以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態の現金配達システム1について図1を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態の現金配達システムを説明するための図である。
現金配達システム1は、利用者が契約済みの第1の口座と、現金配達時の出金に使用される第2の口座との入出金を管理する第1の口座管理サーバ2と、第2の口座へ立替送金する立替サーバ3と、第2の口座へ立替送金を受付ける第2の口座管理サーバ5と、現金配達依頼を受付け、現金配達指示を発行する運用サーバ4とを有する。なお、立替送金とは、キャッシュアウトによる出金と非同期で行われる、立替を行う金融機関から第2の口座への送金である。
また、現金配達システム1は、利用者からの現金配達依頼を受付けて、キャッシュアウトにより、利用者へ現金配達をするための現金配達指示を発行するシステムである。
第1の口座管理サーバ2は、第1の口座からのキャッシュアウトの可否を判定するキャッシュアウト判定部2aと、第1の口座からのキャッシュアウトによる出金額を、送金するキャッシュアウト送金部2bとを有する。
キャッシュアウト判定部2aは、運用サーバ4からの問い合せに対して、金融機関の第1の口座からのキャッシュアウトの可否を判定する。ここで第1の口座は、予め利用者の契約している金融機関の口座である。キャッシュアウトの可否の判定は、第1の口座の残高が、キャッシュアウト可能額以上である場合に可能と判定され、第1の口座の残額が、キャッシュアウト可能額以下である場合に、残額の範囲で可能と判定される。
キャッシュアウト送金部2bは、第1の口座からのキャッシュアウトによる出金額を、立替サーバ3に送金する。
立替サーバ3は、第2の口座へキャッシュアウト用の資金を立替送金する口座入金部3aを有する。
ここで、第2の口座とは、現金配達システム1を運用する業者の有する、現金配達用のプール口座である。第2の口座は、現金配達に用いられ、金融機関からの立替送金を受付けることで、キャッシュアウトによる出金額が入金される前に、現金配達用の現金を確保して出金される。なお、第2の口座は、第2の口座管理サーバ5に有する。
口座入金部3aは、第2の口座へ立替送金する。立替送金は、第1のキャッシュアウトの可能の判断がされた場合に、運用サーバ4からの立替送金の依頼を受けて、迅速に実行される。また、立替送金に対する返済は、第1の口座からのキャッシュアウトによる出金が、立替送金を行った金融機関へ直接入金される。
運用サーバ4は、現金配達依頼を受付ける依頼受付部4aと、キャッシュアウトの可否を問合せるキャッシュアウト問合せ部4bと、現金配達指示を発行する現金配達指示部4cと、立替送金を依頼する立替送金依頼部4dと、制御部4eとを有する。
依頼受付部4aは、利用者より現金配達依頼を受付ける。依頼受付部4aは、例えば、インターネット上のサイトであり、予め利用者登録が必要で、現金配達依頼を受けるシステムにより提供されるサーバであってもよい。このような依頼受付部4aは、例えば、インターネットブラウザにより利用者の利用者登録と、現金配達依頼との入力を受付ける。
キャッシュアウト問合せ部4bは、キャッシュアウト判定部2aに、キャッシュアウトの可否を問合せる。キャッシュアウト問合せ部4bは、問合せの結果として、キャッシュアウト判定部2aよりキャッシュアウトの可否を受付ける。
立替送金依頼部4dは、立替サーバ3の口座入金部3aへ立替送金を依頼する。現金配達指示部4cは、現金配達手段による現金配達指示を発行する。現金配達手段は、例えば第2の口座から現金を出金し、現金書留へ現金を袋詰めし、利用者へ発送されるようなサービスであってもよい。
制御部4eは、現金配達依頼を依頼受付部4aから取得した場合に、現金配達依頼に対して、キャッシュアウト問合せ部4bより、第1の口座からのキャッシュアウトの可否をキャッシュアウト判定部2aへ問合せをさせる。また、制御部4eは、キャッシュアウトが可能である場合に、立替送金依頼部4dより立替サーバ3へ立替送金を依頼させ、現金配達指示部4cより、第2の口座からの現金の出金を含めた現金配達指示を発行させる。
次に、このような現金配達システム1による、現金配達指示が発行されるまでの流れについて説明する。まず、運用サーバ4の依頼受付部4aでは、第1の口座の情報に紐づけて、現金配達の額を含む現金配達の依頼を受付ける。制御部4eは、依頼受付部4aが現金配達の依頼を受付けたことを判定すると、キャッシュアウト問合せ部4bに、現金配達の額と、第1の口座の情報とを含むキャッシュアウトの可否の問合せを第1の口座管理サーバ2のキャッシュアウト判定部2a宛で送信させる。
第1の口座管理サーバ2のキャッシュアウト判定部2aは、受信した現金配達の額と、第1の口座の情報とを元に、キャッシュアウトの可否を判定する。キャッシュアウトの可否の判定は、第1の口座の情報の対応する銀行口座の残高が、現金配達の額以上であればキャッシュアウトが可能の判定になり、それ以外の場合はキャッシュアウトが不可能の判定になる。キャッシュアウト判定部2aは、キャッシュアウトの可否の判定が終わると、結果を運用サーバ4のキャッシュアウト問合せ部4bへ送信する。
運用サーバ4の制御部4eは、キャッシュアウト問合せ部4bがキャッシュアウトの可能の判定を受信すると、立替送金依頼部4dに、立替サーバ3の口座入金部3aへ、立替送金の依頼を送信させる。口座入金部3aは、金融機関から、第2の口座へ立替送金により迅速に入金を行う。制御部4eは、立替送金が第2の口座へ入金されたことを判定すると、現金配達指示部4cへ現金配達指示の発行をさせる。
第2の口座管理サーバ5は、第2の口座へのキャッシュアウトを受付ける口座入金部5aを有する。口座入金部5は、立替サーバ3より立替送金を受付ける。
上記の現金配達システム1では、第1の口座管理サーバ2のキャッシュアウト判定部2aで第1の口座からキャッシュアウトが可能である判定がされると、運用サーバ4の立替送金依頼部4dより立替送金の依頼がされる。また、現金配達システム1は、第2の口座へ迅速に現金配達用の現金が立替送金により入金されると、立替送金により現金配達用の現金が迅速に確保されることにより、現金配達指示部4cより現金配達指示が発行される。
このため、同じくオンライン等の現金配達依頼により、金融機関の口座手続で第1の口座からの出金を受付けて、第2の口座へ入金されたことが確認されてから現金配達の指示が発行される場合に比べて、より迅速に現金を配達することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態について、利用者と、配達サービス運用センタと金融機関とを有するキャッシュアウト現金配達システム10で用いられる場合をより具体的に説明する。まずは、第2の実施の形態のキャッシュアウト現金配達システム10について図2を用いて説明する。図2は、第2の実施の形態におけるキャッシュアウト現金配達システムの一例を示す図である。また、以下キャッシュアウトはCOと表示する場合がある。
第2の実施の形態のキャッシュアウト現金配達システム10は、利用者が口座を有する金融機関(以下、決済金融機関)のホストコンピュータ20と、配達サービス事業者が口座を有する金融機関(以下、配達サービス事業者金融機関)のホストコンピュータ50と、立替金融機関のホストコンピュータ30と、配達サービス運用センタ40と、クライアント60とを有する。クライアント60と、配達サービス運用センタ40との間は、ネットワーク70で接続されている。また、配達サービス運用センタ40と、決済金融機関のホストコンピュータ20との間は、ネットワーク71で接続されている。また、決済金融機関のホストコンピュータ20と、配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50と、立替金融機関のホストコンピュータ30との間は、ネットワーク72で相互に接続されている。
決済金融機関のホストコンピュータ20は、利用者が口座を契約している金融機関に設置され、キャッシュアウトに関する処理を行う。このような決済金融機関のホストコンピュータ20は、元から決済金融機関に設置されている設備をそのまま共用することで、実現される。
立替金融機関のホストコンピュータ30は、立替送金を行う立替金融機関に設置され、決済金融機関のホストコンピュータ20と、配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50との間で、ネットワーク72を介して立替資金の送金、決済資金の返却に関する通信を行う。このような立替金融機関のホストコンピュータ30は、元から決済金融機関に設置されている設備をそのまま共用することで、実現される。
立替金融機関は、例えば配達サービス運用業者の運用を行う事業者との間で特別な契約をしており、配達サービス運用業者からの要求から短時間で、配達サービス事業者が指定する配達サービス事業者金融機関の現金配達サービスに使用する口座へ送金する。
配達サービス運用センタ40は、連携データベース40bを保持する配達サービス運用サーバ40aと、ネットワーク71を介して通信を行う通信サーバ40cとを有する。また、配達サービス運用センタ40は、キャッシュアウトによる現金配達サービスの運用を行う構成の一例である。
配達サービス運用サーバ40aは、取引手数料情報、郵便料金、利用者情報、決済CO(キャッシュアウト)金融機関情報、配達先情報、現金配達申込み情報、CO決済情報、資金送金情報および配達情報を含む連携データベース40bを保持している。配達サービス運用サーバ40aに保持されている情報の詳細については後述する。また、配達サービス運用サーバ40aは、クライアント60との通信を行う。このような配達サービス運用サーバ40aは、例えば現金書留への実際の現金の袋詰めや、郵便局への受け渡しを行う配達サービスの運用を行う事業者に設置されている。
通信サーバ40cは、決済金融機関のホストコンピュータ20との間でネットワーク71を介して通信を行う。
配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50は、配達サービス事業者が口座を有する金融機関のホストコンピュータで、立替金融機関のホストコンピュータ30とネットワーク72を介して通信を行う。このような、配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50は、元から配達サービス事業者金融機関に設置されている設備をそのまま共用することで、実現される。
また、配達サービス事業者金融機関とは、現金配達を委託する郵便局の口座を運用する金融機関であってもよい。
クライアント60は、パソコン60aからなり、例えばスマートフォンや携帯電話等であってもよい。また、クライアント60は、例えばインターネットブラウザを介して、ネットワーク70を経由して配達サービス運用サーバ40aへ接続され、現金配達を依頼する。
次に、決済金融機関のホストコンピュータ20のハードウェア構成例について、図3を用いて説明する。図3は、第2の実施の形態の決済金融機関のホストコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。決済金融機関のホストコンピュータ20は、制御部21、ディスプレイ22、キーボード23を備える。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)21aによって装置全体が制御されている。CPU21aには、バス21gを介してRAM(Random Access Memory)21bと複数の周辺機器とが接続されている。RAM21bは、制御部21の主記憶装置として使用される。RAM21bには、CPU21aに実行させるOS(Operating System)のプログラムや制御用のアプリケーションプログラムが格納される。また、RAM21bには、CPU21aによる処理に必要な各種データが格納される。
バス21gに接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)21c、通信インタフェース21d、グラフィック制御部21e、入力インタフェース21fがある。HDD21cは、制御部21の補助記憶装置として使用される。HDD21cには、OSプログラム、アプリケーションプログラムが格納される。また、HDD21cには、CPU21aによる処理に必要な各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)などの他の種類の不揮発性記憶装置を使用することもできる。
グラフィック制御部21eには、ディスプレイ22が接続されている。グラフィック制御部21eは、CPU21aからの命令に従って処理中の画像をディスプレイ22に表示させる。入力インタフェース21fには、キーボード23が接続されている。入力インタフェース21fは、キーボード23から送られてくる信号をバス21gを介してCPU21aに送信する。
通信インタフェース21dは、ネットワーク71とネットワーク72とに接続されており、データの送受信を行う。以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の決済金融機関のホストコンピュータ20の処理機能を実現することができる。
次に、上記立替金融機関のホストコンピュータ30のハードウェア構成について、図4を用いて説明する。図4は、第2の実施の形態の立替金融機関のホストコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。立替金融機関のホストコンピュータ30は、制御部31、ディスプレイ32、キーボード33を備える。
制御部31は、CPU31aによって装置全体が制御されている。CPU31aには、バス31gを介してRAM31bと複数の周辺機器とが接続されている。RAM31bは、制御部31の主記憶装置として使用される。RAM31bには、CPU31aに実行させるOSのプログラムや制御用のアプリケーションプログラムが格納される。また、RAM31bには、CPU31aによる処理に必要な各種データが格納される。
バス31gに接続されている周辺機器としては、HDD31c、通信インタフェース31d、グラフィック制御部31e、入力インタフェース31fがある。HDD31cは、制御部31の補助記憶装置として使用される。HDD31cには、OSプログラム、アプリケーションプログラムが格納される。また、HDD31cには、CPU31aによる処理に必要な各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、SSDなどの他の種類の不揮発性記憶装置を使用することもできる。
グラフィック制御部31eには、ディスプレイ32が接続されている。グラフィック制御部31eは、CPU31aからの命令に従って処理中の画像をディスプレイ32に表示させる。入力インタフェース31fには、キーボード33が接続されている。入力インタフェース31fは、キーボード33から送られてくる信号をバス31gを介してCPU31aに送信する。
通信インタフェース31dは、ネットワーク72に接続されており、データの送受信を行う。以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の立替金融機関のホストコンピュータ30の処理機能を実現することができる。
次に、上記配達サービス運用サーバのハードウェア構成について、図5~図10を用いて説明する。図5は、第2の実施の形態の配達サービス運用サーバのハードウェア構成例を示す図である。図6は、第2の実施の形態の配達サービス運用サーバに記憶される業務基本情報データの例を示す図である。図7は、第2の実施の形態の配達サービス運用サーバに記憶される顧客情報データの例を示す図である。図8~図10は、第2の実施の形態の配達サービス運用サーバに記憶される取引データの例を示す図である。
配達サービス運用サーバ40aは、制御部41、ディスプレイ42、キーボード43を備える。制御部41は、CPU41aによって装置全体が制御されている。CPU41aには、バス41gを介してRAM41bと複数の周辺機器とが接続されている。RAM41bは、制御部41の主記憶装置として使用される。
RAM41bには、CPU41aに実行させるOSのプログラムや制御用のアプリケーションプログラムが格納される。また、RAM41bには、CPU41aによる処理に必要な各種データが格納される。処理に必要な各種データは、例えば図6に示すような業務基本データ81と、図7に示すような顧客情報データ82と、図8から図10に示すような取引データ83とである。
業務基本データ81は、全ユーザの取引の際に参照される汎用的な料金のデータを含む。また業務基本データ81は、取引手数料情報と、郵便料金との情報を有する。取引手数料情報は、現金配達の金額による区分ごとの手数料の料金を有する。郵便料金は、書留封筒料、基本郵便料、現金書留料、速達料、保証料および配達記録料の料金の情報を有する。
顧客情報データ82は、顧客ごとに記憶されるデータで、登録された顧客の詳細のデータを含み、顧客要求による変更が可能である。また、顧客情報データ82は、利用者情報と、決済CO(キャッシュアウト)金融機関情報と、配達先情報との情報を有する。利用者情報は、ID、パスワード、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、緊急連絡先、E-mailアドレスの情報を有する。決済CO金融機関情報は、金融機関名と、支店番号と、口座番号と、名義との情報を有する。配達先情報は、郵便番号と、住所と、受取人名と、電話番号との情報を有する。決済CO金融機関情報は、複数の金融機関情報を有することも可能である。
取引データ83は、取引ごとに記憶されるデータである。また、取引データ83は、現金配達申込み情報、CO決済情報、資金送金情報、配達情報およびレシート情報を有する。現金配達申込み情報は、申込み日、受付番号、利用者ID、利用者氏名、E-mailアドレス、決済金額、内訳および配達先情報の情報を有する。
ここで、現金配達申込み情報は配達申込みの内訳についてであり、配達金額や、利用手数料金額等の情報を含む。CO決済情報は、金融機関名、支店番号、口座番号、名義、決済金額、取引時間、通番、取引結果および資金決済日の情報を有する。資金送金情報は、送金依頼日、送金金額、送金日、返金日、返金金額の情報を有する。
配達情報は、郵便番号、住所、受取人名、電話番号、現金書留作成日、現金書留発送日、受付番号、配達記録確認日および配達完了メール発信日の情報を有する。配達情報は、複数の配達情報を有することも可能である。レシート情報は、取引日、受付番号、金融機関名、金融機関取引番号、口座番号、名義、取引金額、取引内容、発送日、郵便番号、住所、受取人名および電話番号の情報を有する。
バス41gに接続されている周辺機器としては、HDD41c、通信インタフェース41d、グラフィック制御部41e、入力インタフェース41fがある。HDD41cは、制御部41の補助記憶装置として使用される。HDD41cには、OSプログラム、アプリケーションプログラムが格納される。また、HDD41cには、CPU41aによる処理に必要な各種データと、業務基本データ81と、顧客情報データ82と、取引データ83とが格納される。なお、補助記憶装置としては、SSDなどの他の種類の不揮発性記憶装置を使用することもできる。
グラフィック制御部41eには、ディスプレイ42が接続されている。グラフィック制御部41eは、CPU41aからの命令に従って処理中の画像をディスプレイ42に表示させる。入力インタフェース41fには、キーボード43が接続されている。入力インタフェース41fは、キーボード43から送られてくる信号をバス41gを介してCPU41aに送信する。
通信インタフェース41dは、ネットワーク70、ネットワーク71に接続されており、データの送受信を行う。以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の配達サービス運用サーバ40aの処理機能を実現することができる。また、本実施の形態の配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50についても同様のしくみで実現することができる。
次に、上記依頼用パソコン60aのハードウェア構成について、図11を用いて説明する。図11は、第2の実施の形態の依頼用パソコンのハードウェア構成例を示す図である。
依頼用パソコン60aは、制御部61、ディスプレイ62、キーボード63を備える。
制御部61は、CPU61aによって装置全体が制御されている。CPU61aには、バス61gを介してRAM61bと複数の周辺機器とが接続されている。RAM61bは、制御部61の主記憶装置として使用される。RAM61bには、CPU61aに実行させるOSのプログラムや制御用のアプリケーションプログラムが格納される。また、RAM61bには、CPU61aによる処理に必要な各種データが格納される。
バス61gに接続されている周辺機器としては、HDD61c、通信インタフェース61d、グラフィック処理装置61e、入力インタフェース61fがある。HDD61cは、制御部61の補助記憶装置として使用される。HDD61cには、OSプログラム、アプリケーションプログラムが格納される。また、HDD61cには、CPU61aによる処理に必要な各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、SSDなどの他の種類の不揮発性記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置61eには、ディスプレイ62が接続されている。グラフィック処理装置61eは、CPU61aからの命令に従って処理中の画像をディスプレイ62に表示させる。入力インタフェース61fには、キーボード63とマウス64とが接続されている。入力インタフェース61fは、キーボード63とマウス64とから送られてくる信号をバス61gを介してCPU61aに送信する。
通信インタフェース61dは、ネットワーク70に接続されており、データの送受信を行う。以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の依頼用パソコン60aの処理機能を実現することができる。
次に、上記構成を有するキャッシュアウト現金配達システム10で実行されるメイン処理について、図12と、図13とを用いて説明する。メイン処理は、キャッシュアウト現金配達システム10の全体の処理であり、処理内容に応じて、新規登録処理と、登録内容変更処理と、取引内容照会処理と、配達申込み処理とへ分岐する。図12は、第2の実施の形態のキャッシュアウト現金配達システムで実行されるメイン処理のフローチャートである。図13は、第2の実施の形態の依頼用パソコンのディスプレイに表示される画面例であり、(A)はトップ画面で、(B)はログイン画面を示す図である。
メイン処理の開始時点においては、依頼用パソコン60aが、例えばインターネットブラウザによって、現金配達サービスに関するアプリケーションの起動の開始を受付けた状態である。
[ステップS01]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に図13(A)に示すようなトップ画面101を表示させる。
トップ画面101は、配達申込みボタン、取引内容照会ボタン、登録内容変更ボタン、新規登録ボタンおよび閉じるボタンを有する。それぞれのボタンは、トップ画面上の画面領域であり、キーボード63またはマウス64によって、押下されることにより、入力を受付け、以後のボタンの説明においては省略する。
[ステップS02]依頼用パソコン60aの制御部61は、トップ画面101の新規登録ボタンがマウス64により押下されることによって、新規登録開始が選択されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が、新規登録ボタンが押下されたことを判定すると、次の処理は、新規登録処理へ進められる。また、依頼用パソコンの60aの制御部61が、新規登録ボタン以外のボタンが押下されたことを判定すると、次の処理は、ステップS03へ進められる。
[ステップS03]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、図13(B)に示すようなログイン画面102を表示させる。ログイン画面102は、ログインIDおよびログインパスワードの表示と、キャンセルボタンと、戻るボタンとログインボタンとを有する。
ログインIDの欄は、ログインIDの表示の右側に、キーボード43から入力されたログインIDを表示する。ログインパスワードの欄は、ログインパスワードの表示の右側に、キーボード43から入力されたログインパスワードを表示する。入力されたログインパスワードの表示は、*等で表示してセキュリティ性を確保してもよい。また、ログインIDの表示およびログインパスワードの表示の右側には、前回の入力内容が記憶されており、自動的に入力されていてもよい。
キャンセルボタンは、押下されることにより、メイン処理を終了する。戻るボタンは、押下されることにより、トップ画面101へ遷移する。ログインボタンは、押下されることにより、入力されたログインIDと、ログインパスワードとによる認証を行う。依頼用パソコン60aは、ログインIDと、ログインパスワードとが入力され、ログインボタンが押下されたことにより、処理を継続したものとする。
[ステップS05]依頼用パソコン60aの制御部61は、ステップS03で入力されたログインIDとログインパスワードとが、正常に認証されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61は、キーボード63からログインIDとログインパスワードとの入力を受付け、ログイン画面102のログインボタンが、押下されることにより、認証を開始する。入力されたログインIDおよびログインパスワードの認証は、配達サービス運用センタ40と通信することにより、配達サービス運用サーバ40aで保持される顧客情報データ82に含まれるIDおよびパスワードの内容との比較で認証される。
依頼用パソコン60aの制御部61が、ログインIDとパスワードとが正常に認証されたことを判定すると、次の処理は、ステップS06へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が、ログインIDとパスワードとが正常に認証されなかったことを判定すると、次の処理は、ステップS05へ戻る。
[ステップS06]依頼用パソコン60aの制御部61は、ステップS02のトップ画面101において、マウス64により登録内容変更ボタンが押下されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が、登録内容変更ボタンの押下されたことを判定すると、次の処理は、登録内容変更処理へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が、登録内容変更ボタンが、押下されていなかったことを判定すると、次の処理は、ステップS08へ進められる。
[ステップS08]依頼用パソコン60aの制御部61は、ステップS02のトップ画面101において、マウス64により取引内容照会ボタンが押下されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が、取引内容照会ボタンが押下されたことを判定すると、次の処理は、取引内容照会処理へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が、取引内容照会ボタンが、押下されていなかったことを判定すると、次の処理は、ステップS10へ進められる。
[ステップS10]依頼用パソコン60aの制御部61は、ステップS02のトップ画面101において、マウス64により配達申込みボタンが押下されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が、配達申込みボタンが押下されたことを判定すると、次の処理は、配達申込み処理へ進められる。依頼用パソコン60aの制御部61が、配達申込みボタンが押下されていなかったことを判定すると、メイン処理は、終了する。キャッシュアウト現金配達システム10で実行されるメイン処理については、以上の構成で実現することができる。
次に、メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される新規登録処理について、図14~図16を用いて説明する。図14は、第2の実施の形態のキャッシュアウト現金配達システムで実行される新規登録処理のフローチャートである。図15は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、(A)は、ログインID・パスワードの登録画面であり、(B)は、利用者情報登録画面を示す図である。図16は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、(A)は、決済情報登録画面であり、(B)は受取人情報登録画面を示す図である。
新規登録処理は、メイン処理から分岐して、名前や住所等の入力を受付けて、キャッシュアウト現金配達システム10への新規登録対象者の新規登録を受付ける処理である。但し、新規登録対象者の資金登録を受付ける為には、事前準備として、銀行口座の申し込みと、キャッシュアウトの利用登録とが必要である。
新規登録処理の開始時点においては、依頼用パソコン60aが、メイン処理のステップS02において、新規登録ボタンが押下された状態である。
[ステップS21]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、図15(A)に示すようなログインID・パスワード登録画面103を表示させる。ID・パスワード登録画面103は、希望ログインIDおよび希望ログインパスワードの表示と、キャンセルボタンと、ログインボタンとを有する。
希望ログインIDの欄の右側は、利用者にキーボード63から入力された、希望ログインIDが表示される。希望ログインパスワードの欄の右側は、利用者にキーボード63から入力された、希望ログインパスワードが表示される。但し、入力された希望ログインパスワードの表示は、セキュリティ確保の観点から、入力文字数によって表示される*でマスクされる態様であってもよい。
ログインボタンは、押下されると、入力済みの希望ログインIDと、希望ログインパスワードとが利用可能かどうかを判定する。キャンセルボタンは、押下されると、新規登録処理を終了する。
[ステップS22]依頼用パソコン60aの制御部61は、ログインボタンが押下されたことで、希望ログインIDと希望ログインパスワードとの入力が完了したか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が入力が完了したことを判定すると、次の処理は、ステップS23へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、ログインボタンが押下されるまで待ち受ける。
[ステップS23]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用サーバ40aへ問合せ、入力された希望ログインIDが重複しないかどうかを判定する。仮に連携データベース40bに記録された顧客情報データ82の利用者情報のIDの中で、入力された希望ログインIDに該当するものがない場合は、重複しないと判定され、希望ログインIDの利用が可能である。
依頼用パソコン60aの制御部61が入力された希望ログインIDが重複しないことを判定した場合、次の処理は、ステップS24へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が、入力された希望ログインIDが重複することを判定した場合、次の処理は、ステップS21へ戻る。この場合、依頼用パソコンの制御部61は、ディスプレイ62へ再度空欄のID・パスワード登録画面103を表示させる。なお、希望パスワードについては、すでに顧客情報データ82の登録済みのパスワードに同じものがあっても利用可能である。
[ステップS24]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に登録項目画面に含まれる図15(B)に示すような利用者情報登録画面104を表示させる。利用者情報登録画面104は、<利用者情報>、氏名、住所、年齢、連絡先およびメールアドレスの表示と、キャンセルボタンと、次へボタンとを有する。
<利用者情報>の欄は、初期状態において氏名が罫線で囲われて識別され、この状態で次へボタンが押下されると、図示しない氏名を入力する画面が表示される。入力が終了すると、再び利用者情報登録画面104が表示され、次は住所が罫線で囲われて識別される。この操作をメールアドレスの入力まで完了すると利用者情報の入力が完了し、依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、図16(A)に示すような決済情報登録画面105を表示させる。
決済情報登録画面105は、<決済情報>、金融機関名、店番号、名義および口座番号の表示と、キャンセルボタンと、次へボタンとを有する。
<決済情報>の欄は、利用者情報登録画面104の<利用者情報>の欄と同様の動作をするため、説明を省略する。キャンセルボタンおよび次へボタンの動作は、利用者情報登録画面104のキャンセルボタンおよび次へボタンと同様であるため、説明を省略する。
この手順を口座番号の入力まで完了すると、決済情報の入力が完了し、依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、登録項目画面に含まれる図16(B)に示すような受取人情報登録画面106を表示させる。
受取人情報登録画面106は、<受取人情報>、受取人情報・配達先、郵便番号、住所、電話番号および受取人名の表示と、キャンセルボタンと、次へボタンとを有する。
<受取人情報>の欄は、利用者情報登録画面104の<利用者情報>の欄と同様の動作をするため、説明を省略する。キャンセルボタンおよび次へボタンの動作は、利用者情報登録画面104のキャンセルボタンおよび次へボタンと同様であるため、説明を省略する。この手順を受取人名の入力まで完了すると、受取人情報の入力受付が完了する。
[ステップS25]依頼用パソコン60aの制御部61は、受取人情報の入力受付が完了したかを判定すると、次の処理は、ステップS26へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、受取人情報の入力受付が完了するまで待ち受ける。
[ステップS26]依頼用パソコン60aの制御部61は、図示しない項目ごとの入力判断基準によって、入力内容が妥当かを判定する。例えば利用者情報登録画面104の利用者情報の連絡先の項目においては、入力されている内容が、いずれかの市外局番で始まる場合に妥当であることを基準の1つとして判定する。
依頼用パソコン60aの制御部61が入力内容が妥当であることを判定すると、次の処理は、ステップS27へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が入力内容が妥当でないことを判定すると、次の処理は、ステップS24へ戻る。この場合、依頼用パソコン60aの制御部61は、利用者情報登録画面104を再度表示し、次へボタンの選択後に、入力済みの図示しない氏名の入力画面を再度表示し、訂正を促す。また、この際に、依頼用パソコン60aの制御部61は、どの点に問題があったかを強調するような表示をしてもよい。
[ステップS27]依頼用パソコン60aの制御部61は、顧客情報データ82を更新する。依頼用パソコン60aの制御部61は、入力された希望ログインID、希望パスワード、利用者情報、決済情報および受取人情報を含む情報を、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aへ送信する。配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aは、受信した希望ログインID、希望ログインパスワード、利用者情報、決済情報および受取人情報を連携データベース40bへ登録する。また、配達サービス運用サーバ40aは、希望ログインIDをIDとして、希望パスワードをパスワードとして、顧客情報データ82の利用者情報に登録し、利用者情報を顧客情報データ82へそれぞれの項目として登録する。配達サービス運用サーバ40aは、決済情報を顧客情報データ82の決済CO金融機関情報として登録し、受取人情報を、顧客情報データ82の配達先情報として登録する。メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される新規登録処理については、以上のような構成で実現することができる。
次に、メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される登録内容変更処理について、図17~図20を用いて説明する。図17は、第2の実施の形態のキャッシュアウト現金配達システムで実行される登録内容変更処理のフローチャートである。図18は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、登録情報(利用者情報)変更画面を示す図である。図19は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、(A)は、登録情報(決済情報)変更画面であり、(B)は、登録情報(受取人情報)変更画面を示す図である。図20は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、エラー箇所を強調表示した登録情報(決済情報)変更画面を示す図である。
登録内容変更処理は、メイン処理から分岐して、利用者の名前や住所等の変更を受付ける。但し、利用者は、事前にキャッシュアウト現金配達システム10に登録済みである必要がある。登録内容変更処理の開始時点においては、依頼用パソコン60aが、メイン処理のステップS06において、登録内容変更ボタンが押下された状態である。
[ステップS31]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aに保持された、連携データベース40bに含まれる顧客情報データ82を参照する。
[ステップS32]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、登録内容画面に含まれる図18に示すような登録情報(利用者情報)変更画面107を表示させる。登録情報(利用者情報)変更画面107は、左側の枠の内部に、<現利用者情報>、氏名、年齢、連絡先、ログインID、パスワードおよびメールアドレスの表示を有する。登録情報(利用者情報)変更画面107は、右側の枠の内部に、<変更部分入力>、氏名、年齢、連絡先、ログインID、パスワード、メールアドレスの表示を有する。また、登録情報(利用者情報)変更画面107は、キャンセルボタンと、次へボタンとを有する。
<現利用者情報>または<変更部分入力>の氏名、年齢、連絡先、ログインID、パスワードおよびメールアドレスの表示は、例えばマウス64により、押下されることにより、画面が遷移する。<現利用者情報>側の項目が選択された場合は、図示しない現在の登録情報の表示画面が表示され、<変更部分入力>側の項目が選択された場合は、図示しない変更部分の入力画面が表示される。現在の登録情報表示画面または、変更部分の入力画面での操作後は、登録情報(利用者情報)変更画面107へ戻る。
キャンセルボタンは、押下されると登録内容変更処理を終了し、メイン処理へ戻る。次へボタンは、押下されると、表示を図19(A)に示すような登録情報(決済情報)変更画面108へ遷移させる。
依頼用パソコン60aの制御部61は、次へボタンを押下されたことを検知して、ディスプレイ62に、登録内容画面に含まれる登録情報(決済情報)変更画面108を表示させる。
登録情報(決済情報)変更画面108は、左側の枠の内部に、<現行決済情報>、金融機関名、店番号、名義および口座番号の表示を有する。登録情報(決済情報)変更画面108は、右側の枠の内部に、<変更部分入力>、金融機関名、店番号、名義および口座番号の表示を有する。また、登録情報(決済情報)変更画面108は、キャンセルボタンと、戻るボタンと、次へボタンとを有する。
<現行決済情報>および<変更部分入力>の枠の項目が選択されることで、図示しないそれぞれの画面へ遷移する点については、登録情報(利用者情報)変更画面107と同様のため説明を省略する。キャンセルボタンの動作についても登録情報(利用者情報)変更画面107と同様のため説明を省略する。
戻るボタンは、押下されることで、1つ前の画面である登録情報(利用者情報)変更画面107へ遷移する。次へボタンは、押下されると、表示を図19(B)に示すような登録情報(受取人情報)変更画面109へ遷移させる。
依頼用パソコン60aの制御部61は、次へボタンを押下されたことを検知して、ディスプレイ62に登録情報(受取人情報)変更画面109を表示させる。
登録情報(受取人情報)変更画面109は、左側の枠の内部に、<現受取人情報>、受取人情報・配達先、郵便番号、住所、電話番号および受取人名の表示を有する。登録情報(受取人情報)変更画面109は、右側の枠の内部に、受取人情報・配達先、郵便番号、住所、電話番号および受取人名の表示を有する。また、登録情報(受取人情報)変更画面109は、キャンセルボタンと、戻るボタンと、終了ボタンとを有する。
<現行受取人情報>および<変更部分入力>の枠の項目が選択されることで、図示しないそれぞれの画面へ遷移する点については、登録情報(利用者情報)変更画面107と同様のため説明を省略する。キャンセルボタンの動作についても登録情報(利用者情報)変更画面107と同様のため説明を省略する。戻るボタンは、押下されることで、表示を1つ前の画面である登録情報(決済情報)変更画面108へ遷移させる。
[ステップS33]依頼用パソコン60aの制御部61は、登録情報(利用者情報)変更画面107で、終了ボタンが押下されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が、終了ボタンが押下されたことを判定すると、次の処理は、ステップS34へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、終了ボタンが押下されるまで待ち受ける。
[ステップS34]依頼用パソコン60aの制御部61は、ステップS32の<変更部分入力>の入力内容が妥当か否かを判定する。例えば登録情報(利用者情報)変更の<変更部分入力>において、年齢が選択されていた場合は、遷移先の画面で入力された内容が10才から100才までであるかを基準の1つとして判定する。
依頼用パソコン60aの制御部61が、入力内容が妥当であることを判定すると、次の処理は、ステップS36へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が入力内容が妥当ではないことを判定すると、次の処理は、ステップS35へ進められる。
[ステップS35]依頼用パソコン60aの制御部61は、登録情報(利用者情報)変更画面、登録情報(決済情報)変更画面および登録情報(受取人情報)変更画面のステップS34で妥当ではないと判定された箇所を、例えば図20に示すエラー箇所を強調表示した登録情報(決済情報)変更画面108aのように強調表示する処理をする。
なお、以後、再度終了ボタンが押されるまで、登録情報(利用者情報)変更画面、登録情報(決済情報)変更画面および登録情報(受取人情報)変更画面の強調表示は解除されないものとする。エラー箇所を強調表示した登録情報(決済情報)変更画面108aは、<変更部分入力>の店番号と口座番号との入力が妥当でない場合を示しており、店番号と口座番号とが太字で強調表示されている。
[ステップS36]依頼用パソコン60aの制御部61は、入力された変更内容に従って、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aの連携データベース40bに記憶される顧客情報データ82を更新する。メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される登録内容変更処理については、以上のような構成で実現することができる。
次に、メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される取引内容照会処理について、図21~図22を用いて説明する。図21は、第2の実施の形態の取引内容照会処理のフローチャートである。図22は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、(A)は、取引一覧画面であり、(B)は、取引内容詳細画面を示す図である。
取引内容照会処理は、メイン処理から分岐して、現在受付済みのキャッシュアウトによる現金配達の履歴を表示する。取引内容照会処理の開始時点においては、依頼用パソコン60aが、メイン処理のステップS08において、取引内容照会ボタンが押下された状態である。
[ステップS41]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aに保持された、連携データベース40bに含まれる取引データ83を参照する。
[ステップS42]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、図22(A)に示すような取引一覧画面110を表示する。取引一覧画面110は、申込み日、受付番号および選択欄の表示と、キャンセルボタンと次へボタンとを有する。
申込み日と受付番号の項目は、現金配送依頼の取引ごとの申込み日と、現金配送依頼ごとにシステム全体で一意に付与される受付番号とが表示される。選択欄は、マウス64で、押下されることにより、以後の操作に対する取引の対象として選択される。
キャンセルボタンは、押下されると、取引内容照会処理を終了する。次へボタンは、押下されると、表示を図22(B)に示すような、取引内容詳細画面111へ遷移させる。
[ステップS43]依頼用パソコン60aの制御部61は、取引一覧画面110において、選択欄にチェックされ、次へボタンが押下されたことにより、いずれかの取引が選択されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が、取引が選択されたことを判定すると、次の処理は、ステップS44へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、取引が選択されることを待ち受ける。
[ステップS44]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aに保持された連携データベース40bに含まれる取引データ83の現金配達申込み情報を参照する。
[ステップS45]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、図22(B)に示すような取引内容詳細画面111を表示する。取引内容詳細画面111は、表示している情報の区分と、表示している情報の区分ごとの内容とについて表示している。
取引内容詳細画面111は、区分として、申込み日、受付番号、利用者ID、利用者氏名、E-mailアドレス、決済金額、内訳および配達先情報を表示する。また、取引内容詳細画面111は、戻るボタンと、終了ボタンを有する。終了ボタンは、押下されると取引内容照会処理を終了し、メイン処理へ戻る。戻るボタンは、押下されると、1つ前の画面である取引一覧画面110へ表示を遷移させる。
[ステップS46]依頼用パソコン60aの制御部61は、取引内容詳細画面111で戻るボタンが押下されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61は戻るボタンが押下されたことを判定すると、次の処理は、ステップS42へ戻る。また、依頼用パソコン60aの制御部61が戻るボタンが押下されなかったことを判定すると、次の処理は、ステップS47へ進められる。
[ステップS47]依頼用パソコン60aの制御部61は、取引内容詳細画面111で終了ボタンが押下されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が、終了ボタンが押下されたことを判定すると、取引内容照会処理は、終了しメイン処理へ戻る。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、終了ボタンが押下されるのを待ち受ける。メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される取引内容照会処理については、以上のような構成で実現することができる。
次に、メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される配達申込み処理について、図23~図25を用いて説明する。図23は、第2の実施の形態の配達申込み処理のフローチャートである。図24は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、(A)は、現金配達依頼(口座選択・配達先選択)画面であり、(B)は、現金配達依頼(配達金額指定)画面を示す図である。図25は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、エラー箇所を強調表示した現金配達依頼(修正)画面を示す図である。
配達申込み処理は、メイン処理から分岐して、現金配達依頼を受付ける処理である。取引内容照会処理の開始時点においては、依頼用パソコン60aが、メイン処理のステップS10において、配達申込み処理ボタンが押下された状態である。
[ステップS51]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に、図24(A)に示すような申し込み画面に含まれる現金配達依頼(口座選択・配達先選択)画面112を表示させる。現金配達依頼(口座選択・配達先選択)画面112は、1.金融機関リストより選択と、2.配達リストより選択との表示を有する。また、現金配達依頼(口座選択・配達先選択)画面112は、キャンセルボタンと次へボタンとを有する。
1.金融機関リストより選択の表示は、現金配達依頼(口座選択・配達先選択)画面112が最初に表示された際に、罫線で囲われ選択状態にある。この状態でマウス64により次へボタンが押下されると、表示は、図示しない金融機関リスト表示画面へ遷移される。金融機関リスト表示画面は、代表的な金融機関のリストが表示されており、マウス64により、押下されることにより金融機関が選択され、表示は、例えば図24(B)に示すような、申し込み画面に含まれる現金配達依頼(配達金額指定)画面113へ遷移する。
一方、現金配達依頼(口座選択・配達先選択)画面112の2.配達リストより選択の表示は、マウス64により選択されることで、選択状態に変化する。この際、1.金融機関リストより選択の表示を囲っていた罫線は、2.配達リストの表示へ移動する。2.配達リストの表示が選択状態になっている状態で、マウス64により、次へボタンが押下されると、表示は、図示しない配達リスト選択画面へ遷移する。配達リスト選択画面は、今までのキャッシュアウトによる現金配達履歴が表示されており、マウス64により、金融機関を選択されて、表示は例えば図24(B)に示すような、申し込み画面に含まれる現金配達依頼(配達金額指定)画面113へ遷移する。
現金配達依頼(配達金額指定)画面113は、金融機関名、店番号、支店名、口座番号および送金金額の表示を有する。また、現金配達依頼(配達金額指定)画面113は、キャンセルボタンと、戻るボタンと、次へボタンとを有する。
金融機関名と、店番号と、支店名と口座番号の表示の右側には、金融機関リスト表示画面または配達リスト選択画面で入力を受付けた内容が表示されている。送金金額の表示の欄は、右側に数字を入力することで、希望するキャッシュアウトによる現金配達金額を指定することができる。
キャンセルボタンは、押下されると、配達申込み処理を終了し、メイン処理へ戻る。戻るボタンは、押下されると、表示を現金配達依頼(口座選択・配達先選択)画面112へ遷移させる。次へボタンは、押下されると、入力された送金金額を確定させる。
[ステップS52]依頼用パソコン60aの制御部61は、ステップS51の現金配達依頼(配達金額指定)画面113で、次へボタンが押下されたか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が次へボタンが押下されたことを判定すると、次の処理は、ステップS53へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、次へボタンが押下さるまで待ち受ける。
[ステップS53]依頼用パソコン60aの制御部61は、ステップS51の入力内容が妥当か否かを判定する。このステップS53における判定においては、例えば選択されている店番号が異なる場合と、入力されている送金金額の欄に文字等を含んでいた場合とを判定の1つとして、簡易的な判定のみを行う。
依頼用パソコン60aの制御部61が、入力内容が妥当であることを判定すると、次の処理は、ステップS55へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が、入力内容が妥当でないことを判定すると、次の処理は、ステップS54へ進められる。
[ステップS54]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62に例えば図25に示すような申し込み画面に含まれる現金配達依頼(修正)画面113aのように、エラー箇所を強調表示させる。
現金配達依頼(修正)画面113aは、現金配達依頼(配達金額指定)画面113の一部を更新したものであり、エラー箇所である店番号の表示の右側のフィールドと、送金金額の右側のフィールドが太字で強調表示されている。強調表示されている箇所は、マウス64で選択されることにより、キーボード63より訂正入力が可能になっている。また、その他の現金配達依頼(修正)画面113aの動作は、現金配達依頼(配達金額指定)画面113と同様である。
[ステップS55]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aに保持された、連携データベース40bに含まれる取引データ83を参照する。また、依頼用パソコン60aの制御部61が取引データ83を参照すると、次の処理は、配達取引処理へ進められる。メイン処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される配達申込み処理については、以上のような構成で実現することができる。
次に、配達申込み処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される配達取引処理について、図26~図28とを用いて説明する。図26と図27とは、第2の実施の形態の配達取引処理のフローチャートである。図28は、第2の実施の形態の依頼用パソコンに表示される画面例であり、(A)は、取引結果通知(成立)画面であり、(B)は、取引結果通知(不成立)画面を示す図である。
なお、配達サービス運用サーバが、クライアントと決済金融機関の間に位置し、処理に応じて電文を作成し、双方と通信を行う。
配達取引処理は、配達申込み処理から分岐して、利用者からのCO(キャッシュアウト)用暗証番号の受付けや、配達申込み処理で指定された口座に対して、入力されたキャッシュアウトによる現金配達サービスの金額が、CO可能であるか否かの判定や、その判定結果の表示を行う。なお、COが可能である場合は、立替手続き処理へ分岐する。取引内容照会処理の開始時点においては、依頼用パソコン60aが、配達申込み処理のステップS55の後の状態である。
[ステップS61]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aに保持された、連携データベース40bに含まれる取引データ83を参照する。
[ステップS62]依頼用パソコン60aの制御部61は、取引データ83に含まれるCO決済情報を取得する。CO決済情報とは、金融機関名、支店名および口座番号を含む。
[ステップS63]依頼用パソコン60aの制御部61は、CO決済電文を作成する。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、ネットワーク71を介して、CO決済電文を決済金融機関のホストコンピュータ20へ送信する。決済金融機関のホストコンピュータ20は、CO決済電文を受信すると、依頼用パソコン60aへ暗証番号の要求を送信する。
[ステップS64]依頼用パソコン60aの制御部61は、決済金融機関のホストコンピュータ20より暗証番号の要求を受信し、ディスプレイ62へ図示しない暗証番号入力画面を表示させる。暗証番号入力画面は、キーボード63より暗証番号の入力を受付ける画面である。
[ステップS65]依頼用パソコン60aの制御部61は、図示しない暗証番号入力画面へ暗証番号の入力が完了したか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が暗証番号の入力が完了したことを判定すると、次の処理は、ステップS66へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、暗証番号の入力が完了するのを待ち受ける。
[ステップS66]依頼用パソコン60aの制御部61は、決済金融機関のホストコンピュータ20へ、入力された暗証番号を送信する。決済金融機関のホストコンピュータ20は、依頼用パソコン60aから入力された暗証番号を受信すると、暗証番号が正しい場合は、暗証OKを、依頼用パソコン60aへ返信する。
また、決済金融機関のホストコンピュータ20は、暗証願号が正しくない場合は、暗証OKを、依頼用パソコン60aへ返信しない。なお、この暗証番号は、キャッシュアウトの際に使用される暗証番号であり、キャッシュアウト現金配達サービスで設定するログインパスワードとは別のものである。
[ステップS67]依頼用パソコン60aの制御部61は、決済金融機関のホストコンピュータ20から、暗証OKを受信したか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が暗証OKを受信すると、次の処理は、ステップS68へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が、一定時間経過しても暗証OKを受信しなかったことを判定すると、次の処理は、ステップS63へ戻る。
[ステップS68]依頼用パソコン60aの制御部61は、CO決済電文を作成し、決済金融機関のホストコンピュータ20へ送信する。決済金融機関のホストコンピュータ20は、依頼用パソコン60aからCO決済電文を受信すると、依頼用パソコン60aへ取引結果情報を返信する。
[ステップS69]依頼用パソコン60aの制御部61は、決済金融機関のホストコンピュータ20から取引結果情報を受信したか否かを判定する。依頼用パソコン60aの制御部61が取引結果情報を受信したことを判定すると、次の処理は、ステップS70へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61は、取引結果情報を受信するまで待ち受ける。取引結果情報は、CO処理が正常に完了したか、否かの情報を含んでいる。
例えば、入力されたキャッシュアウトによる現金配達サービスの金額に対して、配達申込み処理で指定された口座の残高が不足しているような場合に、取引結果情報は、キャッシュアウトが不成立であった旨の情報を含んでいる。
[ステップS70]依頼用パソコン60aの制御部61は、取引が正常に完了したか否かを判定する。取引が正常に完了したか否かの判定は、取引結果情報に含まれるキャッシュアウトの成立または不成立によって行われる。
依頼用パソコン60aの制御部61が、取引が正常に完了したことを判定すると、次の処理は、ステップS72へ進められる。また、依頼用パソコン60aの制御部61が、取引が正常に完了しなかったことを判定すると、次の処理は、ステップS71へ進められる。
[ステップS71]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aの連携データベース40bに含まれる、取引データ83のCO決済情報を、取引結果情報の内容で不成立更新する。CO決済情報は、取引結果、金融機関名、支店情報、決済金額、取引時間および取引金額等の情報を含む。取引結果のデータは、不成立になる。
[ステップS72]依頼用パソコン60aの制御部61は、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aの連携データベース40bに含まれる、取引データ83のCO決済情報を、取引結果情報の内容で正常更新する。CO決済情報は、取引結果、金融機関名、支店情報、決済金額、取引時間および取引金額等の情報を含む。取引結果のデータは、成立になる。
[ステップS73]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62へ、図28(A)に示すような、取引結果通知(成立)画面114を表示する。
取引結果通知(成立)画面114は、取引が完了した旨、受付番号、引落し金額、現金を配達する旨、取引レシートは現金書留に同封する旨の文面を含む表示を有する。また、取引結果通知(成立)画面114は、終了ボタンを有する。終了ボタンが、押下されると、次の処理は、立替手続き処理へ進められる。
[ステップS74]依頼用パソコン60aの制御部61は、ディスプレイ62へ、図28(B)に示すような、取引結果通知(不成立)画面115を表示する。
取引結果通知(不成立)画面115は、取引ができなかった理由と、内容をご確認頂き、再度手続きを開始する旨の文章の表示と、終了ボタンとを有する。終了ボタンは、押下されると、配達取引処理を終了して、配達申込み処理へ戻る。配達申込み処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される配達取引処理については、以上のような構成で実現することができる。
次に、配達取引処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される立替手続き処理について、図29、図30を用いて説明する。図29は、第2の実施の形態の立替手続き処理のフローチャートである。図30は、第2の実施の形態の立替手続き処理のシーケンス図である。
立替手続き処理は、配達取引処理から分岐して、配達サービス運用センタ40の配達サービス運用サーバ40aが連携データベース40bの取引データ83を参照して、取引データの項目が成立になっている取引について、現金配達に使用する現金の配達サービス事業者の口座への立替送金を、立替金融機関のホストコンピュータ30に依頼する処理である。
なお、実際に現金書留へ現金を詰めて発送する現金書留作成処理を包含しているが、本件とは関係が薄いため説明は省略する。立替手続き処理の開始時点においては、配達取引処理のステップS73の後の状態である。
[ステップS81]配達サービス運用センタ40の制御部41は、融資依頼を作成する。
[ステップS82]配達サービス運用センタ40の制御部41は、融資依頼を立替金融機関のホストコンピュータ30へ送信する。融資依頼とは、図30の立替送金依頼電文の送信のシーケンスを指す。
[ステップS83]配達サービス運用センタ40の制御部41は、配達サービス運用サーバ40aの連携データベース40bの取引データ83を更新する。立替金融機関のホストコンピュータ30は融資依頼の承認をするか、承認しないかを判定し、融資依頼結果を配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50へ送信する。立替金融機関のホストコンピュータ30が融資依頼の承認をする場合が、図30の立替送金のシーケンスにあたる。
[ステップS84]配達サービス運用センタ40の制御部41は、融資依頼結果が承認されたか否かを判定する。配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50は、融資依頼結果が承認されたことを判定すると、次の処理は、ステップS85へ進められる。また、配達サービス事業者金融機関のホストコンピュータ50は、融資依頼結果が承認されなかったことを判定すると、配達サービス運用センタ40へ通知を送り、立替手続き処理は、終了する。融資依頼結果が承認された場合が、図30の着金のシーケンスに当たる。
[ステップS85]配達サービス運用センタ40の制御部41は、配達サービス運用サーバ40aの連携データベース40bの取引データ83を更新し、現金書留作成処理へ進む。配達取引処理から分岐するキャッシュアウト現金配達システム10で実行される立替手続き処理については、以上のような構成で実現することができる。
上記キャッシュアウト現金配達システム10は、クライアント60からキャッシュアウトによる現金配達の依頼を送信されると、配達サービス運用センタ40が受信する。配達サービス運用センタ40は、口座情報を付加して、入力された現金配達の依頼額がキャッシュアウト可能か否かを決済金融機関のホストコンピュータ20へ問合せる。決済金融機関のホストコンピュータ20は、配達サービス運用センタ40から受付けた口座情報に紐づけられた口座において、現金配達の依頼額が、キャッシュアウト可能か否かを判定して、配達サービス運用センタ40へ送信する。配達サービス運用センタ40は、キャッシュアウトが可能であることを受信した場合に、クライアント60へ対し、現金配達が可能である旨を送信し、現金配達の依頼を受付ける。配達サービス運用センタ40は、現金配達の依頼を受付けた場合に、立替金融機関のホストコンピュータ30へ、現金配達の依頼額の立替送金の依頼を送信する。立替金融機関のホストコンピュータ30は、即座に現金配達サービス事業者の銀行口座へ立替送金を行う。配達サービス運用センタ40は、立替送金を確認すると、現金配達に必要な情報を確認して、依頼者へ現金配達を行う指示を行う。
このため、従来であれば、金融機関以外が運用した場合に、配達サービス事業者の銀行口座へ現金が振り込まれるまでは、現金配達が不可能であったところ、立替送金により迅速に現金配達用の現金を確保することができるので、最短1日での現金配達が可能になる。
これにより現金配達システムの利用者に対して、迅速に現金を配達することができ、利用者の利便性を向上させることができる。