JP7071456B2 - Golf club head - Google Patents
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Description
本発明は、フェース部と、ソール部と、クラウン部と、バック部とを有し、内部が中空状に形成されたゴルフクラブヘッドに関する。 The present invention relates to a golf club head having a face portion, a sole portion, a crown portion, and a back portion, and the inside is formed in a hollow shape.
ゴルフボールの飛距離を向上させるべく、クラブヘッドのフェース部の肉厚を小さくするとともに、特許文献1に記載されるように、ソール部、クラウン部等の少なくとも一部にトゥ-ヒール方向にわたって延在する凹溝を形成することが知られている。この場合、打球時のフェース部の撓みが大きくなり、その結果としてスプリング効果が大きくなると推察される。 In order to improve the flight distance of the golf ball, the wall thickness of the face portion of the club head is reduced, and as described in Patent Document 1, at least a part of the sole portion, the crown portion, etc. is extended in the toe-heel direction. It is known to form existing recesses. In this case, it is presumed that the bending of the face portion at the time of hitting the ball becomes large, and as a result, the spring effect becomes large.
ところで、ゴルフ用具規則には、ゴルフクラブヘッドのスプリング効果につき、R&AとUSGAテスト内規であるペンデュラムテストプロトコルに規定された上限を超えてはならないと定められている。なお、ペンデュラムテストによるスプリング効果の上限は、テスターである金属球をクラブフェースにぶつけたときの接触時間として定義されるキャラクタリスティックタイム(CT値)が、許容誤差の+18μsを含んで257μsである。換言すれば、許容誤差を含めない場合、CT値が239μs以下でなければならない。 By the way, the Golf Equipment Regulations stipulate that the spring effect of a golf club head must not exceed the upper limit stipulated in the R & A and the Pendulum Test Protocol, which is the USGA test internal rule. The upper limit of the spring effect by the pendulum test is 257 μs, which is the characteristic time (CT value) defined as the contact time when the metal ball, which is a tester, is hit against the club face, including the tolerance of +18 μs. .. In other words, if the tolerance is not included, the CT value must be 239 μs or less.
しかしながら、特許文献1記載のゴルフクラブヘッドでは、CT値が257μsよりも大となる。すなわち、前記の上限を超える。 However, in the golf club head described in Patent Document 1, the CT value is larger than 257 μs. That is, the above upper limit is exceeded.
特許文献1に記載されるようなゴルフクラブヘッドのスプリング効果をゴルフ用具規則に適合させるべく、フェース部の肉厚を大きくすることが考えられる。しかしながら、この場合、ゴルフクラブヘッドの重心が浅くなる。そして、これに伴い、フェース部のスイートエリアが狭小化してしまう。 In order to make the spring effect of the golf club head as described in Patent Document 1 conform to the rules of golf equipment, it is conceivable to increase the wall thickness of the face portion. However, in this case, the center of gravity of the golf club head becomes shallow. Along with this, the sweet area of the face portion becomes narrower.
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、フェース部の肉厚を小さく設定して重心を最適な深さ位置にし得、しかも、スプリング効果がゴルフ用具規則に適合するゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and the wall thickness of the face portion can be set to be small so that the center of gravity can be set to the optimum depth position, and the spring effect conforms to the rules of golf equipment. The purpose is to provide.
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、ソール部と、フェース部と、クラウン部と、バック部とを有し、内部が中空状に形成されたゴルフクラブヘッドにおいて、
前記ソール部の、前記バック部に近接する位置に、トゥからヒールに向かう凹溝が1本以上形成され、
当該ゴルフクラブヘッドを前記ソール部から視認したとき、前記凹溝は、トゥ側終端及びヒール側終端が前記フェース部と前記バック部の間に位置し、且つ前記トゥ側終端と前記ヒール側終端の間が前記バック部に向かうように湾曲するとともに、該凹溝の湾曲頂部から前記トゥ側及び前記ヒール側に向かうに従って幅が小さくなり、且つ深さが小さくなるゴルフクラブヘッドが提供される。
In order to achieve the above object, according to one embodiment of the present invention, in a golf club head having a sole portion, a face portion, a crown portion, and a back portion, the inside of which is formed in a hollow shape. ,
At a position close to the back portion of the sole portion, one or more concave grooves from the toe to the heel are formed.
When the golf club head is visually recognized from the sole portion, the recessed groove has a toe side end and a heel side end located between the face portion and the back portion, and the toe side end and the heel side end. A golf club head is provided in which the gap is curved toward the back portion, and the width becomes smaller and the depth becomes smaller toward the toe side and the heel side from the curved top of the concave groove.
本発明によれば、湾曲頂部から終端部に向かうにつれて幅及び深さが変化する凹溝をソール部に形成したことにより、フェース部の肉厚を大きくすることを回避しつつ、ゴルフ用具規則に適合するスプリング効果を示すゴルフクラブヘッドが得られる。 According to the present invention, by forming a concave groove in the sole portion whose width and depth change from the curved top portion to the end portion, the thickness of the face portion is avoided to be increased, and the golf equipment rule is adopted. A golf club head showing a compatible spring effect is obtained.
フェース部の肉厚を大きくすることが回避されることから、ゴルフクラブヘッドの重心を適切な深さ位置に設定することができる。従って、フェース部のスイートエリアが狭小化することが回避される。 Since it is avoided to increase the wall thickness of the face portion, the center of gravity of the golf club head can be set to an appropriate depth position. Therefore, it is possible to avoid narrowing the sweet area of the face portion.
すなわち、フェース部のスイートエリアを確保しながら、スプリング効果をゴルフ用具規則に適合させることができる。 That is, the spring effect can be adapted to the golf equipment rules while ensuring the sweet area of the face portion.
以下、本発明に係るゴルフクラブヘッドにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, suitable embodiments of the golf club head according to the present invention will be described, and will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
図1は、本実施の形態に係るゴルフクラブヘッド10の概略正面図である。該ゴルフクラブヘッド10は、プレー時に地面を臨むソール部12と、天空を臨むクラウン部14とを有する。クラウン部14には、シャフト16を取り付けるためのホーゼル部18が設けられる。ゴルフクラブヘッド10において、ホーゼル部18に近接する側はヒール20、ホーゼル部18から離間する側はトゥ22である。ゴルフクラブヘッド10は、さらに、ゴルフボールを打球するフェース部24と、該フェース部24に対向するバック部26とを有する。
FIG. 1 is a schematic front view of the
ゴルフクラブヘッド10をソール部12から視認したときの底面図を、図2に示す。ソール部12には、バック部26に近接する位置に、トゥ22からヒール20に向かって延在する第1凹溝30、第2凹溝32が形成されている。これら第1凹溝30、第2凹溝32は、第1凹溝30がフェース部24側、第2凹溝32がバック部26側に位置するように並列する。
FIG. 2 shows a bottom view when the
第1凹溝30及び第2凹溝32のトゥ側終端34a、34b、ヒール側終端36a、36bは、フェース部24とバック部26の間に位置する。また、トゥ側終端34a、34bは、トゥ22の側部に位置する。その一方で、第1凹溝30及び第2凹溝32の、トゥ側終端34a、34bからヒール側終端36a、36bに至る間は、バック部26側に向かって突出する。すなわち、第1凹溝30及び第2凹溝32はいずれも、バック部26に向かって突出するように湾曲した湾曲溝である。以下、第1凹溝30、第2凹溝32の湾曲点を第1湾曲頂部、第2湾曲頂部と指称し、各々の参照符号を38a、38bとする。
The toe-side ends 34a and 34b and the heel-
この場合、第1湾曲頂部38a、第2湾曲頂部38bは、ソール部12の中間よりもトゥ側終端34a、34b側に偏倚している。すなわち、第1凹溝30及び第2凹溝32は、歪んだU字形状である。
In this case, the first
図3は、図2中のIII-III線矢視断面図である。この図3から諒解されるように、ゴルフクラブヘッド10は内部が中空状の中空体である。このようなゴルフクラブヘッド10は、例えば、ドライバー用として構成することができるが、スプーン等のフェアウェイウッド用として構成するようにしてもよい。
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line III-III in FIG. As can be understood from FIG. 3, the
また、第1凹溝30、第2凹溝32は、延在方向に直交する方向の断面が略三角形状をなす。第1凹溝30の断面において、フェース部24側の傾斜壁とソール部12の水平線とがなす角度θ1は、例えば、15~60°程度に設定すればよい。バック部26側の傾斜壁とソール部12の水平線とがなす角度θ2も同様に、15~60°程度とすることができる。
Further, the first
第1凹溝30の幅W1、及び深さD1は、湾曲頂部からトゥ側終端34a又はヒール側終端36aに向かうに従って変化する。具体的には、第1湾曲頂部38aからトゥ側終端34a、ヒール側終端36aに向かうに従って幅W1、深さD1が小さくなる。なお、第1湾曲頂部38aでは、幅W1が深さD1に比して大きく設定されている。一方、トゥ側終端34a又はヒール側終端36aでは、幅W1と深さD1のいずれか一方が他方に比して大きくてもよいし、同じであってもよい。
The width W1 and the depth D1 of the first
幅W1の最大寸法は、例えば、5~20mm程度に設定することができる。また、深さD1の最大寸法は、例えば、3~10mm程度とすればよい。ここで、幅W1及び深さD1が最大寸法となるのは、溝分断部40の近傍である。
The maximum dimension of the width W1 can be set to, for example, about 5 to 20 mm. Further, the maximum dimension of the depth D1 may be, for example, about 3 to 10 mm. Here, the width W1 and the depth D1 have the maximum dimensions in the vicinity of the
以上については、第2凹溝32の断面においても同様である。すなわち、フェース部24側の傾斜壁とソール部12の水平線とがなす角度θ3、バック部26側の傾斜壁とソール部12の水平線とがなす角度θ4も上記と同様に、15~60°程度とすればよい。
The above is the same for the cross section of the second
また、第2凹溝32の幅W2、及び深さD2も、第2湾曲頂部38bからトゥ側終端34b又はヒール側終端36bに向かうに従って小さくなる。そして、第2湾曲頂部38bでは、幅W2が深さD2に比して大きく設定されている。さらに、幅W2、深さD2のそれぞれの最大寸法は、典型的には5~20mm程度、3~10mm程度に設定される。幅W2及び深さD2が最大寸法となるのが、溝分断部40の近傍であることは勿論である。なお、トゥ側終端34b又はヒール側終端36bでは、幅W2と深さD2のいずれか一方が他方に比して大きくてもよいし、同じであってもよい。
Further, the width W2 and the depth D2 of the second
以上のように形成される第1凹溝30、第2凹溝32の縁部同士の距離は、特に限定されるものではないが、例えば、1mm以下に設定することができる。
The distance between the edges of the first
ソール部12には、第1湾曲頂部38aから第2湾曲頂部38bに跨がるように連なる溝分断部40が延出する。溝分断部40は、ゴルフクラブヘッド10の内部に向かって陥没する凹形状である。この溝分断部40により、第1凹溝30及び第2凹溝32が第1湾曲頂部38a、第2湾曲頂部38bを境に分断された形態となっている。なお、溝分断部40は、一部のみが凹形状となっているものであってもよいし、平坦形状のものであってもよい。
A
図2及び図3に示す例では、溝分断部40のトゥ-ヒール方向の長さ(幅寸)は、バック部26側に向かうにつれて大きくなる。この構成において、溝分断部40の幅が最大となる部分では、幅寸WTを、例えば、5~35mmとすることができる。なお、溝分断部40は、図2に示すものに特に限定されるものではなく、例えば、幅寸が一定である溝分断部を設けるようにしてもよい。
In the example shown in FIGS. 2 and 3, the length (width dimension) of the
以上のような構成とすることにより、ゴルフクラブヘッド10を、フェース部24の肉厚を大きくすることなく、スプリング効果がゴルフ用具規則に適合するものとすることができる。フェース部24の肉厚を大きくする必要がないので、ゴルフクラブヘッド10においては、重心を最適な深さ位置に設定することができる。従って、スイートエリアが狭小化することが回避される。
With the above configuration, the
しかも、上記したような形状の第1凹溝30及び第2凹溝32が形成されているため、スプリング効果に優れる。このため、ゴルフボールの飛距離が十分なものとなる。
Moreover, since the first
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。 The present invention is not particularly limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
例えば、図4に示すように、溝分断部40を設けることなくゴルフクラブヘッド50を構成するようにしてもよい。この場合、第1凹溝30、第2凹溝32の幅W1、W2及び深さD1、D2が最大となるのは、それぞれ、第1湾曲頂部38a、第2湾曲頂部38bである。
For example, as shown in FIG. 4, the
また、凹溝の本数は2本に特に限定されるものではなく、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。 Further, the number of concave grooves is not particularly limited to two, and may be one or three or more.
図2及び図3に例示するような形状のソール部12を有するドライバー用のゴルフクラブヘッド10を作製した。なお、フェース部24のセンター肉厚を3.4mm、重心の深さ位置を37.5mmとした。このように、当該ゴルフクラブヘッド10は、フェース部24の肉厚が十分に小さく、且つ重心が十分に深い位置であるものである。
A
このゴルフクラブヘッド10につき、スプリング効果を評価した。具体的には、ペンデュラムテストによるCT値を計測したところ、235μsであった。すなわち、上記のように構成したゴルフクラブヘッド10によれば、CT値を、許容誤差を含む規則適合内に抑えることができる。
The spring effect was evaluated for the
10、50…ゴルフクラブヘッド 12…ソール部
14…クラウン部 20…ヒール
22…トゥ 24…フェース部
26…バック部 30…第1凹溝
32…第2凹溝 34a、34b…トゥ側終端
36a、36b…ヒール側終端 38a…第1湾曲頂部
38b…第2湾曲頂部 40…溝分断部
10, 50 ...
Claims (3)
前記ソール部の、前記バック部に近接する位置に、トゥからヒールに向かう第1凹溝及び第2凹溝が形成され、
当該ゴルフクラブヘッドを前記ソール部から視認したとき、前記第1凹溝及び前記第2凹溝は、トゥ側終端及びヒール側終端が前記フェース部と前記バック部の間に位置し、且つ前記トゥ側終端と前記ヒール側終端の間が前記バック部に向かうように湾曲するとともに、該第1凹溝及び該第2凹溝では、湾曲頂部から前記トゥ側及び前記ヒール側に向かうに従って幅が小さくなり、且つ深さが小さくなり、
さらに、前記ソール部から延出して前記第1凹溝及び前記第2凹溝を前記トゥ側と前記ヒール側に分断する溝分断部が設けられたゴルフクラブヘッド。 In a golf club head having a sole portion, a face portion, a crown portion, and a back portion and having a hollow inside.
A first concave groove and a second concave groove from the toe to the heel are formed at a position of the sole portion close to the back portion.
When the golf club head is visually recognized from the sole portion, the toe side end and the heel side end of the first concave groove and the second concave groove are located between the face portion and the back portion, and the toe side ends. The area between the side end and the heel side end is curved toward the back portion, and the width of the first concave groove and the second concave groove becomes smaller from the curved top toward the toe side and the heel side. And the depth becomes smaller ,
Further, a golf club head provided with a groove dividing portion extending from the sole portion to divide the first concave groove and the second concave groove into the toe side and the heel side .
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