JP7071563B1 - 作業実績管理システム及び作業実績管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、作業場所の近傍に設置されたRFIDリーダライタに、作業者が所持するRFIDタグをかざしたタイミングを作業者の作業開始とし、作業者がRFIDタグをRFIDリーダライタから回収したタイミングを作業終了時刻とすることによって、作業者の作業時間を管理する技術が開示されている。
第一に、作業者がRFIDタグをRFIDリーダライタにかざす行為を失念することがあり、これにより正しい作業実績を得ることができないことがあった。
第二に、RFIDリーダライタと作業実績を管理する管理装置が有線の通信ケーブルで接続されていたため、作業実績管理システムを導入する際に、作業現場にケーブルを敷設するための工事が必要であった。そして、作業現場に多数の機械設備が設置され、それぞれの機械設備についてRFIDリーダライタを取り付ける場合に、工事の規模が大きくなるという課題があった。
そして、作業者の作業状態を識別情報記憶媒体が判定し、管理装置は作業者の作業状態を判定しない。このため、管理装置の処理負担が軽減され、多数の作業者の作業実績を集中管理することが可能となる。
そして、作業者と作業設備と作業開始時刻及び作業終了時刻を対応付けた作業実績情報が生成される。すなわち、作業実績を作業設備に対応付けて管理するため、作業実績を作業者の動線で管理する場合と比較して少ない情報で簡潔に作業実績を把握することができる。
そして、管理装置は、ビーコン端末特定情報を受信した場合には作業者が作業設備を操作して作業を行っている状態と判定し、媒体識別情報を受信した場合には作業者が作業設備を操作して作業を行っていない状態と判定する。そして管理装置は、ビーコン端末特定情報及び媒体識別情報のいずれも受信していない場合には、作業者が勤務中ではないと判定することができる。
<<実施形態の概要>>
最初に、作業実績管理システム1の概要を説明する。
本実施形態の作業実績管理システム(以下、本システムという)1は、工場等で働く作業者20が、工場内の作業エリア10に設置された機械設備11を操作して行う作業の作業実績を管理するために用いられる。機械設備11は、本発明の作業設備の一例である。ただし、作業設備は、機械設備11に限定されるものではなく、例えば電子基板の製造エリアで作業する作業者によって操作される電子基板の製造設備も含まれる。また作業エリア10は、工場等の建屋内の作業エリア10に限定されず、屋外の作業エリア10であってもよい。
作業実績管理サーバ50は、作業者20が機械設備11を操作して行った作業の作業実績を管理する。具体的には、作業者20が、機械設備11を操作して作業を開始した時刻と、作業を終了した時刻を管理することによって、機械設備11を操作して行われた作業の作業時間を作業実績情報として管理する。作業エリア10の管理者(不図示)は、作業実績管理サーバ50にアクセスすることによって、作業者20の作業実績と、機械設備11の運用実績を把握することができる。
また、機械設備11に設けられたビーコン端末14のビーコンIDと、作業者20が携帯するカード型通信器22のカードIDの情報は、無線通信によってカード型通信器22から作業実績管理サーバ50に送信される。このため、作業エリア10にケーブルを敷設する必要がなく、容易に本システム1を導入することができる。
図2は、本システム1の全体構成を示す図である。上述したように、機械設備11には、機械設備11ごとに予めビーコン端末14が取り付けられている。ビーコン端末14は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)規格に準拠したビーコン信号を一定の時間周期で出力する。ビーコン信号は、ビーコン端末14を識別可能なビーコンID(ビーコン端末識別情報)を含んでいる。
ビーコン端末14は、機械設備11に対して直接取り付けられていなくてもよい。ビーコン端末14がそれぞれの機械設備11ごとに対応付けて設置されていればよく、機械設備11に近接する位置に配設されていてもよい。
中継装置15は、カード型通信器22が送信した無線信号を受信し、広域通信網であるインターネット回線NWを介して遠隔の作業実績管理サーバ50に送信するゲートウェイ装置である。中継装置15は、作業エリア10が位置する工場の屋上に設置されている。
作業管理端末80は、作業エリア10を管理する管理者によって操作される端末であって、インターネット回線NWを介して作業実績管理サーバ50にアクセスして作業実績情報を出力表示することができる情報通信端末である。
作業管理端末80は、作業実績管理サーバ50に作業実績情報の提供を要求するWebクライアントであって、作業実績管理サーバ50は、作業管理端末80に対して作業実績情報を提供するWebサーバであってもよい。
図3は、カード型通信器22の機能構成を示す図である。
図3に示すように、カード型通信器22は、制御部23と、入力部24と、表示部25と、加速度センサ26と、ビーコン通信部27と、LPWA通信部28と、GPS通信部29と、RFID通信部30と、を有している。制御部23は、カード型通信器22全体の制御を司っている。
表示部25は、カード型通信器22が出力する情報を表示するLEDや7セグメント表示器である。表示部25は、カード型通信器22が電源ONの状態にあるか電源OFFの状態にあるかを表示することができる。
また、ビーコン信号には、ビーコン端末14が送信するビーコン信号の送信信号レベルの情報が含まれている。そして、ビーコン通信部27は、受信したビーコン信号の受信信号レベルを測定することができる。カード型通信器22は、後述するように、ビーコン信号の送信信号レベルと、受信したビーコン信号の受信信号レベルに基づいてビーコン端末14とカード型通信器22との間の距離を推定する。
なお、ビーコン通信部27が利用する通信方式は、BLEに限定されない。例えば、Bluetooth(登録商標)であってもよい。
GPS通信部29は、GPS(Global Positioning System)衛星が送信する信号を受信して位置情報を取得する通信装置である。作業エリア10が屋外に位置する場合に、上述したビーコン信号とともに、GPS通信部29が所得する位置情報を利用してもよい。
そしてLPWA通信部28は、中継装置15を介してビーコン端末特定情報を作業実績管理サーバ50に送信する。すなわち、LPWA通信部28は、ビーコン端末特定情報送信部として機能し、作業状態の判定結果に基づいて、ビーコン端末特定情報を送信する。
なお、作業者20が作業を行っていないと判定した場合には、カード型通信器22は、ビーコン端末特定情報を送信することなくカードIDを作業実績管理サーバ50に送信する。
図4は、作業実績管理サーバ50の機能構成を示す図である。
図4に示すように、作業実績管理サーバ50は、作業実績管理サーバ50全体の制御を司る制御部51と、入力部52と、表示部53と、通信部54と、記憶部55を有している。
入力部52は、作業エリア10の管理者の入力を受け付ける入力装置であって、例えばキーボード及びマウスである。作業エリア10の管理者は、後述する作業実績情報を表示部53に表示するために、入力部52に対して操作入力を行う。
通信部54は、広域通信網であるインターネット回線NWと通信するための通信インターフェースであって、中継装置15を介してカード型通信器22からビーコン端末特定情報等を受信する。すなわち通信部54は、本発明のビーコン端末特定情報受信部として機能する。
ビーコンIDは、ビーコン端末14が送信するビーコンIDであって、ビーコン端末14を識別可能な情報である。ビーコン端末14は、機械設備11に対してそれぞれ1台ずつ取り付けられているため、ビーコンIDによってビーコン端末14が取り付けられた機械設備11を特定することができる。
設置場所は、機械設備11が設置された場所の名称であって、例えば「Aゾーン」、「Bゾーン」のような作業エリア10内の区画の名称であってもよいし、「3階」、「4階」のようにフロアの名称であってもよい。
機械設備情報記憶部58は、作業エリア10の管理者によって入力され、機械設備11を新たに導入した際や機械設備11を移設した際に更新される。
カード識別情報は、カード型通信器22に記憶され、カード型通信器22を識別可能なカードIDであり、本発明の媒体識別情報に相当する。本実施形態では、作業エリア10で作業を行う作業者20は、それぞれ1枚のカード型通信器22を携帯しているため、カードIDによって、カード型通信器22を携帯する作業者20を特定することができる。
作業者名は、カード型通信器22を携帯する作業者20を特定可能な情報であって、作業者20の氏名、または従業員番号である。
作業者情報記憶部59は、作業エリア10の管理者によって入力され、新たな作業者20が配属された際や作業者20の異動があった際に更新される。
カード識別情報及びビーコン識別情報は、上述したように、それぞれビーコン端末14及びカード型通信器22を識別可能なビーコンIDとカードIDである。受信時刻は、カード型通信器22が送信した情報を作業実績管理サーバ50が受信した時刻である。上述したように、カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていると判定すると、カードID及びビーコンIDからなるビーコン端末特定情報を、所定の時間周期(10秒)で送信する。したがって作業実績記憶部60には、カードID、ビーコンID及びこれらを受信した時刻からなるレコードが10秒間隔で格納される。
また、カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていないと判定すると、ビーコン端末特定情報を送信することなくカードIDを所定の時間周期(10秒)で送信する。したがって作業実績記憶部60には、カードID及びカードIDを受信した時刻からなるレコードが10秒間隔で格納される。
作業実績情報生成部56は、作業実績記憶部60を参照して、作業実績情報を生成する。作業実績情報とは、機械設備名と、作業者名と、作業開始時刻及び作業終了時刻からなる情報である。
作業実績情報生成部56は、作業実績記憶部60に格納されたビーコンIDを、機械設備情報記憶部58を参照してビーコンIDに対応する機械設備名に変換する。そして作業実績情報生成部56は作業実績記憶部60に格納されたカードIDを、作業者情報記憶部59を参照してカードIDに対応する作業者名に変換する。
同様に作業実績情報出力部57は、作業実績情報のうち一の機械設備11に関する作業実績情報のみを抽出する処理を、他の全ての機械設備11について繰り返し実行することによって設備別運用実績情報を生成する。
次に、カード型通信器22と作業実績管理サーバ50が実行する処理について説明する。
まず、カード型通信器22が実行する作業状態判定処理について説明する。
図6及び図7は、作業状態判定処理の概念を示す図である。作業状態判定処理とは、カード型通信器22が、カード型通信器22と機械設備11との距離を推定し、推定結果に基づいて、カード型通信器22を携帯する作業者20の作業状態を判定する処理である。作業状態とは、作業者20が機械設備11を操作して作業を行っている状態または作業を行っていない状態である。
図6に示すように、機械設備11にはビーコン端末14が取り付けられている。作業者20が作業を行うために機械設備11の前に移動すると、作業者20が携帯するカード型通信器22が、ビーコン端末14が送信するビーコン信号を受信する。カード型通信器22は、受信したビーコン信号に含まれる送信信号レベルに関する情報を取得するとともに、受信したビーコン信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator、受信信号レベル)を測定する。
ただし、距離の推定方法は、上述した方法に限定されない。ビーコン信号のRSSIに基づいてカード型通信器22と機械設備11の間の距離が推定できればよい。
図6には、機械設備11と、機械設備11を操作する作業者20aと、機械設備11から離れて歩行レーン16で機械設備11の状態を観察している作業者20bが示されている。そして、ビーコン端末14から1メートルの距離にある位置を、一点鎖線が示している。符号17は、一点鎖線の内側にあるエリア、すなわち閾値以内のエリアであって、作業者20が機械設備11を操作して作業を行うことができる操作エリア17である。作業者20aは、閾値以内の操作エリア17に位置するため、作業者20aが携帯するカード型通信器22は、作業者20aが作業を行っていると判定する。一方、作業者20bが携帯するカード型通信器22は、作業者20bが作業を行っていないと判定する。
閾値は、上述したカード型通信器22の入力部24を介して入力されてもよいし、制御部23の不揮発性メモリに外部から書き込むことによって入力してもよい。
ビーコンIDとカードIDを、作業者20が携帯するカード型通信器22から無線通信によって送信するため、本システム1を工場等に導入するにあたってケーブル敷設の工事を行う必要がない。また、作業者20の作業状態をカード型通信器22が判定し、作業実績管理サーバ50が作業者20の作業状態を判定しない。このため、作業実績管理サーバ50の処理負担が軽減され、多数の作業者20の作業実績を集中管理することが可能となる。
カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていないと判定した場合、一定の時間周期でカードIDを作業実績管理サーバ50に対して繰り返し送信する。すなわち、カード型通信器22は、作業者20が作業を行っていないと判定した場合、ビーコン端末特定情報を送信することなくカードIDを送信する。
図8は、作業者20が一日の勤務時間中に、複数の機械設備11を操作して作業を行う場合の流れと、実施した作業について生成される作業実績情報との関係を示している。図8では、作業エリア10に旋盤加工機、切断加工機、NC旋盤機、及びプレス加工機の4つの機械設備11が設置されていることを示している。そして作業者20は、旋盤加工機、切断加工機、プレス加工機を順番に使用して、一日の作業を終了した。具体的には、作業者20(作業者A)は、1日の作業が始まると、まず旋盤加工機の前まで移動し、9時23分から10時45分まで旋盤加工機を操作して作業を行った。
作業者Aが1日の作業を終了し、カード型通信器22の電源をOFFにするか、カード型通信器22を充電スタンドに接続すると、カード型通信器22は、作業実績管理サーバ50に対するカードIDの送信を停止する。
最後に作業実績管理サーバ50は、作業者Aがプレス加工機を操作して行った作業について作業実績情報を生成する。具体的には、作業者Aがプレス加工機を用いて13時10分から14時05分まで行った作業の作業実績情報が生成される。
図9は、作業実績管理サーバ50の制御部51が作業実績情報を生成して出力する流れを示している。ステップS11からステップS15は作業実績情報生成部56による作業実績情報生成処理を、ステップS16からステップS22は、作業実績情報出力部57による作業実績情報出力処理を示している。
最初に、制御部51は、作業実績情報を出力表示する操作が行われたか否かを判定する(ステップS11)。すなわち、作業エリア10の管理者が、作業実績管理サーバ50の入力部52を操作して、または作業管理端末80の入力部を操作して作業実績情報を表示するための操作が行われたか否かを判定する。
一方、出力表示の操作が行われたと判定された場合には(ステップS11:Yes)、制御部51は、記憶部55の作業実績記憶部60から作業実績のレコードを読み込む(ステップS12)。
以上の処理によって、機械設備名と、作業者名と、作業開始時刻及び作業終了時刻からなる作業実績情報が生成される。
続いて制御部51は、作業者実績情報を出力する(ステップS18)。作業者実績情報を出力表示する作業者実績画面61については、図10を用いて後述する。
続いて制御部51は、機械設備実績情報を出力する(ステップS21)。設備運用実績情報を出力表示する設備運用実績画面71については、図11を用いて後述する。
図10は、作業者実績情報を表示する作業者実績画面61を示している。作業者実績画面61は、作業実績管理サーバ50の表示部53に出力表示されるか、または通信部54を介してインターネット回線NWに接続された作業管理端末80に対して出力される。
図10に示すように、作業者実績画面61には、複数の作業者20(作業者A、作業者B、作業者C)のそれぞれについて、作業実績表示62が表示される。具体的には、作業者Aの作業実績表示62には、9時00分から11時25分までの間に旋盤加工機を操作して作業し、13時15分から16時32分まで再び旋盤加工機を操作して作業を行ったことが表示されている。
作業者Cの作業実績表示62には、15時03分から17時35分まで高所作業車を利用して行った作業が表示されている。
現在時点表示ボタン63は、現在時点表示ボタン63を押下した時点における作業実績情報を作業実績表示62に表示する。図10に示すように、一日単位の作業実績情報が作業実績表示62に表示されているときは、当日の作業実績情報が作業実績表示62に表示される。一週間単位の場合には今週の作業実績情報が、一か月単位の場合には今月の作業実績情報が作業実績表示62に出力表示される。
前時点表示ボタン64は、作業実績表示62に表示されている時点の前の時点における作業実績情報を作業実績表示62に表示する。例えば、今日の作業実績情報が作業実績表示62に表示されていたときは、前日の作業実績情報が作業実績表示62に表示される。
次時点表示ボタン65は、作業実績表示62に表示されている時点の次の時点における作業実績情報を作業実績表示62に表示する。例えば、先週の作業実績情報が作業実績表示62に表示されていたときは、今週の作業実績情報が作業実績表示62に表示される。
週単位表示ボタン67は、作業実績表示62に表示する作業実績情報を、週単位で表示させるボタンである。すなわち、週単位表示ボタン67が押下されると、作業実績表示62には、1週間分の作業実績情報が表示される。
月単位表示ボタン68は、作業実績表示62に表示する作業実績情報を、月単位で表示させるボタンである。すなわち、月単位表示ボタン68が押下されると、作業実績表示62には、1月分の作業実績情報が表示される。
図11は、設備運用実績情報を表示する設備運用実績画面71を示している。設備運用実績画面71は、作業実績管理サーバ50の表示部53に出力表示されるか、または通信部54を介してインターネット回線NWに接続された作業管理端末80に対して出力される。
図11に示すように、設備運用実績画面71は、複数の機械設備11(旋盤加工機、プレス加工機、高所作業車)のそれぞれについて、機械設備11の設置場所表示と、作業実績表示62が表示される。具体的には、旋盤加工機はAゾーンに設置されており、その作業実績表示62には、作業者Aが9時00分から11時25分まで作業を行い、同じく作業者Aが13時15分から16時32分まで再び作業を行ったことが表示されている。
高所作業車はCゾーンに設置されており、その作業実績表示62には、作業者Cが15時03分から17時35分まで作業を行ったことが表示されている。
作業実績管理サーバ50のユーザは、作業者実績画面61と設備運用実績画面71を切り替えて表示させることによって作業者20の作業状況及び機械設備11の運用状況を把握することができる。
本変形例における作業実績管理サーバ50の作業実績情報出力部57は、作業者実績画面61及び設備運用実績画面71を出力表示する際に、作業実績表示62とともに、作業実績を集計した集計結果表示73及び報知表示74を出力表示する。これにより、作業エリア10の管理者が作業者20の作業状況及び機械設備11の運用状況を的確に把握することを支援することができる。
また、立入禁止エリア12に設置された機械設備11にビーコン端末14が取り付けられていてもよい。立入禁止エリア12に設置される機械設備11は、例えば高所作業車である。この場合、図5Aを参照して説明した機械設備情報記憶部58には、機械設備名として「高所作業車」が、設置場所として「立入禁止エリア」が格納される。
準備作業エリア13に設置される手洗い設備には、ビーコン端末14が取り付けられており、作業実績管理サーバ50は、作業者20が準備作業エリア13で手洗いを行った実績を管理することができる。また作業実績管理サーバ50は、準備作業エリア13に立ち寄ることなく作業エリア10に入室した作業者20を検出することができる。
図5Aを参照して説明した機械設備情報記憶部58には、機械設備名として「手洗い設備」が、設置場所として「作業準備エリア」が格納される。
本変形例に係る作業者実績画面61には、作業実績表示62とともに集計結果表示73と報知表示74が出力表示される。
集計結果表示73には、作業者20ごとの作業時間の集計結果が出力表示される。作業時間だけでなく、勤務時間(作業者20が携帯するカード型通信器22が電源ONの状態となってから電源OFFの状態になるまでの時間)や勤務時間に対する作業時間の割り合いが表示されてもよい。
報知表示74は、作業者20が立入禁止エリア12で作業を行ったことを管理者に報知するための表示である。作業実績情報出力部57は、機械設備情報記憶部58を参照して、設置場所が「立入禁止エリア」として記憶されている機械設備11を操作して行った作業の作業実績について、作業実績表示62に報知表示74を重ねて表示する。
本変形例に係る設備運用実績画面71には、作業実績表示62と、集計結果表示73と、報知表示74とが出力表示される。
集計結果表示73には、機械設備11ごとの稼働時間(機械設備11を操作して行われた作業の作業時間の総和)の集計結果が出力表示されるとともに、稼働率(1日就業時間(例えば8時間)に対する稼働時間の割り合い)の算出結果が出力表示される。
報知表示74は、作業者20が立入禁止エリア12で作業を行ったことを管理者に報知するための表示である。これにより管理者は、予定外の作業者20が立入禁止エリア12に侵入したことを把握することができるため、立入禁止エリア12に対する立入制限が十分に行われているか否かを判断することができる。
上述した実施形態では、一の機械設備11に対して一のビーコン端末14を取り付けることとして説明したが、一の機械設備11に対して複数のビーコン端末14を取り付けてもよい。このとき、一の機械設備11に取り付けた複数のビーコン端末14は、共通のビーコン信号を送信する。このため、広い操作エリア17を有する大型の機械設備11や、複数の操作エリア17を有する大型の機械設備11を操作して行う作業を適切に管理することができる。
これにより、広い操作エリア17を有する大型の機械設備11や、複数の操作エリア17を有する大型の機械設備11を操作して行う作業を適切に管理することができる。
10 作業エリア
11 機械設備(作業設備)
12 立入禁止エリア
13 準備作業エリア
14 ビーコン端末
15 中継装置
16 歩行レーン
17 操作エリア
20、20a、20b 作業者
22 カード型通信器(識別情報記憶媒体)
23 制御部
24 入力部
25 表示部
26 加速度センサ
27 ビーコン通信部(ビーコン信号受信部)
28 LPWA通信部
29 GPS通信部
30 RFID通信部
50 作業実績管理サーバ(管理装置)
51 制御部
52 入力部
53 表示部
54 通信部
55 記憶部
56 作業実績情報生成部
57 作業実績情報出力部
58 機械設備情報記憶部
59 作業者情報記憶部
60 作業実績記憶部
61 作業者実績画面
62 作業実績表示
63 現在時点表示ボタン
64 前時点表示ボタン
65 次時点表示ボタン
66 日単位表示ボタン
67 週単位表示ボタン
68 月単位表示ボタン
69 設備運用実績ボタン
71 設備運用実績画面
72 作業者実績ボタン
73 集計結果表示
74 報知表示
80 作業管理端末
NW インターネット回線
Claims (9)
- 作業者によって携帯され、媒体識別情報が記憶された識別情報記憶媒体と、作業実績を管理する管理装置と、を有する作業実績管理システムであって、
前記識別情報記憶媒体は、
作業設備ごとに設けられたビーコン端末が出力するビーコン信号を受信するビーコン信号受信部と、
前記受信したビーコン信号に基づいて、前記作業者の作業状態を判定する作業状態判定部と、
前記作業状態の判定結果に基づいて、前記受信したビーコン信号に含まれるビーコン端末識別情報と前記媒体識別情報とを対応付けたビーコン端末特定情報を送信するビーコン端末特定情報送信部と、を有し、
前記ビーコン端末特定情報送信部は、前記作業者が作業を行っている状態であると前記作業状態判定部が判定したときに前記ビーコン端末特定情報を送信し、前記作業者が作業を行っていない状態であると前記作業状態判定部が判定したときに前記ビーコン端末特定情報を送信することなく前記媒体識別情報を送信し、
前記管理装置は、
前記ビーコン端末特定情報を受信するビーコン端末特定情報受信部と、
前記ビーコン端末特定情報に基づいて、前記作業者と、前記作業設備と、作業開始時刻及び作業終了時刻とを対応付けた作業実績情報を生成する作業実績情報生成部と、
前記作業実績情報を出力する作業実績情報出力部と、を有することを特徴とする作業実績管理システム。 - 前記作業状態判定部は、前記識別情報記憶媒体と前記ビーコン端末との間の距離を所定の閾値と比較することによって前記作業者が作業を行っている状態か作業を行っていない状態かを判定することを特徴とする請求項1に記載の作業実績管理システム。
- 前記閾値は、前記作業者が前記作業設備を操作して作業を行うことができる距離であることを特徴とする請求項2に記載の作業実績管理システム。
- 前記識別情報記憶媒体は、前記閾値を設定するための閾値設定部を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の作業実績管理システム。
- 前記ビーコン信号受信部が複数の前記作業設備ごとに設けられた複数の前記ビーコン端末から前記ビーコン信号を受信した場合には、前記作業状態判定部は、複数の前記ビーコン信号のうち、受信信号レベルが最も大きい前記ビーコン信号に基づいて前記作業状態を判定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。
- 前記作業状態判定部は、複数の前記ビーコン端末のそれぞれから受信した複数の前記ビーコン信号について、前記ビーコン端末毎に前記ビーコン信号の前記受信信号レベルの外れ値を除いた平均値を算出し、該平均値が最も大きい前記受信したビーコン信号に基づいて前記作業状態を判定することを特徴とする請求項5に記載の作業実績管理システム。
- 前記作業実績情報出力部は、前記作業者ごとの作業実績情報である作業者別実績情報と、前記作業設備ごとの作業実績情報である設備別運用実績情報とを、切替表示可能に出力することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。
- 前記作業設備ごとに設けられた前記ビーコン端末を有し、
前記ビーコン端末は、前記ビーコン信号の出力レベルを設定するための出力レベル設定部を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。 - 前記識別情報記憶媒体は、カード型識別情報記憶媒体であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の作業実績管理システム。
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