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JP6939671B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体を備える吸収性物品に関する。
排出された体液(以下、単に「液体」という)を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)等の吸収性物品が広く知られている。吸収体は、主に繊維素材(パルプなど)と高吸収性樹脂(Super Abosorbent Polymer、単に「SAP」という)とからなる吸収性コアを、ティッシュや不織布等の被覆部材によって包んだものである。この吸収体には、液体の吸収量を向上させることが求められている。
ここで、使い捨ておむつにおいては、吸収体を腹側及び背側まで延在させることにより、吸収体の厚みの増加を抑え、吸収体への液体の吸収量を向上させているものがある。しかしながら、腹側及び背側の吸収体は着用者の肌に常時密着しているため、肌に密着する吸収体が液体を保持した時に、吸収体に保持されていた液体が、吸収体の肌当接面側外部に戻る、いわゆるウエットバックが生じ、着用者にかゆみやかぶれ等の肌トラブル等の不快を感じさせていた。
そこで、例えば、特許文献1には、腹側部及び背側部まで延在する吸収体が示されており、この吸収体の延在方向両端部を疎水性シートで覆うことにより、吸収体に保持されていた液体のウエットバックを防止するものが開示されている。
特開2017−99854号公報
しかしながら、引用文献1に記載の吸収性物品では、長時間や夜間使用時には、吸収体の延在方向両端部を覆う疎水性シートの肌当接面上に液体が流れ出ることがあった。この流れ出た液体は、疎水シートにより吸収体への吸収が阻害され、着用者の肌に常時密着したり、おむつ端部から外に漏れ出ることで衣服等を濡らしたりして、着用者に依然として不快を感じさせる要因となっていた。
そこで、本発明の目的は、吸収体からの流れ出ることを防止しつつ、ウエスト周りのさらっと感を向上させる吸収性物品を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の吸収性物品は、液透過性の表面シートと、前記表面シートの非肌当接面側に設けられた吸収体と、前記表面シート及び前記吸収体の腹側端部及び背側端部を覆う疎水性シートと、を備える吸収性物品であって、前記疎水性シートに切り込み又は穴が設けられているものである。
また、上記吸収性物品は、前記吸収体の非肌当接面側に設けられる液不透過性の裏面シートと、前記裏面シートの非肌当接面側に設けられる外側シートとをさらに備え、前記外側シートは、前記疎水性シートであり、前記表面シート及び前記吸収体の腹側端部及び背側端部を包み込むように肌当接面側に折り返され、ウエストギャザーを形成することを特徴とするものとしてもよい。
また、上記吸収性物品は、肌当接面側に折り返された前記外側シートと前記表面シートとの間に設けられる側方シートをさらに備え、前記側方シートには、前記吸収体の腹側端部及び背側端部を覆う部分に、前記疎水性シートに設けられた前記切り込み又は前記穴と連通するように、切り込み又は穴が設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記吸収性物品は、前記切り込み又は前記穴の断面形状は、肌当接面側の開口面積が非肌当接面側の開口面積より大きくなっていることを特徴とするものとしてもよい。
上記吸収性物品は、前記疎水性シートには、複数の前記切り込み又は前記穴が、並列する直線形状、千鳥状、放射状のいずれか一つのパターンとして設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
本発明の吸収性物品によれば、吸収体からの流れ出ることを防止しつつ、ウエスト周りのさらっと感を向上させる吸収性物品を提供することができる。
本発明に係る使い捨ておむつの一実施形態を示す正面側から見た斜視図である。 図1に示される実施形態のサイドシール部を破って展開した状態をトップシート側から見た模式的な平面図である。 図2に示される展開した状態のおむつの分解斜視図である。 図2の後身頃領域におけるIV−IV断面線で切断した断面図である。 図4に示される後身頃領域における肌当接面構造の別の実施形態を示す断面図である。 図2に示される吸収性本体(トップシート及び吸収体)に外側シートの延在部が重なる領域Aに形成される開口部の形状及び配列パターンを示す平面図であって、(a)縦横配置された円形状、(b)縦方向に千鳥配置された円形状、(c)横方向に千鳥配置された円形状、(d)横方向に並列した破線形状、(e)横方向に千鳥配置された破線形状、(f)縦方向に並列した破線形状、(g)縦方向に千鳥配置された破線形状の例を示す図である。
本発明の実施形態について、図1から図6を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は本実施形態の態様に限定されるものではない。なお、本明細書の記載及び図2,図3,図6において、X方向は吸収体22の長手方向を表し、Y方向は当該X方向に直交する方向であって吸収体22の短手方向を表す。
<おむつの概要>
図1は、本発明に係る使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)10の一実施形態を示す正面側から見た斜視図であり、図2は、図1に示される実施形態のサイドシール部を破って展開した状態をトップシート側から見た模式的な平面図であり、図3は、図2に示される展開した状態のおむつの分解斜視図である。ここで、図2のおむつ及び図3の吸収体については、説明の便宜上、部分的に破断した状態をそれぞれ示している。本実施形態におけるおむつ10は、ウエスト周り開口部11及びY方向に一対の脚周り開口部12が形成された外装体13と、この外装体13の内側に配される吸収体22とで主要部が構成される。
図1に示すように、おむつ10は、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10F及び後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。ウエスト周り開口部11は、着用時に前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むように形成されている。同様に、Y方向に一対の脚周り開口部12は、前身頃領域10F及び後身頃領域10Rの下端部と股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲むようにそれぞれ形成されている。着用時に前身頃領域10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃領域10Rは着用者の背側に位置する。そして、着用時に股下領域10Cは、着用者の股下を覆い、Y方向に一対の脚周り開口部12に、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部12は、着用者の両脚の付け根から太股あたりのいずれかに位置することとなる。
外装体13は、液不透過性の外側シート15(疎水性シート)と、着用者の肌に当接可能な内側シート16と、ウエスト周り弾性部材17と、Y方向に一対の脚周り弾性部材18とで構成される。外側シート15は、内側シート16とほぼ同じ寸法及び形状(砂時計形状)の部分に加えて、X方向の両端側に延在する延在部15Eを有している。ウエスト周り弾性部材17及びY方向に一対の脚周り弾性部材18は、外側シート15と、不織布にて形成された内側シート16との間に伸長状態で配される。ウエスト周り弾性部材17によって着用者のウエストの部分に対応するウエスト周り開口部11が絞られ、ここにウエストギャザー11gが形成される。同様に、Y方向に一対の脚周り弾性部材18によって着用者の両脚の太股部分に対応するY方向に一対の脚周り開口部12がそれぞれ絞られ、ここにそれぞれレッグギャザー12gが形成される。外側シート15の延在部15Eには、詳細は後述するが複数の開口部15Hが形成されている。
細長い矩形のシート状をなす吸収性本体14は、おむつ10の前身頃領域10FからY方向の脚周り開口部12の間の股下領域10Cを通って後身頃領域10Rまで延在する。本実施形態における吸収性本体14は、液不透過性のバックシート(裏面シート)20と、このバックシート20よりも少し小さめの寸法形状を持つ液透過性のトップシート(表面シート)21と、細長いシート状をなす吸収体22と、Y方向に一対の疎水性の側方シート(サイドシート)23とで主要部が構成されている。バックシート20は、外装体13の肌当接面側(つまり内側シート16の肌当接面側)に接合され、吸収体22は、バックシート20とトップシート21との間に配置され、この吸収体22を介してトップシート21がバックシート20の肌当接面側に接合される。ここで、トップシート21と吸収体22とが接する面には接着剤が塗布され、トップシート21と吸収体22とを一体的に形成するので、トップシート21と吸収体22がしっかりと接合しトップシート21が剥がれ難いものとなっている。
吸収体22全体を覆うトップシート21の外周端縁は、バックシート20の外周縁部に接合されている。さらに、側方シート23のY方向両側端縁部がバックシート20の側端縁部に接合され、側方シート23の長手方向両端縁部もバックシート20の長手方向両端縁部に接合されている。従って、トップシート21のY方向両側に覆い重なるY方向に一対の側方シート23の内側部分(図2中、中央側)は、トップシート21に対して非接合状態となっている。この内側部分で立体ギャザー23gを形成するため、側方シート23の内側端縁部に糸ゴム24が伸張状態で接合されている。従って、このようなおむつ10を着用した状態では、尿や便は、吸収性本体14のトップシート21上に導かれ、水分がトップシート21を通過して吸収体22に吸収されることとなる。
トップシート21の下に位置する本実施形態の吸収体22は、主にパルプとSAPとからなる吸収性コア22aを、ティシュや不織布等の被覆部材(コアラップ)22bによって被覆したものである。吸収性コア22aを被覆部材22bにより包むことで形成される継ぎ目は、例えば、図3に示すように、吸収体22の上面であって長手方向に延びるように形成される。本実施形態の吸収体22は、前身頃、股下、後身頃に亘るように、細長い形状をしている。ここで、本実施形態の吸収体22は、X方向の長さとY方向の長さとが異なる矩形のものである(図2及び図3では、X方向の長さがY方向の長さより長くなっている)。なお、本実施形態の吸収体22の形状はこれに限らず、例えばX方向及びY方向の長さが同程度の略正方形のもの、X方向端部の角が丸く落とされているもの、X方向に延びる楕円形のもの、円形のもの等、さまざまな形状を含む。また、吸収体22の股下部分には、一対の脚周り開口部12に対応するように、円弧状または台形、矩形などの四角形状をなすY方向に一対の切欠き部が形成されても良い。なお、本実施形態に係るおむつ10では、被覆部材22bで包まれた吸収体22を用いているが、本発明に係る吸収性物品は、被覆部材22bで包まれていない吸収性コア22aを吸収体22として用いてもよい。
おむつ10の前身頃領域10F及び後身頃領域10Rにおける外装体13(外側シート15及び内側シート16)のY方向の端縁には、ウエスト周り開口部11と脚周り開口部12とにつながる一対のサイドシール部19が形成されている。図3に示すように、まず、外側から順に、外側シート15、内側シート16、及び、吸収性本体14を順に重ね合わせるとともに接合し、この内側シート16及び吸収性本体14のX方向の両端部を包み込むように、外側シート15の延在部15Eを、肌当接面側に折り返すとともに、内側シート16及び吸収性本体14の両端部と接合する。次に、外装体13に形成されたサイドシール部19を相互に重ね合わせ、これらの当接部分を接合する。これにより、ウエスト周り開口部11とY方向に一対の脚周り開口部12とが形成された図1に示すようなおむつ10を得ることができる。
なお、本実施形態に係るおむつ10では、被覆部材22bで包まれた吸収体22を用いているが、本発明に係る吸収性物品は、被覆部材22bで包まれていない吸収性コア22aを吸収体22として用いても良い。
次に、本実施形態の前身頃領域10F及び後身頃領域10Rにおいて、着用者の肌と常時当接する肌当接面構造について説明する。
<肌当接面構造>
図4は、図2の後身頃領域10RにおけるIV−IV断面線で切断した断面図である。ここで、前身頃領域10Fにおける肌当接面構造は、後身頃領域10Rにおける肌当接面構造と同様の構造を有していることから、説明を省略する。
図2及び図4に示すように、吸収性本体14のX方向の端部及び外側シート15の延在部15Eから形成される肌当接面構造は、吸収性本体14(トップシート21及び吸収体22)に延在部15Eが重なる領域A(図2の矢印Aが指すドットで示される領域)(以下、「領域A」という。)、及び、吸収性本体14(トップシート21、側方シート23及び吸収体22)に延在部15Eが重なる領域B(図2の矢印Bが指す斜線のハッチングで示される領域)(以下、「領域B」という。)にそれぞれ設けられている。
この吸収性本体14(少なくともトップシート21及び吸収体22)に延在部15Eが重なる領域A,Bにおいて、液不透過性の外側シート15に設けられる延在部15Eは、疎水性シートとして機能し、吸収性本体14を包み込むように肌当接面側に折り返されるとともに、積層及び接合されている。これにより、吸収性本体14のX方向の端部からの液体の流れ出ることを防止するとともに、液体を保持した吸収性本体14が直接肌に接触することを防止することができる。また、疎水シートとして外側シート15に設けられる延在部15Eを用いることにより、疎水シートと外側シート15とを一体化することができ、製造工程を簡略化することができる。
さらに、領域Aにおいて、延在部15Eには複数の円形状の穴からなる開口部15Hが形成されている。ここで、図4が示すように、液不透過性の延在部15Eの肌当接面上に流れ出た液体が存在しても、開口部15Hを介してトップシート21及び吸収体22へと液体を吸収させることができる。また、開口部15Hの形状は、肌当接面側の開口面積を非肌当接面側の開口面積より大きくしている。これにより、延在部15Eの肌当接面上に流れ出た液体は、開口面積が比較的大きい肌当接面側の開口部15Hを介してトップシート21及び吸収体22へとスムーズに吸収させることができる。さらに、吸収体22に保持されていた液体が、開口面積が比較的小さい非肌当接面側の開口部15Hを介して延在部15Eの肌当接面上へと戻る必要があることから、ウエットバックを防止することができる。なお、開口部15Hは、液体のみならず空気も導入し得るものであるから、領域Aの肌当接面構造における通気性を確保することが可能となる。
図5は、図4に示される後身頃領域10Rにおける肌当接面構造の別の実施形態を示す断面図である。ここで、前身頃領域10Fにおける肌当接面構造は、後身頃領域10Rにおける肌当接面構造と同様の構造を有していることから、説明を省略する。
後身頃領域10Rにおける吸収性本体14のX方向の端部及び延在部15Eから形成される肌当接面構造は、上記実施形態と同様に、吸収性本体14(少なくともトップシート21及び吸収体22)に延在部15Eが重なる領域A,B(図2及び図5参照)に設けられている。
領域Aに、複数の穴からなる開口部15Hが形成されているとともに、吸収性本体14(トップシート21、側方シート23及び吸収体22)に延在部15Eが重なる領域Bにも、複数の穴からなる開口部15H,23Hが形成されている。ここで、領域Aにおける開口部15Hは、上記実施形態と同様であるから、説明は省略する。
領域Bにおいて、外側シート15及び側方シート23には、複数の円形状の穴からなる開口部15H,23Hがそれぞれ形成されており、この開口部15H,23H同士は、互いに流体連通するように配置されている。ここで、図5が示すように、液不透過性の延在部15Eの肌当接面上に流れ出た液体が存在しても、開口部15H,23Hを介してトップシート21及び吸収体22へと液体を吸収させることができる。これにより、上記実施形態(図4参照)と比べ、広い領域(領域A及び領域B)に開口部を設けることができ、吸収体22のより広い領域に液体を吸収させることができる。また、開口部15H,23Hのそれぞれの形状は、肌当接面側の開口面積を非肌当接面側の開口面積より大きくしている。これにより、延在部15Eの肌当接面上に流れ出た液体は、開口面積が比較的大きい肌当接面側の開口部15H,23Hを介してトップシート21及び吸収体22へとスムーズに吸収させることができる。さらに、吸収体22に保持されていた液体が、開口面積が比較的小さい非肌当接面側の開口部15H及び開口部23Hの2箇所を介して延在部15Eの肌当接面上へと戻る必要があることから、ウエットバックをより防止することができる。なお、開口部15H及び開口部23Hは、液体のみならず空気も導入し得るものであるから、領域Bの肌当接面構造における通気性を確保することが可能となる。
なお、本実施形態では疎水シートとして、外側シート15の延在部15Eを用いているが、これに限らず、例えば、外側シート15とは別体の疎水シートを用いてもよい。また、本実施形態では前身頃領域10F及び後身頃領域10Rにおける領域A又は領域A,Bに開口部を設けるものを示しているが、これに限らず、例えば、前身頃領域10F及び後身頃領域10Rのいずれか一方の領域Aに開口部を設け、他方の領域A,Bに開口部を設けてもよい。
次に、本実施形態の前身頃領域10F及び後身頃領域10Rにおける、延在部15Eに形成される開口部15H,15Lの形状及び配列パターンを示し、この形状及び配列パターンにより、吸収性本体14のX方向の端部全体に、液体を迅速に拡散させ、効率よく吸収させることについて説明する。
<開口部の形状及び配列パターン>
図6は、図2に示される領域Aに形成される開口部15H,15Lの形状及び配列パターンを示す平面図である。ここで、領域Bにそれぞれ形成される開口部15H,23Hの形状及び配列パターンについては、説明を省略しているが、領域Aに形成される開口部15H,15Lの形状及び配列パターンと同じものをそれぞれ採用することにより、トップシート21及び側方シート23の開口部同士を互いに流体連通させることができる。
複数の開口部15H,15Lの形状は、図6(a)乃至図6(c)に示すような穴を構成する円形状、又は、図6(d)乃至図6(g)に示すような切り込みを構成する直線形状として設けられている。ここで、円形状の開口部15Hについては、着用者の動き等により開口部15Hに引張力が加わる際に、この引張力の方向と円形状の開口部15Hとが接する接点に集中応力が働くことになる。よって、引張力の方向は常に変化することから、開口部15Hの固定された接点に集中応力が働くこと、つまり、延在部15Eの破損を防ぐことができる。一方、直線形状の開口部15Lについては、円形状の開口部15Hと比べ、延在部15Eの肌当接上を移動する液体を開口部15Lへと比較的簡単に導入できるとともに、吸収体22に対して液体の広がる方向を定めることができる。
円形状である開口部15Hの配列パターンをみると、図6(a)は、縦横配置された円形状であり、図6(b)は、縦方向に千鳥配置された円形状であり、図6(c)は、横方向に千鳥配置された円形状である。この円形状である開口部15Hを、領域A全体に設けることにより、延在部15Eの肌当接面上に流れ出た液体は、開口部15Hへと導入されるとともに、トップシート21を介して吸収体22のX方向の端部全体に迅速に拡散させ、効率よく吸収させることができる。ここで、開口部15Hを縦横配置された円形状(図6(a))とすると、各開口部15Hが縦横方向に整列されているため、着用者が起きた状態、又は、着用者が横になった状態では、重力方向(X方向又はY方向)に液体が移動することから、液体が開口部15Hへと導入されないおそれがある。そこで、開口部15Hを縦方向に千鳥配置された円形状(図6(b))とすると、Y方向からみて、各開口部15Hに隙間が生じないことから、着用者が横になった状態において、移動する液体を開口部15Hへと確実に導入することができる。また、開口部15Hを横方向に千鳥配置された円形状(図6(c))とすると、X方向からみて、各開口部15Hに隙間が生じないことから、着用者が起きた状態において、移動する液体を開口部15Hへと確実に導入することができる。さらに、縦横配置された円形状(図6(a))及び千鳥配置された円形状(図6(b),図6(c))において、開口部15H同士を密に配置することにより、開口部15H同士の隙間が狭くなり、移動する液体を開口部15Hへとさらに確実に導入することができる。
直線形状である開口部15Lの配列パターンをみると、図6(d)は、横方向に並列した破線形状であり、図6(e)は、横方向に千鳥配置された破線形状であり、図6(f)は、縦方向に並列した破線形状であり、図6(g)は、縦方向に千鳥配置された破線形状である。この直線形状である開口部15Lを、領域A全体に設けることにより、延在部15Eの肌当接面上に流れ出た液体は、開口部15Lへと導入されるとともに、トップシート21を介して吸収体22のX方向の端部全体に迅速に拡散させ、効率よく吸収させることができる。ここで、開口部15Lを横方向に並列した破線形状(図6(d))とすると、各開口部15Lが縦横方向に整列されているため、着用者が起きた状態では、重力方向(X方向)と垂直方向に開口部15Lが延在することから、移動する液体を開口部15Lへと効率的に導入することができる。この際、開口部15Lが隙間を有する破線形状であるため、この隙間を通る液体が開口部15Lへと導入されないおそれがある。そこで、開口部15Lを横方向に千鳥配置された破線形状(図6(e))とすると、X方向からみて、各開口部15Lに隙間が生じないことから、着用者が起きた状態において、移動する液体を開口部15Lへと確実に導入することができる。同様に、開口部15Lを縦方向に並列した破線形状(図6(f))とすると、各開口部15Lが縦横方向に整列されているため、着用者が横になった状態では、重力方向(Y方向)と垂直方向に開口部15Lが延在することから、移動する液体を開口部15Lへと効率的に導入することができる。この際、開口部15Lが隙間を有する破線形状であるため、この隙間を通る液体が開口部15Lへと導入されないおそれがある。そこで、開口部15Lを縦方向に千鳥配置された破線形状(図6(g))とすると、Y方向からみて、各開口部15Lに隙間が生じないことから、着用者が横になった状態において、移動する液体を開口部15Lへと確実に導入することができる。
なお、本実施形態の開口部の形状は、穴を構成する円形状又は切り込みを構成する直線形状とするものが示されているが、これに限らず、例えば、穴を構成するものとして、三角形状等の多角形や星形状や、切り込みを構成するものとして、曲線形状、波形状や、これらの形状の組合せでもよい。ここで、開口部へ導入できる液体の量と、開口部からウエットバックする液体の量は、トレードオフの関係となっているため、各々の開口部の開口面積は用途に応じて最適なものに設定する必要がある。
よって、本実施形態の穴からなる開口部の直径は、1〜5mmが好ましく、2〜4mmが更に好ましい。穴の直径が1mmより小さいと液体が通り難くなり、穴の直径が5mmを超えると、十分なウエットバック防止効果が得られない。また、吸収体に重なる疎水性領域の面積に対する開口部の面積比は、5〜50%が好ましく、10〜30%が更に好ましい。
また、本実施形態の切り込みからなる開口部の長さは、2〜10mmが好ましく、3〜8mmが更に好ましい。長さが2mmより小さいと液体が通り難くなり、長さが10mmを超えると十分なウエットバック防止効果が得られない。さらに、吸収体に重なる疎水性領域において、1cmあたりの切り込みの数が、1〜10個が好ましく、2〜6個が更に好ましい。
また、本実施形態の開口部の配列パターンは、縦方向や横方向に配列されるものが示されているが、これに限らず、例えば、斜め方向に並列、放射状又は同心円形状や、これらの配列パターンの組合せでも良い。また、開口部の配列パターンを、領域A、又は、領域A,Bのみに精度よく設ける必要はなく、例えば、吸収性本体14と重ならない延在部15Eの領域に亘って設けることにより、作業効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態の開口部15Hの配列パターンは、領域AのX方向及びY方向の端部まで形成されていないものを示しているが、開口部15Hの配列パターンを、X方向及びY方向の両端部まで形成してもよい。なお、開口部15Hの配列パターンをX方向の上端部まで形成すると、液体が吸収体22のX方向の上端部より流れ出るおそれがあることから、X方向の下端部及びY方向の両端部まで形成することが好ましい。
<その他>
本発明は、上述した実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、トップシート21及び吸収体22の表面に凹部が形成されていない例を示したが、これに限られない。例えば、トップシート21及び吸収体22の表面に凹部が連続又は間欠的に形成されてもよいし、凹部の配列パターンは、例えば、三角形、六角形等の多角形の配列パターン、直線状、曲線状、または波状のものを並列したパターン等様々な配列パターンであってもよい。このトップシート21及び吸収体22の表面に形成される凹部と、延在部15Eに形成される開口部15H,15Lとを重なるように設けることにより、開口部15H,15Lを介して導入された液体は、凹部を伝って吸収体22に迅速に拡散させ、効率よく吸収させることができる。一方、トップシート21及び吸収体22の表面に形成される凹部と、延在部15Eに形成される開口部15H,15Lとをずらして設けることにより、開口部を介して導入された液体は、トップシート21及び吸収体22に迅速に吸収させることができる。
10 おむつ
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
10C 股下領域
11 ウエスト周り開口部
12 脚周り開口部
13 外装体
14 吸収性本体
15 外側シート(疎水性シート)
15E 延在部
15H 開口部(穴)
15L 開口部(切り込み)
16 内側シート
17 ウエスト周り弾性部材
18 脚周り弾性部材
19 サイドシール部
20 バックシート(裏面シート)
21 トップシート(表面シート)
22 吸収体
23 側方シート
23H 開口部(穴)
23g 立体ギャザー
24 糸ゴム

Claims (5)

  1. 液透過性の表面シートと、
    前記表面シートの非肌当接面側に設けられた吸収体と、
    前記表面シート及び前記吸収体の腹側端部及び背側端部を覆う疎水性シートと、
    を備える吸収性物品であって、
    前記疎水性シートには、前記吸収体の腹側端部及び背側端部を覆う部分切り込み又は穴が設けられ、前記疎水性シートに設けられた前記切り込み又は前記穴を介して、前記表面シートの非肌当接面側に設けられた前記吸収体へと液体を吸収させることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収性物品は、前記吸収体の非肌当接面側に設けられる液不透過性の裏面シートと、前記裏面シートの非肌当接面側に設けられる外側シートとをさらに備え、
    前記外側シートは、前記疎水性シートであり、前記表面シート及び前記吸収体の腹側端部及び背側端部を包み込むように肌当接面側に折り返され、ウエストギャザーを形成することを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性物品は、肌当接面側に折り返された前記外側シートと前記表面シートとの間に設けられる側方シートをさらに備え、
    前記側方シートには、前記吸収体の腹側端部及び背側端部を覆う部分に、前記疎水性シートに設けられた前記切り込み又は前記穴と連通するように、切り込み又は穴が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記切り込み又は前記穴は、肌当接面側の開口面積が非肌当接面側の開口面積より大きくなっていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記疎水性シートには、複数の前記切り込み又は前記穴が、並列する直線形状、千鳥状、放射状のいずれか一つのパターンとして設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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