JP7062450B2 - Fixing device and heating member used for it - Google Patents
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Description
本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置に搭載可能な定着装置およびこれに用いられる加熱部材に関する。 The present invention relates to a fixing device that can be mounted on an image forming device such as a printer and a copying machine, and a heating member used for the fixing device.
定着装置としては、近年、クイックスタートや省エネルギーの観点から、無端状フィルムを用いたフィルム加熱方式の加熱装置が実用化されている。更には、特許文献1、2に記載されるように、無端状フィルムの内周面に、加熱する薄板状の加熱部材を有し、無端状フィルムに内周面から周方向に沿って接触させることで、広範囲で無端状フィルムを加熱させる、いわゆる面状発熱体構成の定着装置が知られる。 As a fixing device, a film heating type heating device using an endless film has been put into practical use in recent years from the viewpoint of quick start and energy saving. Further, as described in Patent Documents 1 and 2, a thin plate-shaped heating member to be heated is provided on the inner peripheral surface of the endless film, and the endless film is brought into contact with the endless film from the inner peripheral surface in the circumferential direction. Therefore, a fixing device having a so-called planar heating element structure, which heats an endless film in a wide range, is known.
しかしながら、特許文献1、2の面状発熱体構成では、定着ベルトの周回方向で下流側における定着ベルトのたるみにより、定着ベルトから記録材が分離しにくいことが考えられる。 However, in the planar heating element configuration of Patent Documents 1 and 2, it is considered that the recording material is difficult to separate from the fixing belt due to the slack of the fixing belt on the downstream side in the circumferential direction of the fixing belt.
本発明の目的は、定着ベルトの周回方向で下流側の定着ベルトのたるみを抑制して、定着ベルトと記録材の分離性を向上させる定着装置およびこれに用いられる加熱部材を提供することである。 An object of the present invention is to provide a fixing device for suppressing slack of the fixing belt on the downstream side in the circumferential direction of the fixing belt to improve the separability between the fixing belt and the recording material, and a heating member used for the fixing device. ..
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、長手方向に長く、前記長手方向に直交する断面がリング状に形成された回転可能な定着ベルトと、前記定着ベルトの回転に際し、前記長手方向に直交する断面において弾性的に変形しながら前記定着ベルトの内周面と接触する前記長手方向に長い加熱部材であって、基材と、前記定着ベルトを加熱するための発熱部と、を有する加熱部材と、前記定着ベルトに対向し前記定着ベルトと共に未定着トナー像を担持した記録材を挟持搬送するニップ部を形成する対向回転体と、を有し、前記定着ベルトが回転するときの前記長手方向に直交する断面において、前記長手方向に直交する記録材搬送方向における、前記基材の最も上流側位置および最も下流側位置の中間位置が、前記記録材搬送方向における前記ニップ部の中心位置と前記対向回転体の回転中心位置とを結ぶ第1の直線に対し、前記記録材搬送方向の上流側に設けられており、前記長手方向に直交する断面における所定の直線を含む前記長手方向の断面により前記基材を一方側と他方側に分けるとき、前記一方側は、前記他方側よりも前記記録材搬送方向の上流側に設けられ、前記基材の縦弾性係数は、前記一方側の方が前記他方側よりも大きいことを特徴とする。 In order to achieve the above object, the fixing device according to the present invention has a rotatable fixing belt which is long in the longitudinal direction and has a ring-shaped cross section orthogonal to the longitudinal direction, and the longitudinal portion when the fixing belt is rotated. A heating member that is long in the longitudinal direction and is in contact with the inner peripheral surface of the fixing belt while being elastically deformed in a cross section orthogonal to the direction, and has a base material and a heat generating portion for heating the fixing belt. It has a heating member and an opposed rotating body that forms a nip portion that faces the fixing belt and holds and conveys a recording material carrying an unfixed toner image together with the fixing belt, and when the fixing belt rotates. In the cross section orthogonal to the longitudinal direction, the intermediate position between the most upstream side position and the most downstream side position of the base material in the recording material transport direction orthogonal to the longitudinal direction is the center of the nip portion in the recording material transport direction. The longitudinal direction including a predetermined straight line in a cross section orthogonal to the longitudinal direction, which is provided on the upstream side in the recording material transport direction with respect to the first straight line connecting the position and the rotation center position of the opposed rotating body. When the base material is divided into one side and the other side according to the cross section of the above, the one side is provided on the upstream side in the recording material transport direction with respect to the other side, and the longitudinal elasticity coefficient of the base material is the one side. Is larger than the other side .
また、本発明に係る加熱部材は、長手方向に長く、前記長手方向に直交する断面がリング状に形成された回転可能な定着ベルトの回転に際し、前記長手方向に直交する断面において弾性的に変形しながら前記定着ベルトの内周面と接触する前記長手方向に長い加熱部材であって、基材と、前記定着ベルトを加熱するための発熱部と、を有し、前記長手方向に直交する断面における所定の直線を含む前記長手方向の断面により前記基材を一方側と他方側に分けるとき、前記基材の縦弾性係数は、前記一方側と前記他方側で異なることを特徴とする。 Further, the heating member according to the present invention is elastically deformed in the cross section orthogonal to the longitudinal direction when the rotatable fixing belt, which is long in the longitudinal direction and has a ring-shaped cross section orthogonal to the longitudinal direction, is rotated. A cross section orthogonal to the longitudinal direction, which is a heating member long in the longitudinal direction that is in contact with the inner peripheral surface of the anchoring belt and has a base material and a heat generating portion for heating the anchoring belt. When the base material is divided into one side and the other side by the cross section in the longitudinal direction including a predetermined straight line in the above, the longitudinal elasticity coefficient of the base material is different between the one side and the other side.
本発明によれば、定着ベルトの周回方向で下流側の定着ベルトのたるみを抑制して、定着ベルトと記録材の分離性を向上させることができる。 According to the present invention, it is possible to suppress the slack of the fixing belt on the downstream side in the circumferential direction of the fixing belt and improve the separability between the fixing belt and the recording material.
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面を用いて説明する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
(第1の実施形態)
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置を好適に示す一例として、電子写真プロセスを利用したレーザプリンタ100(以下、プリンタ100)の概略構成を示す模式的断面図である。プリンタ100は、プリンタ100の本体外部に設けられたホストコンピュータ等の出力装置(図示せず)からの提供情報に応じた画像を記録材(記録媒体、記録紙)Pに記録する形態の画像形成装置である。潜像担持体としての感光ドラム101は、その表面が有機感光体を主成分とする光導電層であって、プリンタ100本体に設けられた駆動機構(図示せず)により、矢印Aの時計方向に回転駆動される。
(First Embodiment)
(Image forming device)
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a schematic configuration of a laser printer 100 (hereinafter referred to as a printer 100) using an electrophotographic process, as an example preferably showing an image forming apparatus equipped with a fixing device according to an embodiment of the present invention. Is. The
感光ドラム101は、帯電ローラ102によって所定電位に一様均一に帯電された後、出力装置からの提供情報に応じて露光装置115から露光される露光光としてのレーザー光103により、その外周面に前記提供情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置104の現像剤としてのトナーTを担持した現像スリーブ106によりトナー像として可視像化される。
The
ここで、記録材Pは、給紙カセット107より給紙ローラ112によって1枚ずつ取り出され、経路Bを通り、記録材P先端と、感光ドラム101の外周面にトナーTにより可視像化された画像形成部先端とが同期するように導入(搬入)される。すなわち、レジストローラ対113によって所定のタイミングで、転写手段である転写ローラ108と感光ドラム101の転写ニップ部に導入され、電気的作用により、感光ドラム101上のトナー像が記録材P上に転写される。
Here, the recording material P is taken out one by one from the
転写工程を終えた感光ドラム101上の転写残トナーは、クリーニングブレード109により感光ドラム101上から取り除かれて、クリーニング装置110に回収される。クリーニング工程を終えた感光ドラム101は、再び画像形成プロセス(帯電→露光→現像→転写→クリーニング)を繰り返して、記録材P上に未定着トナー画像が形成される。一方、未定着トナー像を担持した記録材Pは定着装置111に導入され、加圧・加熱されて、トナー像が記録材P上に定着される。
The transfer residual toner on the
記録材Pの定着装置111からの排出に関し、経路Cを通り印字面が上になってプリンタ100から排出されるフェイスアップ(FU)排紙と、経路Dを通り印字面が下になってプリンタ100から排出されるフェイスダウン(FD)排紙とが選択可能である。このようにして、記録材Pはプリンタ100から排出される。
Regarding the ejection of the recording material P from the
また、プリンタ100は、本実施形態にあっては、プリンタ100本体に設けられたエンジンコントローラ114により、感光ドラム101や現像装置104等の各装置が統括的に制御されるようになっている。
Further, in the present embodiment, in the
(定着装置)
次に、定着装置111について説明する。図2は、本実施形態に係る定着装置111の概略断面図である。ここで、記録材Pの搬送方向および記録材Pの厚さ方向に直交する方向(図2の紙面垂直方向)を長手方向とする。なお、記録材Pの搬送方向は定着ニップ部を通過する記録材の搬送方向およびこれに平行な方向を示すものとする。
(Fixing device)
Next, the
図2に示すように、長手方向に長く、長手方向に直交する断面がリング状に形成され回転可能な定着ベルト301と、定着ベルト301に対向する対向回転体としての加圧ローラ401とで、未定着トナー像を担持した記録材Pを挟持搬送するニップ部を形成する。即ち、図2は、定着ベルト301と加圧ローラ401が、定着処理するためのニップ部を形成している状態を示しており、定着ベルト301の内側には、加熱部材302が設けられている状態である。
As shown in FIG. 2, a
加圧ローラ401が定着ベルト301の外周面と接触するように配置される一方、バックアップ部材(ニップ部材)303が定着ベルト301の内周面に当接するように配置される。これにより、定着ベルト301を、加圧ローラ401と対向する位置に配置されたバックアップ部材303と、加圧ローラ401との間で挟み込む。
The
定着ベルト301は、耐熱性樹脂ポリイミドからなる基層と、基層上に積層されたフッ素系樹脂PFAからなる表層とを有するフィルム状の部材で、表層を外側にして無端状に形成されたものである。基層の厚みは70μmで、表層の厚みは15μmとしている。この定着ベルト301は、外力がかからない自由状態では、長手方向に直交する断面がほぼ真円の筒形状(リング形状)となるものである。外力がかからない自由状態とは、定着ベルト301単体の状態である。すなわち、定着ベルト301の内側に加熱部材302やバックアップ部材303が設けられておらず、加圧ローラ401と接触していない状態である。本実施形態では、外径は25mm、長手方向340mmの寸法になっている。
The
加圧ローラ401は、アルミニウム金属からなる芯金401cの外周面に弾性層401b、弾性層401bの外周面をフッ素系樹脂PFAチューブからなる表層401aで覆っている。弾性層401bはシリコーンゴムからなる弾性部材であり、厚み10mmほどで芯金401cの外周面に形成されている。また、表層401aは厚み10μmとしており、加圧ローラ401としての外径は25mmとしている。
In the
ここで、加圧ローラ401は、駆動源としてのモータと接続しており、回転駆動される。定着ベルト301は、その周面がニップ部にて回転している加圧ローラ401と接触することにより、従動回転する。すなわち、定着ベルト301は、加圧ローラ401は、定着ベルト301を回転させる回転体として機能する。
Here, the pressurizing
バックアップ部材303は、定着ベルト301の内周面から加圧ローラ401へ向けて支持部304にっよって押し付けられることでニップ部を形成する長手方向に長い長軸状の部材であり、シリコーンゴムで形成された耐熱性を有する弾性材料を使用している。
The
また、支持部304は、金属板を断面形状がほぼL字状となるように曲げ加工された部材を組み合わせて長手方向に長い長軸状の棒状としたものであり、長手方向(軸線方向)でバックアップ部材303を支持するように、定着ベルト301の内側に位置する。そして、長手方向の両端部で支持されて、バックアップ部材303が加圧ローラ401側に押し付けられるように押圧力が付与される。本実施形態では、押圧力は片側150Nで両側合計300Nとしている。
Further, the
なお、バックアップ部材303は、支持部304のL字先端部と、支持部304にビス締めされることで固定された板金304bによって、記録材搬送方向の両端部を支持されることで、位置を固定している。
The
(加熱部材)
そして、本実施形態においては、定着ベルト301の回転に際し、長手方向に直交する断面において弾性的に変形しながら定着ベルト301の内周面と接触することで、定着ベルト301を加熱させる薄板状の加熱部材302が設けられる。加熱部材302は、図3に関し後に詳述するように、基材302aと、定着ベルト301を加熱するための発熱部としての発熱層302bと、を有する。基材302aは、薄板状板金で構成され、長手方向に長く、長手方向に直交する断面がリング状となっている。
(Heating member)
Then, in the present embodiment, when the fixing
このような構成で、加圧ローラ401が回転駆動することで、定着ベルト301は従動回転し、トナー像Tが転写された記録材Pはトナー像Tが載った面を定着ベルト301側に向けた状態で加圧ローラ401と定着ベルト301との間のニップ部に送られる。そして、記録材P上のトナー像Tは、加熱部材302によって加熱された定着ベルト301で加熱され、加圧ローラ401側から加圧されることで、記録材Pに圧着される。その後、記録材Pは分離領域Z(図2)で定着ベルト301から分離されて排出される。
With such a configuration, when the
基材302aを含む加熱部材302の長手断面形状を図3に、また位置V(図2)を含む加熱部材302(基材302aを含む)を上方から見たものを図4に示す。基材302aは、無負荷状態で、長手方向に直交する断面における所定の直線を含む長手方向の断面により基材を一方側と他方側に分けるとき、後に詳述するように、基材の縦弾性係数は、一方側と他方側で異なる構成となっている。
FIG. 3 shows the longitudinal cross-sectional shape of the
加熱部材302は、基材302aが弾性的に変形可能な薄板状の部材であり、本実施形態では材料として金属材料、例えばステンレスを使用している。基材302a上に絶縁層302cが発熱層302bを挟み込むように形成されている。
The
そして、図4に示すように、発熱層302bは予め定められたパターンを描く発熱部の一例として機能する。なお、図4では絶縁層302cは図示しておらず、基材302aは長手方向で320mm、短手方向(記録材搬送方向)で55mmの寸法になっている。
Then, as shown in FIG. 4, the
さらに、基材302aの定着ベルト周回方向と直交する長手方向の両側領域の上には、発熱層302bと電気的に接続された給電部302d、302eが形成されている。画像形成装置の交流電源ユニットから、給電部302dを介して発熱層302b、給電部302eと導通することで、発熱層302bに電力が供給され、加熱部材302が発熱する。そして、定着ベルト301と加熱部材302が内周面で接触することで、定着ベルト301を加熱している。
Further, feeding
本実施形態では、発熱層302bは厚さ30μmのステンレス箔からなる。例えばSUS430やSUS330等を用いることができ、予め定められたパターンを描くことでより均一に発熱を行うようにしている。ここで、予め定められたパターンは、図4に示すように、円弧上の箇所と直線状の箇所からなるU字形状の基本パターンから連続して接続することにより形成されている。
In the present embodiment, the
また、絶縁層302cは、発熱層301bを絶縁するとともに発熱層301bに折り曲りが生じないように保護するための層でもある。本実施形態では、発熱層301bを挟む形で二層の構造を採る。また、このとき、発熱層301bの上側の層と下側の層で、発熱層301bを挟み込み、熱圧着を行うことで、絶縁層302c内部に発熱層301bを内包させる構造としている。
Further, the insulating
また、図2に示すように、加熱部材302は、定着ベルト301の周回方向における位置Vを基準としたときの下流側端部の領域が、ビスXを介して支持部304に固定支持されている。すなわち、加熱部材302は、定着ベルト301の周回方向における位置Vを基準としたときの下流側端部の領域が、L字型板金304aとI字型板金304cとに固定される関係となる。そして、長手方向における固定箇所は、少なくとも3箇所(中央部、両端部にそれぞれ1箇所)である。
Further, as shown in FIG. 2, in the
一方、加熱部材302は、定着ベルト301の周回方向における位置Vを基準としたときの上流側端部は自由端となっており、加熱部材302の基材302aの弾性反発力により、定着ベルト301の内周面に沿って接触するものとなっている。つまり、図5に示すように、この加熱部材302は、定着ベルト301が無く、定着ベルト301周回方向における下流側端部が固定支持部により支持されている状態では記録材搬送方向の下流側方向に張り出す形状となる。
On the other hand, the
本実施形態では、基材302aの縦弾性係数(以下、ヤング率)を、図4における領域U(位置Vを基準としたときの定着ベルト周回方向の上流側)と、領域D(位置Vを基準としたときの定着ベルト周回方向の下流側)で変更している。領域Uと領域Dの境目位置は、図2に関して上述したVの位置である。
In the present embodiment, the longitudinal elastic modulus (hereinafter, Young's modulus) of the
基材302aを示す図4で、領域Uは定着ベルト周回方向に関し、上流側端部から10mmの位置から35mmの間の20mmを示している。また、領域Dは定着ベルト周回方向に関し、下流側端部から10mmの位置から35mmの間の20mmの領域を示している。
In FIG. 4 showing the
なお、本実施形態では、領域Uのヤング率を250GPa、領域Dのヤング率を200GPaとしているが、本発明はこの数値に限定されるものではなく、領域Uのヤング率 > 領域Dのヤング率の関係性であることが重要となっている。この関係性が満たされる場合、定着ベルトの周回方向における上流側で定着ベルト301に拘束されることで発生する基材302aの弾性反発力が、下流側で定着ベルト301に拘束されることで発生する基材302aの弾性反発力よりも大きくなる。これにより、定着ベルト302は記録材搬送方向の上流側寄りに張られた形状となる。
In the present embodiment, the Young's modulus of the region U is 250 GPa and the Young's modulus of the region D is 200 GPa, but the present invention is not limited to this value, and the Young's modulus of the region U> the Young's modulus of the region D. It is important that the relationship is. When this relationship is satisfied, the elastic rebound force of the
すなわち、図2において、基材302aの記録材搬送方向で上流側に最も突き出ている点(最も上流側位置)をRとし、下流側に最も突き出ている点(最も下流側位置)をLとし、RとLを結ぶ直線の中心点(中間位置)をAとする。このとき、加圧ローラ401の回転中心位置Bと、ニップ部の記録材搬送方向における中心位置Cと、を結ぶ直線(第1の直線)よりも、中心点(中間位置)Aが記録材搬送方向の上流側に位置することになり、定着ベルト301もこの形状にならうことになる。
That is, in FIG. 2, the point most protruding to the upstream side (most upstream position) in the recording material transport direction of the
図2において、領域Uと領域Dの境目としての位置Vと中心点(中間位置)Aとを結ぶ直線(第2の直線)は、加圧ローラ401の回転中心点Bと、ニップ部の記録材搬送方向における中心点Cと、を結ぶ直線(第1の直線)と平行である。なお、位置Vは中心点(中間位置)Aに対しニップ部と反対側にある。
In FIG. 2, the straight line (second straight line) connecting the position V as the boundary between the area U and the area D and the center point (intermediate position) A is the rotation center point B of the pressurizing
ここで、定着ベルトの仮想的な形状として第1の直線に関して対称な形状を基準形状とし、第2の直線に関して定着ベルトを定着ベルトの回転方向における上流側形状と下流側形状に分けると、以下のようになる。すなわち、上流側形状と下流側形状は共に、基準形状における対応する上流側形状と下流側形状に対し記録材搬送方向において上流側に設けられる。 Here, as a virtual shape of the fixing belt, a shape symmetrical with respect to the first straight line is used as a reference shape, and the fixing belt is divided into an upstream side shape and a downstream side shape in the rotation direction of the fixing belt with respect to the second straight line. become that way. That is, both the upstream side shape and the downstream side shape are provided on the upstream side in the recording material transport direction with respect to the corresponding upstream side shape and downstream side shape in the reference shape.
尚、少なくとも上述の関係を満たしていれば、以下の効果を得ることができるが、より好ましい構成は、次の構成である。すなわち、加圧ローラ401の回転中心位置Bと、ニップ部の記録材搬送方向における中心位置Cと、を結ぶ直線(第1の直線)に対して、中心点(中間位置)Aが記録材の搬送方向上流側に5.0mm以上オフセットしている構成にするとより良い。図7に示すように記録材の分離位置での定着ベルト301の曲率半径が25mmを超えると分離不良が発生する。本実施例では初期の記録材分離位置での定着ベルト301の曲率半径は20mmであり、本実施例の構成を有しない場合、その曲率半径が10mm増え、30mmまで大きくなる可能性がある。そこで、予め(すなわち初期の定着装置111においてニップ部を形成させた状態において)、中心点(中間位置)Aを第1の直線に対して少なくとも記録材の搬送方向上流側に5.0mm以上オフセットさせておく。これにより、10mm-5.0mm=5.0mm以上定着ベルト301がたるまず、定着ベルト301の曲率半径が25mmを超える可能性は低いと考えられる。
The following effects can be obtained as long as at least the above-mentioned relationship is satisfied, but a more preferable configuration is the following configuration. That is, the center point (intermediate position) A is the recording material with respect to the straight line (first straight line) connecting the rotation center position B of the pressurizing
このような基材302aの上流側張り形状により得られる効果を、以下、従来例と比較することで示す。図6に、従来構成における定着ベルト周回方向の下流側でのベルトの軌道を示す。従来構成では、基材302aに関し、記録材搬送方向の上流側に最も突き出ている点と、下流側に最も突き出ている点と、を結ぶ直線の中心点が、以下のようになる。すなわち、加圧ローラ401の回転中心点と、ニップ部の記録材搬送方向における中心点と、を結ぶ直線(第1の直線)上に存在している構成となっている。
The effect obtained by such an upstream side tension shape of the
この従来構成では、定着ベルトは記録材通紙枚数が少ない入荷初期は、図6において実線で示すような形状を示している。しかし、定着ベルトは、ニップ部領域と、加熱部材と定着ベルトの接触領域と、を除く領域では自由状態となっている。つまり、駆動状態から停止の動作が複数回行われると、定着ベルトは定着ベルト周回方向の下流側端部側に引き込まれ、定着ベルト周回方向の下流側端部でたるんだような状態(図6の点線で示すような状態)になる。この定着ベルトたるみ状態で記録材が通紙されると、定着ベルトと記録材の分離が困難になり、分離不良となる。 In this conventional configuration, the fixing belt has a shape as shown by a solid line in FIG. 6 at the initial stage of arrival when the number of sheets of recording material to be passed is small. However, the fixing belt is in a free state except for the nip portion region and the contact region between the heating member and the fixing belt. That is, when the stop operation is performed a plurality of times from the driving state, the fixing belt is pulled toward the downstream end side in the fixing belt circumferential direction, and is in a state of being slackened at the downstream end portion in the fixing belt circumferential direction (FIG. 6). It becomes the state shown by the dotted line of. If the recording material is passed through the fixing belt in a slack state, it becomes difficult to separate the fixing belt and the recording material, resulting in poor separation.
具体的には、記録材には定着ベルトと接触する側の面にトナー像が載っており、このトナー像が定着ベルトと記録材の接着材のような働きをしてしまう。そして、定着ベルトに接着したまま巻きつくような挙動を示して、出口ガイド305(図6)と定着ベルトの隙間に記録材が入り込み、紙詰まりを起こしてしまう。 Specifically, the toner image is placed on the surface of the recording material on the side in contact with the fixing belt, and this toner image acts like an adhesive between the fixing belt and the recording material. Then, the recording material exhibits a behavior of winding while being adhered to the fixing belt, and the recording material enters the gap between the outlet guide 305 (FIG. 6) and the fixing belt, causing a paper jam.
対策として、搬送方向下流側におけるニップ部出口の定着ベルトの曲率半径を小さくすることで、記録材の自重によって定着ベルトから記録材を無理やり剥がすことが知られている。この作用により、記録材分離位置をニップ部に近付け、出口ガイド305と定着ベルトの隙間へ入り込むことを防止することができる。
As a countermeasure, it is known that the recording material is forcibly peeled off from the fixing belt by the weight of the recording material by reducing the radius of curvature of the fixing belt at the outlet of the nip portion on the downstream side in the transport direction. By this action, the recording material separation position can be brought closer to the nip portion, and it can be prevented from entering the gap between the
本実施形態はこの作用に鑑み、上述したような基材302aの構成にすることによって、定着ベルトを記録材搬送方向で上流側張り形状にする。すなわち、定着ベルトのニップ部領域と、加熱部材と定着ベルトの接触領域と、を除く領域の定着ベルトの自由状態部でのたるみを抑制し、結果としてニップ部の下流側と接続される定着ベルト周回方向の下流側端部での定着ベルトの曲率半径を小さくしている。
In view of this effect, the present embodiment has the structure of the
(記録材の定着ベルトからの分離)
記録材の定着ベルトからの分離に関し、図6に示す従来構成と本実施形態の構成とで比較実験を行った。具体的には、複数回加圧ローラの回転駆動と回転停止を繰り返した後に記録材を通紙したときの、ニップ部下流側と接続される分離領域Z(図6)における定着ベルトの曲率半径(mm)を、駆動と停止の繰り返し回数ごとに比較した。
(Separation of recording material from fixing belt)
Regarding the separation of the recording material from the fixing belt, a comparative experiment was conducted between the conventional configuration shown in FIG. 6 and the configuration of the present embodiment. Specifically, the radius of curvature of the fixing belt in the separation region Z (FIG. 6) connected to the downstream side of the nip portion when the recording material is passed after repeating the rotation drive and rotation stop of the pressure roller multiple times. (Mm) was compared for each number of repetitions of drive and stop.
なお、分離が発生する箇所の曲率半径は、定着ベルトの外周面から記録材が離れ始めた点を中心に、定着ベルトの周回方向に沿って±5mmの範囲の曲率半径としている。また、上述したように定着ベルトは従来構成、本実施形態ともに径25mm、外力がかかっていない自由状態で断面がほぼ真円の筒形状で、ポリイミドを基材としている。加熱部材の基材の構成以外は、すべて従来構成と本実施形態の構成とで同じである。 The radius of curvature of the portion where the separation occurs is set to the radius of curvature in the range of ± 5 mm along the circumferential direction of the fixing belt, centering on the point where the recording material starts to separate from the outer peripheral surface of the fixing belt. Further, as described above, both the conventional structure and the present embodiment have a diameter of 25 mm, a tubular shape having a substantially perfect circular cross section in a free state without external force, and a polyimide as a base material. Except for the configuration of the base material of the heating member, the conventional configuration and the configuration of the present embodiment are all the same.
比較実験の結果を、図7に示す。結果として、従来構成は、回転駆動と停止の繰り返し回数1回目、10回目までは大きなベルトのたるみは発生せず、分離不良は発生しない。しかし、100回目を超えると、定着ベルトの自由状態部(周方向に関し、ニップ部以外の領域)でたるみが発生していき、分離領域Zでの定着ベルトの曲率半径が大きくなり、分離不良が起こる。定着ベルトは加圧ローラの周面に従動回転する構成であるため、駆動中には、記録材の搬送方向に関しニップ部よりも上流側の定着ベルトの領域では定着ベルトがニップ部に引き込まれるような力が働き、ニップ部よりも下流側の定着ベルトの領域では定着ベルトがニップ部から引き出されるような力が働く。これにより、加圧ローラの回転駆動が繰り返されるにつれて、定着ベルトのニップ部よりも下流側の領域にて生じる弛みが大きくなっていく。 The results of the comparative experiment are shown in FIG. As a result, in the conventional configuration, the large belt slack does not occur until the first and tenth repetition of the rotation drive and the stop, and the separation failure does not occur. However, after the 100th time, slack occurs in the free state portion of the fixing belt (the region other than the nip portion in the circumferential direction), the radius of curvature of the fixing belt in the separation region Z becomes large, and separation failure occurs. Occur. Since the fixing belt is configured to rotate in accordance with the peripheral surface of the pressure roller, the fixing belt is pulled into the nip portion in the region of the fixing belt upstream of the nip portion in the transport direction of the recording material during driving. A force acts so that the fixing belt is pulled out from the nip portion in the region of the fixing belt on the downstream side of the nip portion. As a result, as the rotational drive of the pressurizing roller is repeated, the slack generated in the region downstream of the nip portion of the fixing belt becomes larger.
一方、本実施形態では、上述した基材302aの構成(図2)により、定着ベルトを記録材搬送方向で上流側張り形状とすることで、自由状態部の定着ベルトを初期状態からたるませずに維持することができる。これは、定着ベルトの自由状態部(周方向において、ニップ部以外の部分)が記録材搬送方向で上流側に引っ張られる(実質、自由状態とならない)ように、基板302aの定着ベルト周回方向上流側によって、周回方向下流側の定着ベルトの形状が形成されることになるためである。
On the other hand, in the present embodiment, according to the configuration of the
これにより、駆動停止の繰り返し回数を増やしても、すなわち定着装置に画像形成部からトナー像の載った記録材を通紙し続けても、定着ベルト形状を維持することが可能となり、分離領域Zにおける記録材の分離不良を抑制(防止)できる。 As a result, the shape of the fixing belt can be maintained even if the number of times the drive is stopped is increased, that is, even if the recording material on which the toner image is placed is continuously passed through the fixing device from the image forming portion, and the separation region Z can be maintained. It is possible to suppress (prevent) poor separation of the recording material in.
また、本実施形態では、分離不良の抑制に加え、加熱部材302と定着ベルト301の接触領域を広範囲に確保することが可能となる。比較例として、図8に示す従来構成を説明する。図8の構成では、定着ベルト61の軌道を安定させるためにZ方向に向けて薄板状の加熱部材80を押し当てるような構成としている。その他の構成としての加圧ローラやニップ部材、支持部材等は、本実施形態とほぼ同様の構成としている。例えば、定着ベルトは、本実施形態と同様の材料を使用し、外力がかからない自由状態では断面がほぼ真円の筒形状となるもので、外径25mmとしている。
Further, in the present embodiment, in addition to suppressing poor separation, it is possible to secure a wide contact area between the
このような従来構成では、定着ベルトをZ方向に押し当てることで、定着ベルトの自由状態領域(定着ベルトと加熱部材の接触領域と、ニップ部領域を除く)でのたわみを上流側、下流側ともに抑制(防止)できる。しかし、Z方向に向けて押し当てる構成のため、Z方向と直交する方向(記録材搬送方向)の上流方向、下流方向に向けてのテンションが不足するため、記録材搬送方向の上流方向側、下流方向側での定着ベルトと加熱部材の接触領域が小さくなってしまっている。 In such a conventional configuration, by pressing the fixing belt in the Z direction, the deflection in the free state region of the fixing belt (excluding the contact region between the fixing belt and the heating member and the nip portion region) is increased to the upstream side and the downstream side. Both can be suppressed (prevented). However, due to the configuration of pressing in the Z direction, tension is insufficient in the upstream and downstream directions in the direction orthogonal to the Z direction (recording material transport direction), so that the upstream side in the recording material transport direction, The contact area between the fixing belt and the heating member on the downstream side has become smaller.
加圧ローラ駆動によって定着ベルトが従動回転しているとき、従来構成では接触領域を約12mm確保できているのに対して、本実施形態では約17mm確保することが可能となる。すなわち、ニップ部に搬送されるトナー像の載った記録材のトナーを定着させるのに必要な加熱部材の単位面積当たりの発熱量を、本実施形態では軽減することができる。 When the fixing belt is driven and rotated by the pressure roller drive, it is possible to secure a contact area of about 12 mm in the conventional configuration, whereas it is possible to secure about 17 mm in the present embodiment. That is, in the present embodiment, the calorific value per unit area of the heating member required to fix the toner of the recording material on which the toner image transferred to the nip portion is placed can be reduced.
記録材状のトナー像の定着強度を所定量確保するために必要な加熱部材の単位面積当たりの必要温度(加熱部材温調温度)を、本実施形態と従来構成(図8)で比較した結果を図9に示す。なお、図9におけるトナーの定着強度(%)は、トナー像の載った画像部を200gの重りで荷重をかけながら5往復擦ったときの、((擦り前の画像濃度)―(擦り後の画像濃度))/(擦り前の画像濃度)×100の計算式から算出している。 The result of comparing the required temperature per unit area of the heating member (heating member temperature control temperature) required to secure the fixing strength of the toner image in the form of a recording material between the present embodiment and the conventional configuration (FIG. 8). Is shown in FIG. The toner fixing strength (%) in FIG. 9 is obtained when the image portion on which the toner image is placed is rubbed 5 times with a weight of 200 g while applying a load ((image density before rubbing)-(after rubbing). Image density)) / (Image density before rubbing) × 100 is calculated from the formula.
従来構成では、例えば20%の定着強度を確保するためには200℃の温調温度が必要だったが、本実施形態では191℃まで下げることが可能になる。つまり、省エネにもつながり、かつ小サイズ記録材の連続通紙時の加熱部材の非通紙部昇温の抑制も可能になる。そして、非通紙部昇温時の加熱部材の最も高い到達温度を約9℃削減することが可能となるため、部品の熱劣化等の抑制(防止)も可能である。 In the conventional configuration, for example, a temperature control temperature of 200 ° C. was required to secure a fixing strength of 20%, but in the present embodiment, the temperature can be lowered to 191 ° C. That is, it leads to energy saving, and it is also possible to suppress the temperature rise of the non-passing portion of the heating member during continuous paper passing of the small size recording material. Further, since it is possible to reduce the highest temperature reached by the heating member when the temperature of the non-passing portion is raised by about 9 ° C., it is possible to suppress (prevent) thermal deterioration of the parts.
なお、本実施形態は、基材302aの領域Uのヤング率>領域Dのヤング率としているが、その手段としては、基材302aの領域Uの厚みを領域Dの厚みより厚くする(領域Uと領域Dは同じ材質)。または、基材302aの領域Uのヤング率>領域Dのヤング率とするように、領域Dと領域Uの材質を変更してもよい。
In this embodiment, the Young's modulus of the region U of the
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、加熱部材における基材302aの領域Uのヤング率>領域Dのヤング率とした。本実施形態では、基材302aのヤング率は全領域で同じ値(例えば200GPa)とし、基材302aの曲率半径を領域ごとに規定した。すなわち、上述した中間位置を含み第1の直線と平行な第2の直線に関して、基材302aの曲率半径を定着ベルトの回転方向における上流側から下流側に向けて非線形的に増大させる。
(Second embodiment)
In the first embodiment, the Young's modulus of the region U of the
このように、本実施形態の基材302aは、長手方向に直交する断面における所定の直線を含む長手方向の断面により基材302aを一方側と他方側に分けるとき、以下のような構成を採る。すなわち、長手方向に直交する断面において、基材302aの曲率半径は、一方側から他方側に向けて非線形的に増大している。
As described above, the
なお、ここでの曲率半径は、図10に示すように定着ベルト301が無く、定着ベルト301の周回方向における下流側端部が固定支持部により支持されている状態での曲率半径としている。図10では、加熱部材の形状を、本実施形態では点線(基材の曲率半径を非線形的に増大)、従来構成では実線(基材の曲率半径を線形的に増大)で示している。
As shown in FIG. 10, the radius of curvature here is the radius of curvature in a state where there is no fixing
ここで、定着ベルトの仮想的な形状として第1の直線に関して対称な形状を基準形状とし、第2の直線に関して定着ベルトを定着ベルトの回転方向における上流側形状と下流側形状に分けると、以下のようになる。すなわち、上流側形状のみが、基準形状における対応する上流側形状に対し記録材搬送方向において上流側に設けられる。 Here, as a virtual shape of the fixing belt, a shape symmetrical with respect to the first straight line is used as a reference shape, and the fixing belt is divided into an upstream side shape and a downstream side shape in the rotation direction of the fixing belt with respect to the second straight line. become that way. That is, only the upstream side shape is provided on the upstream side in the recording material transport direction with respect to the corresponding upstream side shape in the reference shape.
図11に、図10に示した本実施形態と従来構成の、定着ベルト周回方向(y方向)の基材302aの曲率半径分布を示している。定着ベルト周回方向の基準位置(y方向がゼロの位置)は、図2の位置Vに相当する。従来構成では、y方向で線形的に曲率半径を増大させることで、定着ベルト周回方向における加熱部材と定着ベルトの接触領域を確保している。一方、本実施形態では、y方向で非線形的(二次曲線的)に曲率半径を増大させている。
FIG. 11 shows the radius of curvature distribution of the
ここで、従来構成では、定着ベルト周回方向で上流側における基材302aの弾性反発力と、定着ベルト周回方向で下流側における基材302aの弾性反発力が同等となる。一方、本実施形態では、位置V(図2)を基準としたとき、定着ベルト周回方向で上流側における基材302aの弾性反発力が、定着ベルト周回方向で下流側における基材302aの弾性反発力よりも大きくなっている。
Here, in the conventional configuration, the elastic repulsive force of the
この定着ベルト周回方向で上流側における基材302aの弾性反発力により、定着ベルトを記録材搬送方向で上流側張り形状にし、定着ベルトの自由状態部でのたるみを抑制(防止)し、分離領域Z(図2)での定着ベルトの曲率半径を小さくすることができる。また、加圧ローラの駆動回転と停止の繰り返しによる定着ベルトのたるみも、第1の実施形態と同様に抑制(防止)することが可能である。
Due to the elastic repulsive force of the
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(Modification example)
Although the preferred embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to these embodiments, and various modifications and modifications can be made within the scope of the gist thereof.
(変形例1)
上述した本実施形態では、定着ベルトに対向し定着ベルトと共に未定着トナー像を担持した記録材を挟持搬送するニップ部を形成する対向回転体として加圧ローラを示したが、本発明はこれに限られない。例えば、対向回転体として複数のローラに懸架された無端ベルトを用いることもできる。そして、この無端ベルトが定着ベルトを加圧する構成としても良いし、あるいはこの無端ベルトが定着ベルトで加圧される構成としても良い。
(Modification 1)
In the above-described embodiment, the pressure roller is shown as an opposed rotating body that forms a nip portion that faces the fixing belt and holds and conveys a recording material carrying an unfixed toner image together with the fixing belt. Not limited. For example, an endless belt suspended from a plurality of rollers can be used as an opposed rotating body. The endless belt may be configured to pressurize the fixing belt, or the endless belt may be configured to be pressurized by the fixing belt.
(変形例2)
上述した実施形態では、記録材であるシートとして記録紙を説明したが、本発明におけるシートは紙に限定されるものではない。一般に、記録材とは、画像形成装置によってトナー像が形成されるシート状の部材であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、薄紙、封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。なお、上述した実施形態では、便宜上、記録材(シート)Pの扱いを給紙、通紙などの用語を用いて説明したが、これによって本発明におけるシートが紙に限定されるものではない。
(Modification 2)
In the above-described embodiment, the recording paper has been described as a sheet as a recording material, but the sheet in the present invention is not limited to paper. Generally, the recording material is a sheet-like member on which a toner image is formed by an image forming apparatus, for example, standard or irregular plain paper, thick paper, thin paper, envelopes, postcards, stickers, resin sheets, transparencies, etc. Glossy paper etc. are included. In the above-described embodiment, for convenience, the handling of the recording material (sheet) P has been described using terms such as paper feeding and paper passing, but the sheet in the present invention is not limited to paper.
(変形例5)
上述した実施形態では、未定着トナー像をシートに定着する定着装置を例に説明したが、本発明は、これに限らず、画像の光沢を向上させるべく、シートに仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置(この場合も定着装置と呼ぶ)にも同様に適用可能である。
(Modification 5)
In the above-described embodiment, the fixing device for fixing the unfixed toner image to the sheet has been described as an example, but the present invention is not limited to this, and the toner image presumed to be attached to the sheet is used to improve the gloss of the image. It can also be applied to a device for heating and pressurizing (also referred to as a fixing device in this case).
301・・定着ベルト、302・・薄板状加熱部材、302a・・基材、302b・・発熱層、401・・加圧ローラ 301 ... Fixing belt, 302 ... Thin plate heating member, 302a ... Base material, 302b ... Heat generation layer, 401 ... Pressurized roller
Claims (11)
前記定着ベルトの回転に際し、前記長手方向に直交する断面において弾性的に変形しながら前記定着ベルトの内周面と接触する前記長手方向に長い加熱部材であって、基材と、前記定着ベルトを加熱するための発熱部と、を有する加熱部材と、
前記定着ベルトに対向し前記定着ベルトと共に未定着トナー像を担持した記録材を挟持搬送するニップ部を形成する対向回転体と、
を有し、
前記定着ベルトが回転するときの前記長手方向に直交する断面において、
前記長手方向に直交する記録材搬送方向における、前記基材の最も上流側位置および最も下流側位置の中間位置が、前記記録材搬送方向における前記ニップ部の中心位置と前記対向回転体の回転中心位置とを結ぶ第1の直線に対し、前記記録材搬送方向の上流側に設けられており、
前記長手方向に直交する断面における所定の直線を含む前記長手方向の断面により前記基材を一方側と他方側に分けるとき、
前記一方側は、前記他方側よりも前記記録材搬送方向の上流側に設けられ、
前記基材の縦弾性係数は、前記一方側の方が前記他方側よりも大きいことを特徴とする定着装置。 A rotatable fixing belt that is long in the longitudinal direction and has a ring-shaped cross section orthogonal to the longitudinal direction.
A heating member that is long in the longitudinal direction and is in contact with the inner peripheral surface of the anchoring belt while being elastically deformed in a cross section orthogonal to the longitudinal direction when the anchoring belt rotates. A heating member having a heat generating portion for heating, and
An opposed rotating body that forms a nip portion that faces the fixing belt and that holds and conveys a recording material that carries an unfixed toner image together with the fixing belt.
Have,
In a cross section orthogonal to the longitudinal direction when the fixing belt rotates,
The intermediate position between the most upstream side position and the most downstream side position of the base material in the recording material transport direction orthogonal to the longitudinal direction is the center position of the nip portion and the rotation center of the opposed rotating body in the recording material transport direction. It is provided on the upstream side in the recording material transport direction with respect to the first straight line connecting the positions.
When the base material is divided into one side and the other side by the cross section in the longitudinal direction including a predetermined straight line in the cross section orthogonal to the longitudinal direction.
The one side is provided on the upstream side in the recording material transport direction with respect to the other side.
A fixing device characterized in that the Young's modulus of the substrate is larger on one side than on the other side .
前記基材の曲率半径は、前記中間位置を含み前記第1の直線と平行な第2の直線に関して前記定着ベルトの回転方向における上流側から下流側に向けて非線形的に増大していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 In a cross section orthogonal to the longitudinal direction when the fixing belt rotates,
The radius of curvature of the base material increases non-linearly from the upstream side to the downstream side in the rotational direction of the fixing belt with respect to the second straight line including the intermediate position and parallel to the first straight line. The fixing device according to claim 1.
基材と、前記定着ベルトを加熱するための発熱部と、を有し、
前記長手方向に直交する断面における所定の直線を含む前記長手方向の断面により前記基材を一方側と他方側に分けるとき、
前記基材の縦弾性係数は、前記一方側と前記他方側で異なることを特徴とする加熱部材。 When the rotatable fixing belt, which is long in the longitudinal direction and has a cross section orthogonal to the longitudinal direction formed in a ring shape, is elastically deformed in the cross section orthogonal to the longitudinal direction, the inner peripheral surface of the fixing belt is formed. A heating member that is long in the longitudinal direction and is in contact with each other.
It has a base material and a heat generating portion for heating the fixing belt.
When the base material is divided into one side and the other side by the cross section in the longitudinal direction including a predetermined straight line in the cross section orthogonal to the longitudinal direction.
A heating member characterized in that the Young's modulus of the base material differs between the one side and the other side.
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