幅における代表値としての前記第1の時点の位置データを算出するとともに、前記第2の時点を中心とした第2の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第2の時間幅における代表値としての前記第2の時点の位置データを算出するように構成されたエンコーダに係る。
この態様(第1態様)のエンコーダによれば、前記位置算出器により所定のサンプリング間隔で前記スケールと前記検出センサとの間の相対的な位置データが算出され、算出された位置データが前記位置データ記憶部に格納される。
そして、この位置データ記憶部に格納された位置データを基に、前記位置推定部により、予め定められた時間間隔で設定された時点(算出すべき時点)の前記スケールと前記検出センサとの間の相対的な位置データが算出(推定)され、算出された位置データが外部に出力される。尚、算出すべき時点は処理(推定)時点から予め定められた時間だけ進んだ時点であり、推定処理は算出すべき時点から予め定められた時間遡った時点で実行される。
その際、前記位置推定部は、前記算出すべき時点からそれぞれ予め定められた時間遡った第1の時点及び第2の時点における位置データを算出し、得られた第1の時点及び第2の時点の位置データを基に、前記算出すべき時点の位置データを算出する。尚、前記第1の時間幅における代表値としての前記第1の時点の位置データは、前記第1の時点を中心とした第1の時間幅において得られた位置データをディジタルフィルタにより処理することによって算出され、前記第2の時間幅における代表値としての前記第2の時点の位置データは前記第2の時点を中心とした第2の時間幅において得られた位置データをディジタルフィルタにより処理することによって得られる。また、第1の時点及び第2の時点は、今回算出すべき時点と前回算出すべき時点との間に設定されているのが好ましく、そのいずれか一方は、できるだけ前記処理時点に近い時点に設定されているのが好ましい。
斯くして、このエンコーダによれば、算出すべき時点におけるスケールと検出センサとの間の相対的な位置データを推定するようにしているので、時間遅れの無い正確な位置データを得ることができ、例えば、この位置データを用いて位置制御する場合には、時間遅れを生じ難いという意味において、正確な位置制御を実現することができる。
また、このエンコーダでは、第1の時点を中心とした第1の時間幅において得られた位置データを処理することによって得られた第1の時点の位置データと、第2の時点を中心とした第2の時間幅において得られた位置データを処理することによって得られた第2の時点の位置データとを用いて、前記算出すべき時点(出力時点)のスケールと検出センサとの相対的な位置データを推定しており、位置検出器によって検出された位置データの使用範囲を、従来に比べてより広い範囲に設定することができる、言い換えれば従来に比べてより多くの位置データを用いることができるので、前記出力時点の位置データをより正確に算出(推定)することができる。
尚、前記代表値は字句通り、対応する時間幅における代表としての位置データであり、当該時間幅における位置データをディジタルフィルタにより処理することよって得られる値である。また、前記ディジタルフィルタは、アルゴリズム等による数値演算を用いて、特定の成分を抽出する機能を意味し、その一例としては、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタ、バンドストップフィルタや平均化フィルタなどを挙げることができるが、ここでは平均値、最大値又は最小値等を得る処理も含む広義のディジタルフィルタとして述べている。
この第1態様において、前記位置推定部は、前記算出すべき時点tの位置データP(t)を下式によって算出する構成とすることができる。
P(t)=P(t)+v×(t-t
但し、
=(P(t)-P(t))/(t-t
である。
前記時点tは予め定めた時刻から所定時間経過した時刻である。
前記tは前記第1の時点であり、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻である。
前記P(t)は、第1の時点tの位置データであり、前記第1の時点tを中心とした第1の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第1の時間幅における代表値である。
前記tは前記第2の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。
前記P(t)は、第2の時点tの位置データであり、前記第2の時点tを中心とした第2の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第2の時間幅における代表値である。
前記vは、第1の時点tと第2の時点tとの間におけるスケールと検出センサとの相対的な移動速度であり、算出すべき時点tの位置データP(t)は、スケールと検出センサとが、この移動速度vで第1の時点tから移動して時点tとなったときに到達すると推定される位置(データ)である。
また、本発明の別の態様(第2態様)では、前記位置推定部は、上述した第1態様における処理に加えて、更に、前記算出すべき時点から予め定められた時間遡った第3の時点における位置データを算出し、得られた第1の時点、第2の時点及び第3の時点の位置データを基に、前記算出すべき時点の位置データを算出するように構成され、
前記位置推定部は、更に、前記第3の時点を中心とした第3の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第3の時間幅における代表値としての前記第3の時点の位置データを算出するように構成される。
この第2態様では、第1態様に比べてより多くの位置データを用いて前記出力時点の位置データを算出することができるので、当該出力時点の位置データをより正確に算出することができる。
そして、この第2態様において、前記位置推定部は、前記算出すべき時点tの位置データP(t)を下式によって算出する構成とすることができる。
P(t)=P(t)+v×(t-t)+(α×(t-t)/2
但し、
=(P(t)-P(t))/(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
α=2(v-v)/(t-t
である。
前記tは前記第3の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。
前記P(t)は、第3の時点tの位置データであり、前記第3の時点tを中心とした第3の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第3の時間幅における代表値である。
この算出式は、スケールと検出センサとが加速度αを伴って移動している場合の、前記出力時におけるスケールと検出センサとの相対的な位置データを算出する式であり、末尾の項が加速度の影響を考慮した補正項となっている。
斯くして、この態様のエンコーダによれば、前記位置推定部により、加速度を考慮して前記出力時点の位置データが算出されるので、当該出力時点の位置データをより正確に算出することができる。
また、本発明の更に別の態様(第3態様)では、前記位置推定部は、前記第2態様における処理に加えて、更に、前記算出すべき時点から予め定められた時間遡った第4の時点における位置データを算出し、得られた第1の時点、第2の時点、第3の時点及び第4の時点の位置データを基に、前記算出すべき時点の位置データを算出するように構成され、
前記位置推定部は、更に、前記第4の時点を中心とした第4の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第4の時間幅における代表値としての前記第4の時点の位置データを算出するように構成される。
この第3態様では、第2態様に比べてより多くの位置データを用いて前記出力時点の位置データを算出することができるので、当該出力時点の位置データをより正確に算出することができる。
そして、この第3態様において、前記位置推定部は、前記算出すべき時点tの位置データP(t)を下式によって算出する構成とすることができる。
P(t)=P(t)+v×(t-t)+(α×(t-t)/2+(j×(t-t)/6
但し、
=(P(t)-P(t))/(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
α=2(v-v)/(t-t
α=2(v-v)/(t-t
j=(α-α)/(t-t
である。
前記tは前記第4の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。
前記P(t)は、第4の時点tの位置データであり、前記第4の時点tを中心とした第4の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第4の時間幅における代表値である。
この算出式は、スケールと検出センサとが加加速度jを伴って移動している場合の、前記出力時におけるスケールと検出センサとの相対的な位置データを算出する式であり、末尾の項が加加速度の影響を考慮した補正項となっている。
斯くして、この態様のエンコーダによれば、前記位置推定部により、加加速度を考慮して前記出力時点の位置データが算出されるので、当該出力時点の位置データを更に正確に算出することができる。
また、本発明の更に別の態様(第4態様)では、前記位置推定部は、前記第1態様における処理に加えて、更に、前記算出すべき時点から予め定められた時間遡った第3の時点及び第4の時点における位置データを算出し、得られた第1の時点、第2の時点、第3の時点及び第4の時点の位置データを基に、前記算出すべき時点の位置データを算出するように構成され、
前記位置推定部は、更に、前記第3の時点を中心とした第3の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第3の時間幅における代表値としての前記第3の時点の位置データを算出するとともに、前記第4の時点を中心とした第4の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第4の時間幅における代表値としての前記第4の時点の位置データを算出するように構成され、
前記第3の時間幅及び第4の時間幅は、前記第1の時間幅及び第2の時間幅に比べて、十分に大きな時間幅となっている。
この構成のエンコーダによれば、例えば、算出すべき時点の位置データを、第1の時点及び第2の時点の位置データから推定することができ、同じく算出すべき時点の位置データを第3の時点及び第4の時点から推定することができる。そして得られた2つの推定値からより正確な推定値が算出される。
具体的には、この第4態様では、前記位置推定部は、前記算出すべき時点tの位置データP(t)を下式によって算出するように構成される。
Δ≦Rのとき、P(t)=P(t)+Δ/R
Δ>Rのとき、P(t)=Pa(t)
但し、
Δ=P(t)-P(t)
(t)=P(t)+v×(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
(t)=P(t)+v×(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
である。
また、t>tであり、前記第3の時間幅及び第4の時間幅は、前記第1の時間幅及び第2の時間幅に比べて、十分に大きな幅を有している。また、Rは予め設定された基準値である。
この態様では、第1の時点tにおける位置データP(t)、及び第2の時点tにおける位置データP(t)を用いて時点tにおける回転角度位置P(t)が推定される。また、第3の時点tにおける回転角度位置P(t)、及び第4の時点tにおける回転角度位置P(t)を用いて時点tにおける回転角度位置P(t)が推定される。
そして、この2つの推定値P(t)及びP(t)から、その差分値Δを算出し、この差分値Δが予め定めた基準値Rを上回る場合(Δ>Rのとき)には、推定値P(t)及びP(t)がノイズの影響を受けていると判断して、推定時に近い回転角度位置データを用いて算出したPa(t)を推定値P(t)とし、差分値Δが基準値R以下である場合(Δ≦Rのとき)には、推定値P(t)及びP(t)があまりノイズの影響を受けていないと判断して、Pa(t)及びP(t)を用いて推定値P(t)を推定する。
斯くして、この態様によれば、ノイズの影響を考慮した推定値P(t)を算出することができるので、前記出力時点の回転角度位置をより正確に算出(推定)することができる。
以上説明したように、本発明に係るエンコーダによれば、算出すべき時点におけるスケールと検出センサとの間の相対的な位置データを推定するようにしているので、時間遅れの無い正確な位置データを得ることができ、例えば、この位置データを用いて位置制御する場合には、時間遅れを生じ難いという意味において、正確な位置制御を実現することができる。
また、このエンコーダでは、第1の時点を中心とした第1の時間幅において得られた位置データをディジタルフィルタにより処理することによって得られた第1の時点の位置データと、第2の時点を中心とした第2の時間幅において得られた位置データをディジタルフィルタにより処理することによって得られた第2の時点の位置データとを用いて、前記算出すべき時点(出力時点)のスケールと検出センサとの相対的な位置データを推定しており、位置検出器によって検出された位置データの使用範囲を、従来に比べてより広い範囲に設定することができる、言い換えれば従来に比べてより多くの位置データを用いることができるので、前記出力時点の位置データをより正確に算出(推定)することができる。
本発明の一実施形態に係るロータリエンコーダ、及びこのロータリエンコーダが取り付けられる主軸ユニットの概略構成を一部断面で示した正面図である。 本実施形態に係るロータリエンコーダの概略構成を示したブロック図である。 本実施形態に係るロータリエンコーダの処理を説明するための説明図である。 本発明の他の実施形態に係るロータリエンコーダの処理を説明するための説明図である。 一般的なセパレートタイプのロータリエンコーダを示した斜視図である。 一般的なユニットタイプのロータリエンコーダを示した斜視図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るロータリエンコーダ、及びこのロータリエンコーダが取り付けられる主軸ユニットの概略構成を一部断面で示した正面図であり、図2は、本実施形態に係るロータリエンコーダの概略構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本例のロータリエンコーダ1は、主軸ユニット20の後端部(図示右側端部)に設けられる。主軸ユニット20は、主軸22、この主軸22を回転自在に支持するハウジング21、ハウジング21内に設けられて主軸22を回転させる主軸モータ(図示せず)などから構成される。また、主軸22は、その前端部22aがハウジング21の前端部から前方に突出し、その後端部22bがハウジング21の後端部から後方に突出している。
前記ロータリエンコーダ1は、前記主軸ユニット20を構成する主軸22の回転角度位置を検出するために当該主軸ユニット20に設けられるもので、図1及び図2に示すように、スケール2及び検出ヘッド3から構成される所謂セパレートタイプのロータリエンコーダである。
前記スケール2は、図5に示したリング状のスケール101と同様の構成を備えるものであり、被検出パターンとして、その外周面に、その中心軸と平行な筋状の歯が所定ピッチ間隔で形成されている。このスケール2は、図1に示すように、主軸22の後端部22bに当該主軸22と同軸となるように取り付けられている。
前記検出ヘッド3は、回転する前記スケール2の外周面と一定の間隔で対峙するように、取付部材11を介してハウジング21の後端部に取り付けられている。この取付部材11は円筒状をしており、前記検出ヘッド3は当該取付部材11の内周面に固定されている。そして、取付部材11の開口部は蓋体12によって閉塞されている。
前記検出ヘッド3は、図2に示すように、検出センサ4、図示しないバイアス磁石、位置算出器5、位置データ記憶部6、位置推定部7及び入出力部8から構成される。尚、位置算出器5、位置データ記憶部6、位置推定部7及び入出力部8はそれぞれ適宜電子回路を備えた電子ディバイスによって実現される。
尚、主軸ユニット20は、このロータリエンコーダ1によって検出される主軸22の回転角度位置を基に、図示しない制御装置によってその作動が制御される。
前記バイアス磁石(図示せず)はバイアス磁界を生じさせ、検出センサ4は、筋状の歯を備えた前記スケール2が回転することによって生じるバイアス磁界の変動(サイン曲線を描く変動)から、当該スケール2との相対的な回転角度位置を所定の時間間隔(サンプリング間隔)(例えば、上述した20MHz)で検出し、位置算出器5は、検出センサ4によって検出された相対的な回転角度位置を基に、予め定められた原点となる角度位置(回転原点)からのスケール2の現在の回転角度位置を算出し、算出した回転角度位置データを位置データ記憶部6に格納する。尚、この回転原点もスケール2と検出センサ4との相対的な位置関係であることには変わりない。
前記位置推定部7は、前記位置データ記憶部6に格納された回転角度位置データを基に、算出すべき時点の前記スケール2の回転角度位置を算出(推定)して、入出力部8から外部(例えば、制御装置)に出力する。尚、算出すべき時点は予め定められた時間間隔で設定される時点であって、前記サンプリング間隔よりもかなり長い間隔であり、推定した回転角度位置が出力される先、例えば、制御装置の演算速度と同じ時間間隔(例えば、上述した10KHz)に設定される。また、この算出すべき時点は、処理(推定)時点から予め定められた時間進んだ時点であり、推定処理は算出すべき時点から予め定められた時間遡った時点で実行される。また、前記位置データ記憶部6には、位置推定部7における演算に必要な時間幅の回転角度位置データが少なくとも格納されている。
そして、前記位置推定部7は、以下の数式1に従って、前記スケール2の回転角度位置P(t)を算出する。
(数式1)
P(t)=P(t)+v×(t-t)+(α×(t-t)/2+(j×(t-t)/6
但し、
=(P(t)-P(t))/(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
α=2(v-v)/(t-t
α=2(v-v)/(t-t
j=(α-α)/(t-t
である。
尚、前記時点tは予め定めた時刻(即ち、推定処理時刻)から所定時間経過した時刻である。
図3に示すように、前記tは第1の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻である。前記P(t)は、前記第1の時点tにおける回転角度位置データであって、前記第1の時点tを中心とした第1の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データをディジタルフィルタである平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第1の時間幅twにおける代表値である。
また、前記tは第2の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、前記第2の時点tにおける回転角度位置データであって、前記第2の時点tを中心とした第2の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データを前記平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第2の時間幅twにおける代表値である。
また、前記tは第3の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第3の時点tにおける回転角度位置データであり、前記第3の時点tを中心とした第3の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データを前記平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第3の時間幅twにおける代表値である。
前記tは前記第4の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第4の時点tの回転角度位置データであり、前記第4の時点tを中心とした第4の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データを前記平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第4の時間幅twにおける代表値である。
上述したように、前記数式1の第1項であるP(t)は、前記第1の時点tにおける回転角度位置データであって、前記第1の時点tを中心とした第1の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データの平均値である。本例では、このP(t)を基に、算出すべき時点tにおけるスケール2の回転角度位置P(t)を推定する。
具体的には、この回転角度位置P(t)を、第1の時点tにおける回転角度位置P(t)と第2の時点tにおける回転角度位置P(t)との変化率(言い換えれば、スケール2の回転速度)がv(数式1の第2項)であるとき、スケール2が第1の時点tから推定時点tまでこの回転速度vと同じ回転速度で回転したとして推定する。したがって、数式1の第2項は、スケール2の回転速度vに基づいて推定されるスケール2の回転移動量を意味する。
また、数式1の第3項はスケール2が加速度を伴って移動している場合の補正項である。図3に示すように、第3の時点tから第2の時点tまでの間のスケール2の平均回転速度、即ち、(t+t)/2の時点の回転速度をvとし、第2の時点tから第1の時点tまでの間のスケール2の平均回転速度、即ち、(t+t)/2の時点の回転速度をvとしたとき、(t+t)/2の時点から(t+t)/2の時点までの間の回転速度の変化率、即ち加速度αは、上述したように、
α=2(v-v)/(t-t
となる。
そして、この加速度αが第1の時点tから推定時間tまでの間に回転角度位置に与える影響(値)は、加速度αを時間(t→t)について2階積分した数式(α×(t-t)/2によって算出することができる。
また、数式1の第4項はスケール2が加加速度を伴って移動している場合の補正項である。図3に示すように、第4の時点tから第3の時点tまでの間のスケール2の平均回転速度、即ち、(t+t)/2の時点の回転速度をvとし、第3の時点tから第2の時点tまでの間のスケール2の平均回転速度、即ち、(t+t)/2の時点の回転速度をvとしたとき、(t+t)/2の時点から(t+t)/2の時点までの間の回転速度の変化率、即ち加速度αは、上述したように、
α=2(v-v)/(t-t
となる。
したがって、上述のようにして算出されるαも参照すると、第3の時点tから第2の時点tまでの間のスケール2の加速度の変化率、即ち、加加速度jは、上述したように、
j=(α-α)/(t-t
となる。
そして、この加加速度jが第1の時点tから推定時間tまでの間に回転角度位置に与える影響(値)は、加加速度jを時間(t→t)について3階積分した数式(j×(t-t)/6によって算出することができる。
以上の構成を備えた本例のロータリエンコーダ1によれば、検出センサ4によって、所定のサンプリング間隔毎にスケール2との相対的な回転角度位置が検出されるとともに、検出された相対的な回転角度位置を基に、位置算出器5によって、予め定められた原点となる角度位置(回転原点)からのスケール2の現在の回転角度位置が算出され、算出された回転角度位置データが位置データ記憶部6に格納される。
そして、前記位置推定部7によって、前記位置データ記憶部6に格納された回転角度位置データを基に、算出すべき時点の前記スケール2の回転角度位置を算出(推定)して、入出力部8から外部(例えば、制御装置)に出力する。その際、当該位置推定部7は、上述した数式1にしたがって、スケール2の回転角度位置を算出する。
斯くして、本例のロータリエンコーダ1によれば、算出すべき時点におけるスケール2と検出センサ4との間の相対的な回転角度位置を推定するようにしているので、時間遅れの無い信頼性が高い回転角度位置を得ることができ、例えば、この回転角度位置データを用いて位置制御する場合には、時間遅れを生じ難いという意味において、正確で信頼性の高い位置制御を実現することができる。
また、このロータリエンコーダ1によれば、前記位置推定部7により、第1の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データ、第2の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データ、第3の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データ、及び第4の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データを用いて、前記算出すべき時点(出力時点)のスケール2と検出センサ4との相対的な回転角度位置を推定するようにしており、位置検出器5によって検出された回転角度位置データの使用範囲を、従来に比べてより広い範囲に設定することができる、言い換えれば従来に比べてより多くの回転角度位置データを用いることができるので、前記出力時点の回転角度位置をより正確に算出(推定)することができる。
また、本例のロータリエンコーダ1によれば、スケール2と検出センサ4とが加速度及び加加速度を伴って移動している場合に、この加速度及び加加速度を考慮した回転角度位置を算出するようにしているので、前記出力時点の回転角度位置をより正確に算出(推定)することができる。
以上、本発明の具体的な実施の形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、前記位置推定部7は、上述した数式1に代えて下記数式2及び数式3に従って、前記スケール2の回転角度位置P(t)を算出するように構成されていても良い。
(数式2)
Δ≦Rのとき、P(t)=P(t)+Δ/R
(数式3)
Δ>Rのとき、P(t)=Pa(t)
但し、
Δ=P(t)-P(t)
(t)=P(t)+v×(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
(t)=P(t)+v×(t-t
=(P(t)-P(t))/(t-t
である。
また、図4に示すように、前記tは第1の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻である。前記P(t)は、前記第1の時点tにおける回転角度位置であって、前記第1の時点tを中心とした第1の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データをディジタルフィルタである平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第1の時間幅twにおける代表値である。
また、前記tは第2の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、前記第2の時点tにおける回転角度位置であって、前記第2の時点tを中心とした第2の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データを前記平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第2の時間幅twにおける代表値である。
また、前記tは第3の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻である。前記P(t)は、第3の時点tにおける回転角度位置であり、前記第3の時点tを中心とした第3の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データを前記平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第3の時間幅twにおける代表値である。
前記tは前記第4の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第4の時点tの回転角度位置であり、前記第4の時点tを中心とした第4の時間幅twにおいて得られた回転角度位置データを前記平均化フィルタにより処理することによって得られる平均値であり、第4の時間幅twにおける代表値である。
また、t>tであり、前記第3の時間幅tw及び第4の時間幅twは、前記第1の時間幅tw及び第2の時間幅twに比べて、十分に大きな幅を有している。また、Rは予め設定された基準値である。
図4に示すように、この例では、第1の時点tにおける回転角度位置P(t)、及び第2の時点tにおける回転角度位置P(t)を用いて時点tにおける回転角度位置P(t)が推定される。また、第3の時点tにおける回転角度位置P(t)、及び第4の時点tにおける回転角度位置P(t)を用いて時点tにおける回転角度位置P(t)が推定される。
そして、この2つの推定値P(t)及びP(t)から、その差分値Δを算出し、この差分値Δが予め定めた基準値Rを上回る場合(Δ>Rのとき)には、推定値P(t)及びP(t)がノイズの影響を受けていると判断して、推定時に近い回転角度位置データを用いて算出したPa(t)を推定値P(t)とし(数式3)、差分値Δが基準値R以下である場合(Δ≦Rのとき)には、推定値P(t)及びP(t)があまりノイズの影響を受けていないと判断して、Pa(t)及びP(t)を用いて推定値P(t)を推定する。
斯くして、この例の位置推定部7によれば、ノイズの影響を考慮した推定値P(t)を算出することができるので、前記出力時点の回転角度位置をより正確に算出(推定)することができる。
また、上例では、エンコーダとして、セパレートタイプのロータリエンコーダを例示したが、本発明を具現化することができるエンコーダは、これに限られるものではなく、ユニットタイプのロータリエンコーダの他、リニヤエンコーダが含まれ、また、光学式及び磁気式などの各種検出形式のものが含まれる。
また、上例では、第1の時間幅tw、第2の時間幅tw、第3の時間幅tw、及び第4の時間幅twにおける各代表値としての平均値を、それぞれの時間幅で得られた回転角度位置データを平均化フィルタにより処理することによって算出するようにしたが、これに限られるものではなく、代表値としては、最大値や最小値であっても良く、これらを算出するためのディジタルフィルタも、代表値に応じてハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタやバンドストップフィルタなど各種のものを用いることができる。
また、上記の各例において、第1の時点t~第4の時点tは、今回算出すべき時点と前回算出すべき時点との間に設定されているのが好ましい。即ち、今回の算出に用いられる回転位置データは、前回算出すべき時点以降に得られたデータであるのが好ましい。また、第1の時点tは、できるだけ今回算出すべき時点に近い時刻に設定されているのが好ましい。
尚、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 ロータリエンコーダ
2 スケール
3 検出ヘッド
4 検出センサ
5 位置検出器
6 位置データ記憶部
7 位置推定部
8 入出力部
11 取付部材
12 蓋体
20 主軸ユニット
21 ハウジング
22 主軸

Claims (4)

  1. 目盛りに相当する被検出パターンを有するスケールと、該スケールの被検出パターンを検出し、検出した被検出パターンに応じた検出信号を出力する検出センサと、該検出センサから出力された検出信号を基に前記スケールと前記検出センサとの間の相対的な位置関係を所定のサンプリング間隔で算出する位置算出器とを備えたエンコーダであって、
    前記位置算出器によって算出された位置データを記憶する位置データ記憶部と、
    算出すべき時点の前記スケールと前記検出センサとの間の相対的な位置データを、前記位置データ記憶部に格納された位置データを基に推定する推定処理を実行して出力する位置推定部とを備え、
    前記位置推定部は、前記推定処理を実行する時刻から所定時間進んだ時刻を前記算出すべき時点として、該算出すべき時点からそれぞれ予め定められた時間遡った第1の時点、第2の時点、第3の時点及び第4の時点における位置データをそれぞれ算出し、得られた第1の時点、第2の時点、第3の時点及び第4の時点の位置データを基に、前記算出すべき時点の位置データを推定するように構成され、
    前記位置推定部は、更に、前記第1の時点を中心とした第1の時間幅において得られた位置データをディジタルフィルタにより処理して前記第1の時間幅における代表値としての前記第1の時点の位置データを算出し、前記第2の時点を中心とした第2の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第2の時間幅における代表値としての前記第2の時点の位置データを算出し、前記第3の時点を中心とした第3の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第3の時間幅における代表値としての前記第3の時点の位置データを算出するとともに、前記第4の時点を中心とした第4の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理して前記第4の時間幅における代表値としての前記第4の時点の位置データを算出するように構成されていることを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記位置推定部は、前記算出すべき時点tの位置データP(t)を下式によって推定するように構成されていることを特徴とする請求項記載のエンコーダ。
    P(t)=P(t)+v×(t-t)+(α×(t-t)/2+(j×(t-t)/6
    但し、
    =(P(t)-P(t))/(t-t
    =(P(t)-P(t))/(t-t
    =(P(t)-P(t))/(t-t
    α=2(v-v)/(t-t
    α=2(v-v)/(t-t
    j=(α-α)/(t-t
    である。
    前記時点tは前記位置推定部が前記推定処理を実行する時刻から所定時間進んだ時刻である。
    前記tは前記第1の時点であり、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻である。前記P(t)は、第1の時点tの位置データであり、前記第1の時点tを中心とした第1の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第1の時間幅における代表値である。
    前記tは前記第2の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第2の時点tの位置データであり、前記第2の時点tを中心とした第2の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第2の時間幅における代表値である。
    前記tは前記第3の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第3の時点tの位置データであり、前記第3の時点tを中心とした第3の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第3の時間幅における代表値である。
    前記tは前記第4の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第4の時点tの位置データであり、前記第4の時点tを中心とした第4の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第4の時間幅における代表値である。
  3. 記第3の時間幅及び第4の時間幅は、前記第1の時間幅及び第2の時間幅に比べて、十分に大きな幅を有していることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ。
  4. 前記位置推定部は、前記算出すべき時点tの位置データP(t)を下式によって推定するように構成されていることを特徴とする請求項記載のエンコーダ。
    Δ≦Rのとき、P(t)=P(t)+Δ/R
    Δ>Rのとき、P(t)=Pa(t)
    但し、
    Δ=P(t)-P(t)
    (t)=P(t)+v×(t-t
    =(P(t)-P(t))/(t-t
    (t)=P(t)+v×(t-t
    =(P(t)-P(t))/(t-t
    である。
    前記時点tは前記位置推定部が前記推定処理を実行する時刻から所定時間進んだ時刻である。
    前記tは前記第1の時点であり、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻である。前記P(t)は、第1の時点tの位置データであり、前記第1の時点tを中心とした第1の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第1の時間幅における代表値である。
    前記tは前記第2の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第2の時点tの位置データであり、前記第2の時点tを中心とした第2の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第2の時間幅における代表値である。
    前記tは前記第3の時点であり、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻である。前記P(t)は、第3の時点tの位置データであり、前記第3の時点tを中心とした第3の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第3の時間幅における代表値である。
    前記tは前記第4の時点であって、前記時点tから予め定めた時間遡った時刻であり、t>tである。前記P(t)は、第4の時点tの位置データであり、前記第4の時点tを中心とした第4の時間幅において得られた位置データを前記ディジタルフィルタにより処理することによって得られる前記第4の時間幅における代表値である。
    また、t>tであり、前記第3の時間幅及び第4の時間幅は、前記第1の時間幅及び第2の時間幅に比べて、十分に大きな幅を有している。
    Rは予め設定された基準値である。
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