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JP7073168B2 - 波長変換素子、光源装置および画像投射装置 - Google Patents

波長変換素子、光源装置および画像投射装置 Download PDF

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JP7073168B2 JP2018070587A JP2018070587A JP7073168B2 JP 7073168 B2 JP7073168 B2 JP 7073168B2 JP 2018070587 A JP2018070587 A JP 2018070587A JP 2018070587 A JP2018070587 A JP 2018070587A JP 7073168 B2 JP7073168 B2 JP 7073168B2
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Description

本発明は、画像投射装置(プロジェクタ)等に好適な光源装置に用いられる波長変換素子に関する。
プロジェクタには、特許文献1にて開示されているように、光源からの励起光を蛍光体に照射して蛍光光を発生させ、該蛍光光と励起光のうち蛍光変換(波長変換)されなかった非変換光との合成光を用いて画像を投射表示するものがある。また、特許文献2には、蛍光体を使用する場合に励起光の強度に応じて蛍光体の変換効率が変化して蛍光光(さらは非変換光との合成光)の色が変動することを抑制するために、励起光と蛍光光のバランスを調整する機構を有するプロジェクタが開示されている。

特開2012-137744号公報 特開2015-106130号公報
しかしながら、特許文献2にて開示されたプロジェクタでは、励起光を分離する光学部材や、該光学部材から蛍光体までの距離と等しい距離の位置に蛍光体と光学的に共役となる反射拡散点を設けるための光学部材が必要となり、構成部品が多い。
本発明は、少ない構成部品によって励起光と蛍光光とのバランスを調整できるようにした光源装置およびこれを用いた画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての光源装置は、光源と、該光源からの第1の直線偏光を該第1の直線偏光とは波長が異なる第2の直線偏光に変換する量子ロッドを含む波長変換素子と、量子ロッドに入射する第1の直線偏光の偏光方向を変更する変更手段とを有し、量子ロッドに入射する第1の直線偏光の強度が変化した際に、変更手段により偏光方向を変更することで、波長変換素子から出射する第2の直線偏光と量子ロッドにより波長変換されなかった非変換光との合成光の色が第1の直線偏光の強度の変化前の色に調整されることを特徴とする。また、本発明の他の一側面としての光源装置は、光源と、該光源からの第1の直線偏光を該第1の直線偏光とは波長が異なる第2の直線偏光に変換する量子ロッドを含む波長変換素子と、量子ロッドに入射する第1の直線偏光の偏光方向を変更する変更手段とを有し、変更手段により偏光方向を変更することで、波長変換素子から出射する第2の直線偏光と量子ロッドにより波長変換されなかった非変換光との強度比が調整されることを特徴とする。
なお、上記光源装置からの第2の直線偏光と非変換光との合成光を用いて画像を投射する画像投射装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、光源からの第1の直線偏光のうち波長変換素子により波長変換されて生成された第2の直線偏光と波長変換されない光とのバランスを、少ない構成部品によって調整することができる。
本発明の実施例1である光源ユニットの構成を示す図。 実施例1における光源の特性と評価結果を示す図。 本発明の実施例2である光源ユニットの構成を示す図。 本発明の実施例3である光源ユニットの構成を示す図。 本発明の実施例4である光源ユニットの構成を示す図。 本発明の実施例5である光源ユニットの構成を示す図。 本発明の実施例であるプロジェクタの光学系の構成を示す図。 比較例である光源ユニットの構成を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図7は、後述する実施例1~5で説明する光源装置を含む画像投射装置としてのプロジェクタの構成を示している。プロジェクタは、外部から入力された映像信号に応じて、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれに対して設けられた3つの光変調素子400R,400G,400Bによりそれら色光を変調してスクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像を投射表示する。プロジェクタ1は、照明ユニット100、色分離光学系200、光変調素子400R,400G,400B、色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム)500および投射光学系600を有する。
照明ユニット100は、レーザダイオード(LD)光源10、集光光学系41、コリメート光学系60、波長変換素子70、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130および重畳レンズ150を有する。LD光源10、集光光学系41および波長変換素子70により光源装置としての光源ユニット110が構成される。
LD光源10は、照明ユニット100の光軸(以下、照明光軸という)101axと直交する面内にアレイ状に配置された複数のLDを含む。各LDは、励起光となるレーザ光としての青色光を発する。各LDからの青色光は偏光方向が揃った直線偏光(第1の直線偏光)であり、その発光強度がピークとなる波長(第1の波長)は約445nmである。
なお、LD光源10は、445nm以外の波長(例えば、460nm)の青色光を発するLDを用いて構成してもよいし、紫外光を発するLDを用いて構成してもよい。また、直線偏光を発する光源であれば、LD以外の発光素子を用いてもよい。
光変調素子400R,400G,400Bのそれぞれの光入射側には入射側偏光板401が配置され、光変調素子400R,400G,400Bのそれぞれの光出射側には射出側偏光板402が配置されている。光変調素子400R,400G,400Bは、透過型液晶素子である。ただし、光変調素子として、反射型液晶素子を用いてもよいし、デジタルマイクロミラーデバイスを用いてもよい。
集光光学系41は、LD光源(複数のLD)10から発せられた複数の青色光の光束径を小さくするように、複数のミラーを用いて構成される。集光光学系を、複数のミラーに代えて、1または複数のレンズを用いて構成してもよい。
波長変換素子70は、LD光源10から発せられた直線偏光としての励起光3の一部を波長変換して変換光9を生成し、該変換光9と励起光3のうち波長変換素子70により波長変換されなかった非変換光5とが混合された白色光を出射する。波長変換素子70は、LD光源10から発せられた励起光3を、蛍光体や量子ドット(量子ロッドを含む)用いて波長変換する。なお、光源ユニット110から出射する光は白色光でなくてもよい。
実施例における波長変換素子70は、青色光である励起光3の一部を波長変換して黄色光(緑色光+赤色光)としての変換光9を出射させる。従来の代表的な波長変換素子は、酸化物蛍光体粉末をSi樹脂内に分散させ、これを透光性を有する透明基板または金属製の光反射性を有する反射基板上に塗布して製造される。実施例では、透明基板上に酸化物蛍光体粉末を含むSi樹脂を塗布した波長変換素子70を用いる。透明基板は、熱伝導率の高いサファイア基板でもよいし、ガラス基板でもよい。
反射基板としては、Al基板や銅基板等を用いることができる。波長変換素子70は、回転しない固定型でもよいし、円板形状を有して回転可能な回転型であってもよい。回転型の波長変換素子70は、励起光の単位面積当たりの入射光量を減らすとともに、放熱面積を確保することを目的とする。入射する励起光に対して熱的に十分な耐性があり、所望の白色光が得られるのであれば、回転型ではなく固定型でもよい。実施例では、固定型の波長変換素子70を用いる場合について説明する。
また、実施例における波長変換素子70は、有機フィルムからなるバインダー51中に複数の量子ロッド52を混ぜて延伸することで形成された波長変換部としての量子ロッド層を有する。各量子ロッド52は、数n~数十nmの大きさを持つ化合物半導体(CdSe、GaAs、GaN等)の棒状粒子である。量子ロッドは、入射した励起光を波長変換して蛍光光としての変換光を出射する。この点では蛍光体や量子ドットと同じである。ただし、量子ロッドは、量子ドットとは異なり、変換効率が入射光の偏光方向に依存性を持ち、直線偏光としての変換光(第2の直線偏光)を出射する。
コリメート光学系60は、第1コリメートレンズ62と、第2コリメートレンズ64とを有し、波長変換素子70からの白色の光束を平行光束に変換する。第1コリメートレンズ62と第2コリメートレンズ64はともに、凸レンズである。
第1レンズアレイ120は、照明光軸101axと直交する面内にマトリクス状に配列された複数の第1レンズセル122を有する。複数の第1レンズセル122は、コリメート光学系60からの光束を複数の光束に分割する。第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1レンズセル122のそれぞれに対応するように照明光軸101axに直交する面内にマトリクス状に配列された複数の第2レンズセル132を有する。複数の第2レンズセル132は、重畳レンズ150とともに、複数の第1レンズセル122の像を光変調素子400R,400G,400Bの変調面上に形成する。重畳レンズ150は、第2レンズアレイ130からの複数の光束を集光するとともに変調面上にて互い重ね合わせる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130および重畳レンズ150は、波長変換素子70からの光の変調面上での強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250およびリレーレンズ260,270を有する。色分離光学系200は、照明ユニット100からの白色光を赤色光、緑色光および青色光に分離し、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれに対応する光変調素子400R,400G,400Bに導く。色分離光学系200と光変調素子400R,400G,400Bとの間には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。ダイクロイックミラー210は、赤色光を透過させ、緑色光および青色光を反射する。また、ダイクロイックミラー220は、緑色光を反射して、青色光を透過させる。
反射ミラー230は、赤色光を反射する。反射ミラー240,250は青色光を反射する。ダイクロイックミラー210を通過した赤色光は、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Rにより集光されて赤色光用の光変調素子400Rの変調面に入射する。ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、集光レンズ300Gにより集光されて緑色光用の光変調素子400Gの変調面に入射する。ダイクロイックミラー220を透過した青色光は、リレーレンズ260、反射ミラー240、リレーレンズ270および反射ミラー250を経て集光レンズ300Bにより集光されて青色光用の光変調素子400Bの変調面に入射する。
クロスダイクロイックプリズム500は、光変調素子400R,400G,400Bからの変調光(以下、画像光という)として赤色光、緑色光および青色光を合成して投射光学系600に導く。クロスダイクロイックプリズム500により合成された画像光は、投射光学系600によってスクリーンSCR上に拡大投射され、カラー投射画像を表示する。
ここで、波長変換素子70では、励起光の変換光への変換効率が励起光の入力エネルギーに対して一定ではなく、入力エネルギーの増加に応じて低下する。これを波長変換素子70の変換飽和現象という。特にプロジェクタでは、コントラストを向上させるために、LD光源の出力を変更して励起光の強度を増減しながら波長変換素子を使用することが多く、これに伴う変換効率の変化により波長変換素子70からの変換光と非変換光のバランスが変化する。この結果、光源ユニット110から出射する白色光の色が変化し、投射されるカラー投射画像に色ずれが生じる。
また、白色光の色の変化は、波長変換素子の変換飽和現象だけでなく、LD光源の劣化等によっても生じ得る。実施例は、これらいくつかの原因により発生する光源ユニット110からの白色光の色の変化を抑える。
以下、光源ユニット110のより具体的な実施例について説明する。
図1(a)~(c)は、実施例1の光源ユニット110の構成を示している。図1(a)において、図7に示した構成要素と同じ構成要素には図7と同符号を付している。LD光源10からは特定の偏光方向(x方向)を有する直線偏光である励起光(第1の直線偏 光)3が出射して波長変換素子70に入射する。固定型の波長変換素子70は、複数の量子ロッドの長手方向の向きが変わるように回転位置の設定が可能である。図1(b)に矢印で示すように、波長変換素子70は、複数の量子ロッドの長手方向が横方向(x方向)、すなわち励起光の偏光方向と同じ方向を向く回転位置に設定されている。この回転位置では、波長変換素子70における変換効率は高くなる。
図1(c)に示す波長変換素子70’は、複数の量子ロッドの長手方向(矢印方向)がx方向に対して斜めを向く回転位置に設定されている。この回転位置では、励起光の偏光方向に対して量子ロッドの長手方向がずれているため、図1(b)の場合に比べて波長変換素子70の変換効率は低下する。
すなわち、量子ロッドに入射する第1の直線偏光の偏光方向を変更する変更手段として、波長変換素子70をLD光源10に対して回転させる回転機構(変更手段)71を有する。
波長変換素子70の変換飽和現象やLD光源10の劣化によってLD光源10の出力が変化した場合に、回転機構71を通じて波長変換素子70を図1(b)の回転位置から図1(c)の回転位置(または図外の別の回転位置)に回転させる。これにより、波長変換素子70の変換効率を変更し、波長変換素子70からの変換光9と非変換光5のバランス(つまりは白色光の色)を調整することができる。
なお、実施例1および後述する他の実施例においては、波長変換素子70内の量子ロッドは、入射する直線偏光光に対し効率の指向特性を持つように、波長変換素子内で特定の向きに指向性を持って配置されている必要がある。これは量子ロッドを用いても、波長変換素子内でランダムに配置されていた場合には直線偏光光に対して指向性を示さないためである。その上で、LD光源10、波長変換素子70およびこれらの間に配置したλ/2板(実施例3参照)のうち少なくとも1つを他に対して回転させて量子ロッドに入射する励起光の偏光方向を変えられればよい。
図2(a)は、実施例1における励起光の強度に対する変換光と非変換光の強度バランス(つまりは白色光の色バランス)を模式的に示している。図2(b)は、波長変換素子70の回転位置ごとの評価(実験)結果を示す。
この実験では、LD光源10として波長455nmの青色光を発する青色LDを用いた。また、波長変換素子70として、ガラス基板上にブチラール樹脂にCdSeの量子ロッドを分散させた材料を塗布して引き延ばすことにより、波長変換素子70から特定の偏光方向を有する直線偏光が出射するように形成したものを用いた。なお、波長変換素子70において、全ての量子ロッドの長手方向の向きが同じである必要はなく、波長変換素子70から主として特定方向の直線偏光が出射すれば、量子ロッドの長手方向の向きにばらつきがあってもよい。
また、この実験では、ガラス基板を円板形状とし、その外周にギア部を設けた。回転機構71は、モータと、該モータの回転軸に設けられた出力ギアとにより構成し、モータの回転を出力ギアからギア部を介してガラス基板に伝達することで照明光軸101ax回りで回転させるようにした。これにより、xy平面内での波長変換素子70の回転位置(向き)を変更できるようにした。
LD光源10の出力を100Wとし、LD光源10からの励起光の偏光方向をx方向に設定した状態を状態1とした。この状態1では、波長変換素子70を、x方向を偏光方向とする励起光に対して最大感度を持つ(変換効率が最大となる)回転位置に設定した。状態1での励起光の偏光方向と波長変換素子70の回転位置との相対角度(以下、偏光方向相対角度とい)を0度とした。状態1では、LD光源10の出力100Wに対して波長変換素子70からの変換光の強度は80[a.u.]であり、非変換光の強度は100[a.u.]となった。照明光学系100の光学設計により、非変換光の強度:変換光の強度が100:80、すなわち5:4になるときの白色光を基準白色光(色バランスOK)とした。
状態2では、LD光源10の出力を50Wとし、偏光方向相対角度を0度のままとした。この状態2では、前述した変換飽和現象により、状態1より低いLD光源10の出力に対して波長変換素子70の変換効率が高くなり、励起光の強度は50[a.u.]で、変換光の強度は50[a.u.]となった。このとき、非変換光の強度:変換光の強度が5:5となり、基準白色光における5:4からずれて黄色味がかかった白色光(色バランスNG)となった。
これに対して、状態3では、LD光源10の出力を50Wのままとし、波長変換素子70を回転させて偏光方向相対角度を15度に設定した。これにより、波長変換素子70の変換効率が下がり、図2(a)に一点鎖線で示すように変換光の強度は44[a.u.]で非変換光の強度は55[a.u.]となった。すなわち、非変換光の強度:変換光の強度が5:4となり、基準白色光(色バランスОK)を得ることができた。
本実施例によれば、LD光源10と波長変換素子70の2つの部品を用い、これらを相対回転させることで、LD光源10の出力変更や劣化にかかわらず、所望の白色光を得ることができる。
(比較例1)
図8(a)~(c)を参照して、本発明の比較例である光源ユニットについて説明する。図8(a)において、LD光源10からの励起光は、λ/2板20を通過し、その一部が偏光ビームスプリッタ23で反射されて反射型の波長変換素子70に入射する。波長変換素子70からの変換光9は、偏光ビームスプリッタ23を透過して光源ユニットから出射する。また、波長変換素子70への励起光とは別の光路を通じて、すなわち偏光ビームスプリッタ23を透過した励起光を反射型拡散板31で拡散反射させ、さらに偏光ビームスプリッタ23で反射させて、非変換光5として光源ユニットから出射させる。この構成では、λ/2板20を回転させて励起光3の偏光方向をxy平面内で回転させることにより波長変換素子70から出射される変換光9と波長変換素子70を通過しない非変換光5とのバランスを調整する必要がある。この構成は、実施例1より多い5つの部品を必要とする。
図8(b)において、LD光源10からの励起光3は、λ/2板20を通過し、その一部が偏光ビームスプリッタ23で反射され、さらに反射ミラー27で反射されて透過型の波長変換素子70に入射する。波長変換素子70からの変換光9は、合成ミラー29を透過する。また、λ/2板20を通過して偏光ビームスプリッタ23を透過した励起光3は、反射ミラー28で反射され、合成ミラー29で反射されて変換光9と合成されて光源ユニットから出射する。この構成でも、λ/2板20を回転させて励起光3の偏光方向をxy平面内で回転させることにより波長変換素子70から出射される変換光9と波長変換素子70を通過しない非変換光5とのバランスを調整する必要がある。この構成は、実施例1より多い7つの部品を必要とする。
図8(c)において、2つのLD光源10,10′のうち一方のLD光源10から出射した励起光3は、透過型の波長変換素子70に入射し、波長変換素子70からの変換光9は合成ミラー29を透過する。また、他方のLD光源10′から出射した励起光3′は、反射ミラー28で反射され、合成ミラー29で反射されて非変換光5として変換光9と合成されて光源ユニットから出射する。この構成では、図8(b)の構成に比べて、偏光ビームスプリッタ23、λ/2板20および反射ミラー27は不要であるが、LD光源10′を追加するために、実施例1より多い5つの部品を必要とする。
(比較例2)
比較例2として、実施例1のように波長変換素子が回転せず、変換効率の調整ができない場合について説明する。この場合は、LD光源の出力を変更すると、変換飽和現象の影響によって白色光の色味が変化するが、この色味の変化を修正することができない。
図3(a)は、本発明の実施例2における光源ユニットの構成を示している。図3(a)において、図1および図7に示した構成要素と同じ構成要素にはこれらの図と同符号を付している。実施例1では波長変換素子70を回転させる回転機構71を設けたが、本実施例ではLD光源10をそこから出射する励起光3の偏光方向が変わるように回転させる回転機構(図示せず)を設けている。
図3(b)に示すLD光源10は、励起光3の偏光方向が横方向(x方向)、すなわち波長変換素子70の複数の量子ロッドの長手方向と同じ方向を向く回転位置に設定されている。この状態は実施例1で説明した状態1(および状態2)に相当し、波長変換素子70における変換効率は高くなる。
図3(c)に示すLD光源10’は、励起光3の偏光方向がx方向に対して斜めを向く回転位置に設定されている。この状態は実施例1で説明した状態3に相当し、図3(b)の場合に比べて波長変換素子70の変換効率は低下する。
波長変換素子70の変換飽和現象やLD光源10の劣化によってLD光源10の出力が変化した場合に、回転機構を通じてLD光源10を図1(b)の回転位置から図1(c)の回転位置(または図外の別の回転位置)に回転させる。これにより、波長変換素子70の変換効率を変更し、波長変換素子70からの変換光9と非変換光5のバランス(つまりは白色光の色味)を調整することができる。また、本実施例では、LD光源10を回転させても波長変換素子70からの変換光の偏光方向を一定に維持できるため、照明ユニット100や色分離光学系200の設計自由度を高めることができ、設計を容易にすることができる。
図4は、本発明の実施例3における光源ユニットの構成を示している。図4において、図1および図7に示した構成要素と同じ構成要素にはこれらの図と同符号を付している。実施例1および実施例2では波長変換素子70またはLD光源10を回転させる回転機構を設けた。これに対して、本実施例では。LD光源10と波長変換素子70との間にλ/2板20を配置し、該λ/2板20をそこから出射する励起光3の偏光方向が変わるように回転させる回転機構(図示せず)を設けている。
波長変換素子70の変換飽和現象やLD光源10の劣化によってLD光源10の出力が変化した場合に、回転機構を通じて該λ/2板20を回転させる。これにより、波長変換素子70の変換効率を変更し、波長変換素子70からの変換光と非変換光のバランス(つまりは白色光の色味)を調整することができる。また、本実施例では、LD光源10および波長変換素子70を回転させないため、実施例2と同様に波長変換素子70からの変換光9の偏光方向を一定に維持することができる。さらに、λ/2板20に比べて大きいLD光源10を回転させずに済むため、回転機構の小出力化および小型化が可能である。
図5は、本発明の実施例4における光源ユニットの構成を示している。図5において、図1および図7に示した構成要素と同じ構成要素にはこれらの図と同符号を付している。
本実施例では、実施例1に示した波長変換素子70に代えて、複数の量子ロッドと拡散材とが混合された混合層としての量子ロッド層を有する波長変換素子72を有する。すなわち、波長変換部としての量子ロッド層が光拡散性を有する。拡散材としては、例えばBaSO の直径1μmの粉末を用い、該拡散材を量子ロッド層に分散させている。
本実施例によれば、波長変換素子72の量子ロッドにより波長変換されなかった非変換光5に拡がり角を与えることができ、色むらや明るさむらが少ない均等な白色光を形成しやすくすることができる。
図6は、本発明の実施例5における光源ユニットの構成を示している。図6において、図1および図7に示した構成要素と同じ構成要素にはこれらの図と同符号を付している。
本実施例では、実施例1と同じ波長変換素子(量子ロッド層)70に接するように拡散層74を設けている。例えば、厚さ数10μmの拡散材を含有するフィルム状の拡散層(光拡散部)74と量子ロッドを含むフィルムとを別々に製作してこれらを貼り合わせる。この際、基材があっても構わないし、なくても構わない。この作製方法によれば、量子ロッドに拡散材を混ぜ込むという複雑なプロセスを経ずに済む。
本実施例によれば、量子ロッド層とほぼ同じ位置から拡散する変換光9と非変換光5を得ることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
3 励起光
5 非変換光
9 変換光(蛍光光)
10 LD光源
70 波長変換素子

Claims (7)

  1. 光源と、
    該光源からの第1の直線偏光を該第1の直線偏光とは波長が異なる第2の直線偏光に変換する量子ロッドを含む波長変換素子と、
    前記量子ロッドに入射する前記第1の直線偏光の偏光方向を変更する変更手段とを有し、
    前記量子ロッドに入射する前記第1の直線偏光の強度が変化した際に、前記変更手段により前記偏光方向を変更することで、前記波長変換素子から出射する前記第2の直線偏光と前記量子ロッドにより波長変換されなかった非変換光との合成光の色が前記第1の直線偏光の強度の変化前の色に調整されることを特徴とする光源装置。
  2. 前記変更手段は、前記光源および前記波長変換素子のうち少なくとも一方を他方に対して回転させることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記光源と前記波長変換素子との間にλ/2板が配置されており、
    前記変更手段は、前記光源、前記波長変換素子および前記λ/2板のうち少なくとも1つを他に対して回転させることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記波長変換素子において前記量子ロッドを含む波長変換部が光拡散性を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光源装置。
  5. 前記波長変換素子において、前記量子ロッドを含む波長変換部とは別に光拡散性を有する光拡散部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 光源と、
    該光源からの第1の直線偏光を該第1の直線偏光とは波長が異なる第2の直線偏光に変換する量子ロッドを含む波長変換素子と、
    前記量子ロッドに入射する前記第1の直線偏光の偏光方向を変更する変更手段とを有し、
    前記変更手段により前記偏光方向を変更することで、前記波長変換素子から出射する前記第2の直線偏光と前記量子ロッドにより波長変換されなかった非変換光との強度比が調整されることを特徴とする光源装置
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの前記第2の直線偏光と前記非変換光との合成光を用いて投射画像を表示する光学系とを有することを特徴とする画像投射装置。
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