JP7073187B2 - ネイルカバー - Google Patents
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Description
(第1の実施形態)
[1]構成
図1~図3は本発明の第1の実施形態に係るネイルカバー100を示しており、図4~図6はネイルカバーを使用している状態を示している。ネイルカバー100は、概ね左右対称の形状とされた一対の半円筒状のカバー部材1A、1Bがヒンジ2(ヒンジ部)を介して開閉可能に支持されたクリップ状のもので、一対のつまみ部3を指で操作することにより左右方向(図1(B):矢印L-R方向)に開閉させることができるようになっている。図1(A)、(B)は、それぞれネイルカバー100が閉じた状態、開いた状態を示している。ネイルカバー100は、ヒンジ2が備えるばね22(付勢手段)の作用で通常は略円筒状に閉じるように組み合わされる。
上記ネイルカバー100は、爪に塗着させたマニキュアを除去する際に、次のようにして使用される。
上記ネイルカバー100によれば、ばね22により装着状態が保持されるため、ネイルカバー100が物に接触したり摩擦を受けたりしても指先から抜けたり外れたりすることが起こりにくい。このため、指先への装着状態が安定し、綿状体Cが移動することが抑えられる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るネイルカバー100Aについて図7及び図8を参照して説明する。図7及び図8において、第1の実施形態に係るネイルカバー100と同様の構成要素には同一の符号を付している。
図7及び図8に示すように、ネイルカバー100Aは、一対のカバー部材1C、1Dと、カバー部材1C、1Dを閉じる方向に付勢する付勢部材5と、カバー部材1C、1Dを開かせるためのつまみ部3と、を有している。
本実施形態に係るネイルカバー100Aは、通常状態では、下側の縁12の間が空くようにカバー部材1C、1Dが閉じた状態(図7(A)参照)であり、この状態から左右のつまみ部3を両側から指で挟んで近付けるようにつまむことで、カバー部材1C、1Dを左右に開くことができる(図7(B)参照)。
本実施形態に係るネイルカバー100Aは、内部に爪を含む指先が入り得る空間が形成される一対のカバー部材1C、1Dを有する点、カバー部材1C、1Dの上方に設けられ、該カバー部材1C、1Dを閉じる方向に付勢する付勢手段を有する点、指先に装着された状態でカバー部材の縁12の間で指腹が露出可能になる点、カバー部材の内面に凹部または凸部が形成されている点については第1の実施形態に係るネイルカバー100と同様の構成であり、これらの構成により、ネイルカバー100と同等の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るネイルカバー100Bについて図9及び図10を参照して説明する。図9及び図10において、ネイルカバー100Bにおける第2の実施形態に係るネイルカバー100Bと同様の構成要素には同一の符号を付している。
図9及び図10に示すように、ネイルカバー100Bは、一対のカバー部材1E、1Fと、カバー部材1E、1Fを閉じる方向に付勢する付勢部材5と、カバー部材1E、1Fを開かせるためのつまみ部3と、を有している。
本実施形態に係るネイルカバー100Bを使用するにあたっては、マニキュアの除去液を含侵させた綿状体Cを、爪に塗着させたマニキュアに予め被せておく。そのうえで、図9(A)に示す閉じた状態から左右のつまみ部3を両側からつまんで図9(B)に示すようにカバー部材1E、1Fを左右に開き、この状態で、図10に示すように先端部16を指先方向に向けて綿状体Cの上から指先にカバー部材1E、1Fを被せ、つまみ部3を離す。これにより、カバー部材1E、1Fは付勢部材5によって閉じる方向に動き、図10に示すように指先を弾性的に把持する。以上でネイルカバー100Bは指先に装着される。綿状体Cはマニキュアに押し付けられて爪上に保持され、除去液がマニキュアに浸透していく。
本実施形態に係るネイルカバー100Bは、内部に爪を含む指先が入り得る空間が形成される一対のカバー部材1C、1Dを有する点、カバー部材1C、1Dの上方に設けられ、該カバー部材1C、1Dを閉じる方向に付勢する付勢手段を有する点、指先に装着された状態でカバー部材の縁12の間で指腹が露出可能になる点、カバー部材の内面に凹部または凸部が形成されている点については第1の実施形態に係るネイルカバー100と同様の構成であり、これらの構成により、ネイルカバー100と同等の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係るネイルカバー100Cについて説明する。本実施形態に係るネイルカバー100Cは、図9及び図10に示すように、単体のカバー部材1Gと、カバー部材1Gの両側に取り付けられる左右一対のつまみ部3と、を有している。
カバー部材1Gは、弾性体により略筒状に形成され、指先に装着した状態において指腹側に全長にわたる切欠き部19が形成されている。カバー部材1Gは前方(図11の矢印Fで示す方向)に向かうにしたがい先細りとなるテーパ状に形成されている。カバー部材1G(ヒンジ部)は、弾性によって、切欠き部19を挟んだ両側の端縁19a、19b(左右の端縁部)間の距離が規定の距離より大きくなる状態に開くことができるとともに(図11(B)参照)、上記距離が既定の距離となるように復帰させることが可能となっている(図11(A)参照)。
本実施形態に係るネイルカバー100Cを使用するにあたっては、マニキュアの除去液を含侵させた綿状体Cを、爪に塗着させたマニキュアに予め被せておく。そのうえで、図11(A)に示す閉じた状態から左右のつまみ部3を両側からつまんで図11(B)に示すようにカバー部材1Gを切欠き部19の端縁19a、19b間の距離が大きくなるように開かせ、その状態で、図12に示すように先端部16を指先方向に向けて綿状体Cの上から指先にカバー部材1E、1Fを被せ、つまみ部3を離す。これにより、カバー部材1Gは自身の弾性力により端縁19a、19b間の距離が小さくなる方向に動き、図12に示すように指先を弾性的に把持する。以上でネイルカバー100Cは指先に装着される。綿状体Cはマニキュアに押し付けられて爪上に保持され、除去液がマニキュアに浸透していく。
本実施形態に係るネイルカバー100Cは、内部に爪を含む指先が入り得る空間が形成されるカバー部材1Gを有する点、カバー部材1Gを閉じる方向に付勢する付勢手段を有する点、指先に装着された状態でカバー部材1Gの隙間(切欠き部19)を通して指腹が露出可能になる点、カバー部材の内面に凹部または凸部が形成されている点については第1の実施形態に係るネイルカバー100と同様の構成であり、これらの構成により、ネイルカバー100と同等の作用効果を奏することができる。
本発明では、第1の実施形態で説明したように、綿状体Cの滑り止めとしてカバー部材1A、1Bの内面に凹部または凸部が形成されている形態を含み、上記実施形態では凸部として複数の凸条13が形成されている。凸部の形態としては凸条13に限定されず、多数の点状の凸部であってもよい。また、凹部としては、多数の点状の凹部や複数の溝が挙げられる。上記凸条13は、カバー部材1A、1Bの周方向(左右方向)に沿って延びているが、周方向に交差する方向に延びていてもよい。また、複数の溝の場合も、カバー部材1A、1Bの周方向または周方向に交差する方向に延びる形態のいずれでもよい。さらに複数の凸条および溝は、周方向と周方向に交差する方向の両方に延びる格子状に形成されていてもよい。このような変形が可能であることは第2から第4の実施形態においても同様である。
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G カバー部材
2 ヒンジ(ヒンジ部)
3 つまみ部
5 付勢部材(付勢手段、ヒンジ部、弾性部材)
5a スリット
11 周方向端部の縁(上側ストッパ縁部)
12 周方向端部の縁(左右の端縁部)
13 凸条(凸部)
15 主体部
19 切欠き部
19a、19b 端縁(左右の端縁部)
21a、21b ヒンジ片(ヒンジ部材)
22 ばね(付勢手段)
23 ピン(ヒンジ部材)
Claims (9)
- 所定の除去液を含浸させた除去液含浸部材を爪上に保持させるネイルカバーであって、
指先に装着する際にヒンジ部を介し左右の端縁部を指先の側方へ開閉可能に構成され、その内部に爪を含む指先が入り得る先細りテーパ形状の空間が形成されるカバー部材と、
前記カバー部材を閉じる方向に付勢する付勢手段と、
指先側を前方側として前記カバー部材の前後方向の中央側にそれぞれ設けられ、前記カバー部材の左右の端縁部を開かせるための左右のつまみ部と、を備え、
前記カバー部材の前記前方側の内面の上部には、それぞれ左右方向に延びつつ前後方向に所定間隔をなす複数の凸部が、前記先細りテーパ形状の空間中で後方側になるほど長くなるように設けられており、
前記つまみ部を指先の前記爪上側に配した状態で、該つまみ部により前記カバー部材を開閉操作することで指先に着脱可能に装着され、その装着状態の前記カバー部材が、前記複数の凸部を介し前記除去液含浸部材を爪に接触させて保持することを特徴とするネイルカバー。 - 前記カバー部材が、略筒状に組み合わせられた左右一対の部材で構成されており、
該左右一対の部材が、ヒンジ部材を介して開閉可能に結合されるとともに、前記付勢手段に付勢されて互いに当接する左右の上側ストッパ縁部を有しており、
前記左右のつまみ部は、前記左右の上側ストッパ縁部が互いに当接するとき、前記ヒンジ部材より前記カバー部材に近い基端側では、前記左右の上側ストッパ縁部から離れた外周面上の所定位置から立ち上がって互いに略平行に面対向し、前記ヒンジ部材より前記カバー部材から離れる上端側では、上端に近いほど互いに離れるように広がっていることを特徴とする請求項1に記載のネイルカバー。 - 前記カバー部材は、前記つまみ部から後方側の主体部が前記つまみ部の前方側に位置する先端部よりも前記先細りテーパ形状が緩くなっており、かつ、前記つまみ部側である上側内面の湾曲度合が、指先の側面に接触する下側内面の湾曲度合よりも緩やかで平坦に近いことを特徴とする請求項1または2に記載のネイルカバー。
- 指先に装着された状態で、前記カバー部材は、前記左右の端縁部が指先の指腹側を露出させるよう離間することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のネイルカバー。
- 前記カバー部材は、内面が略円筒状および略角筒状のうちのいずれか一方の形状であり、外面が略円筒状および略角筒状のうちのいずれか一方の形状であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のネイルカバー。
- 前記カバー部材は、弾性体によって略筒状に形成され、指先に装着した状態において指腹側に全長にわたる切欠きが形成され、
前記付勢手段は、前記カバー部材自身の弾性によるものであり、弾性変形により前記カバー部材が開閉可能であることを特徴とする請求項1に記載のネイルカバー。 - 指先に装着された状態で、前記カバー部材における前記切欠きを挟んだ左右の端縁部の間で指腹が露出することを特徴とする請求項6に記載のネイルカバー。
- 前記左右のつまみ部が、前記ヒンジ部より前記左右の端縁部に近い基端側では、前記カバー部材の外周面上の所定位置から立ち上がって互いに面対向する一方、前記ヒンジ部より前記左右の端縁部から離れる上端側では、上端に近いほど互いに離れるように広がっていることを特徴とする請求項6または7に記載のネイルカバー。
- 前記複数の凸部の間に複数の凹部が形成されており、
前記凹部は、前記カバー部材の周方向および周方向に交差する方向のうちの少なくとも周方向に延びていることを特徴とする請求項1なしい8のいずれか一項に記載のネイルカバー。
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